JPH06298784A - テトラグルコース及びその部分脂肪酸エステル - Google Patents

テトラグルコース及びその部分脂肪酸エステル

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JPH06298784A
JPH06298784A JP5112142A JP11214293A JPH06298784A JP H06298784 A JPH06298784 A JP H06298784A JP 5112142 A JP5112142 A JP 5112142A JP 11214293 A JP11214293 A JP 11214293A JP H06298784 A JPH06298784 A JP H06298784A
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Junichiro Someya
淳一郎 染谷
Yasuaki Takamori
康彰 高森
Takuji Ito
卓治 伊藤
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IWATA KAGAKU KOGYO KK
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バイオサーファクタントとして有用な新規な
糖化合物を提供する 【構成】 ミクロポリスポラ属に属し、オリゴ糖脂肪酸
エステルを生産する能力を有する放線菌を栄養培地に培
養して産生したオリゴ糖脂肪酸エステルの完全加水分解
物からなるテトラグルコース及びその部分エステル並び
に前記テトラグルコース又はその部分脂肪酸エステルか
らなる界面活性剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、界面活性剤及び生体物
質の保護剤として有用なテトラグルコース及びその部分
脂肪酸エステルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、微生物の産生する糖脂質系バイオ
サーファクタントとして、二糖を結合したソホロリピッ
ド及び単糖ないし二糖を結合した ラムノリピッドが水
溶性及び油溶性のバイオサーファクタントとなることが
知られている。また、ミクロポリスポラ属菌が産生する
オリゴ糖脂肪酸エステルの存在が知られているが、この
ものは親油性が大きく、水に不溶である(特開昭62-175
189)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、バイオサー
ファクタントとして有用な新規な糖化合物を提供するこ
とをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の放線菌生産
物であるオリゴ糖脂肪酸エステルの完全加水分解物及び
部分加水分解物がテトラグルコース化合物であることを
見出すとともに、このものはマイルドな界面活性作用を
有することを見出し、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明によれば、ミクロポリスポラ属に属し、オリ
ゴ糖脂肪酸エステルを生産する能力を有する放線菌を栄
養培地に培養して産生したオリゴ糖脂肪酸エステルの完
全加水分解物からなるテトラグルコースが提供される。
また、本発明によれば、前記テトラグルコースの部分エ
ステルが提供される。さらに、本発明によれば、前記テ
トラグルコース又はその部分脂肪酸エステルからなる界
面活性剤が提供される。
【0005】本発明のテトラグルコースは、ミクロポリ
スラ属に属し、オリゴ糖脂肪酸エステルを生産する能力
を有する放線菌を栄養培地に培養して生産したオリゴ糖
脂肪酸エステルを原料とし、これを加水分解処理するこ
とにより得ることができる。前記オリゴ糖脂肪酸エステ
ルを得るための培養条件については、特開昭62-175189
号公報に詳述されている。
【0006】前記オリゴ糖脂肪酸エステルの加水分解
は、従来公知の方法で行うことができ、例えば、ナトリ
ウムアルコラートを触媒として用いることにより容易に
行うことができる。
【0007】本発明によるテトラグルコースは、エステ
ル結合を有しないもので、水溶性を示す。このものは、
前記オリゴ糖脂肪酸エステルを完全加水分解することに
よって得ることができる。
【0008】本発明によるテトラグルコースの部分脂肪
酸エステルは、前記オリゴ糖脂肪酸エステルを部分加水
分解することによって得ることができる他、テトラグル
コースを脂肪酸又はそのハロゲン化物で部分エステル化
することによって得ることができる。テトラグルコース
中に形成させるエステル結合の数は、テトラグルコース
中に存在する水酸基の10〜90モル%、好ましくは3
0〜80モル%の範囲にするのがよい。前記テトラグル
コースと反応させる脂肪酸又はそのハロゲン化物として
は、炭素数8〜22のもの、例えば、カプリル酸、カプ
リン酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、エ
