JPH06295656A - 回路保護用素子 - Google Patents
回路保護用素子Info
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- JPH06295656A JPH06295656A JP8218493A JP8218493A JPH06295656A JP H06295656 A JPH06295656 A JP H06295656A JP 8218493 A JP8218493 A JP 8218493A JP 8218493 A JP8218493 A JP 8218493A JP H06295656 A JPH06295656 A JP H06295656A
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Abstract
長手方向の両側縁より幅方向に沿って細長状で上面に膨
出し下面に凹部3を有する膨出部4,4を形成する。電
極2,2の先端間で膨出部の膨出側の上面に、金属線6
を円弧状に彎曲し両端部を接続する。金属線6の外周お
よび電極2,2との接続部に、低融点無機質粉末および
合成樹脂からなる混合層7を被覆し、さらに弾性状の合
成樹脂層8を被覆する。電極2,2の膨出部側、金属線
6、混合層7および合成樹脂層8を、モールド樹脂体9
で被覆する。膨出部4,4の凹部3,3にモールド樹脂
体9が流れ込み膨出部4,4をモールド樹脂体9に係止
固定する。 【効果】 電極2,2の動きを抑制するので、金属線6
に応力が掛かることを防止でき、金属線6の断線が防止
できる。
Description
止する回路保護用素子に関する。
図3および図4に示す構造のものが知られている。
は、対をなす電極2,2の間隙間に張設接続した金属線
6の外周に、柔軟性を有するシリコーン樹脂11などを被
覆し、電極2,2、金属線6およびシリコーン樹脂11を
モールド樹脂体9にて被覆し、モールド樹脂体9の側面
より外側に突出した電極2,2の端部を、モールド樹脂
体9の両端面に沿って折り曲げ、モールド樹脂体9の上
面にて互いに対向させ、面実装型のチップ構成に形成し
ている。
の面実装の際の半田付け時に発生する電極2,2の熱膨
脹・収縮などにより、電極2,2を固定し金属線6へ応
力が掛からないようにする目的で、長手方向の両側で、
モールド樹脂体9にて被覆されシリコーン樹脂11が被覆
されていない部分に、凹弧状の切欠部12を設けている。
回路保護用素子は、小型化の要望が強く、また、電気的
特性などにより、上記図3および図4に示す構造の回路
保護用素子の電極2,2の切欠部12は、例えば電極2,
2の厚さ分の0.1mm程度の大きさで、モールド樹脂体
9との係合量は少ないため、電極2,2への外的な応力
や熱ストレスによる電極2,2の膨脹収縮などにより電
極2,2が動いてしまい、金属線6が断線するおそれが
ある。
覆する際に、このシリコーン樹脂11が切欠部12に流れ込
み、切欠部12とモールド樹脂体9との係合が得られず、
電極2,2の固定強度が低下して電極2,2が動き易く
なり、金属線6が断線するおそれが増す問題も有してい
る。
ので、電極の動きを抑制し、金属線の断線を防止できる
回路保護用素子を提供することを目的とするものであ
る。
は、対をなす電極の所定位置間に張設接続した金属線を
樹脂にて被覆し、前記電極、前記金属線および前記樹脂
をモールド樹脂体にて被覆し、前記両電極の両端を導出
させた回路の過電流を防止する回路保護用素子におい
て、前記電極は、前記モールド樹脂体内に膨出する膨出
部を設けたものである。
金属線が張設接続された電極に、モールド樹脂体内に膨
出する膨出部を設けたことにより、電極の膨出部がモー
ルド樹脂体に噛み込むように固定され、電極の動きが抑
制されて、金属線の断線が防止される。
図1を参照して説明する。
子1は、過電流より保護すべき回路間に装着するために
半田付けされる、例えば導電性金属製で板状に形成され
た対をなす電極2,2が設けられている。なお、これら
電極2,2は、板状に限らず、いずれの所望形状に形成
してもよい。
て対向する端部の近傍に、幅方向に沿って細長状で上面
に膨出し下面に凹部3を有するように膨出部4,4が、
長手方向の両側縁より対向するようにそれぞれ1対ずつ
形成されている。
り対向する先端側で膨出部の膨出側である上面に、中間
部を円弧状に彎曲され両端部が接続された金属線6が張
設されている。そして、この金属線6は、所定の電流で
溶断する金属細線であり、線径10μm〜50μm、例えば
20μmの微量のシリコン(Si)を含有するアルミニウム線
を、図示しないボンディング機によりワイヤボンディン
グして電極2,2間に架設接続されている。
されるものではなく、溶断電流に対応して金(Au)、銀
