JPH0629644B2 - ボイラ水壁鋼管のフイン構造 - Google Patents

ボイラ水壁鋼管のフイン構造

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JPH0629644B2
JPH0629644B2 JP61145437A JP14543786A JPH0629644B2 JP H0629644 B2 JPH0629644 B2 JP H0629644B2 JP 61145437 A JP61145437 A JP 61145437A JP 14543786 A JP14543786 A JP 14543786A JP H0629644 B2 JPH0629644 B2 JP H0629644B2
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steel
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義雄 小林
美智男 石田
孝次 北沢
茂 角谷
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Hitachi Zosen Corp
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Hitachi Zosen Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はボイラ水壁に配管される鋼管のフィン構造に関
する。
従来の技術 通常、ボイラの水壁に使用されるフィン溶接鋼管パネル
21は第6図に示すように、鋼管22鋼管22の間にフィン23
が溶接されて接続される。しかし、フィン23を形成する
鋼板の熱伝導があまり良好でなく、鋼板22の間隔を大き
く形成すると、フィン23の中央部分が過熱されてホット
スポットを生じ、使用限界温度(酸化限界温度)を越え
る。
そのため鋼管22の間隔は制限され、熱負荷の高い炉壁部
分では通常フィンの幅は15〜20mm制限される。
ところで、炉壁に例えばノズル等を取り付ける場合には
フィン溶接鋼管パネル21に所定の大きさの取付口を必要
とするが、フィン23幅が狭いためある程度以上の取付口
は設けることができない。
そこで大きい取付口を必要とする場合には局部的に鋼管
22の間隔を広げてフィン23幅を大きくする必要が生じ
る。従来、上記幅の広い部分ではホットスポットを生じ
させないために、フィン23の厚みを増して熱の伝導をよ
くするとか、第7図に示すような短冊状のフィン24を設
けてフィンに受ける輻射熱量を減らす等の対策がなされ
ている。
発明が解決しようとする問題点 上記従来の構成によれば、フィン23の厚さを厚くする場
合にはフィン23の厚さは鋼管22の肉厚より著しく厚くは
できず限界があり、また短冊状フィン24を設ける場合で
もフィン24の高さhを一定以上にすると、フィン24の先
端部の温度が使用限界温度を越えてしまい、使用に耐え
られなくなる。
本発明は上記問題点を解決して、従来のフィン幅の少な
くとも数倍のフィン幅を可能とするボイラ水壁鋼管のフ
ィン構造を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明に係るボイラ水壁鋼
管のフィン構造の第1の手段は、鋼管と鋼管の間に鋼板
を接合し、この鋼板の火炎や輻射熱に直接さらされない
裏面側に、鋼板より熱伝導率の高い高熱伝導金属板を全
面にわたって接合し、この高熱伝導金属板の端縁と鋼管
との間に間隙を形成したものである。
また第2の手段は、鋼管の対向部に補強用の鋼の肉盛り
を形成し、これら肉盛り間に、鋼よりも熱伝導率の高い
高熱伝導金属板を接合し、この高熱伝導金属板と肉盛り
との間に、高熱伝導金属板を接合可能な合金形成金属に
よりなる合金相を介在させたものである。
作用 上記第1の構成によれば、炉内の火炎や輻射熱により鋼
板を介して加熱されたフィンはその熱を高熱伝導金属板
