JPH06296487A - 高アルカリ性プロテアーゼ、該プロテアーゼの洗浄−、清浄化および食器洗いの組成物のためにコードしているdna配列および高アルカリ性プロテアーゼの製造法 - Google Patents

高アルカリ性プロテアーゼ、該プロテアーゼの洗浄−、清浄化および食器洗いの組成物のためにコードしているdna配列および高アルカリ性プロテアーゼの製造法

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JPH06296487A
JPH06296487A JP1656694A JP1656694A JPH06296487A JP H06296487 A JPH06296487 A JP H06296487A JP 1656694 A JP1656694 A JP 1656694A JP 1656694 A JP1656694 A JP 1656694A JP H06296487 A JPH06296487 A JP H06296487A
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アモリ アントワーヌ
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クリッペ アンドレ
Gerhard Konieczny-Janda
コニーツニー−ヤンダ ゲルハルト
Roman Dr Vetter
フェター ローマン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 改善された性質を有する新規の高アルカリ性
プロテアーゼ並びに該プロテアーゼのために必要なDN
A配列、ベクターおよび形質転換された微生物。 【構成】 本発明の高アルカリ性プロテアーゼは、図
1、図2および図3に記載されたアミノ酸配列に対する
同族体少なくとも80%を有し、前記アミノ酸配列と、
図1、図2および図3の42、43、114、216、
249の位置の2つ、3つ、4つまたは5つで異なるか
またはこれに対して相同の位置で異なるようなアミノ酸
配列を有し、この場合、42の位置に存在するアミノ酸
がアルギニンに対して交換されており、43の位置に存
在するアミノ酸がグルタミンに対して交換されており、
114の位置に存在するアミノ酸がアルギニンに対して
交換されており、216の位置に存在するアミノ酸がセ
リン、グルタミンまたはアラニンに対して交換されてお
り、249の位置に存在するアミノ酸がグルタミン酸に
対して交換されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改善された高アルカリ
性プロテアーゼに関するものであり、この高アルカリ性
プロテアーゼの場合、意図された突然変異によって変化
させられており、かつ前記の改善されたプロテアーゼの
ためにコードしているDNA配列上および前記DNA配
列を有するベクター上で特定のアミノ酸が交換されてい
る。同様に、本発明は、前記ベクターで形質転換された
微生物、最適にされた高アルカリ性プロテアーゼの製造
法並びに前記の改善されたプロテアーゼを含有する洗剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】高アルカリ性プロテアーゼは、該プロテ
アーゼがタンパク質含有の汚染物質を除去するので、殊
に洗剤工業において、有利に使用される重要な工業製品
である。有効性を有するためには、前記プロテアーゼ
は、洗浄条件下(pH値、温度)でのタンパク質分解活
性を有するばかりではなく、その上更に、別の洗剤成分
と、即ち、別の酵素、界面活性剤、骨格物質(Geru
eststoff)(ビルダー)、漂白剤、漂白剤活性
物質および別の添加剤および助剤との組合せ物と相容
性、即ち、前記洗剤成分に抗して十分に安定性であり、
かつ前駆物質の存在下で十分な有効性を有していなけれ
ばならない。
【0003】高アルカリ性プロテアーゼは、特異性酵素
であり、微生物の培養、殊に、例えばバシラス アルカ
ロフィラス(Bacillus alcalophil
us)のような、望ましい高アルカリ性プロテアーゼを
生産し、培地中に排出され、その培地から、プロテアー
ゼを単離することができるようなバシラス種(Baci
llus Spezies)の培養によって取得され
る。前記の高アルカリ性プロテアーゼは、高アルカリ性
プロテアーゼがバシルス種、殊に例えば枯草菌(B.s
ubtilis)、B.アミロリクファシエンス(B.
amyloliquefaciens)およびB.リヘ
ニホルミス(B.licheniformis)の培養
によって取得することができるような通常の高アルカリ
性プロテアーゼとは相違する。
【0004】公知技術水準の場合、多数の天然のアルカ
リ性プロテアーゼおよび天然の高アルカリ性プロテアー
ゼ並びに人工的(遺伝子工学的)に変化したアルカリ性
プロテアーゼおよび天然の高アルカリ性プロテアーゼ
は、公知である。従って、例えば国際出願番号WO 9
1/00345号、および欧州特許第328229号明
細書および同第415296号明細書には、アミノ酸配
列が意図された突然変異(点突然変異)によって多数の
位置で変化させられたプロテアーゼが記載されている。
【0005】それにもかかわらず、更に、該プロテアー
ゼの洗浄効率または安定性の点で改善された性質を示す
ような新規の、更に最適にされた高アルカリ性プロテア
ーゼの必要性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、更に改善された性質を有する新規の高アルカリ性プ
ロテアーゼ並びに該プロテアーゼのために必要なDNA
配列、ベクターおよび形質転換された微生物を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
よる高アルカリ性プロテアーゼ、本来のDNA配列、ベ
クターおよび形質転換された微生物並びに前記プロテア
ーゼの製造のための本発明による方法によって解決され
る。
【0008】本発明は、高アルカリ性プロテアーゼに関
するものであり、該プロテアーゼは、図1、図2および
図3に記載されたアミノ酸配列に対する同族体少なくと
も80%を有し、前記アミノ酸配列と、図1、図2およ
び図3の42、43、114、216、249の位置の
2つ、3つ、4つまたは5つで異なるかまたはこれに対
して相同の位置で異なるようなアミノ酸配列を有し、こ
の場合、42の位置に存在するアミノ酸がアルギニンに
対して交換されており、43の位置に存在するアミノ酸
がグルタミンに対して交換されており、114の位置に
存在するアミノ酸がアルギニンに対して交換されてお
り、216の位置に存在するアミノ酸がセリン、グルタ
ミンまたはアラニンに対して交換されており、249の
位置に存在するアミノ酸がグルタミン酸に対して交換さ
れていることによって特徴付けられる。
【0009】前記の高アルカリ性プロテアーゼは、SD
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動によって、公知の
分子量を有する対照タンパク質(Referenzpr
otein)と比較して測定された分子量26000〜
28000g/モルを有する。該プロテアーゼのpH最
適値は、大部分、8〜12.5の範囲内であり、この場
合、pH最適値とは、プロテアーゼが最大のタンパク質
分解活性を有するようなpH範囲のことである。本発明
によるプロテアーゼは、良好なpH安定性を有する。
【0010】本発明の1つの詳細は実施態様の場合、ア
ミノ酸配列が、図1、図2および図3のアミノ酸配列に
対する同族体90%以上、殊に95%以上を有するよう
なプロテアーゼが存在する。この場合、図1、図2およ
び図3に記載されたアミノ酸配列に対する同族体とは、
図1、図2および図3に記載されたアミノ酸配列に対し
て、当該のアミノ酸配列の構造的に極めて密接な類縁物
(Verwandtschaft)のことである。この
同族体の決定のために、それぞれ、図1、図2および図
3のアミノ酸配列と、この図1、図2および図3のアミ
ノ酸配列と比較すべきアミノ酸配列との相互の構造的に
相応する部分を、最大の構造の一致がこれらのアミノ酸
配列の間に存在するような程度に、互いに一致させ、こ
の場合、個々のアミノ酸の欠失または挿入によって引き
起こされた相違が考慮され、かつ配列部分の相応する転
位(Verschiebung)によって均衡される。
この場合、図1、図2および図3の配列中に含まれるア
ミノ酸の総数に対して、配列の中で互いに一致するアミ
