JPH06298407A - 紙葉類給送装置 - Google Patents

紙葉類給送装置

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JPH06298407A
JPH06298407A JP11242893A JP11242893A JPH06298407A JP H06298407 A JPH06298407 A JP H06298407A JP 11242893 A JP11242893 A JP 11242893A JP 11242893 A JP11242893 A JP 11242893A JP H06298407 A JPH06298407 A JP H06298407A
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JP
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original
feeding
pressure
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conductive layer
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Application number
JP11242893A
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English (en)
Inventor
Hajime Nakamura
中村  元
Atsushi Sakakibara
淳 榊原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、画像読取り動作、あるいは画像形
成動作を行う際に、原稿の重送をその発生直後に検出で
き、復旧を容易に行うことができ、しかも原稿Oのサイ
ズやスキューを検出できることを目的とする。 【構成】この発明の自動給紙装置は、原稿Oを分離ベル
ト33と回転ローラ31とにより分離給送するものにお
いて、分離ベルト33の感圧導電ゴム253b上の導電
層300a、…が分離ベルトの33の給送方向に対して
直交する方向に複数に分割して配置されており、原稿O
の厚さの変化を電気信号に変換することで、原稿Oの重
送等の搬送状態の検出や原稿Oのサイズやスキューを正
確に検出できるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機等の画像形成
装置に用いられる原稿自動送り装置等の紙葉類給送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感圧センサを用いた自動給紙装置
(紙葉類給送装置)についての公知例がある。
【0003】その一例は、特開昭63−117823号
公報である。これは原稿給紙台の紙ガイドに、感圧セン
サを取り付け、紙の側面がガイドに接触することを検知
するものである。この公知例の目的は原稿ガイドを原稿
に合わせていちいちセットし直さなければならないとい
う問題を解決することにある。すなわち自動的に原稿ガ
イドをセットするものである。
【0004】また別の公知例は特開昭63−28156
9号公報である。これは紙の取出部において取りだしロ
ーラにかかる圧力を圧力センサで検知し、取出ローラに
かかる圧力を調整することが目的である。この圧力調整
によって安定した紙の取り出しを行うものである。
【0005】また給紙中の紙の厚さを検知する公知例と
しては、特開平2−127327号公報がある。給紙ロ
ーラの変位を検知するものであるが、この実施例中に
は、非接触の微小変位センサ(例:キーエンス社レーザ
式変位センサ)を使用しているが、非常に高価であり現
実性がない。
【0006】またこの紙の厚さを検知する目的は、原稿
を反転させる給紙部における加圧ローラの加圧力を紙の
厚みによって調整することにより確実な紙の搬送を行う
ことである。
【0007】特開平4−52780号公報には、シート
の重送を検出し、重送文書とそうでない文書の排出先を
別に設けて、重送文書のみを取出処理する実施例が述べ
られている。
【0008】この実施例では、重送の検出方法が、2種
類述べられている。
【0009】シートを給送する1対のローラの軸受けの
変位を光学式の変位センサで読取るものである。
【0010】もう1つの方法は、静電容量センサを用い
て、搬送される原稿の厚さを検知するものである。
【0011】また、一旦複数の原稿を文書読取装置に入
力し、対象となる文書の厚さ及び長さの標準偏差と分散
を求め、その値に基いて重送を検出するものである。
【0012】特開平3−107174号公報には、複写
機に原稿を搬送する自動原稿搬送装置に関して、複写済
み原稿を自動原稿搬送装置の排紙センサからの検知信号
に基いてカウントし、表示する実施例が述べられてい
る。
【0013】しかし、第1の公知例では感圧センサをオ
ン−オフにのみ使用しており、原稿ガイドの自動セット
を実現したに過ぎない。また感圧センサの具体的な記述
がない。
【0014】また、第2の公知例では、紙の取出しの安
定性を確保するために加圧力を調整するにとどまる。ま
た第1の公知例と同様、感圧センサの具体的な記述がな
い。
【0015】第3の公知例では、同様に紙搬送の確実性
を向上させるために、加圧力を調整するに過ぎない。ま
た搬送ローラの変位を測定/検知する手段が高価であり
現実性がない。
【0016】第4の公知例では、変位センサによって、
搬送するローラの変位量を検出する方法では以下のよう
な問題点がある。
【0017】この実施例では、変位センサの分解能が1
〜10μm程度であると記載されているが、このような
変位センサは、非常に高価であり、また、シートを搬送
するローラの外径の精度が5〜10μmであることか
ら、シートの変位を読取る以前に、変位データの振れが
大きく、実際の重送の検出が困難になってしまうという
問題点がある。
【0018】静電容量センサを用いて原稿の厚さを検出
する手段においては、搬送されるシートの、静電容量が
低い場合、あるいは、湿度が高い場合、同じ原稿を検出
しても、厚さの検出結果が違ってしまうという問題が生
じる。また、最悪の場合、静電容量を検出する端子間で
リークが生じ、検出回路の破損の恐れもある。
【0019】また、原稿が、直線上になっていれば、厚
さは、正確に静電容量の変化となって表れるが、原稿
が、カールしている場合や、この検出装置の電極の間
で、原稿の曲がり具合が変化している場合には、正確に
厚さの検出が困難となってしまう。すなわち、原稿には
通常柔軟性があり、搬送途中で、曲がり具合が変化する
ことが、すでに知られているから、この方法では、現実
性がないことになる。
【0020】また、一旦原稿の試し読みを行って、厚さ
と長さのデータをもとに、重送の検出を行っても重送の
頻度が、試し読み時と異なれば、重送の判断の誤りが生
じることになる。
【0021】第5の公知例では、自動原稿搬送装置の排
紙センサによって複写の終了した、原稿枚数をカウント
し表示するものである。この場合使用者であるユーザ
は、あらかじめ自動原稿搬送装置に入力する原稿の枚数
をカウントし、表示されたカウント数と比較して、重送
の検出を自ら行わなければならない。これは、大量の文
書を複写あるいは、通信及び光ディスク等の媒体に収納
する場合、非常に使用者への負担となることはいうまで
もない。
【0022】ところで、紙搬送、特に原稿を給紙する装
置においては、紙の重送を検知することは、非常に重要
である。自動給紙装置は、複写機のみならず、ファクシ
ミリや、光ディスクファイル装置等にも使用されてい
る。複写機においては、重送した場合、すぐにコピーさ
れた紙をチェックすることで、対応ができる。但し、こ
の場合、複写機の動作を常に、チェックするために動作
終了まで側に、使用者がいる必要がある。また最近のよ
うに、複写機の高速化と大容量化が進むにつれ重送をみ
つけても、複写機の動作を停止するまでに大量のムダな
コピーを生成してしまう。
【0023】一方、原稿の画像情報を電気信号に変換す
るファクシミリや、光ディスクファイル装置では、原稿
の重送は、より深刻な問題である。ファクシミリにおい
ては、重送したか否かをコピーされた紙で判断すること
はできず、送付先からの問い合わせによって、重送によ
る情報の欠落を知らされるという事例が少くない。この
場合、送付先に失礼であるだけでなく、ファクシミリ通
信をもう1度繰り返すこととなる。
【0024】光ディスクファイル装置においては、画像
情報が電気信号に変換されて、光ディスク等の記憶媒体
に収納された場合、重送したかを確認するには、光ディ
スクから再度情報を呼出し、CRT等の表示手段によっ
てチェックすることとなる。これは、大容量の情報を収
納できる光ディスクファイル装置によるオフィスオート
メーション(OA)効果を著しく阻害することになって
しまう。
【0025】以上説明したように、重送の検知すること
の重要性は認識されてきたが、その実現する手段につい
ては、考案されることなく放置されてきた。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の紙葉
類給送装置において、原稿給紙台に載置されている原稿
を1枚ずつ給紙する際に、分離ベルトと原稿との摩擦係
数を、μP1とし、給紙ローラと原稿との摩擦係数を、μ
P2、原稿同士の摩擦係数を、μPPしたときに、μP2>μ
P1>μPPの関係を満たすようにすれば、最下面の原稿の
み給送され分離機能が確実に行われることとなる。
【0027】しかし、現実には、原稿には、様々な原稿
があり、原稿の上面と下面において摩擦係数が異なる場
合がある。こうした際には、前記摩擦係数の条件を満た
すことができず、原稿を重送してしまう。また、湿度が
低い場合には、原稿間で静電気が発生するために、積載
された原稿が分離できずに送られてしまうことがある。
【0028】このように重送した原稿を画像読取り装置
に供給すると、情報の欠落となり、給紙不良の原因とも
なる。最悪の場合は、原稿を再度給紙装置にセットしな
おすばかりではなく原稿の損傷を引き起こしてしまう。
【0029】また、画像形成装置に供給する場合でも、
以下のような問題が発生する。
【0030】複数枚の原稿から複数部の複写を行う場合
においても、原稿が重送されれば、ページの欠落とな
り、大量に複写する場合、最初から複写しなおすと大量
のコピー紙がムダとなる。
【0031】また、複数部の両面複写する場合に、表に
複写した後に、コピー紙をスタックし、再度画像形成装
置に、コピー紙を供給する場合に、重送すれば、複写動
作を中断し、表のコピーから再度始めるか、重送した部
数のみ、手差し給紙を使用者が行わなければならないと
いう煩わしさがあった。
【0032】しかし、この発明によれば、給送回転体
に、感圧導電ゴムを使用し、原稿の長さや厚さの変化を
電気信号に変換することで重送の検出を行うことによ
り、原稿の重送を確実に検出でき、画像読取り動作ある
いは、画像形成動作を重送直後に検出でき、復旧を容易
にできる。
【0033】
【課題を解決するための手段】この発明の紙葉類給送装
置は、複数枚の紙葉類が収納される収納手段、紙葉類を
搬送する搬送手段、上記収納手段に収納されている紙葉
類を1枚ずつ取出し上記搬送手段へ供給する取出手段、
上記搬送手段上に設けられ、上記取出手段により取出さ
れた紙葉類を給送する給送回転手段、この給送回転手段
に当接し、上記給送回転手段の回転方向とは反対方向へ
回転することにより、上記取出手段により取出された2
枚目以降の紙葉類を上記1枚目の紙葉類と分離する分離
手段から構成され、上記分離手段が、導電性材料上に、
加えられた圧力によって抵抗値が変化する感圧性の導電
性ゴムと導電層とを積層し、この分離手段の回転方向に
直交する方向に導電層あるいは導電層と感圧性の導電性
ゴムを複数に分割した状態で設けられ、上記給送回転手
段との間を給送される紙葉類の給送に伴う圧力を上記感
圧性の導電性ゴムにより抵抗値の変化として出力するも
のである。
【0034】この発明の紙葉類給送装置は、複数枚の紙
葉類が収納される収納手段、紙葉類を搬送する搬送手
段、上記収納手段に収納されている紙葉類を1枚ずつ取
出し上記搬送手段へ供給する取出手段、上記搬送手段上
に設けられ、上記取出手段により取出された紙葉類を給
送する給送回転手段、加えられた圧力によって抵抗値が
変化する感圧性の導電性ゴムを有し、上記給送回転手段
に当接し、上記給送回転手段の回転方向とは反対方向へ
回転することにより、上記取出手段により取出された2
枚目以降の紙葉類を上記1枚目の紙葉類と分離する分離
手段、上記回転給送手段内の感圧性の導電性ゴムによる
抵抗値の変化に対応する電気信号を検出する第1の検出
手段、およびこの第1の検出手段により検出される電気
信号により紙葉類の搬送状態を検出する第2の検出手段
から構成され、上記分離手段が、導電性材料上に、加え
られた圧力によって抵抗値が変化する感圧性の導電性ゴ
ムと導電層とを積層し、この分離手段の回転方向に直交
する方向に導電層あるいは導電層と感圧性の導電性ゴム
を複数に分割した状態で設けられ、上記給送回転手段と
の間を給送される紙葉類の給送に伴う圧力を上記感圧性
の導電性ゴムにより抵抗値の変化として出力するもので
ある。
【0035】
【作用】この発明は、上記のような構成において、導電
性材料上に、加えられた圧力によって抵抗値が変化する
感圧性の導電性ゴムと導電層とを積層し、この回転方向
に直交する方向に導電層あるいは導電層と感圧性の導電
性ゴムを複数に分割した状態で設けられ、上記給送回転
手段との間を給送される紙葉類の給送に伴う圧力を上記
感圧性の導電性ゴムにより抵抗値の変化として出力する
ようにしたものである。
【0036】この発明は、上記のような構成において、
紙葉類を分離部と給送ローラとにより分離給送するもの
において、給送ローラが、感圧導電ゴムとこの導電性ゴ
ムの外側に設けられる導電性材と摩擦部材とが積層され
て構成され、紙葉類の厚さの変化を電気信号に変換する
