JPH062951B2 - 気相反応装置 - Google Patents

気相反応装置

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JPH062951B2
JPH062951B2 JP61055749A JP5574986A JPH062951B2 JP H062951 B2 JPH062951 B2 JP H062951B2 JP 61055749 A JP61055749 A JP 61055749A JP 5574986 A JP5574986 A JP 5574986A JP H062951 B2 JPH062951 B2 JP H062951B2
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reaction chamber
reaction
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chamber
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博 相川
恵一 長崎
昌幸 蜂谷
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は気相反応装置に関する。更に詳細には、本発明
は正方形状の反応室を有し、各コーナーにウエハハンド
リング機構が配設されたプラズマCVDまたはプラズマ
エッチング処理を行うための気相反応装置に関する。
[従来技術] 薄膜の形成方法として、半導体工業において一般に広く
用いられているものの一つに、気相成長法(CVD:C
hemical Vapour Depositio
n)がある。CVDとは、ガス状物質を化学反応で固体
物質にし、基板上に堆積することをいう。
CVDの特徴は、成長しようとする薄膜の融点よりかな
り低い堆積温度で種々の薄膜が得られること、および、
成長した薄膜の純度が高く、SiやSi上の熱酸化膜上
に成長した場合も電気的特性が安定であることで、広く
半導体表面のパッシベーション膜として利用されてい
る。
CVD法は大別すると、(1)常圧,(2)減圧および(3)プ
ラズマの3種類がある。
最近の超LSI技術の急速な進歩により“超々LSI”
という言葉も聞かれはじめた。これに伴い、Siデバイ
スはますます高集積化,高速度化が進み、6インチから
8インチ、更には12インチ大口径基板が使用されるよ
うになった。
半導体デバイスの高集積化が進み伴い、高品質、高精度
な絶縁膜が求められ、常圧CVD法では対応が困難にな
ってきた。そこで、プラズマ化学を利用したプラズマC
VD法が注目を浴びている。
プラズマCVDは生成膜(例えば、SiOx膜の構成原
子を含む化合物気体(例えばSiH4およびN2O)をプ
ラズマ状態にし、化学的に活性なイオンやラジカル(化
学的に活性な中性原子または分子種のこと)に分解させ
ことによって、低温(例えば、約300℃前後)で薄膜
を成長させる方法である。
従来のCVD法は気体分子の分解や反応を高い基板温度
で純粋に熱的に行うのに対して、プラズマCVD法は放
電による電気的エネルギーの助けによって、基板温度を
低く抑えることに特徴がある。
この方法はステップカバレージ(まわりこみ、またはパ
ターン段差部被覆性)が良く、膜の強度が強く、更に耐
湿性に優れているといった特長を有する。また、プラズ
マCVD法による成膜生成速度(デポレート)は、減圧
CVD法に比べて極めて速い。
[発明が解決しようとする問題点] 従来のプラズマCVD装置には平行平板電極を使用す
る、いわゆる、容量結合方式のものがある。これには、
上側の電極と接地基板電極との間で放電が行われ、反応
ガスの流れが基板電極下部より放射状に入って中心から
出るラインバーグ形と、反応ガスが基板電極下部中心か
ら入り周囲へ排出され、基板電極が磁気回転機構により
回転されるAMT形がある。
これらの装置はいずれも反応室内におけるガスのフロー
パターンが不均一になりやすく、プラズマ放電密度も一
定になりにくいので、大口径ウエハの成膜には適さな
い。また、基板電極の回転により、反応室内に異物が発
生しやすい。
更に、これらの装置では、カセットからウエハを自動的
に供給し、完成品を再びカセットに収納する、いわゆ
る、カセットツーカセット方式は不可能である。従っ
て、スループットを向上させることは困難である。
プラズマCVD法とプラズマエッチング法とは使用する
反応ガスが異なるだけであり、実施するための装置自体
の構成および/または構造は原則的に大体同じである。