ノ酸(“相同の位置”)の数は、%での同族体を示す。
配列中での相違は、アミノ酸の変異、挿入並びに欠失に
よって制限することができる。相応して、図1、図2お
よび図3に関連して記載されたアミノ酸の位置は、図
1、図2および図3に対して少なくとも80%まで相同
のプロテアーゼから取得された本発明による高アルカリ
性プロテアーゼの場合、該プロテアーゼに対して相同の
位置で関連する。図1、図2および図3に対して相同の
プロテアーゼの場合の欠失または挿入は、アミノ酸の位
置の相対的な転位を生じ、その結果、互いに相同のアミ
ノ酸配列の相同の部分で、互いに相応するアミノ酸の位
置の数字の符号は、同一である必要はない。
【0011】本発明による高アルカリ性プロテアーゼの
場合、交換位置に当初から存在するアミノ酸は、特定の
別のアミノ酸に対して交換されていなければならない。
従って、42の位置に存在するアミノ酸はアルギニンに
対して交換されており、43の位置に存在するアミノ酸
はグルタミンに対して交換されており、114の位置に
存在するアミノ酸はアルギニンに対して交換されてお
り、216の位置に存在するアミノ酸はセリン、グルタ
ミンまたはアラニンに対して交換されており、っかつ2
49の位置に存在するアミノ酸はグルタミン酸に対して
交換されている。この場合、当初交換位置に存在するア
ミノ酸は、記載された位置の2つ、3つ、4つまたは5
つ、有利に2つまたは3つで交換されることができる。
従って、本発明によるプロテアーゼは、図1、図2およ
び図3に記載された位置またはこれに相同の位置に対し
て、アミノ酸交換体N42R、I43Q、N114R、
T249E、M216SまたはM216QまたはM21
6Aの2つ、3つ、4つまたは5つを有する。この場
合、変異の表示のために、自体常用の命名法が使用され
る。アミノ酸は、一文字コードによって表示され、この
場合、当初のアミノ酸は、位置の記載の前に置かれ、か
つ導入されたアミノ酸は、位置の記載の後に置かれる。
【0012】有利に、本発明の高アルカリ性プロテアー
ゼは、216の位置に存在するアミノ酸がセリン、グル
タミンまたはアラニンに対して交換されており、43の
位置に存在するアミノ酸はグルタミンに対して交換され
ているかまたは114の位置に存在するアミノ酸がアル
ギニンに対して交換されているかまたは249の位置に
存在するアミノ酸がグルタミン酸に対して交換されてい
るようなアミノ酸配列を有する。従って、図1、図2お
よび図3に記載されたかまたはこれに対して相同の位置
に関連して、本発明によるプロテアーゼは、アミノ酸交
換体M216SまたはM216QまたはM216Aおよ
びI43QまたはN114RまたはT249Eを有す
る。
【0013】更に有利に、本発明による高アルカリ性プ
ロテアーゼは、216の位置に存在するアミノ酸がセリ
ン、グルタミンまたはアラニンに対して交換されてお
り、114の位置に存在するアミノ酸がアルギニンに対
して交換されており、かつ42の位置に存在するアミノ
酸がアルギニンに対して交換されているかまたは43の
位置に存在するアミノ酸がグルタミンに対して交換され
ているようなアミノ酸配列を有する。従って、図1、図
2および図3に記載されているかまたはこれに対して相
同の位置に関連して、本発明によるプロテアーゼは、2
つのアミノ酸交換体M216SまたはM216Qまたは
M216AおよびN42RまたはI43Qを有する。
【0014】更に有利に、本発明による高アルカリ性プ
ロテアーゼは、42の位置に存在するアミノ酸がグルタ
ミンに対して交換されており、249の位置に存在する
アミノ酸はグルタミン酸に対して交換されており、かつ
114の位置に存在するアミノ酸がアルギニンに対して
交換されているかまたは216の位置に存在するアミノ
酸がセリン、グルタミンまたはアラニンに対して交換さ
れているようなアミノ酸配列を有する。従って、図1、
図2および図3に記載された位置またはこれに対して相
同の位置に関連して、本発明によるプロテアーゼは、3
つのアミノ酸交換体I43QおよびT249EおよびN
114RまたはM216SまたはM216QまたはM2
16Aを有する。
【0015】もう1つの有利な実施態様は、43の位置
に存在するアミノ酸がグルタミンに対して交換されてお
り、114の位置に存在するアミノ酸はアルギニンに対
して交換されており、249の位置に存在するアミノ酸
はグルタミン酸に対して交換されており、かつ216の
位置に存在するアミノ酸はセリン、グルタミンまたはア
ラニンに対して交換されているようなアミノ酸配列を有
する本発明による高アルカリ性プロテアーゼに関する。
従って、図1、図2および図3に記載された位置または
これに対して相同の位置に関連して、本発明によるプロ
テアーゼは、4つのアミノ酸交換体I43Q、N114
R、T249EおよびM216SまたはM216Qまた
はM216Aを有する。
【0016】本発明による高アルカリ性プロテアーゼの
アミノ酸配列の場合の前記の有利な交換体組合せ物のう
ちでは、216の位置に存在するアミノ酸がグルタミン
に対して交換されているようなものが特に有利である。
図1、図2および図3に記載された位置またはこれに対
して相同の位置に関連して、このことは、本発明による
プロテアーゼの配列の場合に、1つのアミノ酸交換体M
216Qを表わす。
【0017】もう1つの特に有利な実施態様の場合、本
発明による高アルカリ性プロテアーゼは、114の位置
に存在するアミノ酸がアルギニンに対して交換されてお
り、かつ43の位置に存在するアミノ酸がグルタミンに
対して交換されているかまたは249の位置に存在する
アミノ酸がグルタミン酸に対して交換されているような
アミノ酸配列を有する。従って、図1、図2および図3
に記載されたかまたはこれに対して相同の位置に関連し
て、本発明によるプロテアーゼは、2つのアミノ酸交換
体N114RおよびI43QまたはT249Eを有す
る。
【0018】本発明による高アルカリ性プロテアーゼ
は、その洗浄効率およびその貯蔵安定性において、前記
の位置で、アミノ酸が、それぞれの位置のために記載さ
れたアミノ酸に対して交換されなかったプロテアーゼを
明らかに凌駕している。この場合、ちょうど、アミノ酸
配列の前記の位置への記載された特定のアミノ酸の組合
せ物を用いて、出発プロテアーゼと比べて性質の点で著
しい改善を達成させることができることは驚異的であ
り、この場合、驚異的なことにプラスの作用が記載され
たアミノ酸交換体の組合せ物中で達成される。
【0019】本発明によるプロテアーゼの取得のために
は、当該のプロテアーゼのためにコードしている構造遺
伝子を有する発現ベクターで形質転換された微生物が培
養される。
【0020】従って、本発明は、高アルカリ性プロテア
ーゼのために上記のアミノ酸配列でコードしているDN
A配列も包含する。
【0021】本発明によるDNA配列は、該DNA配列
が、図1、図2および図3に記載されたアミノ酸配列に
対する同族体少なくとも80%を有し、前記アミノ酸配
列と、図1、図2および図3の42、43、114、2
16、249の位置の2つ、3つ、4つまたは5つかま
たはこれに対して相同の位置で、当該の位置での交換の
場合に、42の位置に存在するアミノ酸がアルギニンに
対して交換されており、43の位置に存在するアミノ酸
がグルタミンに対して交換されており、114の位置に
存在するアミノ酸がアルギニンに対して交換されてお
り、216の位置に存在するアミノ酸がセリン、グルタ
ミンまたはアラニンに対して交換されており、249の
位置に存在するアミノ酸がグルタミン酸に対して交換さ
れていることによって異なるようなアミノ酸配列を有す
る高アルカリ性プロテアーゼのためにコードしているこ
とによって顕著である。
【0022】アミノ酸配列が、図1、図2および図3の
アミノ酸配列に対する同族体90%以上、殊に95%以
上を有し、かつ記載された位置の2つ、3つ、4つまた
は5つが交換されているような高アルカリ性プロテアー
ゼのためにコードしているような本発明のDNA配列
は、有利である。本発明によるDNA配列は、殊に、図
1、図2および図3の位置またはこれに対して相同の位
置に関連した該DNA配列中で、上記のアミノ酸交換体
を有するプロテアーゼのためにコードすることができ
る。
【0023】更に、本発明は、本発明による高アルカリ
性プロテアーゼの少なくとも1つを含有するい洗浄用組
成物および清浄化用組成物を包含する。この種の洗剤お
よび清浄化剤は、例えば衛生または食品分野での表面の
清浄化のために使用することができる。有利に、本発明
によるプロテアーゼは、編織布または食器の清浄化のた
