JPH06298785A - アルキルグリコシドの製造方法 - Google Patents

アルキルグリコシドの製造方法

Info

Publication number
JPH06298785A
JPH06298785A JP4911394A JP4911394A JPH06298785A JP H06298785 A JPH06298785 A JP H06298785A JP 4911394 A JP4911394 A JP 4911394A JP 4911394 A JP4911394 A JP 4911394A JP H06298785 A JPH06298785 A JP H06298785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glucose
catalyst
acid
perfluorinated
monosaccharide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4911394A
Other languages
English (en)
Inventor
Manfred J Bergfeld
ヨーゼフ ベルクフェルト マンフレート
Juergen Dr Seifert
ザイフェルト ユルゲン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akzo Nobel NV
Original Assignee
Akzo Nobel NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akzo Nobel NV filed Critical Akzo Nobel NV
Publication of JPH06298785A publication Critical patent/JPH06298785A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規のアルキルグリコシドを製造する方法に
関する。 【構成】 該方法は、単糖類と脂肪アルコールを酸性触
媒の存在下で反応させる際に、触媒としてペルフルオロ
化したスルホン酸を使用することよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸性触媒の使用下で脂
肪アルコールと糖類から出発する直接合成によりアルキ
ルグリコシドを製造する方法に関する。アルキルグリコ
シドは、本発明の枠内では、アルキル基がアセタール様
にモノマー及び/又はオリゴマーの糖残基に結合した化
合物であると解される。
【0002】アルキル基は、直鎖状又は分枝鎖状であっ
てよく、有利には8〜20個の炭素原子を有する単官能
性アルコールから誘導される基であると解される。特に
適したアルキル基は、天然物質、例えば脂肪及び油から
得られ、大抵は混合物であり、例えばC12〜C14の鎖を
有し、不飽和基を有していてもよいアルコールから誘導
されるものである。
【0003】本発明の枠内で脂肪アルコールは、天然生
成物から得られるアルコールであるとも、また合成によ
り製造されたアルカノールであるとも解される。
【0004】
【従来の技術】酸性触媒の使用下で脂肪アルコールと糖
類からのアルキルグリコシドの製造は公知である。文献
には多数の方法が記載されており、該方法では、まず低
分子アルコール、例えばメタノール、エタノール等を反
応させることにより糖類からグリコシドが得られ、次い
で高分子アルコールでアセタール交換することにより所
望のアルキルグリコシドに転化される。該反応型には、
多数の触媒が推奨される。
【0005】更に、糖類から直接、高分子アルコール、
すなわち8個から例えば22個までの炭素原子を有する
アルコールと反応させて合成することが公知である。該
反応方法に関しても文献では既に多数の酸性触媒につい
て言及されている。
【0006】従って、例えばヨーロッパ特許出願公開第
0132043号明細書に示されているように、無機
酸、例えば塩酸、硫酸、燐酸が推奨される。該目的のた
めには、パラトルエンスルホン酸、三フッ化硼素も挙げ
られる。ヨーロッパ特許出願公開第0132043号明
細書の教示によれば、アニオンの表面活性剤、例えばア
ルキルスルフェート、アルキルベンゼンスルホネート及
びアルキルスルホネートが、アルキルグリコシドを製造
するための触媒として使用される。
【0007】Recl. Trav. Chim. Pays-Bas 110,023-024
(1991)には、溶剤としてジメチルスルホキシド中で、
トリフルオロメタンスルホン酸の使用下での単糖類の4
−フェノールとの反応が記載されている。その際、低分
子アルコールを有する、洗剤原料としては不適のグリコ
シドが問題である。更に、90℃で2日間の反応時間後
の収率は、グルコースを使用すると僅か56%に過ぎな
い。
【0008】J. Carbohydrate Chemistry, 8(1)263-2
69(1988)には、糖のアリルアルコールとの反応が記載
されており、その際、触媒としては、トリフルオロメタ
ンスルホン酸が使用される。低分子アルコールからの該
グリコシドを、次いでベンジルアルコールでアセタール
交換する。洗浄活性アルキルグリコシドの使用可能な直
接合成については、該文献には示されていない。
【0009】既に、直接的であり間接的であり種々の触
媒を使用した、アルキルグリコシドを製造するための様
々な方法が公知であっても、直接合成の改良された方法
が、なお要求される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、8〜22個の炭素原子を有する脂肪アルコールと糖
類、特に単糖類から出発し、酸性触媒を使用したアルキ
ルグリコシドの直接合成法を提供することであり、該方
法は、経済的に実施することができ、与えられた反応条
件のために短い反応時間を可能にし、良好な特性を有す
る生成物を生じかつ容易に入手可能であり、更に再現可
能な結果を生じるべきであった。
【0011】更に、本発明の課題は、従来公知の方法よ
りも僅少量の触媒で実施する方法を提供することであっ
た。本発明のもう1つの課題は、低温であっても経済的
に認められる反応時間で満足できる収率が得られる方法
を提供することであった。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、単糖類と8
〜22個の炭素原子を有する脂肪アルコールを触媒とし
てペルフルオロ化したスルホン酸の存在下で反応させる
