JPH06294963A - 液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示画面の全面または一部を異なった色で表
示する簡易型のカラー表示の液晶表示装置であって、色
を任意に替えられるカラー液晶表示装置を提供する。 【構成】 液晶表示パネル１の背後に、たとえば、赤、
緑、青の３色のバックライト５ａ、５ｂ、５ｃが設けら
れ、表示画像に応じてバックライト５ａ、５ｂ、５ｃの
点滅ができるように制御され、複数色の透過光によりカ
ラー表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は液晶表示装置に関する。
さらに詳しくは、簡易な構成でカラー表示ができ、しか
も逐次表示面の色を変えることができる液晶表示装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】液晶表示装置は、ガラスなどからなる２
枚の透明基板が平行に配置され、その間隙に液晶材料が
挟持された液晶表示パネルと、その背後に配置されたバ
ックライトなどとから構成されている。液晶表示パネル
は透明基板の対向する面上には画素電極などが設けられ
ると共に、透明基板の両外側には一対の偏光板が配置さ
れて形成されている。液晶層材料としては、たとえばツ
イストネマチック形（以下、ＴＮ形という）などの液晶
が用いられ、各画素電極に選択的に電圧をＯＮ、ＯＦＦ
することにより、その画素部分の液晶層の光の透過度が
変化し、液晶表示パネルの表示面上に画像が表示され
る。

【０００３】液晶表示装置をカラー表示にするばあい、
各画素に赤、緑、青の３原色のカラーフィルタを設けて
その色の組み合わせにより各画素ごとに異なった色の表
示とするフルカラー表示方式と、表示画面のある部分を
一定のカラー表示とする簡易型のカラー表示方式とがあ
る。フルカラー方式は製造が困難で非常に高価になるた
め、簡易型のカラー表示方式がよく用いられる。従来の
液晶表示装置で画面全体を同一または部分的に異ならせ
た色で表示する簡易型のカラー表示を行う方法は、液晶
表示パネルの透明基板の液晶層側または外側もしくは偏
光板の表面などにフィルム状のカラーフィルタを貼りつ
けたり、直接カラー塗料を塗布したりすることによりカ
ラー表示を行うものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし従来の簡易型の
カラー表示の液晶表示装置では、透明基板の液晶層側ま
たは外側もしくは偏光板の表面にカラーフィルタの貼着
などをしなければならないため、カラーフィルタを設け
る工数を要し、コストアップの原因になる。しかも、表
示画面はあらかじめ設けられたカラーフィルタの色しか
表示することができないため、表示画面上の画像の色を
変えることができないという問題がある。

【０００５】本発明はこのような問題を解決して、簡単
に製造できて、表示画面の色を任意に変えることができ
る簡易型のカラー液晶表示装置を提供することを目的と
する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、液晶表示パネルと、該液晶表示パネルの背後に配置
される複数個の光源とからなり、該複数個の光源により
複数の色の光が照射されてなるものである。

【０００７】

【作用】本発明の液晶表示装置によれば、液晶表示パネ
ルの裏側に配置される色の異なる複数の光源を、各色ご
とに点滅させることができるので、同じ画面でも表示画
像に応じて色を変えて表示することができる。しかも複
数の光源の色を混合したり、各光源の光の強度を変えて
混合することにより、任意の色による表示をすることが
できる。