により速かにその両側部の鋼管に伝導され、鋼管から鋼
管内を通る冷却水を吸収されるので、フィンが過熱され
ることなく、鋼管の間隔を広くすることができる。ま
た、高熱伝導金属板は鋼板の裏面に接合されているの
で、ボイラの火炎や輻射熱に直接晒されることがなく、
耐熱性や耐蝕性をそれ程度要求されることがない。さら
に、高熱伝導金属板と鋼管とは接合されず間隙が形成さ
れているので、鋼管と鋼板との連結部の劣化が防止され
るとともに、熱膨張差による鋼管への悪影響もない。
また、第2の構成によれば、ボイラの火炎や輻射熱によ
り加熱された熱を速やかにその両側の鋼管内の冷却水に
達することができ、フィンが過熱されることなく、鋼管
の間隔を広くすることができる。しかも高熱伝導金属板
が鋼管と接合しにくい材質であっても、合金相を介在さ
せるので、確実に接合することができ、鋼管も肉盛りに
より補強されるので、大きい強度を得ることができる。
実施例 以下、本発明の第1の実施例を第1図〜第3図に基づい
て説明する。
第1図〜第3図において1はボイラの水壁に配管された
鋼管であって、従来の間隔(15〜20mm)よりも数倍以上
の間隔をあけて配設され、また鋼管1内には冷却水2が
流通される。これら鋼管1の間には鋼板3が溶接により
取付けられている。
4は鋼板3のそれぞれの鋼管1との連結部3aを除く断熱
壁5側の全面に接合された高熱伝導金属板であって、鋼
板3より熱伝導率の高い金属材料が使用されており、前
記鋼板3と高熱伝導金属板4とによりフィン6が構成さ
れる。なお、前記高熱伝導金属板4により、フィン6の
熱伝導効率が著しく向上する。前記高熱伝導金属板4と
鋼板3とは、可能な限り伝熱抵抗が小さく、且つ熱歪み
に対しても充分な強度と耐熱性が得られる方法、例えば
爆着又は鑞付けにより接合される。また高熱伝導金属板
4の材料としては例えば銅又はアルミニウムとそれぞれ
の合金が使用されるが、これ以外の金属でも鋼板より高
熱伝導で、且つ適度の耐熱性と強度が得られるものであ
ればよい。さらにこの高熱伝導金属板4はボイラの火炎
や輻射熱が直接当らない鋼板3の裏面側に接合される。
さらにまた、鋼板3と鋼管1との連結部3aを劣化させな
いために、この連結部には高熱伝導金属板4を接合せ
ず、高熱伝導金属板4の側縁に面取りが施されて間隙が
形成されている。
次にこの高熱伝導金属板4が接合された鋼板3の作用に
ついて説明する。ボイラの炉内の火炎や輻射熱により鋼
板3の表面が加熱されると、その熱は裏面の高熱伝導金
属板4に伝導され、そして高熱伝導金属板4内を速やか
にその両側端部に伝導され、鋼板3と高熱伝導金属板4
の接合部3aを通って鋼管1から鋼管1内の冷却水2に吸
収される。
第3図は従来のフィン23と本発明のフィン6の鋼管−フ
ィン温度分布曲線を示すグラフ図で、Aは通常フィン幅
lの温度分布曲線、Bは拡大フィン幅Lで従来のフィン
23を使用した場合の温度分布曲線、Cは上記実施例の鋼
板3に高熱伝導金属板4を接合した場合の温分布曲線で
ある。通常フィン幅lではフィン23の鋼板使用限界温度
Dを越えることはない。なお、Eは鋼管内を流れる熱水
(冷却水)温度である。拡大フィン幅Lで従来のフィン
23を使用した場合には鋼板使用限界温度を著しく越えて
危険な状態になる。これに対して本実施例の場合にはフ
ィン6の温度分布を鋼板使用限界温度D以下とすること
ができる。
第4図及び第5図は第2の実施例を示す。
7はボイラ水壁において従来の間隔よりも数倍以上の間
隔をあけて配設された鋼管8の間に連設されたフィン
で、鋼板よりも熱伝導率の高い金属板9、例えば銅、又
はアルミニウムおよびそれぞれの合金からなり、ファン
7の熱伝導効率を著しく向上させる。この高熱伝導金属
板9からなるフィン7と鋼管8との接合は可能な限り伝
熱抵抗が小さく、且つ熱歪みに対しても充分な強度と耐
熱性が得られる方法、すなわち鋼管8に鋼の肉盛り10を
施して鋼管8を補強した後、この肉盛り10上にさらに高
熱伝導金属板9との接合に必要な合金相11を形成するよ