ことを特徴とする、単糖類の脂肪アルコールとの酸性触
媒の存在下での反応によるアルキルグリコシドの製造方
法により解決される。2個以上の炭素原子を有するペル
フルオロ化したアルカンスルホン酸、例えばペルフルオ
ロオクタンスルホン酸、ペルフルオロブタンスルホン
酸、ペルフルオロプロパンスルホン酸、ペルフルオロエ
タンスルホン酸並びにこれらの混合物が非常に適してい
る。ペルフルオロ化したシクロアルカンスルホン酸、例
えば1,4−ペルフルオロエチルシクロヘキサンスルホ
ン酸も有利であることが判明した。本発明による方法の
もう1つの有利な実施態様では、ペルフルオロ化したス
ルホカルボン酸及び/又はそれらのエステル、例えばペ
ルフルオロスルホ酢酸を使用する。単糖類としてはグル
コースを使用するのが有利である。単糖類1モルに対し
て触媒0.5〜15ミリモルを使用するのが有利であ
る。触媒の量は、もちろん、多くても少なくても、例え
ば単糖類1モルに対して0.1〜20ミリモルにある、
更に広範囲に変更可能である。
【0013】特に有利な実施態様では、単糖類の脂肪ア
ルコールとの反応を連続的に実施する。
【0014】本発明による方法が、何倍も非常に短い時
間で満足できる、脂肪アルコールの単糖類との反応を生
じることは驚異的であった。この高速度に起因して、常
用のこの種の反応のために公知の触媒を使用する場合で
あっても、反応を低温で実施することが可能である。更
に、著しく僅少量の触媒で実施することが可能である。
該触媒は、その他の点で、このことが全く所望であるか
又は必要である限り、高い収率で再度回収することがで
き、かつ新たに合成の際に使用することができる。この
理由から該方法は非常に環境保護的に行われる。
【0015】該方法は、特に有利な方法では高い収率で
連続的に実施することができる。まずグリコシドを低級
アルコールで製造し、引続きアセタール交換する必要が
ない。
【0016】目的生成物に残留する触媒の量は問題にな
らないほど僅少量であるので、触媒は大抵目的生成物中
に残留してもよい。
【0017】特に、極く微粒子状のグルコースでの活性
度は常用の触媒に比して特に高い。
【0018】更に、本発明による方法により、種々の特
性に関して、通常の方法により製造された生成物とは区
別されるアルキルグリコシドが得られることは驚異的で
あった。従って、例えば特に連続的方法では、更に同じ
洗浄力で、水性系中で非常に低い粘度を有するアルキル
グリコシドが得られる。このことは必然的に、一度に、
非常に高い濃度のアルキルグリコシドを有する水性系に
調整し得る結果を生じるので、75%以下のアルキルグ
リコシドを有する系に調整することができる。更に本発
明による方法の利点は、なお水性調整物より高い濃度で
もポンピング可能な生成物の製造を可能にする点であ
る。通常の生成物は、高い濃度、例えば50%以上で
は、全ての場合に、ポンピングすべき場合には著しい欠
点に結び付くような加熱を行わなくてはならないペース
トとして調整され得る。これとは異なり、本発明により
得られた生成物は、室温で更に高い濃度になるまでポン
ピングすることができる。本発明により製造される生成
物の界面張力値及び可溶性は非常に優れている。起泡
値、例えば起泡高さ、泡沫安定度なども良好である。
【0019】更に、シロップ状のグルコースを反応させ
ることができることも大きな利点である。シロップ状の
グルコースは、例えばでん粉の酸性又は酸素性加水分解
により得られる廉価な生成物である。シロップ状のグル
コースは、例えば甜菜から得られるように、蔗糖からも
得られる。シロップ状のグルコースは、グルコースと水
の他になおオリゴマー及び僅少量の多糖類も含有する。
【0020】
【実施例】次に、本発明を以下の実施例につき詳細に説
明する。
【0021】一般的な処理方法及び使用した装置の説明 反応器としては、市販の、二重ジャケット加熱装置、混
合撹拌機、底部排出口及び蒸留カラムを有する1リット
ルのビュッキーガラス反応器(Buechi-Glasreaktor)を
使用した。
【0022】以下の例は、バッチ操作により行った。す
なわち全グルコース(Glc)と全脂肪アルコールを反
応器に装入し、該混合物を撹拌及び20ミリバールの真
空下で所望の温度にした。
【0023】その後、触媒を加え、この時点を反応開始
時点として評価した。
【0024】反応水を連続的に蒸気として取出し、目盛
付けされた容器に沈殿させた。水生成率をGlcの物質
変化速度として評価した(反応したGlc 1モルに対
して水1モルが遊離)。
【0025】99%のGlc転化率に必要な時間は反応
時間として評価し、記載した比較例に使用した。
【0026】例1 5μmの平均粒径を有する無水グルコース(クレスタ
ー)90.5gを脂肪アルコール(ラウリルアルコール
約54%及びミリスチルアルコール約44%を含有する
Nafol 1214 製造元:コンデア(Condea))421.
0gと一緒に反応器に装入し、20ミリバールまで真空
にした後、撹拌下で110℃の反応温度にした。110
℃に達した後、グルコース1モル当りペルフルオロオク
タンスルホン酸5ミリモルを加えた。110℃±1℃で
60分の反応時間後、反応水497ミリモル(=8.9
5g)を反応器から取出した。該値はグルコース反応率
99.0%に相当する。
【0027】該反応生成物は清澄かつ白色であった。
【0028】NaOHで触媒を中性化し、1.5重量%
にFAを分離した後、以下の分析値が得られた。
【0029】 遊離グルコース: <1重量% モノグルコシド(C12+C14):53重量% 例2 該実施例を例1と同様に実施したが、但し触媒として、
253.2g/モルの平均分子量を有するペルフルオロ
エタン−、ペルフルオロプロパン−及びペルフルオロブ
タンスルホン酸からの混合物を使用した。
【0030】同様に60分の反応時間後、使用したグル
コースの99%が反応した。
【0031】白色、清澄な反応生成物は、1.8重量%
にFAを分離した後、以下の分析値が得られた。
【0032】 遊離グルコース: <1重量% モノグルコシド(C12+C14):53.2重量% 比較例3(RM878) 該実施例を例1と同様に実施したが、但し従来技術によ
る触媒(p−トルエンスルホン酸)を使用した。
【0033】しかしながら、その際、グルコースの反応
率を99%にするためには180分、すなわち本発明に
よる触媒に比して3倍の時間を必要とした。
【0034】該粗製生成物は、若干濁りベージュ色であ
る。1.4%に過剰のFAを分離した後以下の値が得ら
れた。
【0035】 遊離グルコース: <1重量% モノグルコシド(C12+C14):49.8重量%