ことで、紙葉類の重送等の搬送状態の検出を行うように
したものである。
【0037】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0038】図1はこの発明に係わる画像形成装置の一
例として、複写機を示すものである。
【0039】すなわち、1は複写機本体で、この本体1
の上部には原稿(紙葉類)Oを自動的に搬送するこの発
明の紙葉類給送装置としての原稿自動送り装置(AD
F:オート ドキュメント フィーダ)20が装着され
ている。
【0040】上記複写機本体1の上面には原稿自動送り
装置20により送り込まれる原稿Oが載置される原稿台
(透明ガラス)2が設けられている。
【0041】上記複写機本体1内には、原稿台2上にセ
ットされた原稿Oを走査して読取る原稿走査部3が設け
られ、また下部は画像形成部4となっている。また、上
記原稿台2は本体1に固定されている。
【0042】原稿走査部3は、たとえば図2に示すよう
に構成される。すなわち、光源としての露光ランプ6を
設置した第1キャリッジ7、光路を折曲げるミラー部に
より8を設置した第2キャリッジ9、ズームレンズ1
0、原稿Oからの反射光を光電変換部11へ導き、変倍
時に光路長の補正を行うミラー部12、原稿Oからの反
射光を受光する光電変換部11、これらを各部の位置を
変更する駆動系(図示しない)、および光電変換部11
の出力つまり画像データをアナログデータからディジタ
ルデータに変換するA/D変換部13により構成されて
いる。
【0043】上記第1キャリッジ7には原稿Oに光を照
射する露光ランプ6、この露光ランプ6からの光を原稿
面上に集める反射鏡としてのリフレクタ14、および原
稿Oからの反射光を第2のキャリッジ8側へ導くミラー
15が搭載されている。
【0044】上記ミラー部8にはミラー15によって導
かれた光をズームレンズ10へ導くミラー8a、8bに
より構成されている。上記第1、第2キャリッジ7、9
は、互いにタイミングベルト(図示しない)で結ばれて
おり、第2キャリッジ9は第1キャリッジ7の1/2の
速さで同じ方向に移動するようになっている。これによ
り、ズームレンズ10までの光路長が一定になるように
走査できるようになっている。
【0045】上記ズームレンズ10は、焦点距離固定
で、変倍時に光軸方向へ移動されるようになっている。
【0046】上記ミラー部12は2つのミラー12a、
12bにより構成され、選択された変倍率に対応する光
路長の変化に合せてそれらのミラー12a、12bの位
置が変化されるものであり、ズームレンズ10からの光
を上記2枚のミラー12a、12bで光路を曲げること
により、その光を光電変換部11へ導くようになってい
る。
【0047】上記光電変換部11は、原稿Oからの反射
光を光電変換するするもので、たとえばCCD形ライン
イメージセンサなどを主体に構成される。この場合、原
稿Oの1画素がCCDセンサの1つの素子に対応してい
る。上記光電変換部11の出力はA/D変換部13へ出
力されるようになっている。
【0048】上記第1、第2キャリッジ7、9、ミラー
12a、12bの移動は、それぞれステッピングモータ
(図示しない)により行われるようになっている。
【0049】上記第1、第2キャリッジ7、9は、上記
ステッピングモータの回転軸に連結されたドライブプー
リ(図示しない)とアイドルプーリ(図示しない)間に
掛渡されたタイミングベルト(図示しない)の動作に応
じて移動されるようになっている。
【0050】上記ズームレンズ10は、対応するステッ
ピングモータ(図示しない)によりスパイラルシャフト
(図示しない)が回転し、このスパイラルの動きによっ
て光軸方向へ移動されるようになっている。
【0051】画像形成部4は、たとえばレーザ光学系と
転写紙に画像形成が可能な電子写真方式を組み合せた画
像形成部から構成されている。
【0052】つぎに、図1を参照して前記原稿自動送り
装置20の構成について説明する。
【0053】原稿自動送り装置20は、ユニット化さ
れ、その筐体としてのカバー本体21の後端縁部が、複
写機本体1の上面後端縁部に図示しないヒンジ装置を介
して開閉自在に取付けられており、必要に応じて原稿自
動送り装置20全体を回動変位させて原稿台2上を開放
し得る構成となっている。
【0054】図1に示すように、カバー本体21の上面
やや左方向部位には、複数枚の原稿Oを一括保持し得る
原稿保持手段としての原稿給紙台22が設けられてい
る。
【0055】また、この原稿給紙台22により画像形成
面を上にした状態で保持された原稿Oを順次下面のもの
から一枚ずつ取出し原稿台2の一端側(図中左端側)に
供給する取出し給送手段23が設けられている。
【0056】この取出し給送手段23は、次のように構
成されている。
【0057】すなわち、原稿給紙台22の傾斜下端部と
原稿台2の左端縁に沿って配置された原稿ストッパ2a
の上面部とを連通するように横U字状の用紙給送路25
が設けられ原稿Oを原稿形成面が下となるように反転し
て導くようになっている。
【0058】この用紙給送路25の上流部には、原稿給
紙台22にセットされた原稿O…の端面を揃えるシャッ
タ26が設けられ、この近傍には原稿Oを取出すための
ピックアップローラ27、原稿Oをピックアップローラ
27に押付けるウエイト板28、原稿給紙台22への原
稿Oのセット状態を検知する原稿検知センサとしてのエ
ンプテイセンサ29、およびエンプテイセンサ29のア
クチュエータ30が配設されている。
【0059】さらに、ピックアップローラ27の原稿取
出し方向には、給紙ローラとしての回転ローラ31と、
この回転ローラ31に本体のフレーム32に取り付けら
れ極軽く圧接する分離部(後述する)33とが配置さ
れ、確実に原稿Oが一枚ずつ給送されるようになってい
る。分離部33は、原稿Oの厚さや、原稿Oの重送(重
なり搬送)等の搬送状態を検出したり、原稿自動送り装
置20の開閉を検知するための分離ゴムとしての感圧導
電ゴム33a(後述する)を内蔵している。この分離部
33の分離ベルト253と原稿Oとの摩擦係数μbsおよ
び回転ローラ31と原稿Oとの摩擦係数μrsは原稿O同
士の摩擦係数μssりも大きい。したがって、最下面の原
稿Oのみが分離されアライニングローラ34、35に突
きあてられるまで搬送される。
【0060】また、用紙給送路25の下流部には、原稿
Oの傾き(スキュー)の修正と供給タイミングを図るた
めのレジストローラ対としてのアライニングローラ3
4、35が配設されているとともに、アライニングロー
ラ34、35の手前に位置して原稿Oを検知してアライ
ニングローラ34、35の動作タイミングを図るレジス
トセンサ36が設けられている。さらに、アライニング
ローラ34、35の下流に位置して原稿Oを検知して原
稿Oのサイズを検知する原稿サイズセンサが設けられて
いる。
【0061】また、原稿台2の上面を覆うべく原稿搬送
手段としての原稿搬送ベルト37が張設されている。そ
して、前記取出し給送手段23によって給送された原稿
Oを、原稿台2の一端側(左端側)から他端側(右端
側)に搬送し、カバー本体21の右側部位に設けられた
排紙手段38により、カバー本体21の上面に形成され
た排紙受部39に排出されるようになっている。
【0062】原稿搬送ベルト37は、一対のベルトロー
ラ40、40に掛渡された外表面が白色の幅広無端ベル
トからなり、後述するベルト駆動機構(図示しない)に
よって正逆両方向に走行し得る構成となっている。ま
た、原稿搬送ベルト37の内周部の裏面側には、ベルト
面を原稿台2上に押さえ付けるための複数のベルト押え
ローラ41…、およびジャム時の解除スイッチとして使
用するセットスイッチ42が設けられている。
【0063】また、前記排紙手段38は、次のように構
成されている。
【0064】すなわち、原稿台2の右端縁と排紙受部3
9とを連通するように横U字状の用紙排出路43が設け
られ原稿Oを原稿形成面が上となるように反転して排出
するようになっている。
【0065】この用紙排出路43の中流部には、搬送ロ
ーラ44、この搬送ローラ44に原稿Oを押付けるピン
チローラ45、排紙方向に送られる原稿Oの後端を検出
する原稿検出手段としての排紙センサ46、および排紙
センサ46のアクチュエータ47が設けられている。
【0066】用紙排出路43の下流側には、排紙ローラ
48が配設されているとともにこの排紙ローラ48に原
稿Oを押付ける板ばね49が設けられている。
【0067】なお、図中50は、カバースイッチであ
る。
【0068】次に、この様に構成された原稿自動送り装
置20による動作について、図3の(a)〜(d)を用
いて説明する。
【0069】まず、図3の(a)に示すように、原稿給
紙台22上にシャッタ26に突き当てるようにして複数
枚の原稿Oを一括してセット(載置)する。この原稿O
の載置により、アクチュエータ30が回動しエンプティ
センサ29がオンする。一方、後述する操作パネル52
から必要な情報を入力する。この後、コピーキー52c
を押す。これにより、シャッタソレノイド68とウエイ
ト板ソレノイド70とがオンされ、ウエイト板28が原
稿Oの浮き上がりを押さえ、搬送路25からシャッタ2
6が退避する。また、ピックアップローラ27、回転ロ
ーラ31がそれぞれ回転し、原稿給紙台22上の最下面
の1枚目原稿Oが取出し給送されるとともに、アライニ
ングローラ34、35からなるレジストローラ対を介し
て送り込み方向に走行中の原稿搬送ベルト37の下面側
に送り込まれる(図3の(b)(c)参照)。
【0070】そして、原稿台2上に送り込まれ、この
後、原稿Oを原稿ストッパ24に突き当てるために、レ
ジストセンサ36による原稿Oの後端検知後、原稿搬送
ベルト37を一定パルス分だけ走行し、その後、原稿搬
送ベルト37を一定パルス分、逆方向に走行して原稿O
を戻し、原稿Oのセットが完了する。
【0071】なお、原稿Oのセットが完了すると、上記
複写機本体1内の原稿走査部3による原稿走査が行わ
れ、これにともなって画像形成部4により転写紙として
の用紙に対する複写動作が開始されることになる。
【0072】そして、複写動作終了後、原稿Oは原稿搬
送ベルト37の走行に伴って原稿台2上から送り出さ
れ、排紙手段38を介して排紙受部39に排出される
(図3の(d)参照)。
【0073】一方、原稿Oが原稿台2上から送り出され
ると、次の原稿Oが原稿台2上に送り込まれることにな
る。そして、原稿給紙台22上にセットされた原稿Oが
無くなるまでこの動作が繰返されることになる。
【0074】次に、制御回路を図4に示すブロック図を
用いて説明する。
【0075】すなわち、複写機1全体を制御する主制御
部51が設けられている。この主制御部51には、種々
の操作を指示する操作パネル52、上記原稿走査部3、
画像形成部4、および自動原稿送り装置20とのデータ
のやり取りが行われるインターフェース53が接続され
ている。
【0076】上記操作パネル52は、操作内容等を案内
表示する表示部52a、種々の設定を行う設定キー52
b、…や複写開始を指示するコピーキー52cや入力モ
ード切換キー52d、クリアキー52e等から構成され
ている。
【0077】自動原稿送り装置20は、自動原稿送り装
置20の全体を制御する制御部61が設けられている。
この制御部61には、上記ピックアップローラ27と回
転ローラ31の駆動源である給送用モータ62を駆動す
るドライバ63、アライニングローラ34、35、原稿
搬送ベルト37、搬送ローラ44、および排紙ローラ4
8の駆動源である搬送用モータ64を駆動するドライバ
65、上記エンプテイセンサ29、レジストセンサ3
6、セットスイッチ42、排紙センサ46、カバースイ
ッチ50、上記アライニングローラ34、35への搬送
用モータ64の回転力の伝達を継断する電磁クラッチ6
6を駆動するドライバ67、上記シャッタ26を回動す
るシャッタソレノイド68を駆動するドライバ69、上
記ウエイト板28を回動する上記ウエイト板ソレノイド
70を駆動するドライバ71、種々のデータが記憶され
るメモリ72、検出回路73からの電圧値をデジタル値
に変換するA/D変換器74および複写機1とのデータ
のやり取りが行われるインターフェース60が接続され
ている。
【0078】上記A/D変換器74は、反転出力機能を
備え、分離部33の分離ベルト253内の感圧導電ゴム
253bの抵抗値変化により得られる電圧値を検出する
検出回路73からの電圧値の変化に応じたデジタル値を
上記制御部61へ出力するものである。検出回路73か
らの電圧値が低くなっていくのに対して、プラス方向へ
増加していくデジタル値を出力するものである。
【0079】上記制御部61は、A/D変換器74から
供給されるデジタル値により、原稿Oの重送(2枚重ね
搬送)等の搬送状態を判定するようになっている。たと
えば、上記検出回路73からの電圧値「V0」に対応す
るデジタル値がA/D変換器74から供給された際に、
原稿Oが搬送されていない状態を判断し、上記検出回路
73からの電圧値「V1」に対応するデジタル値がA/
D変換器74から供給された際に、原稿Oの正常な搬送
を判断し、上記検出回路73からの電圧値「V2」に対
応するデジタル値がA/D変換器74から供給された際
に、原稿Oの重送を判断する。
【0080】上記分離部33は、図5〜図8に示すよう
に、感圧導電ゴム253bを有するベルト形状となって
いる分離ベルト253で構成されている。
【0081】すなわち、図5、図6は、2つの回転ロー
ラ251、252に給送用の給送ベルト253が掛け渡
されている。回転ローラ251、252の支持軸251
a、252aは、それぞれ原稿自動送り装置本体のフレ
ーム254に設けられた導電性の材料で構成された軸受
け255、255、256、256に電気的に回転支持
されている。この場合、回転ローラ251側の導電層3
00a、…からの信号は導電層253aと軸251aを
介してフレーム254に伝えられ、ハーネス260へと
送られる。(フレーム254自身は他の原稿自動送り装
置20の部品と電気的に遮断されている。)給送ベルト
253は、導電層253aの上部に感圧導電ゴム253
