JPH06297880A - 後処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 綴じ機能を有しながら、堆積棚上に排紙され
たシートが途中で紙詰まりを起こすことが無く、さら
に、堆積棚上に堆積されたシート束の任意の隅部を綴じ
ることができる後処理装置を提供する。 【構成】 ステープラーの針打ち部の針打ち動作に伴っ
て上下動するラック部１０ａに歯合するピニオン６およ
びギヤ１４を介して針打ちレバー５に回動力が伝達さ
れ、針圧受け部５ａがビン３に穿設された通穴３ｃを貫
挿してビン３の裏面側に回り込み、針受け溝３ｂの下部
を支持することにより、記録紙Ｐを貫通して打ち込まれ
た綴じ針ｐの先端が針受け溝３ｂに沿って内側に折れ曲
がる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は複写機等の画像形成装置
に付設され、画像形成装置から排出されたシートの隅部
に綴じ針を打ち込んでシート束を綴じる綴じ装置を具え
た後処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機等の画像形成装置から排出された
記録紙を頁順に揃えたり、綴じたり、穴空けする等の加
工を施す後処理装置が知られている。例えば、綴じ処理
を行う場合はステープラーと呼ばれる綴じ装置が後処理
装置の側方に配置され、画像形成装置からビン上に排出
された記録紙の束を引き出した後、綴じたり、ステープ
ラーがビンの間に進入して綴じ位置まで移動した後、綴
じる動作を行う。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】多様な紙サイズの記録
紙に対する綴じ動作を同じ動作にするために、通常はス
テープラーは後処理装置の画像形成装置の排紙位置に近
い側方に配置される。ところで、一端が湾屈した原稿を
自動原稿供給装置を用いて自動給紙させ、複写したコピ
ーを綴じようとする時、原稿の搬送中の紙詰まりを防ぐ
ため、湾屈した側の端縁に対向する側の端縁が先になる
ように自動原稿供給装置に原稿が載置されることが多
い。ところが、原稿の湾屈した側の端縁が原稿画像に対
して下側にあった時、上述のように逆向きに載置された
原稿を複写したコピーは画像の上側が先端側となるよう
に排紙される。このようにしてビン上に堆積されたコピ
ー束をステープラーで綴じた場合は、コピー束の綴じ位
置は記録画像の下隅になってしまい、捲り操作性が極め
て悪くなる。また、ビン上に堆積されたコピー束を引き
出す引出装置の進入や、ビンの間に進入するステープラ
ーの進入を妨げないように、ビンの一部に引出装置やス
テープラーの進入を許容する大きな切り欠きが形成され
ているが、複写機から排紙されたコピーがこの切り欠き
に進入して紙詰まりを起こすことがあった。本発明は従
来技術におけるかかる課題を解決しようとしたものであ
り、綴じ機能を有しながら、堆積棚上に排紙されたシー
トが途中で紙詰まりを起こすことが無く、さらに、堆積
棚上に堆積されたシート束の任意の隅部を綴じることが
できる後処理装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、搬入されたシートが堆積する堆積棚の側縁
に位置すると共に、その側縁に沿って移動可能であり、
堆積棚上に堆積されたシート束の隅部に針打ち込み手段
により綴じ針を打ち込んでシート束を綴じる綴じ装置は
針打ち込み手段の針打ち込み動作に同期して回動するこ
とにより堆積棚の下側に回り込んで、シート束の隅部に
針打ち込み手段により打ち込まれた綴じ針の先端部を直
接または間接的に保持することにより、打ち込まれた綴
じ針の先端部の折り曲げ動作に寄与する１対の針先端支
持腕と、針先端支持腕の堆積棚の下側への回り込み動作
を許容する堆積棚の綴じ位置に形成された貫通溝または
切込み溝を有したものである。

【０００５】

【作用】１対の針先端支持腕は針打ち込み手段の針打ち
込み動作に同期して回動することにより、堆積棚の綴じ
位置に形成された貫通溝または切込み溝を通って堆積棚
の下側に回り込んで、シート束の隅部に針打ち込み手段
により打ち込まれた綴じ針の先端部を直接または間接的
に保持する。この保持動作により打ち込まれた綴じ針の
先端部は内側に折り曲げられる。

