JPH06296824A - NOx除去剤およびその再生方法およびNOx除去装置 - Google Patents

NOx除去剤およびその再生方法およびNOx除去装置

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JPH06296824A
JPH06296824A JP5164345A JP16434593A JPH06296824A JP H06296824 A JPH06296824 A JP H06296824A JP 5164345 A JP5164345 A JP 5164345A JP 16434593 A JP16434593 A JP 16434593A JP H06296824 A JPH06296824 A JP H06296824A
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義和 田代
Kazuo Nashimoto
一男 梨本
Takahiro Nakajima
隆弘 中島
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  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気中のNOxを除去し、また、劣化したN
x除去剤を再生し、何回でも使用することにより長寿
命化を図る。 【構成】 ポリアミンを有効成分とするNOx除去剤に
よってNOxを除去する。また、イオン交換樹脂にポリ
アミンを導入し、表面積を大きくすることによってNO
x除去スピードを速め即効的に効果が発揮できる。ポリ
アミンを繊維、活性炭、活性炭繊維に含浸させること
で、NOx除去性能が高いNOx除去剤を得る。さらに、
このNOx除去剤を用いて、自動的に再生できるNOx
去装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気中に含まれる二酸
化窒素(NO2)・一酸化窒素(NO)(以下NO2、N
Oを総称してNOxという)を除去するNOx除去剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車などの増加によりNOx
濃度が上昇し、しばしば環境基準値を上回るようになっ
てきており、NOxを除去する材料開発が要望されてい
る。
【0003】従来、この種のNOx除去技術は大別する
と、(1)前処理技術としての燃料からの含窒素化合物
の除去、(2)燃料燃焼中のサーマルNOxの低減、
(3)NOxの後処理技術がある。
【0004】(1)は石油化学関連技術としては重要で
あるが、これを成因とするNOxの発生量はわずかであ
る。(2)に関してガスタービン、ボイラー内でのサー
マルNOxの燃焼に触媒燃焼が提案されている。(3)
の方法を大別すると、乾式法と湿式法があり、乾式法と
しては分解法、接触還元法、吸着法、吸収法があり、湿
式法としては酸化吸収法、酸化還元吸収法、錯塩吸収法
がある。特に簡易的にNOxを除去するNOx除去剤とし
ては、水酸化カルシウムを主成分とする乾式の吸収剤が
ある(特開昭53−131272号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の方法
は開発中であり、実用化されているものはほとんどない
か、実用化されているものであっても、空気中(酸素濃
度が高い場合)のNOxを除去することは酸化雰囲気と
なるため、触媒を利用してNOxを窒素まで還元するこ
とが非常に困難であり、他の方法についても、高温度が
必要か、あるいはコストが非常に高いという課題があっ
た。
【0006】本発明は、上記課題を解決するもので、工
業的に容易に製造ができ、低コストで高い除去性能をも
ったNOx除去剤を提供することを第1の目的とする。
【0007】第2の目的は、NOx除去性能をより高
め、粒状化が簡易にできるNOx除去剤を提供すること
である。
【0008】第3の目的は、低濃度の溶液であっても、
NOx除去性能をより高めたNOx除去剤を提供すること
である。
【0009】第4の目的は、NOxの吸収力を高めたN
x除去剤を提供することである。第5の目的は、NOx
除去スピードを速め、速効的に効果が発揮できるNOx
除去剤を提供することである。
【0010】第6の目的は、NOx除去性能をより高め
たNOx除去剤を提供することである。
【0011】第7の目的は、再生することにより、何回
でも使用することができ、寿命の長いNOx除去剤を提
供することである。
【0012】第8の目的は、通風性を高めたNOx除去
剤を提供することである。第9の目的は、ポリアミンの
保持能力を高めたNOx除去剤を提供することである。
【0013】第10の目的は、NOx除去スピードを速
め、初期のNOx除去率を高めたNO x除去剤を提供する
ことである。
【0014】第11の目的は、軽量、コンパクトでNO
x除去性能をより高めたNOx除去剤を提供することであ
る。
【0015】第12の目的は、通風抵抗が小さく、しか
も、NOx除去性能が高いNOx除去剤を提供することで
ある。
【0016】第13の目的は、フィルタ状にすることに
より、装置などに組込み易い形状にしたNOx除去剤を
提供することである。
【0017】第14の目的は、再生することにより、何
回でも使用することができ、寿命の長いNOx除去剤を
提供することである。
【0018】第15の目的は、NOxガスを簡単にしか
も高除去性能で除去するNOx除去装置を提供すること
である。
【0019】第16の目的は、通風抵抗が小さく、非常
にコンパクトでNOxガスを高除去性能で除去するNOx
除去装置を提供することである。
【0020】第17の目的は、簡単な装置でしかもNO
x除去性能を安定に維持できるNOx除去装置を提供する
ことである。
【0021】第18の目的は、一定量のNOx除去剤を
連続的に供給できるNOx除去装置を提供することであ
る。
【0022】第19の目的は、NOx除去剤を連続的に
再生できるNOx除去装置を提供することである。
【0023】第20の目的は、大風量に対応し、高NO
x除去性能を維持しながらNOx除去剤を再生できるNO
x除去装置を提供することである。
【0024】第21の目的は、ポリアミンとNOxとの
反応を促進し、NOx除去性能を高めたNOx除去装置を
提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するための第1の手段は、ポリアミンを有効としたも
のである。
【0026】また、第2の目的を達成するための第2の
手段は、ポリアミンが化4で示されるものである。
【0027】
【化4】
【0028】また、第3の目的を達成するための第3の
手段は、ポリアミンがエチレンアミン類であるものであ
る。
【0029】また、第4の目的を達成するための第4の
手段は、ポリアミンの溶媒をアルコール類としたもので