めの洗剤調製物中で使用される。前記の使用目的のため
に、本発明は、使用すべき高アルカリ性プロテアーゼの
特別に必要とされた性質(洗浄効率、温度安定性、別の
成分との相容性)に応じて、それぞれ特殊な洗剤調製物
に特に公的な本発明によるプロテアーゼが選択できるよ
うな、個々の既に知られたプロテアーゼと比べて改善さ
れた性質、殊に改善された洗浄効率および/または改善
された酵素安定性を有する新規の高アルカリ性プロテア
ーゼの群を提供する。本発明によるプロテアーゼは、洗
剤調製物中、例えば粉末洗剤、固形洗剤または液体洗剤
中で、別個にかまたは望ましい場合には、互いに組合せ
て使用することができ、場合によっては公知技術水準の
洗剤プロテアーゼまたは別の自体常用の洗剤用酵素(W
aschmittelenzymen)、例えばアミラ
ーゼ、リパーゼ、ペクチナーゼ、ヌクレアーゼ、オキシ
ドレダクターゼ等と組合せても使用することができる。
本発明によるプロテアーゼは、洗剤調製物中で、洗剤用
酵素のために自体常用の量、殊に(全組成物の乾燥物質
に対して)5重量%までの量、有利に0.2〜1.5重
量%の量で使用される。
【0024】既に記載した洗剤用酵素以外に、本発明の
洗剤は、界面活性剤、漂白剤またはビルダー物質(骨格
物質)のような全ての公知技術水準で自体常用の洗剤内
容物並びに他の常用の助剤を、洗剤の調製のために、自
体常用の量で含有することができる。この助剤には、例
えば増強剤、酵素安定化剤、汚れ運搬体(Schmut
ztraeger)および/または相容化剤(Komp
atibilisierungsmittel)、錯形
成剤およびキレート形成剤、石鹸発泡調整剤(Seif
enschaumregulator)および光学漂白
剤、蛍光増白剤、混濁剤、腐食防止剤、静電気防止剤、
染料、殺菌剤、漂白剤活性化剤、過酸漂白剤前駆物質の
ような添加剤が属する。
【0025】こうして、本発明による洗剤調製物は、乾
燥物質に対して、 a)界面活性剤または界面活性剤混合物、少なくとも1
重量%、 b)ビルダーまたはビルダー混合物40重量%まで、 c)漂白剤または漂白剤混合物、有利にペルオクソホウ
酸ナトリウム−四水和物、ペルオクソホウ酸ナトリウム
−一水和物またはペルオクソ炭酸ナトリウムのようなペ
ルオクソホウ酸塩40重量%まで、 d)少なくとも1つの本発明によるプロテアーゼ3重量
%までおよび e)他の成分、例えば助剤等、100重量%になるまで
の典型的な例示的組成で得られた。
【0026】本発明によるプロテアーゼは、例えば常法
では機械的食器洗浄に使用されるような粉末状の食器清
浄化剤にも特に良好に適している。
【0027】粉末状の洗剤組成物は、自体常法で調製す
ることができる。本発明によるプロテアーゼは、該洗剤
調製物に、例えば粉末または固形洗剤中で、顆粒、小球
またはペレットの形で、場合によってはまた表面被覆を
設けていてもよく、洗剤調製物の別の成分と、自体公知
の方法で混合することができる。
【0028】本発明によるプロテアーゼは、その改善さ
れた安定性に基づいて、極めて良好に液体洗剤中で使用
することができる。
【0029】本発明は、更に、出発プロテアーゼの図
1、図2および図3に記載されたアミノ酸配列に対する
同族体少なくとも80%を有し、前記アミノ酸配列と、
図1、図2および図3の42、43、114、216、
249の位置の2つ、3つ、4つまたは5つで異なり、
この場合、42の位置に存在するアミノ酸がアルギニン
に対して交換されており、43の位置に存在するアミノ
酸がグルタミンに対して交換されており、114の位置
に存在するアミノ酸がアルギニンに対して交換されてお
り、216の位置に存在するアミノ酸がセリン、グルタ
ミンまたはアラニンに対して交換されており、249の
位置に存在するアミノ酸がグルタミン酸に対して交換さ
れているようなアミノ酸配列のためにコードしているD
NA配列を有するベクターを有する形質転換された微生
物を用いて本発明により最適にされた高アルカリ性プロ
テアーゼの製造法を包含する。形質転換された微生物が
培養され、かつこの培地から改善された高アルカリ性プ
ロテアーゼが単離される。
【0030】製造方法で使用された微生物を得るため
に、 a)まず、図1、図2および図3のアミノ酸配列に対す
る同族体少なくとも80%、有利に90%以上、殊に9
5%以上を有するアミノ酸配列を有する高アルカリ性プ
ロテアーゼを生産するような適当な細菌から、プロテア
ーゼのためにコードしているDNA配列(例えば、プロ
テアーゼの構造遺伝子)を単離し、 b)前記DNA配列のヌクレオチド順序を定め、 c)公知のDNA配列中で、変異したDNA配列が、原
プロテアーゼ(Ursprungsprotease)
のアミノ酸中で、前記の位置で、当該の位置のために記
載されたアミノ酸に対して交換されているような高アル
カリ性プロテアーゼのために、コードしているような突
然変異(点突然変異)を生じさせ、 d)次に、変異したDNA配列を用いて発現ベクターを
生じさせ、 e)得られた発現ベクターを、最終的に、変異した高ア
ルカリ性プロテアーゼの製造のために使用することがで
きるような適当な微生物中で形質転換させるように進行
させることができる。
【0031】図1、図2および図3に記載されたアミノ
酸配列に対する同族体少なくとも80%を有する高アル
カリ性プロテアーゼのアミノ酸配列のためにコードして
いる構造遺伝子は、自体公知の方法により得ることがで
きる。これについては、例えば細菌(“供与菌”)、殊
に、高アルカリ性プロテアーゼを生産するバシラス種か
ら、染色体DNAが単離され、かつ適当な制限エンドヌ
クレアーゼを用いて部分的に加水分解される。
【0032】供与DNAの得られた制限フラグメント
を、例えばゲル電気泳動によって大きさに応じて分離
し、次に、望ましい大きさのフラグメントを適当なベク
ターDNAを用いて組換えることができる。好ましく
は、ベクターとして、プラスミドが使用され、このプラ
スミドを用いて、使用された宿主生物(Wirtsor
ganismus)中に導入された異種DNAの発現が
可能である。
【0033】試験管内で組換えDNA(ベクター+供与
DNAの制限フラグメント)を用いて、細菌、好ましく
はバシラス種を形質転換し、かつこの形質転換体を、ベ
クターDNAの公知の標識の性質(Markereig
enschaft)(例えば、ネオマイシン耐性)によ
り選択することができる。こうして得られた形質転換体
の内で、増殖し、高アルカリ性プロテアーゼを排出する
ものを、タンパク質含有の平板上で試験し、その後で、
単離することができる。この種のクローンから、最終的
に前記の形質転換体中で導入されたプラスミドDNAが
単離される。引続き、出発プロテアーゼの構造遺伝子お
よび供与DNA配列からの付加的なDNA配列を包含す
るようなプラスミドが、得られたDNAフラグメントを
ゲル電気泳動によって大きさに応じて分離し、見出され
た結合型に基づいて制限地図(Restriktion
skarte)を生じる若干の種々の制限エンドヌクレ
アーゼを用いて切断(制限)される。プラスミドの制限
地図の知識は、選択された制限エンドヌクレアーゼを用
いる切断によって、本質的に、前単位および後単位に属
する高アルカリ性プロテアーゼのための構造遺伝子並び
に遺伝子発現に必要なプロモーター単位を包含するよう
なDNAフラグメントを供与DNA配列から切り出せる
ようにする。
【0034】適当なベクター中への、前記の大きさの減
少した供与DNA配列の再組込によって、細菌、殊にバ
シラス種を前記ベクターで形質転換させ、得られた形質
転換体を培養し、かつプロテアーゼ活性を検査すること
によって、高アルカリ性出発プロテアーゼの発現のため
の能力を検査することができるような新規の複製可能な
ベクターを得ることができる。名称pCLEAN4を有
するこの種の還元ベクターの例は、図4の制限地図が再
現している。
【0035】プロテアーゼ構造遺伝子の配列化のために
は、まず、前記のベクターが適当な微生物中で複製さ
れ、引続き、プロテアーゼが単離される。前記構造遺伝
子は、直ちに、DNA配列化のために一般に知られた方
法により配列化される(例えば、MaxamおよびGi
lbertの方法、1980年、Methods in
Enzymology、Grossmann L.、M
oldave K.、出版社、Academic Pr
ess Inc.、ニューヨークおよびロンドン、第6
5巻、第499頁またはSangerおよびBrown
leeによるDideoxy−Kettentermi
nator−Methode、1977年、Proc.
