JP6849037B1 - 熱源ユニット、冷凍等装置、及び過冷却ユニット - Google Patents

熱源ユニット、冷凍等装置、及び過冷却ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】第1冷凍サイクルから第2冷凍サイクルに切換えたときに、過冷却熱交換器の熱応力が増大することを抑制する。【解決手段】熱源回路(11)を備え、冷凍サイクルを行う冷媒回路(2)を構成する熱源ユニット(10)は、第1冷凍サイクルと第2冷凍サイクルとを切り換える切換部(24)と、第1流路(40a)を備える過冷却熱交換器(40)とを有する。熱源回路(11)は、第2冷凍サイクルにおいて、冷媒の少なくとも一部が第1流路(40a)をバイパスするように構成されるバイパス流路(70)と、第2冷凍サイクルにおいて、第1流路(40a)の冷媒の流通を制限し且つバイパス流路(70)の冷媒の流通を許容する流路切換機構(80)とを有する。【選択図】図1

Description

本開示は、熱源ユニット、冷凍装置、及び過冷却ユニットに関する。
冷媒回路を備えた冷凍装置が知られている。特許文献1に開示の冷凍装置の冷媒回路は、圧縮器、空気熱交換器(熱源熱交換器)、膨張弁、庫内熱交換器(利用熱交換器)、及び過冷却器(過冷却熱交換器)を備える。冷媒回路では、第1冷凍サイクルと第2冷凍サイクルが行われる。第1冷凍サイクルでは、熱源熱交換器が放熱器となり、利用熱交換器が蒸発器となる。第2冷凍サイクルでは、熱源熱交換器が蒸発器となり、利用熱交換器が放熱器となる。
冷凍装置は、冷却運転において、第1冷凍サイクルを行う。冷却運転時に利用熱交換器が着霜すると、冷凍装置はデフロスト運転を行う。デフロスト運転では、第2冷凍サイクルが行われ、利用熱交換器が放熱器となる。このため、冷媒によって利用熱交換器の表面の霜を融かすことができる。
特開2015−48983号公報
上述した冷凍装置において、第1冷凍サイクルでは、熱源熱交換器で放熱した冷媒は、過冷却熱交換器で冷却された後、利用熱交換器で蒸発する。第1冷凍サイクルから第2冷凍サイクルに切り換わると、利用熱交器側から比較的温度の高い冷媒が過冷却熱交換器へ流入する。このことによって、過冷却熱交換器の熱応力が増大し、過冷却熱交換器は応力割れを起こすおそれがある。
本開示の目的は、第1冷凍サイクルから第2冷凍サイクルに切り換えたときに、過冷却熱交換器の熱応力が増大することを抑制することである。
第1の態様は、圧縮要素(20)、及び熱源熱交換器(14)を含む熱源回路(11)を備え、利用熱交換器(54)を有する利用ユニット(50)に接続されることにより、冷凍サイクルを行う冷媒回路(2)を構成する熱源ユニットであって、
前記熱源回路(11)は、前記熱源熱交換器(14)を放熱器とし、前記利用熱交換器(54)を蒸発器とする第1冷凍サイクルと、前記利用熱交換器(54)を放熱器とし、前記熱源熱交換器(14)を蒸発器とする第2冷凍サイクルとを切り換える切換部と、
前記熱源回路(11)の液冷媒が流れる液管(32,33)の途中に接続される第1流路(40a)と、前記第1流路(40a)を流れる冷媒を冷却する熱媒体が流れる第2流路(40b)と
を有する過冷却熱交換器(40)と、
前記熱源熱交換器(14)と前記過冷却熱交換器(40)との間に配置され、前記第2冷凍サイクルにおいて冷媒を減圧する膨張弁(25)と、
前記第2冷凍サイクルにおいて、前記利用熱交換器(54)で放熱した冷媒の少なくとも一部が前記第1流路(40a)をバイパスするように構成されるバイパス流路(70)と、
前記第2冷凍サイクルにおいて、前記第1流路(40a)の冷媒の流通を制限し且つ前記バイパス流路(70)の冷媒の流通を許容する流路切換機構(80)とを有する。
第1の態様では、第2冷凍サイクルにおいて、第1流路を流れる冷媒の流量を減らすことができる。このため、過冷却熱交換器(40)の熱応力の増大を抑制できる。
第2の態様は、前記バイパス流路(70)は、前記過冷却熱交換器(40)と並列に接続され、前記流路切換機構(80)は、前記第1冷凍サイクルにおいて前記第1流路(40a)の冷媒の流通を許容し且つ前記バイパス流路(70)の冷媒の流通を禁止し、前記第2冷凍サイクルにおいて前記第1流路(40a)の冷媒の流通を禁止し且つ前記バイパス流路(70)の冷媒の流通を許容する。
第2の態様では、第1冷凍サイクルにおいて、冷媒の全量が第1流路を流通する。第2冷凍サイクルでは、冷媒の全量がバイパス流路(70)を流通するため、冷媒が第1流路(40a)を流通することを禁止できる。
第3の態様は、前記流路切換機構(80)は、前記バイパス流路(70)に接続され、前記利用熱交換器(54)側から前記熱源熱交換器(14)側への冷媒の流通のみを許容する第1逆止弁(CV6,CV9)と、前記利用熱交換器(54)側の前記液管(32,33)における前記バイパス流路(70)の接続部と、前記第1流路(40a)の前記利用熱交換器(54)側の端部との間に接続され、前記熱源熱交換器(14)側から前記利用熱交換器(54)側への冷媒の流通のみを許容する第2逆止弁(CV5)とを含む。
第3の態様では、第1冷凍サイクルと第2冷凍サイクルとの切換えに伴って、第1逆止弁(CV6,CV9)及び第2逆止弁(CV5)が冷媒の流路を切り換える。第2冷凍サイクルでは、冷媒が第1流路に流入することを制限できる。
第4の態様は、前記圧縮要素(20)は、第1圧縮部(22,23)と第2圧縮部(21)とを有し、前記第1冷凍サイクルにおいて該第1圧縮部(22,23)で圧縮した冷媒を前記第2圧縮部(21)でさらに圧縮する二段圧縮式である。
第5の態様は、冷凍装置(1)は、熱源ユニット(10)と、利用熱交換器(54)を有する利用ユニット(50)と備える。
第6の態様は、前記冷媒回路(2)は、前記利用熱交換器(54)を除霜するデフロスト運転において、前記第2冷凍サイクルを行う。
第6の態様では、第2冷凍サイクルを行うことによって、冷凍装置(1)の利用熱交換器を除霜できる。
第7の態様は、前記バイパス流路(70)、前記流路切換機構(80)、及び前記過冷却熱交換器(40)が、一体的な過冷却ユニットとして接続される。
第7の態様では、過冷却ユニットを、熱源ユニットとは別体として設置できる。
図1は、実施形態に係る冷凍装置の配管系統図である。 図2は、冷却運転の冷媒の流れを示した図1に相当する図である。 図3は、デフロスト運転の冷媒の流れを示した図1に相当する図である。 図4は、変形例1に係る冷凍装置の配管系統図である。 図5は、冷却運転の冷媒の流れを示した図4に相当する図である。 図6は、デフロスト運転の冷媒の流れを示した図4に相当する図である。 図7は、変形例2に係る冷凍装置の過冷却熱交換器及びその周辺構造を拡大した配管系統図である。 図8は、冷却運転の冷媒の流れを示した図7に相当する図である。 図9は、デフロスト運転の冷媒の流れを示した図7に相当する図である。 図10は、変形例3に係る冷凍装置の配管系統図である。 図11は、その他の実施形態に係る冷凍装置の図7に相当する図である。 図12は、その他の実施形態に係る冷凍装置の図7に相当する図である。 図13は、その他の実施形態に係る冷凍装置の図7に相当する図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《実施形態》