ある。
【0030】また、第5の目的を達成するための第5の
手段は、ポリアミンが化5で示されるイオン交換樹脂か
ら構成したものである。
【0031】
【化5】
【0032】また、第6の目的を達成するための第6の
手段は、前記イオン交換樹脂をハロゲン化アルキルで処
理したものである。
【0033】また、第7の目的を達成するための第7の
手段は、イオン交換樹脂であるNO x除去剤を化6で示
される液体のポリアミンで再生するものである。
【0034】
【化6】
【0035】また、第8の目的を達成するための第8の
手段は、ポリアミンを含浸させた繊維からなるものであ
る。
【0036】また、第9の目的を達成するための第9の
手段は、ポリアミンを含浸させる多孔質からなるもので
ある。
【0037】また、第10の目的を達成するための第1
0の手段は、ポリアミンを含浸させる表面積の大きい吸
着剤からなるものである。
【0038】また、第11の目的を達成するための第1
1の手段は、ポリアミンを含浸させる活性炭繊維からな
るものである。
【0039】また、第12の目的を達成するための第1
2の手段は、ポリアミンを含浸させるハニカム状の活性
炭繊維からなるものである。
【0040】また、第13の目的を達成するための第1
3の手段は、ポリアミンを含浸させた細粒状の担体を繊
維に付着させフィルタ状に加工したものである。
【0041】また、第14の目的を達成するための第1
4の手段は、ポリアミンを含浸させたNOx除去剤を化
6で示される液体のポリアミンで再生させるものであ
る。
【0042】また、第15の目的を達成するための第1
5の手段は、外枠と、この外枠の内部に汚染空気を流入
させる吸気口と、この吸気口から汚染空気の煤塵を集塵
する電気集塵部と、この電気集塵部の下流側に汚染空気
を酸化する酸化手段とこの酸化手段の下流側にNOx
去剤と、流入空気を送風する送風機と流入空気を排気す
る排気口とから構成したものである。
【0043】また、第16の目的を達成するための第1
6の手段は、外枠と、この外枠の内部に汚染空気を挿入
する吸気口と、この吸気口の下流側に設けられ、通風の
方向と平行に張られた複数の放電線と、この放電線と平
行に設けられた電極板と、この電極板の内側表面に流す
または設置されたNOx除去剤と、流入空気を送風する
送風機と流入空気を排気する排気口と、前記放電線と前
記電極板に直流の高電圧を印加する直流高圧電源とから
構成したものである。
【0044】また、第17の目的を達成するための第1
7の手段は、保水フィルタとこの保水フィルタの上部に
設けられた液体のNOx除去剤を貯える水槽と、この水
槽から前記保水フィルタに前記NOx除去剤を送る配管
とから構成したものである。
【0045】また、第18の目的を達成するための第1
8の手段は、ロール状の保水フィルタと、この保水フィ
ルタの下部が浸漬するように設けた液体のNOx除去剤
をいれた水槽と、前記保水フィルタの上端と下端に前記
保水フィルタを保持するための軸とこの軸を回転させ、
前記保水フィルタを回転させるための前記軸に接続され
たモータとから構成したものである。
【0046】また、第19の目的を達成するための第1
9の手段は、円筒状のNOx除去剤と、このNOx除去剤
を再生させるための再生剤を貯えるための水槽と、前記
NOx除去剤を回転させるための軸と、この軸を回転さ
せる駆動部とから構成したものである。
【0047】また、第20の目的を達成するための第2
0の手段は、複数に分割されたNO x除去剤と、このN
x除去剤の下部に前記NOx除去剤を再生させるための
再生剤を貯えるための水槽と、前記NOx除去剤を洗浄
させるための洗浄手段と、前記NOx除去剤を乾燥させ
るための乾燥手段と、前記NOx除去剤を前記水槽や前
記洗浄手段や前記乾燥手段へ上下左右に移動させる移動
手段とから構成したものである。
【0048】さらに、第21の目的を達成するための第
21の手段は、NOx除去剤と、このNOx除去剤の上流
側に加湿手段を設けた構成としたものである。
【0049】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により、ポ
リアミンとの反応によってNO xを除去するものであ
る。
【0050】また、第2の手段の構成により、ポリアミ
ンを高分子量化し、粒状化および製剤化をしやすくした
ものである。
【0051】また、第3の手段の構成により、NOx
反応性が高いポリアミンを用いNOxを除去するもので
ある。
【0052】また、第4の手段の構成により、アルコー
ル類にNOxが吸収しやすくなり、NOx除去性能を向上
させるものである。
【0053】また、第5の手段の構成により、ポリアミ
ン自体を表面積の大きいイオン交換樹脂にすることによ
って、NOx除去スピードを速めたものである。
【0054】また、第6の手段の構成により、ハロゲン
化アルキルの作用によりNOx除去性能をより高めたも
のである。
【0055】また、第7の手段の構成により、ポリアミ
ンで洗浄することで再生が可能となり、NOx除去剤が
何回でも使用することができるものである。
【0056】また、第8の手段の構成により、ポリアミ
ンを繊維に保持させ、通風しやすい形状としたものであ
る。
【0057】また、第9の手段の構成により、ポリアミ
ンを多孔質に保持させることにより、取扱いやすくした
ものである。
【0058】また、第10の手段の構成により、表面積
の大きい吸着剤にポリアミンを含浸させることにより、
NOxとの反応性を高め、NOx除去率を向上させるもの
である。
【0059】また、第11の手段の構成により、軽量で
表面積の大きい活性炭繊維にポリアミンを含浸すること
により、軽量、コンパクトな形状にしたものである。
【0060】また、第12の手段の構成により、ハニカ
ム状の活性炭繊維によって、通風抵抗を小さくしたもの
である。
【0061】また、第13の手段の構成により、不織布
やウレタン状の繊維に付着することにより、装置などの
フィルタとして非常に使いやすい形状としたものであ
る。
【0062】また、第14の手段の構成により、ポリア
ミンで洗浄することで再生が可能となり、NOx除去剤
が何回でも使用することができるものである。
【0063】また、第15の手段の構成により、酸化手
段によって、NOを酸化し、その後NOx除去剤で除去
することにより、高性能でしかも簡単な装置でNOx
スを除去することができる。
【0064】また、第16の手段の構成により、放電線
と電極板に高電圧を印加することによって、一酸化窒素
を二酸化窒素に酸化し、コロナ放電によって、酸化され
た二酸化窒素が電極板の方向へ流入され、NOx除去剤
によってNOxを除去することができる。
【0065】また、第17の手段の構成により、保水フ
ィルタにNOx除去剤を流すことによって、簡単にNOx
を除去することができる。
【0066】また、第18の手段の構成により、保水フ
