JPH06298242A

JPH06298242A - 箱用仕切り材

Info

Publication number: JPH06298242A
Application number: JP5084509A
Authority: JP
Inventors: Junichi Nakada; 潤一中田
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1993-04-12
Filing date: 1993-04-12
Publication date: 1994-10-25

Abstract

(57)【要約】【目的】ダンボール箱等の内側に収納して使用される
組み立てが極めて簡単な一体型の箱用仕切り材を提供す
る。【構成】この箱用仕切り材１は、細長四角形状の一対
のシート材が重ね合わされたものから構成されており、
シート材の両端部に形成された一対の折り罫ｍ₂を境界
線として各折り罫ｍ₂から端部側の内側面が互いに接着
されたものからなっている。また、各シート材には、こ
れらの一対の折り罫ｍ₂に略平行で、シート材の略中心
を通る折り罫ｍ₃が形成されている。この両端部に押圧
力を加えると、接着されていないシート材の中央部分４
ａ，４ｂが、各折り罫ｍ₂，ｍ₃を軸として、一対の折り
罫ｍ₃が相互に隔てられる方向に拡張して中央部分４
ａ，４ｂの各内側面同士が当接せしめられ、この結果、
シート材の両端部２と中央部４ａ，４ｂとが十字に交差
した仕切り壁として構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ダンボール箱等の箱内
に収納して使用される仕切り材に関し、特に、平面状組
み立て形態で準備されているものをワンタッチで簡単に
立体的に組み立てることができる箱用仕切り材に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ダンボール箱等の箱内に収納
して使用される仕切り材として、大略四角形状の厚紙か
ら形成され該厚紙の一辺所定位置に係合用切り欠きを設
けてなる仕切り材構成片を、互いに組み合わせることに
より立体化して用いられるものが知られている。しか
し、このタイプの仕切り材は、組み合わせて使用される
べき仕切り材構成片が夫々独立部材として準備されねば
ならないため、部品点数が増えて取り扱いが面倒になる
ばかりか、その立体化作業は、上記構成片に設けられた
切り欠き同士を係合させるべく先ず切り欠き相互の位置
決めを図らねばならないため、二重手間を要する不能率
なものとなっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の解決
すべき技術的課題は、組み立てが極めて簡単な一体型の
箱用仕切り材を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段・作用・効果】上記技術的
課題を解決するために、本発明によれば、以下の箱用仕
切り材が提供される。

【０００５】すなわち、この仕切り材は、互いに実質的
に同一の一対の細長四角形状のシート材が合わされてな
り、各シート材には、夫々、長手方向に相互に所定間隔
隔てられかつ幅方向に延在する一対の折り罫が形成され
る。該一対の折り罫を境界線とする各シート材の両端側
内側面は、相互に接着されてなり、さらに、各シート材
には、上記一対の折り罫間の略中心に、該折り罫に略平
行な折り罫が形成される。

【０００６】上記構成によれば、上記一対の折り罫によ
り画定される各シート材の内側面領域は、相互に接着さ
れていないため、この箱用仕切り材の両端部を互いに近
接する方向に押圧すると、接着されていない各シート材
の非接着部は、上記各折り罫を軸としてかつ上記一対の
折り罫間の略中心に位置する上記折り罫つまり中心折り
罫を頂点として、シート材の側面側軸直角方向に拡張す
る。そして、上記一対の折り罫が互いに当接したとき、
各シート材の非接着部はシート材の軸直角方向に夫々折
り畳まれ、各シート材の該非接着部と接着されている上
記両端部つまり接着両端部とが略十字に交差する仕切り
壁として構成される。すなわち、この仕切り材は、複数
の仕切り材構成片が組み合わされて使用される従来式の
ものと異なり、平面状組み立て形態で一枚ものとして準
備されるため、位置決めや組み合わせ作業が不要である
のみならず、両端部を長手方向に相互に近接する方向に
押圧するだけでワンタッチで組み立てられるため、取り
扱いが極めて容易である。