Natl.Acad.Sci.USA 第74巻:54
73)。
【0036】求められたヌクレオチド配列は、遺伝子コ
ードを用いて、プロテアーゼのアミノ酸配列中に翻訳す
ることができる。
【0037】本発明によれば、プロテアーゼのためにコ
ードしているDNA配列は、図1、図2および図3のア
ミノ酸配列の42、43、114、216、249の位
置の2つ、3つ、4つまたは5つ、好ましくは2つまた
は3つでかまたはこれに相同の位置の1つで、当該のア
ミノ酸が前記のアミノ酸の1つに対して交換されている
ようなアミノ酸配列を有する変異したDNA配列が最適
にされた高アルカリ性プロテアーゼのためにコードして
いる方法で相応するコドンの交換によって突然変異され
る。
【0038】高アルカリ性プロテアーゼのためにコード
しているDNA中への点突然変異の導入は、意図された
突然変異誘発(Mutagenese)のための公知方
法によって実施される。これについて、適当なベクター
(ファージェミド(Phagemide))、例えば図
6のpCLMUTN1または図7のpCLMUTC1か
ら、場合によってはヘルパーファージの助力下に、全て
の、プロテアーゼのためにコードしているDNA配列ま
たは突然変異が行われなければならないような好ましく
はDNA配列だけを有する環状一本鎖DNAが得られ
る。前記の環状一本鎖DNAを用いて、望ましい点突然
変異部位で、それぞれの位置のために既に記載されたア
ミノ酸の1つ、例えば114の位置のアルギニンのため
に添付されたコドンがコードしているような程度に選択
されているヌクレオチド成分を有するような合成の、ハ
イブリッド化可能なオリゴヌクレオチドをハイブリッド
化する。付加的に、オリゴヌクレオチドは、ハイブリッ
ド化すべき、元のヌクレオチド配列に対して、更に、元
のアミノ酸配列のコーディングは、確かに、遺伝子的コ
ードの縮重の範囲内に留まるが、しかしながら、元のヌ
クレオチド配列中では、場合によっては存在する制限位
置が、合成オリゴヌクレオチド中で除去されるかもしく
はもう1つの制限位置が合成オリゴヌクレオチド中に導
入されるような程度に、1つまたは若干の僅かに異なる
ヌクレオチド配列によって変化している。除去されたか
もしくは導入された制限位置は、後に、適当な制限エン
ドヌクレアーゼを用いて、出発型のDNA配列に対して
変異したDNA配列の同定に有用である。1つの変法の
場合、意図された突然変異誘発の方法の場合に、ウラシ
ル化した一本鎖DNAがマトリックスとして得られ、合
成オリゴヌクレオチドのハイブリット化のために使用さ
れる。意図された突然変異誘発の方法の反応の終結後
に、ウラシル含有DNA一本鎖は、変異したDNA鎖
(ベクター)を得るためのマトリックスとして有用であ
り、ウラシル−N−グリコシラーゼを用いる処理によっ
て、突然変異体の表現型の選択を必要とせずに除去する
ことができる。グリコシラーゼ処理は、単離した酵素お
よびウラシル−N−グリコシラーゼ活性を有する、変異
したベクターDNAで形質転換した適当な微生物を用い
て実施することができる。
【0039】次に、完全な二本鎖のための、ハイブリッ
ド化によって得られた部分的な二本鎖DNA配列の補充
は、必要とされたヌクレオチドの添加によって、かつD
NA−ポリメラーゼおよびDNA−リガーゼの作用下に
実施される。この後、得られた環状、二本鎖DNA配列
は、ベクターとして、適当な微生物中へ形質転換され
る。引続き、変異したDNA配列は、統一の制限エンド
ヌクレアーゼ認識部位を介して同定され、かつ形質転換
体から単離される。ウラシル化した一本鎖DNAが使用
される場合には、複製は、例えば好ましくは変異方法で
得られた二本鎖ベクターの変異した、ウラシル化してい
ないDNA鎖を増殖する大腸菌菌株(E.coli−S
tamm)中で行われる。このことによって、変異した
DNAベクターの選択は、付加的に容易にされる。
【0040】意図された突然変異誘発のために必要とさ
れた合成オリゴヌクレオチドは、自体公知の方法により
得られる(例えば、Beaucage S.L.および
Caruthers M.H、1981年、Tetra
hedron Letters 第22巻:第1859
〜1862頁)。
【0041】意図された突然変異誘発によって得られ
た、導入された突然変異を有する、環状二本鎖DNA配
列は、変異したベクターを製出し、このベクターから、
適当な制限エンドヌクレアーゼを用いる処理によって、
場合により、全部の変異したプロテアーゼ構造遺伝子ま
たはプロテアーゼ構造遺伝子の変異した部分を切り出す
ことができ、適当な発現ベクター中へ組込むこと(サブ
クローニング)ができる。次に、前記表現ベクターを用
いて、適当な微生物、例えばバシラス種は、形質転換さ
れ、次に、変異した高アルカリ性プロテアーゼの発現お
よび取得のために、適当な条件下で培養される。
【0042】本発明の有利な実施態様の場合、全部の構
造遺伝子が、意図された突然変異誘発のために使用され
るのではなく、突然変異が発生しなければならないのと
同じ部分だけが使用される。このためには、構造遺伝子
の複製に有用であるベクターから、例えば構造遺伝子の
N−末端またはC−末端の半分が、適当な制限エンドヌ
クレアーゼを用いて切り出され、かつ適切なファージェ
ミド中でサブクローニングされる。構造遺伝子のN−末
端またはC−末端の半分を有し、かつ適当な微生物中、
例えば大腸菌中で、まず、十分に複製され、次に、上記
の意図された突然変異誘発が行われるようなベクターが
得られる。構造遺伝子のDNA部分突然変異誘発は、よ
り短い一本鎖DNA配列を使用することができ、ひいて
は合成オリゴヌクレオチドを用いるハイブリッド化工程
後に、部分的なDNA二本鎖中で、全部のDNA配列の
使用の場合よりも本質的に少ないヌクレオチドが補充さ
れるという利点を有する。このことによって、合成によ
る消耗および付加的に望ましくない偶発的突然変異の危
険が減少される。
【0043】変異したDNA配列は、変異を生じるのに
有用なベクターから、適当な制限エンドヌクレアーゼに
よって切り出すことができ、かつ相応する制限部位中
に、有するベクターを組込むことができ、本来の、高ア
ルカリ性プロテアーゼの発現のために必要とされる発現
ベクターの前駆物質を製出することができる。前記ベク
ターは、該ベクターが適当な制限部位の外で(例えば、
合成リンカーから)、既に、プロテアーゼ発現のために
宿主生物中で必要とされた調節配列、シグナル配列、プ
ロモーター配列およびプロテアーゼの前単位および後単
位(Pre−und Proeinheiten)のた
めにコードしているDNA配列をも有するような程度に
構成さている。
【0044】この種のベクター中の変異したDNA配列
のサブクローニングによって、最適にされた高アルカリ
性プロテアーゼのための本来の発現ベクターが得られ
る。発現ベクターの前記前駆物質中の変異したDNA配
列の構成は、適当な読み取りラスター(Leseras
ter)を有する発現ベクターが生じるような程度に行
われる。この場合、プロテアーゼのためにコードしてい
るDNA配列の変異した部分、例えばC−末端またはN
−末端部分は、既に、それぞれ残りの変異していないか
場合によってはまた変異した(数回の突然変異の発生)
部分を有するベクター中へ組込まれてもよいか;または
まだ前記のプロテアーゼ−DNA−配列の部分を有して
いないベクター中の全部の、プロテアーゼのためにコー
ドしている変異したDNA配列が組込まれる。この種
の、既にプロテアーゼ遺伝子の部分を有する発現ベクタ
ーの前駆物質ベクターの例は、名称pAL1Nおよびp
AL1Cを有するベクターであり、その制限地図は、図
11もしくは図12で再現されている。
【0045】本発明の有利な変法のための発現ベクター
の前駆物質(N末端の半分またはC末端の半分での突然
変異)は、例えばバシラスプラスミド(Bacillu
s−Plasmid)を、適当な部位で制限し、マーカ
ーおよび複製のために重要な配列部分を有する大腸菌プ
ラスミドフラグメント(E.coli−Plasmid
fragment)を用いて組換ることができる。引続
き、場合によっては、後の処理工程を阻害することにな
るような制限部位は、例えば意図された突然変異誘発に
よって除去される。こうして得られたプラスミドから、
バシラスプラスミドおよび大腸菌プラスミドから複製に
有用なDNA配列、プロモーターのためのDNA配列、
(例えば、図4のプラスミドpCLEAN4得られた)
プロテアーゼの前−後配列(pre−proseque
nz)のためにコードしているDNA配列および合成リ
ンカーを有する新規のベクターが構成される。名称pA
L1Pを有するこの種のプラスミドの例は、図9の制限
地図が再現している。この場合、この合成リンカーは、
適当な制限エンドヌクレアーゼを用いる切断後に、ベク
ターが、熟成プロテアーゼのためにコードしている全部
の本来のまたは変異したDNA配列もしくは構造遺伝子
の変異したかまたは変異していない部分と組合わせるこ
とができるような程度に選択されている。例えば、構造
遺伝子の変異したN−末端の半分を用いて組換えられな
ければならない発現ベクターの前駆物質の製造のために
は、プロテアーゼの記載されたバシラス配列、大腸菌配
列、プロモーター配列および前配列および後配列並びに
合成リンカーを有する前記の組換ベクター中へ、合成リ
ンカーの切断によって、例えば、まず、構造遺伝子の変
異していないかまたは場合によってはまた既に変異した
C−末端の半分が導入される。引続き、合成リンカーの
再度の切断によって、プロテアーゼ構造遺伝子の、なお
欠落している、変異したN−末端の半分が導入される。
こうして、図10のpAL1NC型のベクターが得られ
る。同様のことは、反対の場合にも当てはまる。つま
り、まず、変異していないかまたは場合によってはまた
既に変異したN−末端の半分が、ベクター中に導入さ
れ、こうして得られたベクター中に、後に変異したC−
末端の半分が組込まれ、この場合、同様に、図10のp
AL1NC型のベクターが得られる。
【0046】上記の発現ベクターを用いて、適当な細
菌、好ましくはバシラス種、殊に枯草菌、B.リヘニホ
ルミスまたはB.アルカロフィラスは、形質転換され
る。引続き、この形質転換体は、自体公知の方法で培養
され、形成された高アルカリ性プロテアーゼは、培地か
ら単離される。このために、該発現ベクターは、更に固
有プロテアーゼ(Eigenprotease)を形成
する能力がある細菌およびプロテアーゼ欠失細菌(固有
プロテアーゼをもはや形成しない)中で形質転換させる
ことができる。固有プロテアーゼ形成を有する宿主生物
の場合、本発明による高アルカリ性プロテアーゼは、望
ましい場合には、引続く清浄化活動(Reinigun
gsoperationen)、例えば高速液体クロマ
トグラフィー処理(HPLC)によって、形成された固
有プロテアーゼから除去することができる。それに対し
て、この種の清浄化工程は、プロテアーゼ欠失宿主生物
の場合に、前記宿主生物が、本発明によるプロテアーゼ
のみ(または本質的にはこれだけのみ)を形成すること
ができるので不用にすることができる。
【0047】以下の実施例は、本発明を詳細に説明する
ものであるが、本発明は、それによって制限されるもの
ではない。
【0048】別記しない限り、一般に、Maniati
s他(Maniatis他=.Maniatis、E.