【０００６】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を詳
細に説明する。図１および図２は本発明の第１の実施例
としての綴じ機構を具えたソーターのビン近傍の平面図
および側面図である。図において、１は用紙束を綴じる
ステープラー、２はステープラー１を支持するＸスクリ
ュー軸、３は多段に積装されるビン、３ａはビン３に穿
設されたステープラー１の位置決め用の位置決め穴、３
ｂはステープル針の曲げ加工用の針受け溝、３ｃは後述
するビン支持レバーの先端のビン３裏面側への回り込み
を可能にするビン３に穿設された通穴、１１はステープ
ラー１の針打ちおよび回動動作の駆動を行うステープル
モーター、２０はステープラー１をＸスクリュー軸２に
平行な（Ｘ）方向に移動させるＸ方向移動モーター、２
１はＸスクリュー軸２に平行な排紙位置Ｅ側のＸ′スク
リュー軸、２２は後述するＺスクリュー軸４３を介して
Ｚ方向移動体４０を支持するＹ方向移動体、２３はＹ方
向移動体２２と一体化してＺ方向移動体４０を介してス
テープラー１をＸスクリュー軸２に垂直な（Ｙ）方向に
移動させるＹ方向移動モーター、２４はＹ方向移動モー
ター２３の回転軸に嵌合し、図示しないソーターのフレ
ームに固定されたＹスクリュー軸、４０はＸスクリュー
軸２を支持して鉛直（Ｚ）方向に移動可能なＺ方向移動
体、４１はＺ方向移動体４０と一体化してＺ方向移動体
４０をＺ方向に移動させるＺ方向移動モーター、４２は
Ｚ方向移動モーター４１の回転軸、４３はＹ方向移動体
２２に立設されたＺスクリュー軸である。位置決め穴３
ａ、針受け溝３ｂおよび通穴３ｃはソーターの上流に設
置される図示しない複写機の排紙位置Ｅに排紙される記
録紙の紙サイズとステープラー１の綴じ位置に対応し
て、ビン３の８箇所に１対ずつ設けられている。なお、
ビン３の端縁部に設けられる通穴３ｃは穴ではなく、切
り欠きとして切除形成されるが、これらの切り欠きを含
めて通穴と呼ぶことにする。また、Ｘ′スクリュー軸２
１にはビン３の排紙位置Ｅ側の端縁に位置する綴じ位置
での綴じ動作を行うステープラーが取り付けられるが図
示を省略してある。

【０００７】図３および図４はそれぞれステープラー１
の平面図および図３の切断線Ａ−Ａ′に沿った断面図で
ある。７は綴じ針ｐを搬送する針搬送ベルト、１０は針
打ち部、１０ａはステープラー１の左側面に垂下し、後
述する針打ちレバーの回動力を惹起するラック部、１２
はラック部１０ａに平行に針打ち部１０に支持され、綴
じ針ｐを紙束に打ち込む針打ち板、１０ｃはステープラ
ー１の外装ケース、３１はＸ方向移動モーター２０と一
体化してステープラー１を支持する支持台、３２はＸ方
向移動モーター２０の軸受け、３３はステープルモータ
ー１１の回転軸に固着されたベベルギヤ部３３ｂを有す
る駆動ギヤ、３３ａは駆動ギヤ３３のベベルギヤ部３３
ｂ側主面に偏心して取り付けられた円形のカム、３４は
駆動ギヤ３３のベベルギヤ部３３ｂに歯合して、ステー
プラー１を支持台３１の表面に沿って回転させる回転駆
動力を伝達する回転力伝達ギヤ、３５，３６は針搬送ベ
ルト７が架けられたベルト駆動ローラーに回転駆動力を
伝達する中継ギヤ、３７はカム３３ａが遊嵌するカムフ
ォロアー、３８は図示しないスプリングの弾性力に抗し
て、回転力伝達ギヤ３４を駆動ギヤ３３のベベルギヤ部
３３ｂに押し当てる付勢力を付与するソレノイド、３９
は上下縁にカムフォロアー３７が針打ち板１０ｂに垂直
な方向に摺動自在に嵌合される嵌合溝を有して、外装ケ
ース１０ｃに穿設された案内孔、５０は支持台３１に立
設され、ステープラー１を支える支軸、５１は支軸５０
に対して回転自在な底板、５２は底板５１に立設された
フレームに支持され、ステープラー１を垂直方向に回動
自在に支持する支持ピン、５３は支軸５０の先端に固定
され、回転力伝達ギヤ３４に伝達された回転駆動力を伝
達する図示しない中継ギヤに歯合する固定ギヤである。

