JP3445387B2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP3445387B2
JP3445387B2 JP27676494A JP27676494A JP3445387B2 JP 3445387 B2 JP3445387 B2 JP 3445387B2 JP 27676494 A JP27676494 A JP 27676494A JP 27676494 A JP27676494 A JP 27676494A JP 3445387 B2 JP3445387 B2 JP 3445387B2
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鶴夫 西村
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/26Arrangements for connecting different sections of heat-exchange elements, e.g. of radiators

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、高温ガスを使用する熱
交換器に関するものである。 【0002】 【従来の技術・発明が解決しようとする課題】例えば燃
焼炉や加熱炉のように高温の放熱ガスが排出される装置
に接続される熱交換器は、ケーシング内に、金属板で
平なチューブ状に形成したエレメントを多数本平行に配
置した構成になっており、従来のエレメントは、一般に
は、図14(a)に示すように、ステンレス等の2枚の
金属板を素材として、両金属板における平行な両側縁に
L字状の接合部50aを折り曲げ形成し、両金属板の接
合部50aをシーム溶接等にて接合することにより、
平なチューブ状に形成されている。 【0003】この場合、エレメント50での伝熱面積を
大きくして熱交換効率を向上するため、相対向した面
に、縦横両方向に波打った凹凸部50bを形成すること
が行われている。 【0004】しかるに、エレメント50は、一方の接合
部を放熱ガスと対向するようにして配置するものである
ため、放熱ガスが直接に当たる接合部50aが集中的に
加熱されることになり、このため、熱ひずみによって接
合部50aが焼損したり剥離したりすることがあると言
う問題があった(単なる放熱ガスの温度だけでなく、輻
射熱による影響も大きい)。特に、運転と停止とを頻繁
に行う熱交換器の場合は、運転時の熱膨張と運転停止に
よる収縮とが交互に繰り返し作用するため、接合部50
aの焼損・剥離がより顕著に現れていた。 【0005】この点について先行技術としての特開平3
−142027号公報には、図14(b)に示すよう
に、1枚の金属板を2つ折り状に折り返して、折り返し
部52aを挟んで反対側に位置した両側縁を接合し、更
に、折り返し部52aを挟んだ両側の部位に、折り返し
部52に対して傾斜状の姿勢で直線状に延びる凸条52
cと凹条52dとを適宜間隔で交互に形成して、折り
部52aを放熱ガスの流れに向けて配置することが記
載されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】この先行技術による
と、折り返し部52aの箇所での熱ひずみの発生が著し
く低減されるため、2枚の金属板から成るエレメント5
0に比べて耐久性を向上することができる。 【0007】ところで、折り返し部52a寄りの箇所と
接合部52b寄りの箇所とは平坦部52e,52fに形
成されているが、これは、金属板をプレス装置で曲げ加
工するに際して、金型の押さえ代を確保するために必要
なものである。この場合、先行技術では、折り返し部5
2aの周辺及び接合部52bの周辺の平坦部52e,5
2fの幅寸法を同じ寸法L1に設定しているため、折り
返し部52aの周辺部と接合部52bの周辺とでの受熱
流体(空気)の流量は同じになる。 【0008】従って、先行技術においては、両平坦部5
2e,52fの巾寸法L1を小さくすると、熱負荷の高
い高温部である折り返し部52aの周辺において受熱流
体が過度に加熱されて、折り返し部52aに対する冷却
が不完全になり、他方、両平坦部52e,52fの巾寸
法L1を大きくすると、温度の低い接合部52bの周辺
箇所で受熱流体が十分に加熱されることなく通過してし
