JPH06297502A - 衝撃吸収材の一体発泡成形体及びその製造方法 - Google Patents

衝撃吸収材の一体発泡成形体及びその製造方法

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JPH06297502A
JPH06297502A JP5091463A JP9146393A JPH06297502A JP H06297502 A JPH06297502 A JP H06297502A JP 5091463 A JP5091463 A JP 5091463A JP 9146393 A JP9146393 A JP 9146393A JP H06297502 A JPH06297502 A JP H06297502A
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JP
Japan
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glass fiber
skin
shock absorbing
stock solution
rigid polyurethane
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Withdrawn
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JP5091463A
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English (en)
Inventor
Shigeyoshi Fukushima
繁義 福島
Koji Izumi
孝司 泉
Shiro Ozaki
志郎 尾崎
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車内装材において、正面、側面及び後部
からの衝突に対して人体を防護し衝撃を吸収する一体発
泡成形体の製造にある。 【構成】 表皮1の裏面上にガラス繊維11を内接して
置き、硬質ポリウレタン発泡原液を該ガラス繊維上に塗
布又は高圧射出し、表皮の突起する逆凸起の谷部に衝撃
吸収性能を有するポリウレタン発泡原液を注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】自動車の内装部材、ドアトリム、
足保護材(レッグプロテクター)及びニーパッド(膝保
護材)などの衝撃吸収材に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の内装部材は従来は、衝撃吸収部
材を真空成形された表皮の該当個所に接着剤などで接着
させる方法やドア基材(木質又はポリプロピン樹脂)に
直接衝撃吸収材を直接取付けていた。それとは別に真空
成形された表皮に直接衝撃吸収性能の秀れたポリウレタ
ン発泡原液を注入して製造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】泡状の衝撃吸収材を別
に作って又は切り出しで作って必要個所に接着方式で作
る場合も粉状物質が空気中に飛散して環境を悪くする。
その上原価を高くし、作業能率を低下させる。又、真空
成形した表皮に直接衝撃吸収性能のよいポリウレタン発
泡原液を注入する方法は、衝撃吸収性フォームが経時変
化で脆弱粉末化して外観の商品価値減少という問題があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に鋭意研究した結果本発明に到達したものである。すな
わち、自動車内装に付設する側面、正面及び後部からの
衝突・衝撃吸収部材において表皮の裏面上にガラス繊維
を内接して置き硬質ポリウレタン発泡原液を該ガラス繊
維上に塗布又は高圧射出し、表皮の突起する逆凸起の谷
部に衝撃吸収性能を有するポリウレタン発泡原液を注入
する事を特徴とするものであり、表皮の裏面に覆設する
ガラス繊維と硬質ポリウレタン原液の関係については、
表皮の裏面上に長繊維ガラスマットを内接して配設し、
該配設長繊維ガラスマット上へ硬質ポリウレタン発泡原
液をS・RIM方式で射出注型し、表皮の裏面谷部(逆
凸起部分)に衝撃吸収性能を有するポリウレタン発泡原
液を注入する方法や表皮の裏面上に短繊維ガラスマット
を内接して配設し、該配設短繊維ガラスマット上へ硬質
ポリウレタン発泡原液をR・RIM方式で射出注型し、
表皮の裏面谷部に衝撃吸収性能を有するポリウレタン発
泡原液を注入する方法及び表皮の裏面上にガラス繊維を
内接して置き、硬質ポリウレタン発泡原液を該ガラス繊
維上に低圧注入し、表皮の裏面谷部に衝撃吸収性能を有
するポリウレタン発泡原液を注入する方法であり、衝撃
吸収性能を有するポリウレタン発泡原液としては、表皮
