JPH06296296A - 遠隔制御装置 - Google Patents

遠隔制御装置

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JPH06296296A
JPH06296296A JP10626793A JP10626793A JPH06296296A JP H06296296 A JPH06296296 A JP H06296296A JP 10626793 A JP10626793 A JP 10626793A JP 10626793 A JP10626793 A JP 10626793A JP H06296296 A JPH06296296 A JP H06296296A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイコンを搭載しないリモコンでも従来通り
の表示を可能とし、しかも、マイコン搭載のリモコンに
はその表示信号で多くの情報を伝送すること。 【構成】 給湯器のコントローラからリモコンに出力す
る表示信号を、所定のパターンでオン・オフさせること
でシリアルデータとして利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示器を備えたリモコ
ンを制御する遠隔制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば給湯器や風呂釜といっ
た燃焼器においては、リモコンを洗面所や台所に設置し
て遠隔操作が行われている。このリモコンには、燃焼中
であることを示す燃焼ランプや温度設定器等が設けら
れ、燃焼器本体側のコントローラからの信号により表示
制御されると共に設定値が読み込まれる。
【0003】ここで、リモコンの表示回路および表示信
号についての一例を説明する。図5は、リモコンの概略
回路構成図である。リモコン10は2心ケーブルCで給
湯器200のコントローラ100と接続され、入力端子
11間にダイオードブリッジ回路を構成する整流器12
が、その整流器12の出力側にツェナーダイオード1
3,抵抗器14,LED15(燃焼ランプ)からなる表
示部16が接続される。また入力端子11間には、可変
抵抗器17と固定抵抗器18とからなる温度設定部19
が整流器12と並列に設けられる。整流器12は、入力
端子11の接続極性にかかわらず表示部16の電圧極性
を一定にするために設けられ、その端子間電圧がVH0以
上の時にツェナーダイオード13が導通してLED15
が点灯する。
【0004】給湯器200側のコントローラ100から
は、図6に示すように、LED15を点灯するための表
示信号が送られてくる。この表示信号は、ツェナーダイ
オード13が導通する電圧VH0以上の駆動電圧VH (以
下、H信号と呼ぶ)と、VH0未満の電圧VL (以下、L
信号と呼ぶ)とを交互に切り換えて出力されるもので、
1回のH信号の時間幅を8ms、L信号の時間幅を2msと
している。従って、高速にLED15が点滅することと
なり、人の目には点灯しているように見える。このと
き、H信号にわざわざL信号を割り込ませている理由
は、温度設定部19の設定状態をコントローラ100が
検出するためである。つまり、L信号を出力することで
温度設定部19のみに電流を流し、このときの電流値を
コントローラ100で検出することで可変抵抗器17に
より調整された温度設定状態を読み取っている。こうし
て、燃焼表示を行いつつ設定温度を検出しているのであ
る。
【0005】燃焼器200に異常が生じた場合には、使
用者に異常を報知するためにコントローラ100からリ
モコン10に異常表示信号が送られる。通常、異常報知
は燃焼ランプ15の点滅により行われ、使用者がこの点
滅回数により異常の種類が分かるようになっている。つ
まり、図7に示すように、H信号とL信号とからなる表
示信号を例えば0.5秒間隔で異常種類に応じた回数
(例えば3回)だけ出力する。従って、使用者には、燃
焼ランプ15(LED15)が1秒毎に点滅するように
見え、その点滅回数から異常の種類がわかる。尚、こう
した点滅は所定周期で繰り返される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近ではリ
モコンにマイコンを備えたものがある。しかしながら、
マイコン搭載のリモコンにおいても、単に0.5秒毎に
出力される表示信号の回数をカウントして、その回数に