【０００７】上記構成において、上記箱用仕切り材の一
方に位置する長辺側の側縁つまり長側縁には、上記各折
り罫の大略延長線上で分離されかつ上記各シート材のシ
ート幅寸法よりも大きな幅寸法を有して構成された４つ
の外折り傾斜片が夫々折り罫を介して連接され、上記一
対の折り罫延長線に隣接しかつ同じシート材側に位置す
る一対の外折り傾斜片の対向縁部は、各外折り傾斜片が
互いに外側に折り曲げられかつ同じシート材側に位置す
る一対の折り罫が相互に当接せしめられたときに相互に
係合する係合部を備えることができる。

【０００８】この中敷材は、各シート材の上記非接着部
に接続されている外折り傾斜片を先ず外側に折り曲げた
後、上記接着部両端部を軸方向に相互に近接する方向に
押圧して上記同一シート材側の一対の折り罫を互いに当
接させ、次いで、上記接着両端部に接続されている外折
り傾斜片を該外折り傾斜片の反対側に位置するシート材
の側縁に向けて外側に折り込むことにより簡単に組み立
てられる。

【０００９】この構成によれば、上記各外折り傾斜片
は、上記シート材の幅寸法よりも大きい幅寸法を有して
いるため、各外折り傾斜片が上記の如く外側に折り込ま
れたとき、該各外折り傾斜片は上記シート材に対して角
度をつけた状態でセットされることになり、傾斜した状
態で固定された仕切り壁として機能する。このタイプの
箱用仕切り材は、たとえば、逆四角錐形状の収納物を箱
内で仕切るのに好適に使用される。

【００１０】

【実施例】以下に、本発明の実施例を図１〜６に従って
詳細に説明する。

【００１１】先ず、第１実施例を図１〜４に従って説明
する。

【００１２】図１は本第１実施例に係る箱用仕切り材の
ブランクの完全展開図、図２は該ブランクの組み立て工
程図、図３は図２の工程に従って組み立てられた仕切り
材の使用状態図、図４は本第１実施例の変形例に係る仕
切り材の使用状態図である。

【００１３】図１において、１は一枚の細長四角形状の
シート材よりなるブランク、ｍ₁，ｍ₅，Ｍ₁は、夫々、
シート材の一対の短辺側中点を結び長手方向に延在する
ように形成された折り罫と切り罫、ｍ₃は長手軸の２等
分線に対応する位置に形成された中心折り罫、ｍ₂はｍ₃
に対して平行にかつｍ₃から等間隔隔てられた位置に形
成された一対の折り罫である。ここで、上記一対のｍ₂
により画定された一対のシート材端部２と、該シート材
端部により囲まれた部分４を、夫々、固定壁及び非固定
壁と称することにする。なお、図において、Ａ，Ｂは、
夫々、一対の固定壁に設けられた接着剤、ａ，ｂは、夫
々、該一対の固定壁に位置し該一対の接着剤に対応する
被接着部である。

【００１４】上記構成のブランクは、折り罫ｍ₁，ｍ₅で
２つ折りにされ、接着剤Ａ，Ｂが被接着部ａ，ｂに夫々
接着されてなる平面状組み立て形態で準備される。この
とき、非固定部４は、該非固定部４に設けられた切り罫
Ｍ₁により２つに分割され、一対の分割折り曲げ壁４
ａ，４ｂとして構成される。以下に、その組み立て手順
を図２に従って説明する。

【００１５】（I）は、上記平面状組み立て形態で準備
されている仕切り１を長辺側側縁方向から示している。
先ず、一対の固定壁２に、図中、一対の矢印で示す方向
つまり固定壁２が相互に近接する方向に両側から力を加
えると、上記一対の分割折り曲げ壁４ａ，４ｂは、（I
I）に示すように、折り罫ｍ₂，ｍ₃を軸として一対の折
り罫ｍ₃が相互に隔てられる方向つまり仕切り材１の側
面側軸直角方向に拡張する。

【００１６】さらに、上記一対の固定壁２に上記の如く
両側から力を加え続けると、非固定壁４を間に挟んで隔
てられていた上記一対の折り罫ｍ₂は相互に当接せしめ
られると同時に、各分割折り曲げ壁４ａ，４ｂの内側面
同士が当接せしめられ、この結果、(III)に示すよう
に、一対の固定壁２と一対の分割折り曲げ壁４ａ，４ｂ
とが、十字に交差した仕切り壁として構成される。

