JPH06299398A - めっき装置およびめっき方法 - Google Patents

めっき装置およびめっき方法

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JPH06299398A
JPH06299398A JP8452793A JP8452793A JPH06299398A JP H06299398 A JPH06299398 A JP H06299398A JP 8452793 A JP8452793 A JP 8452793A JP 8452793 A JP8452793 A JP 8452793A JP H06299398 A JPH06299398 A JP H06299398A
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plated
air
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plate
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JP8452793A
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English (en)
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Masatoshi Sunamoto
昌利 砂本
Yoshiyuki Morihiro
喜之 森広
隆 ▲たか▼浜
Takashi Takahama
Minoru Fujita
実 藤田
Naoshige Kawasaki
直茂 河▲さき▼
Junichi Murai
淳一 村井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板状の被めっき物をめっきする場合における
限界電流密度の向上とその分布の均一化を図る。 【構成】 1はめっき槽、2は板状の被めっき物、3は
対向配置されたカノード、4はめっき液、5はエアー攪
拌用パイプ、6は液循環用パイプである。そして、被メ
ッキ物2の直下に整流板7を配置し、エアー攪拌用パイ
プ5を整流板7を挟んで配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、板状の被めっき物に
均一なめっき皮膜を形成するためのめっき装置とめっき
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電解めっきにおいて電流
効率が100%である場合、めっき速度は電流密度に正
比例する。したがって、電流密度とめっき速度は同じこ
とを意味する。
【0003】一般に良好な電解めっき皮膜を形成するた
めには、めっき液の組成と温度を適切に管理し、液の攪
拌を適切に行い、被めっき物の表面における金属イオン
の供給速度の方が析出速度よりも常に大きくなるように
管理することが大切である。電解めっき工程において、
生産性を上げようとして電流密度を高くしていくと、め
っきやけといわれる粗雑なめっき膜の析出が起こる。め
っきやけは、めっき速度が速すぎるために、被めっき物
表面への金属イオンの供給が追いつかなくなった時に発
生し、このめっきやけが起こる時の電流密度を限界電流
密度という。したがって、良好なめっき皮膜を形成する
ためには、限界電流密度を越えない電流密度でめっき作
業を行うことが大切である。
【0004】一般に、板状の被めっき物の端部では電流
集中が発生するため、その部分での電流密度が他の部分
に比べて異常に高くなりめっきやけが発生し易くなる。
そのため、電流集中の生じる部分でめっきやけが発生し
ないように、図26に示した不導体材料製の遮蔽板65
を使用したり、図27に示したように電流集中の生じる
部分に電導性のダミー板67を設置したり、電流密度を
低くすることによってめっきやけを防止してきた。しか
しながら、これらの方法によれば、遮蔽板65やダミー
板67をめっき作業の時にその都度設置せねばならず、
作業効果が非常に悪かった。また、電流密度を低下させ
ても生産性が低下する。それゆえ、これらの方法はめっ
きやけを防ぐためには得策ではない。したがって、作業
効率を低下させず、生産性を維持しながらめっきやけを
防ぐためには、限界電流密度を向上させる方法が一番良
い。なお、これらの図において、1はめっき槽、2は被
めっき物、3はアノード、4はめっき液、6はめっき液
循環パイプ、58はエアー攪拌用パイプ、66は基板吊
り治具である。
【0005】限界電流密度を向上させるためには、被め
っき物表面への金属イオンの供給速度を増加させると良
い。そのためには、めっき液中に含まれている金属イオ
ンの濃度を高くする、めっき液の温度を上げる、めっき
液の攪拌を強くして被めっき物表面におけるめっき液の
流動速度を増加させるといった方法がある。しかしなが
ら、めっき液中に含まれている金属イオンの濃度を高く
する、めっき液の温度を上げるといった方法だと、めっ
き液自体の性質が大きく変化し、それにともなって形成
されるめっき膜の性質も大きく変化すると考えられる。
したがって、限界電流密度を向上させてめっき速度を速
