JP2021055917A - 熱源ユニット及び冷凍装置 - Google Patents

熱源ユニット及び冷凍装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021055917A
JP2021055917A JP2019179455A JP2019179455A JP2021055917A JP 2021055917 A JP2021055917 A JP 2021055917A JP 2019179455 A JP2019179455 A JP 2019179455A JP 2019179455 A JP2019179455 A JP 2019179455A JP 2021055917 A JP2021055917 A JP 2021055917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
temperature
gas
liquid separator
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019179455A
Other languages
English (en)
Inventor
竹上 雅章
Masaaki Takegami
雅章 竹上
秀一 田口
Shuichi Taguchi
秀一 田口
堀田 卓也
Takuya Hotta
卓也 堀田
明敏 上野
Akitoshi Ueno
明敏 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2019179455A priority Critical patent/JP2021055917A/ja
Publication of JP2021055917A publication Critical patent/JP2021055917A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

【課題】放熱器の下流側に気液分離器(15)を設け、冷凍サイクルの高圧圧力が臨界圧力以上になる冷媒回路(6)を備えた冷凍装置において、冷媒が気液分離器(15)に流入しにくくなるのを抑制する。【解決手段】冷媒を冷却する冷却器(19)と、気液分離器(15)内の冷媒を臨界点の温度よりも低い温度になるように冷却器(19)を制御する制御器(100)とを設ける。【選択図】図1

Description

本開示は、熱源ユニット及び冷凍装置に関するものである。
従来、冷凍装置が有する冷媒回路の冷媒に二酸化炭素を用いたものがある。二酸化炭素を冷媒とする冷媒回路では、冷媒の高圧圧力が臨界圧力以上となる冷凍サイクル(超臨界サイクルという)が行われる。
このように超臨界サイクルを行う冷媒回路を備えた冷凍装置において、放熱器の下流側に気液分離器を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第WO2017/138419号
超臨界サイクルを行う冷媒回路を備えた冷凍装置では、外気温度が臨界点の温度より高くなると、気液分離器内の圧力が冷媒回路の高圧圧力より高くなるおそれがある。その結果、冷媒が気液分離器に流入しにくくなるおそれがある。
本開示の目的は、超臨界サイクルを行う冷媒回路を備え、放熱器の下流側に気液分離器を備えた冷凍装置及びその熱源ユニットにおいて、冷媒が気液分離器に流入しにくくなるのを抑制することである。
本開示の第1の態様は、
圧縮部(20)と放熱器(13)と気液分離器(15)とを有し、利用側機器に接続されて冷媒回路(6)が構成され、上記冷媒回路(6)の高圧圧力が冷媒の臨界圧力以上となる冷凍サイクルを行う熱源ユニットであって、
上記冷媒を冷却する冷却器(19)と、
上記気液分離器(15)内の冷媒を臨界点の温度よりも低い温度になるように上記冷却器(19)を制御する制御器(100)と、
を備えていることを特徴とする。
第1の態様では、冷凍装置の熱源ユニットにおいて、気液分離器(15)内の冷媒が、その臨界点の温度よりも低い温度になるように冷却器(19)で冷却される。そのため、外気温度が高くても、気液分離器(15)内の圧力上昇が抑えられ、冷媒が気液分離器に流入しやすくなる。
本開示の第2の態様は、第1の態様において、
上記冷却器(19)は、上記放熱器(13)と上記気液分離器(15)との間の冷媒配管に設けられる冷却熱交換器(18)である
ことを特徴とする。
第2の態様では、放熱器(13)から流出した冷媒が冷却熱交換器(18)で冷却されて気液分離器(15)に流入し、気液分離器(15)内の冷媒が臨界点の温度よりも低い温度になる。このことにより、外気温度が高くても、気液分離器(15)内の圧力上昇が抑えられ、冷媒が気液分離器に流入しやすくなる。
本開示の第3の態様は、第2の態様において、
上記冷却器(19)は、上記放熱器(13)と上記気液分離器(15)との間の冷媒配管に設けられる膨張装置(14)を更に備え、上記膨張装置(14)が上記冷却熱交換器(18)の上流側に接続されている
ことを特徴とする。
第3の態様では、放熱器(13)から流出した冷媒が膨張装置(14)で減圧されて温度が低下し、さらに冷却熱交換器(18)で冷却されて気液分離器(15)に流入する。このことにより、外気温度が高くても、気液分離器(15)内の圧力上昇が抑えられ、冷媒が気液分離器に流入しやすくなる。
本開示の第4の態様は、第2の態様において、
上記冷却器(19)は、上記放熱器(13)と上記気液分離器(15)との間の冷媒配管に設けられる膨張装置(14)を更に備え、上記冷却熱交換器(18)が上記膨張装置(14)の上流側に接続されている
ことを特徴とする。
第4の態様では、放熱器(13)から流出した冷媒が冷却熱交換器(18)で冷却され、さらに膨張装置(14)で減圧されることで温度が低下して気液分離器(15)に流入する。このことにより、外気温度が高くても、気液分離器(15)内の圧力上昇が抑えられ、冷媒が気液分離器に流入しやすくなる。
本開示の第5の態様は、第1から第4の態様の何れか1つにおいて、
上記制御器(100)は、外気温度が所定値より高くなると、上記気液分離器(15)内の冷媒の温度の目標値を臨界点の温度より低い温度の範囲内で低下させ、外気温度が所定値以下になると、上記気液分離器(15)内の冷媒の温度の目標値を臨界点の温度より低い温度の範囲内で上昇させる
ことを特徴とする。
第5の態様では、外気温度が所定値(第1の所定値)より高くなると、冷媒を冷却熱交換器(18)や膨張装置(14)などの冷却器(19)で冷却する目標温度が、臨界点の温度より低い温度の範囲内のより低い温度に設定される。このことにより、気液分離器(15)内の圧力の上昇を抑えられる。
逆に、外気温度が所定値(第2の所定値)より低くなると、冷媒を冷却熱交換器(18)や膨張装置(14)などの冷却器(19)で冷却する目標温度が、臨界点の温度より低い温度の範囲内で高めの温度に設定される。こうすると、冷媒が過度に冷やされる無駄な制御をしなくてよい。
本開示の第6の態様は、第1から第5の態様の何れか1つにおいて、
上記制御器(100)は、上記気液分離器(15)内の冷媒の温度の目標値を上記臨界点の温度より低い温度の範囲内に維持しつつ、利用側機器の冷却負荷が基準値に対して大きくなると上記目標値を低下させ、該冷却負荷が基準値に対して小さくなると上記目標値を上昇させる
ことを特徴とする。
第6の態様では、気液分離器(15)内の冷媒の温度の目標値は、臨界点の温度より低い温度の範囲内に維持される。この構成において、利用側の冷却負荷が基準値に対して大きくなると目標値を低下させることで、冷却能力を高められる。また、利用側の冷却負荷が基準値に対して小さくなると目標値を上昇させることで、必要以上に冷却能力が高められるのを抑制できる。
本開示の第7の態様は、第1から第6の態様の何れか1つにおいて、
上記制御器(100)は、外気温度が臨界点の温度より所定温度低い場合に、上記気液分離器(15)内の冷媒を臨界点の温度よりも低い温度にする上記冷却器(19)の制御を停止する
ことを特徴とする。
第7の態様では、外気温度が臨界点の温度より所定温度低い温度である場合に、冷却器(19)による冷媒の冷却を停止する。この場合、冷却器(19)で冷媒を冷却しなくても、気液分離器(15)内の圧力の上昇を抑えられるためである。なお、冷却器(19)による冷媒の冷却を停止する外気温度は、運転条件に応じて定めるとよい。