ライジン酸、ソノール酸、リノレン酸や、それら脂肪酸
のハロゲン化物を挙げることができる。
【0009】
【発明の効果】このものは、水溶性を示し、かつ弱い界
面活性作用を示し、バイオサーファクタントとして用い
ることができる。本発明によるテトラグルコースの部分
脂肪酸エステルは、そのエステル結合の数に応じて、水
溶性ないし親油性を示す。このものもすぐれた界面活性
作用を示し、バイオサーファクタントとして有利に用い
ることができる。本発明によるテトラグルコース及びそ
の部分脂肪酸エステルは、界面活性作用を示す他、疎水
性物質に対し親和性を示し、生体物質の抽出及び保護剤
として使用することができる。
【0010】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0011】参考例 ミクロポリスポラ エスピー(Micropolyspora sp.)NS
-1085x株を用い、ショ糖30g/l、 30g/l、ポリペプト
ン2g/l,食塩0.5g/lの組成を有する栄養培地で28℃、
35日間静置培養した。培養終了後、培養液1.5 リットル
を濾紙にて濾過し、得られた固形分からメタノール450m
lを用い、室温にて生産物質を抽出した。更にn-ヘキサ
ン150mlを用い、油脂成分を除去した後、ロータリーエ
バポレーターで溶媒を留去し、生産物質22.5gを得た。
得られた物質は白色結晶で、ベンゼン:エチルエーテ
ル:メタノール(80:7:10)溶液を用いたシリカゲル薄層
クロマトグラフィーによってRf=0.15を示した。また、
常温でメタノール、エタノール、クロロホルム及びテト
ラヒドロフラン等各種溶媒に溶けるが、水には不溶であ
った。本物質はアンスロン試薬と反応して青緑色を与え
ること、1N苛性ソーダでケン化した後の水層部をシリ
カゲル薄層クロマトグラフィーで調べると、ショ糖より
Rf値の低い部分にスポットが検出されることなどから、
オリゴ糖脂肪酸エステルであることが証明された。
【0012】実施例1 水酸化カリウム管を付けた100ml容丸底フラスコに脱水
メタノール30mlを入れ、オリゴ糖脂肪酸エステル100mg
を含む脱水メタノール溶液10mlを加えた。磁気撹はんし
ながら、室温にて滴下ロートからナトリウムメチラート
の72%溶液18 mgを含む脱水メタノール溶液を徐々に滴
下した。滴下終了後、さらに2時間撹はんを続けて反応
させた。反応液中に非水用イオン交換樹脂[アンバーリ
スト15、オルガノ(株)]をpH試験紙で確認しながら中
性になるまで加えた。2時間撹はんした後、樹脂を濾別
し、反応液を濃縮、乾燥した後、樹脂を濾別し、次いで
反応液を濃縮、乾燥して原料オリゴ糖脂肪酸エステルの
部分加水分解物を得た。収量73mg。このものを以下の条
件でHPLC分析した。 カラム μBondasphere-NH2 5μ 100A 3.9mm×15cm 溶 媒 H2O:CH3CN=40:60および20:80 流 速 0.5ml/min 検出器 RI Waters 410, UV Waters 991 チャートにおいて多くのピークが見られたが、テトラグ
ルコースとオリゴ糖脂肪酸エステルを除いたものを部分
加水分解物とした。このものは、水酸基とエステル結合
の両方を含むもので、そのウィルヘルミー型表面張力計
(島津ST-1型)を用いて 0.1%水溶液の表面張力を測定
したところ、45.2mN/mであった (25℃)。また、スピ
ニングドロップ式界面張力計(Core Laboratories社)
を用いると、ヘキサデカンに対する0.1%水溶液の界面
張力は22.5mN/mであった。
【0013】実施例2 水酸化カリウム管を付けた100ml容丸底フラスコに脱水
メタノール30mlを入れ、オリゴ糖脂肪酸エステル 100mg
を含む脱水メタノール溶液10mlを加えた。磁気撹はんし
ながら、室温にて滴下ロートからナトリウムメチラート
の72%溶液 34mgを含む脱水メタノール溶液を徐々に滴
下した。滴下終了後、さらに2時間撹はんを続けて反応
させた。反応液中に非水用イオン交換樹脂[アンバーリ
スト15、オルガノ(株)製]を、pH試験紙で確認しなが
ら中性になるまで加えた。2時間撹はんした後、樹脂を
濾別し、反応液を濃縮、乾燥して、原料オリゴ糖脂肪酸
エステルの部分加水分解物を得た。収量56mg。実施例1
と同じ条件でHPLC分析を行った。得られた部分加水分解
物の 0.1%水溶液の表面張力は 46.7mN/m(25℃)であ
った。
【0014】実施例3 水酸化カリウム管を付けた100ml容丸底フラスコに脱水
メタノール30mlを入れ、オリゴ糖脂肪酸エステル 100mg
を含む脱水メタノール溶液10mlを加えた。磁気撹はんし
ながら、室温にて滴下ロートからナトリウムメチラート
の72%溶液 15mgを含む脱水メタノール溶液を徐々に滴
下した。滴下終了後、さらに30分撹はんを続けて反応さ
せた。得られた部分加水分解物の 0.1%水溶液の表面張
力は46.1mN/mであった。
【0015】実施例4 実施例1と同様に水酸化カリウム管をつけた100ml丸底
フラスコにオリゴ糖脂肪酸エステル 500mgの20mlメタノ