(Ag)、銅(Cu)などのワイヤボンディング可能な金属
細線を使用することもできる。
金属線6との接続部には、低融点無機質粉末および合成
樹脂からなる樹脂としての混合層7が被覆形成されてい
る。そして、低融点無機質粉末は、例えば鉛主成分系低
融点ガラス粉末およびアルミナ粉末を主要成分とし、合
成樹脂は、例えば粘性の低い液状のシリコーン樹脂が用
いられ、混合層7は、例えば体積比でシリコーン樹脂を
1に対して低融点無機質粉末を3以上となるように混合
して、低融点無機質粉末の粒子同志を連結するように粒
子接点間にシリコーン樹脂が存在する多孔質でゲル状に
形成されている。
出した混合層7の外周には、例えば弾力質の合成樹脂層
8が膜状に被覆形成されている。そして、この合成樹脂
層8は、例えば無溶剤のポリエステル樹脂が用いられ
る。また、この合成樹脂層8は、混合層7を保護する目
的を達成するものであれば、無溶剤型エポキシ樹脂、無
溶剤型シリコーン樹脂などが用いられる。
低融点無機質粉末の粒子間などの気孔に浸透しない非浸
透性に調整する必要がある。なお、合成樹脂層8は、膜
状に限らず層状に設けてもよい。
混合層7および合成樹脂層8は、エポキシ樹脂などの熱
硬化性樹脂によるモールド樹脂体9で被覆されている。
なお、このモールド樹脂体9は、耐熱性が230 ℃程度以
上ある実装時の半田付け温度に耐えるものであれば、熱
硬化性樹脂に限られず、熱可塑性樹脂など任意の樹脂で
構成することができる。
近傍から突出した両電極2,2が、モールド樹脂体9の
両端面に沿って折曲され、この折曲した先端をモールド
樹脂体9の上面にて互いに対向して配設されている。
造方法を説明する。
ば打ち抜きなどにより板状に形成され間隙を介して対向
する先端近傍に、幅方向に沿って細長状で上面に膨出し
下面に凹部3を有するように膨出部4,4を、長手方向
の両側縁より対向するようにそれぞれ1対ずつ形成す
る。
対向する先端側で膨出部の膨出側である上面に、金属線
6の両端をワイヤボンディングする。次に、混合層7、
金属線6の全外周および電極2,2の金属線6との接続
部に塗布する。さらに、この混合層7の外周を無溶剤型
ポリエステル樹脂などの合成樹脂を被覆して合成樹脂層
8を形成する。次に、例えば160 ℃で3時間加熱もしく
は加温して、混合層7および合成樹脂層8を乾燥する。
形成の際、膨出部4により混合層7および合成樹脂層8
が流れ出すことが防止される。
性樹脂により、両電極2,2のリードフレーム側の端部
が外側に導出されるようにモールド成形して、モールド
樹脂体9を注入成形する。この際、熱硬化性樹脂が電極
の膨出部の凹部に侵入する。また、乾燥された合成樹脂
層8および混合層7、モールド樹脂体9を注入成形する
際に生じる圧力を吸収するため、混合層7および金属線
6などに影響を及ぼすことはない。
突出した電極2,2のリードフレーム側の基端部を切離
し、電極2,2の切断された側の端部をモールド樹脂体
9の両端面に沿って折り曲げて配設し、この先端部分を
モールド樹脂体9の上面にて互いに対向させ、面実装型
のチップ構成の回路保護用素子1を形成する。
板に、モールド樹脂体9の上面に対向する電極2,2を
半田付けして、回路保護用素子1を面実装する。
2,2に当接したり、回路保護用素子1の挟持による搬
送により、電極2,2に外的な応力が掛かった場合や、
半田付けの熱により電極2,2が熱膨脹収縮した場合な
どには、電極2,2の膨出部4,4の凹部3,3にモー
ルド樹脂体9が流れ込むとともに、膨出部4,4および
凹部3,3がモールド樹脂体9に係止固定されているの
で、電極2,2がモールド樹脂体9にて強固に保持さ
れ、電極2,2の動きが抑制されるため、混合層7およ
び金属線6に応力が掛かることを防止できる。さらに、
電極2,2に異常な応力が加わっても、混合層7を覆う
合成樹脂層8および金属線6を覆う混合層7が弾性変形
して金属線6を緩衝保護する。このため、金属線6の断
線が防止できる。
層8で被覆する際、電極2,2に膨出部4,4および凹
部3,3が設けられているため、混合層7および合成樹
脂層8が流出せず、特に金属線6と電極2,2との接続
部分を確実に被覆保護できるとともに、混合層7および
合成樹脂層8を電極2,2間に肉厚に確保でき、後述す
る金属線6の溶断を確実に行なうことができる。
には、金属線6が発熱溶解して切断される。この際、金
属線6の外周および電極2,2の少なくとも金属線6の
接続部には、混合層7が存在する。したがって、金属線
6の溶断時の発熱により、この金属線6の略周辺部の混
合層7のシリコーン樹脂が燃焼するとともに、低融点無
機質粉末が溶解する。そして、金属線6の溶断による先
端間に発生する空間部へ、溶解した低融点無機質のガラ
スが侵入していくとともに、金属線6は低融点無機質粉
末の粒子間の気孔および低融点無機質粉末の溶融により