本開示の第8の態様は、第1から第4の態様の何れか1つにおいて、
上記制御器(100)は、上記冷媒回路(6)への冷媒充填時に外気温度が冷媒の臨界点の温度より高いと、上記気液分離器(15)内の冷媒を臨界点の温度よりも低い温度になるように上記冷却器(19)を制御する
ことを特徴とする。
第8の態様では、冷凍装置を設置して冷媒回路(6)に冷媒を充填するときに、外気温度が冷媒の臨界点の温度より高いと、制御器(100)により、気液分離器(15)内の冷媒が臨界点の温度よりも低い温度になるように冷却器(19)が制御される。冷媒充填時に気液分離器(15)の圧力が上昇しすぎると、冷媒回路(6)への冷媒の充填不足が生じるおそれがあるが、この第8の態様では、冷媒の充填不足が生じるのを抑えられる。
本開示の第9の態様は、第1から第8の態様の何れか1つにおいて、
上記冷媒回路(6)の冷媒は、二酸化炭素である
ことを特徴とする。
第9の態様では、二酸化炭素を冷媒として超臨界サイクルを行う冷媒回路(6)を有する冷凍装置の熱源ユニットにおいて、気液分離器(15)内の圧力が冷媒回路(6)の高圧圧力より高くなるのを抑えることで、冷媒が気液分離器(15)に流入しにくくなるのを抑制できる。
本開示の第10の態様は、
圧縮部(20)と放熱器(13)と気液分離器(15)とを備える熱源ユニット(10)と、利用側機器である利用ユニット(50,60)とを有し、高圧圧力が冷媒の臨界圧力以上となる冷凍サイクルを行う冷凍装置であって、
上記熱源ユニット(10)が、第1から第9の態様の何れか1つの熱源ユニットであることを特徴とする。
第10の態様では、超臨界サイクルを行う冷媒回路(6)を有する冷凍装置において、気液分離器(15)内の圧力が冷媒回路(6)の高圧圧力より高くなるのを抑えることで、冷媒が気液分離器(15)に流入しにくくなるのを抑制できる。
図1は、実施形態に係る冷凍装置の配管系統図である。 図2は、冷設運転の冷媒の流れを示した図1相当図である。 図3は、冷房運転の冷媒の流れを示した図1相当図である。 図4は、冷房/冷設運転の冷媒の流れを示した図1相当図である。 図5は、暖房運転の冷媒の流れを示した図1相当図である。 図6は、暖房/冷設運転の冷媒の流れを示した図1相当図である。 図7は、暖房/冷設熱回収運転の冷媒の流れを示した図1相当図である。 図8は、暖房/冷設余熱運転の冷媒の流れを示した図1相当図である。 図9は、気液分離器の冷媒の温度を室外膨張弁で制御する動作を示すフローチャートである。 図10は、気液分離器の冷媒の温度を第2減圧弁で制御する動作を示すフローチャートである。 図11は、一定圧力における冷媒の温度と比体積の関係を示すグラフである。 図12は、冷媒の圧力と密度の関係を示すグラフである。 図13は、冷凍サイクルのP−h線図である。
以下、実施形態に係る室外ユニット(熱源ユニット)及び冷凍装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《実施形態1》
〈全体構成〉
実施形態1に係る冷凍装置(1)は、冷却対象の冷却と、室内の空調とを同時に行う。ここでいう冷却対象は、冷蔵庫、冷凍庫、ショーケースなどの冷凍設備を含む。以下では、このような冷却対象の冷凍設備を略して冷設と称する。
図1に示すように、冷凍装置(1)は、室外に設置される室外ユニット(10)と、冷蔵庫等の貯蔵庫の庫内の空気を冷却する冷設ユニット(50)と、室内の空調を行う室内ユニット(60)と、コントローラ(100)とを備える。冷設ユニット(50)及び室内ユニット(60)の数量は、1つに限らず、2つ以上であってもよい。本実施形態では、これらのユニット(10,50,60)が4本の連絡配管(2,3,4,5)によって接続されることで、冷媒回路(6)が構成される。
4本の連絡配管(2,3,4,5)は、第1液連絡配管(2)、第1ガス連絡配管(3)、第2液連絡配管(4)、及び第2ガス連絡配管(5)で構成される。第1液連絡配管(2)及び第1ガス連絡配管(3)は、冷設ユニット(50)に対応する。第2液連絡配管(4)及び第2ガス連絡配管(5)は、室内ユニット(60)に対応する。
冷媒回路(6)では、冷媒が循環することで冷凍サイクルが行われる。本実施形態の冷媒回路(6)の冷媒は、二酸化炭素である。冷媒回路(6)は、冷媒の高圧圧力が臨界圧力以上となる冷凍サイクルを行うように構成される。
〈室外ユニット〉
室外ユニット(10)は、屋外に設置される熱源ユニットである。室外ユニット(10)は、室外ファン(12)と、室外回路(11)とを有する。室外回路(11)は、圧縮部(20)、切換ユニット(30)、室外熱交換器(13)、室外膨張弁(14)、気液分離器(15)、第1冷却熱交換器(16)、中間冷却器(17)、及び第2冷却熱交換器(18)(冷却器(19))を有する。
〈圧縮部〉
圧縮部(20)は、冷媒を圧縮する。圧縮部(20)は、第1圧縮機(21)、第2圧縮機(22)、及び第3圧縮機(23)を有する。圧縮部(20)は、二段圧縮式に構成される。第2圧縮機(22)及び第3圧縮機(23)は、低段側圧縮機を構成する。第2圧縮機(22)及び第3圧縮機(23)は、互いに並列に接続される。第1圧縮機(21)は、高段側圧縮機を構成する。第1圧縮機(21)及び第2圧縮機(22)は、直列に接続される。第1圧縮機(21)及び第3圧縮機(23)は、直列に接続される。第1圧縮機(21)、第2圧縮機(22)、及び第3圧縮機(23)は、モータによって圧縮機構が駆動される回転式圧縮機である。第1圧縮機(21)、第2圧縮機(22)、及び第3圧縮機(23)は、運転周波数、ないし回転速度が調節可能な可変容量式に構成される。
第1圧縮機(21)には、第1吸入管(21a)及び第1吐出管(21b)が接続される。第2圧縮機(22)には、第2吸入管(22a)及び第2吐出管(22b)が接続される。第3圧縮機(23)には、第3吸入管(23a)及び第3吐出管(23b)が接続される。
第2吸入管(22a)は、冷設ユニット(50)に連通する。第2圧縮機(22)は、冷設ユニット(50)に対応する冷設側圧縮機である。第3吸入管(23a)は、室内ユニット(60)に連通する。第3圧縮機(23)は、室内ユニット(60)に対応する室内側圧縮機である。
〈切換ユニット〉
切換ユニット(30)は、冷媒の流路を切り換える。切換ユニット(30)は、第1配管(31)、第2配管(32)、第3配管(33)、第4配管(34)、第1三方弁(TV1)、及び第2三方弁(TV2)を有する。第1配管(31)の流入端と、第2配管(32)の流入端とは、第1吐出管(21b)に接続する。第1配管(31)及び第2配管(32)は、圧縮部(20)の吐出圧が作用する配管である。第3配管(33)の流出端と、第4配管(34)の流出端とは、第3圧縮機(23)の第3吸入管(23a)に接続する。第3配管(33)及び第4配管(34)は、圧縮部(20)の吸入圧が作用する配管である。
第1三方弁(TV1)は、第1ポート(P1)、第2ポート(P2)、及び第3ポート(P3)を有する。第1三方弁(TV1)の第1ポート(P1)は、高圧流路である第1配管(31)の流出端に接続する。第1三方弁(TV1)の第2ポート(P2)は、低圧流路である第3配管(33)の流入端に接続する。第1三方弁(TV1)の第3ポート(P3)は、室内ガス側流路(35)に接続する。
第2三方弁(TV2)は、第1ポート(P1)、第2ポート(P2)、及び第3ポート(P3)を有する。第2三方弁(TV2)の第1ポート(P1)は、高圧流路である第2配管(32)の流出端に接続する。第2三方弁(TV2)の第2ポート(P2)は、低圧流路である第4配管(34)の流入端に接続する。第2三方弁(TV2)の第3ポート(P3)は、室外ガス側流路(36)に接続する。
第1三方弁(TV1)及び第2三方弁(TV2)は、電動式の三方弁である。各三方弁(TV1,TV2)は、第1状態(図1の実線で示す状態)と第2状態(図1の破線で示す状態)とにそれぞれ切り換わる。第1状態の各三方弁(TV1,TV2)では、第1ポート(P1)と第3ポート(P3)とが連通し、且つ第2ポート(P2)が閉鎖される。第2状態の各三方弁(TV1,TV2)では、第2ポート(P2)と第3ポート(P3)とが連通し、第1ポート(P1)が閉鎖される。