応じて異常の種類を文字,記号等にて表示しているに過
ぎない。つまり、従来タイプのリモコン(マイコン非搭
載)が駆動電圧を表示器に直接印加して表示しているこ
とから、この従来タイプのリモコンを接続した場合でも
異常表示を可能にするために、コントローラ側では従来
と全く同じ表示信号を出力していた。従って、表示信号
の出力回数をカウントして異常を判断せざるをえないの
である。この結果、リモコンにマイコンを搭載している
にもかかわらず、送信できる情報がわずかであり、しか
も短時間で送信されるものではなかった。本発明の遠隔
制御装置は上記課題を解決し、マイコンを搭載しないリ
モコンでも従来通りの表示を可能とし、しかも、マイコ
ン搭載のリモコンにはその表示信号で多くの情報を伝送
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の遠隔制御装置は、所定電圧以上の駆動信号を
リモコンに出力して該リモコンの表示器を点灯させる遠
隔制御装置において、上記所定電圧以上の駆動信号を所
定のパターンでオン・オフさせてパルス信号に変換して
出力すると共に、そのパルス信号のオン・オフパターン
を制御用シリアルデータとしたことを要旨とする。
【0008】また、本発明の第2の遠隔制御装置は、上
記第1の発明において、上記シリアルデータは、「1」
データを表すパルス信号の平均電圧と、「0」データを
表すパルス信号の平均電圧とが等しいことを要旨とす
る。
【0009】
【作用】上記構成を有する本発明の遠隔制御装置は、所
定電圧以上の駆動信号を所定のパターンでオン、オフさ
せてパルス信号に変換してリモコンに出力するため、マ
イコンを搭載していないリモコンを接続した場合では、
そのパルス状の駆動電圧により表示器が点滅して、従来
のように使用者には点灯しているように見える。一方、
マイコンを搭載したリモコンでは、このパルス信号を制
御用シリアルデータとして読み込むことにより複雑な表
示制御を行うことができる。しかも、多量のデータを出
力できることとなり、表示だけでなく種々の制御データ
をも出力することができる。また、パルス状の駆動電圧
で直接表示器を点灯しつつ、それと並行してパルス信号
をシリアルデータとして読み込めば表示と同時に種々の
制御データを伝送することができる。
【0010】更に、第2の遠隔制御装置では、シリアル
データの「1」データと「0」データとの平均電圧が等
しいため、パルス信号を駆動電圧として直接表示器に印
加した場合であっても、表示器の明るさがデータに左右
されず一定となる。
【0011】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の遠隔制御装置の好適な実
施例について説明する。図1は一実施例としての給湯器
に設けられる遠隔制御システムの概略構成図である。こ
の給湯器2は、その本体内に燃焼制御や遠隔制御を司る
コントローラ1が設けられると共に、洗面所等に配置さ
れるリモコン20が接続される。
【0012】コントローラ1は、算術論理演算回路で構
成されるマイコンと通信用インタフェース等を備え(何
れも図示略)、2心ケーブルCを用いてリモコン20と
接続している。コントローラ1は、燃焼制御用のプログ
ラムや各種のパラメータに基づいて給湯制御するととも
に、燃焼作動状態や燃焼異常状態をリモコン20に表示
するための表示データを記憶している。
【0013】コントローラ1に接続されるリモコン20
は、入力端子21間にダイオードブリッジ回路を構成す
る2つの整流器22,23と、可変抵抗器24により抵
抗値が調整される温度設定回路25とを備える。整流器
22の出力側には3端子レギュレータ26を中心とした
定電圧供給回路27が設けられ、リモコン20内の素子
(後述するマイコン,比較回路等)へ定電圧を供給する
よう構成されている。また、他方の整流器23の出力側
には、コントローラ1からの出力が所定電圧VH0以上の
ときに所定の信号を出力する比較回路28(オペアンプ
29と抵抗器等から構成する)が設けられ、この比較回
路28の出力側にマイコン30が設けられる。
【0014】マイコン30は、比較回路28を介してコ
ントローラ1から出力された表示信号(シリアル信号)
に基づいて表示器40を駆動制御するもので、種々の表
示信号に対応した駆動用データを記憶している。表示器
40は、本実施例ではドットマトリックスを構成した液
晶表示器を採用し、マイコン30からの表示信号に応じ