〈全体構成〉
実施形態に係る冷凍装置(1)は、冷凍倉庫の庫内の空気を冷却する。図1に示すよう
に、冷凍装置(1)は、室外ユニット(10)と庫内ユニット(50)とコントローラ(100)とを備える。室外ユニット(10)は、熱源ユニットであって、屋外に設置される。庫内ユニット(50)は、利用ユニット(50)である。
室外ユニット(10)は、熱源回路(11)を備える。庫内ユニット(50)は、利用回路(51)を備える。冷凍装置(1)では、熱源回路(11)と利用回路(51)とが連絡配管(3,4)を介して互いに接続されることによって、冷媒回路(2)が構成される。冷媒回路(2)では、冷媒が循環することで蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。
熱源回路(11)と利用回路(51)とは、液連絡配管(3)及びガス連絡配管(4)によって互いに接続されている。液連絡配管(3)の一端は、熱源回路(11)の一端部に接続された液側閉鎖弁(17)に接続されている。ガス連絡配管(4)の一端は、熱源回路(11)の他端部に接続されたガス側閉鎖弁(18)に接続されている。
−室外ユニット−
室外ユニット(10)は、屋外に設置される熱源ユニットである。室外ユニット(10)は、室外ファン(15)と熱源回路(11)とを有する。熱源回路(11)は、圧縮要素(20)と、四方切換弁(24)と、室外熱交換器(14)と、気液分離器(39)と、過冷却熱交換器(40)とを有する。
〈圧縮要素、及びその周辺構造〉
圧縮要素(20)は、熱媒体である冷媒を圧縮する。圧縮要素(20)は、低段側の第1圧縮部(22,23)で圧縮した冷媒を高段側の第2圧縮部(21)でさらに圧縮する二段圧縮式を構成する。具体的に、第1圧縮部(22,23)は、第1低段側圧縮機(22)及び第2低段側圧縮機(23)である。第2圧縮部(21)は、高段側圧縮機(21)である。第1低段側圧縮機(22)と第2低段側圧縮機(23)とは、互いに並列に接続される。各圧縮機(21〜23)は、いずれも全密閉式高圧ドーム型のスクロール圧縮機で構成される。
各圧縮機(21〜23)には、圧縮機構(図示せず)と該圧縮機構を駆動する電動機(図示せず)とがそれぞれ接続されている。高段側圧縮機(21)及び第2低段側圧縮機(23)の電動機には、該電動機の回転数を所定範囲内で自在に変更可能なインバータが接続されている。このインバータにより電動機の回転数を調整して、高段側圧縮機(21)及び第2低段側圧縮機(23)の運転容量を増減させることができる。第1低段側圧縮機(22)の電動機には、前記インバータは接続されていない。そのため、第1低段側圧縮機(22)の運転容量は固定である。第1低段側圧縮機(22)は、一定の回転速度で回転する。
高段側圧縮機(21)には、第1吸入管(44)及び第1吐出管(41)が接続される。第1低段側圧縮機(22)には、第2吸入管(45)及び第2吐出管(42)が接続される。第2低段側圧縮機(23)には、第3吸入管(46)及び第3吐出管(43)が接続される。
第2吸入管(45)及び第3吸入管(46)は、第1合流管(48)に接続される。第2吐出管(42)及び第3吐出管(43)は、第2合流管(47)に接続される。熱源回路(11)には、一端が第1合流管(48)の途中に接続し、他端が第2合流管(47)の途中に接続する接続管(49)が設けられる。接続管(49)には、第4電動弁(53)が接続される。第4電動弁(53)は、流量調整弁である。第4電動弁(53)は、接続管(49)の冷媒の流量を調節する。
〈四方切換弁〉
四方切換弁(24)は、冷媒の流路を切り換える切換部を構成する。四方切換弁(24)は、第1〜第4ポート(P1〜P4)を備える。第1ポート(P1)は、高段側圧縮機(21)の第1吐出管(41)に接続する。第2ポート(P2)は、第1吸入管(44)に接続する。第3ポート(P3)は、室外熱交換器(14)のガス端部に連通する。第4ポート(P4)は、第2合流管(47)に接続する。
四方切換弁(24)は、第1状態(図1に実線で示す状態)と第2状態(図1に破線で示す状態)とに切換え可能に構成されている。第1状態では、第2ポート(P2)と第4ポート(P4)とが互いに連通し、且つ第1ポート(P1)と第3ポート(P3)とが互いに連通する。第2状態では、第2ポート(P2)と第3ポート(P3)とが互いに連通し、且つ第1ポート(P1)と第4ポート(P4)とが互いに連通する。
〈室外熱交換器〉
室外熱交換器(14)は、熱源熱交換器を構成する。室外熱交換器(14)はフィン・アンド・チューブ型の空気熱交換器である。室外ファン(15)は、室外熱交換器(14)の近傍に配置される。室外ファン(15)は、室外空気を搬送する。室外熱交換器(14)は、その内部を流れる冷媒と、室外ファン(15)が搬送する室外空気とを熱交換させる。
室外熱交換器(14)のガス端は、四方切換弁(24)の第3ポート(P3)に連通する。室外熱交換器(14)の液端は、第1管(31)の一端に接続する。
〈気液分離器、過冷却熱交換器、及びその周辺構造〉
気液分離器(39)は、冷媒を貯留する容器を構成する。気液分離器(39)は、冷媒をガス冷媒と液冷媒に分離する。
過冷却熱交換器(40)は、第1流路(40a)と第2流路(40b)とを有する。第1流路(40a)は液冷媒が流通する液管(32,33)の途中に接続される。第2流路(40b)には、熱媒体である冷媒が流れる。第2流路は、第1流路(40a)を流れる冷媒を冷却する流路である。過冷却熱交換器(40)では、第1流路(40a)を流れる冷媒と、第2流路(40b)を流れる冷媒とが熱交換される。
室外熱交換器(14)の液端部と気液分離器(39)の上部との間には、第1管(31)が接続される。第1管(31)には、第4室外逆止弁(CV4)が接続される。第4室外逆止弁(CV4)は、室外熱交換器(14)から気液分離器(39)側への冷媒の流れを許容し、その逆の冷媒の流れを禁止する。
気液分離器(39)の下部と過冷却熱交換器(40)の第1流路(40a)の一端との間には
、第2管(32)が接続される。第2管(32)は液管の一部を構成する。第2管(32)には、室外膨張弁(25)が接続される。室外膨張弁(25)は、その開度が可変な電子膨張弁である。
第1流路(40a)の他端と液側閉鎖弁(17)との間には第3管(33)が接続される。第3管(33)は液管の一部を構成する。第3管(33)には、第2逆止弁である第5室外逆止弁(CV5)が接続される。第5室外逆止弁(CV5)は、室外熱交換器(14)側から庫内熱交換器(54)側への冷媒の流通を許容し、その逆の冷媒の流れを禁止する。