F.Fritsch、J.Sambrook、Mole
cular Cloning、A Laborator
y Manual、ColdSpring Harbo
r Laboratory、1982年)に記載されて
いるような方法により作業した。
【0049】本明細書で使用した出発ベクターは、市販
されており、無制限に使用可能であるか;または該出発
ベクターは、自体公知の方法により、使用可能なベクタ
ーから得ることができる。
【0050】例1で使用されかつバシラスアルカロフィ
ラスHA1として知られたバシルスアルカロフィラス菌
株(Bacillus alcalophilus−S
tamm)は、ドイッチェン ザンムルング フォン
ミクロオルガニスメン(Deutschen Samm
lung von Mikroorganismen)
(DSM)で、DSMナンバー5466で、1989年
7月28日に寄託されている。
【0051】
【実施例】
例 1: B.アルカロフィラスからのゲノムDNAライブラリー
の製造および高アルカリ性出発プロテアーゼのための遺
伝子の単離 天然分離片バシラスアルカロフィラスHA1(ドイッチ
ェン ザンムルングフォン ミクロオルガニスメンでD
SM5466の番号で寄託されている)から、サイトウ
(Saito)他(1963年、Biochim.Bi
ophys.Acta.第72巻:第619〜629
頁)の方法により、染色体DNAを単離し、かつ制限エ
ンドヌクレアーゼSau3Aを用いて、部分的に加水分
解した。この制限フラグメントを、電気泳動によってア
ガロースゲル上で分離し、かつこのフラグメントを3〜
8キロベース(KB)の大きさで単離した。
【0052】バシラスアルカロフィラスHA1からの単
離されかつ大きさ選択されたDNAフラグメントを、プ
ラスミドpUB110(例7に記載されたのと同様にし
て取得)のベクターDNAと、試験管内で組み合わせ
た。
【0053】このために、プラスミドpUB110を、
まず、制限エンドヌクレアーゼBamHIで制限し、引
続き、子牛の腸からのアルカリ性ホスファターゼで脱リ
ン酸化した。引続き、制限されかつ脱リン酸化されたベ
クターDNA2μgを、T4−DNAリガーゼを有する
100μlの全体容量中のバシラスアルカロフィラスD
NAフラグメント8μgと一緒に、24時間16℃で培
養した。
【0054】得られた試験管内で新たに組合せられたD
NAを用いて、枯草菌BD224菌株のプロトプラスト
を、S.ChangおよびN.Cohenによって記載
された方法(1979年、Mol.Gen.Gene
t.第168巻:第111〜115頁)により形質転換
した。この形質転換体を、平板上で、ネオマイシンを用
いて選択し、引続き、脱脂乳寒天上に移した。1380
0の試験した形質転換体に、脱脂乳寒天のタンパク質分
解によって明らかにより大きなかさ(Hof)を形成し
たものが見出された。前記のクローンから、プラスミド
−DNAが、Maniatis他により単離された。前
記プラスミド中に含まれた、B.アルカロフィラス−D
NAからのクローン化したフラグメントは、4.1KB
の大きさを有し、バシラスアルカロフィラスHA1から
の高アルカリ性プロテアーゼのための完全な情報を有し
ていた。
【0055】更に、方法の簡略化のために、4.1KB
の大きさのDNAフラグメントを、縮小させた。このた
めに、制限エンドヌクレアーゼのためのDNAフラグメ
ント上に存在する認識部位を、種々の制限エンドヌクレ
アーゼを用いるプラスミドの切断および制限されたDN
Aのフラグメントの、寒天ゲル上での電気泳動による分
離によって除去した。2.3KBの大きさの、制限エン
ドヌクレアーゼAvaIおよびHindIIIを用いる
切断によって得られる、高アルカリ性プロテアーゼのた
めの完全な情報を有し、他の方法のために使用されたよ
うなDNAフラグメントを除去した。このために、4.
1KBフラグメントを有する上記プラスミドを、制限エ
ンドヌクレアーゼAvaIおよびHindIIIを用い
て制限した。2.3KBの大きさのDNAフラグメント
を単離し、予め同様にAvaIおよびHindIIIを
用いて切断しておいたベクターpUB131(例7に記
載されたようにして取得)を用いて結紮した。
【0056】名称pCLEAN4を有する、得られたプ
ラスミドに、枯草菌BD224菌株中に導入した。この
形質転換体は、高アルカリ性プロテアーゼを排出する状
態であり、このことは、AvaI/HindIIIフラ
グメントが、B.アルカロフィラスHA1からの高アル
カリ性プロテアーゼのための完全な構造遺伝子を有する
ことを示す。プラスミドpCLEAN4の制限地図は、
図4で再現されている。
【0057】例 2: 高アルカリ性プロテアーゼのための構造遺伝子の配列化 プロテアーゼ構造遺伝子の一本鎖DNAの製造のため
に、プラスミドpCLEAN4を、制限エンドヌクレア
ーゼAvaIおよびHindIIIを用いて切断し、約
2.3KBの大きさのAvaI/HindIII−DN
Aフラグメント(プロテアーゼ構造遺伝子)を、ファー
ジェミドpBS(+)またはpBS(−)中に導入し
た。単離された一本鎖ファージェミド中に含まれるプロ
テアーゼ遺伝子のヌクレオチド配列を、サンガー(Sa
nger)他のジデオキシ−チェインターミネーション
法(1977年、Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA、第74巻:第5463頁)およびマクサム
(Maxam)他によるDNA一本鎖の塩基特異点の化
学分解法(1980年、Methods in Enz
ymology、Grossmamm L.、Mold
ave K.編、Academic Press In
c.、ニューヨークおよびロンドン、第65巻、第49
9頁)により決定した。プロテアーゼの測定されたヌク
レオチド配列および分類されたアミノ酸配列は、図1、
図2および図3で再現されている。ヌクレオチド配列の
1190の位置での熟成高アルカリ性のアミノ酸配列の
ための起点を、高アルカリ性プロテアーゼのN−末端の
末端部のアミノ酸配列化によって定めた。
【0058】例 3: 意図された突然変異誘発による変異したDNA配列の製
造 意図された突然変異誘発を、プロテアーゼ構造遺伝子の
DNA部分配列中で、Kunkel,T.A.(198
5年、Proc.Natl.Acad.Sci.USA
第82巻:第488〜492頁)によって記載された
“プライマー拡張(primer extensio
n)”技術を用いて実施した。このために、まず、以下
に記載されたのと同様にして、プラスミドのウラシル化
した一本鎖類縁体に変えたプラスミドpCLMUTN1
(例4に記載されたのと同様にして製造)およびpCL
MUTC1(例5に記載されたのと同様にして製造)を
使用した。出発ベクターpCLMUTN1およびpCL
MUTC1は、B.アルカロフィラスHA1からのプロ
テアーゼ構造遺伝子の全部のDNA配列を保持している
のではなく、該プロテアーゼ構造遺伝子のN−末端の半
分(pCLMUTN1)またはC−末端の半分(pCL
MUTC1)だけを保持している。
【0059】前記ベクターは、ファージェミドの誘導体
として、ある程度の大きさで、本明細書で記載された条
件下で、複製に使用する宿主生物から除去し、かつ単離
することができた一本鎖ベクターDNAを形成できる。
【0060】前記の全てのベクターを、Maniati
s他により(第250〜251頁)、CaCl2法を用
いて、宿主生物としての大腸菌CJ236中に導入し
た。
【0061】細菌大腸菌CJ236(ウラシル−N−グ
リコシラーゼ欠乏突然変異体)は、ベクターの複製の際
に、チミンの代りに、ヌクレオチド ウラシルを、ベク
ターのDNA配列中に組込むので、前記の形質転換体の
培養によって、ベクターpCLMUTN1またはpCL
MUTC1のウラシル含有の類縁体が得られた。前記の
ウラシル含有のベクターは、通常のチミン含有のベクタ
ーと、試験管内反応の場合に区別できない。ベクターD
NA中のウラシル含量は、ウラシルが試験管内でも、生
体内でも突然変異原であり、かつウラシルは、チミンと
同様にコードしているので、試験管内DNA合成を阻害
しない。ウラシル化したベクターは、有利に意図された
突然変異誘発の引続く試験管内反応に使用できる。反応
の終結後に、マトリックスとして、変異したDNA鎖
(ベクター)を得るのに使用したウラシル含有のDNA
一本鎖は、ウラシル−N−グリコシラーゼを用いる処理
によって、突然変異体の表現型の選択を必要とせずに、
除去することができる。グリコシラーゼ処理は、単離さ
れた酵素を用いてかまたはウラシル−N−グリコシラー
ゼ活性を有するベクターDNAによって形質転換された
大腸菌菌株を用いて実施することができる。
【0062】意図された突然変異誘発のためにマトリッ
クスとして必要とされたウラシル化された、ベクターp
CLMUTN1およびpCLMUTC1の一本鎖DNA
を、双方のベクターの1つで形質転換した、付加的に、
ヘルパーファージM13K07(Bio−Rad La
boratories、リッチモンド、カルフォルニア
州に関連する)で汚染された大腸菌CJ236細菌を培
養して製造した。
【0063】このヘルパーファージ自体は、ほとんど増
殖できず、ベクターpCLMUTN1またはpCLMU
TC1のベクターDNAとの邪魔な相互作用を示さな
い。該ヘルパーファージの氏名は、形成されたウラシル
