JPH06298655A - センソの吸収促進剤 - Google Patents
センソの吸収促進剤Info
- Publication number
- JPH06298655A JPH06298655A JP5112279A JP11227993A JPH06298655A JP H06298655 A JPH06298655 A JP H06298655A JP 5112279 A JP5112279 A JP 5112279A JP 11227993 A JP11227993 A JP 11227993A JP H06298655 A JPH06298655 A JP H06298655A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bufo
- senso
- gargarizans
- epimedium
- extract
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、強心作用を有するセンソ中のブフ
ォステロイド類の吸収を促進させ、センソの副作用を抑
制する。 【構成】 イカリソウの水性溶媒による抽出物に水と疎
水性有機溶媒とを加え、水により抽出したエキスを有効
成分とするセンソの吸収促進剤である。
ォステロイド類の吸収を促進させ、センソの副作用を抑
制する。 【構成】 イカリソウの水性溶媒による抽出物に水と疎
水性有機溶媒とを加え、水により抽出したエキスを有効
成分とするセンソの吸収促進剤である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、イカリソウ中に含まれ
る成分を有効成分とするセンソの吸収促進剤に関する。
る成分を有効成分とするセンソの吸収促進剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】周知のように、イカリソウ（淫羊霍）は
強壮・強精作用のある生薬として古くから用いられてい
る。
強壮・強精作用のある生薬として古くから用いられてい
る。
【０００３】一方、センソ（蟾酥）は強心作用を有する
ブファリン及びシノブファギンなどのブフォステロイド
類を含有しており、古くから動悸、息切れなどの心臓の
異常状態を治癒する生薬として広く用いられている。
ブファリン及びシノブファギンなどのブフォステロイド
類を含有しており、古くから動悸、息切れなどの心臓の
異常状態を治癒する生薬として広く用いられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、センソ
を多量に服用したり、長期間にわたって服用を継続した
りした場合には、センソによる副作用が発現し、却って
心臓に異常をきたすことが知られている。
を多量に服用したり、長期間にわたって服用を継続した
りした場合には、センソによる副作用が発現し、却って
心臓に異常をきたすことが知られている。
【０００５】そこで、本発明者等は、センソの優れた強
心作用を損なうことなく然かもセンソの投与量を減らす
ことができれば、センソによる副作用を軽減させること
が可能となるとの考え方に基づき、鋭意研究及び実験を
重ねた結果、イカリソウ中の成分がセンソ中のブフォス
テロイド類の吸収を促進させ、延いてはセンソの副作用
である心臓の異常も抑制することを見い出し、本発明を
完成するに至った。
心作用を損なうことなく然かもセンソの投与量を減らす
ことができれば、センソによる副作用を軽減させること
が可能となるとの考え方に基づき、鋭意研究及び実験を
重ねた結果、イカリソウ中の成分がセンソ中のブフォス
テロイド類の吸収を促進させ、延いてはセンソの副作用
である心臓の異常も抑制することを見い出し、本発明を
完成するに至った。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明はイカリソウ中か
ら抽出したエキスを有効成分とするセンソの吸収促進剤
である。
ら抽出したエキスを有効成分とするセンソの吸収促進剤
である。
【０００７】イカリソウの抽出エキスとしては、水性溶
媒、例えば、エタノール、メタノール、アセトン等の親
水性有機溶媒またはこれらの混合液を用いて抽出し、濃
縮後その残留物に、ブタノール、オクタノール、酢酸エ
チル等の疎水性有機溶媒と水とを加え、水に溶けた水層
部を凍結乾燥等の方法で溶媒留去することによって得ら
れる粉末をあげることができる。
媒、例えば、エタノール、メタノール、アセトン等の親
水性有機溶媒またはこれらの混合液を用いて抽出し、濃
縮後その残留物に、ブタノール、オクタノール、酢酸エ
チル等の疎水性有機溶媒と水とを加え、水に溶けた水層
部を凍結乾燥等の方法で溶媒留去することによって得ら
れる粉末をあげることができる。
【０００８】イカリソウの抽出エキスの上記乾燥粉末は
薬剤としてそのまま使用可能であるが、この粉末を公知
の製剤化技術を用いて種々の製剤、例えば、錠剤、顆粒
剤、カプセル剤、液剤等に製剤化したものを経口投与す
ればよい。一方、センソは通常公知の製剤化技術を用い
て種々の製剤、例えば錠剤、カプセル剤、丸剤等に製剤
化したものを経口投与すればよく、その投与量は０．５
ｍｇ〜５ｍｇの範囲である。
薬剤としてそのまま使用可能であるが、この粉末を公知
の製剤化技術を用いて種々の製剤、例えば、錠剤、顆粒
剤、カプセル剤、液剤等に製剤化したものを経口投与す
ればよい。一方、センソは通常公知の製剤化技術を用い
て種々の製剤、例えば錠剤、カプセル剤、丸剤等に製剤
化したものを経口投与すればよく、その投与量は０．５
ｍｇ〜５ｍｇの範囲である。
【０００９】イカリソウの有効成分であるエキスの投与
量は、センソの投与量によって適宜決定されるが、セン
ソの投与量が前記した０．５ｍｇ〜５ｍｇの場合には、
０．０５ｍｇ〜５０ｍｇの範囲である。
量は、センソの投与量によって適宜決定されるが、セン