bが積層され、この感圧導電ゴム253bの上部に給送
ベルト253の給送方向に対して直交する方向に、信号
検出用の複数の導電層300a、…と原稿Oの給送用の
摩擦部材253d、…との2つの部分が交互に配置する
ように積層された構造となっている。
【0082】このように回転方向に直交する方向に複数
に分割して導電層300a、…を設けることにより搬送
される原稿Oの状態を細分化して検出することができ
る。
【0083】分離ベルト253の導電層300a…に
は、信号検出ローラ257a、…が分離ベルト253と
ともに回転している状態で、その導電層300a、…と
接触されて配置されている。この信号検出ローラ257
a、…には、ハーネス258a、…が接続されている。
これにより、分離ベルト253の導電層300a、…と
上記検出回路73の一方の入力端とが、信号検出ローラ
257a、…とハーネス258a、…とを介して接続さ
れている。上記信号検出ローラ257a、…は、SUS
或いはりん青銅のようなばね性と導電性を併せ持った材
料で構成され、支持部材259a、…によって回転支持
されている。
【0084】また、フレーム254には、ハーネス26
0が接続されており、このハーネス260により、分離
ベルト253の感圧導電ゴム253bと上記検出回路7
3の他方の入力端とが、導電層253a、回転ローラ2
51、回転ローラ251の支持軸251a、フレーム2
54、およびハーネス260を介して接続されている。
【0085】また、信号検出ローラ257a、…の代り
に、図7に示すように、導電層300aの幅と同じ幅の
導電性ブラシ261a、…を設けても良い。この場合、
導電性ブラシ261a、…からの信号は、支持部材26
2a、…、ハーネス263a、…を介して上記検出回路
の一方の入力端に導かれている。このように、導電性ブ
ラシ261a、…を用いることにより、信号検出部分の
クリーニング機能と信号検出機能を有している。
【0086】上記図5の構成例の具体例を、図8を用い
て説明する。
【0087】分離ベルト253は、図8に示すように、
導電層253aの上部に感圧導電ゴム253bが積層さ
れ、この感圧導電ゴム253bの上部に分離ベルト25
3の給送方向に対して直交する方向に、信号検出用の導
電層300a、…と原稿Oの給送用の摩擦部材253
d、…との2つの部分が交互に配置するように積層され
た構造となっている。
【0088】図9(a)(b)は図8のF−F′断面を
示したもので、導電層300a、…からの信号の検出方
法を示したものである。
【0089】図9(a)の場合は、導電層253a上
に、摩擦部材251と、導電層300aと感圧導電ゴム
253b、…からなる部分とを、交互に設ける(位相を
異なり配置する)ようにしたものである。この場合、感
圧導電ゴム253bと摩擦部材251の厚さを確保する
ことができる。
【0090】図9(b)の場合は、感圧導電ゴム253
b上に、摩擦部材251と、導電層300a、…を、交
互に設ける(位相を異なり配置する)ようにしたもので
ある。
【0091】この場合、図10の(a)に示す、A5横
/A4縦の原稿Oが給送された場合、図10の(b)に
示すように、中心部の2つの導電層300c、300d
に対応する導電性ゴム253bの抵抗値変化に対応して
検出回路73から1枚分の原稿Oの厚さの時Paあるい
は原稿Oが重送された厚さの時Qaが出力される。
【0092】また、図10の(a)に示す、B5横/B
4縦の原稿Oが給送された場合、図10の(c)に示す
ように、端から2番目の2つの導電層300b、300
eに対応する導電性ゴム253bの抵抗値変化に対応し
て検出回路73から1枚分の原稿Oの厚さの時Pbある
いは原稿Oが重送された厚さの時Qbが出力される。
【0093】また、図10の(a)に示す、A4横/A
3縦の原稿Oが給送された場合、図10の(d)に示す
ように、端の2つの導電層300a、300fに対応す
る導電性ゴム253bの抵抗値変化に対応して検出回路
73から1枚分の原稿Oの厚さの時Pcあるいは原稿O
が重送された厚さの時Qcが出力される。
【0094】上記図9の(a)のように、感圧導電ゴム
253bの抵抗値の変化すなわち感度という点で、厚さ
をある程度確保でき有利である。これは厚さが異なるに
連れて同じ圧力に対して抵抗値の変化率が異なるためで
ある。
【0095】同様に給紙性能の安定化という点で摩擦部
材253dの表面の硬度も重要な要素である。この硬度
は、厚さが異なれば相対的に変化する。すなわち柔らか
い硬度の材料でも厚さが薄くなれば相対的な硬度は大き
くなってしまう。したがってある程度の厚さを確保でき
る図9の(a)の構造はこの面でも有利である。
【0096】ところで、それぞれ分割された導電層25
3bの幅la 、lb 、lc を、図9の(a)(b)に示
すように、相互に等しくすれば、原稿Oが挟み込まれた
時のそれぞれの導電層300a、…からの出力の値は同
一となる。これにより、後述するサイズの検出、スキュ
ーの検出が容易となる。
【0097】上記分離ベルト253には、上記導電層3
00a、…に対応して設けられ、感圧導電ゴム253b
の抵抗値変化に伴って異なった電圧値を出力する検出回
路73が接続されている。たとえば、上記分離ベルト2
53と給送ローラ31とで、原稿Oを挟み込んでいない
場合、分離ベルト253への圧力がP0で、検出回路7
3からの出力電圧がV0となっており、上記分離ベルト
253と給送ローラ31とで、1枚の原稿Oを挟み込ん
でいる場合、分離ベルト253への圧力がP1で、検出
回路73からの出力電圧がV1となっており、上記分離
ベルト253と給送ローラ31とで、2枚の原稿O(原
稿Oの2枚分)を挟み込んでいる場合(原稿Oの重
送)、分離ベルト253への圧力がP2で、検出回路7
3からの出力電圧がV2となっている(P2>P1>P
0、V0>V1>V2)。
【0098】上記分離ベルト253の圧力と検出回路7
3からの出力電圧の関係は図11に示すようになってい
る。
【0099】感圧導電ゴム253bは、高分子材料に導
電性充填剤を分散させることによって、その材料に導電
性を与えた導電性エラストマ(elastomer)
(シリコンゴムのような弾性重合体)で構成されてい
る。感圧導電ゴム253bは、導電性エラストマのうち
で圧力の刺激に対し応答として抵抗変化を取り出せるよ
うなエラストマであり、加圧導電ゴムPressure sensiti
ve Conductive Rubber;PCRとも呼ばれている。
【0100】感圧導電ゴム253bの代表的な圧力と抵
抗値との関係を図12、図13に示す。
【0101】図13は、カーボンブラック系をエラスト
マ中に分散させた感圧導電ゴム253bの圧力依存性を
示したものである。
【0102】図12は、シリコンゴム中に導電性金属粒
子(例えば銅,ニッケルなど粒子径10μm以上)を分
散させた感圧導電ゴム253bの圧力依存性を示したも
のである。
【0103】図12の場合は、約2〜3桁の抵抗値変化
があり、図13の場合は、体積抵抗率で108 Ωcm以
上から102 Ωcm以下まで6桁以上の抵抗値変化があ
る。
【0104】導電層300a、…は、導電粒子を混入さ
せた導電インキによる10〜20μmの厚膜印刷で形成
しても良いし、導電性ゴムで形成しても良い。このよう
に導電性ゴムで構成すれば、耐摩耗性が向上し、また原
稿Oに対しても損傷を与えることはない。
【0105】上記分離ベルト253の等価回路を図15
に示す。感圧導電ゴム253bは、加圧力と並行な方向
に抵抗値が変化する。したがって、感圧導電ゴム253
bを導電層300a、…で挟み込む構造とすることで、
信号の検出を効果的に行うことができる。
【0106】ここで、導電層が分割されている場合の利
点について、以下に示す導電層が分割されていない場合
と対比しながら説明する。
【0107】すなわち、図14に示すように、上記分離
ベルト253と給送ローラ31とで、原稿Oを挟み込ん
でいない時、分離ベルト253の分割していないされた
導電層300に対応する感圧導電ゴム253bの全体の
抵抗値をRとすると、以下のように表すことができる。
【0108】1/R=(1/R1)+(1/R2)+
(1/R3)+………+(1/Rn) (R1=R2=R3、…Rn) 上記分離ベルト253と給送ローラ31とで、原稿Oを
挟み込んでいる時、分離ベルト253の分割されていな
い導電層300に対応する感圧導電ゴム253bの全体
の抵抗値をR´とすると、以下のように表すことができ
る。
【0109】1/R´=((1/R2´)+(1/R3
´)+(1/R4´))+((1/R1)+(1/R
5)+(1/R6)+…(1/Rn)) (R2´=R3´=R4´、R1=R5=R6=Rn) 図9、図14に示すように、上記導電層300aと導電
層300fは、A4横/A3縦の長さに対応する位置に
設けられ、上記導電層300bと導電層300eは、B
5横/B4縦の長さに対応する位置に設けられ、上記導
電層300cと導電層300dとは、給送される原稿O
の中心部に対応する検出位置に設けられている。
【0110】ところで、この実施例のように、導電層3
00が分割されていない場合、感圧導電ゴム253bの
幅方向に沿って、R1、R2、…Rnという抵抗が存在
し、感圧導電ゴム253bの総抵抗値Rは、給紙される
原稿Oのサイズによって以下のようになる。
【0111】(1)A4横/A3縦の原稿Oが分離ベル
ト253と給送ローラ31に挟み込まれた場合 1/R=1/R1+1/Rn+(1/R´2+1/R´
3+……+1/R´n−1) (2)B5横/B4縦の原稿Oが分離ベルト253と給
送ローラ31に挟み込まれた場合 1/R=1/R1+1/R2+1/Rn−1+1/Rn
+(1/R´3+……+1/R´n−2) (3)A5横/A4縦の原稿Oが分離ベルト253と給
送ローラ31に挟み込まれた場合 1/R=1/R1+1/R2+1/R3+1/Rn−2
+1/Rn−1+1/Rn+(1/R´4+……+1/
R´n−3) この方法によって原稿Oのサイズを検出することが可能
である。しかし、幅の検出については、原稿の厚さが一
定の場合、アナログ的な変化率の大小で幅の検出を行う
ことができるが、原稿Oの厚さが異なった時には、サイ
ズの特定が難しいと言う欠点がある。
【0112】そこで、この実施例のように、導電層が分
割された構造であれば、以下に示すように厚さの異なる
原稿Oが挿入されても正確にサイズの検出が可能とな
る。
【0113】図9、図15に示すように、上記導電層3
00aと導電層300fは、A4横/A3縦の長さに対
応する位置に設けられ、上記導電層300bと導電層3
00eは、B5横/B4縦の長さに対応する位置に設け
られ、上記導電層300cと導電層300dとは、給送
される原稿Oの中心部に対応する検出位置に設けられて
いる。
【0114】前記したように感圧導電ゴム253bは、
加圧力と平行な方向に抵抗値が変化するので、図15の
分割された導電層300の分割された導電層300aに
利用した感圧導電ゴム253b(図15の□部分(A)
(C)に相当)の抵抗値R2は、図16の(a)(b)
に示すような等価回路となり、以下のように表すことが
できる。
【0115】上記分離ベルト253と給送ローラ31と
で、原稿Oを挟み込んでいない時、 1/R2=(1/R21)+(1/R22)+(1/R
23)+………+(1/R2n) (R21=R22
=R23、…R2n) 上記分離ベルト253と給送ローラ31とで、原稿Oを
挟み込んでいる時、 1/R2´=(1/R21´)+(1/R22´)+
(1/R23´)+………+(1/R2n´) すなわち、この分割された導電層の部分全体の抵抗値が
変化する。
【0116】検出回路にあらわれる出力は、図10に示
すように、原稿Oの種類が異なり、厚さが違う場合、P
a、Pb、Pc、Qa、Qb、Qcの出力はそれぞれ異
なる。
【0117】しかしながら、原稿Oが挟みこまれていな
い出力の状態Oa、Ob、Ocは、一定の出力である。
【0118】したがって、Oa、Ob、Ocの出力を基
準として、各検出回路からの信号出力が変化したかどう
かを検出することにより、サイズの特定が可能となる。
【0119】すなわち、アナログ的な変化でなく各検出
回路に対応した導電層300a、…に原稿Oが存在する
か否かでサイズを検出することができる。
【0120】したがって、厚さの異なる様々な原稿Oが
給送装置に挿入されてもサイズの特定を正確に行うこと
ができる。
【0121】上記実施例では、分離部として分離ベルト
の場合について説明したが、分離ローラで構成するよう
にしても良い。
【0122】この分離ローラ301は、図17に示すよ
うに、導電性の支持軸302の周囲に同心円状に感圧導
電ゴム303を配置し、感圧導電ゴム303の周囲にそ
の周方向に直交する方向(分離ローラ301の給送方向
に直交する方向)に複数に分割されている導電層304
a、…を配置した構成となっている。これらの導電層3
04a、…間は、空隙となっている。
【0123】分離ローラ301の導電層304a、…3
04eには、図17に示すように、それぞれ信号検出ロ
ーラ88a、…88fが分離ローラ301とともに回転
している状態で接触されて配置されている。この信号検
出ローラ88a、…には、それぞれハーネス89a、…
が接続されている。これにより、分離ローラ301の導
電層304a、…と上記検出回路73の他方の入力端と
が、それぞれ信号検出ローラ88a、…とハーネス89
a、…とを介して接続されている。上記信号検出ローラ
88a、…は、それぞれSUS或いはりん青銅のような
ばね性と導電性を併せ持った材料で構成され、支持部材
(図示しない)によって回転支持されている。
【0124】このように、信号検出ローラ88a、…を
用いて分離ローラ301の導電層3004、…と上記検
出回路73a、…の他方の入力端とを接続するようにし
たので、導電層304a、…の摩耗を最小限にすること
ができる。これにより、導電層304a、…を導電性イ
ンキによる厚膜印刷で薄く構成することができ、対象と
なる原稿Oの厚さが、50〜150μmであることか