て駆動制御され、給湯器1の作動状態や異常状態を文字
やマークで表示する。
【0015】次に、コントローラ1から出力される表示
信号について説明する。図2は、コントローラ1から出
力される表示信号の1単位分を表し、100msを1単位
分として連続して出力される。表示信号は、比較回路2
8のしきい値(VH0)よりも高い駆動電圧VH (以下、
H信号と呼ぶ)と、しきい値VH0未満の電圧VL (以
下、L信号と呼ぶ)とを交互に切り換えたパルス信号で
ある。従って、比較回路28からマイコン30に出力さ
れる信号は、ハイレベルとローレベルとを並べたシリア
ル制御信号として扱える。
【0016】この1単位分の表示信号は、8ビットのデ
ータを有し、データのスタートを判断するためにデータ
ビットの前には10msのL信号が組まれる。従って、L
信号が10ms続いたら以後はデータビットと判断され
る。1ビット分のデータ幅は8msであり、図3(ア)に
示すように、「0」データを表す場合には先に4msのL
信号を出力した後に4msのH信号を出力する。また、
「1」データを表す場合には先に4msのH信号を出力し
た後に4msのL信号を出力する。つまり、「1」データ
であっても「0」データであっても、そのパルス信号の
平均電圧(コントローラから出力される平均電圧)を等
しくしている。また、図3(イ)に示す波形、つまり、
「0」データの場合には両側に2msのH信号を、「1」
データの場合には中央に4msのH信号を出力する波形な
ども採用できる。
【0017】こうした8ビットデータの後にはパリティ
ビットが続き、その後8msのH信号を組んで1単位分の
表示信号が構成される。図2の例では、8ビットデータ
は「11001010」となり給湯器2の燃焼動作中で
あることを意味している。この場合、マイコン30では
8ビットデータに基づいて、図示しない表示ドライバを
駆動して表示器40に「燃焼中」と文字表示あるいはマ
ーク表示する。また、浴槽への自動給湯中であれば8ビ
ットデータを変更して「風呂給湯中」といった表示にす
る。また、実際の出湯温度をコントローラ1からシリア
ルデータで出力して、表示器40に温度表示するなど、
細かな動作状態を遠隔表示するようにしてもよい。尚、
L信号の出力される期間においては、コントローラ1は
温度設定回路25の設定量により決ってくる電流値を検
出して、逐次設定温度を判断している。また、給湯器2
が燃焼状態でない場合は、表示信号は単なるL信号の連
続とする。
【0018】ところで、給湯器2に接続されるリモコン
には、先に図5で示したように直接コントローラ100
からの駆動電圧で表示するものもあるが、こうしたリモ
コン(以下、簡易表示リモコン10と呼ぶ)を接続して
も従来通りの表示が可能となっている。つまり、コント
ローラ1からは、燃焼ランプ15(LED)の点灯可能
な(ツェナーダイオード13が導通する)レベルのH信
号がパルス状に出力されるため、LED15が高速に点
滅し人には点灯しているように見え、従来の燃焼表示と
全く変わらない。従って、どちらのタイプのリモコンも
接続可能となっている。尚、使用者に点灯表示と感じさ
せるには、表示器が応答性の速いものであれば点滅速度
を約20Hz以上とすることが好ましい。
【0019】また、コントローラ1から出力される8ビ
ットデータの「1」データと「0」データとの平均電圧
が等しいため、LED15の明るさはデータに左右され
ず常に一定である。また、給湯器2の燃焼動作が停止す
ればLED15は従来通り消灯する。
【0020】さて、給湯器2に異常が生じた場合には、
コントローラ1から図4に示すような表示信号をリモコ
ン20に出力する。つまり、正常時には図2で示した表
示信号を連続して出力していたが、異常時にはこの表示
信号を0.5秒幅(5単位分)で異常の種類に応じた回
数だけ1秒毎に出力する。そして、間欠する表示信号の
あいだ(0.5秒間)はL信号を出力する。この例で
は、給湯器2の過熱異常を表すために0.5秒幅の表示
信号を3回出力している。そして、所定期間(例えば、
2秒)あけて同じ処理を繰り返し、常に異常を報知する
ようにしている。
【0021】この場合、コントローラ1では異常の種類
に対応したデータを表示信号の8ビットデータに組み込
んで出力する。従って、リモコン20のマイコン30で
は、その8ビットデータに基づいて表示器40に異常状
態を文字、マーク等で表示できることとなる。