ソの投与量が前記した０．５ｍｇ〜５ｍｇの場合には、
０．０５ｍｇ〜５０ｍｇの範囲である。
【００１０】イカリソウのエキスはセンソの投与と同時
または多少の時間をずらして投与してもよいが、通常同
時に投与する方が簡便性の面から好ましい。その場合に
は、それぞれの製剤化したものを同時に投与してもよい
し、イカリソウのエキスとセンソを一緒に公知の製剤化
技術を用いて、例えば錠剤、カプセル剤、丸剤等に製剤
化したものを投与してもよい。
または多少の時間をずらして投与してもよいが、通常同
時に投与する方が簡便性の面から好ましい。その場合に
は、それぞれの製剤化したものを同時に投与してもよい
し、イカリソウのエキスとセンソを一緒に公知の製剤化
技術を用いて、例えば錠剤、カプセル剤、丸剤等に製剤
化したものを投与してもよい。
【００１１】
【発明の効果】本発明にかかるイカリソウの抽出エキス
は、センソと共に経口投与すれば、センソ中の強心作用
を有するブフォステロイド類の吸収を高め且つ消失に影
響しないことから、センソの優れた強心作用を損なうこ
となくセンソの投与量を減らすことが可能となり、それ
に伴いセンソの副作用も軽減させることができる。従っ
て、本発明のイカリソウの抽出エキスは、センソ中にお
けるブフォステロイドの強心作用の効能を有効に発揮さ
せるのに利用できる。
は、センソと共に経口投与すれば、センソ中の強心作用
を有するブフォステロイド類の吸収を高め且つ消失に影
響しないことから、センソの優れた強心作用を損なうこ
となくセンソの投与量を減らすことが可能となり、それ
に伴いセンソの副作用も軽減させることができる。従っ
て、本発明のイカリソウの抽出エキスは、センソ中にお
けるブフォステロイドの強心作用の効能を有効に発揮さ
せるのに利用できる。
【００１２】
（１）イカリソウからの試料調製 イカリソウ（キバナイカリソウ 朝鮮産）は乾燥品の葉
部を粉砕したものを使用し、これを５５％エタノールを
用いて抽出し、濃縮後その残留物に、水を加えると共に
ｎ−ブタノールを加えて振盪し、遠心分離してｎ−ブタ
ノール層と水層といずれにも不溶な不溶物の３分画に分
けた。そして水層部はそのまま凍結乾燥し、試料とし
た。尚、この試料について物性を調べるために、分子ふ
るいを利用したゲルクロマトグラフィー（担体樹脂：ト
ヨパールＨＷ−４０、溶離液：０．０１Ｍ炭酸緩衝液
（ｐＨ８．０））により分析した結果、分子量が１，０
００以上の成分よりなるもので構成されていることが判
明した。
部を粉砕したものを使用し、これを５５％エタノールを
用いて抽出し、濃縮後その残留物に、水を加えると共に
ｎ−ブタノールを加えて振盪し、遠心分離してｎ−ブタ
ノール層と水層といずれにも不溶な不溶物の３分画に分
けた。そして水層部はそのまま凍結乾燥し、試料とし
た。尚、この試料について物性を調べるために、分子ふ
るいを利用したゲルクロマトグラフィー（担体樹脂：ト
ヨパールＨＷ−４０、溶離液：０．０１Ｍ炭酸緩衝液
（ｐＨ８．０））により分析した結果、分子量が１，０
００以上の成分よりなるもので構成されていることが判
明した。
【００１３】（２）実験方法 体重４００ｇ前後のラットをペントバルビタールを用い
て麻酔し、開腹して十二指腸にカニューレを挿入する。
このカニューレを通して前記試料１ｍｇ／ｋｇを投与
し、その１０分後にセンソ１０ｍｇを投与する。以後頸
静脈に挿入したカニューレを介して血液を採取し、血液
中のブフォステロイド類の濃度を高速液体クロマトグラ
フを用いて測定した。尚、センソのブファリン及びシノ
ブファギンは速やかに代謝され、血液中には代謝物とし
て存在することから、その代謝物を測定することによ
り、吸収に対する影響を判断した。
て麻酔し、開腹して十二指腸にカニューレを挿入する。
このカニューレを通して前記試料１ｍｇ／ｋｇを投与
し、その１０分後にセンソ１０ｍｇを投与する。以後頸
静脈に挿入したカニューレを介して血液を採取し、血液
中のブフォステロイド類の濃度を高速液体クロマトグラ
フを用いて測定した。尚、センソのブファリン及びシノ
ブファギンは速やかに代謝され、血液中には代謝物とし
て存在することから、その代謝物を測定することによ
り、吸収に対する影響を判断した。
【００１４】（３）実験結果
【表１】
【００１５】上記の実験結果から、十二指腸内に投与し
たセンソが速やかに吸収され、血液中のブファリン及び
シノブファギンの代謝物はいずれも投与後１０分を最高
として減少する状態を示し、このブフォステロイドの最
高血中濃度は前記試料による前処理によって明らかに顕
著に増強され且つその消失に影響がなかった。
たセンソが速やかに吸収され、血液中のブファリン及び
シノブファギンの代謝物はいずれも投与後１０分を最高
として減少する状態を示し、このブフォステロイドの最
高血中濃度は前記試料による前処理によって明らかに顕
著に増強され且つその消失に影響がなかった。
【００１６】以上より、イカリソウから抽出した成分に
は、センソ中のブフォステロイドの吸収を促進する薬理
作用のあることが確認された。
は、センソ中のブフォステロイドの吸収を促進する薬理
作用のあることが確認された。
Claims (1)
- 【請求項１】 イカリソウの水性溶媒による抽出物に、
水と疎水性有機溶媒とを加え、水により抽出したエキス
を有効成分とするセンソの吸収促進剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5112279A JPH06298655A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | センソの吸収促進剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5112279A JPH06298655A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | センソの吸収促進剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06298655A true JPH06298655A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=14582726