の裏面上にガラス繊維を内接して置き、硬質ポリウレタ
ン原液を該ガラス繊維上に塗布又は高圧射出し、表皮の
裏面谷部に衝撃吸収性能を有する硬質ポリウレタン発泡
原液を注入することで衝撃吸収材の一体発泡成形体を製
造するものである。
【0005】本発明を図面によって説明する。図1は本
発明を説明するための断面概略図の一例である。表皮1
は真空成型で型づけされる。表皮の裏面(図示せず)に
ガラス繊維(図示せず)を隙間なく覆設し、該ガラス繊
維上に硬質ポリウレタン発泡原液をS・RIM法、R・
RIM法又は低圧注入法で保形性の硬質ポリウレタンガ
ラス繊維一体補強材2を形成させる。該保形性硬質ポリ
ウレタンガラス繊維一体補強材2を用いるのは発泡衝撃
吸収材の経時変化による脆弱による外観劣化を防ぐと共
に、米国連邦自動車安全基準(FMVSS208)を合
格するのに必要であるからである(詳細については後述
する)。
【0006】図2は従来の方法を説明するための概略断
面図であって、表皮1を下型6に設けられた真空吸引装
置(図示せず)で所望の形状に型付けし、表皮の裏面に
ガラス繊維を覆設し、硬質ポリウレタン発泡原液を撹拌
機7で撹拌しガラス繊維11上に注入散布する。ついで
金型上型8に予め付設しておいた発泡衝撃吸収材の入れ
子9を金型上型と共に金型下型に締着させる。
【0007】図3は本発明の衝撃吸収性能を有するポリ
ウレタン発泡原液の撹拌機12及び撹拌液13を説明す
るための断面概略図である。ポリウレタン発泡原液の撹
拌液の注入終了後に金型上型8を金型下型6に締着させ
る。
【0008】図4は本発明の衝撃吸収材の一体発泡成型
体の金型内での断面概略図である。
【0009】図5は圧縮荷重変位曲線を示すものであ
る。図5で緩衝効率%は緩衝効率%=(OABCOの面
積/ODBCOの面積)×100で表わされる。
【0010】自動車の内装材として要求される特性とし
て米国連邦自動車安全基準(FMVSS208)は、側
面衝突に対して速度32km/時間でムービングバリヤ
ーに衝突した場合に胸部の合成加速度は3m・秒の時間
以上にわたり60Gを越えてはならないと規定されてい
るがこの規定を満足させるためには、静的な圧縮試験特
性として実験的に(1)耐圧荷重350kg以上(2)
圧縮変位50mm以上(圧縮変位率70%以上)(3)
緩衝効率70%以上が必要であることが判明している。
【0011】従って、本発明の衝撃吸収材の一体発泡成
型体の製造にあたっては、米国向の輸出車については米
国連邦自動車安全基準(FMVSS208)に合格する
ように留意する必要がある。
【0012】上述の観点から論ずると保形性の硬質ポリ
ウレタンガラス繊維一体補強材は圧縮強度100kg/
cm2 以上又は曲げ強度80kg/cm2 以上のガラス
繊維と発泡が抑制された硬質ポリウレタンフォームの複
合体からなる外面層が望ましい。
【0013】一方、衝撃吸収性能のよいポリウレタン発
泡樹脂としては、圧縮強度0.5〜10kg/cm2
緩衝効率60%以上の硬質ポリイソシアヌレートフォー
ム又は連続気泡状硬質ポリウレタンフォームの硬質発泡
体が望ましいが、イソシアネート三量体を用いる場合に
はイソシアネート三量体100重量部に対し、ヒドロキ
シ含有化合物を5〜22重量部添加することで保形性の
秀れたものが得られた。見掛密度は0.04〜0.1g
/cm3 が望ましい。
【0014】衝撃吸収材の一体発泡成型体としては耐圧
荷重が150kg以上、圧縮変位率が60%以上、緩衝
効率が60%以上になるように設計した方が望ましい。
【0015】ガラス繊維について言及すると、長繊維と
しては日本電気硝子(株)のEファイバー・チップドス
トランドマット100〜600g/m2 、旭ファイバー
グラスCSM(コンティニュアストランドマット)15
0〜900g/m2 などがあり、目付量としては150
g/m2 〜500g/m2 が望ましい。ガラス繊維の短
繊維としては日本電気硝子(株)のE・ファイバーガラ
スパウダー40〜200μ、旭ファイバーグラスのミド
ルファイバー30〜300μがあり、50〜200mm
が望ましい。
【0016】硬質ポリウレタン発泡原液を高圧射出する
方式としてはS・RIM方式と呼ばれる Structural Re
action Injection Moulding と呼ばれる方法とR・RI
Mと呼ばれる Rein Force Reaction Injection Mouldin
g 方式があり、前者は長繊維ガラスマットを表皮の裏面
に配設し、硬質ポリウレタン発泡原液を高圧射出する方
法であり、後者は短繊維ガラス繊維を使用して高圧射出
で行うものである。
【0017】
【作用】衝突に対して人体を防護するために表皮の裏面
には保形性の硬質ポリウレタンガラス繊維一体補強材が
配設してあり、衝突の衝撃を吸収するために発泡衝撃吸