ら、検出感度を向上させることができる。また、信号検
出ローラ88a、…が原稿Oの用紙給送路25と離れた
位置に配置されているので、給紙性能に影響を及ぼすこ
とも防止できる。
【0125】このように、金属のような変形の少ない材
料で導電層304a、…を形成することにより、同じ厚
さの原稿Oから、信号のゲインを大きくとることが可能
となる。
【0126】信号検出ローラ88aは、上記導電層30
4aと接触して、信号を取出すようになっており、信号
検出ローラ88bは、上記導電層304bと接触して、
信号を取出すようになっており、信号検出ローラ88c
は、上記導電層304cの一端部と接触して、信号を取
出すようになっており、信号検出ローラ88dは、上記
導電層304cの他端部と接触して、信号を取出すよう
になっており、信号検出ローラ88eは、上記導電層3
04dと接触して、信号を取出すようになっており、信
号検出ローラ88fは、上記導電層304eと接触し
て、信号を取出すようになっている。
【0127】たとえば、図18の(a)に示す、A5横
/A4縦の原稿Oが給送された場合、図18の(b)に
示すように、上記導電層304cに対応する導電性ゴム
303の抵抗値変化に対応して検出回路73からPaが
出力され、重送された場合、上記導電層304cに対応
する導電性ゴム303の抵抗値変化に対応して検出回路
73からQaが出力され、原稿Oが給送されていな場
合、上記検出回路73からOaが出力される。
【0128】また、図18の(a)に示す、B5横/B
4縦の原稿Oが給送された場合、図18の(c)に示す
ように、上記導電層304b、導電層304dに対応す
る導電性ゴム303の抵抗値変化に対応して検出回路7
3からPbが出力され、重送された場合、上記導電層3
04b、導電層304dに対応する導電性ゴム303の
抵抗値変化に対応して検出回路73からQbが出力さ
れ、原稿Oが給送されていな場合、上記検出回路73か
らObが出力される。
【0129】また、図18の(a)に示す、A4横/A
3縦の原稿Oが給送された場合、図18の(d)に示す
ように、上記導電層304a、導電層304eに対応す
る導電性ゴム303の抵抗値変化に対応して検出回路7
3からPcが出力され、重送された場合、上記導電層3
04a、導電層304eに対応する導電性ゴム303の
抵抗値変化に対応して検出回路73からQcが出力さ
れ、原稿Oが給送されていな場合、上記検出回路73か
らOcが出力される。
【0130】また、分離ローラ301の導電層304
a、…と上記検出回路73の他方の入力端とを接続する
際に、信号検出ローラ88a、…88fの代わりに、図
19の(a)(b)に示すように、導電性ブラシ91
a、…91eを用いるようにしても良い。この場合、導
電性ブラシ91a、…91eは、それぞれ導電性の支持
部材92a、…92eにより支持され、これらの支持部
材92a、…92eにはそれぞれハーネス93a、…9
3eが接続されている。これにより、分離ローラ302
の導電層253a、…と上記検出回路73の他方の入力
端とが、導電性ブラシ91a、…91e、支持部材92
a、…92e、ハーネス93a、…93eを介して接続
されている。上記導電性ブラシ91a、…を用いること
により、信号の取出し機能と分離ローラ301の付着物
をクリーニングするという機能を兼ね備えることができ
る。このように導電性ブラシ91a、…での接触なた
め、分離ローラ301の導電層304a、…の摩耗を最
小限に抑えることができる。
【0131】また、図20、図21に示すように、分離
ローラ301の導電層304a、…上に、それぞれ摩擦
部材305、…を同心円上に配置しても良い。
【0132】この場合、摩擦部材305、…によって安
定した給紙性能の確保が可能となる。
【0133】また、導電層304a、…は給送ローラ3
1と接しないため、導電層304a、…を導電性インク
で形成しても摩耗しないものとなる。
【0134】図21は図20のT−T′断面を示したも
ので、導電層304cからの信号の検出方法を示したも
のである。
【0135】上記検出回路73は、図22に示すよう
に、抵抗R1〜R10、可変抵抗VR1、VR2、VR
3、電流検出形のトランジスタTr1、Tr2、および
オペアンプOPによって構成されている。検出回路73
は、入力端73a、73bに、上記分離ベルト253あ
るいは給送ローラ152からの抵抗値変化が供給され
る。この供給される抵抗値変化に対する電流が可変抵抗
VR1と抵抗R1により調整され、トランジスタTr1
のベース電流となる。上記供給される抵抗値変化の振幅
が不明なため固定抵抗とせず、可変抵抗(ボリューム抵
抗)VR1を設けた。トランジスタTr1のベース電流
がトランジスタTr1の電流検出率で検出され、トラン
ジスタTr1のエミッタ電流は抵抗R4、R5で分割さ
れる。抵抗R4を通る電流はトランジスタTr2により
トランジスタTr2の電流検出率で検出され、トランジ
スタTr2のエミッタ電流は抵抗R6、R7で分割され
る。抵抗R7を通る電流は基準電圧を基にオペアンプO
Pにより可変抵抗VR3と抵抗R7によって決定される
VR3/R7倍に検出される。このオペアンプOPの非
反転入力端に入力されている基準電圧は、入力のオフセ
ット調整用であり、可変抵抗VR2により調整されてい
る。オペアンプOPにより検出された信号(電圧値)は
抵抗R10を介してA/D変換器74に出力される。
【0136】上記例では、2つのトランジスタTr1、
2を用いて電流検出率を大きくしたが、これに限らず、
1つのトランジスタTr1だけを用いるようにしても良
い。この場合、検出回路73としてはトランジスタTr
1から抵抗R4を介して信号が出力される。
【0137】また、入力端子73bに供給される信号に
よっては、入力端子73bと抵抗R1との間に、別の抵
抗を挿入する必要がある。
【0138】次に、上記のような構成において、図3の
(a)〜(d)を参照しつつ動作を説明する。
【0139】まず、図3の(a)に示すように、原稿給
紙台22上にシャッタ26に突き当てるようにして複数
枚の原稿Oを一括してセット(載置)する。この原稿O
の載置により、アクチュエータ30が回動しエンプティ
センサ29がオンする。一方、操作パネル52から必要
な情報を入力する。この後、コピーキー52cを押す。
これにより、制御部61はシャッタソレノイド68とウ
エイト板ソレノイド70とをオンする。この結果、ウエ
イト板28が原稿Oの浮き上がりを押さえ、搬送路25
からシャッタ26が退避する。
【0140】また、制御部61は給紙用モータ62の回
転力を、ピックアップローラ27に伝達することにより
回転する。これにより、原稿給紙台22上の原稿Oが取
出され分離部33と回転ローラ31の間に送られる。こ
のとき回転ローラ31は、停止している。そして、制御
部61は主制御部51からの動作開始指令を受付けた
際、各種タイミング生成回路101を介して出力し、給
紙用モータ62の回転力を回転ローラ31へ伝達するこ
とにより回転する。これにより、原稿給紙台22上の最
下面の1枚目原稿Oが分離部33と回転ローラ31とに
より給送されるとともに、アライニングローラ34、3
5からなるレジストローラ対を介して送り込み方向に走
行中の原稿搬送ベルト37の下面側に送り込まれる(図
3の(b)(c)参照)。
【0141】ついで、制御部61は上記ピックアップロ
ーラ27、回転ローラ31が回転されてから一定時間経
過した際、A/D変換器74からのデジタル値が、上記
検出回路73からの電圧値「V0」に対応する値であっ
た場合に、原稿Oが搬送されていないと判断し、ジャム
を判断する。また、A/D変換器74からのデジタル値
が、上記検出回路73からの電圧値「V2」に対応する
値であった場合に、原稿Oの重送が判断される。
【0142】上記ジャムを判断した場合、制御部61は
給紙用モータ62、搬送用モータ64が停止され、ジャ
ムの発生をインターフェース60、53を介して複写機
本体1の主制御部51へ出力する。主制御部51はその
ジャムの発生を操作パネル52で案内する。
【0143】また、上記重送を判断した場合、制御部6
1は給紙用モータ62、搬送用モータ64が停止され、
ジャムの発生をインターフェース60、53を介して複
写機本体1の主制御部51へ出力する。主制御部51は
その重送の発生を操作パネル52で案内する。
【0144】すなわち、ピックアップローラ27の回転
により、図23の(a)に示すように、原稿Oは、分離
部33の分離ベルト253と回転ローラ31の間に送ら
れる。このとき、回転ローラ31は、停止している。
【0145】そして、回転ローラ31の回転が開始され
ることにより、回転ローラ31と原稿O、原稿O同士、
分離部33の分離ベルト253と原稿Oの摩擦係数の関
係から、時間の経過とともに、1枚の原稿Oのみが回転
ローラ31によって給紙されることになる。これを図2
3の(b)(c)、図24の(a)に示す。したがっ
て、回転ローラ31が、回転を初めてから、ある期間経
過した後に、原稿Oの厚さを検出し重送の検出を行えば
良い。もしこの期間を経過したときに、図24の(b)
のように重送した場合、原稿Oの厚さの違いによる圧力
の変化が、検出することができる。
【0146】また、原稿Oが正常に原稿台2上に送り込
まれた場合、原稿Oを原稿ストッパ24に突き当てるた
めに、レジストセンサ36による原稿Oの後端検知後、
原稿搬送ベルト37を一定パルス分だけ走行し、その
後、原稿搬送ベルト37を一定パルス分、逆方向に走行
して原稿Oを戻し、原稿Oのセットが完了する。
【0147】なお、原稿Oのセットが完了すると、上記
複写機本体1内の原稿走査部3による原稿走査が行わ
れ、これにともなって画像形成部4により転写紙として
の用紙に対する複写動作が開始されることになる。
【0148】そして、原稿走査部3による原稿走査終了
後、原稿Oは原稿搬送ベルト37の走行に伴って原稿台
2上から送り出され、排紙手段38を介して排紙受部3
9に排出される(図3の(d)参照)。
【0149】すなわち、原稿Oの先端によりアクチュエ
ータ43が回動し排紙センサ38がオンすると、制御部
61は原稿搬送ベルト37の走行を停止する。また、原
稿Oの後端により排紙センサ38がオフしてから(通
過)、所定時間(数10msec)経過後、制御部61
は搬送ローラ44と排紙ローラ48を停止する。
【0150】一方、原稿Oが原稿台2上から送り出され
ると、次の原稿Oが原稿台2上に送り込まれることにな
る。そして、原稿給紙台22上にセットされた原稿Oが
無くなるまでこの動作が繰返されることになる。
【0151】次に、図4のA/D変換器74からの出力
信号(電圧値)を基に原稿Oの厚みを検出する厚さ検出
回路を設け、この厚さ検出回路の検出結果により、原稿
Oの搬送状態としての重送を判断する実施例について説
明する。この場合、制御回路は、図4のA/D変換器7
4と制御部61との間に厚さ検出回路100を設けた構
成となっている。
【0152】厚さ検出回路100は、上記分離部33の
抵抗値変化により得られる検出回路73からの電圧値の
変化に対応する、A/D変換器74からのデジタル値に
応じて、給送される原稿Oの厚さを検出するものであ
り、給紙される1枚目の原稿Oの厚さを基準に、給紙さ
れる2枚目以降の原稿Oの厚さが基準より厚いか否かを
示す検出信号を出力したり、1枚目の原稿Oの厚さが2
枚目の原稿Oの厚さより厚いか否かを示す検出信号を制
御部61へ出力するものである。
【0153】制御部61は、厚さ検出回路100から検
出信号により原稿Oの搬送異常を判断するものである。
たとえば、制御部61は、厚さ検出回路100から2枚
目以降の原稿Oの厚さが基準より厚いという検出信号が
供給された際、その2枚目以降の原稿Oの重送を判断
し、厚さ検出回路100から1枚目の原稿Oの厚さが2
枚目の原稿Oの厚さより厚いという検出信号が供給され
た際、1枚目の原稿Oの重送を判断する。
【0154】厚さ検出回路100は、図25に示すよう
に、各種タイミング生成回路101、枚数カウンタ10
2、FF回路103、インバータ104、アンドゲート
105、106、遅延回路107、108、ラッチ回路
109、および比較器110によって構成されている。
【0155】各種タイミング生成回路101は、制御部
61から供給される各種指令に応じて各種タイミング信
号を生成するものであり、1枚ずつの原稿Oの回転ロー
ラ31に対する動作指令に応じて、図26の(a)に示
すような、分離ローラ動作指令をドライバ63へ出力す
るものである。
【0156】各種タイミング生成回路101は、分離ロ
ーラ動作指令が出力されてから所定時間経過後、図26
の(a)に示すような、サンプリングパルスを出力する
ものであり、そのサンプリングパルスは枚数カウンタ1
02、アンドゲート105、106、ラッチ回路109
に出力される。
【0157】上記各種タイミング生成回路101は、図
示しない発振器からのマスタークロックをカウントする
カウンタ101aが内蔵されている。このカウンタ10
1aは、給紙動作指令の立上がりとともに、「0」から
カウントアップを開始する。
【0158】このカウンタ101aのカウント値が、所
定の数に達すると各種タイミング生成回路101は、図
26の(b)に示すサンプリングパルスを出力する。こ
の出力は、給紙ローラ動作指令が、“H”レベルとなっ
ているときに、図示したように、1回のみ出力される。
【0159】枚数カウンタ102は、各種タイミング生
成回路101からのサンプリングパルスにより給送され
る原稿Oの枚数を計数するものであり、その計数結果は
制御部61へ出力されるようになっている。
【0160】FF回路103は、D型フリップフロップ
であり、データ入力端D、クロック入力端CLKは
“H”レベルに保持されており、クリア入力端CLRに
各種タイミング生成回路101からの分離ローラ動作指
令に対応するパルスが供給され、プリセット入力端PR
Eに制御部61からの図26の(c)に示すような、プ
リセット信号(“L”レベル)が供給されるようになっ
ている。プリセット入力端PREは、通常“H”レベル
に保持されている。