【０００８】ステープルモーター１１が回転すると、駆
動ギヤ３３のベベルギヤ部３３ｂ側主面に取り付けられ
た円形のカム３３ａが偏心回転することにより、これが
嵌合するカムフォロアー３７を案内孔３９の嵌合溝に沿
って針打ち板１０ｂに垂直な方向に摺動移動させると共
に、矢印ｒで示すように、カムフォロアー３７を介して
ステープラー１を支持ピン５２の回りに上下方向に回動
運動させる。このステープラー１の回動運動によってス
テープラー１の針打ち、即ち、綴じ動作が行われる。ソ
レノイド３８が付勢された時は、回転力伝達ギヤ３４を
介して伝達された回転駆動力が図示しない中継ギヤに伝
達され、この中継ギヤが固定ギヤ５３の回りに回転する
ことにより、ステープラー１を支軸５０の回りに回転さ
せる。綴じ動作時はソレノイド３８は付勢されず、ステ
ープラー１の綴じ方向を変える時、あるいは、ステープ
ラー１が異なるビン３の綴じ動作に移る時にソレノイド
３８が付勢される。なお、中継ギヤ３６の回転軸にはト
ルクリミッター機構が設けられていて、所定の大きさ以
上の負荷が掛かった時は中継ギヤ３６の回転軸が空転し
て、ステープルモーター１１に過大な負荷が掛からない
ようになっている。

【０００９】次に、ステープラー１の綴じ機構について
説明する。図５、図６および図７はそれぞれステープラ
ー１の綴じ機構を示す正面図、図５の切断線Ｂ−Ｂ′に
沿った要部断面図および待機状態における要部側面図で
ある。これらの図において、４は狭い等間隔で割り溝が
形成された綴じ針形成用鋼板を収納する針材収納部、５
はラック部１０ａに対して対称にステープラー１のフレ
ーム１６に回動自在に支持された針打ちレバー、６はラ
ック部１０ａのラックとギヤ１４に歯合して、ラック部
１０ａの上下運動を回動運動に変換してギヤ１４に伝達
するピニオン、８は先端部に幅狭の曲げ加工部８ａを有
する針受け台、９は針打ち板１２に摺動可能に支持さ
れ、曲げ加工部８ａと協動して針形成用鋼板を分割し、
曲げ加工する曲げ板、１３は一端が針打ち部１０の下面
に固定され、他端側が曲げ板９の上部を係合片１３ａで
支持すると共に、針打ち板１２の上部中央に穿設された
開口１２ａに遊嵌する板バネである。図８は針打ちレバ
ー５に伝達される回動力を緩和する回動力緩和機構の分
解斜視図である。針打ちレバー５の側面にはその回動軸
と同心状の係合溝５ｂが形成されていて、この係合溝５
ｂ内に隔壁５ｃと係止孔５ｄが形成されている。係止孔
５ｃにはコイルバネ１５の一端１５ａが嵌合し、他端１
５ｂはギヤ１４の裏面に形成された図示しない係止孔に
嵌合している。また、ギヤ１４の裏面に突起１４ａが形
成されていて、これらが回動軸１９に嵌挿されて組み立
てられる時は突起１４ａが係合溝５ｂ内に係合するよう
に嵌挿される。