まうと言うように、受熱流体の均質な加熱と折り返し
52aの冷却とが相反すると言う問題があった。 【0009】本発明は、この先行技術のようにエレメン
トが1枚の金属板を折り曲げて形成され熱交換器にお
いて、耐性の向上を図ることを目的とするものであ
る。 【0010】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、「内部に高温ガスが流れるガス通路を有する
ケーシングの内部に、金属板にて両端開口の扁平なチュ
ーブ状に形成された受熱流体流通用エレメントの多数本
を互いに間隔を空けて並列配置して成るエレメント群
が、隣り合ったエレメントの間を高温ガスが通過すると
共に受熱流体の通路がエレメントの並び方向と直交する
姿勢で配置されており、前記エレメント群を、受熱流体
流入側の端部及び受熱流体排出側の端部を囲うように配
置された一対の取付け板を介してケーシングに支持して
成り、 前記各エレメントは、矩形の金属板を2つ折り状
に折り返すと共に折り返し部と反対側の両端部に折り曲
げ形成した第1接合部を溶接することによって両端開口
のチューブ状に形成されており、各エレメントにおいて
折り返し部及び第1接合部を挟んで相対向した部分の各
々には、縦横両方向に凹凸が連続した凹凸部を、折り返
し部及び第1接合部よりも内側に位置するようにして形
成しており、各エレメントの両開口縁には外向きの第2
接合部を折り曲げ形成して、隣り合ったエレメントの第
2接合部を互いに溶接しており、更に、各エレメント
を、折り返し部が高温ガスの流れに対向するようにケー
シングの内部に配置して成る熱交換器であって、前記凹
凸部と折り返し部との間に形成された平坦部の巾寸法
を、凹凸部と第1接合部との間に形成された平坦部の巾
寸法よりも大きい値に設定しており、前記一対の取付け
板の内周縁を、各エレメントの折り返し部及び第1接合
部側の端部が嵌り込む形状に形成して、取付け板の内周
縁と各エレメントとを、互いに嵌め合わせた状態で溶接
にて接合している」の構成にした。 【0011】 【発明の作用・効果】このように構成すると、エレメン
ト内部での受熱流体の流れ抵抗は、凹凸部の箇所では大
きくて折り返し部の周辺箇所と第1接合部の周辺箇所と
の2ヵ所では小さくなり、従って、折り返し部の周辺箇
所と第1接合部の周辺箇所とで受熱流体の流速が速くな
る。 【0012】この場合、凹凸部と前記折り返し部との間
に形成された平坦部の巾寸法が、凹凸部と第1接合部と
の間に形成された平坦部の巾寸法よりも大きい値に設定
されていることにより、折り返し部の周辺箇所での受熱
流体の流量が多くなる。 【0013】一方、エレメントは、その折り返し部を放
熱ガスの流れに対向するようにして配置するものである
ため、折り返し部の周辺箇所が最も高温に加熱される
が、前記したように、折り返し部の周辺箇所での受熱流
体の流量が多いから、折り返し部の周辺部からの受熱流
体への熱交換が促進されると共に、受熱流体による折り
返し部の周辺箇所の冷却が促進され、その結果、エレメ
ントの板厚を厚くすることなく焼損や割れを防止でき
る。 【0014】また、第1接合部と凹凸部との間の箇所に
は、凹凸部や第1接合部をプレス加工するに当たっての
金型による押え代がありさえすれば良く、凹凸部と第1
接合部との間の平坦部の巾寸法は必要最小限度に留め得
るのであり、また、折り返し部の周辺箇所での受熱流体
の流量が多いことにより、第1接合部の周辺箇所での受
熱流体の流量は従来よりも低減し、温度の低い第1接合
部の周辺箇所で受熱流体が大量に流れることはないか
ら、温度の低い第1接合部の周辺箇所でも受熱流体を効
果的に加熱することができる。 【0015】更に、エレメントに凹凸部を設けたことに
より、凹凸部の箇所での放熱ガスから受熱流体への熱交
換が効果的に行われる。 【0016】このように本発明は、エレメントに縦横両
方向に凹凸が連続した凹凸部を形成したことによる利点
を保持しつつ、最も熱負荷の高い高温部である高い折り
返し部の周辺箇所において受熱流体に効果的に熱交換で
きるから、従来に比べて熱交換の効率を向上できると共
に、板厚を厚くしなくてもエレメントの耐久性を合理的
に向上することができる効果を有する。 【0017】また、エレメントの折り返し部が効果的に
冷却されることにより、エレメントの折り返し部(高温