化した一本鎖ベクターDNAのための被覆タンパク質
(Huellprotein)の合成にある。被覆され
た一本鎖ベクターDNAは、宿主生物大腸菌CJ236
から除去され、かつ培地から単離することができる。ヘ
ルパーファージの助力によって、(本明細書では、ウラ
シル化した)一本鎖ベクターDNAの質的収量および量
的収量は、本質的に向上する。
【0064】単離された、ウラシル化したDNA一本鎖
ベクターpCLMUTN1またはpCLMUTC1を、
例8により製造された、合成オリゴヌクレオチドを用い
てハイブリッド化させ、変異部位を有し、同時にプライ
マーとして、突然変異を用いて完全なDNA二本鎖へと
引続く補充に使用した。
【0065】第2のDNA鎖の合成を、T4−DNA−
ポリメラーゼを有するヌクレオチドを添加しながら実施
し、かつ新たに形成された鎖とT4−DNA−リガーゼ
との引続く結紮を実施した(Kunkel他、1987
年、Methods inEnzymol、第154
巻、第367〜382頁)。形成された二本鎖ベクター
DNAを、大腸菌MC1061中で形質転換し、かつ変
異したベクターを、合成オリゴヌクレオチドを用いて導
入したかもしくは除去した相応する単位制限エンドヌク
レアーゼ−認識部位の検査によって同定した。
【0066】例えば、プロテアーゼ構造遺伝子のN−末
端またはC−末端部分での2つの突然変異を得るため
に、前記実施例の方法を、プロテアーゼ構造遺伝子の一
部分への第1の突然変異の導入(例6の第1の合成オリ
ゴヌクレオチドの使用)後に、同様の方法で、例8のも
う1つの合成オリゴヌクレオチドの使用下に、プロテア
ーゼ構造遺伝子の前記の部分への第2の突然編にの導入
のため反復した。こうして、例えばプロテアーゼ構造遺
伝子のN−末端またはC−末端部分での2つの突然変異
を有するpCLMUTN1型またはpCLMUTC1型
の変異したベクターが得られた。
【0067】例 4: ベクターpCLMUTN1の構成 例1で得られたプラスミドpCLEAN4を、AvaI
を用いて切断した。突出末端(Die ueberst
ehenden Enden)(“スティッキーエンド
(stickey ends)”)を、必要とされたヌ
クレオチドを添加しながら、大腸菌DNAポリメラーゼ
Iのクレノウフラグメント(Maniatis他、11
4頁)で補充して、DNA二本鎖にした。XbaIを用
いる前記DNAの引続く制限後に、N−末端の1618
の塩基対(BP)を包括する、プロテアーゼ遺伝子のフ
ラグメントを単離し、pBSのSmaI/XbaI部位
へとクローニングする。生じたベクターに、名称pCL
MUTN1を与えた。前記ベクターの制限地図は、図6
に再現されている。
【0068】例 5: ベクターpCLMUTC1の硬性 例1で得られたプラスミドpCLEAN4を、制限エン
ドヌクレアーゼXbaIおよびAsp718を用いて切
断した。プロテアーゼ構造遺伝子のC−末端の半分を法
かつするような、658BPを包括するXbaI/As
p718二本鎖DNAフラグメントを、pBSのXba
I/Asp718部位でクローン化した。生じたベクタ
ーに、名称pCLMUTC1を与えた。前記ベクターの
制限地図は、図7に再現されている。
【0069】例 6: 意図された突然変異誘発のための人造オリゴヌクレオチ
ドの合成 合成オリゴヌクレオチドを、Beaucage S.
L.およびCaruthers M.H.(1981
年、Tetrahedron Letters 第22
巻:第1859〜1862頁)により、β−シアノエチ
ル−ホスホルアミダイトを用いて、サイクロン合成器
(Cyclone Synthetiser)(バイオ
サーチ(Biosearch))中で製造した。得られ
たオリゴヌクレオチドを、ポリアクリルアミドゲルから
溶離し、引続き、セファーデクス−G25−カラム(S
ephadex−G25−Saeule)を用いる脱塩
によって精製した。合成したヌクレオチド配列の例およ
びその性質は、図5で再現されている。例3による方法
においていプロテアーゼ遺伝子中に突然変異を導入する
ために使用された合成オリゴヌクレオチドの配列は、こ
の配列が、以下の条件を充足するような程度に選択され
た。
【0070】合成オリゴヌクレオチドのDNA配列は、
プロテアーゼ遺伝子の相応する配列に対して、その十分
なハイブリッド化が保証されている限り補完的であっ
た。
【0071】別のヌクレオチドによって、交換すべきア
ミノ酸のためにコートしているようなコドン内での1つ
またはそれ以上のヌクレオチドを交換し、その結果、前
記の変異したコドンは、更に、別のアミノ酸のためにコ
ードしていた(突然変異)。この新規アミノ酸のために
は、プロテアーゼ遺伝子中で、相応するアミノ酸のため
に、極めてしばしば見出されたようなコドンを使用し
た。
【0072】別のコドン内の他のヌクレオチドを交換
し、その結果、アミノ酸の本来のコーディングは、確か
に保持されたままであるが、このことによって、制限エ
ンドヌクレアーゼのための、プロテアーゼ遺伝子中に存
在する認識配列は除去されるかまたは新たに得られた。
このことは、新規の高アルカリ性プロテアーゼのための
変異したDNA配列を有するベクターへのスクリーニン
グの簡易化のために使用された。
【0073】例 7: プラスミドpUB110の単離および精製並びにベクタ
ーpUB131の構造 枯草菌BD336菌株から、T.J.Gryczan他
(1978年、J.Bacterial.第134巻:
第318〜329頁)の方法により、プラスミドpUB
110を単離し、引続き、Maniatis他(93
頁)により、塩化セシウム−密度勾配遠心法によって精
製した。このベクターpUB110は、ネオマイシンに
対する抗生物質耐性のためにコードしているDNA配列
並びにバシラス種中への複製のために必要とされたDN
A配列(“複製起点(originof replic
ation)”)のようなマーカーとして、制限エンド
ヌクレアーゼBamHIおよびEcoRIのための1回
だけ存在する制限部位を有する。
【0074】前記の得られたプラスミドを、EcoRI
およびBamHIを用いて制限した。このより小さなフ
ラグメント(790BP)を、予めEcoRI/Bgl
IIフラグメントとしてベクターM13tg131から
単離しておいた67の塩基対からなるポリリンカーによ
って代替した。従って、こうして得られた、名称pB1
31を有するベクターは、約0.8KBの大きさのEc
oRI/BamHIフラグメントを欠失し、このために
ポリクローニング部位を組込んだpUB110の誘導体
である。
【0075】例 8: ベクターpUBC131およびpUBC132の構成 プラスミドpUC18を、AatIIおよびPvuII
を用いて切断した。β−ラクタマーゼ遺伝子および大腸
菌“複製起点”を有する1990の塩基対の大きさのフ
ラグメントを、単離した。突出末端(“スティッキーエ
ンド”)を、必要とされたヌクレオチドを添加しなが
ら、大腸菌DNAポリメラーゼI(Maniatis
他、114頁)のクレノウフラグメントを用いて補充し
て、DNA二本鎖にした。引続き、このフラグメント
を、例7により得られたベクターpUB131のSna
BI部位へ組込みこのことによって、名称pUBC13
1を有するベクターが得られた。
【0076】前記により得られたベクターpUBC13
1の2187BPのEcoRI/BglIIフラグメン
トを、pBS(+)のEcoRI/BamHI部位にサ
ブクローニングし、この場合、名称pBSREPUを有
するベクターが得られた。引続き、ベクターpBSRE
PU中のrepU−ポリペプチドのためのDNA配列中
に存在している(I.Maciag他、1988年、M
ol.Gen.Genet.第212巻:第232〜3
40頁)NcoIもしくはStyI認識部位を、ヌクレ
オチド配列CCA TGGが、ヌクレオチド、配列CC
G TGG(双方のヌクレオチド配列は、アミノ酸列ト
リプトファン−プロリンのためにコードしている)によ
って代替されたことにより、意図された突然変異誘発に
よって除去された。この実施は、例3の方法と同様であ
った。このために、ベクターpBSREPUのウラシル
化した一本鎖DNAを、NcoIもしくはStyI認識
部位の除去のために意図された突然変異のためのマトリ
ックスとして製造した。引続き、前記マトリックスを、
例3に記載された“プライマー伸長法”技術(“pri
mer extension”−Technik)と同
様に、次の合成オリゴヌクレオチド(例6の合成オリゴ
ヌクレオチドの製造法と同様にして製造し、かつ精製し
た)
【0077】
【化1】
【0078】の使用下に補充して、DNA二本鎖ベクタ
ーにし、かつ大腸菌MC1061の形質転換および培養
によって、NcoIもしくはStyI認識部位のないベ
クターを単離した。単離されたベクターの1726BP
のEcoRI/ApaI−フラグメントを、pUBC1
31のEcoRI/ApaI−部位に導入した。制限地
図が、図8に再現されているこの新規のベクターに、名
称pUBC132を与えた。
【0079】例 9: プラスミドpAL1Pの構成 プラスミドpAL1Pを、次の3つの成分の結紮によっ
て製造した: − pCLEAN4の1201の塩基対の大きさのAv
aI/NcoI−フラグメント;このフラグメントは、
高アルカリ性出発プロテアーゼのプロモーターおよび前