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5112279A Pending JPH06298655A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | センソの吸収促進剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06298655A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110521661A (zh) * | 2019-10-10 | 2019-12-03 | 常熟理工学院 | 一种蟾蜍立体养殖方法 |
| CN110907546A (zh) * | 2019-11-20 | 2020-03-24 | 健民药业集团股份有限公司 | 一种补肾健骨中药的hplc指纹图谱检测方法 |
-
1993
- 1993-04-14 JP JP5112279A patent/JPH06298655A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110521661A (zh) * | 2019-10-10 | 2019-12-03 | 常熟理工学院 | 一种蟾蜍立体养殖方法 |
| CN110907546A (zh) * | 2019-11-20 | 2020-03-24 | 健民药业集团股份有限公司 | 一种补肾健骨中药的hplc指纹图谱检测方法 |
| CN110907546B (zh) * | 2019-11-20 | 2022-03-15 | 健民药业集团股份有限公司 | 一种补肾健骨中药的hplc指纹图谱检测方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Chong et al. | Ginseng--is there a use in clinical medicine? | |
| EP3572088B1 (en) | A panax plant extract and pharmaceutical composition and use thereof | |
| EP0370284B1 (en) | A composition containing an extract obtained by a watercontaining organic solvent, and a process for preparing the same | |
| JPS6352013B2 (ja) | ||
| CN109464514A (zh) | 一种治疗高胆汁酸血症的栀子提取物及其制备与应用 | |
| CN1312253A (zh) | 两头尖提取物的制备工艺和用途 | |
| CN101011452A (zh) | 一种具有降压作用的植物提取物及其制备方法和应用 | |
| CN100443498C (zh) | 白薇总皂苷及其皂苷化合物在抗炎药物中的应用 | |
| CN102060903B (zh) | 一种人参皂苷Rh2提取物及制备方法 | |
| CN111454317B (zh) | 具有抗炎活性的人参二醇型三萜皂苷、三七叶提取物、药物组合物和化妆品组合物 | |
| KR101375483B1 (ko) | 초음파 처리를 이용한 인삼 프로사포게닌 고농도 함유 삼칠삼 제제 및 이의 제조방법 | |
| RU2000120474A (ru) | Фармацевтическая композиция, обладающая противоопухолевой активностью и способ ее получения | |
| CN101152233B (zh) | 一种瓜蒌和银杏叶的药物组合物 | |
| JPH06298655A (ja) | センソの吸収促進剤 | |
| JP2001181192A (ja) | 防湿性生薬エキス | |
| CN1068790C (zh) | 含有西洋参茎叶总皂甙的药物组合物 | |
| CN109771596A (zh) | 一种抗菌消炎胶囊及其制备方法 | |
| KR101237898B1 (ko) | 암 전이 억제용 조성물 | |
| CN108404004A (zh) | 一种土茯苓提取物及其制备方法和用途 | |
| CN103880913A (zh) | 一种具有保肝作用的化合物及其应用 | |
| CN111704622B (zh) | 黄烷醇-薄荷烷杂合体及其药物组合物与其制备方法和应用 | |
| CN111617145B (zh) | 一种提高细胞紧密连接蛋白表达的组合物及其制备方法与应用 | |
| CN1220509C (zh) | 一种治疗心血管疾病的中成药及其制备方法质量控制方法 | |
| JP3141071B2 (ja) | センソの副作用低減剤 | |
| CN108042600A (zh) | 杜仲木脂素及杜仲提取物在制备Hsp90α抑制剂和抗肿瘤药物中的应用 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20031215 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040303 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040615 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040928 |