JPH062974A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH062974A
JPH062974A JP16497392A JP16497392A JPH062974A JP H062974 A JPH062974 A JP H062974A JP 16497392 A JP16497392 A JP 16497392A JP 16497392 A JP16497392 A JP 16497392A JP H062974 A JPH062974 A JP H062974A
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liquid
valve
heat exchanger
refrigerant
bypass passage
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JP16497392A
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Yukio Kitade
幸生 北出
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マルチ形空気調和装置において、冷暖房いず
れにおいてもリキッドインジェクションバイパス路のイ
ンジェクション機能を維持する。 【構成】 複数の室内ユニットB,C,…を備えた冷暖
房運転可能な空気調和装置において、室外熱交換器6を
バイパスして、補助熱交換器22及び開閉弁24を介し
暖房過負荷制御バイパス路11eを設ける。主冷媒回路
14の液ラインと吸入ラインとを接続するリキッドイン
ジェクションバイパス路40を設け、その一部位と暖房
過負荷制御バイパス路11eの補助熱交換器22出口の
一部位とを接続する補助インジェクションバイパス路4
3を設ける。吸入ラインへの液冷媒の導入経路を、冷房
運転時には主冷媒回路14側に、暖房運転時には暖房過
負荷制御回路11e側に切換えることにより、冷暖房い
ずれにおいても、液冷媒導入側の圧力と冷媒循環量とを
確保し、インジェクション機能を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の室内ユニットを
備えたマルチ形空気調和装置に係り、特にリキッドイン
ジェクション機能の向上対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平1−13996
6号公報に開示されるごとく、一台の室外ユニットに対
して複数の室内ユニットを備えたマルチ形空気調和装置
において、室外熱交換器とは並列に補助熱交換器を暖房
過負荷制御バイパス路に介設し、暖房運転中の過負荷運
転時や冷房運転時に補助熱交換器を凝縮器として機能さ
せることにより、暖房過負荷状態の解消や冷房時の凝縮
機能の補助を行わせるとともに、暖房過負荷制御バイパ
ス路の補助熱交換器出口の液管と吸入ラインとを感温式
自動膨張弁を介して接続するリキッドインジェクション
バイパス路を設け、吸入過熱度が上昇するとリキッドイ
ンジェクションバイパス路を介して、液冷媒を吸入ライ
ンに注入することにより、吸入過熱度の適正状態を保持
しようとするものは公知の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的に
は、リキッドインジェクションバイパス路は主冷媒回路
の高圧液ラインから吸入ラインとを接続するようになさ
れているが、特にマルチ形空気調和装置の場合、暖房運
転時には、各室内ユニットにおいて室内電動膨張弁で流
量調節のために絞られた液冷媒が連絡配管を通過して室
外ユニットに流入するので、室外ユニットの液ラインで
は相当の圧力降下が生じ、低圧側圧力に近付いている。
特に、外気温度が低いときなど、冷媒回路全体の高圧側
圧力が低いときには、例えば冷房運転時には19〜20
kg/cm2 程度ある圧力が、暖房運転時には4〜5kg/cm
2 となることがあり、このような圧力下でインジェクシ
ョンをしても、リキッドインジェクションバイパス路に
はほとんど液冷媒が流れないことになる。そのため、吸
入過熱度が上昇し、ひいては、吐出管温度の過上昇をき
たす虞れがあった。
【0004】そこで、上記従来の公報の空気調和装置の
ごとく、暖房過負荷制御バイパス路の補助熱交換器出口