【００１０】図７に示す待機状態にあるステープラー１
のステープルモーター１１が回転し、カム３３ａの偏心
回転により針打ち部１０のラック部１０ａが下降する
と、ピニオン６を介してギヤ１４が回動し、回動力がコ
イルバネ１５を介して針打ちレバー５に伝達されて、両
方の針打ちレバー５の先端の針圧受け部５ａが下方に移
動する向きに針打ちレバー５が回動する。ラック部１０
ａが下降するに連れて、針圧受け部５ａはビン３に形成
された通穴３ｃ内に嵌入し、ビン３の針受け溝３ｂの裏
面に当接して停止する。その後もギヤ１４が回転し続け
るが、コイルバネ１５が回動力を吸収して針打ちレバー
５の針圧受け部５ａをビン３の針受け溝３ｂの裏面にし
っかりと押し付ける。一方、針打ち部１０の下降に連れ
て、針打ち板１０ｂおよび上部を係合片１３ａで支持さ
れた曲げ板９も下降し、針搬送ベルト７によって搬送さ
れた綴じ針形成用鋼板の最先端部で既に曲げ加工が施さ
れてコ字状を成した線状部材に、まず、針打ち板１０ｂ
が突き当たって線状部材を針形成用鋼板から分割すると
共に、分割形成された綴じ針ｐをビン３上に載置された
紙束Ｐに打ち込む。これによって綴じ針ｐの先端部は紙
束Ｐを貫通してビン３の針受け溝３ｂに達し、針打ち板
１０ｂによる継続した加圧力を受けて針受け溝３ｂに沿
って内側に折れ曲がり、図７に示す綴じ状態となる。ま
た、針打ち板１０ｂと共に下降した曲げ板９は綴じ針形
成用鋼板の最先端部の線状部材の直上流部に突き当たっ
て、その凹部９ａと曲げ加工部８ａによって、曲げ加工
部８ａからはみ出した針形成用鋼板の両側部分を割り溝
に沿って分割しつつ下方に曲げ加工する。曲げ板９の凹
部９ａの深さは余り深くないので、間もなく凹部９ａの
底部が針形成用鋼板に突き当たるが、この時、針打ち部
１０は未だ下降し続けており、停止した曲げ板９に対し
て針打ち板１０ｂが摺動しつつ下降するため、曲げ板９
の上部を係合片１３ａで支持する板バネ１３の先端部は
曲げ板９によって弾性力に抗して上側に押し曲げられ、
開口１２ａ内を相対的に上方に移行する。

【００１１】図９はＸスクリュー軸２の先端部を示す斜
視図である。図に示すように、Ｘスクリュー軸２は軸方
向に沿って平面形状２ａを有していて、その断面は略Ｄ
字状になっている。また、これが嵌合するＸ方向移動モ
ーター２０の軸受けの貫通孔の断面形状も同様の略Ｄ字
状になっている。これによってステープラー１のＸスク
リュー軸２の回りの回転が阻止され、ビン３に対する姿
勢が保たれる。Ｘ′スクリュー軸２１、Ｙスクリュー軸
２４およびＺスクリュー軸４３も同様の断面形状を有し
ており、それらが嵌合する各方向の移動モーターの軸受
けも上述の形態と同様になっている。Ｘ方向移動モータ
ー２０が回転すると、それと一体化した支持台３１がＸ
スクリュー軸２に沿って移動し、支持台３１に搭載され
たステープラー１もＸスクリュー軸２に沿って移動す
る。他の方向の移動も同様である。ビン３上の複写機か
ら排紙された記録紙の先端部に対応する位置に図示しな
い紙先端センサーが配設されていて、この紙先端センサ
ーによって検知した紙サイズ信号に基づいてＸ方向およ
びＹ方向の移動モーターの移動量が決定され、当該距離
だけ移動すると、Ｘ方向移動モーター２０およびＹ方向
移動モーター２３が停止する。ステープラー１が紙束Ｐ
の複写機側の端縁部を綴じる時は、その端縁部まで移動
した後、ソレノイド３８が付勢され、ステープルモータ
ー１１の回転によってステープラー１の向きを９０度回
転させる。