【0161】これにより、FF回路103は、図24の
(d)に示すように、制御部61からのプリセット信号
により、チップセレクト信号(Q出力)が“H”レベル
となり、最初の分離ローラ動作指令に対応するパルスが
“L”レベルとなった以後はチップセレクト信号が
“L”レベルとなっている。すなわち、1枚目の原稿O
が通過した時点で、チップセレクト信号は“H”レベル
から“L”レベルに切換り、それ以降“L”レベルに保
持される。
【0162】FF回路103からのチップセレクト信号
は、インバータ104およびアンドゲート105を介し
て遅延回路107に供給され、またアンドゲート106
を介して遅延回路108に供給される。
【0163】アンドゲート105、106は、各種タイ
ミング生成回路101からのサンプリングパルスにより
ゲートを開くものであり、FF回路103からのチップ
セレクト信号が遅延回路107、108へ出力されるも
のである。
【0164】遅延回路107、108は、A/D変換器
74からのデジタル値を一時的に記憶するラッチ機能を
有し、その記憶したデジタル値を所定時間遅延して出力
するものである。遅延回路107の出力は、ラッチ回路
109に供給され、遅延回路108の出力は、比較器1
10に供給される。遅延回路108を用いることによ
り、2枚目以降の原稿Oの搬送タイミングがずれている
場合でも、厚さ検出を許容して行うことができる。
【0165】すなわち、ラッチ回路109は、各種タイ
ミング生成回路101からのサンプリングパルスに応じ
て、遅延回路107からのデジタル値をラッチするもの
である。これにより、1枚目の原稿Oの所定位置での厚
みを示すデータがラッチされる。このラッチ回路109
のラッチ内容は比較器110へ供給される。
【0166】すなわち、1枚目の原稿Oが、分離部33
と給紙ローラ31に挟み込まれている間、インバータ1
04の出力は、“L”レベルであるから、サンプリング
クロックが、“L”レベルのとき遅延回路107のCS
端子は、“L”レベルになり、動作可能状態になる。
【0167】上記両方の信号出力が“L”レベルのとき
のみ遅延回路107は、動作可能となる。
【0168】したがって1枚目の原稿Oの厚さを示すデ
ータは、A/D変換器74によってデジタルデータに変
換された後に、DATA1として遅延回路107に一時
格納される。
【0169】遅延回路107に一時格納されたDATA
1は、DATA2としてラッチ回路109に出力され
る。このラッチ回路109のLT端子には、サンプリン
グパルスが、入力されている。
【0170】サンプリングパルスが立ち上がった時点
で、DATA2をラッチ回路109は、ラッチする。
【0171】一方、アンドゲート106には、チップセ
レクタ信号とサンプリングパルスが、入力されている。
【0172】アンドゲート106の出力は、遅延回路1
08のCS端子に入力される。
【0173】上記両方の信号出力が“L”レベルのとき
のみ遅延回路108は、動作可能となる。
【0174】1枚目の原稿Oが、分離部33と給紙ロー
ラ31に挟み込まれている間、チップセレクタ信号は、
“H”レベルであるから、遅延回路108は、休止状態
となっている。
【0175】1枚目の原稿Oが分離動作を終えると、チ
ップセレクタ信号は、“L”レベルとなるからインバー
タ104の出力は、“H”レベルとなり、アンドゲート
105の出力は、“H”レベルになる。
【0176】したがって、遅延回路107は、休止状態
となっている。
【0177】一方、アンドゲート106の出力は、チッ
プセレクタ信号は、“L”レベルとなるから、サンプリ
ングパルスが、“L”レベルのとき遅延回路108のC
S端子は、“L”レベルになり、遅延回路108は、動
作可能状態になる。
【0178】したがって2枚目以降の分離動作が、行わ
れているときは、2枚目以降の厚さを示す信号は、遅延
回路108には、2枚目以降の原稿Oの厚さのデータD
ATA4が入力され格納される。ラッチ回路109に格
納されたデータDATA3と遅延回路108に格納され
たデータDATA5は、比較器110に送られる。
【0179】比較器110は、減算器が内蔵されてお
り、ラッチ回路109から供給される1枚目の原稿Oに
対する厚みデータに基づく所定範囲内のデータと遅延回
路108から供給される2枚目以降の原稿Oに対する厚
みデータとを比較することにより、2枚目以降の原稿O
の厚さが1枚目の原稿Oの厚さと同じである旨の信号、
2枚目以降の原稿Oの厚さが1枚目の原稿Oの厚さより
も厚い旨の信号、1枚目の原稿Oの厚さが2枚目以降の
原稿Oの厚さよりも厚い旨の信号を制御部61へ出力す
る。
【0180】たとえば、比較器110は、3ビットの比
較結果CPR1、CPR2、CPR3を出力する。1枚
目の原稿Oの長さが2枚目以降の原稿Oの厚さよりも厚
い場合、比較結果CPR1を“L”レベルにし、2枚目
以降の原稿Oの厚さが1枚目の原稿Oの厚さよりも厚い
場合、比較結果CPR2を“L”レベルにし、2枚目以
降の原稿Oの厚さが1枚目の原稿Oの厚さと同じ場合、
比較結果CPR3を“L”レベルにするようになってい
る。
【0181】上記比較器110と制御部61とが3本の
信号線で接続されていても、あるいは3ステートの信号
線で接続されていても良い。
【0182】次に、このような構成において、図27、
図28に示すフローチャートを参照しつつ動作を説明す
る。たとえば今、原稿給紙台22上にシャッタ26に突
き当てるようにして複数枚の原稿Oを一括してセット
(載置)する。この原稿Oの載置により、アクチュエー
タ30が回動しエンプティセンサ29がオンする。一
方、操作パネル52から必要な情報を入力する。この
後、コピーキー52cを押す。これにより、制御部61
はシャッタソレノイド68とウエイト板ソレノイド70
とをオンする。この結果、ウエイト板28が原稿Oの浮
き上がりを押さえ、搬送路25からシャッタ26が退避
する。
【0183】また、制御部61は給紙用モータ62の回
転力を、ピックアップローラ27、回転ローラ31に伝
達するように指示することにより、それぞれを回転させ
る。これにより、原稿給紙台22上の最下面の1枚目の
原稿Oが取出され給送されるとともに、アライニングロ
ーラ34、35からなるレジストローラ対を介して送り
込み方向に走行中の原稿搬送ベルト37の下面側に送り
込まれる。
【0184】この1枚目の原稿Oが分離部33と回転ロ
ーラ31との間を通過する際に、その1枚目の原稿Oの
厚さに対応するデータが基準値として、厚さ検出回路1
00内のラッチ回路109に記憶される。
【0185】すなわち、1枚目の原稿Oの先端が分離部
33と回転ローラ31間に到達した際、上記制御部61
からの指示により各種タイミング生成回路101から分
離ローラ動作指令が出力される。分離ローラ動作指令に
より、回転ローラ31が回転される。また、分離ローラ
動作指令を出力した後、制御部61が、FF回路103
のプリセット端子(PRE)にプリセット信号を出力す
ることにより、FF回路103がセットされ、チップセ
レクト信号が“H”レベルとなる。
【0186】そして、分離ローラ動作指令が出力されて
から所定時間経過後、各種タイミング生成回路101は
サンプリングパルスを枚数カウンタ102、アンドゲー
ト105、106、ラッチ回路109に出力する。これ
により、枚数カウンタ102がカウントアップするとと
もに、アンドゲート105、106のゲートが開き、遅
延回路107にチップセレクト信号が供給され、遅延回
路107にA/D変換器74からの1枚目の原稿Oに対
する厚さデータが基準値として記憶される。
【0187】そして、1枚目の原稿Oの後端が分離部3
3と回転ローラ31間を通過した際、各種タイミング生
成回路101からの分離ローラ動作指令が“L”レベル
となり、FF回路113がクリアされ、チップセレクト
信号が“L”レベルとなる。
【0188】また、1枚目の原稿Oが正常に原稿台2上
に送り込まれた場合、1枚目の原稿Oを原稿ストッパ2
4に突き当てるために、レジストセンサ36による原稿
Oの後端検知後、原稿搬送ベルト37を一定パルス分だ
け走行し、その後、原稿搬送ベルト37を一定パルス
分、逆方向に走行して原稿Oを戻し、原稿Oのセットが
完了する。
【0189】なお、1枚目の原稿Oのセットが完了する
と、上記複写機本体1内の原稿走査部3による原稿走査
が行われ、これにともなって画像形成部4により転写紙
としての用紙に対する複写動作が開始されることにな
る。
【0190】そして、原稿走査部3による原稿走査終了
後、1枚目の原稿Oは原稿搬送ベルト37の走行に伴っ
て原稿台2上から送り出され、排紙手段38を介して排
紙受部39に排出される。
【0191】一方、1枚目の原稿Oが原稿台2上から送
り出されると、2枚目の原稿Oが、上記同様に原稿給紙
台22から原稿台2上に送り込まれる。
【0192】上記2枚目の原稿Oが分離部33と回転ロ
ーラ31との間の通過により、その2枚目の原稿Oの厚
さに対応するデータと1枚目の原稿Oの厚さに対応する
基準値とを比較し、この比較結果を制御部61へ出力す
る。
【0193】すなわち、2枚目の原稿Oの先端が分離部
33と回転ローラ31間に到達した際、上記制御部61
からの指示により各種タイミング生成回路101から分
離ローラ動作指令が出力される。分離ローラ動作指令に
より、回転ローラ31が回転される。
【0194】そして、分離ローラ動作指令が出力されて
から所定時間経過後、各種タイミング生成回路101は
サンプリングパルスを枚数カウンタ102、アンドゲー
ト105、106、ラッチ回路109に出力する。これ
により、枚数カウンタ102がカウントアップするとと
もに、アンドゲート105、106のゲートが開き、遅
延回路108にチップセレクト信号が供給され、遅延回
路108にA/D変換器74からの2枚目の原稿Oに対
する厚さデータが記憶される。
【0195】したがって、比較器110は、ラッチ回路
109からの1枚目の原稿Oの厚さデータに基づく所定
範囲内のデータと遅延回路108からの2枚目の原稿O
の厚さデータとを比較することにより、1枚目の原稿O
の厚さが2枚目の原稿Oの厚さよりも厚い場合、比較結
果CPR1を“L”レベルにし、2枚目の原稿Oの厚さ
が1枚目の原稿Oの厚さよりも厚い場合、比較結果CP
R2を“L”レベルにし、2枚目の原稿Oの厚さが1枚
目の原稿Oの厚さと同じ場合、比較結果CPR3を
“L”レベルにする。
【0196】この結果、制御部61は、厚さ検出回路1
00から2枚目の原稿Oの厚さが1枚目の原稿Oより厚
いという検出信号が供給された際、その2枚目の原稿O
の重送を判断し、厚さ検出回路100から1枚目の原稿
Oの厚さが2枚目の原稿Oの厚さより厚いという検出信
号が供給された際、1枚目の原稿Oの重送を判断する。
【0197】この重送を判断した場合、制御部61は給
送動作を停止し、主制御部51へ重送が発生した旨を出
力する。これにより、主制御部51は操作パネル52の
表示部52aで重送の発生を案内する。
【0198】また、原稿Oが厚さ検出回路100から2
枚目の原稿Oの厚さと1枚目の原稿Oの厚さとが同じで
あるという検出信号が供給された際、制御部61は、2
枚目の原稿Oに対する原稿走査や排紙処理がなされると
ともに、3枚目の原稿Oが上記同様に原稿給紙台22か
ら原稿台2上に送り込まれる。
【0199】この3枚目以降の原稿に対しても上記同様
に重送の判断が行われて処理される。
【0200】また、上記例では、重送が判断された際、
給送動作を停止し、表示部52aで重送の発生を案内す
る場合について説明したが、重送が発生する前までの原
稿枚数を表示部52aで案内するようにしても良い。
【0201】また、枚数カウンタ102にも、制御部6
1からのプリセット信号が供給されているため、再スタ
ートの時点で、枚数カウンタ102は1枚目が重送の場
合、クリアされ“0”となり、2枚目以降が重送の場
合、重送直前の枚数が保持される。これにより、再スタ
ートの時点で、使用者は、重送した原稿Oから原稿給紙
台22に文書をセットすれば良い。
【0202】このように構成すれば、重送した時点で、
再度1枚目から給紙動作を行う必要がなくなり、使用者
に対して時間の節約を図ることができる。
【0203】また、複数枚の原稿Oの給紙動作の途中で
重送等が生じた際に、制御部61からのプリセット信号
(“L”レベル)がFF回路103に供給される場合に
は、ラッチ回路109の基準の厚さデータが初期化され
る。これにより、重送解除後の1枚目の原稿Oに対する
厚さデータが基準値としてラッチ回路109に記憶され
る。
【0204】このようにすれば、原稿給紙台22に載置
された文書ごとに1枚目の原稿Oのデータを基準として
重送の検出を行うことができる。通常1つの文書(原稿
Oの集合体)の厚さは、同一であることから、原稿給紙
台22に文書がなくなった時点で、基準データを文書毎
に更新すれば、様々な厚さの文書が原稿自動送り装置2
0にセットされても重送の検出が可能である。
【0205】また、複数枚の原稿Oの給紙動作の途中で
重送等が生じた際に、制御部61からのプリセット信号
がFF回路103に供給されない場合には、ラッチ回路
109の基準の厚さデータが重送前の最初の原稿Oに対
する厚さデータが基準値としてラッチ回路109に記憶
保持される。この場合のフローチャートを図29、図3
0に示す。
【0206】これにより、重送解除後の1枚目の原稿O
に対する重送の検出をすぐに行うことができる。
【0207】また、枚数カウンタ102によるカウント
を考慮した場合のフローチャートを図31、図32に示
す。
【0208】ところで、原稿自動送り装置20に挿入さ
れる原稿Oの形状が、あらかじめ分かっている場合は、
1枚目のデータをラッチ回路109に格納し比較しなく
ても良い。
【0209】具体的には、給紙される原稿Oは、伝票
や、有価証券等である。
【0210】こうした場合、装置の電源がオフされた際
もデータを保持する記憶手段(例:ROM)に基準デー
タを保持し、このROMに記憶されている基準データと
給紙された原稿Oのデータを比較すれば給紙状態の判別
が可能となる。
