JPH06297042A - 帯状ワークの自動曲げ装置 - Google Patents

帯状ワークの自動曲げ装置

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Publication number
JPH06297042A
JPH06297042A JP11111093A JP11111093A JPH06297042A JP H06297042 A JPH06297042 A JP H06297042A JP 11111093 A JP11111093 A JP 11111093A JP 11111093 A JP11111093 A JP 11111093A JP H06297042 A JPH06297042 A JP H06297042A
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JP
Japan
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bending
work
follow
reference position
dies
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Application number
JP11111093A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tachibana
宏 橘
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Mito Nikon Precision Corp
Original Assignee
Tachibana Seisakusho KK
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Publication date
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  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属製の帯状のワーク(例えば、トムソン刃
材等)を、その長手方向の複数の曲げ点において自動的
に曲げ加工ができるようにする。 【構成】 曲げ加工位置Oを中心としてスイングバー6
が水平面内で回動可能に設けられ、それの自由端部側に
追従部材10が位置し、スイングバー6の長手方向に移
動可能に支持されて、ワーク送り手段を兼ねている。追
従部材10には、ワークWの後端部を把持する主クラン
プ11、ワークWの回動変位に追従するための追従用セ
ンサ12等が設けられ、さらに、1組の曲げ型1はタレ
ット台4等を含む自動型交換装置により交換されるよう
になっている。一対の曲げ加工シリンダ20が1組の曲
げ型1を接近させて曲げ加工を開始すれば、ワークWは
その曲げられる方向に回動変位するが、それに追従する
ようにスイングバー6及び追従部材10が回動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属製の帯状のワー
ク、例えばトムソン刃材等に対し長手方向の複数箇所で
順次曲げ加工を行う曲げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、打抜きのためにトムソン刃が使用
されている。例えば図19に示すように、打抜き形状に
対応して曲げ加工を行ったトムソン刃100を、ベース
101に埋込み、そのベース101によりトムソン刃1
00を被打抜き部材103(例えば、ダンボール紙、プ
ラスチックフィルム、布、厚紙その他のシート状素材)
に押し付けることによって、所望の打抜き片104を得
たり、打抜き穴105を形成したりする。
【0003】このようなトムソン刃100の曲げ加工
は、従来、例えば図20に示すような曲げ機105を用
いて行われている。これは、雄型と雌型の1組の曲げ型
108及び109の間にトムソン刃材Wを挿入し、固定
側の曲げ型109に対し可動側の曲げ型108を、レバ
ー106の押下げによりプランジャ部材107を介して
押し付け、曲げ加工を行うものである。
【0004】その曲げ過程を示したのが図21であり、
(a)で1組の曲げ型108及び109の間にトムソン
刃材Wが挿入され、その後、(b)において可動側の型
108が固定側の型109に対し前進し、これによりト
ムソン刃材Wは曲げ点P1において直線状態から例えば