くするためには、めっき液の攪拌強度を強くして被めっ
き物表面におけるめっき液の流動速度を増加させる方法
が最も適切である。
【0006】図28は従来の板状の被めっき物をめっき
するめっき装置の第3の例の断面図である。めっき槽1
は、縦1000mm、横600mm、深さ1000mmの外形
を有する一般的な塩化ビニール製の電解めっき槽であ
る。図29に示した様にめっき槽1の底部には、エアー
攪拌用パイプ58が2本、液循環用パイプ6が1本設置
されている。エアー攪拌用パイプ58の中心間距離8は
200mmである。また、液循環用パイプ6からの液の吹
き出し方向13はめっき槽1の底部に向かい、吹き出し
角度を30度とし液循環用パイプ6の直径を15mm、液
吹き出し穴の直径を1.2mm 、穴のピッチを80mmと
した。液循環時の液流速を10L/MINとした。
【0007】エアー攪拌用パイプ58は図30に示した
様な一重管構造とし、長さ59を950mmとした。図2
9に示した様に、エアー攪拌用パイプ58からのエアー
の吹き出し方向12はめっき槽1の底部に向かい、吹き
出し角度63を30度とした。図30に示し様に、エア
ー攪拌用パイプ58の外筒の直径60を15mm、エアー
吹き出し穴61の直径を1.2mm、穴61のピッチ62
を50mmとした。エアー攪拌時のエアー流量を50L/
MINとした。めっき液4はハイスロー光沢硫酸銅めっ
き液を520Lで、めっき液4の組成は、硫酸銅5水和
物:75g/L、硫酸:190g/L、塩素イオン:5
0ppm、添加物(カッパーグリームPCM(株リ・ロナ
ール社製)):5mL/Lとし、めっき液の温度を25
℃とした。
【0008】このような条件のもとで、限界電流密度測
定用試料電極を用いて、従来のめっき槽1内の異なる5
点で限界電流密度を測定したところ、図31に示したよ
うに、5.0〜7.5A/dm2 となった。図31に示
した結果からから、被めっき物2表面での限界電流密度
の値は、めっき槽1の底部に近づくほど、また、エアー
攪拌用パイプ58のエアー送給口15から遠くなるほど
低くなることがわかる。
【0009】これは、従来のめっき槽を用いると、図3
2に示すようにエアー攪拌用パイプ58から吐出された
気泡27はめっき槽1の中心部よりも上の部分で被めっ
き物2の表面に衝突し、その後被めっき物2の表面に沿
って浮力によって上昇していく。このため、被めっき物
2の中心部よりも下にある部分では、めっき液の流動が
ほとんど起こらない領域64が発生する。このめっき液
の流動がほとんど起こらない領域64、すなわち被めっ
き物2のめっき槽1の底部に近い領域では、限界電流密
度が小さくなりめっきやけが発生し易くなる。また、図
30に示した様にエアー攪拌用パイプ58からめっき槽
1中に吐出されるエアー量は、エアー送給口15からの
距離が遠くなるほど少なくなる。このため、エアー攪拌
用パイプ58のエアー送給口15から遠くなるほど、め
っき液の流動速度が低下するため、限界電流密度が低下
するためである。
【0010】図33、34はそれぞれ被めっき物2の下
部表面でめっき液の流動がほとんど起こらない領域64
を解消するために、エアー攪拌用パイプ58の距離を上
記した例よりも短くしためっき槽の断面図とめっき槽の
底部の構造を拡大して示したものである。図33でエア
ー攪拌用パイプ58の中心間距離8を100mmとし、そ
れ以外の条件は、上記の方法と同一の条件とした。しか
しながら、図33、34の方法によっても被めっき物2
の表面での限界電流密度の値は5.0〜7.5A/dm
2 となり、めっき槽1の底部に近づくほど、エアー攪拌
用パイプ58のエアー送給口15から遠くなるほど低く
なった。これは、図35に示した様に、被めっき物2の
下端部に衝突した気泡27は、被めっき物2の表面から
離れてしまうからであり、この手法では、めっき液の流
動速度は何ら向上せず、限界電流密度を向上させること
はできない。
【0011】図36は特開平3−145793号に開示
された従来のめっき槽の攪拌方法を改善するためになさ
れた電解めっき用気泡攪拌装置である。図36におい
て、68は気泡発生装置、69は気泡調整板である。こ
の方法では、気泡発生装置68の上部に気泡調整板69
を設けることによって、被めっき物2表面でのめっき液
4の流動状態が向上し、被めっき物2全面にわたって均
一なめっき皮膜が得られるとしている。
【0012】図37は特開平3−285098号に開示
された従来のめっき槽の攪拌方法を改善するためになさ
れた電解めっき装置である。同図において、70はカソ
ード治具、71は電源、72はパイプである。この方法
では、被めっき物2を傾斜させることにより、攪拌され
た気泡27が被めっき物表面に沿って流れるので均一な
膜厚でめっき膜を形成できるとしている。
【0013】しかしながら、被めっき物表面でのめっき
液の攪拌状態を改善するためになされた前者の方法だ
と、被めっき物の下端部に衝突した気泡27は、被めっ
き物2の表面から離れてしまうため、この部分でのめっ
き液の流動速度は何ら向上せず、限界電流密度は向上し
ない。また、後者の方法によれば、被めっき物2の表面
に沿って気泡27が均一に流れはするものの、被めっき
物2が傾いているため気泡の流れる速度は図33、36