側)と第1接合部(低温側)との間の温度差が従来より
も縮まるから、エレメントが取付く部材の伸び変形量と
温度差による熱応力の発生とを低減することができ、従
って、それらエレメントが取付く部材の耐久性を向上で
きる効果も有する。 【0018】 【実施例】次に、本発明を直交2段式の熱交換器に適用
した実施例を図面(図1〜図14)に基づいて説明す
る。 【0019】図1において熱交換器1のおおよその外観
を示している。熱交換器1は平面視長方形のケーシング
2を備えており、ケーシング2には、前面と後面に開口
した放熱ガス通路3が形成されており、また、ケーシン
グ2の上面には、受熱空気の入口4と出口5とが長手方
向に適宜隔てて開口している。 【0020】受熱空気の入口4と出口5とは放熱ガス通
路3に連通しており、図4に示すように、放熱ガス通路
3のうち受熱空気の入口4の下方の箇所に、上下に開口
した平でチューブ状の低温用エレメント6を多数本平
行に配設して成る低温側エレメントブロック7を配置す
る一方、放熱ガス通路3のうち受熱空気の出口5の下方
の箇所には、上下に開口した平でチューブ状の高温用
エレメント8を多数本平行に配設して成る高温側エレメ
ントブロック9を配置している。 【0021】図4に示すように、前記低温側エレメント
ブロック7の出口と高温側エレメントブロック9の入口
とは、放熱ガス通路3の下方に配置したターンダクト1
0で接続されており、受熱空気を低温側エレメントブロ
ック7から高温側エレメントブロック9に流すことによ
り、放熱ガスの熱を受熱空気に与えて熱交換するように
している。 【0022】放熱ガス通路3の入口と出口及び受熱空気
の入口4と出口5とには、それぞれ接続用のフランジ1
1が形成されている。また、ケーシング2の側面には、
図1に実線で示し且つ図4に一点鎖線で示すように、人
がターンダクト10内に出入りできるようにするための
マンホール蓋12が着脱自在に装着されている。 【0023】放熱ガス通路3の内面には断熱材13が張
設されている。また、ターンダクト10とケーシング2
との間にも断熱材14が充填されている。この場合、放
熱ガス通路3の内面の断熱材13は、例えばセラミック
系のような硬質の素材を使用し、ターンダクト10とケ
ーシング2との間に充填した断熱材14は、熱膨張によ
る部材の伸縮を吸収するために、例えばグラスウールの
ように伸縮性のある素材を使用している。 【0024】また、両エレメントブロック7,9の上下
両端の前面と後面とにも、断熱材15が配置されてい
る。 【0025】次に、エレメント6,8の取付け構造を説
明する。 【0026】高温側エレメント8は、図5に示すよう
に、矩形に形成した1枚の金属板を2つ折り状に折り
と共に、折り返し部8aと反対側の側縁に形成した内
向きL字状の第1接合部8bをシーム溶接等にて互いに
接合することによって平なチューブ状に形成されてお
り、各エレメント6,8は、その上下両端が開口するよ
うにして配置されている。低温側エレメント6は、図1
4(a)と同様の構成になっている(低温側では、2枚
の金属板を接合した形態であっても熱による焼損・剥離
は生じないからである)。 【0027】図5に示すように、各エレメント6,8の
上端縁と下端縁とには、外向きに突出した断面L状の
接合8cが略全幅にわたって形成されており、相隣
接したエレメント6,8の第2接合8cを溶接等にて
接合している。また、エレメントブロック7,9の上端
と下端との周囲には、当該エレメントブロック7,9を
囲うようにして浅い皿状の上取付け板16及び下取付け
板17が配置されており、この上下取付け板16,17
を、エレメント6,8の折り返し部8a及び第1接合部
8b側の端部に嵌め込んだ状態でエレメントブロック
7,9に溶接で接合している。 【0028】従って、両エレメントブロック7,9の上
端と下端とは、第2接合8cと取付け板16,17と
によって塞がれている。 【0029】図7に示すように、上取付け板16は、ケ
ーシング2における受熱空気の出入り口4,5に形成し
た内向きの上ブラケット18に、当て板19を介してボ
ルト20及びナット21で固着されている。 【0030】また、下取付け板17は、同じく図8に示
すように、ターンダクト10の入口及び出口に形成した
内向きの下ブラケット22に、ボルト20及びナット2
1で固着されている。 【0031】上取付け板16の幅寸法L2(図7参照)