【0022】一方、簡易表示リモコン10が接続されて
いる場合には、この表示信号が直接LED15の駆動電
圧となり、使用者には1秒毎に点滅して見え、その点滅
回数により異常の種類を判断することができる。従っ
て、従来通り異常表示が可能となっている。
【0023】以上説明したように本実施例によれば、所
定電圧以上の駆動信号を所定のパターンでオン・オフし
て表示信号とし、その表示信号を制御用シリアルデータ
として用いているため、マイコンを搭載したリモコンで
は表示制御等の複雑な制御が可能となると共に、マイコ
ンを搭載しない簡易表示リモコンを接続しても従来通り
の表示制御が可能となる。しかも、リモコンに出力され
る平均電圧は制御データに左右されないため、簡易表示
リモコンの表示器の明るさは一定となる。従って、汎用
性に富むものとなりリモコンを選ばない。また、2線通
信であってもリモコンに伝送できる情報量は非常に多く
なる。このため、給湯器の燃焼状態を細かに表示するこ
とができる。
【0024】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、マイコン
を搭載したリモコンであっても、簡易表示リモコンのよ
うに表示信号を直接LEDに印加して点灯表示し、それ
と並行して表示信号を表示とは無関係の制御データとし
て使用してもよい。例えば、リモコンに音声出力部を設
けて、この音声出力部を制御する制御データに用いても
よい。また、表示信号の電圧値を複数段階に設定し、そ
の電圧値とシリアルデータとの組み合せで送信データを
構成して更に情報量を増してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の遠隔制御
装置によれば、マイコン搭載のリモコンにはその表示信
号で多くの情報を伝送することができ、マイコンを搭載
しないリモコンでも従来通りの表示が可能となるという
優れた効果を奏する。また、リモコンに出力されるシリ
アルデータの「1」データと「0」データとの平均電圧
を等しくすれば、この信号を直接表示器に印加しても表
示器の明るさがデータに左右されず一定となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての給湯器に設けられる遠隔制御
システムの概略構成図である。
【図2】1単位分の表示信号波形を表す説明図である。
【図3】1ビット分のデータ波形を表す説明図である。
【図4】異常時における表示信号波形を表す説明図であ
る。
【図5】従来のマイコンを搭載しないリモコンの概略回
路構成図である。
【図6】従来の表示信号波形を表す説明図である。
【図7】従来の異常時における表示信号波形を表す説明
図である。
【符号の説明】
1…コントローラ、 2…給湯器、 10…簡易表示リ
モコン、15…LED、 16…表示部、 20…リモ
コン、 28…比較部、30…マイコン、 40…表示
器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定電圧以上の駆動信号をリモコンに出
    力して該リモコンの表示器を点灯させる遠隔制御装置に
    おいて、 上記所定電圧以上の駆動信号を所定のパターンでオン・
    オフさせてパルス信号に変換して出力すると共に、その
    パルス信号のオン・オフパターンを制御用シリアルデー
    タとしたことを特徴とする遠隔制御装置。
  2. 【請求項2】 上記シリアルデータは、「1」データを
    表すパルス信号の平均電圧と、「0」データを表すパル
    ス信号の平均電圧とが等しいことを特徴とする請求項1
    記載の遠隔制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009198068A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Panasonic Electric Works Co Ltd 暖房システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009198068A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Panasonic Electric Works Co Ltd 暖房システム

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