JPH06296714A - ゴルフクラブヘッドの製造法 - Google Patents
ゴルフクラブヘッドの製造法Info
- Publication number
- JPH06296714A JPH06296714A JP5108880A JP10888093A JPH06296714A JP H06296714 A JPH06296714 A JP H06296714A JP 5108880 A JP5108880 A JP 5108880A JP 10888093 A JP10888093 A JP 10888093A JP H06296714 A JPH06296714 A JP H06296714A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnesium alloy
- head
- shell
- manufacturing
- sole portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヘッド重量を殆ど変えずにヘッド体積を大き
くする。シェルをマグネシウム合金から製造する。 【構成】 マグネシウム合金からソール部１１が一部又
は全部無い中空のシェル１０を精密鋳造法により製造す
る工程と、ソール部１１の一部又は全部をマグネシウム
合金又はその他のメタル材料から製造する工程と、シェ
ル１０にソール部１１の一部又は全部を溶接一体化する
工程とから成る。
くする。シェルをマグネシウム合金から製造する。 【構成】 マグネシウム合金からソール部１１が一部又
は全部無い中空のシェル１０を精密鋳造法により製造す
る工程と、ソール部１１の一部又は全部をマグネシウム
合金又はその他のメタル材料から製造する工程と、シェ
ル１０にソール部１１の一部又は全部を溶接一体化する
工程とから成る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ゴルフクラブヘッ
ド、特にウッドクラブと呼ばれるヘッドの製造法に関す
る。
ド、特にウッドクラブと呼ばれるヘッドの製造法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来のウッドクラブ、特にメタルウッド
と呼ばれるヘッドの材料としては、ステンレス、チタン
合金、コバルト合金、アルミニウム合金、マンガン合金
等が使用されている。最も多く使用されるステンレス材
料のヘッドは、精密鋳造法（所謂ロストワックス、正式
にはインベストメント・キャスティング）により製造さ
れることが多い。また、ステンレスに比べると軽く、チ
タン合金に比べると安価なマグネシウム合金を使用した
ヘッドは、ダイキャスト製法により製造していた。
と呼ばれるヘッドの材料としては、ステンレス、チタン
合金、コバルト合金、アルミニウム合金、マンガン合金
等が使用されている。最も多く使用されるステンレス材
料のヘッドは、精密鋳造法（所謂ロストワックス、正式
にはインベストメント・キャスティング）により製造さ
れることが多い。また、ステンレスに比べると軽く、チ
タン合金に比べると安価なマグネシウム合金を使用した
ヘッドは、ダイキャスト製法により製造していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のマグネシウム合
金ヘッドはダイキャスト製法により製造されていたの
で、重量を変えずにヘッド体積を２００cc超にすること
は難しかった。
金ヘッドはダイキャスト製法により製造されていたの
で、重量を変えずにヘッド体積を２００cc超にすること
は難しかった。
【０００４】そこで、この発明は、重量をほとんど変え
ずにヘッド体積を大きくできるマグネシウム合金を使用
したゴルフクラブヘッドの製造法を提供することを目的
とする。
ずにヘッド体積を大きくできるマグネシウム合金を使用
したゴルフクラブヘッドの製造法を提供することを目的
とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、マグネシウム合金からソール部が一部
又は全部無い中空のシェルを精密鋳造法により製造する
工程と、ソール部の一部又は全部をマグネシウム合金又
はその他のメタル材料から製造する工程と、シェルにソ
ール部の一部又は全部を溶接一体化する工程とから成る
ものである。
め、この発明は、マグネシウム合金からソール部が一部
又は全部無い中空のシェルを精密鋳造法により製造する
工程と、ソール部の一部又は全部をマグネシウム合金又
はその他のメタル材料から製造する工程と、シェルにソ
ール部の一部又は全部を溶接一体化する工程とから成る
ものである。
【０００６】
【作用】精密鋳造法により、例えば体積２５０cc超の中
空のシェルをマグネシウム合金から成形することがで
き、精密鋳造法により複雑な形状も可能となり、薄肉化
してもステンレスに比べて強度が劣ることもなく、大型
化しても重量の増大はおさえられる。さらに、溶接可能
であるためにソール部の一部又は全部を別個に製造し、