よりも遅くなり、限界電流密度は向上しない。また、被
めっき物2の表面に気泡27が浮力によって付着すれ
ば、気泡の付着した部分のめっき膜が形成されなくな
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の板状の被めっき
物をめっきするめっき槽は上記のように構成されている
ので、被めっき物の下端部近傍において、めっき液の流
動速度が極めて遅くなっていた。その結果、被めっき物
の下端部近傍での限界電流密度が低下しめっきやけが発
生しやすくなるという問題点があった。
【0015】また、板状の被めっき物の端面では電流集
中が発生するため、電流集中の発生した部分のめっき膜
厚が厚くなったり、めっきやけが発生し、膜厚分布が不
均一になるという問題点があった。
【0016】また、エアー攪拌用パイプのエアー吐出口
のエアー送給口からの距離が長くなるほど、吐出される
エアーの量が減少する。その結果エアー送給口から遠い
位置にある被めっき物表面ではめっき液の流動速度が低
下し、その位置での限界電流密度が低下しめっきやけが
発生し易くなるという問題点があった。
【0017】さらにまた、板状の被めっき物表面に設け
られた貫通穴の内部では、めっき液の流動速度が遅くな
るため、貫通穴の内部のめっき皮膜の厚さが薄くなった
り、めっき皮膜が形成されなくなるという問題点があっ
た。
【0018】したがって、本発明は、かかる問題点を解
消するためになされたものであり、プリント配線板に代
表される板状の被めっき物をめっきする場合における限
界電流密度の向上とその分布の均一化を図り、めっき膜
厚分布の均一化とプリント基板に代表される板状の被め
っき物表面に設けられたスルーホール内に均一なめっき
皮膜を形成するためのめっき装置とめっき方法を提供す
ることを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係るめっき装置は、板状の被めっき物をめ
っき液に浸漬させ、被めっき物の下方に配置した吹き出
し口を有するエアー攪拌パイプないしめっき液循環パイ
プからエアーないしめっき液を吹き込んでめっきするめ
っき装置において、前記被めっき物の直下に整流板を配
設するとともに、この整流板を挟むようにして前記エア
ー攪拌パイプないしめっき液循環パイプの吹き出し口を
配置した。
【0020】また、本発明に係るめっき方法は、板状の
被めっき物をめっき液に浸漬させ、めっき液内にエアー
ないしめっき液を吹き込んでめっきする方法において、
前記被めっき物の直下に整流板を配置し、この整流板の
両側からこの整流板にエアーないしめっき液を吹き込
む。
【0021】また、本発明に係るめっき装置は、板状の
被めっき物をめっき液に浸漬させ、被めっき物の下方に
配置した吹き出し口を有するエアー攪拌パイプないしめ
っき液循環パイプからエアーないしめっき液を吹き込ん
でめっきするめっき装置において、前記被めっき物の下
方に対向する一対の整流板を配設するとともに、これら
整流板間あるいは整流板の両側に前記エアー攪拌パイプ
ないしめっき液循環パイプの吹き出し口を配置した。
【0022】また、本発明に係るめっき方法は、板状の
被めっき物をめっき液に浸漬させ、めっき液内にエアー
ないしめっき液を被めっき物の下方から吹き込んでめっ
きする方法において、前記被めっき物の直下に一対の整
流板を配置し、これら整流板間あるいは両側からこれら
整流板にエアーないしめっき液を吹き込む。
【0023】また、本発明に係るめっき装置は、対向す
るアノード間に配置した板状の被めっき物をめっき液に
浸漬させて、被めっき物の下方に吹き出し口を配置した
エアー攪拌パイプないしめっき液循環パイプからエアー
ないしめっき液を吹き込んでめっきするめっき装置にお
いて、前記被めっき物とアノードとの間に不導体材料か
らなるブラインドを配設した。
【0024】また、本発明に係るめっき方法は、対向す
るアノード間に配置した板状の被めっき物をめっき液に
浸漬させ、めっき液内にエアーないしめっき液を被めっ
き物の下方から吹き込んでめっきする方法において、被
めっき物とアノードとの間に不導体材料からなるブライ
ンドを配設し、被めっき物の下方からエアーないしめっ
き液を吹き込む。
【0025】また、本発明に係るめっき装置は、対向す
るアノード間に配置した板状の被めっき物をめっき液に
浸漬させて、被めっき物の下方に配置した吹き出し口を
有するエアー攪拌パイプないしめっき液循環パイプから
エアーないしめっき液を吹き込んでめっきするめっき装
置において、前記アノードの表面形状を、被めっき物と
アノード表面との距離が被めっき物の中心に近づくほど
短くなり、被めっき物の中心から遠ざかるほど長くなる
ようにした。
【0026】また、本発明に係るめっき方法は、対向す
るアノード間に配置した板状の被めっき物をめっき液に
浸漬させ、めっき液内にエアーないしめっき液を被めっ
き物の下方から吹き込んでめっきする方法において、前
記被めっき物の中心と比較して端部において前記アノー
ドによる電界の集中を緩和させてめっきする。
【0027】また、本発明に係るめっき装置は、板状の
被めっき物をめっき液に浸漬させ、被めっき物の下方に