【００１７】このようにして組み立てられた箱用仕切り
材は、図３に示すように、所定の箱６内に収納して使用
される。

【００１８】ところで、上記構成の箱用仕切り材は、図
１中、一点鎖線で示す如く、一対の固定壁２の一方の固
定壁２の端部に、他方の固定壁を除く上記基本構成ユニ
ットを順次接続していくことにより、収納箱内を６，
８，１０．．．分割するための仕切り材が容易に提供さ
れる。このようにして構成された６分割用仕切りが箱内
に収納されている状態を図４に示している。

【００１９】次に、第２実施例を図５，６に従って説明
する。

【００２０】図５は、本第２実施例に係る箱用仕切り材
のブランクの完全展開図、そして図６は、該ブランクの
組み立て手順を示す組み立て工程図である。図５に示す
ように、本第２実施例に係るシート材は、上記第１実施
例に係るシート材と同一基本構成を有しており、一対の
固定壁２２と、非固定壁２４の各長辺側側縁には、各折
り罫ｍ₂₂，ｍ₂₃の延長線上で分割されるように一対の折
り罫ｍ₂₄を介して、外折り傾斜壁２６，２８が個別に連
接している。なお、ここで、固定壁２２側に連接する外
折り傾斜壁２６と、非固定壁２４側に連接する外折り傾
斜壁２８を、夫々、第１，２外折り傾斜壁と称すること
にする。

【００２１】図に示すように、これらの外折り傾斜壁２
６，２８は、折り罫ｍ₂₁，ｍ₂₃を夫々中心線として上下
・左右対称に構成されており、各固定壁２２側に連接す
る各外折り傾斜壁２６の非固定壁２４側縁部は、夫々、
折り罫ｍ₂₂と折り罫ｍ₂₄との交点を始点としてシート材
端部側方向に傾斜して形成された切り欠き端縁２７ｂ
と、該端縁２７ｂに連続しかつ第２外折り傾斜壁方向に
突出するように形成された切り欠き端縁２７ａとを有す
る第１切り欠き２７を備える一方、非固定壁２４側に連
接する外折り傾斜壁２８の固定壁２２側端部は、夫々、
折り罫ｍ₂₂の延長線上に位置しかつ上記各固定壁２６側
の上記切り罫端縁２７ｂを備えた縁部に対応するように
形成された切り罫端縁２９ｂと、該切り罫端縁２９ｂに
連続しかつ反第１外折り傾斜壁方向に傾斜するように形
成されかつ上記切り罫端縁２７ａを備えた縁部に対応す
るように形成された切り罫端縁２９ａとを有する第２切
り欠き２９を備えている。

【００２２】この構成のブランク２０は、上記第１実施
例のブランク１と同様に、折り罫ｍ₂₁で２つ折りにさ
れ、接着剤Ｃ，Ｄが被接着部ｃ，ｄに夫々接着されてな
る平面状組み立て形態で準備される。このとき、非固定
部２４は、該非固定部２４に設けられた切り罫Ｍ₂₁によ
り２つに分割され、一対の分割折り曲げ壁２４ａ，２４
ｂとして構成される。以下に、その組み立て手順を図６
に従って説明する。

【００２３】（Ｉ）は、上記平面状組み立て形態で準備
されている仕切り材を長辺側側縁方向から示したもので
ある。この状態から、先ず、（II)に示すように、一対
の第２外折り傾斜壁２８を外側に折り曲げる。次いで、
一対の固定壁２２に、図中、一対の矢印で示す方向つま
り固定壁２２が相互に近接する方向に両側から力を加え
ると、上記一対の分割折り曲げ壁２４ａ，２４ｂは、折
り罫ｍ₂₂，ｍ₂₃を軸として一対の折り罫ｍ₂₃が相互に隔
てられる方向つまりシート材の側面側軸直角方向に拡張
し、（III)に示すように、非固定壁２４を間に挟んで隔
てられていた上記一対の折り罫ｍ₂₂は相互に当接せしめ
られると同時に、各分割折り曲げ壁２４ａ，２４ｂの内
側面同士が当接せしめられる。