後の部位(Prepro−Region)を有する; − 変異したベクターpCLMUT1もしくはpCLM
UTC1からのプロテアーゼ遺伝子の変異したN末端も
しくはC末端の半分の導入またはプラスミドpCLEA
N4からの出発プロテアーゼの全部の遺伝子の導入が可
能である、制限エンドヌクレアーゼNcoI、XbaI
およびAsp718のための個々の認識部位を有する次
の合成リンカー;
【0080】
【化2】
【0081】突出末端5’末端を有する前記の二本鎖合
成リンカーを、まず、双方の一本鎖DNA配列を、例6
の合成オリゴヌクレオチドの合成と同様にして、それぞ
れ別個に製造しかつ精製することによって製造した。こ
うして得られた一本鎖を、引続き、相互にハイブリッド
化して二本鎖にした。
【0082】− 例8で製造されたベクターpUBC1
32からの5776の塩基対の大きさのAvaI/Hi
ndIII−フラグメント;前記フラグメントは、大腸
菌中の複製のためのDNA配列および選択化可能なマー
カー並びに枯草菌、B.リヘニホルムスおよびB.アル
カロフィラス中の複製のためのDNA配列および選択化
可能なマーカーを有する。
【0083】ベクターpAL1Pの構成を、大腸菌MC
1061中で実施し、前記ベクターを、アムピシリン耐
性(Ampicillin−resistent)の大
腸菌形質転換体から単離した。得られたベクターの制限
地図は、図9に再現されている。
【0084】例 10: プラスミドpAL1NおよびpAL1Cの構成 ベクターpAL1NおよびpAL1Cの構成を、大腸菌
MC1061中で実施し、この場合、該ベクターを、ア
ムピリシン耐性の大腸菌形質転換体から単離した。
【0085】プラスミドpAL1Nを、まず、例1で得
られたベクターpCLEAN4を、制限エンドヌクレア
ーゼNcoIおよびXbaIを用いて切断し、得られた
NcoI/XbaI−フラグメントを、引続き、ベクタ
ーpAL1P(例9により製造された)のNcoI/X
baI−部位中にクローン化することによって構成させ
た。得られたベクターは、熟成酵素のためにコードして
いるDNA配列のN−末端部分および高アルカリ性プロ
テアーゼの転写および翻訳のための調整要素並びにシグ
ナル配列およびプロセッシング配列(Processi
ng−Sequenz)を有する。
【0086】プラスミドpAL1Cを、まず、例1で得
られたベクターpCLEAN4を、制限エンドヌクレア
ーゼXbaIおよびAsp718を用いて切断し、得ら
れたXbaI/Asp718−フラグメントを、ベクタ
ーpAL1P(例9により製造された)のXbaI/A
sp718−部位中にクローン化することによって構成
させた。得られたベクターは、熟成酵素のためにコード
しているDNA配列のC−末端部分および高アルカリ性
プロテアーゼの転写および翻訳のための調整要素並びに
シグナル配列およびプロセッシング配列を有する。
【0087】例 11: 発現ベクターpAL1NCの構成 プロテアーゼDNA配列のC−末端部分に突然変異を有
する発現ベクター、プロテアーゼDNA配列のN−末端
部分に突然変異を有する発現ベクター、DNA配列のN
−末端およびC−末端部分に突然変異を有する発現ベク
ターおよび比較の目的のために、プロテアーゼDNA配
列に突然変異を有していない発現ベクターを製造した。
【0088】A.プロテアーゼのDNA配列のN−末端
部分に突然変異を有する発現ベクター 例3により、意図された突然変異誘発によって得られた
変異したベクターpCLMUTN1を、制限エンドヌク
レアーゼNcoIおよびXbaIを用いて切断した。単
離された411の塩基対の大きさのNcoI/XbaI
−フラグメント(それぞれ突然変異N42R、N114
R、I43Q、N42R/N114RおよびI43Q/
N114R、N42R/I43Q、N42R/I43Q
/N114Rを有するプロテアーゼ構造遺伝子の変異し
たN−末端部分)を、例15により得られたプラスミド
pAL1CのNcoI/XbaI−部位中へクローン化
した。それぞれ得られたベクターは、変異したプロテア
ーゼの発現のために適当な読み取りラスターを有する完
全な発現ベクターを製出する。このベクターを、次によ
うに命名した: pALN42R = 突然変異N42Rを有するプロテ
アーゼのための発現ベクター; pALI43Q = 突然変異I43Qを有するプロテ
アーゼのための発現ベクター; pALN114R = 突然変異N114Rを有するプ
ロテアーゼのための発現ベクター; pALN42R/N114R = 突然変異N42R/
N114Rを有するプロテアーゼのための発現ベクタ
ー; pALI43Q/N114R = 突然変異I43Q/
N114Rを有するプロテアーゼのための発現ベクタ
ー; pALN42R/I43Q = 突然変異N42R/I
43Qを有するプロテアーゼのための発現ベクター; pALN42R/I43Q/N114R = 突然変異
N42R/I43Q/N114Rを有するプロテアーゼ
のための発現ベクター。
【0089】B.プロテアーゼのDNA配列のC−末端
部分に突然変異を有する発現ベクター 例3により、意図された突然変異誘発によって得られた
変異したベクターpCLMUTC1を、制限エンドヌク
レアーゼXbaIおよびAsp718を用いて切断し
た。単離された609の塩基対の大きさのXbaI/A
sp718−フラグメント(それぞれ突然変異M216
Q、T249EおよびM216Q/T249Eを有する
プロテアーゼ構造遺伝子の変異したC−末端部分)を、
例10により得られたプラスミドpAL1NのXbaI
/Asp718部位中へクローン化した。それぞれ得ら
れたベクターは、変異したプロテアーゼのために適当な
読み取りラスターを有する完全な発現ベクターを製出す
る。このベクターを、次のように命名した: pALM216Q = 突然変異pALM216Qを有
するプロテアーゼのための発現ベクター; pALT249E = 突然変異pALT249Eを有
するプロテアーゼのための発現ベクター; pALM216Q/T249E = 突然変異pALM
216Q/T249Eを有するプロテアーゼのための発
現ベクター。
【0090】C.プロテアーゼDNA配列のC−末端部
分およびN−末端部分に突然変異を有する発現ベクター 前記実施例中、Aで得られた発現ベクターpALN11
4RおよびBで得られた発現ベクターpALM216Q
を、それぞれ、制限エンドヌクレアーゼXbaIおよび
AvaIを用いて切断した。プラスミドpALN114
Rの1612の塩基対の大きさのフラグメントを、プラ
スミドpALM216Qの6388の塩基対の大きさの
フラグメントと結紮した。生じたプラスミドに、名称p
ALN114R/M216Qを与えた。
【0091】同様にして、次の発現ベクターを製造し
た: pALN114R/M216Q pALI43Q/M216Q pALN42R/M216Q pALI43Q/M216Q/T249E pALI43Q/N114R/T249E pALI43Q/N114R/M216Q/T249E pALN42R/I43Q/N114R/M216Q/
T249E pALN114R/T249E pALI43Q/N114R/M216Q pALN114R/M216S pALI43Q/M216S/T249E pALN42R/M216A pALN42R/M216A/T249E D.出発プロテアーゼの変異していないDNA配列を有
する発現ベクター プロテアーゼの変異していない出発構造遺伝子を有する
発現ベクターを、例1により得られたプラスミドpCL
EAN4からの411の塩基対の大きさの変異していな
いNcoI/XbaI−フラグメントを、例10により
得られたプラスミドpAL1CのNcoI/XbaI−
部位中へクローン化したか;または例1により得られた
プラスミドpCLEAN4からの609の塩基対の大き
さのXbaI/Asp718−フラグメントを、例10
により得られたプラスミドpAL1NのXbaI/As
p718−部位中へクローン化することによって得た。
こうして得られたベクターは、変異していない高アルカ
リ性出発プロテアーゼの発現のために適当な読み取りラ
スターを有する完全な発現ベクターである。
【0092】pAL1NC型の前記ベクターの制限地図
は、図10で再現されている。
【0093】例 12: 突然変異によって変化した高アルカリ性プロテアーゼお
よび比較目的のための出発プロテアーゼの製造 未処理培地50ml(Vorkulturmediu
m)(トリプトン20g、酵母エキス10g、NaCl
5g、可溶性澱粉75g、1l当りコーン・スティープ
・リカー10ml)に、試験すべき菌株のコロニー(そ
れぞれ、例11により得られたベクターpAL1NCで
形質転換した枯草菌BD224)を接種した。この培地
を、16時間37℃および250r.p.m.で恒温保
持した。前記培地2.5mlを、主要培地(Haupt
kulturmedium)50ml(大豆粉30g、
ジャガイモ澱粉90g、Na−カゼイン酸塩および1l
当りコーン・スティープ・リカー10ml)に接種し
た。この主要培地を、未処理培地と同一条件下に恒温保
持した。72時間後に、この培地を、遠心分離した。形
成されたプロテアーゼを、培地成分(Kulturbe
staenden)からアセトンを用いて沈殿させ、引
続き、次のようにして精製した:陽イオン交換体Mon
o S,FPLC;酢酸アンモニウム、pH=6、20
ミリモル〜200ミリモルの上昇勾配を用いる溶離。