第3管(33)には、第4管(34)が接続される。第4管(34)の一端は、第3管(33)における第5室外逆止弁(CV5)と液側閉鎖弁(17)との間に接続する。第4管(34)の他端は、第1管(31)における第4室外逆止弁(CV4)と気液分離器(39)との間に接続する。第4管(34)には、第1逆止弁である第6室外逆止弁(CV6)が接続される。第6室外逆止弁(CV6)は、庫内熱交換器(54)側から室外熱交換器(14)側への冷媒の流通を許容し、その逆の冷媒の流れを禁止する。
第2管(32)には、第5管(35)が接続される。第5管(35)の一端は、第2管(32)における室外膨張弁(25)と第1流路(40a)との間に接続する。第5管(35)の他端は、第1管(31)における第4室外逆止弁(CV4)と室外熱交換器(14)との間に接続する。第5管(35)には、第7室外逆止弁(CV7)が接続されている。第7室外逆止弁(CV7)は、庫内熱交換器(54)側から室外熱交換器(14)側への冷媒の流れを許容し、その逆の冷媒の流れを禁止する。
〈インジェクション回路〉
熱源回路(11)は、インジェクション回路(60)を含む。インジェクション回路(60)は、中間圧の冷媒を圧縮要素(20)の中間圧力部へ導入する。インジェクション回路(60)は、1つの分岐管(61)と、1つの中継管(62)と、3つのインジェクション管(63,64,65)とを含む。
分岐管(61)の流入端は、第3管(33)における第4管(34)の接続部と液側閉鎖弁(17)との間に接続する。分岐管(61)の流出端は、過冷却熱交換器(40)の第2流路(40b)の流入端に接続する。分岐管(61)には、インジェクション弁(26)が接続される。
インジェクション弁(26)は、電子膨張弁で構成される。
中継管(62)の流入端は、第2流路(40b)の流出端に接続する。中継管(62)の流出部は、第1インジェクション管(63)、第2インジェクション管(64)、及び第3インジェクション管(65)の各流入端に接続する。
第1インジェクション管(63)の流出端は、高段側圧縮機(21)の圧縮室に連通する。第2インジェクション管(64)の流出端は、第1低段側圧縮機(22)の圧縮室に連通する。第3インジェクション管(65)の流出端は、第2低段側圧縮機(23)の圧縮室に連通する。
第1インジェクション管(63)には、第1電動弁(27)が接続される。第2インジェクション管(64)には、第2電動弁(28)が接続される。第3インジェクション管(65)には、第3電動弁(29)が接続される。第1〜第3電動弁(27〜29)は、流量調整弁である。第1〜第3電動弁(27〜29)は、対応するインジェクション管(63〜65)の冷媒の流量を調節する。
〈バイパス流路〉
バイパス流路(70)は、第4管(34)からなる。バイパス流路(70)は、第1管(31)、第2管(32)及び第5管(35)を含んでもよい。さらにバイパス流路(70)は気液分離器(39)を含んでもよい。バイパス流路(70)は、過冷却熱交換器(40)と並列に接続される。バイパス流路(70)の冷媒は、過冷却熱交換器(40)をバイパスする。具体的に、第2冷凍サイクルにおいて、庫内熱交換器(54)で放熱した冷媒は、第4管(34)、第1管(31)、気液分離器(39)、第2管(32)及び第5管(35)の順に流れる。
〈流路切換機構〉
流路切換機構(80)は、第1逆止弁である第6室外逆止弁(CV6)と、第2逆止弁である第5室外逆止弁(CV5)とからなる。流路切換機構(80)は、第4室外逆止弁(CV4)及び第7室外逆止弁(CV7)を含んでもよい。
流路切換機構(80)は、第2冷凍サイクルにおいて、第1流路(40a)の冷媒の流通を制限し、且つ、バイパス流路(70)の冷媒の流通を許容する。具体的に、流路切換機構(80)は、第2冷凍サイクルにおいて、第1流路(40a)の冷媒の流通を禁止し、且つ、バイパス流路(70)の冷媒の流通を許容する。流路切換機構(80)は、第1冷凍サイクルにおいて、第1流路(40a)の冷媒の流通を許容し、且つ、バイパス流路(70)の冷媒の流通を禁止する。
より具体的には、第1冷凍サイクルでは、第7室外逆止弁(CV7)は、室外熱交換器(14)から第1管(31)に流入した冷媒が第5管(35)を流通することを禁止する。第1冷凍サイクルにおいて、第6室外逆止弁(CV6)は、室外熱交換器(14)から第1管(31)に流入した冷媒が第4管(34)を流通することを禁止する。第1冷凍サイクルにおいて、室外膨張弁(25)は全開である。そのため、室外膨張弁(25)は、冷媒が第1流路(40a)へ流入することを許容する。
第2冷凍サイクルにおいて、第5室外逆止弁(CV5)は、冷媒が第1流路(40a)を流通することを禁止する。第2冷凍サイクルにおいて、第6室外逆止弁(CV6)は、冷媒が第4管(34)を流通することを許容する。第2冷凍サイクルにおいて、第4室外逆止弁(CV4)は、第4管(34)から第1管(31)に流入した冷媒が、室外熱交換器(14)側へ流れることを禁止する。第2冷凍サイクルにおいて、室外膨張弁(25)は、冷媒を減圧する。そのことによって、室外膨張弁(25)は、冷媒が第2管(32)から第5管(35)へ流入することを許容する。第2冷凍サイクルにおいて、第7室外逆止弁(CV7)は、冷媒が第5管(35)を流通することを許容する。
第5室外逆止弁(CV5)の下流側の冷媒の圧力は、第5室外逆止弁(CV5)の上流側の冷媒の圧力よりも高い。第1流路(40a)の冷媒の圧力は、室外膨張弁(25)で減圧された冷媒の圧力に相当するからである。このため、第1流路(40a)の冷媒が、第5室外逆止弁(CV5)を通過しない。
−庫内ユニット−
庫内ユニット(50)は、利用ユニットである。庫内ユニット(50)は、利用回路(51)と庫内ファン(52)とを有する。
利用回路(51)は、液連絡配管(3)及びガス連絡配管(4)に接続される。利用回路(51)は、その液端部からガス端部に向かって順に、加熱用配管(55)、庫内膨張弁(30)、及び庫内熱交換器(54)を有する。
加熱用配管(55)は、庫内熱交換器(54)の下方に接続されたドレンパン(59)に取付けられている。ドレンパン(59)は、庫内熱交換器(54)から滴下する結露水を回収する。加熱用配管(55)は、ドレンパン(59)を温めて、ドレン水の凍結を抑制する。
庫内膨張弁(30)は、感温筒を有する感温式膨張弁である。庫内膨張弁(30)は、庫内熱交換器(54)が蒸発器として機能するときは、該庫内熱交換器(54)の出口側の冷媒温度に基づいて開度が調整される。庫内熱交換器(54)が放熱器として機能するときは、庫内膨張弁(30)は全閉となる。
庫内熱交換器(54)は、利用熱交換器を構成する。庫内熱交換器(54)は、フィン・アンド・チューブ型の熱交換器であって、冷媒を庫内空気と熱交換させる。庫内ファン(52)は、庫内熱交換器(54)の近傍に配置される。庫内ファン(52)は、庫内熱交換器(54)へ庫内空気を供給する。
利用回路(51)は、庫内膨張弁(30)をバイパスする庫内バイパス流路(58)を有する。庫内バイパス流路(58)には、庫内逆止弁(CV8)が接続される。庫内逆止弁(CV8)は、庫内熱交換器(54)から加熱用配管(55)へ向かう冷媒の流れを許容し、その逆の流れを禁止する。
−センサ−