直角状態に向かって曲げ始められる。これに従いトムソ
ン刃材Wは曲げ点P1を中心として直線状態の基準位置
から徐々に回動変位していき、最終的に、(c)におい
て可動側の型108、トムソン刃材W及び固定側の型1
09が相互に密着した状態で曲げ加工が完了する。そし
て、この曲げ点P1における曲げ加工が終れば、型10
8が開き、トムソン刃材Wの残りの部分W1が元の直線
状態の基準位置Bに戻された後、次の曲げ点P2までト
ムソン刃材Wが送られた後、次の曲げ加工が行われるこ
ととなる。その場合、曲げ型108及び109を変更す
る必要がある場合には、次の曲げ加工に先立ってその交
換が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
曲げ機は作業者がトムソン刃材Wを手で握り、図20の
レバー106を押し下げて曲げ加工をし、1箇所の曲げ
加工が終ったら、型開きをしてトムソン刃材Wを送り、
再びレバー106を押し下げるといった手動の曲げ加工
であるため、加工能率が低く、また曲げ加工の位置的誤
差が生じやすい等の問題があった。
【0006】本発明の課題は、トムソン刃材等の金属製
帯状ワークを長手方向に間欠的に送りながら、長手方向
の複数箇所で順次曲げ加工を行う一連の工程を自動化す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動曲げ装
置は、以下のないしの構成要素を含む。 1組の曲げ型:帯状のワークを間に挟むように相対向
して設けられ、ワークの両側板面を押圧することにより
曲げ作用をなす。 追従部材:ワークの送り方向において曲げ型の上流側
又は下流側に位置する。曲げ加工に従いその曲げ点を中
心として基準位置から回動変位するワークに追従する方
向において移動可能に設けられる。この移動形態は回動
式でもよいし、あるいはX−Yテーブル等を用いたX方
向及びY方向の移動の組合せでもよい。 クランプ装置:その追従部材に設けられてワークを把
持又は解放する。 追従部材駆動手段:上記基準位置からのワークの回動
変位に追従させるとともに、その追従終端位置から基準
位置へ戻すように追従部材を移動させる。このために
は、回動変位するワークと追従部材との距離を例えばセ
ンサで監視し、ワークから追従部材が離れないようにそ
れを駆動することができる。ただし、ワークの回動変位
がその曲げ形態等により予めデータ化されていれば、そ
のデータに基づいて追従部材駆動手段を制御することも
でき、その場合は必ずしもセンサ手段は必要ないことに
なる。 クランプ制御手段:追従部材が基準位置から追従終端
位置へ移動する過程ではクランプ装置を解放状態とし、
追従終端位置から基準位置へ戻る過程では把持状態とす
る。 ワーク送り手段:ワークを次の曲げ点における曲げ加
工のために予め定められた距離だけ送る。なお、上述の
クランプ装置を曲げ型に対し接近・離間方向において移
動可能な構成として、そのクランプ装置にワーク送り手
段を兼ねさせることができる。
【0008】また、曲げる方向や曲げる角度等が異なれ
ば、一般には1組の曲げ型を交換する必要が生じるが、
その交換を自動的に行う自動型交換装置を付加すること
ができる。これには、例えばタレット台等が用いられ
る。
【0009】
【作用】帯状のワークは1組の曲げ型の間に送り込ま
れ、曲げ作用を受ける。その曲げの進行に従いワークは
曲げ点を中心として基準位置から回動変位するが、追従
部材はクランプ装置が解放された状態でそのワークに追
従し、追従終端位置で1回の曲げ加工が終る。その後曲
げ型が開き、またクランプ装置がワークをクランプし、
その状態で追従部材は元の基準位置へ戻る。ワーク送り
手段は次の曲げ加工のためにワークを送るが、これは追
従終端位置で行ってもよいし、基準位置へ戻りながら、
又は戻った後に行ってもよい。
【0010】また、自動型交換装置が付加された発明で
は、ワークの長手方向の複数箇所に施される曲げ加工に
際し、曲げ角度や曲げ方向等が変わる場合、あるいは切
断が必要な場合等において、自動型交換装置により1組
の型の交換が行われた後、次の加工が行われることとな
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1はその一実施例である自動曲げ装置の平面
図であり、図2はその側面図である。各図においてW
は、例えばトムソン刃材等の長手帯状のワークであり、
一方の側縁に沿って長手方向に刃が形成され、それが上
となるように垂直に立てられた状態で、装置の曲げ加工