ィルタを連続的に回転させることにより、一定量のNO
x除去剤を保水フィルタへ供給することができ、安定し
たNOx除去性能を得ることができる。
【0067】また、第19の手段の構成により、連続的
にNOx除去剤を含浸させ、および連続的にNOx除去剤
の再生をおこなうことができる。
【0068】また、第20の手段の構成により、NOx
除去剤を分割して、その一部ずつ再生をおこなうことで
大風量にも対応できる。
【0069】さらに、第21の手段の構成により、NO
xとの反応雰囲気を湿度を高くすることで、NOxとポリ
アミンとの反応性を高めることができる。
【0070】
【実施例】以下本発明の第1実施例について説明する。
【0071】NOx除去剤を幅広く検索し、ポリエチレ
ンイミンといったポリアミンがNOxガスと接触するこ
とによって、効率よくNOxを除去することを発見し
た。
【0072】このポリエチレンイミンによるNOx除去
性能を説明する。ポリエチレンイミンを水と混合し20
%溶液に調製する。この水溶液50gを洗気びんにい
れ、空気希釈の二酸化窒素ガス200ppmをこの水溶
液に0.5リットル/分で通風した。二酸化窒素の入口
濃度および出口濃度をガス検知管(北川式)で測定し、
下記に示す式Iによって除去率を求めた。
【0073】 除去率%=[1−(出口濃度/入口濃度)]×100 (I) その結果を図1に示す。対象として、20%の水酸化ナ
トリウム溶液と比較した。4時間後でも除去率89%と
高いNOx除去性能を示した。
【0074】このようなポリアミンをスプレーなどによ
って、NOxを含むガスが通風しているダクトなどに噴
霧することによってNOxを除去することができる。さ
らにこのようなポリアミンは市販されているか、あるい
は工業的にも簡単に製造ができるため低コストでNOx
除去剤として提供することはできる。
【0075】次に本発明の第2実施例について説明す
る。幅広く試験および検索をした結果、ポリアミンの中
でも化4で示されるようなポリアミンはNOx除去性能
が優れており、特に2級アミン、3級アミンが多く含ま
れるポリアミンが、NOxを良く除去する。また、高分
子量のポリアミンの方がNOx除去剤として製剤化する
のに適しており、ベンゼン環を有するポリマーをクロル
メチル化した後、脱塩化水素により、任意のポリアミン
を結合させたポリマーを得ることができる。以上のよう
に本発明の有効成分はいずれも市販の素材を原料として
工業的に容易に合成できるものである。このようにし
て、得られたポリアミンを有効成分とする高分子量のN
x除去剤の使用例としては、NOxが発生する可能性が
ある場所にカートリッジタイプのものを静置するか、ま
たはサーキュレータなどに組み込んで空気を強制的に循
環させることにより、より効果的に除去することができ
る。
【0076】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。1級アミン、2級アミンを多く含む化合物の中で、
エチレンアミン類はエチレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペン
タミンやペンタエチレンヘキサミンなどの化合物であ
り、これらの化合物はNOxを非常に良く除去すること
を見いだした。
【0077】このエチレンアミン類であるジエチレント
リアミンによるNOx除去性能を説明する。ジエチレン
トリアミンを水と混合して10%の溶液に調製する。こ
の水溶液50gを洗気びんにいれ、空気希釈の二酸化窒
素ガス200ppmをこの水溶液に0.5リットル/分
で通風した。二酸化窒素の入口濃度および出口濃度をガ
ス検知管(北川式)で測定し、除去率を求めた。
【0078】その結果を図2に示す。本実施例では10
%の溶液でおこなったが、エチレンアミン類でNOx
去をおこなう場合、低濃度(数%)の水溶液であっても
高いNOx除去性能を示す。
【0079】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。エチレンアミン類をアルコール類と混合し、エチレ
ンアミン類のアルコール溶液を調製することにより、N
x除去性能がさらに向上する。溶媒をアルコール類に
することにより、NOxが吸収しやすくなりNOx除去性
能をさらに向上させる。
【0080】このエチレンアミン類であるジエチレント
リアミンをエタノールと混合して、10%のアルコール
溶液を調製する。このアルコール溶液50gを洗気びん
にいれ、空気希釈の二酸化窒素ガス200ppmをこの
水溶液に0.5リットル/分で通風した。二酸化窒素の
入口濃度および出口濃度をガス検知管(北川式)で測定
し、除去率を求めた。
【0081】その結果を図3に示す。溶媒をアルコール
にすることによって、水溶液に比べ、高いNOx除去性
能が得られた。本実施例では10%の溶液でおこなった
が、エチレンアミン類でNOx除去をおこなう場合、低
濃度(数%)のアルコール溶液であっても高いNOx
去性能を示す。
【0082】次に、本発明の第5実施例について説明す
る。化5で示されるように、スチレンとジビニルベンゼ
ンの共重合体で架橋した3次元の高分子基体にポリアミ
ンを官能基として導入することによって、多孔質のイオ
ン交換樹脂タイプのNOx除去剤となる。特に固体状の
多孔質であるため表面積が大きく、NOxの除去スピー
ドが速くなり、このNOx除去剤にNOxガスを含んだ空
気希釈のガスを通風するだけで、NOxを除去すること
が可能である。
【0083】市販のスチレンポリマーをクロルメチル化
した後、ポリエチレンイミンと反応させて製した樹脂を
再生、乾燥する。この樹脂を横型の内径20mmのガラ
スカラムに1g充填し、片側から約2ppmの二酸化窒
素ガスを5リットル/分の流量で常時通風させる。二酸
化窒素のカラム入口濃度および出口濃度を時間毎に測定
し除去率を求めたところ、高い除去効果が認められた。
【0084】従来品である水酸化カルシウムを主成分と
した吸収剤との比較結果を図4に示す。なお、NOx
生はNOx発生装置:パーミエータ、パーミエーション
チューブ(二酸化窒素、H型10cm)を使用、二酸化
窒素の濃度測定は窒素酸化物自動測定機(紀本電子工業
製model−265P)を使用した。
【0085】また、本ポリアミンを有効成分とするNO
x除去剤は脱臭性能も有しており、糞尿などのにおいに
含まれる硫化水素やタバコの煙などに多く含まれるアセ
トアルデヒドに対しても高い除去性能を有している。実
験方法としては、内径20mmのカラムに10g充填
し、片側から約100ppmの硫化水素ガス(窒素バラ
ンスの標準ガス)および100ppmのアセトアルデヒ
ド(窒素バランスの標準ガス)を別々に5リットル/分
の流量で常時通風させる。カラムの出口濃度を検知管で
測定した。代表的な脱臭剤である活性炭との比較結果を
それぞれ図5、図6に示す。
【0086】次に、本発明の第6実施例について説明す
る。