収材をコア部として一体的に成形してあるために、人体
防護と衝撃吸収の両方を同時に満足することができる。
【0018】
【発明の効果】今迄保形状の硬質ポリウレタンガラス繊
維一体補強材とコア部の発泡衝撃吸収材を別々に作って
いたのを二工程連続で行うために、工数の簡略化、コア
部用の発泡衝撃吸収材の切り出し加工に発生する粉公害
がなくなり、接着剤塗布も不要となるため、種々な点で
作業者の健康面での問題はなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衝撃吸収材の一体発泡成形体の断面図
である。
【図2】従来の方法を説明するための概略断面図であ
る。
【図3】本発明の衝撃吸収性能を有するポリウレタン発
泡原液の撹拌機及び撹拌液を説明するための概略断面図
である。
【図4】本発明の衝撃吸収材の一体発泡成形体の金型内
での概略断面図である。
【図5】圧縮荷重変位曲線を示すものである。
【符号の説明】
1 表皮 2 保形性の硬質ポリウレタンガラス繊維一体補強材 3 発泡衝撃吸収材 4 自動車ドア外板 5 金型架台 6 金型下型 7 撹拌機(硬質ポリウレタン発泡原液用) 8 金型上型 9 発泡衝撃吸収材の入れ子 10 硬質ポリウレタン発泡原液撹拌液 11 ガラス繊維 12 撹拌機(発泡衝撃吸収材用ポリウレタン発泡原
液) 13 ポリウレタン発泡原液撹拌液 14 上型プレス
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:08 B29L 31:30 4F (72)発明者 尾崎 志郎 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山3 東洋ゴム工業株式会自動車部品技術セン ター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車内装に付設する側面、正面及び後
    部からの衝突・衝撃吸収部材において表皮の裏面上にガ
    ラス繊維を内接して置き硬質ポリウレタン発泡原液を該
    ガラス繊維上に塗布又は高圧射出し、表皮の突起する逆
    凸起の谷部に衝撃吸収性能を有するポリウレタン発泡原
    液を注入する事を特徴とする衝撃吸収材の一体発泡成形
    体及びその製造方法。
  2. 【請求項2】 表皮の裏面上に長繊維ガラスマットを内
    接して配設し、該配設長繊維ガラスマット上へ硬質ポリ
    ウレタン発泡原液をS・RIM方式で射出注型し、表皮
    の裏面谷部(逆凸起部分)に衝撃吸収性能を有するポリ
    ウレタン発泡原液を注入することを特徴とする請求項1
    記載の衝撃吸収材の一体発泡成形体及びその製造方法。
  3. 【請求項3】 表皮の裏面上に短繊維ガラスマットを内
    接して配設し、該配設短繊維ガラスマット上へ硬質ポリ
    ウレタン発泡原液をR・RIM方式で射出注型し、表皮
    の裏面谷部に衝撃吸収性能を有するポリウレタン発泡原
    液を注入することを特徴とする請求項1記載の衝撃吸収
    材の一体発泡成形体及びその製造方法。
  4. 【請求項4】 表皮の裏面上にガラス繊維を内接して置
    き、硬質ポリウレタン発泡原液を該ガラス繊維上に低圧
    注入し、表皮の裏面谷部に衝撃吸収性能を有するポリウ
    レタン発泡原液を注入することを特徴とする請求項1記
    載の衝撃吸収材の一体発泡成形体及びその製造方法。
  5. 【請求項5】 表皮の裏面上にガラス繊維を内接して置
    き、硬質ポリウレタン原液を該ガラス繊維上に塗布又は
    高圧射出し、表皮の裏面谷部に衝撃吸収性能を有する硬
    質ポリウレタン発泡原液を注入することを特徴とする請
    求項1、請求項2、請求項3及び請求項4記載の衝撃吸
    収材の一体発泡成形体及びその製造方法。
JP5091463A 1993-04-19 1993-04-19 衝撃吸収材の一体発泡成形体及びその製造方法 Withdrawn JPH06297502A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0974494A3 (en) * 1998-07-23 2002-01-30 Bridgestone Corporation Shock absorber
CN104057624A (zh) * 2014-06-20 2014-09-24 安徽金诚汽车装饰设计开发有限公司 一种汽车风道的制备方法
KR102299625B1 (ko) * 2020-03-19 2021-09-08 원풍물산주식회사 차량용 내장재 및 외장재 부직포용 하이브리드 폼 발생장치

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