は、エレメントブロック7,9の上下方向の熱膨張及び
収縮を吸収してたわみ変形し得るような大きい寸法に設
定している。また、図3に示すように、上下取付け板1
6,17の四隅部16aを円弧状に形成している。 【0032】ところで、四隅部16aを角張った形状に
形成すると、運転に際しての熱応力が四隅部16aに集
中して、当該四隅部16aに割れが発生することがある
(一般に、割れは対角線の方向に沿って発生することが
多い)。これに対して本実施例のように取付け板16の
四隅部16aを円弧状に形成すると、エレメントブロッ
ク7,9及び上下取付け板16,17の熱膨張に際して
四隅部16aに熱応力が集中することを低減できる、換
言すると、取付け板16,17の四隅部16aが熱によ
って外側に向けて伸び変形することが許容されるため、
四隅部16aの箇所に割れが発生することを防止でき
る。 【0033】エレメントブロック7,9の上下両端部の
前後両側に配置した断熱材15は、図8に示すように個
別に取り出せるようにしている。また、放熱ガスの流れ
方向から見て、各エレメントブロック7,9の左右両側
の上下両端には、下取付け板17を上下に抜き差しでき
るように隙間が空いている。 【0034】図3及び図6に示すように、受熱空気の入
口4及び出口5における上ブラケット18には、放熱ガ
スの流れ方向に沿って延びる2本の梁部材23が前後に
跨がるようにして平行に装架されている一方、両エレメ
ントブロック7,9の上端には、エレメント6,8の並
び方向に沿って延びる断面コ字状の左右一対の吊り部材
24が固着されており、これら吊り部材24を、前記梁
部材23に跨がるようにして載置した吊り板25にボル
ト26及びナット27で固着することにより、エレメン
トブロック7,9が自重によって沈み込むことを防止し
ている。 【0035】両エレメントブロック7,9は、図8に示
すように、取付け板16,17に対するボルト20及び
ナット21を緩めることにより、上方に抜き取ることが
できる。この場合、エレメントブロック7,9における
上端部の前面及び後面に位置した断熱材15は上向きに
抜き外される。また、エレメントブロック7,9におけ
る下端部の前面及び後面に位置した断熱材15も上方に
抜き外される。 【0036】エレメントブロック7,9の取り付けは、
エレメントブロック7,9を放熱ガス通路3に挿入して
から下方の断熱材15を装着し、次いで、ボルト20及
びナット21で取付け板17をターンダクト10の下ブ
ラケット22に固着すると言う手順で行う。下取付け板
17の着脱は、図1及び図4に示したマンホール蓋12
を外してターンダクト10内に作業員が入り込んで行
う。 【0037】図4及び図9に示すように、ターンダクト
10の外周囲のうち放熱ガスの流れ方向に沿った前後中
間部には、上面を除いて仕切り板29が固着されてい
る。一方、ケーシング2の内面のうち前記仕切り板29
に対応した部位には、仕切り板29を挟み付ける前後一
対の挟持体30を配設している。両挟持体30は、ボル
ト31で固定されたカラー32によって間隔を保持され
ている。 【0038】そして、図10〜図11に示すように、高
温側エレメント8における折り返し部8aを挟んだ両側
の部位は、四周縁を除いて、縦横両方向に波打った断面
形状の凹凸部8dが形成されている。このとき、折り返
し部8a寄りに形成された平坦部8eの巾寸法L3を、
第1接合部8b寄りに形成された平坦部8fの巾寸法L
4よりも大きい寸法に設定している。 【0039】また、第1接合部8b寄りに形成された平
坦部8fの巾寸法L4は、図12(a)に示すように1
枚の金属板を素材として上下一対の金型33,34にて
第1接合部8b及び凹凸部8dをプレス加工するに際し
て、金型33,34の押さえ代を確保できる程度の必要
最小限度の寸法に設定されている。 【0040】また、凹凸部8dと第1接合部8bとを形
成された素材板は、図示しないプレス装置によって図1
2(b)に示すように二つ折り状に折り返されるもの
で、この場合、折り返し部8aの周囲にはプレス装置の
金型で押さえるために平坦部8eが必要となるが、折り
返し部8aの周囲における平坦部8eの幅寸法は、素材
板を二つ折りするために必要な幅寸法よりも大きい値に
設定されている。 【0041】各エレメント6,8の凹凸部8dには、図