【0087】
【化7】
【0088】化7で示されるキレート型のイオン交換樹
脂5gにハロゲン化アルキルであるジクロロメタン20
mlを加え、48時間撹拌した後、ろ過し、純水で洗浄
乾燥してNOx除去剤を調製した。このNOx除去剤を横
型の内径20mmのガラスカラムに1g充填し、片側か
ら約10ppmの二酸化窒素ガスを5リットル/分の流
量で常時通風させる。二酸化窒素のカラム入口濃度およ
び出口濃度を時間毎に測定し除去率を式より求めたとこ
ろ、化7で示されるハロゲン化アルキルで処理していな
いキレート型のイオン交換樹脂(未処理)は高い除去性
能があるが、ハロゲン化アルキルで処理することによっ
てさらに高い除去効果が認められた。図7に未処理のキ
レート型のイオン交換樹脂とハロゲン化アルキルで処理
したキレート型のイオン交換樹脂の比較結果を示す。こ
のように化7で示されるポリアミンが導入されたイオン
交換樹脂は、化4および化5で示されるポリアミンの一
実施例であり、NOx除去性能もかなり高いが、ハロゲ
ン化アルキルで処理することにより、さらに除去性能を
向上させることができる。このハロゲン化アルキルは、
塩素だけなく、ヨウ素、臭素、フッ素などのハロゲンを
含んだもので、アルキル基は飽和炭化水素だけでなく、
不飽和炭化水素や芳香族を含んでいても同様の効果が得
られるが、低分子量のものが望ましい。
【0089】次に、本発明の第7実施例について説明す
る。化5および化7で示されるイオン交換樹脂であるN
x除去剤が劣化し寿命となった場合に、化6で示され
るジエチレントリアミン、エチレンジアミン、トリエチ
レンテトラアミンなどの液体状のポリアミン化合物で浸
漬あるいは洗い流すことにより、NOx除去剤に吸着あ
るいは吸収されたNOxを取り除くことができ、初期の
性能にもどり、再生することができる。したがって、こ
のような操作を繰返すことで何回でも使用することがで
きる。
【0090】まず、化7で示されるキレート型のイオン
交換樹脂であるNOx除去剤を横型の内径20mmのガ
ラスカラムに1g充填し、片側から約200ppmの二
酸化窒素ガスを5リットル/分の流量で常時通風させ
る。二酸化窒素のカラム入口濃度および出口濃度を時間
毎に測定し除去率を式より求めたところ、180分後に
は除去率が約40%程度となった。この劣化したNOx
除去剤1gに化6で示されるジエチレントリアミンの1
%水溶液を100ccいれて、18時間撹拌し、純水で
洗浄後乾燥して、上記同様またカラムに充填し、約20
0ppmの二酸化窒素ガスを5リットル/分の流量で通
風させた。その結果を図8に示す。図8には再生回数が
3回目まで示しているが、10回以上初期性能と同等の
除去性能を得ることができる。陰イオン交換樹脂は通常
水酸化ナトリウムで再生するため、比較として図9に水
酸化ナトリウムで再生した場合の結果を示す。再生1回
目で初期性能と比較してかなり低下しており、図示はし
ていないが再生回数2回目以降はもっと低下する。
【0091】なお、実施例では、ポリアミン溶液にNO
x除去剤をいれて撹拌し再生したが、流水による方法な
どNOx除去剤とポリアミン溶液が接触する方法であれ
ば再生できる。また、ポリアミン溶液は1%のものを使
用したが、0.01%以上の溶液であれば同様の効果を
発揮し、除去した時のNOx濃度・再生時間やコストな
どを検討しながら最適な濃度を決めればよい。
【0092】次に、本発明の第8実施例について説明す
る。ポリアミンを有効成分としたNOx除去剤は、前述
したように高いNOx除去性能を示している。固体のポ
リアミンの場合は、そのままNOxを含んだガスを通風
することによってNOxを除去することができるが、液
体の場合は、NOxを含んだガスを液体の中に直接吹き
込む必要があり、大量のガスを処理する時には、大きな
抵抗となる。したがって、繊維例えば、天然繊維および
合成繊維で布状に織られたもの、不織布、紙状のものな
ど保水性能を持ったものにポリアミンをしみこませる。
このポリアミンをしみこませた繊維にNOxを含んだガ
スを通風することにより、低抵抗で気液接触を良くしN
xガスを除去することができる。なお、繊維の形状と
しては、ロール状、コルゲート状、ハニカム状などがあ
り、低圧力損失で気液接触のよい形状であればよい。
【0093】次に、本発明の第9実施例について説明す
る。ポリアミンを有効成分としたNOx除去剤は、前述
したように高いNOx除去性能を示している。固体のポ
リアミンの場合は、そのままNOxを含んだガスを通風
することによってNOxを除去することができるが、液
体の場合は、NOxを含んだガスを液体の中に直接吹き
込む必要があり、大量のガスを処理する時には、大きな
抵抗となる。また、粒子状および固体の形状が必要な場
合には、セラミックや素焼きのような中に空隙があり、
しかも吸水性がある多孔質にポリアミンを含浸させ、こ
のポリアミンを含んだ多孔質にNOxを含んだガスを通
風することによってNOxを除去することができる。こ
のような多孔質は液体を保持する能力に優れており、保
持されたポリアミンは多孔質のなかに通風されたNOx
と化学反応を起こし、除去される。粒子の大きさは自由
にできるため、たとえば空気清浄機のフィルタなどに加
工する場合、自由度が大きく、コスト的にも安くでき
る。
【0094】次に、本発明の第10実施例について説明
する。ポリアミンを担持させる担体として、比表面積が
大きい活性炭、シリカゲル、ゼオライト、活性アルミナ
などの吸着剤にポリアミンを含浸させ、NOx除去性能
が高いNOx除去剤を得ることができる。
【0095】活性炭をポリアミンの1種であるジエチレ
ントリアミンの10%水溶液に1〜3時間浸漬し、乾燥
し、ポリアミンを活性炭に含浸させる。このようにして
調製されたNOx除去剤は、比表面積が大きいため、フ
ァンデルワールス力が大きく働きNOxが活性炭に吸着
され、活性炭の表面に付着しているポリアミンと化学反
応を起こし、NOxを除去する。このNOx除去剤を横型
の12×12mmの角型カラムに105mm充填し、片
側から約4ppmの二酸化窒素ガスを6リットル/分の
流量で常時通風させる。二酸化窒素のカラム入口濃度お
よび出口濃度を時間毎に測定し、除去率を求めた。その
結果を図10に示す。比表面積の大きい吸着剤にポリア
ミンを含浸させることにより、ファンデルワールス力で
NOxが吸着剤へと吸着するため、除去スピードが速く
なり初期の除去性能が向上する。
【0096】次に、本発明の第11実施例について説明
する。ポリアミンを担持させる担体として、比表面積が
大きく、細孔径がある程度そろっている活性炭繊維に含
浸させ、軽量で、しかも除去性能が高いNOx除去剤を
得ることができる。
【0097】活性炭繊維は、セルロース系、PAN系、
ピッチ系およびフェノール系などがあるがいずれの活性
炭繊維でもよく、この活性炭繊維をポリアミンの1種で
あるジエチレントリアミンの10%水溶液に1〜3時間