[発明の目的] 従って、本発明の目的は、反応室内における反応ガスの
フローパターンが均一になり、プラズマの放電密度を常
に一定に保つことができる。大口径ウエハに刷れた膜質
の膜を成膜することのできる、スループットの高い気相
反応装置を提供することである。
[問題点を解決するための手段] 前記の問題点を解決し、本発明の目的を達成する為の手
段として、この発明は、横断面がほぼ正方形状の反応室
を有し、該反応室のほぼ中央部に円形のウエハ載置台が
配置され、先端部がウエハ載置台の上面に延びる昇降可
能なウエハハンドリング機構が前記反応室の各コーナー
に配設されていることを特徴とする気相反応装置を提供
する。
[作用] 前記のように、本発明の気相反応装置における反応室
は、横断面が正方形状である。すなわち、対称形の反応
室である。そして、対称形反応室のほぼ中央部に円形の
ウエハ載置台が配置されている。
その結果、反応室上部より送入された反応ガスのフロー
パターンは均一となり、反応ガスはウエハ載置台上のウ
エハに均等に接触する。また、プラズマ放電させた場
合、ウエハ面上における放電密度が常に一定になり、例
えば、8インチ以上の大口径ウエハであっても膜質的に
非常に優れた膜が得られる。
この発明の気相反応装置における反応室は正方形なの
で、ウエハをウエハ載置台上に乗せたり、退けたりする
ための、昇降可能なウエハハンドリング機構を前記反応
室の各コーナーに配設することができ、反応室内の空間
が有効に活用されるので、気相反応装置全体が極めてコ
ンパクトになり、フロアスペースの節約に寄与する。
本発明の気相反応装置が枚葉式である場合、スループッ
トを向上させるためにウエハハンドリング機構は必要不
可欠である。このウエハハンドリング機構の存在によ
り、カセットからウエハを自動的に供給し、完成品に再
びカセットに自動的に収納する、いわゆる、カセットツ
ーカセット方式が可能となり、スループットを著しく向
上させることができる。
[実施例] 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について更
に詳細に説明する。
第1図は本発明の気相反応装置の反応室の部分の一部切
欠き概略的斜視図,第2図は第1図におけるII−II線に
沿った概略的断面図,第3図はウエハ載置台とウエハハ
ンドリング機構の展開斜視図,第4図は反応室の一実施
例を示す概略的断面図,第5図は本発明の気相反応装置
の一実施例を示す概略的斜視図である。
第1図は、反応室内部を十分に俯瞰できるようにするた
め、トップカバーを外した状態で作図されている。
第1図に示されるように、本発明の気相反応装置におけ
る反応室100は横断面が正方形状である。反応室10
0のほぼ中央部にウエハ載置台110が配置されてい
る。反応室の各コーナーにウエハハンドリング機構12
0が配設されている。また、ウエハ載置台110の外周
部に隣接してシャッターリング130が配設されてい
る。
ウエハハンドリング機構120はローダウエハキャリア
からのウエハの受け取り、およびアンローダウエハキャ
リアへのウエハの受け渡しを自動的に行うためのもので
ある。ウエハハンドリング機構120はウエハ受け爪1
22,該受け爪を支持するアーム124および該アーム
を支持する水平バー126からなる。
ウエハ載置台110の上面には前記ウエハ受け爪122
が嵌入でき、ウエハ載置台上面より突出しないだけの、
十分な幅と深さ及び長さを有する溝112が配設されて
いる。
シャッターリング130はウエハ載置台内周囲の反応空
間を円形に画成するためのものである。シャッターリン
グ130は保持部132により保持されている。この保
持部132は水平バー134により支持されている。シ
ャッターリング130の側壁面にはウエハ受け爪122
が嵌入することのできる溝穴136が切設されている。
ウエハハンドリング機構120およびシャッターリング
130は昇降可能に構成されている。
前記水平バー126および134を、例えば、エアシリ
ンダーなどに接続する。水平バー126を昇降させるた
めのエアシリンダー駆動用のエアはバルブ300aか
ら、また、水平バー134についてはバルブ300bか
ら供給される。
水平バー126用シリンダーの昇降レベルはアクチュエ
ータ302aで規制され、水平バー134の昇降レベル
はアクチュエータ302bで規制される。アクチュエー
タ302aには、ウエハ受け爪の昇降の上限を検出する
ためのホトセンサ304aおよび下限を検出するための
ホトセンサ306aが配設されている。同様に、アクチ