位置Oにおいて長手方向の複数箇所(P1、P2…)に順
次曲げ加工が施される。
【0012】曲げ加工位置Oを挟んで1組の曲げ型1
(一方が雄型、他方が雌型)が設けられ、これらの曲げ
型1はそれぞれタレット台4、4を含む自動型交換装置
により自動的に交換されるようになっている。曲げ加工
位置Oを中心として、スイングバー6が本体7のテーブ
ル8上で回動可能に設けられている。この回動角度は、
1組の曲げ型1の接近・離間方向に直角な面を基準位置
Bとして、両方向にそれぞれ約45度、都合約90度程
度の角度範囲に設定されている。
【0013】スイングバー6には、追従部材10が設け
られている。追従部材10は、ワークWが曲げ加工位置
Oで曲げ作用を受け、その曲げ点を中心に回動変位する
際、その回動変位に追従するように、スイングバー6と
一体的に移動するものであり、これにはワークWを把持
するクランプ装置として主クランプ11が設けられると
ともに、追従用センサ12及びワークWの後端を検出す
る後部センサ13が設けられている。また、曲げ加工位
置Oに近接してワークWを緩くクランプする弱クランプ
14が設けられている。
【0014】次に各部について更に詳しく説明する。1
組の曲げ型1は、ワークWを挟むように互いに対向して
設けられ、それぞれ型ホルダ17、17に保持され、各
型ホルダ17は曲げ加工シリンダ20、20にそれぞれ
連結されている。本体7のテーブル8上には、各型ホル
ダ17、17を接近・離間方向に案内する一対づつのレ
ール21、21が設けられるとともに、それらの内側に
ガイドプレート23が設けられている。図7から明らか
なように、各型ホルダ17はそれぞれ一対の鞍形の被ガ
イド部24(一方の型ホルダ17については図示省略)
においてレール21、21に案内され、各型ホルダ17
に保持された各曲げ型1は、ガイドプレート23上を滑
るように移動することとなる。
【0015】図1に示すように、各シリンダ20の下方
に設けられたタレット台4、4の外周部には、図9に示
すように交換用の雄型又は雌型の曲げ型1等が円環状に
整列して配置されている。これら交換用の曲げ型1は互
いに種類の異なるもの、例えば曲げ角度が異なるもので
あるとか、成形の凹凸が逆の関係にあるものを含み、更
には必要に応じて切断型等も適宜ストックされている。
これら交換型(以下、曲げ型1とする)は、図10に示
すように保持部25に対しピン26で駒部材27が連結
されたもので、保持部25の底面に形成されたピン穴2
8に、図11に示すピン29が嵌まることにより位置決
めされている。また、各曲げ型1に対応してタレット台
4の外周には、U字状の切欠30(図11)が多数形成
され、この切欠30を経て下側から昇降部材31が上昇
して、所定の曲げ型1を交換のために持ち上げる。
【0016】各タレット台4は中心軸32において本体
固定板33により水平面内で割出回転可能に支持され、
その中心軸32に固定のギヤ32aは、図4に示すタレ
ットモータ34の駆動ギヤ35と噛み合っていて、この
タレットモータ34によりタレット台4が型交換のため
に割出回転させられる。
【0017】図11において、昇降部材31は本体固定
板33をブッシュ36を介して摺動可能に貫通し、型交
換シリンダ37に連結されている。この昇降部材31
は、図8に示すように各タレット台4に対応して1個づ
つ設けられ、上昇することによりタレット台4から曲げ
型1を、曲げ加工位置Oのレベルにある型ホルダ17に
装着する。本体テーブル8と本体固定板33とに挟まれ
てガイド部材38及び39が垂直方向に設けられ、これ
らの内側に曲げ型1の平面形状に対応する空洞が形成さ
れていて、曲げ型1はこれらガイド部材38及び39に
ガイドされつつ上昇し、テーブル8及びガイドプレート
23に形成された開口40を経て交換位置まで上昇す
る。なお、型交換に際しては、空状態の昇降部材31が
型ホルダ17から離脱させられる曲げ型1を取りに行
き、それをタレット台4の所定位置に載せた後、交換用
の曲げ型1を持ち上げることとなる。
【0018】以上のような自動型交換装置により、図7
に示すように、ワークWに施すべき曲げ角度及び向き等
に対応した1組の曲げ型1がセットされ、図8に片側の
もののみ示す各シリンダ20により互いに接近させられ
ることとなるが、各シリンダ20は作動源を空気圧と油
圧に切り替えることのできる複合シリンダで、その上の
油タンク40から作動油が導かれる。そして、各シリン
ダ20は1組の曲げ型1の接近過程の途中までは、空気