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単糖類と脂肪アルコールを酸性触媒の存
    在下で反応させることによりアルキルグリコシドを製造
    する方法において、触媒としてペルフルオロ化したスル
    ホン酸を使用することを特徴とする、アルキルグリコシ
    ドの製造方法。
  2. 【請求項2】 2個以上の炭素原子を有するペルフルオ
    ロ化したアルカンスルホン酸又はこれらの混合物を使用
    する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ペルフルオロ化したシクロアルカンスル
    ホン酸を使用する、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 ペルフルオロ化したスルホカルボン酸及
    び/又はそれらのエステルを使用する、請求項1から3
    までのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 単糖類1モル当り触媒0.5〜15ミリ
    モルを使用する、請求項1から4までのいずれか1項記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 単糖類としてグルコースを使用する、請
    求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 微粉砕したグルコースを使用する、請求
    項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 3〜4μmの平均粒径を有するグルコー
    スを使用する、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 ペルフルオロ化したスルホン酸として、
    ペルフルオロオクタンスルホン酸を使用する、請求項
    1、2及び5から8のいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 ペルフルオロ化したスルホン酸とし
    て、ペルフルオロブタンスルホン酸を使用する、請求項
    1、2及び5から8のいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 触媒として、ペルフルオロエタン−、
    ペルフルオロプロパン−及びペルフルオロブタンスルホ
    ン酸の混合物を使用する、請求項1、2及び5から8ま
    でのいずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 上記反応を連続的に実施する、請求項
    1から11までのいずれか1項記載の方法。
JP4911394A 1993-03-19 1994-03-18 アルキルグリコシドの製造方法 Pending JPH06298785A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL93104577.7 1993-03-19
EP93104577 1993-03-19