ュエータ302bには、シャッターリング130の昇降
の上限と下限を検出するためのホトセンサ304bおよ
びホトセンサ306bが配設されている。
第2図および後記の第3図に示されるように、ウエハ受
け爪はアームに螺着することができる。その結果、使用
されるウエハの口径に応じて、ウエハ受け爪を交換でき
る。例えば、6インチウエハの場合は最も長いウエハ受
け爪122aを使用し、8インチウエハの場合は中間の
長さの受け爪122bを使用し、12インチウエハの場
合は最も短い受け爪122cを使用する。
反応室内にウエハを搬入するためのローダ部22(第5
図参照)を収容する第1予備室12および反応室から成
膜処理済ウエハを搬出するためのアンローダ部46(第
5図参照)を収容する第2予備室14が反応室100に
接続されている。
プラズマCVD法は1−0.4Torr前後の真空条件
下で実施される。従って、ウエハの搬入および搬出操作
は、反応室とゲートバルブで隔てられた予備室内に収容
されているローダ部およびアンローダ部により行わなけ
ればならない。すなわち、反応室内の圧力と予備室内の
ローダ部またはアンローダ部の圧力を等圧にしてからゲ
ートバルブを開き、ウエハを搬入または搬出する。
第1予備室はゲートバルブ15aで反応室と隔てられ、
第2予備室はゲートバルブ15bで反応室と隔てられて
いる。第1予備室12および第2予備室14の接続構成
は図示されたほぼ直角なL字配列に限らず、180゜の
直線状配列も可能である。図示されたL字配列方式は装
置設計の坪効率極めて高く、装置全体をコンパクトな形
状にまとめ上げることができる。
反応室の側壁部には、室内の状況を目視するための窓部
140を配設することができる。窓部140は例えば、
石英ガラス141を、気密保持用のOリング142を介
在させて、固定部143により反応室側壁面に螺着す
る。
ゲートバルブおよび窓部の配設箇所に対応する位置のシ
ャッターリング130の側壁部には、必要に応じて切欠
き部分を設けることもできる。
第3図はウエハ載置台110およびウエハハンドリング
機構120の展開斜視図である。
ウエハ載置台110はサセプタテーブル114を有す
る。テーブルの上面のほぼ中央部にはアルミニウ製の均
熱盤116がアルミニウム製ネジ119a(計4本)で
螺着される。均熱盤116にはウエハ受け爪用の溝11
2が切設されている。均熱盤116の中央突出円形台の
高さと同じ高さの扇状絶縁カバー118(計4枚)が、
該中央突出円形台の外周縁に接して、均熱盤116にマ
イカレックス製ネジ119b(計8本)で螺着される。
扇状絶縁カバー118の直線縁は均熱盤116の溝11
2の直線縁と一致する。扇状絶縁カバー118は例えば
マイカレックスのような材料から製造できる。
ウエハハンドリング機構のウエハ受け爪122は例え
ば、ハステロイのような材料から製造されている。ウエ
ハ受け爪122は、使用されるウエハの口径にあわせて
交換できるようにするため、例えばステンレス製の六角
穴付きボルト128でアーム124に螺着される。
第4図はトップカバー400が施蓋された状態の反応室
100の一実施例を示す概略的断面図である。
トップカバー400は例えば、ヒンジ部材402により
反応室100に取り付けられる。一方を例えば、ネジ締
め機構404で締め付ける。トップカバー400の下面
と反応室上面との接触部にはOリング406を介在させ
ることにより気密性を高める。
トップカバー400のほぼ中央部に電極支持機構410
が絶縁部材412に包囲されて取り付けられている。電
極支持機構410の上部にはコンデンサ414および高
周波電源416が接続されている。電極支持機構410
の内部には反応ガス供給手段420が配設され、反応室
内に例えば、SiH4,N2OおよびN2またはCF4など
のガスを送入する。
反応室内の電極430の外周縁は絶縁リング414で覆
われている。電極430は電極支持機構410により支
持されている。電極430には微小孔が多数穿設されて
おり、反応ガス供給手段420から送入された反応ガス
を、シャワーのように均熱盤116上のウエハ24に均
一に降り注ぎながらプラズマ放電を行い、CVD膜を成
膜させる。電極430はウエハ載置台上面の形状と同じ
く、円形の形状をしており、12インチウエハの成膜に
も対応できるような直径を有する。
プラズマCVD法は1−0.4Torr前後の真空条件
下で実施される。そのため、反応室下部には真空排気手
段440を少なくとも1個、好ましくは、各側壁面に計
4個配設する。排気のためのポンプ系は共用できる。
サセプタテーブル114の均熱盤116との接触面には