冷凍装置(1)は、各種のセンサ(図示省略)を有する。これらのセンサが検出する指標の一例として、冷媒回路(2)の高圧冷媒の温度/圧力、低圧冷媒の温度/圧力、中間圧力冷媒の温度/圧力、室外熱交換器(14)の冷媒温度、庫内熱交換器(54)の冷媒温度、第1低段側圧縮機(22)の吸入冷媒の過熱度、第2低段側圧縮機(23)の吸入冷媒の過熱度、各圧縮機(21〜23)の吐出冷媒の過熱度、庫外空気の温度、庫内の温度などが挙げられる。
−コントローラ−
室外ユニット(10)はコントローラ(100)を備える。コントローラ(100)は、制御基板上に搭載されたマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータを動作させるためのソフトウエアを格納するメモリディバイス(具体的に半導体メモリ)とを含む。
コントローラ(100)は、第1冷凍サイクルと第2冷凍サイクルとを切り換えるように制御する。具体的に、第1冷凍サイクルは、室外熱交換器(14)を放熱器とし、庫内熱交換器(54)を蒸発器とする冷凍サイクルである。第1冷凍サイクルでは、庫内空気を冷却する冷凍運転が行われる。第2冷凍サイクルは、庫内熱交換器(54)を放熱器とし、室外熱交換器(14)を蒸発器とする冷凍サイクルである。第2冷凍サイクルでは、庫内熱交換器(54)に付着した霜を取るためのデフロスト運転が行われる。
コントローラ(100)は、前記各種のセンサ、各種の弁(25〜30,53)、圧縮要素(20)、ファン(15,52)、及びその他冷媒回路(2)の構成要素の各機器と通信線(図示省略)により接続されている。コントローラ(100)は、前記各機器から運転指令やセンサの検出信号を受けることにより、圧縮要素(20)の運転容量の制御、ファン(15,52)の回転数の制御、及び各種の弁(25〜30,53)の切換えや開度調節を行いながら、冷凍装置(1)の運転(本実施形態では、冷却運転とデフロスト運転)を制御する。
−運転動作−
〈冷却運転〉
冷却運転では、各圧縮機(21〜23)、室外ファン(15)、及び庫内ファン(52)が運転される。四方切換弁(24)は第1状態に設定される。室外膨張弁(25)は全開状態になる。庫内膨張弁(30)、インジェクション弁(26)、第1〜第3電動弁(27〜29)の開度が適宜調節される。第4電動弁(53)は全閉状態となり、接続管(49)には冷媒は流通しない。
冷却運転では、四方切換弁(24)は第1状態になる。第1状態では、室外熱交換器(14)を凝縮器(放熱器)とし、庫内熱交換器(54)を蒸発器とする第1冷凍サイクルが行われる。
図2に示すように、冷却運転では、第1低段側圧縮機(22)及び第2低段側圧縮機(23)で圧縮された冷媒は、第2合流管(47)を流れる。この冷媒は、四方切換弁(24)及び第1吸入管(44)を通過して高段側圧縮機(21)の圧縮室へ導入される。高段側圧縮機(21)で圧縮された高圧冷媒は、第1吐出管(41)、四方切換弁(24)を通過して、室外熱交換器(14)に流入する。室外熱交換器(14)では、冷媒が室外空気へ放熱する。室外熱交換器(14)で放熱した冷媒は、第1管(31)を流れる。第7室外逆止弁(CV7)及び第6室外逆止弁(CV6)によって、バイパス流路(70)の一部である第5管(35)及び第4管(34)の冷媒の流通すが制限される。そのため、この冷媒は、気液分離器(39)に流入し、第2管(32)及び過冷却熱交換器(40)の第1流路(40a)を通過する。
インジェクション弁(26)が開放されると、第3管(33)の冷媒の一部が分岐管(61)を流れる。分岐管(61)の冷媒は、インジェクション弁(26)で減圧された後、過冷却熱交換器(40)の第2流路(40b)を流れる。過冷却熱交換器(40)では、第2流路(40b)の冷媒と、第1流路(40a)の冷媒とが熱交換する。第2流路(40b)の冷媒は、第1流路(40a)の冷媒から吸熱して蒸発する。これにより、第1流路(40a)の冷媒が冷却され、この冷媒の過冷却度が大きくなる。
第2流路を流れた冷媒は、中継管(62)を経由して、各インジェクション管(63〜65)から各圧縮機(21〜23)の圧縮室へ導入される。
第1流路(40a)で冷却された冷媒は、第3管(33)、液連絡配管(3)を流れ、庫内ユニット(50)へ送られる。
庫内ユニット(50)では、冷媒は、加熱用配管(55)を通過して、庫内膨張弁(30)により減圧される。この冷媒は、庫内熱交換器(54)に流入して、庫内空気から吸熱して蒸発する。これにより、庫内空気が冷却される。
庫内熱交換器(54)で蒸発した冷媒は、ガス連絡配管(4)を流れ、室外ユニット(10)へ送られる。この冷媒は、第1合流管(48)を流れ、第1低段側圧縮機(22)及び第2低段側圧縮機(23)にそれぞれ吸入される。このように冷媒が循環することにより、冷凍倉庫の庫内を設定温度に維持する冷却運転が行われる。
〈デフロスト運転〉
デフロスト運転では、高段側圧縮機(21)、室外ファン(15)が運転される。四方切換弁(24)は第2状態に設定される。庫内膨張弁(30)は全閉状態となる。第4電動弁(53)は全開状態となる。なお、デフロスト運転では、冷却運転と同様、インジェクション回路(60)に冷媒を流してもよい。インジェクション弁(26)を全閉とし、インジェクション回路(60)に冷媒を流さなくてもよい。
デフロスト運転では、四方切換弁(24)は、第2状態になる。第2状態では、室外熱交換器(14)を蒸発器とし、庫内熱交換器(54)を凝縮器(放熱器)とする第2冷凍サイクルが行われる。
図3に示すように、デフロスト運転では、高段側圧縮機(21)で圧縮された冷媒は、第1吐出管(41)、四方切換弁(24)、第2合流管(47)、接続管(49)及び第1合流管(48)の順に流れる。この冷媒は、ガス連絡配管(4)を通過して、庫内ユニット(50)に送られる。庫内ユニット(50)では、冷媒は庫内熱交換器(54)を流れる。庫内熱交換器(54)では、冷媒によって、その表面の霜が融かされる。庫内熱交換器(54)で放熱した冷媒は、庫内バイパス流路(58)及び加熱用配管(55)を流れる。この冷媒は、液連絡配管(3)を流れ、室外ユニット(10)へ送られる。
室外ユニット(10)の冷媒は、第3管(33)からバイパス流路(70)に流入する。具体的に、第5室外逆止弁(CV5)によって、第1流路(40a)の冷媒の流通が制限される。そのため、この冷媒は第4管(34)に流入する。その後、この冷媒は第1管(31)に流入するが、第4室外逆止弁(CV4)によって室外熱交換器(14)側には流れず、気液分離器(39)側に流れる。気液分離器(39)から第2管(32)に流入した冷媒は、室外膨張弁(25)により減圧される。この冷媒は、第1流路(40a)への流通が制限される。なぜなら、上述したように、第5室外逆止弁(CV5)の前後の差圧により、第5室外逆止弁(CV5)の冷媒の流通が禁止されるからである。室外膨張弁(25)により減圧された冷媒は、第5管(35)に流入した後、第1管(31)に流入する。第1管(31)に流入した冷媒の気液分離器(39)側への流れは制限される。第4室外逆止弁(CV4)の前後の冷媒の差圧により、第4室外逆止弁(CV4)の冷媒の流通が禁止されるからである。