側からリキッドインジェクションバイパス路を設けるこ
とにより、暖房運転時におけるインジェクション不良の
解消を図ることができる。
【0005】しかるに、その場合、暖房運転中にはイン
ジェクション機能を保持できても、冷房運転時における
補助熱交換器側の冷媒循環量は少ないため、冷房運転時
には必要なインジェクション効果を発揮できない虞れが
あった。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、冷房運転時には、主冷媒回路の液ラ
インから液冷媒を注入させる一方、暖房運転時には暖房
過負荷制御バイパス路の補助熱交換器出口側から液冷媒
を注入する手段を講ずることにより、冷暖房いずれにお
いてもリキッドインジェクションの機能を良好に維持
し、もって、信頼性の低下を有効に防止することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の講じた手段は、図1に示すよう
に、圧縮機(1)、室外熱交換器(6)、室外電動膨張
弁(8)を配置した室外ユニット(A)に対して、室内
熱交換器(12)及び室内電動膨張弁(13)を配置し
た複数の室内ユニット(B),…を互いに並列に接続し
てなる冷媒回路(14)と、該冷媒回路(14)の冷凍
サイクルを冷暖切換えるサイクル切換機構(5)とを備
えた空気調和装置を前提とする。
【0008】そして、空気調和装置に、上記室外熱交換
器(6)をバイパスして吐出ガス冷媒の導入可能に設け
られ、凝縮機能の補助となる補助熱交換器(22)及び
その下流側に配置された開閉弁(24)を介設してなる
暖房過負荷制御バイパス路(11e)と、上記冷媒回路
(14)の室外電動膨張弁(8)−室内電動膨張弁(1
3)間の液ラインと吸入ラインとを開閉弁(42)及び
減圧機構(41)を介して接続するリキッドインジェク
ションバイパス路(40)と、上記暖房過負荷制御バイ
パス路(11e)の補助熱交換器(22)出口側かつ開
閉弁(24)上流側となる液管の一部位と上記リキッド
インジェクションバイパス路(40)の開閉弁(42)
上流側の一部位とを接続する補助インジェクションバイ
パス路(43)と、上記吸入ラインへの液冷媒の導入経
路を、冷房運転時には室外電動膨張弁(8)−室内電動
膨張弁(13)間の液管側に、暖房運転時には補助熱交
換器(22)出口かつ開閉弁(24)上流となる液管側
にするよう切換える切換手段とを設ける構成としたもの
である。
【0009】請求項2の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、切換手段を、リキッドインジェク
ションバイパス路(40)の補助インジェクションバイ
パス路(43)との接続点よりも上流側に介設され、上
記接続点側からの冷媒の流れを阻止する逆止弁(45)
と、補助インジェクションバイパス路(43)に介設さ
れ、暖房運転時にのみ開く開閉弁(44)とで構成した
ものである。
【0010】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、複数
の室内ユニット(B),…を備えたマルチ形空気調和装
置において、リキッドインジェクションバイパス路(4
0)に、冷房運転時には、冷媒循環量の多い主冷媒回路
(14)の液ラインから高圧液冷媒が導入される。一
方、暖房運転時には、主冷媒回路(14)の室外側の液
ラインは各室内電動膨張弁(13)による減圧作用や連
絡配管中の圧力損失で圧力が小さくなっているが、切換
手段により、リキッドインジェクションバイパス路(4
0)に暖房過負荷制御バイパス路(11e)の補助熱交
換器(22)出口側から液冷媒が導入される。したがっ
て、冷暖房運転時のいずれにおいても、リキッドインジ
ェクション機能が良好に維持され、吸入過熱度の過上昇
に起因する圧縮機(1)の焼付き等の事故が未然に防止
されることになる。
【0011】請求項2の発明では、開閉弁(44)が閉
じたときには、リキッドインジェクションバイパス路
(40)に冷媒回路(14)の液冷媒が流入する一方、
開閉弁(44)が開いたときにはリキッドインジェクシ
ョンバイパス路(40)に補助熱交換器(22)出口側
の冷媒が導入される。その場合、開閉弁(44)が開い
たときにも、逆止弁(45)によって補助インジェクシ
ョンバイパス路(44)を介して補助熱交換器(22)