ヒータ450が配設されており、ウエハを約300℃程
度に加熱する。
水平バー126および134はエアシリンダー460a
および460bにそれぞれ接続されており、ウエハ受け
爪およびシャッターリングを昇降可能にする。
均熱盤116上にウエハ24を載置し、成膜処理後に均
熱盤からウエハを除去する動作を説明する。
ウエハを載置する場合、ローダ部の収容された第1予備
室と反応室を隔てるゲートバルブ15aが開いてウエハ
キャリアアーム22aが反応室内に進入する。キャリア
プレート22bが均熱盤116上に達したらウエハキャ
リアアームは前進を止める。均熱盤の溝内に嵌入してい
たウエハ受け爪122が上昇しキャリアプレート22b
に保持されていたウエハ24を電極面付近まで持ち上げ
る。ウエハを取り払われたウエハキャリアアームはゲー
トバルブから反応室外に退去する。その後、ゲートバル
ブ15aが閉止され、ウエハ受け爪122が下降を開始
する。溝112内まで完全に嵌入する位置まで下降する
と、ウエハは均熱盤116上に載置される。
ウエハの搬入を妨げないようにするため、ウエハ搬入作
業中はシャッターリング130はトップカバーの下面付
近まで上昇されている。搬入作業が終了し、ウエハが均
熱盤上に載置されたら、シャッターリングは下降し、電
極とウエハ載置台との間の反応空間を円形に画成する。
成膜処理済ウエハを反応室から搬出する場合、まずシャ
ッターリングがトップカバーの下面付近まで上昇し、次
いでウエハ受け爪がウエハを電極面付近まで持ち上げ
る。第2ゲートバルブ15bが開き、アンローダ部のキ
ャリアアームが反応室内に進入し、キャリアプレートが
均熱盤上に達したらウエハ受け爪は下降する。成膜済ウ
エハがキャリアプレートに渡されたらキャリアアームは
後退して反応室外に退去し、第2ゲートバルブが閉止さ
れる。
第5図は本発明の気相反応装置の一実施例を示す概略的
斜視図である。第5図においても反応室はトップカバー
が外された状態で図示されている。
第5図に示されるように、本発明の気相反応装置は反応
室100に対して第1予備室12および第2予備室14
がほぼ直交するようにL字形に配列されている。
反応室に関する説明は既に十分になされたので、ここで
は省略する。
第1予備室12の内部には、反応室内にウエハを搬入す
るためのローダ部22が収容されている。ローダ部22
は予備室内に配設されている駆動機構(図示されていな
い)により進退可能である。ローダ部22はウエハキャ
リアアーム22aおよびウエハキャリアプレート22b
を有する。キャリアプレート22bはキャリアアーム2
2aに螺着されている。
第2予備室14の内部には、反応室内から成膜処理済ウ
エハを搬出するためのアンローダ部46が収容されてい
る。アンローダ部46は予備室内に配設されている駆動
機構(図示されていない)により進退可能である。アン
ローダ部46はウエハキャリアアーム46aおよびウエ
ハキャリアプレート46bを有する。キャリアプレート
46bはキャリアアーム46aに螺着されている。
本発明の装置において、カセットからウエハを供給し、
カセットにウエハを収納するまでの動作を第5図を参照
しながら説明する。
ウエハカートリッジ(図示されていない)から供給され
たウエハ24は第1ウエハ搬送機構25のホッパーテー
ブル26上に置かれ、ベルト駆動またはエアベアにより
前進されウエハ搬送フォーク28のウエハトラック30
に達する。第1ウエハ検出器がウエハを検出すると、第
1ウエハ移送アーム32がウエハを下側から真空吸着
し、その状態のまま回転して、第1蓋部34の下部に配
設されたウエハ受け渡し爪36にウエハを移送し、該爪
上にウエハを載置する。第1蓋部34は覗き窓38を有
する。第1蓋部34は第1蓋開閉機構40の昇降可能な
アーム42に螺着または固設されている。ウエハ受け渡
し爪36にウエハ24が載置されると、昇降可能アーム
42は下降し、第1予備室12の上部に開けられた第1
開口部44を経て予備室内に進入し、キャリアプレート
22bにウエハを載置する。昇降可能アーム42は更に
下降し、第1蓋部34が第1開口部44を覆い、第1予
備室12を密閉する。
第1予備室が密閉された後、第1予備室を排気して反応
室と等圧にする。等圧になったら、第1予備室と反応室
を隔てる第1ゲートバルブ15aを開き、ウエハキャリ
アプレート22bを反応室内のウエハ載置台16のとこ
ろまで前進させる。キャリアプレート22bが所定位置
に達したら、ウエハ受け爪122が上昇してキャリアプ
レート22bからウエハを受け取る。その後、キャリア