ール溶液を入れ、金属ナトリウム50mgの50ml脱水メタノ
ール溶液を徐々に加え、室温で2時間撹はんした。反応
液中に非水用イオン交換樹脂[アンバーリスト15、オル
ガノ(株)製]を、pH試験紙で確認しながら中性になる
まで加えた。2時間撹はんした後、樹脂を濾別し、反液
を濃縮、乾燥して脂肪酸と糖との混合物を得た。収量 2
40mg。次に、この混合物 150mgを水 200mlに溶解した
後、クロロホルム100mlを用いてクロロホルム可溶成分
(脂肪酸、色素等)を溶出させて取り除いた。蛋白質の
ような浮遊物があったので、濾紙(Toyo 5c)を用いて除
去した後、各層を減圧下で濃縮(45℃)した。 クロロ
ホルム層:14mg、水層:125mg。水層の100mgを以下の条
件でカラムクロマトグラフィー分離した。 (1) 担体:活性炭 10g (2) 溶媒水のみ:〜400ml 水:エタノール=9:1:400ml〜800ml 水:エタノール=4:1:800ml〜
【0016】フラクションンは10mlずつ採取し、HPLC分
析を行った。フラクションNo.58〜70が一成分であった
ので、 減圧濃縮してオリゴ糖の粗結晶を得た。濃縮
時、メタノールを加えて減圧留去し、乾燥させた。 収
量 65mg。オリゴ糖の粗結晶650mgを、分取用のHPLCカラ
ムを用いることによって精製した。条件は以下のとおり
である。 収量 247mg。 カラム μBondasphere-NH2 5μ 100A 19mm×15cm 溶 媒 H2O:CH3CN=40:60 流 速 10ml/min 検出器 RI Waters 410, UV Waters 991 FAB/MS分析により、オリゴ糖の分子量は666であった。
さらに、Bruker 400MHz NMRスペクトロメーターを用い
て3% D2O 溶液の1H及び13C MMR、1H-COSYスペクトル測
定を行い、グルコースのみから成るテトラオリゴ糖(テ
トラグルコース)であることがわかった。 1H NMR 及び
13C NMR データを以下に示す。1 H NMR(400 MHz,D2O):δ= 5.34(d,J=3.54),4.60(d,J=
7.81)13 C NMR(100 MHz,D2O):δ=106.52,97.19,82.09,78.73,
78.63,76.52,74.76,74.60,72.77,71.97,63.80,62.98
【0017】実施例5 実施例4で得たテトラグルコース500mgを100ml丸底フラ
スコに入れ、脱水したジメチルホルムアミド(DMF)溶
液及びピリジン1.0gを加えて磁気撹はんしながら溶解さ
せ、室温(約25℃)で滴下ロートに入れたパルミチン酸
クロリド0.5gのDMF溶液をゆっくり滴下した。滴下後、
一夜撹はんを続けた。反応混合物に多量のヘキサンを加
えると沈澱が生成した。沈澱をロ別し、TLC法により、
クロロホルム、メタノール(2:1)を展開溶媒として分
離した後、中位に上昇したフラクションを分取した。収
量420mg 。このものの0.1%水溶液の表面張力は38.8mN
/m(25℃)であった。
【0018】実施例6 実施例4で得たテトラグルコースが、リン脂質と相互作
用して、リン脂質からなるリポソームのサイズを大きく
するとともに、リポソーム壁膜の二分子膜構造を乱すこ
とを下記の実験から明らかにした。すなわち、L,α-ジ
パルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)28μmol、
コレステロール8μmol及びジセチルホスフェート(DC
P)4μmolのクロロホルム-メタノール(3:2)溶液を200
ml容ナス型フラスコに入れ、ロータリーエバポレーター
を用いて溶媒を蒸発除去してフラスコ内壁に薄い脂質膜
を張った後、減圧下に1時間静置した。ついで、フラス
コに4mMカルセイン溶液(Na2HPO4 1.15gとKH2PO3 0.20g
/l からなる緩衝液、pH7.2)0.4mlとリン酸緩衝液2.8m
lを加えて、湯浴上で60℃に加熱した後ボルテックスミ
キサーでフラスコを振動させて器壁から脂質膜をはぎと
ってリポソームサスペンジョン(A)を得た。サスペン
ションの0.5mlを蛍光分光光度計用セルに取り、リン酸
緩衝液2.0mlを加えて磁気撹はんした後、蛍光分光光度
計を用い、励起光480nmとし、520nmでの蛍光強度を測定
した。ついで塩化コバルト六水塩3mgを加えるとリポソ
ーム外水相のカルセインが消光することを520nmでの蛍
光強度から確認し、次いで10%トリトンX-100水溶液0.0
4mlをセルに加えてリポソーム内水相中のカルセイン量
を測定[N.Oku et al.,Biochem Biophys.Acta,691,332
(1982)]することにより、リポソーム内水相が23%で、
大きさが0.3μmあることを確かめた。こうして、リポソ
ームの生成と内水相の大きさが確認された。次に、前記
のリポソームサスペンジョン(A)0.4mlにリン酸緩衝液
2.8mlを加え、ついでコレステロールまたは本発明のテ
トラグルコース100mgを加えた後、室温(約20℃)にて