浸漬し、乾燥し、ポリアミンを活性炭繊維に含浸させ
る。このようにして調製されたNOx除去剤を横型の1
2×12mmの角型カラムに105mm充填し、片側か
ら約4ppmの二酸化窒素ガスを6リットル/分の流量
で常時通風させる。二酸化窒素のカラム入口濃度および
出口濃度を時間毎に測定し、除去率を求めた。その結果
を図11に示す。活性炭繊維は比表面積が大きく、細孔
径がそろっているためNOxの除去性能が優れており、
しかも、軽量であるため取扱いがしやすい。
【0098】次に、本発明の第12実施例について説明
する。活性炭繊維は、素材的にフェルト状やペーパー状
に加工したものがあるが、それらを形状的には、図12
に示すようなコルゲート状に加工したものを積層し通気
抵抗を極端に小さくすることができる。また、このコル
ゲート状に加工したものを図13に示すように丸めるこ
とにより、円筒状にも加工することができる。さらに、
図14に示すようにハニカム状にも加工することがで
き、いずれの場合も通気抵抗を極端に小さくできる。こ
のような形状の活性炭繊維に上述したようにポリアミン
を含浸させることにより、NOx除去性能の優れたNOx
除去剤1を得ることができる。この場合、空隙が大きく
なるためNOx除去性能が低下することも考えられる
が、空隙率、空間速度(SV値)を最適値にすることに
よってNOx性能を低下させないで通気抵抗の小さいN
Ox除去剤1を得ることができる。
【0099】次に、本発明の第13実施例について説明
する。空隙の多いセラミックや素焼きなどや、表面積の
大きい活性炭、シリカゲル、ゼオライトや活性アルミナ
などを非常に細かい粒子状にし、その粒子にポリアミン
を含浸させる。このポリアミンを含浸させた細かい粒子
をウレタンや繊維などでできたフィルタに付着させる。
【0100】以下実施例の詳細について説明する。30
〜60メッシュの椰子殻活性炭をジエチレントリアミン
10%水溶液に1〜3時間浸漬し、乾燥し、ポリアミン
が含浸された活性炭を得る。このポリアミンが含浸され
た活性炭をエーテル系のポリウレタンフォームに付着さ
せ、NOx除去剤を得る。活性炭の粒子を細かくするこ
とによって、NOxガスとの接触効率をよくし、しか
も、ウレタンに付着させることによって、通気抵抗が小
さくなり、しかも、取扱いがしやすい。
【0101】次に、本発明の第14実施例について説明
する。空隙の多いセラミックや素焼きなどや、表面積の
大きい活性炭、シリカゲル、ゼオライトや活性アルミナ
などにポリアミンを含浸させたNOx除去剤にNOxガス
を連続して通風しているとNOx除去剤は劣化する。こ
のNOx除去剤が劣化し寿命となった場合に、化6で示
されるジエチレントリアミン、エチレンジアミン、トリ
エチレンテトラアミンなどの液体状のポリアミン化合物
で浸漬あるいは洗い流すことにより、NOx除去剤に吸
着あるいは吸収されたNOxを取り除くことができ、し
かも、新たなポリアミンが添加され初期の性能にもど
り、再生することができる。したがって、このような操
作を繰返すことで何回でも使用することができる。
【0102】まず、活性炭繊維にポリアミンの1種であ
るジエチレントリアミン10%水溶液を1〜3時間含浸
し、乾燥し、NOx除去剤を調製する。このNOx除去剤
を横型の12×12mmの角型カラムに105mm充填
し、片側から約4ppmの二酸化窒素ガスを6リットル
/分の流量で常時通風させる。二酸化窒素のカラム入口
濃度および出口濃度を時間毎に測定し除去率を式Iより
求めたところ、20時間後には除去率が約82%程度と
なった。この劣化したNOx除去剤にポリアミンの1種
であるジエチレントリアミン10%水溶液を300cc
いれて、6時間撹拌し、純水で洗浄後乾燥して、上記同
様またカラムに充填し、約4ppmの二酸化窒素ガスを
6リットル/分の流量で通風させた。その結果を図15
に示す。図15には再生回数が2回目まで示している
が、8回以上初期性能と同等の除去性能を得ることがで
きる。なお、活性炭繊維は紙が約半分含まれており、何
度も再生をおこなうとボロボロになる可能性がある。し
たがって、形状を保持するためのプラスチックなどの樹
脂を混入したり、表面処理をおこなうことで形状を保持
することも必要である。
【0103】なお、実施例では、ポリアミン溶液にNO
x除去剤をいれて撹拌し再生したが、流水による方法な
どNOx除去剤とポリアミン溶液が接触する方法であれ
ば再生できる。また、ポリアミン溶液は10%のものを
使用したが、0.01%以上の溶液であれば同様の効果
を発揮し、除去した時のNOx濃度・再生時間やコスト
などを検討しながら最適な濃度を決めればよい。
【0104】次に、本発明の第15実施例について、図
16、17を参照しながら説明する。
【0105】図16に示すように、NOx除去装置の外
枠2の内部に、吸気口3から下流側へ順に電気集塵部4
と、オゾン発生装置5とオゾン供給ノズル6とからなる
酸化手段7を設けている。酸化手段7の下流側にフィル
タ状に成形された活性炭繊維にポリアミンを含浸したN
x除去剤1を設けている。その後、送風機8によって
NOxを除去した空気を排気口9から排気する。
【0106】上記構成により、吸気口3から自動車の排
ガスや石油ファンヒータから発生するNOxで汚染され
た空気を送風機8によって送風し、電気集塵部4により
煤塵が集塵され、その後二酸化窒素と一酸化窒素の両方
を含んだNOx汚染空気は、オゾン発生装置5で発生さ
れ、オゾン供給ノズル6から散布されたオゾンと混合
し、一酸化窒素は二酸化窒素に酸化される。NOxガス
のほとんどが二酸化窒素に酸化された汚染空気は、活性
炭繊維にポリアミンを含浸したNOx除去剤1で効率的
に除去され、排気口9より清浄な空気として送風され
る。
【0107】このように本発明のNOx除去装置によれ
ば、容易に室内外のNOxを除去することができる。
【0108】なお、本実施例ではポリアミンを含浸した
活性炭繊維をNOx除去剤として用いたが、多孔質のセ
ラミックや表面積の大きい活性炭や紙などにポリアミン
を含浸させたNOx除去剤を用いてもよく、装置の風
量、コストや目標の除去性能によって最適なNOx除去
剤を選定すればよい。また、本装置は、NOx除去装置
単独として記述したが、エアハンドリングユニットなど
の空調機やトンネル用の換気装置あるいは家庭用の空気
清浄機などの内部に組み込んでも同様の効果を得ること
ができる。さらに、実施例で酸化手段を用いているの
は、一般的に一酸化窒素は二酸化窒素に比べ除去しにく
い成分であるため、二酸化窒素の割合を多くすることに
よって、高いNOx除去性能を得ることができる。但
し、一酸化窒素と二酸化窒素の割合は発生源によって大
きく異なり、一酸化窒素の割合が少ない場合には酸化手
段を用いなくともよい。また、酸化手段としてはオゾン
を用いたが、他の酸化手段である安定化二酸化塩素や過
マンガン酸カリウム等の酸化剤を用いてもよい。