出口側の冷媒が冷媒回路(14)の液ラインに流れ込む
のが阻止されるので、吸入ラインへの冷媒の導入経路が
円滑に切換えられることになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
き説明する。
【0013】図2は本発明の実施例に係るマルチ型空気
調和装置の室外ユニット(A)の冷媒配管系統を示し、
図示しないが、上記室外ユニット(A)には複数の室内
ユニット(B),(C),…が互いに並列されている。
該各室内ユニット(B)は基本的には同一の構成であ
り、図3に一の室内ユニット(B)の冷媒配管系統を示
す。上記室外ユニット(A)の内部には、出力周波数を
30〜70Hz の範囲で10Hz 毎に可変に切換えられ
るインバ―タ(2a)により容量が調整される第1圧縮
機(1a)と、パイロット圧の高低で差動するアンロ―
ダ(2b)により容量がフルロ―ド(100%)および
アンロ―ド(50%)状態の2段階に調整される第2圧
縮機(1b)とを逆止弁(1e)を介して並列に接続し
て構成される容量可変な圧縮機(1)と、上記第1,第
2圧縮機(1a),(1b)から吐出されるガス中の油
を分離する油分離器(4)と、冷房運転時には図中実線
の如く切換わり暖房運転時には図中破線の如く切換わる
四路切換弁(5)と、冷房運転時に凝縮器、暖房運転時
に蒸発器となる室外熱交換器(6)および該室外熱交換
器(6)に付設された2台の室外ファン(6a),(6
b)と、冷房運転時には冷媒流量を調節し、暖房運転時
には冷媒の絞り作用を行う室外電動膨張弁(8)と、液
化した冷媒を貯蔵するレシ―バ(9)と、アキュムレ―
タ(10)とが主要機器として内蔵されていて、該各機
器(1)〜(10)は各々冷媒の連絡配管(11)で冷
媒の流通可能に接続されている。
【0014】また、上記室内ユニット(B)は、冷房運
転時には蒸発器、暖房運転時には凝縮器となる室内熱交
換器(12)およびそのファン(12a)を備え、かつ
該室内熱交換器(12)の液管側には、暖房運転時に冷
媒流量を調節し、冷房運転時に冷媒の絞り作用を行う室
内電動膨張弁(13)が介設されている。そして、各室
内ユニット(B),(C),…の冷媒配管は、合流後手
動閉鎖弁(17a),(17b)を介し連絡配管(11
a),(11b)によって室外ユニット(A)との間を
接続されている。すなわち、以上の各機器は冷媒配管
(11)により、冷媒の流通可能に接続されていて、室
外空気との熱交換により得た熱を室内空気に放出するよ
うにした主冷媒回路(14)が構成されている。
【0015】次に、(11e)は室外熱交換器(6)を
バイパスする暖房過負荷制御用バイパス路であって、該
バイパス路(11e)には、室外熱交換器(6)と共通
の空気通路に設置された補助熱交換器(22)、キャピ
ラリチュ―ブ(28)及び冷媒の高圧側圧力が上昇した
ときなどに開作動する電磁開閉弁(24)が順次直列に
かつ室外熱交換器(6)とは並列に接続されており、冷
房運転時には常時、暖房運転時には高圧が過上昇時に、
上記電磁開閉弁(24)が開状態になって、吐出ガスの
一部を主冷媒回路(14)から暖房過負荷制御用バイパ
ス路(11e)にバイパスするようにしている。このと
き、吐出ガスの一部を補助熱交換器(22)で凝縮させ
て室外熱交換器(6)の能力を補助するとともに、キャ
ピラリチュ―ブ(28)で室外熱交換器(6)側の圧力
損失とのバランスを取るようになされている。
【0016】さらに、(40)は冷暖房運転時に吸入ラ
インに液冷媒を注入し吸入ガスの過熱度を調節するため
のリキッドインジェクションバイパス路であって、該リ
キッドインジェクションバイパス路(40)は、途中の
一部位(P)で各圧縮機(1a),(1b)の吸入部に
接続される分岐管(40a),(40b)に分岐してい
る。そして、該各分岐管(40a),(40b)には、
減圧機構であるキャピラリチュ―ブ(41a),(41
b)と、後述の条件に応じて開閉するインジェクション
用電磁開閉弁(42a),(42b)とがそれぞれ介設
されている。
【0017】ここで、本発明の特徴として、上記リキッ
ドインジェクションバイパス路(40)の分岐点(P)
上流側の一部位(Q)と、上記暖房過負荷制御バイパス
路(11e)の補助熱交換器(22)出口かつキャピラ
リチュ―ブ(28)上流側の一部位(R)(流出点)と
