JPH0629775A - 圧電フィルタ素子 - Google Patents

圧電フィルタ素子

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JPH0629775A
JPH0629775A JP20753292A JP20753292A JPH0629775A JP H0629775 A JPH0629775 A JP H0629775A JP 20753292 A JP20753292 A JP 20753292A JP 20753292 A JP20753292 A JP 20753292A JP H0629775 A JPH0629775 A JP H0629775A
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Japan
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piezoelectric
filter element
vibrating
electrodes
electrode
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Yasuhiro Tanaka
康廣 田中
Koji Nagahara
恒治 永原
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屈曲振動や長さ振動の高次モードによるスプ
リアスを抑制して、良好なフィルタ特性を実現する。 【構成】 圧電基板1に振動電極E1,E2を配設するこ
とにより複数の圧電振動部A,Bを形成した圧電フィル
タ素子20において、圧電基板1の一方の端部S 1側の
振動電極E1から該端部S1までの距離L1と、前記圧電
基板1の一方の端部S1と対向する他方の端部S2側の振
動電極E2から該他方の端部S2までの距離L 2とを異な
らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧電フィルタ素子に
関し、詳しくは、多素子型の圧電フィルタ素子の電極配
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この発明が関連する従来の圧電フィルタ
としては、例えば、図6に分解斜視図を示すような圧電
フィルタがある。
【0003】この圧電フィルタは、短冊状の圧電基板2
1に振動電極E1,E2などを配設することにより形成さ
れた圧電フィルタ素子40を、ケース51の凹部52内
に収納し、封止蓋53で封止することにより形成されて
いる。
【0004】そして、上記圧電フィルタに用いられてい
る圧電フィルタ素子40の一方の主面には、図7に示す
ように、2つの振動電極E1,E2が形成されており、一
方の振動電極E1は電極22a,22bから構成され、
同じく他方の振動電極E2は電極23a,23bから構
成されている。そして、振動電極E1を構成する一方の
電極22bと振動電極E2を構成する一方の電極23b
がリード部34により接続されている。さらに、圧電基
板21の両端側には、振動電極E1,E2を構成する電極
22a,23aからリード部32,33を介して導出さ
れた引出し電極25,26が配設されている。
【0005】一方、圧電基板21の他方の主面(裏面)
には、図8に示すように、上記振動電極E1,E2と対向
する位置に対向電極27,28が形成されており、この
対向電極27,28が、上記振動電極E1,E2と対向し
て圧電振動部A,Bを形成している。さらに、圧電基板
21の中央には、アース電極29が形成されており、上
記対向電極27,28とアース電極29はリード部3
0,31により電気的に接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の圧
電フィルタ素子40においては、図7に示すように圧電
基板21の一方の端部S1側の振動電極E1から端部S1
までの距離L1と、端部S1と対向する他方の端部S2
の振動電極E2から他方の端部S2までの距離L2とが等
しくなるように振動電極E1,E2が配置されている(す
なわち、2つの振動電極E1,E2が対称に配置されてい
る)ため、この圧電フィルタ素子40を使用した圧電フ
ィルタ(例えば、中心周波数4.5MHz用の圧電フィ
ルタ)においては、図5に示すように、3MHz付近に
おけるスプリアスが目立つようになり、特性が低下する
という問題点がある。なお、この特性の低下は、屈曲振
動あるいは長さ振動の高次モードによるものと考えられ
る。
【0007】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、スプリアスを抑制して、良好なフィルタ特性を得
ることが可能な圧電フィルタ素子を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の圧電フィルタ素子は、圧電基板に振動電
極を配設することにより複数の圧電振動部を形成した圧
電フィルタ素子であって、圧電基板の一方の端部側の振
動電極E1から該端部までの距離L1と、前記圧電基板の
一方の端部と対向する他方の端部側の振動電極E2から
該他方の端部までの距離L2とを異ならせたことを特徴
とする。
【0009】
【作用】圧電基板の一方の端部側の振動電極E1から該
端部までの距離L1と、圧電基板の一方の端部と対向す
る他方の端部側の振動電極E2から該他方の端部までの
距離L2とが異なっている(すなわち、圧電基板上に、
非対称になるように振動電極が配設されている)ため、
屈曲振動や長さ振動の高次モードによるスプリアスが抑
制され、圧電フィルタの特性を向上させることが可能に
なる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1及び図2は、この発明の一実施例にかかる圧
電フィルタ素子の一方の主面と他方の主面を示す斜視図
である。
【0011】この実施例の圧電フィルタ素子20におい
ては、短冊状の圧電基板1の一方の主面に2つの振動電
極E1,E2が形成されており、一方の振動電極E1は2
つの電極(分割電極)2a,電極2bから構成され、同
じく、他方の振動電極E2は2つの電極(分割電極)3
a,3bから構成されている。そして、2つの振動電極
1,E2を構成する分割電極の一方の電極2b,3bが