第1管(31)の冷媒は、室外熱交換器(14)に流入する。室外熱交換器(14)では、低圧冷媒が庫外空気と熱交換して蒸発する。室外熱交換器(14)で蒸発した冷媒は、四方切換弁(24)及び第1吸入管(44)を通過して、高段側圧縮機(21)の圧縮室へ導入される。このように冷媒が循環することにより、庫内熱交換器(54)に付着した霜を除去するデフロスト運転が行われる。
−実施形態の効果−
上記実施形態は、圧縮要素(20)、熱源熱交換器(14)、及び過冷却熱交換器(40)を含む熱源回路(11)を備え、利用熱交換器(54)を有する利用ユニット(50)に接続されることにより、冷凍サイクルを行う冷媒回路(2)を構成する熱源ユニット(10)において、前記熱源回路(11)は、前記熱源熱交換器(14)を放熱器とし、前記利用熱交換器(54)を蒸発器とする第1冷凍サイクルと、前記利用熱交換器(54)を放熱器とし、前記熱源熱交換器(14)を蒸発器とする第2冷凍サイクルとを切り換える切換部(24)を有し、前記過冷却熱交換器(40)は、前記熱源回路(11)の液冷媒が流れる液管(32,33)の途中に接続される第1流路(40a)と、前記第1流路(40a)を流れる冷媒を冷却する熱媒体が流れる第2流路(40b)とを有し、前記熱源回路(11)は、前記第2冷凍サイクルにおいて、前記利用熱交換器(54)で放熱した冷媒の少なくとも一部が前記第1流路(40a)をバイパスするように構成されるバイパス流路(70)と、前記第2冷凍サイクルにおいて、前記第1流路(40a)の冷媒の流通を制限し且つ前記バイパス流路(70)の冷媒の流通を許容する流路切換機構(80)とをさらに有する。
この構成では、第2冷凍サイクルにおいて、第1流路(40a)の冷媒の流通を制限できる。そのため、第2冷凍サイクルにおいて、冷媒の全量または一部がバイパス流路(70)を流通できる。このことにより、第1冷凍サイクルから第2冷凍サイクルに切り換わった直後に、比較的高温の冷媒が室外ユニット(10)に流れても、過冷却熱交換器(40)の熱応力の増大を抑制できる。ひいては、過冷却熱交換器(40)の破損を回避できる。
加えて、第1冷凍サイクルにおいて、冷媒がバイパス流路(70)を流通することを制限できる。そのため、第1冷凍サイクルにおいて、過冷却熱交換器(40)の第1流路(40a)を流れる冷媒の量を十分確保できる。従って、庫内ユニット(50)の冷却能力を向上できる。
実施形態では、前記バイパス流路(70)は、前記過冷却熱交換器(40)と並列に接続され、前記流路切換機構(80)は、前記第1冷凍サイクルにおいて前記第1流路(40a)の冷媒の流通を許容し且つ前記バイパス流路(70)の冷媒の流通を禁止し、前記第2冷凍サイクルにおいて前記第1流路(40a)の冷媒の流通を禁止し且つ前記バイパス流路(70)の冷媒の流通を許容する。
この構成では、第2冷凍サイクルにおいて、第1流路(40a)の冷媒の流通を禁止できる。そのため、第2冷凍サイクルにおいて、冷媒の全量がバイパス流路(70)を流通する。このことにより、第2冷凍サイクルにおいて、過冷却熱交換器(40)の熱応力の増大を確実に抑制できる。
加えて、第1冷凍サイクルにおいて、バイパス流路(70)の冷媒の流通を禁止できる。そのため、第1冷凍サイクルにおいて、全量の冷媒が過冷却熱交換器(40)の第1流路(40a)を流通できる。
実施形態では、前記流路切換機構(80)は、前記バイパス流路(70)に接続され、前記利用熱交換器(54)側から前記熱源熱交換器(14)側への冷媒の流通のみを許容する第1逆止弁(CV6)と、前記利用熱交換器(54)側の前記液管(32,33)における前記バイパス流路(70)の接続部と、前記第1流路(40a)の前記利用熱交換器(54)側の端部との間に接続され、前記熱源熱交換器(14)側から前記利用熱交換器(54)側への冷媒の流通のみを許容する第2逆止弁(CV5)とを含む。
この構成では、第1冷凍サイクルと第2冷凍サイクルとの切換に伴って、自動的に冷媒の流路を切り換えることができる。このことにより、第1冷凍サイクルでは、冷媒は確実に第1流路(40a)を流通できる。また、第2冷凍サイクルでは、冷媒は確実にバイパス流路(70)を流通できる。
第1〜第2逆止弁(CV6,CV5)による流路の切り換えであれば、例えば電磁弁や電動弁のように電気的に流路を切り換える必要がない。このため、電気的な不具合により、流路の切り換えができないといった問題も生じない。
実施形態では、圧縮要素(20)は、第1圧縮部(22,23)と第2圧縮部(21)とを有し、前記第1冷凍サイクルにおいて該第1圧縮部(22,23)で圧縮した冷媒を前記第2圧縮部(21)でさらに圧縮する二段圧縮式である。
この構成では、第1冷凍サイクルの蒸発圧力が、単段圧縮式と比べ低くなる。そのため、第1冷凍サイクルでは、第1流路(40a)において冷媒は、比較的低い温度(例えば、−35℃)にまで冷却される。第1冷凍サイクルから第2冷凍サイクルに切り換わると、庫内熱交換器(54)で放熱された比較的高温の冷媒が熱源回路(11)に流入する。そのため、二段圧縮式では、このような温度差による過冷却熱交換器(40)の熱応力が増大する問題は顕著となる。しかし、本実施形態では、熱源回路(11)は、バイパス流路(70)及び流路切換機構(80)を備えるため、第2冷凍サイクルにおいて、第1流路(40a)の冷
媒の流通は制限される。従って、二段圧縮式の圧縮要素(20)を備える室外ユニット(10)において、第1冷凍サイクルから第2冷凍サイクルへの切り換えによる、過冷却熱交換器(40)の熱応力の増大を抑制できる。
《変形例1》
図4に示すように、変形例1は、実施形態の室外ユニット(10)の構成の一部を変更したものである。以下では、実施形態と異なる部分について説明する。
〈バイパス流路〉
変形例1の熱源回路(11)は、第6管(36)を備える。第6管(36)は、第1流路(40a)をバイパスするバイパス流路(70)である。第6管(36)は、過冷却熱交換器(40)と並列に液管(32,33)に接続される。具体的に、第6管(36)の一端は、第2管(32)に接続する。第6管(36)の他端は、第3管(33)における第5室外逆止弁(CV5)の下流側に接続する。第6管(36)には、第1逆止弁である第8室外逆止弁(CV9)が接続される。第8室外逆止弁(CV9)は、第2冷凍サイクルにおいて庫内熱交換器(54)側から室外熱交換器(14)側への冷媒の流れを許容し、その逆の流れは禁止する。
〈流路切換機構〉
流路切換機構(80)は、第8室外逆止弁(CV9)と第5室外逆止弁(CV5)とを有する。第5室外逆止弁(CV5)は、第3管(33)における第6管(36)の接続部と、第1流路(40a)の庫内熱交換器(54)側の端部との間に接続されている。第5室外逆止弁(CV5)は、室外熱交換器(14)側から庫内熱交換器(54)側への冷媒の流れを許容し、その逆の冷媒の流れを禁止する。
〈インジェクション回路、その他の配管〉
インジェクション回路(60)の分岐管(61)の流入端は、第3管(33)における第6管(36)の接続部と液側閉鎖弁(17)との間に接続する。分岐管(61)の流出部には、第1〜第3インジェクション管(63〜65)がそれぞれ接続する。