〈室外熱交換器〉
室外熱交換器(13)は、熱源熱交換器を構成している。室外熱交換器(13)は、フィン・アンド・チューブ型の空気熱交換器である。室外ファン(12)は、室外熱交換器(13)の近傍に配置される。室外ファン(12)は、室外空気を搬送する。室外熱交換器は、その内部を流れる冷媒と、室外ファン(12)が搬送する室外空気とを熱交換させる。
室外熱交換器(13)のガス端には、室外ガス側流路(36)が接続される。室外熱交換器(13)の液端には、室外流路(O)が接続される。
室外熱交換器(13)は、冷房運転時に放熱器となる熱交換器である。
〈室外流路〉
室外流路(O)は、室外第1管(o1)、室外第2管(o2)、室外第3管(o3)、室外第4管(o4)、室外第5管(o5)、室外第6管(o6)、室外第7管(o7)、及び室外第8管(o8)を含む。室外第1管(o1)の一端は、室外熱交換器(13)の液端に接続される。室外第1管(o1)の他端には、室外第2管(o2)の一端、及び室外第3管(o3)の一端がそれぞれ接続される。室外第2管(o2)の他端は、気液分離器(15)の頂部に接続される。室外第4管(o4)の一端は、気液分離器(15)の底部に接続される。室外第4管(o4)の他端には、室外第5管(o5)の一端及び室外第3管(o3)の他端がそれぞれ接続される。室外第5管(o5)の他端は、第1液連絡配管(2)に接続する。室外第6管(o6)の一端は、室外第5管(o5)の途中に接続する。室外第6管(o6)の他端は、第2液連絡配管(4)に接続する。室外第7管(o7)の一端は、室外第6管(o6)の途中に接続する。室外第7管(o7)の他端は、室外第2管(o2)の途中に接続する。室外第8管(o8)については後述する。
〈室外膨張弁〉
室外膨張弁(14)は、室外第1管(o1)に接続される。室外膨張弁(14)は、冷媒を減圧する減圧機構である。室外膨張弁(14)は、熱源膨張弁である。室外膨張弁(14)は、開度が可変な電子膨張弁である。
〈気液分離器〉
本実施形態の気液分離器(15)は、冷媒を貯留する容器を構成し、受液機の機能も有する。気液分離器(15)は、冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離する。気液分離器(15)の頂部には、室外第2管(o2)の他端と、ガス抜き管(37)の一端が接続される。ガス抜き管(37)の他端は、インジェクション通路(38)の途中に接続される。ガス抜き管(37)には、ガス抜き弁(39)が接続される。ガス抜き弁(39)は、開度が可変な電子膨張弁である。
〈第1冷却熱交換器〉
第1冷却熱交換器(16)は、気液分離器(15)で分離された冷媒(主として液冷媒)を冷却する。第1冷却熱交換器(16)は、第1冷媒流路(16a)と、第2冷媒流路(16b)とを有する。第1冷媒流路(16a)は、室外第4管(o4)の途中に接続される。第2冷媒流路(16b)は、インジェクション通路(38)の途中に接続される。
インジェクション通路(38)の一端は、室外第4管(o4)の途中(第1冷媒流路(16a)の下流側)に接続される。インジェクション通路(38)の他端は、第1圧縮機(21)の第1吸入管(21a)に接続される。換言すると、インジェクション通路(38)の他端は、圧縮部(20)の中間圧力部分に接続される。インジェクション通路(38)には、第2冷媒流路(16b)よりも上流側に第1減圧弁(40)が設けられる。第1減圧弁(40)は、開度が可変の膨張弁である。
第1冷却熱交換器(16)では、第1冷媒流路(16a)を流れる冷媒と、第2冷媒流路(16b)を流れる冷媒とが熱交換する。第2冷媒流路(16b)は、第1減圧弁(40)で減圧された冷媒が流れる。第1冷却熱交換器(16)では、第1冷媒流路(16a)を流れる冷媒が冷却される。
〈第2冷却熱交換器〉
第2冷却熱交換器(18)(冷却器(19))は、気液分離器(15)へ流入する高圧の冷媒を低圧の冷媒との熱交換により冷却する熱交換器である。第2冷却熱交換器(18)は、室外熱交換器(冷房運転時の放熱器)(13)と気液分離器(15)との間の冷媒配管(室外第2管(o2))に設けられる。第2冷却熱交換器(18)は、第1冷媒流路(18a)と、第2冷媒流路(18b)とを有する。第1冷媒流路(18a)は、室外第2管(o2)の途中(室外第7管(o7)の接続点より下流側)に接続される。第2冷媒流路(18b)は、室外第8管(o8)の途中に接続される。
室外第8管(o8)の一端は、室外第4管(o4)の途中(室外第4管(o4)とインジェクション通路(38)との接続点と、第1冷却熱交換器(16)との間)に接続される。室外第8管(o8)の他端は、後述の中間流路(41)の途中(第1吸入管(21a)と中間熱交換器(17)との間)に接続される。室外第8管(o8)には、第2冷媒流路(18b)よりも上流側に第2減圧弁(48)が設けられる。第2減圧弁(48)は、開度が可変の膨張弁である。
第2冷却熱交換器(18)では、第1冷媒流路(18a)を流れる冷媒と、第2冷媒流路(18b)を流れる冷媒とが熱交換する。第2冷媒流路(18b)は、第2減圧弁(48)で減圧された冷媒が流れる。第2冷却熱交換器(18)では、第1冷媒流路(18a)を流れる冷媒が冷却される。
本実施形態においては、室外熱交換器(13)と気液分離器(15)との間の冷媒配管(室外第1管(o1))に設けられる室外膨張弁(膨張装置)(14)は、第2冷却熱交換器(18)とともに、冷却器(19)として機能する。室外膨張弁(14)は第2冷却熱交換器(18)の上流側に接続されている。
〈中間冷却器〉
中間冷却器(17)は、中間流路(41)に接続される。中間流路(41)の一端は、第2圧縮機(22)の第2吐出管(22b)、及び第3圧縮機(23)の第3吐出管(23b)に接続される。中間流路(41)の他端は、第1圧縮機(21)の第1吸入管(21a)に接続される。換言すると、中間流路(41)の他端は、圧縮部(20)の中間圧力部に接続される。
中間冷却器(17)は、フィン・アンド・チューブ型の空気熱交換器である。中間冷却器(17)の近傍には、冷却ファン(17a)が配置される。中間冷却器(17)は、その内部を流れる冷媒と、冷却ファン(17a)が搬送する室外空気とを熱交換させる。
〈油分離回路〉
室外回路(11)は、油分離回路(42)を含む。油分離回路(42)は、油分離器(43)と、第1油戻し管(44)と、第2油戻し管(45)とを有する。油分離器(43)は、第1圧縮機(21)の第1吐出管(21b)に接続される。油分離器(43)は、圧縮部(20)から吐出された冷媒から油を分離する。第1油戻し管(44)及び第2油戻し管(45)の流入端は、油分離器(43)に接続される。第1油戻し管(44)の流出端は、第2圧縮機(22)の第2吸入管(22a)に接続される。第2油戻し管(45)の流出端は、第3圧縮機(23)の第3吸入管(23a)に接続される。第1油戻し管(44)には、第1油量調節弁(46)が接続される。第2油戻し管(45)には、第2油量調節弁(47)が接続される。
油分離器(43)で分離された油は、第1油戻し管(44)を介して第2圧縮機(22)に戻される。油分離器(43)で分離された油は、第2油戻し管(45)を介して第3圧縮機(23)に戻される。なお、油分離器(43)で分離された油を、第2圧縮機(22)のケーシング内の油溜まりに直接戻してもよい。油分離器(43)で分離された油を、第3圧縮機(23)のケーシング内の油溜まりに直接戻してもよい。
〈バイパス通路〉
第1吸入管(21a)と第2吸入管(21b)には、第1圧縮機(21)をバイパスする第1バイパス通路(26)が接続される。第1バイパス通路(26)には、第1吸入管(21a)から第2吸入管(21b)への冷媒の流れを許容し、逆方向への冷媒の流れを禁止する逆止弁(27)が接続される。第1圧縮機(21)の吐出側流路(21b)と第2圧縮機(22)の第2吸入側流路(22a)には、第2バイパス通路(28)が接続される。第2バイパス通路(28)には、バイパス弁(29)が接続される。バイパス弁(29)は、第2バイパス通路(28)の冷媒の流量を調整する電子膨張弁で構成される。
〈逆止弁〉