シェルに溶接することができる。
空のシェルをマグネシウム合金から成形することがで
き、精密鋳造法により複雑な形状も可能となり、薄肉化
してもステンレスに比べて強度が劣ることもなく、大型
化しても重量の増大はおさえられる。さらに、溶接可能
であるためにソール部の一部又は全部を別個に製造し、
シェルに溶接することができる。
【０００７】
【実施例】以下に、この発明の好適な実施例を図面を参
照にして説明する。
照にして説明する。
【０００８】ゴクフクラブヘッドの金型の中にワックス
を流し込み、固まったところで金型を外すとワックスで
できたヘッドが残り、このワックスでできたヘッドをセ
ラミックや砂等の耐火物粒で固める。次に熱を加えてワ
ックスを流し出すと耐火物粒から形成された鋳型１が形
成される。これら鋳型１は多数湯口棒２に取付けられ、
湯口棒２には湯口３が設けてある。このようなものをツ
リー４という。このツリー４は始めにワックスで形成さ
れたヘッドが取付き、次いで耐火物粒で固められたワッ
クスは熱を加えられて湯口３から流し出される。ワック
スが流し出されると鋳型１内には空洞ができる。この空
洞に湯口３から溶解したマグネシウム合金を流し込む。
マグネシウム合金が冷却して固まったところでセラミッ
クや砂の殻即ち鋳型１を壊すと始めにワックスでできた
ヘッドと同じ形状ヘッドが正確に形成される。
を流し込み、固まったところで金型を外すとワックスで
できたヘッドが残り、このワックスでできたヘッドをセ
ラミックや砂等の耐火物粒で固める。次に熱を加えてワ
ックスを流し出すと耐火物粒から形成された鋳型１が形
成される。これら鋳型１は多数湯口棒２に取付けられ、
湯口棒２には湯口３が設けてある。このようなものをツ
リー４という。このツリー４は始めにワックスで形成さ
れたヘッドが取付き、次いで耐火物粒で固められたワッ
クスは熱を加えられて湯口３から流し出される。ワック
スが流し出されると鋳型１内には空洞ができる。この空
洞に湯口３から溶解したマグネシウム合金を流し込む。
マグネシウム合金が冷却して固まったところでセラミッ
クや砂の殻即ち鋳型１を壊すと始めにワックスでできた
ヘッドと同じ形状ヘッドが正確に形成される。
【０００９】図２は鋳型１を壊した後に形成されたマグ
ネシウム合金から成る中空のシェル１０を示す。図２に
示すような多数のシェル１０を湯口棒２から切断する。
この湯口棒２から切断されたシェル１０は、ソール部１
１がないものであり、ソール部１１は別個にマグネシウ
ム合金又はその他のメタル材料から製造しておく。シェ
ル１０の底面に形成される開口部１０Ａを覆うようにソ
ール部１１を溶接することによりゴルフクラブヘッドと
なる。ソール部１１は全部であっても一部であっても良
い。溶接後研磨加工を施す。なお、ソール部１１を溶接
する前にシェル１０内に発泡樹脂等を充填することもで
きる。
ネシウム合金から成る中空のシェル１０を示す。図２に
示すような多数のシェル１０を湯口棒２から切断する。
この湯口棒２から切断されたシェル１０は、ソール部１
１がないものであり、ソール部１１は別個にマグネシウ
ム合金又はその他のメタル材料から製造しておく。シェ
ル１０の底面に形成される開口部１０Ａを覆うようにソ
ール部１１を溶接することによりゴルフクラブヘッドと
なる。ソール部１１は全部であっても一部であっても良
い。溶接後研磨加工を施す。なお、ソール部１１を溶接
する前にシェル１０内に発泡樹脂等を充填することもで
きる。
【００１０】マグネシウム合金としてはＡＺ９１Ｃが好
適に用いられる。このようなこのマグネシウム合金は記
号がＭＣＩｎ２Ｃであり、化学成分はＡｌ８．３〜９．
２％，ＺＭ０．４５〜０．９０％，Ｍｎ０．１５％以
上，Ｓｉ０．２０％以下，Ｃｕ０．０８％以下，Ｎｉ
０．０１％以下，残りはマグネシウムである。このＡＺ
９１Ｃは切削性も良く、溶接することもできるものであ
る。また、ＡＺ９１Ｃの機械的性質は次の表１の通りで
ある。
適に用いられる。このようなこのマグネシウム合金は記
号がＭＣＩｎ２Ｃであり、化学成分はＡｌ８．３〜９．
２％，ＺＭ０．４５〜０．９０％，Ｍｎ０．１５％以
上，Ｓｉ０．２０％以下，Ｃｕ０．０８％以下，Ｎｉ
０．０１％以下，残りはマグネシウムである。このＡＺ
９１Ｃは切削性も良く、溶接することもできるものであ
る。また、ＡＺ９１Ｃの機械的性質は次の表１の通りで
ある。
【００１１】
【表１】
【００１２】マグネシウム合金はチタン合金よりも遙か
に安価であり、比強度はステンレスよりも高い。従っ
て、マグネシウム合金で大型のシェル１０を製造するこ
とにより、ヘッド体積が２６０cc程度とすることも可能
となる。ヘッド体積が大きくなれば慣性モーメントも大
きくなる。ヘッドの形状も精密鋳造法によれば複雑なも
のを製造することができる。
に安価であり、比強度はステンレスよりも高い。従っ
て、マグネシウム合金で大型のシェル１０を製造するこ
とにより、ヘッド体積が２６０cc程度とすることも可能
となる。ヘッド体積が大きくなれば慣性モーメントも大