配置した複数の吹き出し口を有するエアー攪拌パイプな
いしめっき液循環パイプからエアーないしめっき液を吹
き込んでめっきするめっき装置において、前記エアー攪
拌用パイプを二重管とした。
【0028】また、本発明に係るめっき方法は、板状の
被めっき物をめっき液に浸漬させ、めっき液内に複数の
吹き出し口を有するエアー攪拌パイプないしめっき液循
環パイプからエアーないしめっき液を被めっき物の下方
から吹き込んでめっきする方法において、前記複数の吹
き出し口からのエアーの吐出量をエアー攪拌パイプのエ
アー送給口からの距離に関わりなく均一量のエアーを吐
出させた。
【0029】また、本発明に係るめっき方法は、板状の
被めっき物の両表面およびこの被めっき物に設けられた
スルーホールの内部を同時にめっきする方法において、
前記被めっき物を片面づつ交互にめっき液攪拌した。
【0030】
【作用】本発明におけるめっき装置およびめっき方法に
よると、エアー攪拌パイプから吐出されたエアーは整流
板に衝突し、その後板状の被めっき物の表面に沿って浮
力によって上昇する。
【0031】また、この発明におけるめっき装置および
めっき方法によると、被めっき物表面近傍にブラインド
を設けることによって、めっき液が被めっき物の近傍を
均一の速度で、かつ、早く流れる。
【0032】また、この発明におけるめっき装置および
めっき方法によると、アノードの表面形状を、被めっき
物とアノード表面との距離が被めっき物の中心に近づく
ほど短くなり、被めっき物の中心から遠ざかるほど長く
なるようにしたので、被めっき物表面でのめっき液の流
速が増すとともに、被めっき物端部での電界集中が緩和
される。
【0033】また、この発明におけるめっき装置および
めっき方法によると、エアー攪拌用パイプを二重管とし
たので、内筒から吐出されたエアーは、一旦、内筒と外
筒との間にトラップされ、圧力緩和が発生したのち、外
筒からめっき槽に排出される。
【0034】さらにまた、この発明におけるめっき装置
およびめっき方法によると、被めっき物を片面づつ交互
にめっき液攪拌したので、基板の両側表面でめっき液の
流動速度差が発生し、スルーホール内に液流れが発生す
る。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明に係るめっき装置の第1の実施例の側
断面図、図2は同じくめっき槽底面部の拡大側面図、図
3は同じくエアー攪拌用パイプを示し、(a)は正面
図、(b)は側面図、図4は同じくエアー攪拌用パイプ
の外筒を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、図5
は同じくエアー攪拌用パイプの内筒を示し、(a)は正
面図、(b)は側面図、図6は同じく動作状態を示す側
断面図、図7はエアー攪拌用パイプからの気泡の動作状
態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【0036】これらの図において、めっき槽1は、縦1
000mm、横600mm、深さ100mmの外形を有する塩
化ビニール製の電解めっき槽である。図2に示したよう
にめっき槽1の底部には、被めっき物2の直下に整流板
7が、また、この整流板7を挟むようにしてエアー攪拌
用パイプ5が2本、液循環用パイプ6が2本、それぞれ
配設されている。整流板7は、高さ10が100mm、厚
さ11が10mmの塩化ビニール板で、めっき槽1の底部
の中心部に設けられている。エアー攪拌用パイプ5の中
心間距離8は100mmで、液循環パイプ6の中心間距離
9は200mmである。液循環用パイプ6からの液の吹き
出し方向13を下向きとした。
【0037】エアー攪拌用パイプ5は図3に示すように
二重管構造となっており、長さ18を950mmとした。
エアー攪拌用パイプ5の外筒16、内筒17からのエア
ーの吹き出し方向を図3に示すように20、19とし
た。図2に示すように、エアー攪拌用パイプ5の外筒1
6からのエアーの吹き出し方向12は整流板7に向い、
吹き出し角度14を45度とした。図4に示すように、
エアー攪拌用パイプの外筒16の直径21を30mm、エ
アーの吹き出し穴の直径22を1.2mm、穴のピッチ2
3を50mmとした。図5に示すように内筒17の直径2
4を15mm、エアーの吹き出し穴の直径25を1.2m
m、穴のピッチ26を50mmとした。エアー攪拌時のエ
アーの流量を50L/MINとした。
【0038】液循環用パイプ6の直径を15mm、液吹き
出し穴の直径を1.2mm、穴のピッチを80mmとした。
液循環時の液流速を10L/MINとした。めっき液と
してハイスロー光沢硫酸銅めっき液を520L使用し
た。めっき液4の組成は、硫酸銅5水和物:75g/
L、硫酸:190g/L、塩素イオン:50ppm 、添加
剤(カッパーグリームPCM(株リ・ロナール社
製)):5mL/Lとし、めっき液の温度を25℃とし
た。
【0039】次に、このように構成されためっき装置の
動作を説明する。図6に示したようにエアー攪拌用パイ
プ5から吐出された気泡27は整流板7に衝突し、その
後、被めっき物2の表面に沿って浮力によって上昇して
いく。このため、被めっき物2の表面でのめっき液の流
動速度が向上する。また、図7に示したようにエアー攪