【0109】なお、液体状のNOx除去剤を使用する場
合には、図17に示すように、NOx除去剤を貯蔵する
タンク10からポンプ11によって、NOx除去剤を散
布し、下流側でNOx除去剤を回収する回収フィルタ1
2を設け、NOxガスと反応しNOxガスを除去した後の
余剰のNOx除去剤を回収する装置としてもよい。
【0110】次に、本発明の第16実施例について、図
18を参照しながら説明する。図18に示すように、N
x除去装置の外枠2の内部に、吸気口3の下流側に通
風の方向に対して平行に複数の放電線13を張ってい
る。この放電線13と平行である距離をあけ、複数の電
極板14を設けている。この電極板14と放電線13の
間で電極板14の内側に液体状のNOx除去剤1である
ジエチレントリアミンを流す。放電線13と電極板14
は、直流高圧電源15を接続されており、5kV/cm
の高電圧を印加している。
【0111】上記構成により吸気口3から送風する排ガ
ス等の汚染空気は、放電線13と電極板14に高電圧が
印加しているため、コロナ放電が生じており、一酸化窒
素はほぼ100%二酸化窒素に酸化される。また、二酸
化窒素の半分程度はラジカル状態になり、窒素になるも
のもある。また、放電線13側が−、電極板14側が+
の場合、電子の流れは、放電線13から電極板14に流
れるため、酸化された二酸化窒素はNOx除去剤に移動
しやすくなる。したがって、二酸化窒素は電子の流れに
沿って、NOx除去剤と接触し除去される。NOx除去剤
を連続的に流すようにすれば、NOx除去性能は低下せ
ずにNOxを除去することができる。
【0112】このように本発明によれば、非常にコンパ
クトなNOx除去装置でNOxを効率的にしかもNOx
去性能を低下させずに効率良く除去できる。
【0113】なお、液体状のNOx除去剤のかわりに、
固体状のNOx除去剤を使用した場合にも、やはりNOx
除去剤への接触効率はよくなるため、高効率な性能を得
ることができる。
【0114】次に、本発明の第17実施例について図1
9を参照しながら説明する。図19に示すように、NO
x除去装置の外枠2の内部に、保水フィルタ16が設け
られている。その保水フィルタ16の上部に液体のNO
x除去剤が貯えられている水槽17を設けている。この
水槽17の下部に配管18が接続されており、水槽に貯
えられたNOx除去剤は、配管を通じて保水フィルタ1
6へ供給される。
【0115】上記構成により吸気口3から送風されるN
xを含んだガスは、酸化手段7によって二酸化窒素に
酸化され、保水フィルタ16に付着しているNOx除去
剤と反応し除去される。反応が進むとNOx除去性能が
低下するため、図示はしていないが、配管18にはバル
ブが設置されておりNOx除去剤の供給の開閉を制御す
る。したがって、NOx除去剤を連続的に保水フィルタ
16へ供給するか、断続的に供給するかは装置上の特性
を検討しながら決めればよい。また、図示はしていな
が、保水フィルタ16の下部には余剰のNOx除去剤を
回収するためのドレイン容器などを場合によっては設置
する必要がある。
【0116】このように本実施例によれば、NOx除去
剤を保水フィルタへ供給するだけで、NOxを連続的に
除去でき、非常に簡単な装置で提供することができる。
【0117】なお、本実施例ではNOx除去剤を供給す
る手段として、水槽より配管を通じて供給したが、ポン
プなどを用いて水スプレーなどで保水フィルタに噴霧す
るなど、NOxガスとNOx除去剤とが接触する手段であ
ればよい。
【0118】次に、本発明の第18実施例について、図
20を参照しながら説明する。図20に示すように、N
x除去装置の外枠2の内部に、吸気口3を設け、吸気
口3の下流側にロール状の保水フィルタ16を設けてい
る。この保水フィルタ16の上部と下部のそれぞれ内側
に上部軸19と下部軸20が設けられており、上部軸1
9と下部軸20によって、保水フィルタ16は張られて
いる。モータ21は上部軸19と接続されており、上部
軸19を回転させることによって、保水フィルタ16も
回転する。保水フィルタ16の下部には液体のNOx
去剤1がはいった水槽17が設置され、保水フィルタ1
6の下部および下部軸20は水槽17のNOx除去剤1
に浸っている。
【0119】上記構成により、吸気口3から送風される
NOxを含んだガスは、酸化手段7によって二酸化窒素
に酸化され、保水フィルタ16に付着しているNOx
去剤1と反応し除去される。NOx除去剤1が付着して
いる保水フィルタ16はモータ21により上部軸19が
回転することによって同時に回転する。保水フィルタ1
6の下部は、水槽17に貯えられたNOx除去剤1に浸
っているため、保水フィルタ16が回転することによっ
て、連続的に新しいNOx除去剤1が保水フィルタ16
へ付着される。目標のNOx除去率や風量によって、回
転速度を制御すれば最適な装置を構築することができ
る。また、保水フィルタ16は常に新しいNOx除去剤
1で洗浄されていることにもなり、NOxガスと反応後
のNOx除去剤や反応生成物もNOx除去剤1で洗い流す
こともできる。図示はしていないが、水槽17に消費さ
れるNOx除去剤1に見合う量だけ新しいNOx除去剤1
を供給することによってNOx除去性能を低下させない
NOx除去装置を提供することができる。
【0120】次に、本発明の第19実施例について図2
1、図22を参照しながら説明する。
【0121】図21に示すように、NOx除去装置の外
枠2の内部に、吸気口3を設け、吸気口3の下流側に円
筒状で、活性炭繊維にポリアミンを含浸させたNOx
去剤1を設ける。NOx除去剤1の下半分は、水槽17
に貯めてある劣化したNOx除去剤を再生させる再生液
22に浸っている。NOx除去剤1の中心には、中心軸
23が設けてあり、中心軸23を回転させるモータ21
が接続されている。
【0122】上記構成により、吸気口3から送風される
NOxを含んだガスは、酸化手段7によって二酸化窒素
に酸化され、NOx除去剤1で除去される。長い時間N
xを除去し続けると、NOx除去剤1は劣化する。NO
x除去剤1は、ジエチレントリアミンなどの再生液22
に浸漬することによって、NOx除去性能を回復する。
また、NOx除去剤1は、モータ21によって回転して
いるため、NOx除去と再生を交互に繰返し、連続的に
高NOx除去性能を維持することができる。もちろん、
NOx除去剤1の回転は、連続的でも断続的でもNOx
去性能および再生時間などによって最適な方法を選ぶこ
とができる。
【0123】なお、本実施例では、NOx除去剤の再生
後に洗浄や乾燥の工程を示していないが、必要によって
設けてもよい。活性炭繊維はコルゲート状に加工するこ
とが容易であるため、その後円筒状に成型することが簡
単である。活性炭繊維以外でも、円筒状に成型ができ、
しかも通風抵抗が小さければ、他のNOx除去剤を使用
してもよい。
【0124】また、本発明の第20実施例について図2
2を参照しながら説明する。図22に示すように、NO