【００１２】図１０および図１１はそれぞれ本発明の第
２の実施例に係るビン近傍の平面図およびステープラー
１の綴じ機構を示す綴じ動作終了状態における要部側面
図である。本実施例においては、ビン３の綴じ位置に第
１の実施例における位置決め穴３ａ、針受け溝３ｂを有
しない代わりに針受け穴３ｄを有している。即ち、針打
ち部１０の下降によって紙束Ｐに打ち込まれた綴じ針ｐ
の先端部は紙束Ｐを貫通した後、ビン３に形成された通
穴３ｃ内に嵌入して針受け穴３ｄの直下部に回り込んだ
針圧受け部５ａに突き当たって、そこに形成された案内
溝に沿って内側に折り曲げられる。このように、本実施
例では綴じ針ｐの先端部の曲げ加工は針打ちレバー５の
針圧受け部５ａに形成された案内溝によって行われるの
で、ステープラー１の綴じ動作によってビン３が損傷を
受けないという利点がある。他の構成および動作は第１
の実施例のものと変わらない。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように請求項１記載の発明
によれば、１対の針先端支持腕が針打ち込み手段の針打
ち込み動作に同期して回動することにより、堆積棚の綴
じ位置に形成された貫通溝または切込み溝を通って堆積
棚の下側に回り込んで、シート束の隅部に針打ち込み手
段により打ち込まれた綴じ針の先端部を直接または間接
的に保持して打ち込まれた綴じ針の先端部を内側に折り
曲げるようにしたので、綴じ機能を有しながら、堆積棚
上に排紙されたシートが途中で紙詰まりを起こすことが
無く、綴じ動作に伴う騒音を低下させることができる。
請求項２記載の発明によれば、搬入されたシートの大き
さを表すサイズ信号に基づいて綴じ装置を堆積棚の側縁
に沿って移動させて所定の綴じ位置で停止させるように
したので、搬入されたシートの大きさに拘らず、その先
端または後端の隅部を綴じることができる。請求項３記
載の発明によれば、綴じ装置を堆積棚の上面に平行に回
動させることにより、綴じ装置を堆積棚の外部に移動さ
せたり、綴じ装置の向きを変更させることができるよう
にしたので、綴じ装置の次の堆積棚への移行動作を円滑
に行えると共に、シート束に対する綴じ針の綴じ方向を
任意に設定できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例に係るソーターのビン近
傍の平面図

【図２】同じく、その側面図

【図３】ステープラーの平面図

【図４】図３の切断線Ａ−Ａ′に沿った断面図

【図５】ステープラーの綴じ機構を示す正面図

【図６】図５の切断線Ｂ−Ｂ′に沿った要部断面図

【図７】ステープラーの待機状態における要部側面図

【図８】針打ちレバーの回動力緩和機構の分解斜視図

【図９】Ｘスクリュー軸の先端部を示す斜視図

【図１０】本発明の第２の実施例に係るビン近傍の平面
図

【図１１】ステープラーの綴じ機構を示す綴じ動作終了
状態における要部側面図

【符号の説明】 １ ステープラー ３ ビン ３ｂ 針受け溝 ３ｃ 通穴 ３ｄ 針受け穴 ５ 針打ちレバー ５ａ 針圧受け部 ８ 針受け台 ９ 曲げ板 １０ 針打ち部 １０ａ ラック部 １１ ステープルモーター １２ 針打ち板 １４ ギヤ ３３ 駆動ギヤ ３４ 回転力伝達ギヤ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬入されたシートを堆積させる堆積棚
   と、該堆積棚の側縁に位置すると共に、その側縁に沿っ
   て移動可能であり、針打ち込み手段により前記堆積棚上
   に堆積されたシート束の隅部に綴じ針を打ち込んでシー
   ト束を綴じる綴じ装置を具えた後処理装置において、前
   記綴じ装置は前記針打ち込み手段の針打ち込み動作に同
   期して回動することにより前記堆積棚の下側に回り込ん
   で、前記堆積棚上に堆積されたシート束の隅部に前記針
   打ち込み手段により打ち込まれた綴じ針の先端部を直接
   または間接的に保持することにより、打ち込まれた綴じ
   針の先端部の折り曲げ動作に寄与する１対の針先端支持
   腕と、該針先端支持腕の前記堆積棚の下側への回り込み
   動作を許容する前記堆積棚の綴じ位置に形成された貫通
   溝または切込み溝を有したことを特徴とする後処理装
   置。
2. 【請求項２】 綴じ装置を堆積棚の側縁に沿って移動さ
   せる移送手段を有し、搬入されたシートの大きさを表す
   サイズ信号に基づいて前記移送手段が前記綴じ装置を移
   動させて所定の綴じ位置で停止させるようにしたことを
   特徴とする請求項１記載の後処理装置。
3. 【請求項３】 綴じ装置を堆積棚の上面に平行に回動さ
   せることにより、該綴じ装置を前記堆積棚の外部に移動
   させたり、前記綴じ装置の向きを変更させる回動手段を
   有したことを特徴とする請求項１記載の後処理装置。