【0211】まず、給紙される原稿Oのサイズ決まって
いる場合の厚さ検出回路100について説明する。
【0212】この厚さ検出回路100は、図33に示す
ように、各種タイミング生成回路131、遅延回路13
2、ROM135、および比較器136によって構成さ
れている。
【0213】このような構成によれば、原稿Oの先端が
分離部33と回転ローラ31間に到達した際、上記制御
部61からの指示により各種タイミング生成回路101
から分離ローラ動作指令が出力される。分離ローラ動作
指令により、回転ローラ31が回転される。また、分離
ローラ動作指令が出力されてから所定時間経過後、各種
タイミング生成回路101はサンプリングパルスを遅延
回路132に出力する。これにより、遅延回路132は
A/D変換器74からの上記検出回路73の電圧値に対
応するデジタル値をラッチする。
【0214】したがって、比較器136は、ROM13
5からの基準の厚さデータに基づく所定範囲内のデータ
と遅延回路132からの原稿Oの厚さデータとを比較す
ることにより、たとえば表1に示すように、原稿Oの厚
さが基準の厚さよりも厚い場合、比較結果CPR4を
“L”レベルにし、原稿Oの厚さが基準の厚さよりも厚
い場合、比較結果CPR5を“L”レベルにし、原稿O
の厚さが基準の厚さと同じ場合、比較結果CPR6を
“L”レベルにする。
【0215】
【表1】 この結果、制御部61は、厚さ検出回路100から原稿
Oの厚さが基準の厚さより薄いという検出信号が供給さ
れた際、異なった種類の原稿Oの搬送を判断し、厚さ検
出回路100から原稿Oの厚さが基準の厚さより厚いと
いう検出信号が供給された際、1枚目の原稿Oの重送を
判断する。
【0216】この重送あるいは異なった種類の原稿Oの
搬送を判断した場合、制御部61は給送動作を停止し、
主制御部51へ重送が発生した旨を出力する。これによ
り、主制御部51は操作パネル52の表示部52aで重
送の発生あるいは異なった種類の原稿Oの搬送を案内す
る。
【0217】また、原稿Oが厚さ検出回路100から原
稿Oの厚さと基準の厚さとが同じであるという検出信号
が供給された際、制御部61は、原稿Oに対する原稿走
査や排紙処理がなされるとともに、次の原稿Oが上記同
様に原稿給紙台22から原稿台2上に送り込まれる。
【0218】なお、制御部61は厚さ検出回路100か
ら原稿Oの厚さと基準の厚さとが不一致の信号が供給さ
れた場合に、搬送異常として給紙動作を停止するように
しても良い。
【0219】また、ROM135に複数の厚さの異なる
原稿Oに対する基準データを用意し、制御部61からの
アドレス指定により選択できるようにしても良い。
【0220】上記例の厚さ検出回路100では、基準の
厚さデータの記憶にROMを用いたが、代わりにディッ
プスイッチやロータリスイッチなどで厚さの基準データ
を設定するようにしても良い。この場合の概略ブロック
図を図34に示す。この場合、各種タイミング生成回路
131、遅延回路132、ディップスイッチ140、お
よび比較器136によって構成されている。
【0221】ところで、図35の(a)(b)(c)に
示したように、原稿Oの先端部分から重なった状態で重
送しない場合、厚さのサンプリングを行う期間中におい
て原稿Oの厚さが、異なることがある。
【0222】このような場合に、厚さの最大値を検出し
ないと、誤検出してしまう恐れが生じる。そこで、ピー
ク検出回路を、基準データ、および2枚目以降の検出の
前に、設ければ、上記問題を解決することができる。す
なわち、図36に示すように、図25に示す厚さ検出回
路100の遅延回路107とラッチ回路109との間、
および厚さ検出回路100の遅延回路108と比較器1
10との間に、それぞれピーク検出回路111、112
を設ける。
【0223】上記ピーク検出回路111、112は、た
とえば、図37に示すように、ゲート制御回路121、
122、遅延回路123、124、ラッチ回路125、
126、比較器127、セレクタ128、インバータ1
29、およびインバータ130によって構成されてい
る。
【0224】すなわち、図38の(a)に示すような、
上記各種タイミング発生回路101からのタイミングパ
ルスはゲート制御回路121、122に供給され、上記
A/D変換器74からのデジタル値は、遅延回路12
3、124を介してそれぞれラッチ回路125、126
に供給され、上記各種タイミング発生回路101からの
ラッチクロックA(図38の(b)参照)がそのままラ
ッチ回路125に供給され、そのカウンタ出力をインバ
ータ129により反転したラッチクロックB(図38の
(c)参照)がラッチ回路126に供給される。
【0225】上記ゲート制御回路121、122は、上
記各種タイミング発生回路101からのタイミングパル
スが“L”レベルの際に、動作可能状態となるものであ
り、原稿Oが分離部33に存在する場合にのみ動作を行
うものである。この際、上記ゲート制御回路121、1
22は、それぞれ遅延回路123、124のゲートを開
いている。
【0226】上記ゲート制御回路121は、上記動作可
能状態において、比較器127から動作停止信号S1
(“H”レベル)が供給された際に、ラッチ回路125
のゲートを閉じ、ラッチ内容を保持させるものである。
上記ゲート制御回路122は、上記動作可能状態におい
て、比較器127から動作停止信号S2(“H”レベ
ル)が供給された際に、ラッチ回路126のゲートを閉
じ、ラッチ内容を保持させるものである。
【0227】上記ラッチ回路125は、ゲート制御回路
121によりゲートが開いている状態において、ラッチ
クロックAの立上がり時に、遅延回路123からのデジ
タル値(厚さデータ)がラッチされるものであり、この
ラッチ内容は比較器127とセレクタ128に出力され
る。
【0228】上記ラッチ回路126は、ゲート制御回路
122によりゲートが開いている状態において、ラッチ
クロックBの立上がり時に、遅延回路124からのデジ
タル値(厚さデータ)がラッチされるものであり、この
ラッチ内容は比較器127とセレクタ128に出力され
る。
【0229】比較器127は、ラッチ回路125のラッ
チ内容Aとラッチ回路126のラッチ内容Bとを比較
し、ラッチ回路125のラッチ内容Aがラッチ回路12
6のラッチ内容Bより大きい場合(A>B)、動作停止
信号S1をゲート制御回路121へ出力し、ラッチ回路
126のラッチ内容Bがラッチ回路125のラッチ内容
Aより大きい場合(B≧A)、動作停止信号S2をゲー
ト制御回路122へ出力するものである。上記比較器1
27から出力される動作停止信号S2はインバータ13
0を介して選択信号としてセレクタ128へ供給され
る。
【0230】セレクタ128は、比較器127からイン
バータ130を介して供給される選択信号が“H”レベ
ルの場合、ラッチ回路125からのラッチ内容Aを厚さ
検出回路76へ出力し、選択信号が“L”レベルの場
合、ラッチ回路126からのラッチ内容Bを後段のラッ
チ回路109あるいは比較器110へ出力するものであ
る。
【0231】次に、このような構成において動作を説明
する。
【0232】まず、原稿Oの先端が分離部33に到達し
た際、検出回路73による検出電圧が遅延回路123、
124に入力される。ラッチ回路125、126は、そ
れぞれラッチクロックA、Bの立上がりの時に遅延回路
123、124の出力をラッチする構成となっている。
【0233】したがって、図38の(b)に示したよう
に、まずラッチ回路125によって遅延回路123の出
力が、ラッチ回路125にラッチされる。
【0234】このとき、ラッチ回路126は、動作しな
いので出力は、“0”となる。
【0235】この後、ラッチ回路125、126の出力
は、比較器127によって比較される。ラッチ回路12
6の出力は、“0”であるから、比較器127は、ゲー
ト制御回路122に動作停止信号を供給していない
(“L”レベル)。この時点で、ゲート制御回路122
は、ラッチ回路126を遅延回路124からの出力を受
け付ける状態になる。
【0236】一方、比較器127からゲート制御回路1
21へ動作停止信号(“H”レベル)が供給されている
ため、ゲート制御回路121は、ラッチ回路125に動
作停止信号を送る。したがって、ラッチ回路125に
は、一番最初にサンプリングしたデータがそのまま保持
される。
【0237】また、セレクタ128には、選択信号とし
て“H”レベルが供給されるため、ラッチ回路125の
ラッチ内容Aが厚さ検出回路76へ出力される。
【0238】次に、ラッチクロックBが立上がった時点
では、ラッチ回路126のみ動作しているから、2番目
にサンプリングされたデータは、ラッチ回路126にラ
ッチされる。ここで、ラッチ回路126にラッチされた
データとラッチ回路125にラッチされているデータと
が、再び比較器127で比較される。
【0239】このとき、ラッチ回路125のラッチデー
タAがラッチ回路126のラッチデータBより大きい場
合(A>B)、再び、ラッチデータAがラッチ回路12
5に保持され、ラッチ回路126は、次のラッチクロッ
クBの立上がりとともに、遅延回路124からのデータ
をラッチする。
【0240】また、ラッチ回路124のラッチデータA
がラッチ回路126のラッチデータBよりも小さい場合
(A≦B)、今度は、比較器127は、ゲート制御回路
121に動作停止信号が供給されなくなる(“L”レベ
ル)。これにより、ゲート制御回路121は、ラッチ回
路125を遅延回路123からのデータがラッチ可能な
状態となる。
【0241】一方、比較器127からゲート制御回路1
22へ動作停止信号(“H”レベル)が供給されている
ため、ゲート制御回路122は、ラッチ回路126に動
作停止信号を送る。したがって、ラッチ回路126に
は、2番目にサンプリングしたデータがそのまま保持さ
れる。
【0242】また、セレクタ128には、選択信号とし
て“L”レベルが供給されるため、ラッチ回路126の
ラッチ内容Bが後段のラッチ回路109あるいは比較器
110へ出力される。
【0243】このようにして、サンプリングされたデー
タとそれ以前のデータとを比較し、大きい方のデータが
保持されることとなる。
【0244】最終的に、ラッチ回路125、126に保
持されたラッチデータが、ラッチデータAがラッチデー
タBよりも大きい場合(A≧B)、ラッチデータAが厚
さ検出回路76へ出力される。また、ラッチデータAが
ラッチデータBよりも小さい場合(A<B)、ラッチデ
ータBが後段のラッチ回路109あるいは比較器110
へ出力される。
【0245】この回路構成では、後段のラッチ回路10
9あるいは比較器110には、両方のラッチ回路12
5、126の比較結果の大きい方が順次出力される。最
終的に1枚の原稿Oの全体の中の最大値が、ラッチ回路
109に格納されるか、あるいは比較器110へ出力さ
れる。
【0246】このような構成であれば、原稿Oのサイズ
が異なる場合でも、重送と誤検出することなく正確な原
稿Oの搬送状態の検出が可能である。
【0247】上記したように、原稿自動送り装置20の
分離部分に感圧導電ゴムの変位量を検知することで、重
送の検出とジャムの検出を行うことができる。また、重
送した原稿が給紙された場合、厚さの不均一に起因する
スキューを発生し、搬送路の側面に原稿が押し付けられ
原稿が折れたり最悪の場合には、ちぎれてしまうことが
ある。分離部分で検出を行うことによって、重送した直
後に給紙動作を停止することが可能なため、このような
事態を防ぐことができる。
【0248】次に、図9、図39を用いて分離ベルト2
53と給送ローラ31により給紙される原稿Oのサイズ
を検出するサイズ検出回路の実施例について説明する。
【0249】このサイズ検出回路は、たとえば、図41
に示すように、3つの検出回路73a、73b、73
c、2値化回路79a、79b、79c、および上記制
御部61により構成されている。検出回路73a、…そ
れぞれ上記図22に示す構成となっている。
【0250】検出回路73aの一方の入力端には、導電
層300c、300dからの信号が信号検出ローラ88
c、ハーネス89cと、信号検出ローラ88d、ハーネ
ス89dとを介して導かれ、検出回路73bの一方の入
力端には、導電層300b、300eからの信号が信号
検出ローラ88b、ハーネス89bと、信号検出ローラ
88e、ハーネス89eとを介して導かれ、検出回路7
3cの一方の入力端には、導電層300a、300eか
らの信号が信号検出ローラ88a、ハーネス89aと、
信号検出ローラ88f、ハーネス89fとを介して導か
れている。上記各検出回路73a、73b、73cの他
方の入力端には、導電層253aからの信号が回転ロー
ラ251、回転ローラ251の支持軸251a、フレー
ム254、およびハーネス260を介して導かれてい
る。
【0251】A5横/A4縦の原稿Oがアライニングロ
ーラ34と給送回転体35とにより給送される場合、信
号検出ローラ88c、88dからの信号により、検出回
路73aから、図10の(b)に示すように、出力Pa
あるいはQaが出力される。B5横/B4縦の原稿Oが
アライニングローラ34と給送回転体35とにより給送
される場合、信号検出ローラ88b、88eからの信号
により、検出回路73bから、図10の(c)に示すよ
うに、出力PbあるいはQbが出力されるとともに、上
記検出回路73aからも出力PaあるいはQaが出力さ
れる。A4横/A3縦の原稿Oがアライニングローラ3
4と給送回転体35とにより給送される場合、信号検出
ローラ88a、88fからの信号により、検出回路73
cから、図10の(d)に示すように、出力Pcあるい
はQcが出力されるとともに、上記検出回路73aから
も出力PaあるいはQaが出力され、検出回路73bか
らも出力PbあるいはQbが出力される。
【0252】2値化回路79a、79b、79cは、そ
れぞれ対応する検出回路73a、73b、73cからの
検出信号を2値化するものである。
【0253】ところで各2値化回路79a、79b、7
9cのスレッシュホールド値の決定のやり方は、以下の
ように行う。
【0254】図40は、上記検出回路73a、…の各状