x除去装置の外枠2の内部に、吸気口3を設け、この下
流側に複数個に分割された活性炭繊維にポリアミンを含
浸させたNOx除去剤1を積層して設けている。NOx
去剤は枠などにいれられており、このNOx除去剤1を
枠ごと移動できるようになっている。NOx除去剤1の
下方には、NOx除去剤1を再生させるための再生液2
2を貯えた水槽17と、NOx除去剤を再生した後に洗
浄するための洗浄槽24と、洗浄後にNOx除去剤を乾
燥させる乾燥槽25とが設置されている。分割されたN
x除去剤1は、再生液がはいっている水槽17、洗浄
槽24や乾燥槽25に十分納まる程度の大きさである。
分割されたNOx除去剤1は、ベルトコンベア26で簡
単に左右に移動できる状態となっており、分割されたN
x除去剤1を図示はしていないが、リフターなどで上
げ下ろしでき、水槽17から洗浄槽24、洗浄槽24か
ら乾燥槽25、そして、乾燥槽25からNOxを含んだ
風路へ移動させることができる。
【0125】上記構成により、吸気口3から送風される
NOxを含んだガスは、酸化手段7によって二酸化窒素
に酸化され、NOx除去剤1で除去される。劣化したN
x除去剤1は、移動手段によって、下方に設置された
再生液22のはいった水槽17にはいり、数分間から数
時間浸漬することによって、NOx除去性能を回復す
る。その後余剰の再生液やNOxとの反応による反応生
成物などを洗い流すために洗浄槽24へいれ、乾燥槽2
5で乾燥し、NOx除去性能が初期と同等になり、風路
へ移動手段26によって戻される。このようにして、高
NOx除去性能を維持しながら連続的にNOx除去と再生
を繰返すことができるNOx除去装置を提供することが
できる。家庭用や業務用などの小風量のNOx除去装置
についてはNOx除去剤を分割しなくとも、一体ものを
再生すればよいが、たとえば、トンネル用のNOx除去
装置などは大風量であるため、それに必要なNOx除去
剤も非常に大容量のものとなる。したがって、一回で再
生することは非常に困難であり、分割しておこなうこと
で大容量であっても容易に連続的に再生をおこなうこと
ができる。
【0126】さらに、本発明の第21実施例について図
23を参照しながら説明する。図23に示すように、N
x除去装置の外枠2の内部に、酸化手段7とNOx除去
剤1の間に加湿手段27を設けている。この加湿手段2
7は水28がはいったタンク10からポンプ11によっ
て、散布ノズルよりスプレーで加湿される。
【0127】上記構成により、吸気口3から送風される
NOxを含んだガスは、酸化手段7によって二酸化窒素
に酸化され、NOx除去剤1で除去される。ポリアミン
とNOxとの反応は化学反応であるため、水を介在した
方がより効果的に除去される。とくに、送風される空気
の湿度としては最低でも相対湿度で50%、好ましくは
75%以上であればNOx除去率も高く、寿命も長く維
持できる。
【0128】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、ポリ
アミンを有効成分とするNOx除去剤によれば、空気中
に含まれる極低濃度のNOx(特に二酸化窒素)に対し
て極めて除去性能が高く、かつ、長時間除去性能を失わ
ず極めて寿命が長いNOx除去剤を提供できるという実
用上大きな効果が得られる。
【0129】また、製剤化することにより、取扱いが容
易になり、空調機へのフィルタ化などが簡単にできるN
x除去剤を提供できる。
【0130】また、極低濃度のポリアミン溶液でもNO
xを除去することができるため、経済的なNOx除去剤を
提供できる。
【0131】また、アルコールを溶媒として使用するこ
とで、NOxの吸収力を高めたNOx除去剤を提供でき
る。
【0132】また、表面積を大きくすることにより、N
x除去スピードが速くなり、即効的であり、しかも工
業的に容易に製造でき、しかも、乾燥状態でも、湿潤状
態でも除去性能が発揮され、使用環境に制限されず幅広
い用途に使用できるNOx除去剤を提供できる。
【0133】また、ハロゲン化アルキルで処理すること
により、よりNOx除去性能を向上させることができ
る。
【0134】また、ポリアミンで再生することにより、
何回でも繰返し使用できるNOx除去剤を提供できる。
【0135】また、繊維や紙などにポリアミンを簡単に
保持でき、しかも通気性のよいNO x除去剤を提供でき
る。
【0136】また、空隙率の大きいセラミックなどに含
浸させることで、小容量でポリアミンの保持量を多く
し、寿命が長いNOx除去性能を提供できる。
【0137】また、表面積の大きい活性炭などにポリア
ミンを含浸させることで、NOx除去スピードを速め、
NOx除去率が高いNOx除去剤を提供できる。
【0138】また、活性炭繊維にポリアミンを含浸させ
ることで、軽量、コンパクトなNO x除去剤を提供でき
る。
【0139】また、ハニカム状またはコルゲート状に加
工した活性炭繊維を使用することで、通風抵抗の小さい
NOx除去剤を提供できる。
【0140】また、ポリアミンを含浸した細粒状の活性
炭などをウレタンに付着させることで、取扱いが容易
で、フィルタに加工しやすいNOx除去剤を提供でき
る。
【0141】また、簡単に再生可能で、何回でも使用で
きるNOx除去剤を提供できる。また、簡単装置であ
り、高いNOx除去性能のNOx除去装置を提供できる。
【0142】また、荷電部とNOx除去剤を組合わすこ
とで、通風抵抗が小さくコンパクトなNOx除去装置を
提供できる。
【0143】また、保水フィルタにNOx除去剤を流す
ことで、安定なNOx除去性能を有するNOx除去装置を
提供できる。
【0144】また、ロール状の保水フィルタを使用する
ことで、一定量のNOx除去剤を供給できるNOx除去装
置を提供できる。
【0145】また、回転する円筒状のNOx除去剤を使
用することで、NOx除去と再生を連続的におこなうこ
とができるNOx除去装置を提供できる。
【0146】また、NOx除去剤を分割することで、大
風量にも対応できるNOx除去装置を提供できる。
【0147】さらに、加湿手段を設けることで、ポリア
ミンとNOxの反応を促進し、高いNOx除去性能を有し
たNOx除去装置を提供できるという実用上大きな効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の二酸化窒素除去性能図
【図2】同第3実施例の二酸化窒素除去性能図
【図3】同第4実施例の二酸化窒素除去性能図
【図4】同第5実施例の二酸化窒素除去性能図
【図5】同第5実施例の硫化水素除去性能図
【図6】同第5実施例のアセトアルデヒド除去性能図
【図7】同第6実施例の二酸化窒素除去性能図
【図8】同第7実施例のポリアミンで再生した場合の二
酸化窒素除去性能図
【図9】従来の水酸化ナトリウムで再生した場合の二酸
化窒素除去性能図
【図10】同第10実施例の二酸化窒素除去性能図
【図11】同第11実施例の二酸化窒素除去性能図