拌用パイプA17の内筒から吐出されたエアーは、一
旦、内筒17と外筒16の間にトラップされ圧力緩和が
発生した後に、外筒16からめっき槽の中に排出され
る。そのため、外筒16から吐出されるエアー量はエア
ー送給口15からの距離に関わらずどの吐出口でも一定
となる。その結果、めっき液の流動速度はエアー送給口
15からの距離に関わらず一定となる。
【0040】そこで、実際にめっき槽1内の異なる5点
で限界電流密度を測定したところ、図8に示しすよう
に、11〜12A/dm2 となった。従来方式のめっき
槽内で限界電流密度を測定した結果は図31に示したよ
うに、5.0〜7.5A/dm2 であったことから、本
実施例によると、整流板7を設けることにより被めっき
物2表面でのめっき液の流動速度を向上させ、エアー送
給口15からの距離に関わらずめっき液の流動速度を均
一にさせる効果がある。その結果、限界電流密度が著し
く増大し、エアー送給口15からの距離に関わらず限界
電流密度の値は均一となる。したがって、めっきやけが
発生することなくめっき皮膜の高速形成とめっき膜厚分
布の均一化が可能となる。
【0041】図9は、本発明の第2の実施例を示すめっ
き槽の側断面図、図10は同じく平面図、図11は同じ
くめっき槽の底部の拡大側断面図、図12は同じくエア
ー攪拌用パイプを示し、(a)は正面図、(b)は側面
図、図13は同じくエアー攪拌用パイプの外筒を示し、
(a)は正面図、(b)は側面図、図14は同じくエア
ー攪拌用パイプの内筒を示し、(a)は正面図、(b)
は側面図である。めっき槽1、液循環用パイプ6は、上
述した第1の実施例と同一である。図11に示すよう
に、めっき槽1の底部には、被めっき物2の直下にエア
ー攪拌用パイプ28が1本、エアー攪拌用パイプ28の
両側に液循環用パイプ6が2本、また、整流板7が2枚
配設されている。
【0042】整流板7は、厚さ11を10mm、高さ10
を100mmとした塩化ビニール板で形成されており、図
11に示すようにめっき槽1の底部の中心部に対向する
ようにして2個設けられており、整流板7の中心間距離
29を100mmとしている。液循環パイプ6の中心間距
離9を200mmとしている。液循環用パイプ6からの液
の吹き出し方向13を下向きとし、エアー攪拌用パイプ
B28の外筒30からのエアーの吹き出し方向34は、
図11に示すように、一対の整流板7のそれぞれに向け
た千鳥配置とし、吹き出し角度14を45度とした。
【0043】エアー攪拌用パイプB28は図12に示し
た二重管構造とし、長さ32を950mmとした。エアー
攪拌用パイプB28の外筒30、内筒31からのエアー
の吹き出し方向は図12に示す34、33のよう上下逆
となるようにした。図13に示すように、エアー攪拌用
パイプBの外筒の直径35を30mm、エアーの吹き出し
穴の直径36を1.2mm、穴のピッチ37を50mm、吐
出角度38を90度とした。また、図14に示した様
に、エアー攪拌用パイプの内筒の直径39を15mm、エ
アーの吹き出し穴の直径40を1.2mm、穴のピッチ4
1を50mm、吐出角度42を90度とした。エアー攪拌
時のエアーの流量をは80L/MINとした。
【0044】エアー攪拌用パイプ6の直径を15mm、液
吹き出し穴の直径を1.2mm、穴のピッチを80mmとし
た。液循環時の液流速を10L/MINとした。なお、
めっき液4は上述した第1の実施例と同一条件とした。
この第2の実施例のめっき槽を用いて、第1の実施例と
同様に実際に槽内の異なる5点で限界電流密度を測定し
たところ、図15に示すように11A/dm2〜12A
/dm2 となり、第1の実施例と同様の効果を奏するこ
とが確認された。
【0045】図16は、本発明の第3の実施例における
めっき槽の側断面図、図17は同じく平面図、図18は
同じく要部の側断面図、図19は同じくブラインドの外
観斜視図、図20は同じく動作を示す側断面図である。
この第3の実施例の特徴点は、第1の実施例におけるめ
っき槽1の内部に塩化ビニール製のブラインド43を付
加した点にある。
【0046】図18には、めっき槽1内におけるブライ
ンド43の位置関係が示めされている。すなわち、片側
に5枚ずつ合計10枚のブラインド43を左右対称の位
置に傾斜して設けており、被めっき物2とブラインドの
距離44を20mmとした。めっき槽底部から、最上部の
ブラインドとの距離45を800mm、各ブラインドの間
隔46を150mmとし、ブラインドの取り付け角度47
を15度とした。図19に示したようにブラインドの寸
法は、長辺方向の長さ48を850mm、短辺方向の長さ
49を上から順に、207、168、129、91、5
2mm、厚さ50を10mmとした。図20に示すように、
ブラインド43をめっき槽1内に設けると、被めっき物
2の表面でのめっき液の流動速度が均一で、かつ第1お
よび第2の実施例よりもさらに向上する。その結果、限
界電流密度も増加する。
【0047】実際に、この第3の実施例のめっき槽を用
いて、前述した第1および第2の実施例1、2と同様に
槽内の異なる5点で限界電流密度を測定したところ、1
2A/dm2 〜13A/dm2 となった。このように、