10及び図11に示すように、相隣接したエレメント
6,8の外面に当接する外向き突起8gと、エレメント
6,8の相対向した内面に当接する内向き突起8hとが
形成されている。これにより、相隣接したエレメント
6,8間の間隔が一定に保持されると共に、各エレメン
ト6,8における中空部の隙間間隔が一定に保持され
る。 【0042】このように、各エレメント6,8に、縦横
両方向に波打つようにした凹凸部8dを形成して、放熱
ガス及び受熱空気とエレメント6,8との接触面積を増
大して熱交換効率を向上するにおいて、折り返し部8a
寄り部位の平坦部8eの巾寸法L3を、第1接合部8b
寄り部位の平坦部8fの巾寸法L4よりも大きい寸法に
設定したことにより、最も高熱の放熱ガスに晒される折
返し部8aの周辺箇所での受熱空気の流量が増大する
から、受熱空気を効果的に加熱することができて、熱交
換効率を向上することができると共に、折り返し部8a
の周辺箇所を効果的に冷却して高温側エレメント8の耐
久性を向上できるのである。 【0043】また、折り返し部8a寄りと第1接合部8
b寄りとの平坦部8e,8fの巾寸法L3,L4を等し
くした場合に比べて、折り返し部8aの周辺箇所での受
熱空気の流量が増大し、これに伴って第1接合部8bの
周辺箇所での受熱空気の流量が相対的に減少するから、
第1接合部8bの周辺箇所を受熱空気が大量に通過する
ことはなく、熱負荷の低い第1接合部8bの周辺箇所で
も受熱空気が効果的に加熱(熱交換)される。 【0044】このように、従来に比べて、熱負荷の高い
り返し部8aの周辺箇所での受熱空気の流量が増大す
ることと、熱負荷の低い第1接合部8bの周辺箇所での
受熱空気の流量が低減することとにより、受熱空気を均
等に加熱できるのである。 【0045】実施例のように、エレメントブロック7,
9ごと取り替える構成にすると、保守・点検並びにエレ
メント6,8の交換作業が容易である。 【0046】また、エレメントブロック7,9を、上方
に大きく撓み変形する上取付け板16を介して取り付け
ると共に、梁部材23で吊り下げた構成にすると、熱交
換器1の運転及び運転停止に伴いエレメントブロック
7,9の熱膨張・収縮及び振動を、上取付け板16の曲
がり変形によって吸収することができるから、換言する
と、エレメントブロック7,9の取付けが柔構造になっ
ているから、熱交換器1の耐久性を向上することができ
る利点がある。 【0047】ところで、熱交換器1の運転によって両エ
レメントブロック7,9は上下方向に伸び変形するもの
で、この場合、ターンダクト10に対して下向きの押圧
力が作用する。そして、運転停止によって上記押圧力は
解除される。このように、ターンダクト10に対して、
熱交換器1の運転・停止のたびに押圧力が繰り返し作用
することになる。 【0048】このような熱膨張による押圧力や振動によ
り、熱交換器1を長い期間使用しているうちに、図9に
一点鎖線で示すように、ターンダクト10とケーシング
2との間の断熱材14が僅かながらも押し縮められて、
ターンダクト10と断熱材14との間に隙間が生じる虞
がある。そのため、放熱ガス通路3内の高温の放熱ガス
が、ターンダクト10と断熱材14との間の隙間から漏
れ出る虞がある。 【0049】これに対して実施例のように、ターンダク
ト10の中途部に設けた仕切り板29を、ケーシング2
の内面に設けた挟持体30で前後から挟み付ける構成に
すると、例えターンダクト10と断熱材14との間に隙
間が生じても、放熱ガスが漏れることを阻止することが
できる利点がある。なお、仕切り板29及び挟持体30
は、ターンダクト10の左右側面及び下面に連続するよ
うに上向き開口コ字状に形成されている。 【0050】上記の実施例は高温側エレメント8をその
まま放熱ガスに晒した場合であったが、図13に示すよ
うに、高温側エレメント8の折り返し部8aを断熱材3
5入りのカバー36で覆っても良い。各カバー36には
上下適宜隔てて配置した複数本の横桟37が貫通してい
る一方、横桟37の高さ位置に、相隣接した2本のエレ
メント8ごとに跨がるように連結板38を固着し、各連
結板38から前向きに突設したスタッドボルト39に、
座金40及びナット41を介して前記横桟37を固着し
ている。 【0051】高温側エレメント8は上部に行くほど高温
になり、下部の温度は許容範囲内にあるから、カバー体