アーム22aは反応室外に退去し、第1ゲートバルブが
閉じられ、成膜反応処理が開始される。
成膜反応処理が終了し、第2予備室14内の圧力を反応
室100の圧力と等圧にしてから、反応室と第2予備室
を隔てる第2ゲートバルブ15bを開く。ウエハ受け爪
122が成膜処理の済んだウエハをウエハ載置台から持
ち上げる。アンローダ部46のキャリアアーム46aが
前進し、ウエハ受け爪18により持ち上げられているウ
エハの下側に入る。ウエハ受け爪122が下降し、ウエ
ハをキャリアプレート46b上に載置する。
その後、キャリアアーム46aは反応室を退去し、キャ
リアプレート46bが第2蓋部48の下部に配設された
ウエハ受け渡し爪(図示されていない)の位置に達した
ら後退を停止する。キャリアプレート46bが反応室か
ら完全に退去した時点で、第2ゲートバルブが閉じられ
る。第2蓋部48も覗き窓54を有する。第2蓋部48
は第2蓋開閉機構50の昇降可能アーム52に螺着また
は固設されている。
第2予備室14の圧力を大気圧にもどしてから、第2蓋
開閉機構50の昇降可能アーム52を上昇させる。第2
予備室の上部で第2蓋部が施蓋される位置に第2開口部
58が配設されている。ウエハ受け渡し爪に保持された
ウエハは、この第2開口部58を通り第2予備室の外に
出る。
その後、第2ウエハ移送機構60がウエハ受け渡し爪に
より保持されているウエハを真空吸着して第2ウエハ搬
送機構62に移送する。第2ウエハ搬送機構62のウエ
ハトラック64にウエハが載置されたことを第2ウエハ
検出器66が検出するとコンベヤまたはエアベアなどに
よりウエハはマガジンスタッカテーブル68に送られ
る。そして、カセット(図示されていない)に収納さ
れ、ウエハ一枚についての一連の作業が終了する。
前記のように、本発明の装置は、いわゆる、カセットツ
ウカセットの形式に構成できる。
本発明の装置は反応室のウエハ載置台上にウエハを一枚
毎に搬入/搬出する、いわゆる“枚葉式”である。枚葉
式は8インチ以上の大口径ウエハの表面に均一な膜厚の
CVD膜を成膜するのに特に適している。しかし、従来
のようなバッチ式反応室についても適用できる。ただ
し、バッチ式反応室は小口径ウエハにはよいが、大口径
ウエハに対しては膜厚の粗密の差が大きくなりすぎて製
品品質にバラツキが出やすい。特に、プラズマCVD法
の場合は、バッチ式だと放電密度が一定にならず歩留り
が低下するので、好ましくない。
ウエハハンドリング機構,シャッターリング,ふた開閉
機構,およびローダ/アンローダ部などの駆動にはエア
シリンダーを使用できる。従って、本発明の装置の駆動
に必要な排気系やエアコンプレッサーなどの周辺駆動系
は第1予備室と第2予備室により囲まれる空間に配置す
ることができる。かくして、高いスループットを維持し
ながら、高品質の半導体素子を製造することができ、し
かも装置設計の点から坪効率に優れた、極めてコンパク
トなCVD薄膜形成装置が得られる。
本発明の装置は常圧,減圧およびプラズマのいずれのタ
イプのCVD法にも使用できるが、特にプラズマCVD
法に使用することが好ましい。反応ガスを変えることに
よりプラズマエッチング法に使用することもできる。更
に、最近の技術として、光CVD法が活発に研究され、
一部には実用機に近い形の装置も試作されつつある。本
発明のL字配列方式は当然、この光CVD装置について
も適用できる。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明の気相反応装置
にあっては、反応室の横断面が正方形状である。すなわ
ち、対称形の反応室である。そして、対称形反応室のほ
ぼ中央部に円形のウエハ載置台が配置されている。
その結果、反応室上部より送入された反応ガスのフロー
パターンは均一となり、反応ガスはウエハ載置台上のウ
エハに均等に接触する。また、プラズマ放電させた場
合、ウエハ面上における放電密度が常に一定になり、例
えば、8インチ以上の大口径ウエハであっても膜質的に
非常に優れた膜が得られる。
この発明の気相反応装置における反応室は正方形なの
で、ウエハをウエハ載置台上に乗せたり、退けたりする
ための、昇降可能なウエハハンドリング機構を前記反応
室の各コーナーに配設することができ、反応室内の空間
が有効に活用されるので、気相反応装置全体が極めてコ
ンパクトになり、フロアスペースの節約に寄与する。
対称形という点だけからみれば、円形の反応室の方が好
ましい。しし、気相反応装置をカセットツーカセット方
式のものに構成するために、反応室内にウエハハンドリ