の間を接続する補助バイパス路(43)が設けられてお
り、該補助インジェクションバイパス路(43)には通
路を開閉する電磁開閉弁(44)が介設されている。ま
た、リキッドインジェクションバイパス路(40)の上
記接続点(Q)上流側には、接続点(Q)側からの冷媒
の流れを阻止する逆止弁(45)が介設されている。す
なわち、後述のように、冷房運転時には上記電磁開閉弁
(44)を閉じ、暖房運転時には電磁開閉弁(44)を
開くことにより、吸入ラインへの液冷媒の導入経路を、
冷房運転時には主冷媒回路の液ライン側に、暖房運転時
には暖房過負荷制御バイパス路(11e)の補助熱交換
器(22)出口側(流出点R)に切換えるようになされ
ており、上記電磁開閉弁(44)及び逆止弁(45)に
より、請求項1の発明にいう切換手段が構成されてい
る。
【0018】なお、(31)は、吸入管(11)中の吸
入冷媒と液管(11)中の液冷媒との熱交換により吸入
冷媒を冷却させて、連絡配管(11b)における冷媒の
過熱度の上昇を補償するための吸入管熱交換器である。
【0019】また、装置には多くのセンサ類が配置され
ていて、(Th1)は各室内温度を検出する室温サ―モス
タット、(Th2)および(Th3)は各々室内熱交換器
(12)の液側およびガス側配管における冷媒の温度を
検出する室内液温センサ及び室内ガス温センサ、(Th4
a ),(Th4b )は各圧縮機(1a),(1b)の吐出
管温度T4a,T4bを検出する吐出管センサ、(Th5)は
暖房運転時に室外熱交換器(6)の出口温度から着霜状
態を検出するデフロストセンサ、(Th6)は上記吸入管
熱交換器(31)の下流側の吸入管に配置され、吸入管
温度を検出する吸入管センサ、(Th7)は室外熱交換器
(6)の空気吸込口に配置され、吸込空気温度を検出す
る外気温センサ、(P1)は吐出管に配設され、主冷媒
回路(14)の高圧側圧力を検出する高圧センサ、(P
2)は吸入管に配設され、低圧側圧力を検出する低圧セ
ンサである。
【0020】なお、上記各主要機器以外に補助用の諸機
器が設けられている。(1f)は第2圧縮機(1b)の
バイパス路(11c)に介設されて、第2圧縮機(1
b)の停止時およびアンロ―ド状態時に「開」となり、
フルロ―ド状態で「閉」となるアンロ―ダ用電磁弁、
(1g)は上記バイパス路(11c)に介設されたキャ
ピラリチューブ、(21)は吐出管と吸入管とを接続す
る均圧ホットガスバイパス路(11d)に介設されて、
サ―モオフ状態等による圧縮機(1)の停止時、再起動
前に一定時間開作動する均圧用電磁弁、(33)はキャ
ピラリチューブ(32)を介して上記油分離器(4)か
ら第1,第2圧縮機(1a),(1b)に油を戻すため
の油戻し管である。
【0021】また、図中、(HPS)は圧縮機保護用の高
圧圧力開閉器、(SP)はサ―ビスポ―ト、(GP)は
ゲ―ジポ―トである。
【0022】次に、上記空気調和装置の作動について説
明する。
【0023】冷房運転時には四路切換弁(5)が図2の
実線側に切換わり、かつ暖房過負荷制御バイパス路(1
1e)の電磁開閉弁(24)が開かれて、室外熱交換器
(6)及び補助熱交換器(22)で凝縮された液冷媒が
レシーバ(9)に貯溜された後、各室内ユニット
(B),(C),…に流れ、各室内電動膨張弁(13)
で膨脹作用を受けて、各室内熱交換器(12)で蒸発し
た後、室外ユニット(A)に戻り、アキュムレータ(1
0)を経て各圧縮機(1a),(1b)に吸入される。
【0024】そのとき、上記補助インジェクションバイ
パス路(43)の電磁開閉弁(44)は閉じられてお
り、レシーバ(9)−室外電動膨張弁(8)間の液ライ
ンの冷媒がリキッドインジェクションバイパス路(4
0)に流入可能となっている。そして、上記各吐出管セ
ンサ(Th4a ),(Th4b )で検出される各圧縮機(1
a),(1b)の吐出管温度T4a,T4bが凝縮温度Tc
よりも35℃以上高くなると(つまり、T4 ≧Tc +3
5になると)各インジェクション用電磁開閉弁(42
a),(42b)が個別に開かれ、その後各吐出管温度
T4a,T4bが凝縮温度Tc よりも10℃以上低くなると
(つまり、T4 ≦Tc −10になると)各インジェクシ
ョン用電磁開閉弁(42a),(42b)が個別に閉じ
られる。
【0025】一方、暖房運転時には、四路切換弁(5)
が図2の破線側に切換えられ、かつ通常条件下では暖房
