JPH0629651U - 塗装機用洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、自動塗装機のカラーチェンジの際に
エアと溶剤を交互にパルス状に供給して洗浄するにおい
て、洗浄時間の短縮と回路構成の簡素化を可能にした塗
装機用洗浄装置を提供する。 【構成】エア供給管１０と、このエア供給管１０と接続
した溶剤タンク１１と、この溶剤タンク１１から溶剤Ｓ
を前記エア供給管のエアＥと同圧で圧送する溶剤供給管
１５と、前記エア供給管１０並びに溶剤供給管１５がそ
れぞれ絞り弁１６ａ、１６ｂを介して接続された２股の
合流管１７と、この合流管１７と洗浄系とを接続した洗
浄ホース１８とから構成されたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動塗装機の洗浄装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

自動塗装機のカラーチェンジの際に、残存する前色を洗浄している。従来では 図３で示すように、複数個のカラーチェンジ用電磁弁２を備え、図略の塗装機Ａ に塗料を供給する塗料ホース６を有する塗料切替制御装置１にエア制御電磁弁３ と、シンナー等の溶剤制御電磁弁４と、乾燥用のソフトエア制御電磁弁５とを設 け、溶剤ＳとエアＥとを交互のパルス状に４〜８回位繰り返し切換えて洗浄を行 っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来装置では、エア制御電磁弁３と溶剤制御電磁弁４の切換え制御を行う ため、両電磁弁３、４の切換えタイミングを取らねばならず、この時間が１回の 洗浄において２〜３秒を要している。これは、洗浄サイクルの約１５％を占めて いるので、洗浄に要する時間が多くかかり、カラーチェンジの効率を悪くしてい る。

【０００４】 本考案の目的は、上記従来の問題点を解消した塗装機用洗浄装置を提供するこ とである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するための本考案の要旨は、エア供給管と、このエア供給管 と接続した溶剤タンクと、この溶剤タンクから溶剤を前記エア供給管のエア圧と 同圧で圧送する溶剤供給管と、前記エア供給管並びに溶剤供給管がそれぞれ絞り 弁を介して接続された２股の合流管と、この合流管と洗浄系とを接続した洗浄ホ ースとから成るものである。

【０００６】

【作用】

上記の構成により、エア供給管のエアと溶剤供給管の溶剤は同圧で２股の合流 管に送られ、合流管ではエアと溶剤が交互にパルス状に洗浄ホースに吐出して洗 浄系に供給される。従って、エア制御電磁弁及び溶剤制御電磁弁を使用しなくて もエアと溶剤を交互にパルス状に制御することが可能となり、エア制御電磁弁及 び溶剤制御電磁弁の切替えタイミングロスを低減する。

【０００７】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１において、１０はエア供 給管、１１はシンナー等の溶剤が収容された溶剤タンクである。この溶剤タンク １１は前記エア供給管１０と連絡管１２によって連絡され、溶剤面にエア圧が付 与されている。

【０００８】 前記溶剤タンク１１内には溶剤吐出管１４が配置されている。この溶剤吐出管 １４は前記溶剤面に付与されるエア圧によって押圧され、エア供給管１０のエア Ｅと同圧で溶剤を溶剤タンク１１外に吐出する。１３はレベルセンサである。

【０００９】 前記溶剤吐出管１４には溶剤供給管１５が接続されている。前記エア供給管１ ０と溶剤供給管１５は、それぞれ絞り弁１６ａ、１６ｂを介して２股の合流管１ ７に接続されている。

【００１０】 さらに、前記合流管１７は塗料切替制御装置１に洗浄ホース１８を介して接続 されている。

【００１１】 前記塗料切替制御装置１は図２で示すように、複数個のカラーチェンジ用電磁 弁２と乾燥用のソフトエア制御電磁弁５とが設けられ、図略の塗装機Ａに塗料を 供給する塗料ホース６を有している。

【００１２】 本考案は上記の通りの構造であるから、エア供給管１０のエアＥと、このエア Ｅで押圧されて溶剤供給管１５に吐出される溶剤Ｓは同圧であり、これらが絞り 弁１６ａ、１６ｂを介して２股の合流管１７に送られる。

【００１３】 前記合流管１７に送られた同圧のエアＥと溶剤Ｓは、２股の合流管１７によっ てエアＥと溶剤Ｓが交互にパルス状に洗浄ホース１８に吐出して洗浄系、すなわ ち、塗料切替制御装置１に供給され、洗浄作用を行うのである。

【００１４】 従って、塗料切替制御装置１にはエアと溶剤を交互にパルス状に制御するため のエア制御電磁弁及び溶剤制御電磁弁の設置が省略される。

【００１５】

【考案の効果】

以上のように本考案によると、エア供給管と、このエア供給管と接続した溶剤 タンクと、この溶剤タンクから溶剤を前記エア供給管のエア圧と同圧で圧送する 溶剤供給管と、前記エア供給管並びに溶剤供給管がそれぞれ絞り弁を介して接続 された２股の合流管と、この合流管と洗浄系とを接続した洗浄ホースとから成る 構成であるから、合流管によってエアと溶剤を交互にパルス状に制御されるため 、塗料切替制御装置にはエアと溶剤を交互にパルス状に制御するためのエア制御 電磁弁及び溶剤制御電磁弁を設置する必要がなくなり、このエア制御電磁弁及び 溶剤制御電磁弁の切替えタイミングロスが低減され、洗浄時間を短縮することが できる。また、エア制御電磁弁及び溶剤制御電磁弁が省略されることにより、コ ストダウンが図られると共に、これらの電気的制御回路が簡素化される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案装置の側面図

【図２】本考案装置が接続される塗料切替制御装置の平
面図

【図３】従来の塗料切替制御装置の平面図

【符号の説明】

１０ エア供給管 １１ 溶剤タンク １２ 連絡管 １４ 溶剤吐出管 １５ 溶剤供給管 １６ａ 絞り弁 １６ｂ 絞り弁 １７ 合流管 １８ 洗浄ホース

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 エア供給管と、このエア供給管と接続し
   た溶剤タンクと、この溶剤タンクから溶剤を前記エア供
   給管のエア圧と同圧で圧送する溶剤供給管と、前記エア
   供給管並びに溶剤供給管がそれぞれ絞り弁を介して接続
   された２股の合流管と、この合流管と洗浄系とを接続し
   た洗浄ホースとから成る塗装機用洗浄装置。