室外回路(11)は、第1逆止弁(CV1)、第2逆止弁(CV2)、第3逆止弁(CV3)、第4逆止弁(CV4)、第5逆止弁(CV5)、第6逆止弁(CV6)、及び第7逆止弁(CV7)を有する。第1逆止弁(CV1)は、第1吐出管(21b)に接続される。第2逆止弁(CV2)は、第2吐出管(22b)に接続される。第3逆止弁(CV3)は、第3吐出管(23b)に接続される。第4逆止弁(CV4)は、室外第2管(o2)に接続される。第5逆止弁(CV5)は、室外第3管(o3)に接続される。第6逆止弁(CV6)は、室外第6管(o6)に接続される。第7逆止弁(CV7)は、室外第7管(o7)に接続される。これらの逆止弁(CV1〜CV7)は、図1に示す矢印方向の冷媒の流れを許容し、この矢印と反対方向の冷媒の流れを禁止する。
〈冷設ユニット〉
冷設ユニット(50)は、例えば冷蔵倉庫に設置される利用ユニット(利用側機器)である。冷設ユニット(50)は、庫内ファン(52)と冷設回路(51)とを有する。冷設回路(51)の液端には、第1液連絡配管(2)が接続される。冷設回路(51)のガス端には、第1ガス連絡配管(3)が接続される。
冷設回路(51)は、液端からガス端に向かって順に、冷設膨張弁(53)及び冷設熱交換器(54)を有する。冷設膨張弁(53)は、第1の利用膨張弁である。冷設膨張弁(53)は、開度が可変な電子膨張弁で構成される。
冷設熱交換器(54)は、第1の利用熱交換器である。冷設熱交換器(54)は、フィン・アンド・チューブ型の空気熱交換器である。庫内ファン(52)は、冷設熱交換器(54)の近傍に配置される。庫内ファン(52)は、庫内空気を搬送する。冷設熱交換器(54)は、その内部を流れる冷媒と、庫内ファン(52)が搬送する庫内空気とを熱交換させる。
〈室内ユニット〉
室内ユニット(60)は、屋内に設置される利用ユニット(利用側機器)である。室内ユニット(60)は、室内ファン(62)と、室内回路(61)とを有する。室内回路(61)の液端には、第2液連絡配管(4)が接続される。室内回路(61)のガス端には、第2ガス連絡配管(5)が接続される。
室内回路(61)は、液端からガス端に向かって順に、室内膨張弁(63)及び室内熱交換器(64)を有する。室内膨張弁(63)は、第2の利用膨張弁である。室内膨張弁(63)は、開度が可変な電子膨張弁である。
室内熱交換器(64)は、第2の利用熱交換器である。室内熱交換器(64)は、フィン・アンド・チューブ型の空気熱交換器である。室内ファン(62)は、室内熱交換器(64)の近傍に配置される。室内ファン(62)は、室内空気を搬送する。室内熱交換器(64)は、その内部を流れる冷媒と、室内ファン(62)が搬送する室内空気とを熱交換させる。
室内熱交換器(64)は、暖房運転時に放熱器となる熱交換器である。
〈センサ〉
冷凍装置(1)は、各種のセンサ(図示省略)を有する。これらのセンサが検出する指標の一例として、冷媒回路(6)の高圧冷媒の温度/圧力、気液分離器(15)内の冷媒の温度/圧力、低圧冷媒の温度/圧力、中間圧冷媒の温度/圧力、室外熱交換器(13)の冷媒の温度、冷設熱交換器(54)の冷媒の温度、室内熱交換器(64)の冷媒の温度、第2圧縮機(22)の吸入冷媒の過熱度、第3圧縮機(23)の吸入冷媒の過熱度、室外空気の温度、庫内空気の温度、室内空気の温度がなど挙げられる。
〈コントローラ〉
制御器であるコントローラ(100)は、制御基板上に搭載されたマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータを動作させるためのソフトウエアを格納するメモリディバイス(具体的には半導体メモリ)とを含む。コントローラ(100)は、運転指令やセンサの検出信号に基づいて、冷凍装置(1)の各機器を制御する。コントローラ(100)による各機器の制御により、冷凍装置(1)の運転が切り換えられる。コントローラ(100)は、冷媒回路(6)の高圧冷媒の温度を検出する温度センサを含む各種センサと、通信線で接続されている。コントローラ(100)は、第1圧縮機(21),第2圧縮機(22),及び第3圧縮機(23)などを含む冷媒回路(6)の構成部品と通信線で接続されている。
〈コントローラによる冷媒の冷却制御〉
コントローラ(100)は、冷凍装置(1)の運転中に、気液分離器(15)内の二酸化炭素冷媒が臨界点の温度(約32℃)よりも低い温度になるように、第2冷却熱交換器(18)や室外膨張弁(14)を制御する。
コントローラ(100)は、外気温度が所定値より高くなると、第2冷却熱交換器(18)の冷却能力を高めるように制御し、必要に応じて室外膨張弁(14)の開度を開く制御をする。これにより、気液分離器(15)内の冷媒の温度の目標値を、臨界点の温度より低い温度の範囲内で低下させる。コントローラ(100)は、外気温度が所定値以下になると、第2冷却熱交換器(18)の冷却能力を低下させるように制御し、必要に応じて室外膨張弁(14)の開度を閉める制御をする。これにより、気液分離器(15)内の冷媒の温度の目標値を、臨界点の温度より低い温度の範囲内で上昇させる。
コントローラ(100)は、冷却負荷に応じて気液分離器(15)の冷媒の温度を制御する。具体的には、コントローラ(100)は、気液分離器(15)内の冷媒の温度の目標値を臨界点の温度より低い温度の範囲内に維持しつつ、利用側の冷却負荷が基準値に対して大きくなると上記目標値を低下させる。コントローラは、逆に冷却負荷が基準値に対して小さくなると上記目標値を上昇させる。
コントローラ(100)は、外気温度が臨界点の温度より所定温度低い場合には、制御器を停止する制御を行う。
コントローラ(100)は、冷凍装置(1)の設置時などに行う冷媒回路に冷媒を充填する時にも、外気温度が冷媒の臨界点の温度より高いと、気液分離器(15)内の冷媒を臨界点の温度よりも低い温度にするように、冷却器(19)を制御する。
−運転動作−
冷凍装置(1)の運転動作について詳細に説明する。冷凍装置(1)の運転は、冷設運転、冷房運転、冷房/冷設運転、暖房運転、暖房/冷設運転、暖房/冷設熱回収運転、暖房/冷設余熱運転、及びデフロスト運転を含む。
冷設運転では、冷設ユニット(50)が運転され、室内ユニット(60)は停止する。冷房運転では、冷設ユニット(50)が停止し、室内ユニット(60)が冷房を行う。冷房/冷設運転では、冷設ユニット(50)が運転され、室内ユニット(60)が冷房を行う。暖房運転では、冷設ユニット(50)が停止し、室内ユニット(60)が暖房を行う。暖房/冷設運転、暖房/冷設熱回収運転、及び暖房/冷設余熱運転のいずれにおいても、冷設ユニット(50)が運転され、室内ユニット(60)が暖房を行う。デフロスト運転では、冷設ユニット(50)が運転され、室外熱交換器(13)の表面の霜を融かす動作が行われる。
暖房/冷設運転は、室内ユニット(60)の必要な暖房能力が比較的大きい条件下で実行される。暖房/冷設余熱運転は、室内ユニット(60)の必要な暖房能力が比較的小さい条件下で実行される。暖房/冷設熱回収運転は、室内ユニット(60)の必要な暖房能力が、暖房/冷設運転の間である条件下(冷設と暖房がバランスする条件下)で実行される。
〈冷設運転〉
図2に示す冷設運転では、第1三方弁(TV1)が第2状態、第2三方弁(TV2)が第1状態となる。室外膨張弁(14)が所定開度で開放され、冷設膨張弁(53)の開度が過熱度制御により調節され、室内膨張弁(63)が全閉状態となり、第1減圧弁(40)の開度が適宜調節される。室外ファン(12)及び庫内ファン(52)が運転され、室内ファン(62)は停止する。第1圧縮機(21)及び第2圧縮機(22)が運転され、第3圧縮機(23)は停止する。冷設運転では、圧縮部(20)で圧縮された冷媒が、室外熱交換器(13)で放熱し、冷設熱交換器(54)で蒸発する冷凍サイクルが行われる。
図2に示すように、第2圧縮機(22)で圧縮された冷媒は、中間冷却器(17)で冷却された後、第1圧縮機(21)に吸入される。第1圧縮機(21)で圧縮された冷媒は、室外熱交換器(13)で放熱し、第2冷却熱交換器(18)で冷却され、気液分離器(15)を流れ、第1冷却熱交換器(16)の第1冷媒流路(16a)で冷却される。第1冷媒流路(16a)の冷媒を冷却した第2冷媒流路(16b)の冷媒は、インジェクション通路(38)を流れ、第1圧縮機(21)に吸入される。第1冷却熱交換器(16)の第1冷媒流路(16a)で冷却された冷媒は、冷設膨張弁(53)で減圧された後、冷設熱交換器(54)で蒸発する。この結果、庫内空気が冷却される。第1冷却熱交換器(16)で蒸発した冷媒は、第2圧縮機(22)に吸入され、再び圧縮される。