過負荷制御バイパス路(11e)の電磁開閉弁(24)
が閉じられて、各吐出ガス冷媒が各室内ユニット
(B),(C),…に送られ、各室内熱交換器(12)
で凝縮され、各室内電動膨張弁(13)で流量制御を受
けた後、室外ユニット(A)に流入し、レシーバ(9)
に貯溜された後、室外電動膨張弁(8)で膨脹作用を受
けて室外熱交換器(6)で蒸発してから各圧縮機(1
a),(1b)に吸入される。そのとき、サーモオン状
態にある室内ユニットがわずかとなり、室外熱交換器
(6)の能力が余剰となるいわゆる過負荷状態になる
と、例えば高圧側圧力の上昇から過負荷状態を検知し、
電磁開閉弁(24)を開いて補助熱交換器(22)を凝
縮器として機能させることにより、室内側の能力を補う
ようになされている。
【0026】また、補助インジェクションバイパス路
(43)の電磁開閉弁(44)が開かれ、暖房過負荷制
御バイパス路(11e)の電磁開閉弁(24)の開閉に
拘りなく、リキッドインジェクションバイパス路(4
0)に補助熱交換器(22)出口側の液管の冷媒が導入
可能状態となる。なお、リキッドインジェクションバイ
パス路(40)の逆止弁(45)によって接続点(Q)
からの冷媒の流通が阻止されているので、補助熱交換器
(22)出口の液冷媒が主冷媒回路(14)の液ライン
に各バイパス路(40),(43)を介して流入するこ
とはない。そして、上記冷房運転時と同様に、各吐出管
温度T4a,T4bの値に応じて、上記各インジェクション
用電磁開閉弁(42a),(42b)の開閉が制御され
る。
【0027】したがって、上記実施例では、複数の室内
ユニット(B),(C),…を備えたマルチ形空気調和
装置において、リキッドインジェクションバイパス路
(40)に、冷房運転時には、冷媒循環量の低い暖房過
負荷制御バイパス路(11e)側ではなく、冷媒循環量
の多い主冷媒回路(14)の液ラインから高圧液冷媒が
導入されるので、リキッドインジェクション機能が良好
に維持され、吸入過熱度の過上昇に起因する圧縮機
(1)の焼付き等の事故が未然に防止される。一方、暖
房運転時には、主冷媒回路(14)の室外側の液ライン
は各室内電動膨張弁(13)による減圧作用や連絡配管
中の圧力損失で圧力が小さくなっており、低外気条件下
等では、ほとんどインジェクション効果が得られなくな
る虞れがあるが、上記実施例では、補助インジェクショ
ンバイパス路(43)の電磁開閉弁(44)が開かれ、
リキッドインジェクションバイパス路(40)に暖房過
負荷制御バイパス路(11e)の補助熱交換器(22)
出口の流出点(R)から液冷媒が導入されるので、イン
ジェクション機能が良好に維持される。よって、冷暖房
いずれにおいても、吐出管温度の過上昇による信頼性の
低下を有効に防止することができる。
【0028】なお、上記実施例では、冷暖房運転時に、
リキッドインジェクションバイパス路(40)に液冷媒
を導入する経路を切換える切換手段として、電磁開閉弁
(44)及び逆止弁(45)を設けたが、本発明はかか
る実施例に限定されるものではなく、例えばリキッドイ
ンジェクションバイパス路(40)と補助インジェクシ
ョンバイパス路(43)との接続点(Q)に三方切換弁
を設けたり、逆止弁(45)の代りに電磁開閉弁を設け
てもよい。ただし、上記実施例のごとく電磁開閉弁(4
4)と逆止弁(45)とで切換手段を構成することによ
り、低コストで上述の効果を得ることができる利点があ
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、室外ユニットに対して複数の室内ユニットを互
いに並列に接続してなるマルチ形空気調和装置の構成と
して、室外熱交換器をバイパスし、補助熱交換器及びそ
の下流側に配された開閉弁を介設してなる暖房過負荷制
御バイパス路を設ける一方、冷媒回路の室外電動膨張弁
−室内電動膨張弁間の液ラインと吸入ラインとを開閉弁
及び減圧機構を介して接続するリキッドインジェクショ
ンバイパス路を設けるとともに、暖房過負荷制御バイパ
ス路の補助熱交換器出口側かつ開閉弁上流側となる液管
の一部位とリキッドインジェクションバイパス路の開閉
弁上流側の一部位とを接続する補助インジェクションバ
イパス路を設け、吸入ラインへの液冷媒の導入経路を、
冷房運転時には室外電動膨張弁−室内電動膨張弁間の液
管側に、暖房運転時には補助熱交換器出口の液管側にす