圧を作動源として両者を迅速に接近させ、その接近過程
の終盤及び曲げ成形時には、作動源を油圧として低速で
大きな押圧力を加えるようになっている。
【0019】次に、図1に示すスイングバー6及び追従
部材10等を含む追従機構について説明する。スイング
バー6は曲げ加工位置Oに対応する一端部において、図
4に示すように、軸42により本体テーブル8にブッシ
ュ43を介して回動可能に支持され、その下端に固定さ
れたギヤ44が、追従用モータ45の駆動ギア46と噛
み合っている。このモータ45は、本体テーブル8に吊
下形態で固定され、スイングバー6を正逆両方向にスイ
ングさせるものである。スイングバー6の中間部下面に
は、球状のコロ部材47が設けられ、これがテーブル8
上に形成された案内レール48の上面を転動する。案内
レール48は図1に示すように円弧状に形成され、スイ
ングバー6の回動範囲に対応する長さを有している。
【0020】図4に示すように、スイングバー6の内部
にはボールねじ機構を構成するねじ軸50がスイングバ
ー6の長手方向に沿って配置され、その一端はスイング
バー6の自由端部に設けられた軸受51で受けられ、他
端はスイングバー6の回動支点側の端部に設けられた軸
受52で受けられている。このねじ軸50の他端部に
は、カップリング53を介してねじ軸モータ54が接続
され、これの駆動によりねじ軸50が正逆両方向に回転
するようになっている。ねじ軸50には、ボールねじの
主体をなすナット55が装着され、このナット55と前
述の追従部材10とが連結ブラケット56によって互い
に一体的に連結されている。
【0021】図6に示すように、スイングバー6はその
長手方向に沿って底部板57を備え、この底部板57に
レール支持部材58を介してレール59が設けられ、追
従部材10は鞍形の被ガイド部60を介してレール59
により、スイングバー6の長手方向における移動がガイ
ドされるようになっている。なお、61はカバーであ
る。スイングバー6にはブラケット62を介してコード
プロテクタ63の下側固定端が固定され、それの上側可
動端はブラケット64を介して追従部材10に固定され
ている。コードプロテクタ63はフレキシブルで、前方
に突き出たのち半円状に湾曲して後方に戻るもので、そ
の内側に帯状のコードを保持し、追従部材10がスイン
グバー6の長手方向に移動するのに伴って、そのコード
プロテクタ63の下側部分が、ブラケット62に固定の
プロテクタレール65に順次接するようになっている。
なお、このコードは後述するセンサと制御部をつなぐた
めのものである。
【0022】追従部材10の上方には、支柱67、67
及び支持板68を介して、前述の主クランプ11が設け
られている。主クランプ11は、スイングバー6の長手
方向と直角な方向において互いに対向するクランプシリ
ンダ69を備え、各シリンダ69に連結された一対のク
ランプ部材70が押し出されることにより、両者間でワ
ークWを挟み付けてクランプするようになっている。
【0023】図3に示すように追従部材10には、主ク
ランプ11のわずか後方の位置に前述の追従用センサ1
2が設けられている。これは、ワークWの両側に1個づ
つセンサ12a及び12bが配置されたもので、各セン
サ12a及び12bは、例えば反射型の光センサ又は電
磁気による近接センサ、あるいは接触式のメカニカルセ
ンサ等、適宜のものが設けられる。この追従用センサ1
2は、ワークWの板厚方向の回動変位を検出して、追従
部材10ひいてはスイングバー6をワークWの回動変位
に追従させるためのものであり、ワークWの両側にそれ
ぞれ設けられているのは、各センサ12a、12bとワ
ークWとの各クリアランスが等しくなるようにフィード
バック制御を行うためである。
【0024】追従用センサ12のさらに後方に、前述の
後部センサ13が設けられ、これがワークWの後端を検
出するようになっている。この後部センサ13の役割
は、ワークWに加えられる比較的大きなアールの曲げ成
形時において、ワークWがその曲げ加工位置Oの側へ引
き寄せられた場合に、ワークWの後端を追いかけるよう
に追従部材10を前進させるためである。
【0025】スイングバー6の前端側に設けられた弱ク
ランプ14は、図5に示すように一対の押付部材71が
各ブラケット72を介して各エアシリンダ73に連結さ
れたもので、両側の押付部材71がワークWを挟んでク
ランプするが、このクランプ力はワークWの滑りを許容
する程度の緩いものである。この緩いクランプはワーク
Wの曲げ加工時に行われるが、その目的は、ワークWの