第4管(34)の一端は、第2管(32)における第6管(36)の接続部と、第5管(35)の接続部との間に接続する。第4管(34)の他端は、第1管(31)における第4室外逆止弁(CV4)の下流側に接続する。
−運転動作−
〈冷却運転〉
図5に示すように、低段側圧縮機(22,23)で圧縮され、更に高段側圧縮機(21)で圧縮された冷媒は、室外熱交換器(14)にて室外空気へ放熱する。室外熱交換器(14)により放熱された冷媒は、第1管(31)を流れる。この冷媒は、気液分離器(39)に流入した後、過冷却熱交換器(40)に向かって第2管(32)を流れる。第2管(32)の冷媒は、過冷却熱交換器(40)の第1流路(40a)を流通する。なお、第8室外逆止弁(CV9)により、バイパス流路(70)である第6管(36)への冷媒の流入は禁止される。
第1流路(40a)を流れる冷媒は、第2流路(40b)を流れる冷媒により熱交換されて冷却される。第3管(33)に流入した冷媒の一部は分岐管(61)に流入し、残りは庫内熱交換器(54)に向かって流れる。
分岐管(61)に流入した冷媒は、各インジェクション管(63〜65)から各圧縮機(21〜23)の圧縮室へ導入される。
庫内ユニット(50)に向かって流れる冷媒は、液連絡配管(3)を流れ、庫内ユニット(50)へ送られる。
〈デフロスト運転〉
図6に示すように、デフロスト運転では、インジェクション弁(26)は全閉となる。そのため第2流路(40b)には冷媒は流れない。
第2冷凍サイクルにおいて、庫内ユニット(50)から液連絡配管(3)を通過した冷媒
は、第3管(33)に流入する。第3管(33)の冷媒は、第5室外逆止弁(CV5)により、第1流路(40a)へ流入せず、バイパス流路(70)である第6管(36)を通過する。第6管(36)を流れた冷媒は、第2管(32)、第4管(34)、第1管(31)、気液分離器(39)及び第2管(32)の順に流れる。冷媒は、室外膨張弁(25)により減圧された後、第5管(35)及び第1管(31)を通過して室外熱交換器(14)に流入する。なお、第6管(36)から第2管(32)に流入した冷媒は、第1流路(40a)を流通しない。なぜなら、第5室外逆止弁(CV5)の前後の差圧により、第5室外逆止弁(CV5)の冷媒の流通が禁止されるからである。同様に、第4室外逆止弁(CV4)の前後の差圧により、第1管(31)に流入した冷媒は、気液分離器(39)側に流れない。
この変形例1では、第5室外逆止弁(CV5)と第8室外逆止弁(CV9)は、第2冷凍サイクルにおいて第1流路(40a)の冷媒の流通を禁止し、且つ、バイパス流路(70)の冷媒の流通を許容する。そのため、第2冷凍サイクルにおいて、庫内ユニット(50)から流れる冷媒は、バイパス流路(70)である第6管(36)を流れ、第1流路(40a)を流通することを確実に抑制できる。このことにより、変形例1においても、第1冷凍サイクルから第2冷凍サイクルに切り換わった直後において、比較的高温の冷媒が第1流路(40a)に流れることを抑制できる。従って、過冷却熱交換器(40)の熱応力の増大を抑制できる。
加えて、第1冷凍サイクルと第2冷凍サイクルとの切り換えにおいて、自動的に冷媒の流路を切り換えることができる。従って、変形例1においても、第1冷凍サイクルから第2冷凍サイクルに切り換わった直後において、過冷却熱交換器(40)の熱応力の増大を確実に抑制できる。
加えて、第1冷凍サイクルにおいて、冷媒全量が第1流路(40a)を流通し、バイパス流路の流通を禁止できる。このことにより、第1冷凍サイクルにおいて、過冷却熱交換器(40)は冷媒全量を冷却できる。
《変形例2》
変形例2では、変形例1の流路切換機構(80)の構成を変更したものである。以下では、変形例1と異なる部分について説明する。
〈流路切換機構〉
図7に示すように、変形例2の流路切換機構(80)は、第1三方切換弁(81)と第2三方切換弁(82)とから構成される。
第1三方切換弁(81)は、第2管(32)と第6管(36)との接続部に接続される。具体的に、第1三方切換弁(81)の第3ポート(P3)は、室外熱交換器(14)側から延びる第2管(32)に接続する。第2ポート(P2)は、第6管(36)の一端に接続する。第1ポート(P1)は、第1流路(40a)側から延びる第2管(32)に接続する。
第2三方切換弁(82)は、第3管(33)と第6管(36)の接続部に接続される。具体的に、第2三方切換弁(82)の第1ポート(P1)は、庫内熱交換器(54)側から延びる第3管(33)に接続する。第2ポート(P2)は、第6管(36)の他端に接続する。第3ポート(P3)は、第1流路(40a)側から延びる第3管(33)に接続する。
流路切換機構(80)は、コントローラ(100)によって制御される。第1状態(図7に実線で示す状態)では、第1三方切換弁(81)及び第2三方切換弁(82)は、それぞれ第1ポート(P1)と第3ポート(P3)とが互いに接続する。一方、第2状態(図7に破線で示す状態)では、第1三方切換弁(P1)及び第2三方切換弁(P2)は、それぞれ第1ポート(P1)と第2ポート(P2)とが互いに接続する。
図8に示すように、第1冷凍サイクルでは、流路切換機構(80)は第1状態となる。第1状態では、冷媒はバイパス流路(70)である第6管(36)へ流入せず、第1流路(40a)を流通する。このことにより、第1冷凍サイクルでは、バイパス流路(70)への冷媒の流入が禁止されるため、冷媒全量が第1流路(40a)を流通できる。
図9に示すように、第2冷凍サイクルでは、流路切換機構(80)は第2状態となる。第2状態では、冷媒は第1流路(40a)へ流入せず、バイパス流路(70)である第6管(36)を流通する。このことにより、第2冷凍サイクルでは、第1流路(40a)への冷媒の流入が禁止されるため、冷媒全量がバイパス流路(70)を流通できる。
変形例2においても、第2冷凍サイクルでは、庫内熱交換器(54)側から流入する冷媒は、第1流路(40a)をバイパスする。このことにより、第1冷凍サイクルから第2冷凍サイクルに切り換わった直後に過冷却熱交換器(40)の熱応力が増大することを抑制できる。
《変形例3》
変形例3では、変形例1及び変形例2の過冷却熱交換器(40)の構成を変更したものである。以下では、変形例1及び変形例2と異なる部分について説明する。
〈過冷却回路〉
図10に示すように、変形例3の室外ユニット(10)は過冷却ユニット(90)を備える。過冷却ユニット(90)は、過冷却回路(91)と過冷却用ファン(94)とを備える。
過冷却回路(91)は、過冷却用圧縮機(92)、過冷却用熱交換器(93)、過冷却用膨張弁(26)、及び第2流路(40b)を備える。過冷却回路(91)は、熱源回路(11)とは独立した冷媒回路である。過冷却回路(91)は、熱媒体である冷媒が、過冷却用圧縮機(92)、過冷却用熱交換器(93)、過冷却用膨張弁(26)、及び第2流路(40b)の順に流れるように構成される。