きくなる。ヘッドの形状も精密鋳造法によれば複雑なも
のを製造することができる。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、マグネシウム合金からソール部が一部又は全部無い
中空のシェルを精密鋳造法により製造する工程と、ソー
ル部の一部又は全部をマグネシウム合金又はその他のメ
タル材料から製造する工程と、シェルにソール部の一部
又は全部を溶接一体化する工程とから成るので、大型の
ヘッドの製造が可能であり、かつ複雑な形状も容易に製
造することができる。製造されたヘッドは、大型で薄肉
化を図ることができ、ヘッドの重量を増大させることが
なく、強度もステンレスヘッドに比べて遜色がないもの
となる。さらに、マグネシウム合金であるためにソール
部を別個に製造しておき、これを溶接一体化することが
容易に行なえる。
ば、マグネシウム合金からソール部が一部又は全部無い
中空のシェルを精密鋳造法により製造する工程と、ソー
ル部の一部又は全部をマグネシウム合金又はその他のメ
タル材料から製造する工程と、シェルにソール部の一部
又は全部を溶接一体化する工程とから成るので、大型の
ヘッドの製造が可能であり、かつ複雑な形状も容易に製
造することができる。製造されたヘッドは、大型で薄肉
化を図ることができ、ヘッドの重量を増大させることが
なく、強度もステンレスヘッドに比べて遜色がないもの
となる。さらに、マグネシウム合金であるためにソール
部を別個に製造しておき、これを溶接一体化することが
容易に行なえる。
【図１】ツリーを示す斜視図。
【図２】製造されたシェルを示す斜視図。
【図３】ソール部をシェルの開口部にあてがい溶接する
前の斜視図。
前の斜視図。
１０ シェル １１ ソール部
Claims (1)
- 【請求項１】 マグネシウム合金からソール部が一部又
は全部無い中空のシェルを精密鋳造法により製造する工
程と、 ソール部の一部又は全部をマグネシウム合金又はその他
のメタル材料から製造する工程と、 シェルにソール部の一部又は全部を溶接一体化する工程
とから成るゴルフクラブヘッドの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5108880A JPH06296714A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | ゴルフクラブヘッドの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5108880A JPH06296714A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | ゴルフクラブヘッドの製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06296714A true JPH06296714A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=14495936
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5108880A Pending JPH06296714A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | ゴルフクラブヘッドの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06296714A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08126723A (ja) * | 1994-10-28 | 1996-05-21 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフクラブヘッド |
| US7563175B2 (en) | 2000-06-09 | 2009-07-21 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf club |
-
1993
- 1993-04-12 JP JP5108880A patent/JPH06296714A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08126723A (ja) * | 1994-10-28 | 1996-05-21 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフクラブヘッド |
| US7563175B2 (en) | 2000-06-09 | 2009-07-21 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf club |
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