リード部14により接続されている。さらに、圧電基板
1の両端側には、振動電極E1,E2を構成する分割電極
の他方の電極2a,3aからリード部12,13を介し
て導出された引出し電極5,6が配設されている。
【0012】そして、この実施例の圧電フィルタ素子2
0においては、圧電基板1の一方の端部S1側の振動電
極E1から該端部S1までの距離L1と、圧電基板1の端
部S1と対向する他方の端部S2側の振動電極E2から該
他方の端部S2までの距離L2が互に異なるように、すな
わち、L2がL1より大きく、振動電極E1,E2の配設位
置が非対称になるように、振動電極E1,E2が配設され
ている。
【0013】一方、圧電基板1の他方の主面(裏面)に
は、図2に示すように、上記振動電極E1,E2と対向す
る位置に対向電極7,8が形成されており、この対向電
極7,8が、上記振動電極E1,E2と対向して圧電振動
部A,Bを形成している。さらに、圧電基板1の中央に
は、アース電極9が形成されており、上記対向電極7,
8とアース電極9はリード部10,11により電気的に
接続されている。
【0014】上述のように、この実施例の圧電フィルタ
素子20は、振動電極E1から圧電基板1の一方の端部
1までの距離L1と、振動電極E2から圧電基板1の他
方の端部S2までの距離L2とが異っている(すなわち、
振動電極E1,E2が、圧電基板1上に非対称(L1
2)になるように配設されている)ため、振動電極を
対称に配設した従来の圧電フィルタ素子40(図7,
8)とは、振動状態が異なり、周波数が変化してレスポ
ンスも変化する。したがって、屈曲振動や、長さ振動の
高次モードによる特定の周波数に偏ったスプリアスを抑
制することが可能になり、良好なフィルタ特性を確保す
ることが可能になる。
【0015】なお、具体的には、中心周波数4.5MH
z用の圧電フィルタ素子(図1,2)において、L2
1より0.2mm大きくすることにより、すなわち、振
動電極E2を、振動電極E1よりも圧電基板1の中央側に
0.2mmずらせることにより、中心周波数より低域側の
スプリアスを、従来の振動電極E1,E2を対称に配置し
た圧電フィルタ素子の場合の30.2dBから、33.
3dBとすることができる。
【0016】なお、図4は、この実施例にかかる圧電フ
ィルタ素子20を用いたフィルタの代表的な波形を示す
図であり、図4から、3MHz付近におけるスプリアス
が抑制されていることがわかる。
【0017】なお、この発明の圧電フィルタ素子におい
て、振動電極E1,E2の具体的な配設位置は、周波数な
どを考慮して任意に定めることが可能であり、例えば、
図3に示すように、上記実施例とは逆に、L2がL1より
小さくなるような位置に振動電極E1,E2を配設するこ
とも可能である。
【0018】さらに、上記実施例では2つの圧電振動部
が形成された圧電フィルタ素子(すなわち2素子型の圧
電フィルタ素子)について説明したが、この発明は2素
子型に限らず、3素子以上の多素子型の圧電フィルタ素
子にも適用することが可能である。
【0019】なお、この発明の圧電フィルタ素子は、上
記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲
内において種々の変形、応用を加えることが可能であ
る。
【0020】
【発明の効果】上述のように、この発明の圧電フィルタ
素子は、圧電基板の一方の端部側の振動電極E1から該
端部までの距離L1と、前記圧電基板の端部S1と対向す
る他方の端部側の振動電極E2から該他方の端部までの
距離L2とを異ならせているので、屈曲振動や、長さ振
動の高次モードによるスプリアスを抑制することが可能
になり、良好なフィルタ特性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる圧電フィルタ素子
の一方の主面を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施例にかかる圧電フィルタ素子
の他方の主面を示す斜視図である。
【図3】この発明の他の実施例にかかる圧電フィルタ素
子の一方の主面を示す斜視図である。
【図4】この発明の一実施例にかかる圧電フィルタ素子
を用いた場合の代表的な波形を示す図である。
【図5】振動電極が対称に配設された従来の圧電フィル
タ素子を用いた場合の代表的な波形を示す図である。
【図6】従来の圧電フィルタを示す分解斜視図である。
【図7】従来の圧電フィルタ素子の一方の主面を示す斜
視図である。
【図8】従来の圧電フィルタ素子の他方の主面を示す斜
視図である。
【符号の説明】
A,B 圧電振動部 S1,S2 圧電基板の端部 E1,E2 振動電極 1 圧電基板 20 圧電フィルタ素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板に振動電極を配設することによ
    り複数の圧電振動部を形成した圧電フィルタ素子であっ
    て、圧電基板の一方の端部側の振動電極E1から該端部
    までの距離L1と、前記圧電基板の一方の端部と対向す
    る他方の端部側の振動電極E2から該他方の端部までの
    距離L2とを異ならせたことを特徴とする圧電フィルタ
    素子。
JP20753292A 1992-07-09 1992-07-09 圧電フィルタ素子 Expired - Lifetime JP3235874B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5608362A (en) * 1993-04-15 1997-03-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. Piezoelectric filter using LiTaO3 substrate

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5608362A (en) * 1993-04-15 1997-03-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. Piezoelectric filter using LiTaO3 substrate

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