るよう切換える切換手段を設けたので、冷暖房いずれに
おいても、リキッドインジェクションバイパス路の上流
側の圧力と冷媒循環量を確保して、インジェクション機
能を良好に維持することができ、よって、吐出管温度の
過上昇に起因する信頼性の低下を有効に防止することが
できる。
【0030】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
発明における切換手段を、補助インジェクションバイパ
ス路に介設された開閉弁と、リキッドインジェクション
バイパス路の補助インジェクションバイパス路との接続
部よりも上流側に介設された逆止弁とで構成したので、
コストの上昇を抑制しながら、上記請求項1の発明の効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の構成に係る空気調和装置の冷媒配管系統
図である。
【図2】実施例に係る空気調和装置の室外ユニットの冷
媒配管系統図である。
【図3】実施例に係る空気調和装置の室内ユニットの冷
媒配管系統図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 5 四路切換弁(サイクル切換機構) 6 室外熱交換器 8 室外電動膨張弁 11e 暖房過負荷制御バイパス路 12 室内熱交換器 13 室内電動膨張弁 14 主冷媒回路 22 補助熱交換器 24 電磁開閉弁 40 リキッドインジェクションバイパス路 41 キャピラリチュ―ブ(減圧機構) 42 インジェクション用電磁開閉弁 43 補助インジェクションバイパス路 44 電磁開閉弁 45 逆止弁 A 室外ユニット B,C 室内ユニット Q 接続点 R 流出点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)、室外熱交換器(6)、室
    外電動膨張弁(8)を配置した室外ユニット(A)に対
    して、室内熱交換器(12)及び室内電動膨張弁(1
    3)を配置した複数の室内ユニット(B),…を互いに
    並列に接続してなる冷媒回路(14)と、該冷媒回路
    (14)の冷凍サイクルを冷暖切換えるサイクル切換機
    構(5)とを備えた空気調和装置において、 上記室外熱交換器(6)をバイパスして吐出ガス冷媒の
    導入可能に設けられ、凝縮機能の補助となる補助熱交換
    器(22)及びその下流側に配置された開閉弁(24)
    を介設してなる暖房過負荷制御バイパス路(11e)
    と、 上記冷媒回路(14)の室外電動膨張弁(8)−室内電
    動膨張弁(13)間の液ラインと吸入ラインとを開閉弁
    (42)及び減圧機構(41)を介して接続するリキッ
    ドインジェクションバイパス路(40)と、 上記暖房過負荷制御バイパス路(11e)の補助熱交換
    器(22)出口側かつ開閉弁(24)上流側となる液管
    の一部位と上記リキッドインジェクションバイパス路
    (40)の開閉弁(42)上流側の一部位とを接続する
    補助インジェクションバイパス路(43)と、 上記吸入ラインへの液冷媒の導入経路を、冷房運転時に
    は室外電動膨張弁(8)−室内電動膨張弁(13)間の
    液管側に、暖房運転時には補助熱交換器(22)出口か
    つ開閉弁(24)上流となる液管側にするよう切換える
    切換手段とを備えたことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置において、
    切換手段は、リキッドインジェクションバイパス路(4
    0)の補助インジェクションバイパス路(43)との接
    続点よりも上流側に介設され、上記接続点側からの冷媒
    の流れを阻止する逆止弁(45)と、補助インジェクシ
    ョンバイパス路(43)に介設され、暖房運転時にのみ
    開く開閉弁(44)とで構成されていることを特徴とす
    る空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017062083A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 東芝キヤリア株式会社 空気調和装置

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