態での出力信号を示したものである。この場合、厚さが
厚い程、検出回路73a、…の出力は、図で下側の方向
に移動するように示してある。(a)は、シートが存在
しない時の検出回路73a、…の出力を示す。(c)
は、原稿自動送り装置20に挿入できる仕様内の最小の
厚さの原稿Oを挟み込んだ場合の出力を示す。(d)
は、原稿自動送り装置20に挿入できる仕様内の最大の
厚さの原稿Oを挟み込んだ場合の出力を示す。
【0255】検出回路73a、…は、各状態で出力の変
化範囲がありそれを{}内に示してある。
【0256】この図から分かるとおり、スレッシュホー
ルドの値は、原稿自動送り装置20に挿入する最小値よ
りもある程度のマージンを見込んで、(c)の場合の、
出力範囲と重ならない値とすれば良い。
【0257】また、原稿自動送り装置20に仕様範囲以
外の原稿Oが挟み込まれた場合も想定して、(a)の出
力範囲よりもマージンを見込んだ図で下側の値にスレッ
シュホールドの値を設定しても良い。すなわち、この場
合、(b)がスレッシュホールドの値となる。
【0258】以上説明したようにスレッシュホールドの
値を設定すれば、誤検出の可能性がなくなる。
【0259】したがって、制御部61は、表2に示すよ
うに、2値化回路79a、79b、79cの出力がすべ
て“L”レベルの場合、原稿Oのサイズが、A4横ある
いはA3縦であると判断し、2値化回路79a、79b
の出力が“L”レベル、2値化回路79cの出力が
“H”レベルの場合、原稿Oのサイズが、B5横あるい
はB4縦であると判断し、2値化回路79aの出力が
“L”レベル、2値化回路79b、79cの出力が
“H”レベルの場合、原稿Oのサイズが、A5横あるい
はA4縦であると判断する。
【0260】また、上記1〜3の各グループの中の判別
は、上記長さ検出回路75の検出結果によって行えば良
い。
【0261】
【表2】 このように給紙される原稿Oの給送方向と直交する方向
に導電層または感圧導電ゴムを分割して複数配置するこ
とにより、2値化回路79a、…の出力によりサイズの
検出が容易となる。またこの場合、基準データと比較す
る必要がなくなるため、メモリに数種類のデータを格納
する必要もない。
【0262】また、上述した図9の説明で述べたよう
に、各分割された導電層300a、…、あるいは感圧導
電ゴム35bの、原稿Oが給送される方向と直交する方
向の長さを同一とすれば、スレッシュホールドの値は、
1種類でよい。
【0263】また、片側を基準として給紙する場合に
は、図41のように導電層300a、…を配置すればよ
い。この場合は、サイズの検出のために、各サイズごと
に導電層300a、…を複数設ける必要がない。
【0264】ここで感圧導電ゴム35bからの信号をも
とに、原稿Oのスキューを検出する実施例について述べ
る。
【0265】図41において、原稿自動送り装置20に
挿入される原稿Oは、必ず検出回路73a、73bに対
応する導電層300a、300bを通る。
【0266】したがって、スキューの検出するにあた
り、制御部61は、検出回路73a、73bからの出
力、つまり2値化回路79a、79bからの出力を比較
することにより、スキューの検出が可能である。
【0267】図42は、このスキュー検出回路の概略ブ
ロック図である。
【0268】原稿Oが、分離ベルト253と給送ローラ
31に挟み込まれた時点で、それぞれ2値化回路79
a、79bの出力は、“H”レベル→“L”レベルに変
わる。このとき両方の2値化回路79a、79bの出力
の、EXORゲート80による排他的論理輪の出力は、
以下の表3に示すようになる。
【0269】
【表3】 原稿Oがスキューした際は、2または、3の状態である
から、制御部61は、EXORゲート80の出力が
“L”レベルとなった時点でスキューを検出すれば良
い。このとき制御部61は、給紙動作を停止する。
【0270】また図9、図43のように、原稿Oの各サ
イズに対応して導電層が、複数配置されている場合に
は、以下のように構成することもできる。
【0271】すなわちスキューした場合には、給送回転
体35の両端に近い導電層300a、300fから、出
力の変化が起きることになる。スキューした場合、早期
に検出すればするほど、原稿Oが、原稿自動送り装置2
0のサイドフレームに接触して、先端のオレなど損傷す
ることを防ぐことができる。
【0272】したがって、各サイズに対応した複数の導
電層300a、…のいずれかが、出力の差が生じた時点
でスキューを検出するようにすれば良い。
【0273】この場合のスキュー検出回路の概略ブロッ
ク図を図44、図45に示す。
【0274】すなわち、検出回路73a、〜73fによ
る各2値化回路79a〜79fの出力のEXORゲート
80a〜80cによる排他的論理和出力は、上記したよ
うに、原稿Oがスキューした場合に“L”レベルを出力
する。この場合、検出回路73aは、導電層300cに
対応する導電性ゴム35bからの抵抗値変化に対応した
電圧値を出力し、検出回路73bは、導電層300dに
対応する導電性ゴム35bからの抵抗値変化に対応した
電圧値を出力し、検出回路73cは、導電層300bに
対応する導電性ゴム35bからの抵抗値変化に対応した
電圧値を出力し、検出回路73dは、導電層300eに
対応する導電性ゴム35bからの抵抗値変化に対応した
電圧値を出力し、検出回路73eは、導電層300aに
対応する導電性ゴム35bからの抵抗値変化に対応した
電圧値を出力し、検出回路73fは、導電層300fに
対応する導電性ゴム35bからの抵抗値変化に対応した
電圧値を出力する。
【0275】さらに、各2値化回路79a、…の出力の
EXORゲート80a〜80cの出力は、NORゲート
80dに供給されている。このNORゲート80dは、
EXORゲート80a〜80cの出力のいずれかが
“L”レベルの場合、“L”レベルを出力する。これを
制御部61で読み取ることにより、スキューを検出す
る。この時点で制御部61は、給紙動作の停止指令を出
力する。
【0276】また、図41の場合には、導電層300a
に対応する導電性ゴム35bからの抵抗値変化に対応し
た電圧値と導電層300bに対応する導電性ゴム35b
からの抵抗値変化に対応した電圧値との組合わせ、導電
層300aに対応する導電性ゴム35bからの抵抗値変
化に対応した電圧値と導電層300cに対応する導電性
ゴム35bからの抵抗値変化に対応した電圧値との組合
わせ、導電層300aに対応する導電性ゴム35bから
の抵抗値変化に対応した電圧値と導電層300dに対応
する導電性ゴム35bからの抵抗値変化に対応した電圧
値との組合わせにより、同様の検出を行えば良い。
【0277】この場合のスキュー検出回路の概略ブロッ
ク図を図45に示す。
【0278】すなわち、検出回路73a、〜73dによ
る各2値化回路79a〜79dの出力のEXORゲート
80a〜80cによる排他的論理和出力は、上記したよ
うに、原稿Oがスキューした場合に“L”レベルを出力
する。この場合、検出回路73aは、導電層300aに
対応する導電性ゴム35bからの抵抗値変化に対応した
電圧値を出力し、検出回路73bは、導電層300bに
対応する導電性ゴム35bからの抵抗値変化に対応した
電圧値を出力し、検出回路73cは、導電層300cに
対応する導電性ゴム35bからの抵抗値変化に対応した
電圧値を出力し、検出回路73dは、導電層300dに
対応する導電性ゴム35bからの抵抗値変化に対応した
電圧値を出力する。
【0279】この場合、制御部61は、原稿Oが存在す
る間、EXORゲート80a〜80cの出力を複数回読
取れば良い。各EXORゲート80a〜80cの出力を
スキュー信号A、B、Cとすると、例えば、以下の表4
に示すように複数回読取った信号に違いが発生した時点
でスキューと判断すればよい。
【0280】
【表4】 この場合は、図41に示したように、原稿Oがスキュー
していると判断できる。また、例えばA5横/A4縦の
原稿Oがスキューしないで給紙された場合は、以下の表
5に示すように1〜3回目の信号は、同じ組合わせとな
る。この場合は、スキューと検出しなければ良い。また
この場合、スキュー信号が“L”レベルのときは、無条
件でスキューと検出しても良い。
【0281】
【表5】 以上のスキュー検出回路にサイズ検出および重送の検出
機能を付加した場合の概略ブロック図を図46、図47
に示す。この場合、検出回路79aからの検出出力をデ
ジタル信号に変換するA/D変換器310とこのA/D
変換器310からの出力により重送を判別する重送判別
回路311とにより構成され、重送判別回路311とし
ては、上記厚さ検出回路100(図25参照)が用いら
れる。
【0282】このように構成すれば、1つの検出回路か
ら、スキュー、サイズ、重送の検出が可能である。
【0283】また、サイズ、スキューのみの組み合わせ
でも良い。
【0284】また原稿Oが存在するときのみスキュー検
出を行うように構成しても良い。
【0285】また、原稿自動送り装置20は複写機本体
1の原稿台2に対して開閉可能に設けられている。そこ
で、原稿自動送り装置20のオープン時に、分離部33
に対する通常の使用時の圧力を解除するようにすること
により、分離部33内の感圧導電ゴム253bの抵抗値
変化に伴う検出回路73の出力が、通常使用時の原稿O
が噛み込まれていないときの出力よりも、小さくなる。
【0286】この出力の差を検出することで、原稿自動
送り装置20がオープン状態となっていることを検出
し、給紙動作を停止することにより、誤動作を防ぐこと
ができる。
【0287】従来は、オープン状態となっていることを
検出する専用スイッチが必要であったが、上記構成とす
れば、専用スイッチを省略し、安価な、原稿自動送り装
置20を構成することができる。
【0288】以下、この実施例について説明する。
【0289】分離部33に対する3つの状態(条件)に
対して、検出回路73(A/D変換器74)から図48
に示すような信号が出力されるようになっている。
【0290】通常使用時の原稿Oが挟み込まれていない
状態では、検出回路73からは図48に示す(a)レベ
ルの信号が出力される。
【0291】原稿Oが挟み込まれた状態では、検出回路
73からは図48に示す(b)レベルの信号が出力され
る。
【0292】原稿自動送り装置20が、オープン状態で
は、検出回路73からは図48に示す(c)レベルの信
号が出力される。
【0293】図48の場合、圧力が高い程、上方向に出
力した場合の各条件の検出回路73の出力を示したもの
である。
【0294】まず、実施例の1つを用いて説明する。
【0295】原稿自動送り装置20が使用される前の、
梱包を解いたセッティング時あるいは工場出荷時に、本
体装置あるいは、原稿自動送り装置20の操作パネル5
2から、サービスモードに切換える。
【0296】このサービスモードにはいる場合は、操作
パネル52の入力切換キー52dとクリアキー52eを
同時に押す。すると、この信号により、主制御部51お
よび制御部61がサービスモードとなる。
【0297】このサービスモードへの設定の仕方は、他
の方法でも良い。
【0298】また、専用の回路で、原稿自動送り装置2
0の開閉状態を検出するようにしても良い。
【0299】この場合の実施例を図49に示す。
【0300】この場合、梱包を解いたセッティング時あ
るいは工場出荷時に、通常使用時の原稿が挟み込まれて
いない状態の検出回路73の出力に対応したデータをス
イッチ211で設定する。検出回路73の出力は、A/
D変換器74でデジタルデータに変換されて比較器21
2に常時入力されている。この比較器212のCS端子
は、アンド回路213の出力に接続されている。このア
ンド回路213には、制御部61からの割込み信号とI
/Oリード信号が供給される。
【0301】すなわち、制御部61からの割込み信号と
I/Oリード信号が、同時に発生したときのみ、比較器
212の出力を制御部61に送る。
【0302】このように構成すれば、制御部61は、他
の処理を行わない時に随時、原稿自動送り装置20の開
閉状態を検出することができる。
【0303】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
感圧導電ゴムを有するベルト状あるいはローラ状の分離
部を使用し、原稿の厚さの変化を電気信号に変換するこ
とで重送の検出を行うことにより、原稿の重送を確実に
検出でき、画像読取り動作あるいは、画像形成動作を重
送直後に検出でき、復旧を容易にできる紙葉類給送装置
を提供できる。
【0304】また、分離部の導電層あるいは導電層と感
圧導電ゴムを回転方向に直交する方向に複数に分割して
配置することにより、紙葉類のサイズやスキューを正確
に検出できる。
【0305】また、導電層が、分割されていない場合、
紙葉類の幅に対応した感圧導電ゴムが、圧力に変化する
ことにより、サイズを検出することもできる。ただし、
この場合、紙葉類の厚さによっても感圧導電ゴムの出力
は変化してしまうため、正確な紙葉類の幅を検出するこ
とが難しいという問題が生じてしまう。
【0306】この問題を解決するために、導電層を給送
装置に挿入される紙葉類の種類に対応して分割すること
により、通常使用時の紙が存在しない場合に比較して出
力の変化、すなわち変化でなく、紙葉類の有無によって
サイズを検出することが可能になる。
【0307】これにより、紙葉類の厚さが変わってもサ
イズの検出が可能となる。また、同様に複数の検出源を
持てば、スキューした場合、どちらか片側の信号源が先
に紙葉類の圧力を受けオン状態となる。これを利用して
スキューの検出も可能である。
【0308】また、感圧導電ゴムあるいは導電層のみを
分割すれば、1つの分離部から複数の信号が得られ、サ
イズ/スキューの検出が可能となり、コスト的に有利で
ある。
【0309】導電層と同心円に摩擦力を利用して給送す
る部材を配置した構造とすることで、クロロプレンゴム
やウレタンゴムのように、耐磨耗性の高い材料によって
安定した分離性能を確保することができる。
【0310】加圧力の変化による重送の検出機能と紙と
の摩擦力による分離機能とを分けることが可能となる。