〈冷房運転〉
図3に示す冷房運転では、第1三方弁(TV1)が第2状態、第2三方弁(TV2)が第1状態となる。室外膨張弁(14)が所定開度で開放され、冷設膨張弁(53)が全閉状態となり、室内膨張弁(63)の開度が過熱度制御により調節され、第1減圧弁(40)の開度が適宜調節される。室外ファン(12)、及び室内ファン(62)が運転され、庫内ファン(52)は停止する。第1圧縮機(21)及び第3圧縮機(23)が運転され、第2圧縮機(22)は停止する。冷房運転では、圧縮部(20)で圧縮された冷媒が、室外熱交換器(13)で放熱し、室内熱交換器(64)で蒸発する冷凍サイクルが行われる。
図3に示すように、第3圧縮機(23)で圧縮された冷媒は、中間冷却器(17)で冷却された後、第1圧縮機(21)に吸入される。第1圧縮機(21)で圧縮された冷媒は、室外熱交換器(13)で放熱し、第2冷却熱交換器(18)で冷却され、気液分離器(15)を流れ、第1冷却熱交換器(16)の第1冷媒流路(16a)で冷却される。第1冷媒流路(16a)の冷媒を冷却した第2冷媒流路(16b)の冷媒は、インジェクション通路(38)を流れ、第1圧縮機(21)に吸入される。第1冷却熱交換器(16)の第1冷媒流路(16a)で冷却された冷媒は、室内膨張弁(63)で減圧された後、室内熱交換器(64)で蒸発する。この結果、室内空気が冷却される。室内熱交換器(64)で蒸発した冷媒は、第3圧縮機(23)に吸入され、再び圧縮される。
〈冷房/冷設運転〉
図4に示す冷房/冷設運転では、第1三方弁(TV1)が第2状態、第2三方弁(TV2)が第1状態となる。室外膨張弁(14)が所定開度で開放され、冷設膨張弁(53)及び室内膨張弁(63)の各開度が過熱度制御により調節され、第1減圧弁(40)の開度が適宜調節される。室外ファン(12)、庫内ファン(52)、及び室内ファン(62)が運転される。第1圧縮機(21)、第2圧縮機(22)、及び第3圧縮機(23)が運転される。冷房/冷設運転では、圧縮部(20)で圧縮された冷媒が、室外熱交換器(13)で放熱し、冷設熱交換器(54)及び室内熱交換器(64)で蒸発する冷凍サイクルが行われる。
図4に示すように、第2圧縮機(22)及び第3圧縮機(23)でそれぞれ圧縮された冷媒は、第1圧縮機(21)に吸入される。第1圧縮機(21)で圧縮された冷媒は、室外熱交換器(13)で放熱し、第2冷却熱交換器(18)で冷却され、気液分離器(15)を流れ、第1冷却熱交換器(16)の第1冷媒流路(16a)で冷却される。第1冷媒流路(16a)の冷媒を冷却した第2冷媒流路(16b)の冷媒は、インジェクション通路(38)を流れ、第1圧縮機(21)に吸入される。第1冷却熱交換器(16)の第1冷媒流路(16a)で冷却された冷媒は、冷設ユニット(50)と室内ユニット(60)とに分流する。冷設膨張弁(53)で減圧された冷媒は、冷設熱交換器(54)で蒸発する。冷設熱交換器(54)で蒸発した冷媒は、第2圧縮機(22)に吸入され、再び圧縮される。室内膨張弁(63)で減圧された冷媒は、室内熱交換器(64)で蒸発する。室内熱交換器(64)で蒸発した冷媒は、第3圧縮機(23)に吸入され、再び圧縮される。
〈暖房運転〉
図5に示す暖房運転では、第1三方弁(TV1)が第1状態、第2三方弁(TV2)が第2状態となる。室内膨張弁(63)が所定開度で開放され、冷設膨張弁(53)が全閉状態となり、室外膨張弁(14)の開度が過熱度制御により調節され、第1減圧弁(40)の開度が適宜調節される。室外ファン(12)及び室内ファン(62)が運転され、庫内ファン(52)が停止する。第1圧縮機(21)及び第3圧縮機(23)が運転され、第2圧縮機(22)は停止する。暖房運転では、圧縮部(20)で圧縮された冷媒が、室内熱交換器(64)で放熱し、室外熱交換器(13)で蒸発する冷凍サイクルが行われる。
図5に示すように、第3圧縮機(23)で圧縮された冷媒は、第1圧縮機(21)に吸入される。第1圧縮機(21)で圧縮された冷媒は、室内熱交換器(64)で放熱する。この結果、室内空気が加熱される。室内熱交換器(64)で放熱した冷媒は、第2冷却熱交換器(18)で冷却され、気液分離器(15)を流れ、第1冷却熱交換器(16)の第1冷媒流路(16a)で冷却される。第1冷媒流路(16a)の冷媒を冷却した第2冷媒流路(16b)の冷媒は、インジェクション通路(38)を流れ、第1圧縮機(21)に吸入される。第1冷却熱交換器(16)の第1冷媒流路(16a)で冷却された冷媒は、室外膨張弁(14)で減圧された後、室外熱交換器(13)で蒸発する。室外熱交換器(13)で蒸発した冷媒は、第3圧縮機(23)に吸入され、再び圧縮される。
〈暖房/冷設運転〉
図6に示す暖房/冷設運転では、第1三方弁(TV1)が第1状態、第2三方弁(TV2)が第2状態に設置される。室内膨張弁(63)が所定開度で開放され、冷設膨張弁(53)及び室外膨張弁(14)の開度が過熱度制御により調節され、第1減圧弁(40)の開度が適宜調節される。室外ファン(12)、庫内ファン(52)、及び室内ファン(62)が運転される。第1圧縮機(21)、第2圧縮機(22)、及び第3圧縮機(23)が運転される。暖房/冷設運転では、圧縮部(20)で圧縮された冷媒が、室内熱交換器(64)で放熱し、冷設熱交換器(54)及び室外熱交換器(13)で蒸発する冷凍サイクルが行われる。
図6に示すように、第2圧縮機(22)及び第3圧縮機(23)でそれぞれ圧縮された冷媒は、第1圧縮機(21)に吸入される。第1圧縮機(21)で圧縮された冷媒は、室内熱交換器(64)で放熱する。この結果、室内空気が加熱される。室内熱交換器(64)で放熱した冷媒は、第2冷却熱交換器(18)で冷却され、気液分離器(15)を流れ、第1冷却熱交換器(16)の第1冷媒流路(16a)で冷却される。第1冷媒流路(16a)の冷媒を冷却した第2冷媒流路(16b)の冷媒は、インジェクション通路(38)を流れ、第1圧縮機(21)に吸入される。第1冷却熱交換器(16)の第1冷媒流路(16a)で冷却された冷媒の一部は、室外膨張弁(14)で減圧された後、室外熱交換器(13)で蒸発する。室外熱交換器(13)で蒸発した冷媒は、第3圧縮機(23)に吸入され、再び圧縮される。
第1冷却熱交換器(16)の第1冷媒流路(16a)で冷却された冷媒の残りは、冷設膨張弁(53)で減圧された後、冷設熱交換器(54)で蒸発する。この結果、庫内空気が冷却される。冷設熱交換器(54)で蒸発した冷媒は、第2圧縮機(22)に吸入され、再び圧縮される。
〈暖房/冷設熱回収運転〉
図7に示す暖房/冷設熱回収運転は、第1三方弁(TV1)が第1状態、第2三方弁(TV2)が第2状態となる。室内膨張弁(63)が所定開度で開放され、室外膨張弁(14)が全閉状態となり、冷設膨張弁(53)の開度が過熱度制御により調節され、第1減圧弁(40)の開度が適宜調節される。室内ファン(62)及び庫内ファン(52)が運転され、室外ファン(12)が停止する。第1圧縮機(21)及び第2圧縮機(22)が運転され、第3圧縮機(23)は停止する。暖房/冷設熱回収運転では、圧縮部(20)で圧縮された冷媒が、室内熱交換器(64)で放熱し、冷設熱交換器(54)で蒸発し、室外熱交換器(13)が実質的に停止する冷凍サイクルが行われる。
図7に示すように、第2圧縮機(22)で圧縮された冷媒は、第1圧縮機(21)に吸入される。第1圧縮機(21)で圧縮された冷媒は、室内熱交換器(64)で放熱する。この結果、室内空気が加熱される。室内熱交換器(64)で放熱した冷媒は、第2冷却熱交換器(18)で冷却され、気液分離器(15)を流れ、第1冷却熱交換器(16)の第1冷媒流路(16a)で冷却される。第1冷媒流路(16a)の冷媒を冷却した第2冷媒流路(16b)の冷媒は、インジェクション通路(38)を流れ、第1圧縮機(21)に吸入される。第1冷却熱交換器(16)の第1冷媒流路(16a)で冷却された冷媒は、冷設膨張弁(53)で減圧された後、冷設熱交換器(54)で蒸発する。冷設熱交換器(54)で蒸発した冷媒は、第2圧縮機(22)に吸入され、再び圧縮される。
〈暖房/冷設余熱運転〉