ング機構を配設する場合、円形の反応室では室内にウエ
ハハンドリング機構を収容するのに、ウエハハンドリン
グ機構の最外部に接する外接円の直径を必要とする。そ
の結果、本発明のような正方形反応室に比べて室内に無
駄な空間が増大する。
正方形状反応室を円形状反応室に近づけるため、本発明
ではウエハ載置台の外周部に隣接して昇降可能なシャッ
ターリングを配設している。従って、成膜反応を行う場
合にシャッターリングを動かして電極とウエハ載置台と
の間に円形反応空間を画成させることができる。かくし
て、本発明の反応室は円形反応室と同等の成膜効果を発
揮すると共に、スペースの節約効果をもたらす。
ローダ部を納めた第1予備室およびアンローダ部を納め
た第2予備室を、反応室に対してほぼ直交するようにL
字形に配列して該反応室に接続すると、このL字の空
間、に排気系や駆動系のための様々な周辺支援装置類を
収容することができる。その結果、気相反応装置全体が
正方形状にまとめあげられ、坪効率の高い極めてコンパ
クトな装置となる。従って、スペースの限られた半導体
製造工場のフロアに多数台設置することが可能になる。
ウエハ受け爪およびウエハ載置台はウエハ口径の変化に
対応可能に構成されているので、例えば、6インチウエ
ハから12インチウエハに移行する場合でも、半導体製
造工場のライン構成自体は変化させる必要が無い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の気相反応装置の反応室の部分の一部切
欠き概略的斜視図,第2図は第1図におけるII−II線に
沿った概略的断面図,第3図はウエハ載置台とウエハハ
ンドリング機構の展開斜視図,第4図は反応室の一実施
例を示す概略的断面図,第5図は本発明の気相反応装置
の一実施例を示す概略的斜視図である。 12…第1予備室 14…第2予備室 15aおよび1
5b…ゲートバルブ 22…ローダ部 22aおよび4
6a…ウエハキャリアアーム 22bおよび46b…ウ
エハキャリアプレート 24…ウエハ 25…第1ウエ
ハ搬送機構 26…ホツパーテーブル 28…ウエハ搬
送フォーク 30および64…ウエハトラック 32…
第1ウエハ移送アーム 34…第1蓋部 36…ウエハ
受け渡し爪 38および54…覗き窓 40…第1蓋開
閉機構 42および52…昇降可能アーム 44…第1
開口部 46…アンローダ部 48…第2蓋部 50…
第2蓋開閉機構58…第2開口部 60…第2ウエハ移
送機構 62…第2ウエハ搬送機構 66…第2ウエハ
検出器 68…マガジンスタッカテーブル 100…反
応室 110…ウエハ載置台 112…溝114…サセ
プタテーブル 116…均熱盤 118…扇状絶縁カバ
ー 120…ウエハハンドリング機構 122…ウエハ
受け爪 124…ウエハ受け爪支持アーム 126およ
び134…水平バー 130…シャッターリング 13
2…保持部 140…窓部 300aおよび300b…
バルブ 302aおよび302b…アクチュエータ 3
04a,304b,306aおよび306b…ホトセン
サ 400…トップカバー 410…電極支持機構 4
12…絶縁部材 414…コンデンサ 416…高周波
電源 418…絶縁リング 420…反応ガス供給手段
430…電極 440…真空排気手段 450…ヒー
タ 460aおよび460b…エアシリンダー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラズマCVDまたはプラズマエッチング
    処理を行うための枚葉式反応室と、円形の平行平板電極
    を有する気相反応装置において、 前記反応室の横断面はほぼ正方形状をしており、その略
    中央部に略円形のウエハが一枚だけ載置される円形のウ
    エハ載置台が前記反応室のほぼ中央部に配置されてお
    り、 前記ウエハ載置台の外周部に隣接して、昇降可能なシャ
    ッターリングが配置されており、 4分割されたアーム部を有し、各アームの先端部が前記
    シャッターリングを貫通してウエハ載置台の外周から半
    径方向内方に向かってウエハ載置台の上面に延びる昇降
    可能なウエハハンドリング機構であって、前記各アーム
    部が前記反応室の各コーナーに配置されている、 ことを特徴とする気相反応装置。
JP61055749A 1986-03-13 1986-03-13 気相反応装置 Expired - Lifetime JPH062951B2 (ja)

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