曲げ加工の妨げにならない程度にワークWを拘束して、
ワークWが上方へずれたりするのを防止することにあ
る。
【0026】この弱クランプ14の本体74は、ワーク
Wの厚さ方向において一対のレール75によりスイング
バー6に移動可能に支持され、かつ両側に配置された圧
縮スプリング76により中央に保持されている。従っ
て、ワークWの曲げ加工時における回動変位とスイング
バー6の回動とに仮にズレが生じても、そのズレがいず
れかの圧縮スプリング76のたわみにより吸収されるこ
ととなる。なお、スイングバー6の前端部には端板77
が設けられ、それに形成されたU字形の切欠78を経て
前述のねじ軸50が通っている。
【0027】以上のような各機構部を制御するために、
図2に概念的に示す制御部80が設けられている。この
制御部80は実際には本体7の内部に格納されており、
この制御部80に、センサ12及び13が接続されると
ともに、各々のアクチュエータ、すなわちねじ軸モータ
54、追従用モータ45、タレットモータ34、型交換
シリンダ37、曲げ加工シリンダ20、弱クランプ14
のシリンダ73、主クランプ11のシリンダ69等が接
続されている。なお、図7に示すように、ワークWの曲
げ加工位置Oの上流側に近接して、投・受光式の一対の
ワーク前端検出センサ81がスイングバー6に設けら
れ、このセンサ81は曲げ加工位置Oへ送られるワーク
Wの前端を検出し、それに基づいて加工の基準点が規定
されるようになっている。このセンサ81も上記制御部
80に接続されている。
【0028】次に、制御部80の構成に併せて、本件曲
げ装置の作動を説明する。まず図12の(1)におい
て、例えばトムソン刃材がワークWとして供給される。
ワークWの供給は、本実施例の場合作業者が行い、主ク
ランプ11と弱クランプ14に支持されるように上から
落とし込まれる。ワークWのサイズは、例えば長さが8
00〜1000mm、高さが20〜30mm、厚さが0.3
〜0.8mm程度のものを想定すればよい。なお、ワーク
Wの基準前端を規定するために、ワークWが供給された
後、主クランプ11が閉(オン)、弱クランプ14が開
(オフ)の状態で、(2)及び(3)に示すように、ね
じ軸50の回転によるボールねじの作用で追従部材10
が前進する。そして、ワークWの前端がワーク前端検出
センサ81を横切った後、更に小距離前進した位置で追
従部材10ひいてはワークWが停止する。この状態で前
述の自動型交換装置により切断のための型1aがセット
され、図12の(4)に示すように、主クランプ11、
弱クランプ14が共に閉状態でこれら切断用の型1aに
より、ワークWの先端部が切り落とされる。これは、ワ
ークWの前端にバリ等が存在する場合にそれを除去する
ためであり、実際は例えば1mm程度除去することとな
る。
【0029】そして、切断された前端を基準端として以
後の曲げ加工が行われることとなり、上記自動型交換装
置により、切断用の型1aが(5)のように曲げ型1に
交換される。そして、図13の(6)に示すように、主
クランプ11が閉、弱クランプ14が開の状態で、追従
部材10がワークWをその最初の曲げ点が曲げ加工位置
に一致するまで前進させる。
【0030】さらに(7)に示すように、主クランプ1
1が開、弱クランプ14が閉の状態で、(8)〜(9)
のようにワークWに最初の曲げ加工が施される。この曲
げ過程で、ワークWはその曲げ点を中心として回動する
が、一対の追従用センサ12がワークWの回動変位を監
視し、図2に示す制御部80は、それら一対のセンサ1
2とワークWの後端部両側面との距離が均衡するように
追従用モータ45を作動させる。これによって追従部材
10は、スイングバー6を介してワークWの回動変位に
追従する。ここで、一対の追従用センサ12には、ワー
クWの両側において例えば約1mmずつの不感帯が設定さ
れていて、追従部材10に安定した追従を行わせるよう
になっている。
【0031】なお、ワークWが例えば円弧状に曲げられ
る場合等のように、ワークWの後端がその曲げ作用部側
へ小距離引き込まれる場合は、後部センサ13がそれを
監視していて、ワークWの後端の移動に対応するよう
に、追従部材10が前述のボールねじ機構により前進
し、ワークWの後端と追従部材10との位置関係を一定
に保つ。また、弱クランプ14は、曲げ加工時における
ワークWの滑りを許容しつつ、ワークWの上下方向のズ
レ等を防止する。
【0032】(10)に示すように、追従部材10がそ
の追従終端位置へ達して1回目の曲げ加工が終了すれ