第3の実施例によっても被めっき物2表面での液流速を
向上させる効果があるため、めっきやけが発生すること
なくめっき皮膜の高速形成とめっき膜厚分布の均一化が
可能となる。
【0048】図21は本発明の第4の実施例におけるめ
っき槽の側断面図、図22は同じく平面図、図23は同
じく動作状態を示す側断面図である。この第4の実施例
の特徴とするところは、図21に示すように、めっき槽
1のアノード51の表面形状が、被めっき物2とアノー
ド51表面との距離が被めっき物の中心に近づくほど短
くなり、被めっき物の中心から遠ざかるほど長くなるよ
うに3次曲面となっているものである。図21、22に
示した被めっき物2の表面と、曲面アノード51の表面
との最短距離52を100mm、最長距離53を200mm
とし、横方向の曲率半径54を1300mm、縦方向の曲
率半径55を1300mmとした。その他の各条件は第1
の実施例と同様にした。
【0049】この第4の実施例によると、図23に示し
た様なめっき液の流れ56が被めっき物2の表面に発生
する。したがって、被めっき物表面2でのめっき液の流
速が向上し、第1、第2および第3の実施例と同様の効
果を奏する。それに加え、アノード51が曲面形状をし
ているため、被めっき物2の端部では電界集中が発生し
なくなり、遮蔽板やダミー板を使用しなくても、めっき
膜の高速形成とめっき膜厚分布の均一化が可能となる。
【0050】図24は、本発明の第5の実施例を示すめ
っき槽の側断面図、図25は同じく動作状態を示す要部
側面図である。これらの図において、めっき槽1の中心
部からめっき槽1をA、B2つの部分に分割する。そし
て、(a)において、A、B両部分ともエアー攪拌用パ
イプ6から吐出されたエアーによりめっき液は攪拌され
ている。次に、(b)において、A部での攪拌を行った
ままの状態でB部の攪拌を停止する。引き続いて、
(c)において、A部での攪拌を停止し、B部での攪拌
を行う。この(b)、(c)の攪拌時間はそれぞれ5秒
から15秒の間で行う。本実施例では(b)、(c)の
攪拌時間をそれぞれ10秒とした。この方法によれば、
A部とB部とで基板表面で液の流動速度差が発生するた
め、図25(b)、(c)に示すような液流れ55がス
ルーホール56内に発生する。その結果、スルーホール
56内に均一に液が流れるようになり、スルーホール5
6内でのめき膜形成不良やめっきやけが発生しなくなり
均一なめっき膜の形成が可能となる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
めっき物の直下に整流板を配設するとともに、この整流
板を挟むようにしてエアー攪拌パイプないしめっき液循
環パイプの吹き出し口を配置したので、エアー攪拌パイ
プから吐出されたエアーは整流板に衝突し、その後板状
の被めっき物の表面に沿って浮力により上昇していく。
このため、被めっき物の下端部からの距離に関わらず被
めっき物全体でのめっき液の流動速度が向上し、めっき
やけが発生することなくめっき皮膜の高速形成とめっき
膜厚分布の均一化が可能となる。
【0052】また、被めっき物とアノードとの間に不導
体材料からなるブラインドを配設したブラインドを設け
ることによって、被めっき物表面でのめっき液の流動速
度が向上し、めっきやけが発生することなくめっき皮膜
の高速形成とめっき膜厚分布の均一化が可能となる。
【0053】アノードの表面形状を、被めっき物とアノ
ード表面との距離が被めっき物の中心に近づくほど短く
なり、被めっき物の中心から遠ざかるほど長くなるよう
にしたことにより、被めっき物表面でのめっき液の流動
速度が向上し、板状の被めっき物端面での電流集中が発
生しなくなるため、遮蔽板やダミー板を使用しなくても
めっき皮膜の高速形成とめっき膜厚分布の均一化が可能
となる。
【0054】板状の被めっき物の両表面およびこの被め
っき物に設けられたスルーホールの内部を同時にめっき
し、被めっき物を片面づつ交互にめっき液攪拌するよう
にしたので、スルーホール内部におけるめっき液の流動
速度が向上するため、スルーホール内部においてもめっ
き皮膜の高速形成とめっき膜厚分布の均一化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るめっき装置の第1の実施例の側断
面図である。
【図2】本発明に係るめっき装置の第1の実施例のめっ
き槽底面部の拡大側面図である。
【図3】本発明に係るめっき装置の第1の実施例のエア
ー攪拌用パイプを示し、(a)は正面図、(b)は側面
図である。
【図4】本発明に係るめっき装置の第1の実施例のエア
ー攪拌用パイプの外筒を示し、(a)は正面図、(b)
は側面図である。
【図5】本発明に係るめっき装置の第1の実施例のエア
ー攪拌用パイプの内筒を示し、(a)は正面図、(b)
は側面図である。
【図6】本発明に係るめっき装置の第1の実施例の動作
状態を示す側断面図である。
【図7】本発明に係るめっき装置の第1の実施例のエア
ー攪拌用パイプからの気泡の動作状態を示し、(a)は
正面図、(b)は側面図である。
【図8】本発明に係るめっき装置の第1の実施例におけ
る限界電流密度の測定結果を示す図である。
【図9】本発明に係るめっき装置の第2の実施例を示す