過冷却用圧縮機(92)は、全密閉式高圧ドーム型のスクロール圧縮機で構成される。過冷却用圧縮機(92)には、圧縮機部(図示せず)と該圧縮機部を駆動する電動機(図示せず)とがそれぞれ接続されている。過冷却用圧縮機(92)の電動機には、該電動機の回転数を所定範囲内で自在に変更可能なインバータが接続されている。このインバータにより電動機の回転数を調整して、過冷却用圧縮機(92)の運転容量を増減させることができる。
過冷却用熱交換器(93)はフィン・アンド・チューブ型の空気熱交換器である。過冷却用ファン(94)は、過冷却用熱交換器(93)の近傍に配置される。過冷却用ファン(94)は、室外空気を搬送する。過冷却用熱交換器(93)は、その内部を流れる高圧冷媒と、過冷却用ファン(94)が搬送する室外空気とを熱交換させる。
過冷却用膨張弁(26)は、その開度が可変な電子膨張弁である。過冷却用膨張弁(26)の開度を調節することにより、第2流路(40b)を流れる冷媒の温度が調節される。
第2流路(40b)は、過冷却用膨張弁(26)により低圧となった冷媒が流れる。第2流路(40b)を流れる冷媒は、第1流路(40a)を流れる冷媒から吸熱して蒸発する。
−運転動作−
〈冷却運転〉
冷却運転において、過冷却ユニット(90)では、過冷却用圧縮機(92)、過冷却用ファン(94)が運転される。過冷却用膨張弁(26)の開度が適宜調節される。
過冷却回路(91)では、過冷却用圧縮機(92)で圧縮された冷媒は、過冷却用熱交換器(93)において、室外空気へ放熱する。放熱された冷媒は、過冷却用膨張弁(26)により減圧後、第2流路(40b)に流入する。第2流路(40b)の冷媒は、第1流路(40a)を流れる冷媒と熱交換された後、再び過冷却用圧縮機(92)に吸入される。
熱源回路では、上記変形例1及び2と同様に、低段側圧縮機(22,23)及び高段側圧縮機(21)において圧縮された冷媒は、室外熱交換器(14)にて室外空気へ放熱する。放熱された冷媒は、第1管(31)を流れる。この冷媒は、気液分離器(39)に流入した後、第2管(32)を流れ、過冷却熱交換器(40)の第1流路(40a)を流通する。
第1流路(40a)を流れる冷媒は、第2流路(40b)を流れる冷媒により熱交換されて冷却される。第3管(33)に流入した冷媒の一部は分岐管(61)に流入し、残りは庫内熱交換器(54)に向かって流れる。
〈デフロスト運転〉
デフロスト運転では、過冷却用圧縮機(92)の運転は停止する。そのため第2流路(40b)には冷媒は流れない。
変形例1及び2と同様に、庫内ユニット(50)から液連絡配管(3)を通過した冷媒は、第3管(33)に流入する。第3管(33)の冷媒は、第5室外逆止弁(CV5)により、第1流路(40a)へ流入せず、バイパス流路(70)である第6管(36)を通過する。第6管(36)を流れた冷媒は、第2管(32)、第4管(34)、第1管(31)、気液分離器(39)及び第2管(32)の順に流れる。冷媒は、室外膨張弁(25)により減圧された後、第5管(35)及び第1管(31)を通過して室外熱交換器(14)に流入する。なお、第5室外逆止弁(CV5)の前後の差圧により、第6管(36)から第2管(32)に流入した冷媒は、第1流路(40a)を流通しない。同様に、第4室外逆止弁(CV4)の前後の差圧により、第5管(35)から第1管(31)に流入した冷媒は、気液分離器(39)へ流れない。
変形例3においても、第2冷凍サイクルでは、庫内熱交換器(54)側から流入する冷媒は、第1流路(40a)をバイパスする。このことにより、第1冷凍サイクルから第2冷凍サイクルに切り換わった直後に過冷却熱交換器(40)の熱応力が増大することを抑制できる。
加えて、過冷却ユニット(90)は、熱源回路(11)とは独立した冷媒回路である過冷却回路(91)を有する。そのため、第2流路(40b)を流れる冷媒の温度を独立して制御できる。
《その他の実施形態》
第2冷凍サイクルは、庫内熱交換器(54)を放熱器とし、室外熱交換器(14)を蒸発器とする暖房運転であってもよい。冷却運転から暖房運転に切り換わると、庫内熱交換器(54)側から室外熱交換器(14)側へ流入する冷媒は、第1流路(40a)をバイパスする。従って暖房運転の場合も、過冷却熱交換器(40)の熱応力の増大を抑制できる。
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
変形例3の過冷却ユニット(90)は、バイパス流路(70)と流路切換機構(80)と過冷却熱交換器(40)とを備える一体的な過冷却ユニットとしてもよい。このことにより、該過冷却ユニット(90)は、室外ユニット(10)と別体とすることができる。
圧縮要素(20)は、単段圧縮式であってもよい。この場合、上記実施形態では、第1冷凍サイクル(冷却運転)において、高段側圧縮機(21)は運転され、第1低段側圧縮機(22)及び第2低段側圧縮機(23)の運転は停止される。第4電動弁(53)は全開状態となる。庫内熱交換器(54)側から第1合流管(48)に流入した冷媒は、接続管(49)を流通し、高段側圧縮機(21)に吸入される。高段側圧縮機(21)で圧縮された冷媒は、上記実施形態と同様に、室外熱交換器(14)、気液分離器(39)及び過冷却熱交換器(40)を流れる。このように、冷媒は冷媒回路(2)を流れる。
圧縮要素(20)は、複数の圧縮機が並列に接続された単段圧縮式であってもよい。
上記実施形態の流路切換機構(80)である、第5室外逆止弁(CV5)及び第6室外逆止弁(CV6)、及び上記変形例1の流路切換機構(80)である、第5室外逆止弁(CV5)及び第8室外逆止弁(CV9)は、それらの開度が調整可能な電動弁であってもよい。第1冷凍サイクル及び第2冷凍サイクルにおいて、それぞれの電動弁の開度を調整することによって第1流路(40a)の冷媒の流量、及びバイパス流路(70)冷媒の流量を調節できる。このことにより、第2冷凍サイクルにおいて、冷媒の少なくとも一部がバイパス流路(70)を流通できるように調節できる。従って、第2冷凍サイクルにおいて、バイパス流路(70)を流れる冷媒の流量を調節することによって、過冷却熱交換器(40)の熱応力の増大を抑制できる。また、第1冷凍サイクルにおいて、冷媒の少なくとも一部がバイパス流路(70)を流通できるように調節できる。このことにより、第1冷凍サイクルにおいて、第1流路(40a)で熱交換される冷媒量を調節できる。
上記実施形態の流路切換機構(80)である、第5室外逆止弁(CV5)及び第6室外逆止弁(CV6)、及び上記変形例1の流路切換機構(80)である、第5室外逆止弁(CV5)及び第8室外逆止弁(CV9)は、開閉のみを行う開閉弁であってもよい。具体的に、第1冷凍サイクルにおいて、冷媒が第1流路(40a)を流通するように一方の弁を開放し、冷媒がバイパス流路(70)を流通しないように他方の弁を閉鎖する。このことにより、冷媒全量が第1流路(40a)を流通できる。また、第2冷凍サイクルにおいて、冷媒が第1流路(40a)を流通しないように一方の弁を閉鎖し、冷媒がバイパス流路(70)を流通するように他方の弁を開放する。このことにより、冷媒全量がバイパス流路(70)を流通できる。