ば、主クランプ11が閉となってそのワークWの位置を
保持し、また次の曲げ加工で型交換が必要な場合には、
既存の型が除去されて(図14(11)参照)新しい型
が選択される。型交換の必要がなければ、第1回目の曲
げ型1がそのまま使用される。
【0033】そして、2番目の曲げ点を曲げ加工位置に
位置させるために、(12)に示すように、主クランプ
11が閉、弱クランプ14が開の状態で、追従部材10
がスイングバー6の長手方向に沿って前進する。その前
進端位置で(13)に示すように、弱クランプ14及び
主クランプ11が共に閉の状態で、追従部材10がスイ
ングバー6を介して(14)のように元の基準位置Bま
で回動復帰する。これによって、第2番目の曲げ点にお
ける曲げ加工を第1番目の曲げ点と同様の状況で行うこ
とができる。この追従部材10を復帰させる制御は、図
2の制御部80が、ワークWの最初の回動変位に伴う追
従用モータ45の往方向の回転数を例えばパルス数等で
記憶していて、それと同じだけ追従用モータ45を逆転
させることにより行うことができる。なお、図14の
(11)〜(14)における追従部材10の前進及び回
動復帰の間に型交換を行うことができ、その場合は図1
5の(15)に示すように、次の曲げ加工で使用される
曲げ型1が表れることとなる。
【0034】図15の(16)において第2番目の曲げ
点での曲げ加工が行われる際には、第1回目と同様に主
クランプ11が開、弱クランプ14が閉状態とされ、1
組の曲げ型1の接近によりワークWは2番目の曲げ点で
曲げ作用を受けつつ回動変位し、(17)のようにこの
回動変位に追従部材10が第1回目と同様に追従するこ
ととなる。そして、(18)のように追従終端位置に至
れば、主クランプ11が閉じられ、また1組の曲げ型1
が解放される。更に、図16の(19)に示すように、
3番目の曲げ点において別の曲げ型が必要な場合には、
この時点から型交換が行われ、また(20)に示すよう
に、弱クランプ14のみが開かれた状態で追従部材10
が前進し、ワークWの3番目の曲げ点を曲げ加工位置に
位置させる。その後(21)に示すように、弱クランプ
14が閉じ、かつ主クランプ11も閉じた状態で、追従
部材10が(22)のように元の基準位置Bまで回動復
帰する。
【0035】そして、図17の(23)に示すように、
交換された曲げ型1(これは上述のものとは曲げ方向及
び角度が異なるものである)による曲げが開始される。
この際は(24)のように主クランプ11が解放される
が、ワークWは(25)のように、これまでとは反対側
へ回動変位することとなるため、追従部材10もそれに
合わせて回動し、(26)のようにその追従終端位置で
主クランプ11が閉じ、また曲げ型1が開く。
【0036】これで1つのワークWに対する曲げ加工が
すべて終了したとすれば、後は必要に応じて切断するこ
ととなる。図18はこれを示すもので、(27)におい
て追従部材10が前進してワークWの切断点を切断加工
位置に位置させた後、(28)に示すように弱クランプ
14及び主クランプ11が共に閉じた状態で、(29)
に示すように追従部材10が基準位置Bまで回動復帰
し、これによりワークWを元の位置へ戻す。そして、
(30)及び(31)に示すように、切断型1bでワー
クWを切断し、曲げ完成品と残部を分離する。
【0037】以上の実施例では、制御部80がクランプ
制御手段を構成するとともに、モータ等とともに追従部
材駆動手段を構成している。また、見方を代えれば、追
従部材10とスイングバー6を合わせた全体を、追従部
材と見ることもできる。
【0038】そして、以上の説明で追従部材10は追従
終端位置で前進してワークWを送り、その後基準位置へ
回動復帰するようになっていたが、これに代えて、追従
部材10が追従終端位置から基準位置まで回動復帰した
後に、その基準位置において追従部材10がワークWを
送るようにしてもよい。このような変更は、例えばシー
ケンスプログラムを変えることにより容易に対処でき
る。
【0039】また、以上の実施例では、追従部材10が
ワークWの送り手段を兼ねていたが、これに代えて、追
従部材10とは別に専用のワーク送り手段、例えば追従
部材10と構造的に同様のもの、あるいはピンチローラ
タイプのもの等を設けることもできる。さらに、スイン
グバー6を省略し、追従部材10をX−Yテーブルに設
けて、X方向のモータとY方向のモータの制御の組合せ
により追従運動を付与することも可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、曲げ加工に従って回動