図8に示すように、暖房/冷設余熱運転では、第1三方弁(TV1)が第1状態、第2三方弁(TV2)が第1状態となる。室内膨張弁(63)及び室外膨張弁(14)が所定開度で開放され、冷設膨張弁(53)の開度が過熱度制御により調節され、第1減圧弁(40)の開度が適宜調節される。室外ファン(12)、庫内ファン(52)、及び室内ファン(62)が運転される。第1圧縮機(21)及び第2圧縮機(22)が運転され、第3圧縮機(23)は停止する。暖房/冷設余熱運転では、圧縮部(20)で圧縮された冷媒が、室内熱交換器(64)及び室外熱交換器(13)で放熱し、冷設熱交換器(54)で蒸発する冷凍サイクルが行われる。
図8に示すように、第2圧縮機(22)で圧縮された冷媒は、第1圧縮機(21)に吸入される。第1圧縮機(21)で圧縮された冷媒の一部は、室外熱交換器(13)で放熱する。第1圧縮機(21)で圧縮された冷媒の残りは、室内熱交換器(64)で放熱する。この結果、室内空気が加熱される。室外熱交換器(13)で放熱した冷媒と、室内熱交換器(64)で放熱した冷媒とは、合流した後、第2冷却熱交換器(18)で冷却され、気液分離器(15)を流れ、第1冷却熱交換器(16)の第1冷媒流路(16a)で冷却される。第1冷媒流路(16a)の冷媒を冷却した第2冷媒流路(16b)の冷媒は、インジェクション通路(38)を流れ、第1圧縮機(21)に吸入される。第1冷却熱交換器(16)の第1冷媒流路(16a)で冷却された冷媒は、冷設膨張弁(53)で減圧された後、冷設熱交換器(54)で蒸発する。この結果、庫内空気が冷却される。冷設熱交換器(54)で蒸発した冷媒は、第2圧縮機(22)に吸入され、再び圧縮される。
〈デフロスト運転〉
デフロスト運転では、図4に示す冷房運転と同じ動作が行われる。デフロスト運転では、第2圧縮機(22)及び第1圧縮機(21)で圧縮された冷媒が、室外熱交換器(13)で放熱する。この結果、室外熱交換器(13)の表面の霜が内部から加熱される。室外熱交換器(13)の除霜に利用された冷媒は、室内熱交換器(64)で蒸発した後、第2圧縮機(22)に吸入され、再び圧縮される。
〈気液分離器の冷媒の温度制御〉
本実施形態では、例えば、冷房運転時や冷房/冷設運転時に外気温度が冷媒の臨界点の温度よりも高い場合に、気液分離器(15)に流入する冷媒を冷却する制御が行われる。
この制御について、図9及び図10のフローチャートを用いて説明する。図9は、室外膨張弁(14)(図9ではEV1と表記)の制御を示している。このフローチャートのステップST1では、高圧圧力(HP)が10Mpaより高いかどうかが判別される。判別結果が「YES」であると高圧圧力が高すぎる状態であり、この状態では、ステップST2において、パルスモータで制御される室外膨張弁(14)を、開度が全開となる480plsに設定する。このことにより、高圧の冷媒を第2冷却熱交換器(18)へ流入させ、後述する図10のフローチャートに示す第2減圧弁(48)の制御により、その高圧の冷媒を第2冷却熱交換器(18)で冷却する。
ステップST1の判別結果が「NO」であるとステップST3へ進み、高圧圧力(HP)が9.5MPaより低く、気液分離器(15)の内部の圧力(RP)が7MPaより高いという2つの条件をいずれも満たしているかどうかが判別される。この2つの条件が満たされていると、ステップST4へ進み、室外膨張弁(14)を閉める制御を行う。このとき、250plsを下限開度とする。ステップST3の条件が満たされているときは、HP<9.5(MPa)であるから室外膨張弁(14)を閉めてもHP>10(MPa)には直ぐには上昇せず、RP>7(MPa)で気液分離器(15)内が超臨界圧であるから、室外膨張弁(14)を絞ることで気液分離器(15)の内部の圧力が低下して、臨界圧力よりも下がっていく。
次に、HP>10(MPa)である時に行われる第2減圧弁(48)の制御を図10のフローチャートを用いて説明する。このフローチャートの制御が開始されると、ステップST11において、3つの条件の何れかが満たされているかどうかが判別される。
ステップST11の第1の条件は、空調用の第3圧縮機(23)が最大周波数で運転され、且つ空調側の低圧圧力(LP2)が目標低圧圧力より高いことである。第2の条件は、冷設用の第2圧縮機(22)が最大周波数で運転され、且つ冷設側の低圧圧力(LP2)が目標低圧圧力より高いことである。第3の条件は、気液分離器(15)の内部の圧力(RP)が7MPaより高く、気液分離器(15)の内部が臨界圧力より高いことである。
ステップST11の3つの条件のいずれかが満たされていると、ステップST12へ進んで、第2減圧弁(48)の開度が0plsより大きいかどうか、言い換えると第2減圧弁(48)が少しでも開いているかどうかが判別される。第2減圧弁(48)が少しでも開いていると、ステップST13において、冷媒が第2冷却熱交換器(18)で冷却され、第2冷却熱交換器(18)の出口冷媒の過熱度の目標値が下げられる。第2冷却熱交換器(18)の出口冷媒の過熱度の目標値を下げるのは、ステップST11の判別結果により、冷設や空調に高めの能力が求められていると判断され、それに応じて気液分離器(15)内の冷媒を液化させ、冷媒循環量を確保するためである。
ステップST12の判別の結果、第2減圧弁(48)が閉じている場合は、ステップST14において、第2減圧弁(48)の開度を50plsに設定し、全開(480pls)の10分の1程度だけ開き、リターンする。この状態でステップST11に戻って動作が繰り返されると、ステップST12の判別の次にステップST14の制御が行われ、冷媒が第2冷却熱交換器(18)で冷却される。
ステップST11の条件が満たされていない場合は、ステップST15へ進む。ステップST15では、4つの条件の何れかが満たされているかどうかが判別される。ステップST15の第1の条件は、空調用の第3圧縮機(23)が最大周波数で運転されておらず、且つ空調側の低圧圧力(LP2)が目標低圧圧力より低いことである。第2の条件は、冷設用の第2圧縮機(22)が最大周波数で運転されておらず、且つ冷設側の低圧圧力(LP1)が目標低圧圧力より低いことである。第3の条件は、気液分離器(15)の内部の圧力(RP)が5.5MPaより低く、気液分離器(15)内の冷媒が亜臨界状態であることである。第4の条件は、第1圧縮機(21)の吐出温度(Td)が30℃より低く、冷媒が湿り状態であることである。これらの条件のどれかが満たされていると、冷設や空調の能力が不足していないと判断される。
ステップST15の4つの条件の何れかが満たされていると、ステップST16へ進んで、冷媒が第2冷却熱交換器(18)で冷却され、第2冷却熱交換器(18)の出口冷媒の過熱度の目標値が上げられる。第2冷却熱交換器(18)の出口冷媒の過熱度の目標値を上げるのは、ステップST15の判別結果から冷設や空調に高い能力が求められていないと判断され、気液分離器(15)に流入する冷媒を必要以上に冷却しなくてもよいと判断されるためである。
ここで、図11は、圧力を7MPaで一定とした場合の、冷媒(二酸化炭素)の温度と比体積の関係を示すグラフである。また、図12は、冷媒の圧力と密度の関係を示すグラフ、図13は冷凍サイクルの概略のP−h線図である。図11に示すように、本実施形態の冷媒は、温度が上昇し、約30℃を超えると比体積が急激に大きくなる。言い換えると、密度が急激に小さくなる。また、本実施形態の冷媒は、図12のA,Bのラインは図13のA,Bのラインに対応しており、冷媒の密度が小さくなると圧力が低くなる。
以上のことから、ステップST13やステップST16において冷媒を冷却熱交換器(18)で冷却することにより、冷媒が液化して体積が小さくなり、圧力が低下する。そのため、気液分離器(15)の圧力が低下し、冷媒が気液分離器(15)へ流入しやすくなる。
−実施形態1の効果−
本実施形態では、冷媒回路(6)の高圧圧力が冷媒の臨界圧力以上となる冷凍サイクルを行う熱源ユニット及び冷凍装置において、冷媒を冷却する冷却器としての第2冷却熱交換器(19)と、気液分離器(15)内の冷媒を臨界点の温度よりも低い温度になるように第2冷却熱交換器(19)を制御する制御器(100)とを設けている。