図11に示すように、変形例1及び変形例2において、流路切換機構(80)は、第1三方切換弁(81)と第5室外逆止弁(CV5)とを備えていてもよい。第1冷凍サイクルでは、第1三方切換弁(81)の第1ポート(P1)と第3ポート(P3)とが接続する。このことにより、第1冷凍サイクルでは、第6管(36)への冷媒の流入が禁止される。従って、第1冷凍サイクルでは、冷媒全量が第1流路(40a)を流通できる。
一方、第2冷凍サイクルでは、第1三方切換弁(81)の第1ポート(P1)と第2ポート(P2)とが接続する。このことにより、第2冷凍サイクルでは、第1流路(40a)への冷媒の流入が禁止される。従って、第2冷凍サイクルでは、冷媒全量が第6管(36)を流通できる。
図12に示すように、変形例1及び変形例2において、流路切換機構(80)は、第2三方切換弁(82)と第8室外逆止弁(CV9)とを備えていてもよい。第1冷凍サイクルでは、第2三方切換弁(82)の第1ポート(P1)と第3ポート(P3)とが接続する。このことにより、第1冷凍サイクルでは、第6管(36)への冷媒の流入が禁止される。従って、第1冷凍サイクルでは、冷媒全量が第1流路(40a)を流通できる。
一方、第2冷凍サイクルでは、第2三方切換弁(82)の第1ポート(P1)と第2ポート(P2)とが接続する。このことにより、第2冷凍サイクルでは、第1流路(40a)への冷媒の流入が禁止される。従って、第2冷凍サイクルでは、冷媒全量が第6管(36)を流通できる。
図13に示すように、変形例1及び変形例2において、流路切換機構(80)は、第2三方切換弁(82)のみを備えていてもよい。第1冷凍サイクルでは、第2三方切換弁(82)の第1ポート(P1)と第3ポート(P3)とが接続する。第2冷凍サイクルでは、第2三方切換弁(82)の第1ポート(P1)と第2ポート(P2)とが接続する。
インジェクション回路(60)は、上記実施形態に限定されない。インジェクション回路(60)は、上記実施形態に開示の機能を損なわない限り適宜変形してもよい。
上記実施形態において、利用回路(51)は、庫内バイパス流路(58)を備えなくてもよい。この場合、庫内膨張弁(30)は、その開度が調整可能な電子膨張弁である。庫内熱交換器(54)が放熱器として機能する運転では、庫内膨張弁(30)は全開となる。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。以上に述べた「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
以上説明したように、本開示は、熱源ユニット、冷凍装置、及び過冷却ユニットについて有用である。
1 冷凍装置
2 冷媒回路
10 室外ユニット(熱源ユニット)
11 熱源回路
14 室外熱交換器(熱源熱交換器)
20 圧縮要素
21 高段側圧縮機(第2圧縮部)
22 第1低段側圧縮機(第1圧縮部)
23 第2低段側圧縮機(第1圧縮部)
24 四方切換弁(切換部)
32 第2管(液管)
33 第3管(液管)
40 過冷却熱交換器
40a 第1流路
40b 第2流路
50 庫内ユニット(利用ユニット)
54 庫内熱交換器(利用熱交換器)
70 バイパス流路
80 流路切換機構
CV6 第6室外逆止弁(第1逆止弁)
CV9 第8室外逆止弁(第1逆止弁)
CV5 第5室外逆止弁(第2逆止弁)

Claims (7)

  1. 圧縮要素(20)及び熱源熱交換器(14)を含む熱源回路(11)を備え、利用熱交換器(54)を有する利用ユニット(50)に接続されることにより、冷凍サイクルを行う冷媒回路(2)を構成する熱源ユニット(10)であって、
    前記熱源回路(11)は、
    前記熱源熱交換器(14)を放熱器とし、前記利用熱交換器(54)を蒸発器とする第1冷凍サイクルと、前記利用熱交換器(54)を放熱器とし、前記熱源熱交換器(14)を蒸発器とする第2冷凍サイクルとを切り換える切換部(24)と、
    前記熱源回路(11)の液冷媒が流れる液管(32,33)の途中に接続される第1流路(40a)と、前記第1流路(40a)を流れる冷媒を冷却する熱媒体が流れる第2流路(40b)と
    を有する過冷却熱交換器(40)と、
    前記熱源熱交換器(14)と前記過冷却熱交換器(40)との間に配置され、前記第2冷凍サイクルにおいて冷媒を減圧する膨張弁(25)と、
    前記第2冷凍サイクルにおいて、前記利用熱交換器(54)で放熱した冷媒の少なくとも一部が前記第1流路(40a)をバイパスするように構成されるバイパス流路(70)と、
    前記第2冷凍サイクルにおいて、前記第1流路(40a)の冷媒の流通を制限し且つ前記
    バイパス流路(70)の冷媒の流通を許容する流路切換機構(80)とを有する
    ことを特徴とする熱源ユニット。
  2. 請求項1において、
    前記バイパス流路(70)は、前記過冷却熱交換器(40)と並列に接続され、前記流路切換機構(80)は、前記第1冷凍サイクルにおいて前記第1流路(40a)の冷媒の流通を許
    容し且つ前記バイパス流路(70)の冷媒の流通を禁止し、前記第2冷凍サイクルにおいて前記第1流路(40a)の冷媒の流通を禁止し且つ前記バイパス流路(70)の冷媒の流通を
    許容する
    ことを特徴とする熱源ユニット。
  3. 請求項2において、
    前記流路切換機構(80)は、
    前記バイパス流路(70)に接続され、前記利用熱交換器(54)側から前記熱源熱交換器(14)側への冷媒の流通のみを許容する第1逆止弁(CV6,CV9)と、
    前記利用熱交換器(54)側の前記液管(32,33)における前記バイパス流路(70)の接続部と、前記第1流路(40a)の前記利用熱交換器(54)側の端部との間に接続され、前
    記熱源熱交換器(14)側から前記利用熱交換器(54)側への冷媒の流通のみを許容する第2逆止弁(CV5)とを含むことを特徴とする熱源ユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つにおいて、
    前記圧縮要素(20)は、第1圧縮部(22,23)と第2圧縮部(21)とを有し、前記第1冷凍サイクルにおいて該第1圧縮部(22,23)で圧縮した冷媒を前記第2圧縮部(21)でさらに圧縮する二段圧縮式であることを特徴とする熱源ユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の熱源ユニット(10)と、前記利用熱交換器(54)を有する前記利用ユニット(50)とを備える冷凍装置。
  6. 請求項5において、
    前記冷媒回路(2)は、前記利用熱交換器(54)を除霜するデフロスト運転において、
    前記第2冷凍サイクルを行うことを特徴とする冷凍装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の前記バイパス流路(70)、前記流路切換機構(80)、及び前記過冷却熱交換器(40)が一体的なユニットとして接続される過冷却ユニット。
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