36は各高温側エレメント8の上下全長にわたって設け
る必要はなく、図6に一点鎖線で示すように、高温側エ
レメント8の略上半分程度に設ければ良い。なお、カバ
ー36には必ずしも断熱材35を充填する必要はない。 【0052】本発明において折り返し部8aは断面半円
状には限らず、鋭角状に折り曲げたり、コ字状に折り曲
げたりしても良い。また、受熱流体は空気に限らず、熱
交換器を接続する機器に応じて適宜設定できることは言
うまでもない。 【0053】また、本発明は直交2段式の熱交換器のみ
でなく、直交一段式熱交換器や平行1段式熱交換器な
ど、他の種々の形態の熱交換器のエレメントに適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】熱交換器の斜視図である。 【図2】図1の部分平面図である。 【図3】図1の平面図である。 【図4】図3のIV−IV視断面図である。 【図5】(a)は高温側エレメントの部分斜視図、
(b)は高温側エレメントブロックの取付け状態を示す
部分斜視図である。 【図6】(a)は図2のVI−VI視断面図、(b)はエレ
メントブロックの吊り下げ状態を示す分解斜視図であ
る。 【図7】エレメントブロックの取付け状態を示す一部縦
断側面図である。 【図8】エレメントブロックの取付け・取り外し状態を
示す縦断側面図である。 【図9】図4のIXで示した部位の拡大図である。 【図10】高温側エレメントの平断面図である。 【図11】図10のXI−XI視断面図である。 【図12】高温側エレメントの製造工程の概略を示す図
である。 【図13】エレメントのカバーを示す図で、(a)は平
断面図、(b)は(a)のb−b視断面図である。 【図14】(a)(b)ともに従来技術を示す断面図で
ある。 【符号の説明】 1 熱交換器 2 ケーシング 3 放熱ガス通路 4 受熱空気入口 5 受熱空気出口 6 低温側エレメント 7 低温側エレメントブロック 8 高温側エレメント 8a 折り返し部 8b 第1接合部 8e,8f 平坦部 9 高温側エレメントブロック 10 ターンダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28F 1/02 F28D 7/16 F28F 1/06 F28F 1/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】内部に高温ガスが流れるガス通路を有する
    ケーシングの内部に、金属板にて両端開口の扁平なチュ
    ーブ状に形成された受熱流体流通用エレメントの多数本
    を互いに間隔を空けて並列配置して成るエレメント群
    が、隣り合ったエレメントの間を高温ガスが通過すると
    共に受熱流体の通路がエレメントの並び方向と直交する
    姿勢で配置されており、前記エレメント群を、受熱流体
    流入側の端部及び受熱流体排出側の端部を囲うように配
    置された一対の取付け板を介してケーシングに支持して
    成り、 前記各エレメントは、矩形の金属板を2つ折り状に折り
    返すと共に折り返し部と反対側の両端部に折り曲げ形成
    した第1接合部を溶接することによって両端開口のチュ
    ーブ状に形成されており、各エレメントにおいて折り返
    し部及び第1接合部を挟んで相対向した部分の各々に
    は、縦横両方向に凹凸が連続した凹凸部を、折り返し部
    及び第1接合部よりも内側に位置するようにして形成し
    ており、各エレメントの両開口縁には外向きの第2接合
    部を折り曲げ形成して、隣り合ったエレメントの第2接
    合部を互いに溶接しており、更に、各エレメントを、折
    り返し部が高温ガスの流れに対向するようにケーシング
    の内部に配置して成る 熱交換器であって、前記凹凸部と折り返し部との間に形成された平坦部の巾
    寸法を、凹凸部と第1接合部との間に形成された平坦部
    の巾寸法よりも大きい値に設定しており、前記一対の取
    付け板の内周縁を、各エレメントの折り返し部及び第1
    接合部側の端部が嵌り込む形状に形成して、取付け板の
    内周縁と各エレメントとを、互いに嵌め合わせた状態で
    溶接にて接合している、 熱交換器。
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