この構造にすれば、重送の検出機能部である導電層と分
離機能の役割を持つ摩擦部材の外径寸法を完全に一致さ
せることができる。
【0311】またこのように位相を異なって配置すれ
ば、外径に対する摩擦部材及び感圧導電ゴムの厚みをあ
る程度確保することができる。
【0312】摩擦部材の分離性能は材質の硬度によって
影響される。硬度は部材の厚さによって相対的に変化す
るから、この構造とすることにより、分離性能確保のた
めに分離回転体の外径を大径化して装置の大型化を招く
ようなことを防ぐことができる。また感圧導電ゴムに対
しても、最適な感圧導電ゴム領域が存在する。この領域
に対応した厚さを確保する必要がある。
【0313】したがって、外径寸法の制約の少ない構造
とすることにより、検出感度を確保することができる。
【0314】また、分離部材の外径D2、導電層の外径
Dとしたときに、「D2−D1≦200μm」としたの
で、導電層の部分と摩擦部材の部分との外径差とすれ
ば、紙葉類の搬送にあたって段差が生じることがないた
めに安定した給紙性能が確保できる。また、段差が少な
いために、給紙状態の検出性能の安定化にも寄与するこ
とができる。
【0315】導電層と分離部材の外径差をこの数値とす
れば、導電層が対向して回転する給紙または分離回転体
と接触することを防ぐことができる。
【0316】従って、導電層が磨耗することを効果的に
防ぐことができ、紙葉類の搬送状態の検出機能の長寿命
化を図ることができる。
【0317】導電層を導電粒子を混入させた導電インキ
による厚膜印刷で形成することにより、回転体の屈曲部
における電極としての導電層と感圧導電ゴムからの剥離
を起こすことなく安定した信号検出が可能となる。フレ
キシブル基板や、アルミ蒸着マイラ等で導電層を作成し
た場合、前記問題が発生する。また紙葉類の分離に必要
な紙葉類に対する磨耗力が不足し、給紙動作が困難とな
る。
【0318】厚膜印刷の厚みは、10〜15μmである
から、前記導電層を前記回転体の感圧導電ゴムの一部分
を被うようにした場合でも通常の厚みは、50〜150
μmであるから、導電層と感圧導電ゴム層との段差が十
分小さく、給紙機能と重送検出機能に影響を及ぼすこと
はない。また、印刷により導電層を形成するから、安価
に前記回転体を製造することができる。
【0319】また本実施例のように分割して導電層を形
成する場合の様な、複雑なパターン形成にも対応でき
る。
【0320】導電層を導電ゴムとすることにより、導電
インキによって導電層を形成した場合と比較すると、紙
葉類の摩擦係数が高く、また耐磨耗性を向上することが
できる。
【0321】分割された導電層または感圧導電ゴムの配
置が紙葉類のサイズに対応しているので、給送装置に挿
入される紙葉類のサイズ検出が可能となる。
【0322】導電層に接して回転する導電性回転体によ
って導電層から感圧導電ゴムによる信号を検出すること
によって、上記回転体の導電層を最小限にすることがで
きる。これによって給紙機能と信号検出機能の信頼性の
確保が図れる。
【0323】また導電部材から軸受けを通して信号検出
することで、電極を設けることなく、確実な信号検出が
可能となる。またこのように配置すれば紙葉類のサイズ
に対応した信号検出ができる。
【0324】導電層に接するように配置された導電性ブ
ラシによって信号検出を行うことで、電極としての機能
と分離によって付着した紙葉類の紙粉やゴミをクリーニ
ングする機能を兼ねることができる。このクリーニング
機能により、初期の摩擦力を保つことができ、分離機能
の低下を最小限に押さえることができる。またゴミの付
着により局所的に圧力が変化し、重送送出の誤動作を起
こすという問題を解決することができる。また、紙葉類
のサイズに対応した信号検出ができる。
【0325】分割された導電層または感圧導電ゴムの幅
を等しくすることにより、紙葉類が挟み込まれた時の信
号検出出力は相互に同一のものとなる。従ってサイズや
スキューの検出が容易となる。
【0326】複数の感圧導電ゴムを使用した分離部材の
複数に分割された導電層または感圧導電ゴムからの信号
を比較することにより、給送される紙葉類のスキューを
検出するようにしたので、紙葉類が存在するかしないか
のみの検出結果によってスキューの検出が可能となる。
【0327】したがって、時間差を設けて複数回サンプ
リングしアナログ的なその出力の比較を行わなくても、
簡単な回路でスキューの検出が可能となる。
【0328】またこの場合、時間差を設けて複数回サン
プリングする時の様なメモリの必要もなくなるため簡単
な回路でスキューの検出が可能となる。
【0329】紙葉類の厚さ検出を時間差を設けて複数回
行うことによって、紙葉類のスキューを検出することに
より、スキューした紙葉類の先端折れや、給送装置の側
壁に紙葉類が接触することによる紙葉類の損傷を防ぐこ
とができる。
【0330】もちろんスキューした画像が読み込まれる
ことによる不良画像の送信や形成を未然に防ぐことがで
きる。
【0331】複数の検出源のどちらか一方で紙葉類が検
出された際に、スキューを検出するようにしたものであ
る。このスキューの検出は紙葉類の先端が検出部材にさ
しかかった時点で行えばよい。紙葉類が両方の感圧導電
ゴムに挟み込まれた以降のタイミングでは、両者の出力
値の差は生じない。したがって、このタイミングで検出
すれば確実なスキューの検出が可能である。
【0332】また、このときのみ制御部が比較結果を受
け入れることにすることにより、制御部の処理全体の負
担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例における画像形成装置として
の複写機の概略構成を示す断面図。
【図2】原稿走査部の概略構成を示す図。
【図3】原稿の搬送動作を説明するための図。
【図4】画像形成装置の制御回路の構成を概略的に示す
ブロック図。
【図5】分離部の構成例を説明するための斜視図。
【図6】分離部とその周辺部の構成例を説明するための
斜視図。
【図7】分離部の他の構成例を説明するための斜視図。
【図8】分離部の具体的な構成例を説明するための斜視
図。
【図9】分離ベルトの具体的な構成例を説明するための
斜視図。
【図10】分離ベルトからの信号検出状態を説明するた
めの図。
【図11】感圧導電ゴムの圧力と検出回路の出力電圧と
の関係を示す図。
【図12】感圧導電ゴムの代表的な圧力と抵抗値との関
係を示す図。
【図13】感圧導電ゴムの代表的な圧力と抵抗値との関
係を示す図。
【図14】分離ベルトの等価回路を示す図。
【図15】分離ベルトの等価回路を示す図。
【図16】分離ベルトの等価回路を示す図。
【図17】分離ローラの構成と信号検出ローラの配置を
示す側面図。
【図18】分離ローラからの信号検出状態を説明するた
めの図。
【図19】信号検出ローラの代わりに導電性ブラシを使
用した場合の分離ローラの構成を示す断面図と側面図。
【図20】分離ローラの他の構成例を示す断面図。
【図21】分離ローラの他の構成例を説明するための斜
視図。
【図22】検出回路の概略的な構成を示す回路図。
【図23】原稿の分離給送状態を説明するための図。
【図24】原稿の分離給送状態を説明するための図。
【図25】厚さ検出回路の概略的な構成を示すブロック
図。
【図26】厚さ検出回路の要部の動作を説明するための
タイミングチャート。
【図27】原稿の分離給送時の重送検出動作を説明する
ためのフローチャート。
【図28】原稿の分離給送時の重送検出動作を説明する
ためのフローチャート。
【図29】原稿の分離給送時の重送検出動作を説明する
ためのフローチャート。
【図30】原稿の分離給送時の重送検出動作を説明する
ためのフローチャート。
【図31】原稿の分離給送時の重送検出動作を説明する
ためのフローチャート。
【図32】原稿の分離給送時の重送検出動作を説明する
ためのフローチャート。
【図33】厚さ検出回路の概略的な構成を示すブロック
図。
【図34】厚さ検出回路の概略的な構成を示すブロック
図。
【図35】原稿の分離給送状態におけるサンプリングタ
イミングを説明するための図。
【図36】厚さ検出回路の概略的な構成を示すブロック
図。
【図37】ピーク検出回路の概略的な構成を示すブロッ
ク図。
【図38】サンプリングパルスに対するラッチクロック
の出力タイミングを説明するためのタイミングチャー
ト。
【図39】サイズ検出回路を含む制御回路の概略構成を
示すブロック図。
【図40】検出回路の各状態での出力信号を示す図。
【図41】分離ベルトの他の構成例を示す断面図。
【図42】スキュー検出回路の概略構成を示すブロック
図。
【図43】分離ベルトの他の構成例を示す断面図。
【図44】スキュー検出回路の概略構成を示すブロック
図。
【図45】スキュー検出回路の概略構成を示すブロック
図。
【図46】スキュー、重送、サイズ検出回路の概略構成
を示すブロック図。
【図47】スキュー、重送、サイズ検出回路の概略構成
を示すブロック図。
【図48】分離ベルトに対する3つの状態(条件)にお
ける検出回路からの出力信号を説明するための図。
【図49】原稿自動送り装置の開閉状態の検出回路例を
示すブロック図。
【符号の説明】
1…複写機本体 O…原稿 20…原稿自動送り装置 25…用紙供給路 31…分離ローラ 33…分離部 253…分離ベルト 253a…導電部材 253b…感圧導電ゴム 253c…導電層 253d…摩擦部材 51…主制御部 52…操作パネル 61…制御部 73…検出回路 74…A/D変換器 76…厚さ検出回路 152…給送ローラ 152a…導電部材 152b…感圧導電ゴム 152c…導電層 152d…摩擦部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の紙葉類が収納される収納手段
    と、 紙葉類を搬送する搬送手段と、 上記収納手段に収納されている紙葉類を1枚ずつ取出し
    上記搬送手段へ供給する取出手段と、 上記搬送手段上に設けられ、上記取出手段により取出さ
    れた紙葉類を給送する給送回転手段と、 この給送回転手段に当接し、上記給送回転手段の回転方
    向とは反対方向へ回転することにより、上記取出手段に
    より取出された2枚目以降の紙葉類を上記1枚目の紙葉
    類と分離する分離手段とを具備し、 上記分離手段が、導電性材料上に、加えられた圧力によ
    って抵抗値が変化する感圧性の導電性ゴムと導電層とを
    積層し、この分離手段の回転方向に直交する方向に導電
    層あるいは導電層と感圧性の導電性ゴムを複数に分割し
    た状態で設けられ、上記給送回転手段との間を給送され
    る紙葉類の給送に伴う圧力を上記感圧性の導電性ゴムに
    より抵抗値の変化として出力するものであることを特徴
    とする紙葉類給送装置。
  2. 【請求項2】 上記分離手段が、導電性材料上に、感圧
    性の導電性ゴムとこの感圧性の導電性ゴムの外側に設け
    られる導電層とが積層されたベルト状に構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類給送装置。
  3. 【請求項3】 上記分離手段が、導電性材料の同心円上
    に、感圧性の導電性ゴムとこの感圧性の導電性ゴムの外
    側に設けられる導電層とが積層されたローラ状に構成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類給送
    装置。
  4. 【請求項4】 複数枚の紙葉類が収納される収納手段
    と、 紙葉類を搬送する搬送手段と、 上記収納手段に収納されている紙葉類を1枚ずつ取出し
    上記搬送手段へ供給する取出手段と、 上記搬送手段上に設けられ、上記取出手段により取出さ
    れた紙葉類を給送する給送回転手段と、 加えられた圧力によって抵抗値が変化する感圧性の導電
    性ゴムを有し、上記給送回転手段に当接し、上記給送回
    転手段の回転方向とは反対方向へ回転することにより、
    上記取出手段により取出された2枚目以降の紙葉類を上
    記1枚目の紙葉類と分離する分離手段と、 上記回転給送手段内の感圧性の導電性ゴムによる抵抗値
    の変化に対応する電気信号を検出する第1の検出手段
    と、 この第1の検出手段により検出される電気信号により紙
    葉類の搬送状態を検出する第2の検出手段と、 を具備し、 上記分離手段が、導電性材料上に、加えられた圧力によ
    って抵抗値が変化する感圧性の導電性ゴムと導電層とを
    積層し、この分離手段の回転方向に直交する方向に導電
    層あるいは導電層と感圧性の導電性ゴムを複数に分割し
    た状態で設けられ、上記給送回転手段との間を給送され
    る紙葉類の給送に伴う圧力を上記感圧性の導電性ゴムに
    より抵抗値の変化として出力するものであることを特徴
    とする紙葉類給送装置。
  5. 【請求項5】 上記第2の検出手段が、紙葉類の搬送状
    態として紙葉類の重送を検出するものであることを特徴
    とする請求項4に記載の紙葉類給送装置。
  6. 【請求項6】 上記第2の検出手段が、上記第1の検出
    手段により検出される電気信号により給送する紙葉類の
    サイズを検出するものであることを特徴とする請求項4
    に記載の紙葉類給送装置。
  7. 【請求項7】 上記第2の検出手段が、上記第1の検出
    手段により検出される電気信号により給送する紙葉類の
    スキューを検出するものであることを特徴とする請求項
    5に記載の紙葉類給送装置。
  8. 【請求項8】 上記分離手段の分割されている導電層あ
    るいは導電層と感圧性の導電性ゴムの配置が、給送する
    紙葉類のサイズに対応して配置されていることを特徴と
    する請求項4に記載の紙葉類給送装置。
JP11242893A 1993-04-16 1993-04-16 紙葉類給送装置 Pending JPH06298407A (ja)

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