【００２４】次いで、この状態から、第１外折り傾斜壁
２６を上記第２外折り傾斜壁２８上に被せるように外側
へ折り曲げた後、さらに、該一対の外折り傾斜壁２６を
該傾斜壁２６の反対側に位置する固定壁２２の長辺側へ
第２外折り傾斜壁２８と共に折り込むことにより、第
１，２外折り傾斜壁２６，２８に設けられた上記第１，
２切り欠き２７，２９は相互に係合せしめられ、（IV）
に示すように、十字形に交差する折り罫ｍ₂₄を陵線とす
る第１，２外折り傾斜壁２６，２８から構成される傾斜
面を備えてなる箱用仕切り材の組み立てが完了する。

【００２５】このようにして組み立てられた仕切り材
は、前記第１実施例に示した仕切り材と同様、所定の収
納箱内に収納されて使用される。

【００２６】なお、本第２実施例に係る中敷材は、図５
中、一点鎖線で示すように、一対の固定壁２２の一方の
固定壁及び該固定壁に連接した第１外折り傾斜壁２６と
の各端部を、他方の固定壁及び該固定壁に連接した第１
外折り傾斜壁２６との各非固定壁側端部と同一構成に
し、該他方の固定壁及び該固定壁に連接した第１外折り
傾斜壁２６とを除く上記基本構成ユニットを順次接続し
ていくことにより、収納箱内を６，８，１０．．．分割
するための仕切り材が容易に提供される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係る箱用仕切り材のブ
ランクの完全展開図である。

【図２】図１に示したブランクの組み立て工程図であ
る。

【図３】図２に示した組み立て工程を経て組み立てら
れた箱用仕切り材の使用図である。

【図４】図３に示した箱用仕切り材の変形例に係る仕
切り材の使用図である。

【図５】本発明の第２実施例に係る箱用仕切り材のブ
ランクの完全展開図である。

【図６】図５に示したブランクの組み立て工程図であ
る。

【符号の説明】

１，２０ブランク２，２２固定壁４，２４非固定壁４ａ，４ｂ，２４ａ，２４ｂ分割折り曲げ壁６，８箱２６第１外折り傾斜壁２７第１切り欠き２７ａ，２７ｂ切り欠き端縁２８第２外折り傾斜壁２９第２切り欠き２９ａ，２９ｂ切り欠き端縁Ａ〜Ｄ接着剤ａ〜ｄ被接着部ｍ₁〜ｍ₃，ｍ₅，ｍ₂₁〜ｍ₂₄ 折り罫Ｍ₁，Ｍ₂₁ 切り罫

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】互いに実質的に同一の一対の細長四角形
状のシート材(２，４)が合わされてなる箱用仕切り材に
して、各シート材(２，４)には、夫々、長手方向に相互に所定
間隔隔てられかつ幅方向に延在する一対の折り罫(ｍ₂)
が形成され、該一対の折り罫(ｍ₂)を境界線とする各シート材(２，
４)の両端側内側面は、相互に接着されてなり、さらに、各シート材(２，４)には、上記一対の折り罫
(ｍ₂)間の略中心に、該折り罫(ｍ₂)に略平行な折り罫
(ｍ₃)が形成されたことを特徴とする箱用仕切り材。
【請求項２】上記箱用仕切り材の一方に位置する長側
縁には、上記各折り罫(ｍ₂₂，ｍ₂₃)の大略延長線上で分
離されかつ上記各シート材(２２，２４)のシート幅寸法
よりも大きな幅寸法を有して構成された４つの外折り傾
斜片(２６，２８)が夫々折り罫(ｍ₂₄)を介して連接さ
れ、上記一対の折り罫(ｍ₂₂)延長線に隣接しかつ同じシート
材側に位置する一対の外折り傾斜片(２６，２８)の対向
縁部は、各外折り傾斜片(２６，２８)が互いに外側に折
り曲げられかつ同じシート材側に位置する一対の折り罫
（ｍ₂₂）が相互に当接せしめられたときに相互に係合す
る係合部を備えたことを特徴とする請求項１記載の箱用
仕切り材。