1時間静置し、蛍光測定を塩化コバルトの添加前後及び
トリトンX-100の添加後の3回行うことにより、テトラグ
ルコース添加系の内水相の内包率を測定すると、4.5%
で、リポソームの大きさが、1.2μm;コレステロール添
加系は、1.0%で、リポソームの大きさが0.6μmとなっ
た。以上の実験から、テトラグルコースがDPPCに対して
コレステロールよりも大きい親和性を示すことが明らか
である。
【0019】実施例7 実施例6において、DPPCのかわりに卵黄レシチンを用い
て全く同様の実験を行うと、レシチン-コレステロール-
DCP系、レシチン-コレステロール系及びレシチン-テト
ラグルコース系のリポソームの内包率はそれぞれ10%、
15%及び4%であった。コレステロールはテトラグルコ
ースよりも卵黄レシチンに対して大きな親和性を示すこ
とが考えられる。
【0020】実施例8 2M塩化ナトリウム水溶液を溶媒として50%グルコース溶
液、50%マンノース溶液を50%テトラグルコース溶液を
調製した。2ml容のアンプルに各溶液1.0gを取り、n-オ
クタノール116.5mg/2MNaCl、116.7mg/2MNaCl−50%グ
ルコース溶液、116.2mg/2MNaCl-50%マンノース及び11
5.5mg/2MNaCl-50%テトラグルコースを加え、40℃の恒
温水槽に浸漬して振とうした。3日後、目視によりn-オ
クタノ−ルの溶解状態を観察したところ、2MNaClのアン
プル内容物が濁っている他、グルコース、マンノース、
及びテトラグルコースを含むアンプルはいずれも透明で
あった。
【0021】実施例9 D2Oの0.1M塩化ナトリウム溶液を溶媒としてテトラグル
コースの3.33%溶液(W/W)0.8gを調製し、n-オクタノ
ール 57mgを加えて、はじめ40℃で6時間、次いで恒温室
(室温25℃)にて3日間磁気撹はんして溶解平衡に到達
させた。靜置して下層から0.5gをピペットアウトして、
NMR用試料管に約0.5mlを入れ、3-(トリメチルシリル)
プロピオン酸 -2,2,3,3-d4 のナトリウム塩 0.1mgを加
えてBruker社200MHZ NMRスペクトロメーターにてプロト
ンNMRスペクトルを測定した。テトラグルコースのプロ
トン(28H;OHはODとなり観測されないで除いてある)
に対するするn-オクタノールのメチレン基のプロトン
(13H)の面積強度の比から、3.3%テトラグルコースの
0.1MNaCl-D2O溶液1g当りのn−オクタノールの可溶化力
が20.4mgと計算され、グルコース(7H)の6%溶液(0.2
MNaCl-D2O)1g当り1.47mg、及び2MNaCl-D2O溶液中の5.1
8mgよりも、はるかに大きかった。以上の実験から、テ
トラグルコースがn-オクタノールなどの疎水性物質に対
して親和力を有することが示された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:01) (72)発明者 蒲 康夫 茨城県つくば市東1丁目1番 工業技術院 物質工学工業技術研究所内 (72)発明者 染谷 淳一郎 茨城県つくば市東1丁目1番3 工業技術 院生命工学工業技術研究所内 (72)発明者 高森 康彰 静岡県磐田市中泉3069 磐田化学工業株式 会社内 (72)発明者 伊藤 卓治 静岡県磐田市中泉3069 磐田化学工業株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミクロポリスポラ属に属し、オリゴ糖脂
    肪酸エステルを生産する能力を有する放線菌を栄養培地
    に培養して産生したオリゴ糖脂肪酸エステルの完全加水
    分解物からなるテトラグルコース。
  2. 【請求項2】 請求項1のテトラグルコースの部分脂肪
    酸エステル。
  3. 【請求項3】 請求項1のテトラグルコース又はその部
    分脂肪酸エステルからなる界面活性剤。
JP5112142A 1993-04-15 1993-04-15 テトラグルコース及びその部分脂肪酸エステル Expired - Lifetime JP2564752B2 (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6143992A (ja) * 1984-08-03 1986-03-03 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 糖または糖アルコ−ルの脂肪酸エステルの製造法
JPS61202700A (ja) * 1985-03-07 1986-09-08 Norin Suisansyo Shokuhin Sogo Kenkyusho マルトテトラオ−スの製造方法
JPS62175189A (ja) * 1985-12-27 1987-07-31 Nippon Saafuakutanto Kogyo Kk 発酵法によるオリゴ糖脂肪酸エステルの製造法

Patent Citations (3)

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