【図面の簡単な説明】
【図1】バシラスアルカロフィラスHA1からの高アル
カリ性出発プロテアーゼの構造遺伝子を有するAvaI
/HindIIIフラグメントのDNA配列図並びに該
出発プロテアーゼのアミノ酸配列図。
【図2】図1に続く配列図。
【図3】図2に続く配列図。
【図4】プラスミドpCLEAN4の制限地図。
【図5】意図された突然変異誘発に使用された合成オリ
ゴヌクレオチドのためのDNA配列図および個々の制限
エンドヌクレアーゼのための除去もしくは製造の認識部
位を記載する図;出発プロテアーゼの本来のDNA配列
に対して得られたヌクレオチド変化は、小文字を用いて
変化したヌクレオチドを記載することによって示されて
いる。
【図6】ベクターpCLMUTN1の制限地図。
【図7】ベクターpCLMUTC1の制限地図。
【図8】ベクターpUBC132の制限地図。
【図9】ベクターpAL1Pの制限地図。
【図10】突然変異によって変化した高アルカリ性プロ
テアーゼおよび高アルカリ性出発プロテアーゼの発現の
ためのpAL1NC型の発現ベクターの制限地図。
【図11】ベクターpAL1Nの制限地図。
【図12】ベクターpAL1Cの制限地図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 15/57 C12R 1:07) (72)発明者 アンドレ クリッペ ベルギー国 ヴァラーイン リュ ヴァリ シェ 12 (72)発明者 ゲルハルト コニーツニー−ヤンダ ドイツ連邦共和国 パテンゼン シェーネ ベルガー シュトラーセ 23 (72)発明者 ローマン フェター ドイツ連邦共和国 ブルクドルフ ヴァル ネッケヴェーク 1

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図1、図2および図3に記載されたアミ
    ノ酸配列に対する同族体少なくとも80%を有し、前記
    アミノ酸配列と、42、43、114、216、249
    の位置の2つ、3つ、4つまたは5つで異なるかまたは
    これに対して相同の位置で異なるようなアミノ酸配列を
    有する高アルカリ性プロテアーゼにおいて、当該の位置
    での交換の際に、42の位置に存在するアミノ酸がアル
    ギニンに対して交換されており、43の位置に存在する
    アミノ酸がグルタミンに対して交換されており、114
    の位置に存在するアミノ酸がアルギニンに対して交換さ
    れており、216の位置に存在するアミノ酸がセリン、
    グルタミンまたはアラニンに対して交換されており、2
    49の位置に存在するアミノ酸がグルタミン酸に対して
    交換されていることを特徴とする、高アルカリ性プロテ
    アーゼ。
  2. 【請求項2】 高アルカリ性プロテアーゼが、図1、図
    2および図3に記載されたアミノ酸配列に対する同族体
    少なくとも90%、有利に少なくとも95%を有するよ
    うなアミノ酸配列を有する、請求項1記載の高アルカリ
    性プロテアーゼ。
  3. 【請求項3】 216の位置に存在するアミノ酸がセリ
    ン、グルタミンまたはアラニンに対して交換されてお
    り、43の位置に存在するアミノ酸がグルタミンに対し
    て交換されているかまたは114の位置に存在するアミ
    ノ酸がアルギニンに対して交換されているかまたは24
    9の位置に存在するアミノ酸がグルタミン酸に対して交
    換されているようなアミノ酸配列を有する、請求項1ま
    たは2記載の高アルカリ性プロテアーゼ。
  4. 【請求項4】 216の位置に存在するアミノ酸がセリ
    ン、グルタミンまたはアラニンに対して交換されてお
    り、114の位置に存在するアミノ酸がアルギニンに対
    して交換されており、42の位置に存在するアミノ酸が
    アルギニンに対して交換されているかまたは43の位置
    に存在するアミノ酸がグルタミンに対して交換されてい
    るようなアミノ酸配列を有する、請求項1または2記載
    の高アルカリ性プロテアーゼ。
  5. 【請求項5】 43の位置に存在するアミノ酸がグルタ
    ミンに対して交換されており、114の位置に存在する
    アミノ酸がアルギニンに対して交換されているかまたは
    216の位置に存在するアミノ酸がセリン、グルタミン
    またはアラニンに対して交換されているようなアミノ酸
    配列を有する、請求項1または2記載の高アルカリ性プ
    ロテアーゼ。
  6. 【請求項6】 43の位置に存在するアミノ酸がグルタ
    ミンに対して交換されており、114の位置に存在する
    アミノ酸がアルギニンに対して交換されており、249
    の位置に存在するアミノ酸がグルタミン酸に対して交換
    されており、かつ216の位置に存在するアミノ酸がセ
    リン、グルタミンまたはアラニンに対して交換されてい
    るようなアミノ酸配列を有する、請求項1または2記載
    の高アルカリ性プロテアーゼ。
  7. 【請求項7】 216の位置に存在するアミノ酸が、グ
    ルタミンに対して交換されている、請求項3から6まで
    のいずれか1項記載の高アルカリ性プロテアーゼ。
  8. 【請求項8】 114の位置に存在するアミノ酸がアル
    ギニンに対して交換されており、43の位置に存在する
    アミノ酸がグルタミンに対して交換されているかまたは
    249の位置に存在するアミノ酸がグルタミン酸に対し
    て交換されているようなアミノ酸配列を有する、請求項
    1または2記載の高アルカリ性プロテアーゼ。
  9. 【請求項9】 図1、図2および図3に記載されたアミ
    ノ酸配列に対する同族体少なくとも80%を有し、前記
    アミノ酸配列と、42、43、114、216、249
    の位置の2つ、3つ、4つまたは5つで異なるかまたは
    これに対して相同の位置で異なるようなアミノ酸配列を
    有する高アルカリ性プロテアーゼのためにコードしてい
    るDNA配列において、当該の位置での交換の際に、4
    2の位置に存在するアミノ酸がアルギニンに対して交換
    されており、43の位置に存在するアミノ酸がグルタミ
    ンに対して交換されており、114の位置に存在するア
    ミノ酸がアルギニンに対して交換されており、216の
    位置に存在するアミノ酸がセリン、グルタミンまたはア
    ラニンに対して交換されており、249の位置に存在す
    るアミノ酸がグルタミン酸に対して交換されていること
    を特徴とする、DNA配列。
  10. 【請求項10】 DNA配列が、請求項3から8までの
    いずれか1項記載のアミノ酸が交換されているようなア
    ミノ酸配列のためにコードしている、請求項9記載のD
    NA配列。
  11. 【請求項11】 洗浄、清浄化または食器洗い用の組成
    物において、請求項1から8までのいずれか1項記載の
    高アルカリ性プロテアーゼを含有することを特徴とす
    る、洗浄、清浄化または食器洗い用の組成物。
  12. 【請求項12】 組成物が高アルカリ性プロテアーゼ
    を、洗剤および清浄化剤中で常用の、プロテアーゼ、リ
    パーゼ、ペクチナーゼ、アミラーゼ、ヌクレアーゼ、オ
    キシドレダクターゼおよびセルラーゼの群からなる酵素
    の1つまたはそれ以上の存在下に含有する、請求項11
    記載の組成物。
  13. 【請求項13】 ビルダー物質、漂白剤並びに場合によ
    っては他の洗剤成分として常用の添加剤および助剤を含
    有する、請求項12記載の組成物。
  14. 【請求項14】 請求項1記載のアミノ酸配列を有する
    高アルカリ性プロテアーゼを製造するための方法におい
    て、図1、図2および図3に記載されたアミノ酸配列に
    対する同族体少なくとも80%を有し、前記アミノ酸配
    列と、42、43、114、216、249の位置の2
    つ、3つ、4つまたは5つで異なるかまたはこれに対し
    て相同の位置で異なり、この場合、当該の位置での交換
    の際に、42の位置に存在するアミノ酸がアルギニンに
    対して交換されており、43の位置に存在するアミノ酸
    がグルタミンに対して交換されており、114の位置に
    存在するアミノ酸がアルギニンに対して交換されてお
    り、216の位置に存在するアミノ酸がセリン、グルタ
    ミンまたはアラニンに対して交換されており、249の
    位置に存在するアミノ酸がグルタミン酸に対して交換さ
    れているようなアミノ酸配列のためにコードしているD
    NA配列を有する、形質転換された微生物を培養し、培
    地から、形成された高アルカリ性プロテアーゼを単離す
    ることを特徴とする、高アルカリ性プロテアーゼの製造
    法。
JP1656694A 1993-02-12 1994-02-10 高アルカリ性プロテアーゼ、該プロテアーゼの洗浄−、清浄化および食器洗いの組成物のためにコードしているdna配列および高アルカリ性プロテアーゼの製造法 Pending JPH06296487A (ja)

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