ここで、二酸化炭素を冷媒とする従来の冷凍装置では、外気温度が冷媒の臨界点の温度(約32℃)以上になれば、冷媒が気化して体積が大きくなる。そのため、気液分離器(15)内の圧力が上昇し、冷媒回路の高圧圧力より高くなるおそれがある。その結果、冷媒が気液分離器(15)へ流入しにくくなるおそれがある。また、外気温度が高いときは、通常は利用側の冷却負荷は増加するが、場合によっては冷却負荷が小さいときがある。この場合、余剰の冷媒が生じやすくなり、特に冷媒が気液分離器(15)に流入しにくくなる。
外気温度が高いときに冷媒が気液分離器(15)へ流入するのが妨げられないようにするには、気液分離器(15)の容量を大きくしたり、膨張タンクなどの専用の容器を設けたりすることが考えられる。しかしながら、このようにすると、冷凍装置(1)を構成する機器が大型化したり、機器の数が増加したりする。そこで、本実施形態では、二酸化炭素を冷媒として超臨界サイクルを行う冷媒回路を備え、放熱器の下流側に気液分離器を設けた冷凍装置及びその熱源ユニットにおいて、冷媒が気液分離器に流入しにくくなるのを抑制するようにしている。
本実施形態によれば、気液分離器(15)内の冷媒がその臨界点の温度よりも低い温度になるように、第2冷却熱交換器(19)を用いて冷媒を冷却する制御が行われる。そのため、外気温度が高くても、気液分離器(15)内の圧力上昇が抑えられ、冷媒が気液分離器に流入しやすくなる。また、本実施形態によれば、外気温度が高く、しかも利用側の冷却負荷が小さいときでも、気液分離器(15)内の冷媒の体積を小さくして圧力を下げることができるから、余った冷媒も気液分離器に流入しやすくなる。
本実施形態によれば、外気温度が高いときでも冷媒が気液分離器(15)へ流入しやすくなるので、気液分離器(15)の内容積を大きくしたり、膨張タンクのような専用の容器を設けたりしなくてもよく、装置の大型化や複雑化を抑えられる。本実施形態によれば、気液分離器(15)の内部の圧力を下げることができるから、気液分離器(15)の耐圧性能を必要以上に高めなくてもよい。本実施形態によれば、気液分離器(15)の圧力を下げることができるので、図示していないがガス抜き弁を設けない構成にすることも可能であり、構成を簡素化できる。
本実施形態では、冷却器は、第2冷却熱交換器(18)に加えて、気液分離器(15)の上流側に設けられている室外膨張弁(14)も含む。この構成では、室外熱交換器(13)が放熱器として機能する状態で、その室外熱交換器(13)から流出した冷媒が膨張装置(14)で減圧されて温度が低下し、さらに冷却熱交換器(18)で冷却されて気液分離器(15)に流入する。このことにより、外気温度が高くても、気液分離器(15)内の冷媒をより低温にすることが可能になり、気液分離器(15)内の圧力上昇が抑えられる。
本実施形態では、コントローラ(100)は、外気温度が所定値より高くなると、上記気液分離器(15)内の冷媒の温度の目標値を臨界点の温度より低い温度の範囲内で低下させる制御を行う。又、コントローラ(100)は、外気温度が所定値以下になると、上記気液分離器(15)内の冷媒の温度の目標値を臨界点の温度より低い温度の範囲内で上昇させる制御を行う。
コントローラ(100)をこのように構成することにより、外気温度が所定値(第1の所定値:例えば35℃)より高くなると、冷媒を冷却器(19)で冷却する目標温度が、臨界点の温度より低い温度の範囲内で、より低い温度になるように設定される。このことにより、気液分離器(15)内の圧力の上昇をより確実に抑えられる。
逆に、外気温度が所定値(第2の所定値:例えば15℃)より低くなると、冷媒を冷却器(19)で冷却する目標温度が、臨界点の温度より低い温度の範囲内で、高めの温度になるように設定される。このことにより、気液分離器(15)内の圧力が必要以上に低下するのを抑制できる。
本実施形態では、コントローラ(100)は、気液分離器(15)内の冷媒の温度の目標値を臨界点の温度より低い温度の範囲内に維持しつつ、利用側の冷却負荷が基準値に対して大きくなると、上記目標値を低下させる制御をおこなう。また、コントローラ(100)は、気液分離器(15)内の冷媒の温度の目標値を臨界点の温度より低い温度の範囲内に維持しつつ、利用側の冷却負荷が基準値に対して小さくなると、上記目標値を上昇させる制御を行うように構成されている。
この構成によれば、気液分離器(15)内の冷媒の温度の目標値を、利用側の冷却負荷が基準値に対して大きくなると低下させることで、冷却能力を高められる。この場合、冷却負荷が大きくなるにつれて目標値を連続的に低下させてもよいし、一つまたは複数の基準値を定めておいて目標値を段階的に低下させてもよい。また、利用側の冷却負荷が基準値に対して小さくなると目標値を上昇させると、必要以上に冷却能力が高められるのを抑制できる。この場合、冷却負荷が小さくなるにつれて目標値を連続的に上昇させてもよいし、一つまたは複数の基準値を定めておいて目標値を段階的に上昇させてもよい。このように、第2冷却熱交換器(18)で能力制御を行うこともできる。なお、第2冷却熱交換器(18)で冷却能力を制御する場合は、第1冷却熱交換器(16)は設けなくてもよい。
本実施形態では、コントローラ(100)は、外気温度が臨界点の温度より所定温度低い温度(例えば10℃)である場合に、気液分離器(15)内の冷媒を臨界点の温度よりも低い温度にする冷却器(19)の制御を停止するように構成されている。
この構成では、外気温度が臨界点の温度より所定温度低い温度である場合に、冷却器(19)による冷媒の冷却を停止する。これは、冷却器(19)で冷媒を冷却しなくても、気液分離器(15)内の圧力の上昇を抑えられるためである。なお、冷却器(19)による冷媒の冷却を停止する温度は、運転条件に応じて適切な温度を定めるとよい。
本実施形態では、コントローラ(100)は、冷凍装置(1)の設置時などに行う冷媒回路への冷媒充填時にも、外気温度が冷媒の臨界点の温度より高いと、気液分離器(15)内の冷媒を臨界点の温度よりも低い温度になるように、冷却器(19)(第2冷却熱交換器(18)及び室外膨張弁(14))を制御する。
この構成では、冷凍装置を設置して冷媒回路(6)に冷媒を充填するときに、外気温度が冷媒の臨界点の温度より高いと、制御器(100)により、気液分離器(15)内の冷媒が臨界点の温度よりも低い温度になるように冷却器(19)が制御される。冷媒充填時に気液分離器(15)の圧力が上昇しすぎると、冷媒回路(6)への冷媒の充填不足が生じるおそれがあるが、この実施形態では、冷媒の充填不足が生じるのを抑えられる。
−実施形態の変形例−
〈変形例1〉
上記実施形態では、室外膨張弁(14)を第2冷却熱交換器(18)の上流側に接続して、室外膨張弁(14)と第2冷却熱交換器(18)を冷却器として用いているが、図1に仮想線で簡略化して示すように、第2冷却熱交換器(18)が室外膨張弁(14)の上流側になるように構成してもよい。
この変形例1では、室外熱交換器(13)から流出した冷媒が第2冷却熱交換器(18)で冷却され、さらに室外膨張弁(14)で減圧されることで温度が低下して気液分離器(15)に流入する。このことにより、外気温度が高くても、気液分離器(15)内の冷媒が臨界点の温度よりも低い温度になり、気液分離器(15)内の圧力上昇が抑えられる。
〈変形例2〉
上記実施形態では、第2冷却熱交換器(18)の低圧側の流路である第2冷媒流路(18b)に気液分離器(18)から流出して減圧した冷媒が流れる構成にして、気液分離器(18)へ流入する前の冷媒と熱交換するようにしている。
上記構成に代えて、第2冷却熱交換器(18)の第2冷媒流路(18b)には、図示していないが、上記冷媒回路(6)とは別に設置した冷媒回路の低圧配管を接続し、低圧冷媒が第1冷媒流路(18a)の高圧冷媒と熱交換するようにしてもよい。
また、第2冷却熱交換器(18)には、図示していないが、冷水が流れる水回路を接続し、冷水が第2冷媒流路の冷媒と熱交換するようにしてもよい。以上のように、第2冷却熱交換器(18)は、気液分離器(15)へ流入する高圧の冷媒を、冷媒回路(6)の冷媒以外の熱媒体との熱交換で冷却するように構成してもよい。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、冷却器として冷却熱交換器や室外膨張弁を用いているが、例えばペルチェ効果素子など、その他の機器を冷却器として用いてもよい。また、冷却器は、上記実施形態のように気液分離器(15)の上流側で冷媒を冷却するほかに、気液分離器(15)の内部で冷媒を冷却してもよい。