変位する帯状のワークを追従部材が追いかけ、その追従
終端位置から基準位置までワークを戻した状態で次の曲
げ加工を行うことにより、従来では作業者が行っていた
曲げ加工手順の自動化が実現した。その結果、作業者の
熟練に頼っていた曲げ加工を、この自動曲げ装置によっ
て画一的かつ均一に行うことが可能となり、そのため省
力化はもとより、均一な曲げ精度で効率よく曲げ加工を
実施できることとなった。
【0041】また、曲げ方向や曲げ角度の選択あるいは
切断等のために、自動型交換装置を付加すれば、その曲
げ工程の能率は一層高められ、複雑な曲げも自動的に、
かつ効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である自動曲げ装置の平面
図。
【図2】その制御系を併せ示す側面図。
【図3】図1のスイングバー及び追従部材等を取り出し
て示す平面図。
【図4】図3の垂直断面図。
【図5】図4のA−A断面図。
【図6】図4のB−B断面図。
【図7】図1における曲げ加工部の拡大平面図。
【図8】その垂直断面図。
【図9】図1のタレット機構部を拡大して示す平面図。
【図10】その交換用型の断面図。
【図11】図9の垂直断面図。
【図12】本件自動曲げ装置の作用を模式的に示す工程
図。
【図13】図12に続く工程図。
【図14】図13に続く工程図。
【図15】図14に続く工程図。
【図16】図15に続く工程図。
【図17】図16に続く工程図。
【図18】図17に続く工程図。
【図19】曲げ製品の一例であるトムソン刃の説明図。
【図20】従来の手動式曲げ装置の斜視図。
【図21】従来の曲げ装置の作用説明図。
【符号の説明】
1 曲げ型 4 タレット台 6 スイングバー 10 追従部材 11 主クランプ(クランプ装置) 12 追従用センサ 13 後部センサ 14 弱クランプ 17 型ホルダ 20 加工シリンダ 31 昇降部材 34 タレットモータ 37 型交換シリンダ 50 ねじ軸 54 ねじ軸モータ 55 ナット 69 クランプシリンダ 80 制御部 W ワーク B 基準位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の帯状のワークをその長手方向に
    間欠的に送りながら、長手方向の複数箇所で順次曲げ加
    工を行う自動曲げ装置であって、 前記ワークを間に挟むように相対向して設けられ、前記
    ワークの両側板面を押圧することにより曲げ作用をなす
    1組の曲げ型と、 前記ワークの送り方向において前記曲げ型の上流側又は
    下流側に位置し、曲げ加工に従いその曲げ点を中心とし
    て基準位置から回動変位するワークに追従する方向にお
    いて移動可能に設けられた追従部材と、 その追従部材に設けられて前記ワークを把持又は解放す
    るクランプ装置と、 前記基準位置からの前記ワークの回動変位に追従させる
    とともに、その追従終端位置から前記基準位置へ戻すよ
    うに前記追従部材を移動させる追従部材駆動手段と、 前記追従部材が前記基準位置から追従終端位置へ移動す
    る過程では前記クランプ装置を解放状態とし、前記追従
    部材が追従終端位置から前記基準位置へ戻る過程では前
    記クランプ装置を把持状態とするクランプ制御手段と、 前記帯状ワークを次の曲げ点における曲げ加工のために
    予め定められた距離だけ送るワーク送り手段と、 を含むことを特徴とする帯状ワークの自動曲げ装置。
  2. 【請求項2】 前記1組の曲げ型を交換するための自動
    型交換装置を備えている請求項1記載の自動曲げ装置。
JP11111093A 1993-04-13 1993-04-13 帯状ワークの自動曲げ装置 Pending JPH06297042A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002102529A1 (fr) * 2001-06-15 2002-12-27 Suehiro Mizukawa Procede et dispositif de pliage d'elements pales par matrices rotatives
KR100865758B1 (ko) * 2007-05-17 2008-10-28 한국기계연구원 선반 터렛 성능 평가 시험장치

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