【図12】同第12実施例のコルゲート状のNOx除去
剤の斜視図
【図13】同第12実施例のコルゲート状で円筒型のN
x除去剤の斜視図
【図14】同第12実施例のハニカム状のNOx除去剤
の斜視図
【図15】同第14実施例のポリアミンで再生した場合
の二酸化窒素除去性能図
【図16】同第15実施例のNOx除去装置の構成図
【図17】同第15実施例のNOx除去装置の構成図
【図18】同第16実施例のNOx除去装置の部分断面
斜視図
【図19】同第17実施例のNOx除去装置の構成図
【図20】同第18実施例のNOx除去装置の構成図
【図21】同第19実施例のNOx除去装置の構成図
【図22】同第20実施例のNOx除去装置の部分断面
斜視図
【図23】同第21実施例のNOx除去装置の構成図
【符号の説明】
1 NOx除去剤 2 NOx除去装置の外枠 3 吸気口 4 電気集塵部 5 オゾン発生装置 6 オゾン供給ノズル 7 酸化手段 8 送風機 9 排気口 10 タンク 11 ポンプ 12 回収フィルタ 13 放電線 14 電極板 15 直流高圧電源 16 保水フィルタ 17 水槽 18 配管 19 上部軸 20 下部軸 21 モータ 22 再生液 23 中心軸 24 洗浄槽 25 乾燥槽 26 ベルトコンベア 27 加湿手段 28 水

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミンを有効とするNOx除去剤。
  2. 【請求項2】 ポリアミンが以下の一般式で示される化
    合物である請求項1記載のNOx除去剤。 【化1】
  3. 【請求項3】 ポリアミンがエチレンアミン類である請
    求項1または請求項2記載のNOx除去剤。
  4. 【請求項4】 ポリアミンの溶媒をアルコール類とした
    請求項1,2または3記載のNOx除去剤。
  5. 【請求項5】 ポリアミンが以下の一般式で示されるイ
    オン交換樹脂である請求項1,2,3または4記載のN
    x除去剤。 【化2】
  6. 【請求項6】 イオン交換樹脂をハロゲン化アルキルで
    処理した請求項5記載のNOx除去剤。
  7. 【請求項7】 イオン交換樹脂であるNOx除去剤を化
    3で示される液体のポリアミンで再生させる請求項5ま
    たは請求項6記載のNOx除去剤の再生方法。 【化3】
  8. 【請求項8】 ポリアミンを含浸させた繊維からなる請
    求項1,2,3または4記載のNOx除去剤。
  9. 【請求項9】 ポリアミンを含浸させる多孔質からなる
    請求項1,2,3または4記載のNOx除去剤。
  10. 【請求項10】 ポリアミンを含浸させる表面積の大き
    い吸着剤からなる請求項1,2,3または4記載のNO
    x除去剤。
  11. 【請求項11】 ポリアミンを含浸させる活性炭繊維か
    らなる請求項1,2,3または4記載のNOx除去剤。
  12. 【請求項12】 ポリアミンを含浸させるハニカム状の
    活性炭繊維からなる請求項1,2,3または4記載のN
    x除去剤。
  13. 【請求項13】 ポリアミンを含浸させた細粒状の担体
    を繊維に付着させフィルタ状に加工した請求項1,2,
    3,4,5,6,8,9,10,11または12記載の
    NOx除去剤。
  14. 【請求項14】 ポリアミンを含浸させたNOx除去剤
    を化3で示される液体のポリアミンで再生させる請求項
    8,9,10,11,12または13記載のNOx除去
    剤の再生方法。
  15. 【請求項15】 外枠と、この外枠の内部に汚染空気を
    流入させる吸気口と、この吸気口から汚染空気の煤塵を
    集塵する電気集塵部と、この電気集塵部の下流側に汚染
    空気を酸化する酸化手段とこの酸化手段の下流側に請求
    項1,2,3,4,5,6,8,9,10,11,12
    または13記載のNOx除去剤と、流入空気を送風する
    送風機と流入空気を排気する排気口とからなるNOx
    去装置。
  16. 【請求項16】 外枠と、この外枠の内部に汚染空気を
    挿入する吸気口と、この吸気口の下流側に設けられ、通
    風の方向と平行に張られた複数の放電線と、この放電線
    と平行に設けられた電極板と、この電極板の内側表面に
    流すまたは設置された請求項1,2,3,4,5,6,
    8,9,10,11,12または13記載のNOx除去
    剤と、流入空気を送風する送風機と流入空気を排気する
    排気口と、前記放電線と前記電極板に直流の高電圧を印
    加する直流高圧電源とからなるNOx除去装置。
  17. 【請求項17】 保水フィルタとこの保水フィルタの上
    部に設けられた請求項1,2,3または4記載の液体の
    NOx除去剤を貯える水槽と、この水槽から前記保水フ
    ィルタに前記NOx除去剤を送る配管とからなる請求項
    15記載のNOx除去装置。
  18. 【請求項18】 ロール状の保水フィルタと、この保水
    フィルタの下部が浸漬するように設けた請求項1,2,
    3または4記載の液体のNOx除去剤をいれた水槽と、
    前記保水フィルタの上端と下端に前記保水フィルタを保
    持するための軸とこの軸を回転させ、前記保水フィルタ
    を回転させるための前記軸に接続されたモータとからな
    る請求項15または請求項17記載のNOx除去装置。
  19. 【請求項19】 円筒状の請求項5,6,8,9,1
    0,11,12または13記載のNOx除去剤と、この
    NOx除去剤を再生させるための請求項7または請求項
    14記載の再生剤を貯えるための水槽と、前記NOx
    去剤を回転させるための軸と、この軸を回転させる駆動
    部とからなる請求項15記載のNOx除去装置。
  20. 【請求項20】 複数に分割された請求項5,6,8,
    9,10,11,12または13記載のNOx除去剤
    と、このNOx除去剤の下部に前記NOx除去剤を再生さ
    せるための請求項7または請求項14記載の再生剤を貯
    えるための水槽と、前記NOx除去剤を洗浄させるため
    の洗浄手段と、前記NOx除去剤を乾燥させるための乾
    燥手段と、前記NOx除去剤を前記水槽や前記洗浄手段
    や前記乾燥手段へ上下左右に移動させる移動手段とから
    なる請求項15または請求項19記載のNOx除去装
    置。
  21. 【請求項21】 請求項5,6,8,9,10,11,
    12または13記載のNOx除去剤と、このNOx除去剤
    の上流側に加湿手段を設けた請求項15,16,17,
    18,19または20記載のNOx除去装置。
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