上記実施形態では、圧縮部(20)が高段側圧縮機(21)と低段側圧縮機(22,23)を有する構成にしているが、圧縮部(20)は、1台の圧縮機のケーシングの内部に高段側圧縮要素と低段側圧縮要素が収容された構成にしてもよい。また、圧縮部(20)は冷媒を二段圧縮する構成には限定されない。
上記実施形態では、切換ユニット(30)を2つの三方弁(TV1,TV2)で構成しているが、三方弁の代わりに、電動切り換え方式の2つの四路切換弁を用い、各四路切換弁の1つのポートを閉鎖して上記切換ユニット(30)を構成してもよい。また、三方弁(TV1,TV2)の代わりに、複数の電磁弁を組み合わせて上記切換ユニット(30)を構成してもよい。
上記実施形態では、冷媒として二酸化炭素を用いる例を説明したが、冷媒は二酸化炭素に限らない。本開示の熱源ユニット及び冷凍装置では、冷媒は、冷媒回路の高圧圧力が臨界圧力以上となる冷媒であればよい。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上説明したように、本開示は、熱源ユニット及び冷凍装置について有用である。
1 冷凍装置
6 冷媒回路
10 室外ユニット(熱源ユニット)
13 室外熱交換器(放熱器)
14 室外膨張弁(膨張装置(冷却器))
15 気液分離器
18 冷却熱交換器
19 冷却器
50 冷設ユニット(利用ユニット)
60 室内ユニット(利用ユニット)
100 制御器
C 圧縮部

Claims (10)

  1. 圧縮部(20)と放熱器(13)と気液分離器(15)とを有し、利用側機器に接続されて冷媒回路(6)が構成され、上記冷媒回路(6)の高圧圧力が冷媒の臨界圧力以上となる冷凍サイクルを行う熱源ユニットであって、
    上記冷媒を冷却する冷却器(19)と、
    上記気液分離器(15)内の冷媒を臨界点の温度よりも低い温度になるように上記冷却器(19)を制御する制御器(100)と、
    を備えていることを特徴とする熱源ユニット。
  2. 請求項1において、
    上記冷却器(19)は、上記放熱器(13)と上記気液分離器(15)との間の冷媒配管に設けられる冷却熱交換器(18)である
    ことを特徴とする熱源ユニット。
  3. 請求項2において、
    上記冷却器(19)は、上記放熱器(13)と上記気液分離器(15)との間の冷媒配管に設けられる膨張装置(14)を更に備え、上記膨張装置(14)が上記冷却熱交換器(18)の上流側に接続されている
    ことを特徴とする熱源ユニット。
  4. 請求項2において、
    上記冷却器(19)は、上記放熱器(13)と上記気液分離器(15)との間の冷媒配管に設けられる膨張装置(14)を更に備え、上記冷却熱交換器(18)が上記膨張装置(14)の上流側に接続されている
    ことを特徴とする熱源ユニット。
  5. 請求項1から4の何れか1つにおいて、
    上記制御器(100)は、外気温度が所定値より高くなると、上記気液分離器(15)内の冷媒の温度の目標値を臨界点の温度より低い温度の範囲内で低下させ、外気温度が所定値以下になると、上記気液分離器(15)内の冷媒の温度の目標値を臨界点の温度より低い温度の範囲内で上昇させる
    ことを特徴とする熱源ユニット。
  6. 請求項1から5の何れか1つにおいて、
    上記制御器(100)は、上記気液分離器(15)内の冷媒の温度の目標値を上記臨界点の温度より低い温度の範囲内に維持しつつ、利用側の冷却負荷が基準値に対して大きくなると上記目標値を低下させ、該冷却負荷が基準値に対して小さくなると上記目標値を上昇させる
    ことを特徴とする熱源ユニット。
  7. 請求項1から6の何れか1つにおいて、
    上記制御器(100)は、外気温度が臨界点の温度より所定温度低い場合に、上記気液分離器(15)内の冷媒を臨界点の温度よりも低い温度にする上記冷却器(19)の制御を停止する
    ことを特徴とする熱源ユニット。
  8. 請求項1から4の何れか1つにおいて、
    上記制御器(100)は、上記冷媒回路(6)への冷媒充填時に外気温度が冷媒の臨界点の温度より高いと、上記気液分離器(15)内の冷媒を臨界点の温度よりも低い温度になるように上記冷却器(19)を制御する
    ことを特徴とする熱源ユニット。
  9. 請求項1から8の何れか1つにおいて、
    上記冷媒回路(6)の冷媒は、二酸化炭素である
    ことを特徴とする熱源ユニット。
  10. 圧縮部(20)と放熱器(13)と気液分離器(15)とを備える熱源ユニット(10)と、利用側機器である利用ユニット(50,60)とを有し、高圧圧力が冷媒の臨界圧力以上となる冷凍サイクルを行う冷凍装置であって、
    上記熱源ユニット(10)が、請求項1から9の何れか1つの熱源ユニットであることを特徴とする冷凍装置。
JP2019179455A 2019-09-30 2019-09-30 熱源ユニット及び冷凍装置 Pending JP2021055917A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019179455A JP2021055917A (ja) 2019-09-30 2019-09-30 熱源ユニット及び冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019179455A JP2021055917A (ja) 2019-09-30 2019-09-30 熱源ユニット及び冷凍装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021055917A true JP2021055917A (ja) 2021-04-08

Family

ID=75270429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019179455A Pending JP2021055917A (ja) 2019-09-30 2019-09-30 熱源ユニット及び冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021055917A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024062949A1 (ja) * 2022-09-20 2024-03-28 ダイキン工業株式会社 熱源ユニットおよび冷凍装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024062949A1 (ja) * 2022-09-20 2024-03-28 ダイキン工業株式会社 熱源ユニットおよび冷凍装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2021039087A1 (ja) 熱源ユニット及び冷凍装置
WO2021065116A1 (ja) 熱源ユニット及び冷凍装置
US20220205680A1 (en) Heat source unit and refrigeration apparatus
US11486616B2 (en) Refrigeration device
JP6777215B1 (ja) 熱源ユニット及び冷凍装置
JP7473775B2 (ja) 熱源ユニット及び冷凍装置
JP2021055917A (ja) 熱源ユニット及び冷凍装置
US20220268498A1 (en) Intermediate unit for refrigeration apparatus, and refrigeration apparatus
JP7063940B2 (ja) 冷凍装置
WO2021065118A1 (ja) 冷凍装置
WO2021010130A1 (ja) 冷凍装置
WO2021065156A1 (ja) 熱源ユニット及び冷凍装置
JP6835185B1 (ja) 熱源ユニット及び冷凍装置
JP6835176B1 (ja) 冷凍装置
JP6787465B1 (ja) 熱源ユニット及び冷凍装置
JP6849037B1 (ja) 熱源ユニット、冷凍等装置、及び過冷却ユニット
JP2022083089A (ja) 熱源システムおよび冷凍装置