めっき槽の側断面図である。
【図10】本発明に係るめっき装置の第2の実施例の平
面図である。
【図11】本発明に係るめっき装置の第2の実施例のめ
っき槽の底部の拡大側断面図である。
【図12】本発明に係るめっき装置の第2の実施例のエ
アー攪拌用パイプを示し、(a)は正面図、(b)は側
面図である。
【図13】本発明に係るめっき装置の第2の実施例のエ
アー攪拌用パイプの外筒を示し、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
【図14】本発明に係るめっき装置の第2の実施例のエ
アー攪拌用パイプの内筒を示し、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
【図15】本発明に係るめっき装置の第2の実施例にお
ける限界電流密度の測定結果を示す図である。
【図16】本発明に係るめっき装置の第3の実施例のめ
っき槽の側断面図である。
【図17】本発明に係るめっき装置の第3の実施例の平
面図である。
【図18】本発明に係るめっき装置の第3の実施例の要
部の側断面図である。
【図19】本発明に係るめっき装置の第3の実施例にお
けるブラインドの外観斜視図である。
【図20】本発明に係るめっき装置の第3の実施例の動
作を示す側断面図である。
【図21】本発明に係るめっき装置の第4の実施例のめ
っき槽の側断面図である。
【図22】本発明に係るめっき装置の第4の実施例のめ
っき槽の平面図である。
【図23】本発明に係るめっき装置の第4の実施例の動
作状態を示す側断面図である。
【図24】本発明に係るめっき装置の第5の実施例のめ
っき槽におけるめっき動作を示す側断面図である。
【図25】本発明に係るめっき装置の第5の実施例の動
作状態を要部側断面図である。
【図26】従来のめっき装置の第1の例の側断面図であ
る。
【図27】従来のめっき装置の第2の例の側断面図であ
る。
【図28】従来のめっき装置の第3の例の側断面図であ
る。
【図29】従来のめっき装置の第3の例の要部拡大図で
ある。
【図30】従来のめっき装置の第3の例におけるエアー
攪拌用パイプを示し、(a)は正面図、(b)は側面図
である。
【図31】従来のめっき装置の第3の例における限界電
流密度の測定結果を示す図である。
【図32】従来のめっき装置の第3の例の動作を示す側
断面図である。
【図33】従来のめっき装置の第4の例の側断面図であ
る。
【図34】従来のめっき装置の第4の例の要部拡大図で
ある。
【図35】従来のめっき装置の第4の例の動作状態を示
す要部側断面図である。
【図36】従来のめっき装置の第5の例の側断面図であ
る。
【図37】従来のめっき装置の第6の例の側断面図であ
る。
【符号の説明】
1 めっき槽 2 被めっき物 3 アノード 4 めっき液 5 エアー攪拌用パイプ 6 液循環用パイプ 7 整流板 8 エアー攪拌用パイプの中心間距離 9 液循環パイプの中心間距離 10 整流板の高さ 11 整流板の厚さ 12 エアー吹き出し方向 13 液吹き出し方向 14 エアー吹き出し角度 15 エアー送給口 16 エアー攪拌用パイプAの外筒 17 エアー攪拌用パイプAの内筒 18 エアー攪拌用パイプAの長さ 19 エアー攪拌用パイプAの内筒吐出方向 20 エアー攪拌用パイプAの外筒吐出方向 21 エアー攪拌用パイプAの外筒直径 22 エアー攪拌用パイプAの外筒エアー吐出穴直径 23 エアー攪拌用パイプAの外筒エアー吐出穴ピッ
チ 24 エアー攪拌用パイプAの内筒直径 25 エアー攪拌用パイプAの内筒エアー吐出穴直径 26 エアー攪拌用パイプAの内筒エアー吐出穴ピッ
チ 27 気泡 28 エアー攪拌用パイプB 29 整流板間隔 30 エアー攪拌用パイプBの外筒 31 エアー攪拌用パイプBの内筒 32 エアー攪拌用パイプBの長さ 33 エアー攪拌用パイプBの内筒吐出方向 34 エアー攪拌用パイプBの外筒吐出方向 35 エアー攪拌用パイプBの外筒直径 36 エアー攪拌用パイプBの外筒吐出穴直径 37 エアー攪拌用パイプBの外筒吐出穴ピッチ 38 エアー攪拌用パイプBの外筒吐出角度 39 エアー攪拌用パイプBの内筒直径 40 エアー攪拌用パイプBの内筒吐出穴直径 41 エアー攪拌用パイプBの内筒吐出穴ピッチ 42 エアー攪拌用パイプBの内筒吐出角度 43 ブラインド 44 被めっき物とブラインドの距離 45 めっき槽底部から最上部のブラインドとの距離 46 ブラインド間隔 47 ブラインド取り付け角度 48 ブラインド長辺方向の長さ 49 ブラインド短編方向の長さ 50 ブラインドの厚さ 51 曲面アノード 52 アノード表面と被めっき物間の最短距離 53 アノード表面と被めっき物間の最長距離 54 横方向曲率半径 55 縦方向の曲率半径 56 めっき液の流れ 57 スルーホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 実 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 河▲さき▼ 直茂 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 村井 淳一 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社生産技術研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の被めっき物をめっき液に浸漬さ