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06298785A true JPH06298785A (ja) 1994-10-25

Family

ID=8212721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4911394A Pending JPH06298785A (ja) 1993-03-19 1994-03-18 アルキルグリコシドの製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH06298785A (ja)
CA (1) CA2119517A1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
CA2119517A1 (en) 1994-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5527892A (en) Process for preparing APG's
NO831274L (no) Fremgangsmaate for fremstilling av en fett-glykosidblanding
US5166337A (en) Process for the preparation of carbohydrate surfactants
US5461144A (en) Process for the preparation of alkyl polyglycosides
Falconer et al. Efficient synthesis of thioglycosides via a Mitsunobu condensation
US5212292A (en) Process for the preparation of light-colored alkyl polyglycosides
US5756072A (en) Alkylpolyglycosides with a high degree of a polymerization and a process for the preparation thereof
US4866165A (en) Process for the preparation of alkyloligoglycosides
US6204369B1 (en) Process for the preparation of alykl polyglycosides
US6156885A (en) Process for the synthesis of alkylpolyglucosides
CZ283183B6 (cs) Způsob přípravy alkylpolyglukosidů
JPH06298785A (ja) アルキルグリコシドの製造方法
US5420262A (en) Process for bleaching fatty alcohol alkyl polyglycoside solutions
JP3142049B2 (ja) アルキルグリコシドの製造方法
JPH0696587B2 (ja) ブチルオリゴグリコシドの製造方法
US5459249A (en) Process for continuous manufacture of alkylglycosides
US5478930A (en) Process for producing light colored alkyl polyglucosides with partially sulfated fatty alcohol catalysts
JPH06298788A (ja) アルキルグリコシドの製造方法
JPH08176182A (ja) アルキルポリグリコシドの製造方法
JP2002512610A (ja) アルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドの製法
JP2001151789A (ja) アルキルグリコシドの製造方法
JPH05301886A (ja) グリコシドウロン酸の調製法
JPH08500350A (ja) アルキルグリコシドの製法
JPH05155895A (ja) 淡い色のアルキルポリグリコシドの製造方法
KR970005314B1 (ko) 고급 알킬 폴리글루코사이드(Alkyl polyglucoside)의 제조방법