【０００８】

【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明の液晶表示
装置について詳細に説明する。

【０００９】図１は本発明の液晶表示装置の一実施例を
示す断面説明図である。

【００１０】図１において１は液晶表示パネルで、ガラ
ス板など透明基板１ａ、１ｃのあいだに液晶材料が充填
されて液晶層１ｂが形成され、両透明基板１ａ、１ｃの
対向する面上に形成された電極膜（図示されていない）
により各画素に電圧が印加され、画像が表示される。こ
の画素に電圧を印加するか否かは外部からの信号に基づ
き、本実施例では回路基板３ａ、３ｂに形成された駆動
回路により、各画素にＯＮ、ＯＦＦの信号が送られる。
駆動回路の端子は可撓性の絶縁フィルムに保持された金
属細線（以下、ＴＡＢという）２を介して液晶表示パネ
ル１の両側端に導出された電極膜の電極端子と連結され
ている。回路基板３ａ、３ｂはＴＡＢ２部分で折り曲げ
られ、液晶表示パネル１と共にほぼコ字状に形成され、
液晶表示パネル１がアレイ状またはマトリックス状に並
べられて駅の行先表示や街頭の大型液晶表示装置にされ
たりする。駅の行先表示に用いられるばあい、たとえば
10ｃｍ四方程度の液晶表示パネル１が横に10個程度、縦
に数段並べられ、行先案内などは各液晶表示パネル１に
一文字ずつ表示される。この液晶表示パネル１の裏面側
には、光源としてたとえばタングステンランプ、ＬＥ
Ｄ、蛍光灯、ＣＦＬなどからなる種々の色のバックライ
ト５ａ、５ｂ、５ｃが配置され、着色光の透過により、
文字または背景がカラー表示される。さらにバックライ
ト５ａ、５ｂ、５ｃの背後には、表面に白色シルクなど
が塗布された反射板７が設けられ、効率よく表示面側に
光が集光されている。

【００１１】図１に示すように、バックライトとして、
たとえば赤色のバックライト５ａ、緑色のバックライト
５ｂ、青色のバックライト５ｃの３種類が設けられ、各
々の点灯を切替えることにより、表示面を３色に変化さ
せることができる。すなわち、たとえば赤色のバックラ
イト５ａのみが点灯しているばあいには、文字などの画
像は赤色で表示されるが、赤色のバックライト５ａを消
し、緑色のバックライト５ｂを点灯させると画像の色は
赤色から緑色に変わる。また３色のみでなく、これらの
光を混合することにより、任意の色で表示することもで
きる。

【００１２】このバックライトは個々の液晶表示パネル
ごとに、たとえば赤、緑、青の３色の光源を配置するこ
とにより、各々の液晶表示パネルごとに異なった光源と
することもできるし、長い蛍光灯などを使用して数個の
液晶表示パネルごとに共通の光源とすることもできる。

【００１３】カラー光源としてはタングステンランプや
蛍光灯などに赤、緑、青などに着色されたカラーフィル
ムを巻きつけたり、カラー塗料を塗布したりすることに
より簡単に任意の着色光源にできる。しかし、色を変え
るための光源のＯＮ、ＯＦＦを考慮すると、蛍光灯は応
答速度が遅いため、タングステンランプの方が好まし
い。また、ＬＥＤを使用するばあいは所望の発光色のＬ
ＥＤを並べて配置すればよく、光量はやや劣るが、応答
速度は４ｍｓ程度と早い。光源の色は前述の３色に限定
されるものではなく、所望の色の光源を配置することが
でき、液晶表示パネルによって異なる色の光源にするこ
ともできる。またバックライトの数も３個に限定されず
所望の数であってもよい。

【００１４】前述の実施例の液晶表示パネルをたとえば
横に15個、縦に３段並べて駅の行先表示に用いたばあ
い、図２に示すように、列車の種別を示すボード上にた
とえば、「特急」という文字を表示するばあいは赤色
で、「急行」という文字を表示するばあいはオレンジ色
で、「普通」という文字を表示するばあいは白色でそれ
ぞれ表示することができるだけでなく、たとえば「特
急」という文字を赤色、オレンジ色、白色と色を変えて
表示することもでき、刻々と変る案内表示に応じて表示
色を変えることができる。この表示文字などと連動させ
て色を変えるばあいはマイクロコンピュータなどで制御
することにより容易にできる。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば色
の異なる複数のバックライトが設けられ、表示面の画像
に合わせてそれぞれの色のバックライトを点滅させて画
像の表示色を変えることができるため、安価で美しいカ
ラー表示をすることができる。しかもバックライトの光
源を変更すれば、容易に表示面上の画像の表示色を変え
ることができ、応用範囲が広く表現に富んだカラー表示
の液晶表示装置がえられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の液晶表示装置の一実施例を示す断面説
明図である。

【図２】本発明の液晶表示装置の一実施例により駅の行
先表示用の案内ボードを形成したばあいの表示態様の一
例を示す図である。

【符号の説明】

１ 液晶表示パネル ５ａ 赤色のバックライト ５ｂ 緑色のバックライト ５ｃ 青色のバックライト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液晶表示パネルと、該液晶表示パネルの
   背後に配置される複数個の光源とからなり、該複数個の
   光源により複数の色の光が照射されてなる液晶表示装
   置。