    せ、被めっき物の下方に配置した吹き出し口を有するエ
    アー攪拌パイプないしめっき液循環パイプからエアーな
    いしめっき液を吹き込んでめっきするめっき装置におい
    て、前記被めっき物の直下に整流板を配設するととも
    に、この整流板を挟むようにして前記エアー攪拌パイプ
    ないしめっき液循環パイプの吹き出し口を配置したこと
    を特徴とするめっき装置。
  2. 【請求項2】 板状の被めっき物をめっき液に浸漬さ
    せ、めっき液内にエアーないしめっき液を吹き込んでめ
    っきする方法において、前記被めっき物の直下に整流板
    を配置し、この整流板の両側からこの整流板にエアーな
    いしめっき液を吹き込むことを特徴とするめっき方法。
  3. 【請求項3】 板状の被めっき物をめっき液に浸漬さ
    せ、被めっき物の下方に配置した吹き出し口を有するエ
    アー攪拌パイプないしめっき液循環パイプからエアーな
    いしめっき液を吹き込んでめっきするめっき装置におい
    て、前記被めっき物の下方に対向する一対の整流板を配
    設するとともに、これら整流板間あるいは整流板の両側
    に前記エアー攪拌パイプないしめっき液循環パイプの吹
    き出し口を配置したことを特徴とするめっき装置。
  4. 【請求項4】 板状の被めっき物をめっき液に浸漬さ
    せ、めっき液内にエアーないしめっき液を被めっき物の
    下方から吹き込んでめっきする方法において、前記被め
    っき物の直下に一対の整流板を配置し、これら整流板間
    あるいは両側からこれら整流板にエアーないしめっき液
    を吹き込むことを特徴とするめっき方法。
  5. 【請求項5】 対向するアノード間に配置した板状の被
    めっき物をめっき液に浸漬させて、被めっき物の下方に
    吹き出し口を配置したエアー攪拌パイプないしめっき液
    循環パイプからエアーないしめっき液を吹き込んでめっ
    きするめっき装置において、前記被めっき物とアノード
    との間に不導体材料からなるブラインドを配設したこと
    を特徴とするめっき装置。
  6. 【請求項6】 対向するアノード間に配置した板状の被
    めっき物をめっき液に浸漬させ、めっき液内にエアーな
    いしめっき液を被めっき物の下方から吹き込んでめっき
    する方法において、被めっき物とアノードとの間に不導
    体材料からなるブラインドを配設し、被めっき物の下方
    からエアーないしめっき液を吹き込むことを特徴とする
    めっき方法。
  7. 【請求項7】 対向するアノード間に配置した板状の被
    めっき物をめっき液に浸漬させて、被めっき物の下方に
    配置した吹き出し口を有するエアー攪拌パイプないしめ
    っき液循環パイプからエアーないしめっき液を吹き込ん
    でめっきするめっき装置において、前記アノードの表面
    形状を、被めっき物とアノード表面との距離が被めっき
    物の中心に近づくほど短くなり、被めっき物の中心から
    遠ざかるほど長くなるようにしたことを特徴とするめっ
    き装置。
  8. 【請求項8】 対向するアノード間に配置した板状の被
    めっき物をめっき液に浸漬させ、めっき液内にエアーな
    いしめっき液を被めっき物の下方から吹き込んでめっき
    する方法において、前記被めっき物の中心と比較して端
    部において前記アノードによる電界の集中を緩和させて
    めっきすることを特徴とするめっき方法。
  9. 【請求項9】 板状の被めっき物をめっき液に浸漬さ
    せ、被めっき物の下方に配置した複数の吹き出し口を有
    するエアー攪拌パイプないしめっき液循環パイプからエ
    アーないしめっき液を吹き込んでめっきするめっき装置
    において、前記エアー攪拌用パイプを二重管としたこと
    を特徴とするめっき装置。
  10. 【請求項10】 板状の被めっき物をめっき液に浸漬さ
    せ、めっき液内に複数の吹き出し口を有するエアー攪拌
    パイプないしめっき液循環パイプからエアーないしめっ
    き液を被めっき物の下方から吹き込んでめっきする方法
    において、前記複数の吹き出し口からのエアーの吐出量
    をエアー攪拌パイプのエアー送給口からの距離に関わり
    なく均一量のエアーを吐出させたことを特徴とするめっ
    き方法。
  11. 【請求項11】 板状の被めっき物の両表面およびこの
    被めっき物に設けられたスルーホールの内部を同時にめ
    っきする方法において、前記被めっき物を片面づつ交互
    にめっき液攪拌したことを特徴とするめっき方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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