うな合金相形成金属を肉盛りし、この金属を介して鋼の
肉盛り10と高熱伝導金属板9とを溶接により接合する。
例えば高熱伝導金属板9が銅であった場合には前記合金
相形成金属はニッケルが使用される。前記高熱伝導金属
板9の材料を銅又はアルミニウムとしたが、これ以外の
金属でも鋼板より高熱伝導で、且つ適度の耐熱性と強度
が得られるものであればよい。
この第2の実施例によれば、フィン7を高熱伝導金属板
9により形成したので、ボイラの火炎や輻射熱により加
熱されたフィン7の熱を速やかにその両側端の鋼管8及
び鋼管8内の冷却水に伝熱することができ、フィン7の
使用限界温度を越えることなくフィン幅を広くすること
ができる。
発明の効果 以上に述べた如く本発明の第1の構成によれば、ボイラ
水壁の鋼管と鋼管を連結する鋼板の裏面に、高熱伝導金
属板を全面にわたって接合し、この高熱伝導金属板と鋼
管とを接合せずに間隙を設けたので、鋼板を介して加熱
された熱を高熱伝導金属板により速やかに鋼管に伝導す
ることができ、鋼管と鋼管との間のフィン幅を従来の数
倍にしても、鋼板使用限界温度を越えることがなく充分
に使用することができ、ノズル等の貫設を容易にするこ
とができる。また、高熱伝導金属板はボイラの火炎や輻
射熱に直接晒されることがなく、耐熱性や耐蝕性をそれ
程要求されることがない。さらに、鋼管と鋼板との連結
部の劣化が防止されるとともに、異種金属の熱膨張差に
よる鋼管への悪影響も生じることがない。
また第2の構成によれば、フィンを高熱伝導金属板で構
成したので、ボイラの火炎や輻射熱により加熱された熱
を速やかに両側の鋼管内の冷却水に伝達することがで
き、フィンが過熱されることなく、鋼管の間隔を広くす
ることができる。しかも高熱伝導金属板が鋼管と接合し
にくい材質であっても、合金相を介在させるので、確実
に接合することができ、鋼管も肉盛りにより補強される
ので、充分な強度を得ることができて異種金属の接合に
より生じる熱応力を充分支持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す平面断面図、第2
図はその切欠き斜視図、第3図はその温度分布曲線を示
すグラフ図、第4図及び第5図はそれぞれ第2の実施例
を示す平面断面図及び切欠き斜視図、第6図は従来例を
示す切欠き斜視図、第7図は他の従来例を示す切欠き斜
視図である。 1,8……鋼管、2……冷却水、3……鋼板、3a……接
合部、4,9……高熱伝導金属板、6,7……フィン、
10……肉盛り、11……合金相。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角谷 茂 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目6番14号 日立造船株式会社内 (56)参考文献 実開 昭50−107448(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼管と鋼管の間に鋼板を接合し、この鋼板
    の火炎や輻射熱に直接さらされない裏面側に、鋼板より
    熱伝導率の高い高熱伝導金属板を全面にわたって接合
    し、この高熱伝導金属板の端縁と鋼管との間に間隙を形
    成したことを特徴とするボイラ水壁鋼管のフィン構造。
  2. 【請求項2】鋼管の対向部に補強用の鋼の肉盛りを形成
    し、これら肉盛り間に、鋼よりも熱伝導率の高い高熱伝
    導金属板を接合し、この高熱伝導金属板と肉盛りとの間
    に、高熱伝導金属板を接合可能な合金形成金属によりな
    る合金相を介在させたことを特徴とするボイラ水壁鋼管
    のフィン構造。
JP61145437A 1986-06-20 1986-06-20 ボイラ水壁鋼管のフイン構造 Expired - Lifetime JPH0629644B2 (ja)

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