生じた隙間に浸入もしくは流入する。
低融点無機質粉末の粒子間のシリコーン樹脂が燃焼し、
一部炭化するが、この炭素分は少量であるため、溶断し
た金属線6の先端間で導通を示すことない。
せず導通しないことにより、溶断後の絶縁が確実とな
り、実施例の回路保護用素子1を例えば半導体装置の電
源ラインや、大きな電流の流れるドライバラインなどに
装着することにより、この装置での過電流により確実か
つ的確に反応して、その電流供給を遮断でき、その遮断
状態がより確実に保持できる。
を電極2,2の対向する先端近傍に、長手方向の両側縁
より対向するように幅方向に沿って細長状で、上面に膨
出し下面に凹部3を有するように膨出形成して説明した
が、凹部3を有しない形状、上面に円形状に膨出する形
状など、いずれの形状でも同様の効果が得られる。
的で合成樹脂層8を形成して説明したが、この合成樹脂
層8を設けなくても、同様の効果が得られる。
が被覆される金属線が張設接続された電極に、モールド
樹脂体内に膨出する膨出部を設けたことにより、電極の
膨出部がモールド樹脂体に噛み込むように固定され、電
極の動きが抑制されて、金属線の断線が防止できる。
面図である。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 対をなす電極の所定位置間に張設接続し
た金属線を樹脂にて被覆し、前記電極、前記金属線およ
び前記樹脂をモールド樹脂体にて被覆し、前記両電極の
両端を導出させた回路の過電流を防止する回路保護用素
子において、 前記電極は、前記モールド樹脂体内に膨出する膨出部を
設けたことを特徴とする回路保護用素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8218493A JP2872525B2 (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 回路保護用素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8218493A JP2872525B2 (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 回路保護用素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06295656A true JPH06295656A (ja) | 1994-10-21 |
JP2872525B2 JP2872525B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=13767363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8218493A Expired - Fee Related JP2872525B2 (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 回路保護用素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2872525B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015063844A1 (ja) * | 2013-10-28 | 2015-05-07 | 株式会社小松ライト製作所 | ブレーカー及びそれを備えた安全回路並びに2次電池回路、並びにブレーカーの製造方法 |
JP2018503235A (ja) * | 2015-01-22 | 2018-02-01 | リテルヒューズ・インク | 内蔵式アーク・クエンチャーを備えたエア・スプリット・ヒューズにおけるワイヤ |
-
1993
- 1993-04-08 JP JP8218493A patent/JP2872525B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015063844A1 (ja) * | 2013-10-28 | 2015-05-07 | 株式会社小松ライト製作所 | ブレーカー及びそれを備えた安全回路並びに2次電池回路、並びにブレーカーの製造方法 |
JP2018503235A (ja) * | 2015-01-22 | 2018-02-01 | リテルヒューズ・インク | 内蔵式アーク・クエンチャーを備えたエア・スプリット・ヒューズにおけるワイヤ |
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---|---|
JP2872525B2 (ja) | 1999-03-17 |
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