JPH06294823A - 電圧センサ - Google Patents

電圧センサ

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JPH06294823A
JPH06294823A JP5084266A JP8426693A JPH06294823A JP H06294823 A JPH06294823 A JP H06294823A JP 5084266 A JP5084266 A JP 5084266A JP 8426693 A JP8426693 A JP 8426693A JP H06294823 A JPH06294823 A JP H06294823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
light
polarizer
pockels element
measured
Prior art date
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Pending
Application number
JP5084266A
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English (en)
Inventor
Hidenobu Hamada
英伸 浜田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被測定電圧の測定の特性のばらつきが少ない
電圧センサを提供する。 【構成】 入射側から光軸上に第1の偏光子1、複屈折
を有するポッケルス素子3、第2の偏光子4の順に配置
し、ポッケルス素子3は第2の偏光子4通過後の出力光
12の強度変化が被測定電圧7に比例する範囲で使用す
るよう構成されることを特徴とする電圧センサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配電線の対置間電圧を
検知する光PT等に利用される電圧センサに関する。
【0002】
【従来の技術】配電線の対置間電圧を検知するため、電
気光学素子に印加される電圧の大きさに比例して光の位
相差が変化する性質を利用した電圧センサを用いて、電
圧の大きさを測定する方法が知られている。
【0003】以下に、従来の電圧センサについて説明す
る。図4は、1/4波長板を有し、ポッケルス素子上の
蒸着電極膜に被測定電圧をモニターするプローブをペー
ストにより、ボンディングした従来の電圧センサの概略
図を示したものである。
【0004】図4において、1/4波長板を有する電圧
センサは、光の入射側から光軸上に、設定角90度の第
1の偏光子1、1/4波長板2、ポッケルス素子3、設
定角90度の第2の偏光子4、受光器5を順番に配置し
ている。また、ポッケルス素子3の上面及び下面には平
行電極6がボンディングされ、この平行電極6に被測定
電圧7が印加される。
【0005】上記のように構成された電圧センサについ
て、図4を参照しながら動作を説明する。
【0006】無偏波入射光8は、第1の偏光子1を通過
後、直線的偏光9になり、1/4波長板2に入射する。
1/4波長板2を通過後、出力光は円偏光10となりポ
ッケルス素子3に入射する。被測定電圧7が印加された
ポッケルス素子3からの出力光11は、楕円光であり第
2の偏光子4を通過後、直線偏光12となる。この直線
偏光12の出力強度変化は、被測定電圧7により変化す
るポッケルス素子3の出力光の偏光状態に対応する。し
たがって、受光器5により第2の偏光子4通過後の出力
光12の強度変化をモニターすることにより被測定電圧
7を検出することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の電圧センサの構成(図4)では、1/4波長板2
は、高価かつ膜厚数十μm以下と壊れ易く、扱いにくい
ため、第1の偏光子1とポッケルス素子3の間に1/4
波長板2を接着剤等で精度良く固定することが困難であ
る。したがって、1/4波長板2の取り付け精度のばら
つきの影響で、電圧センサにより、被測定電圧7の値を
正確に測定できなくなることがある。
【0008】また、ポッケルス素子3の上面及び下面に
備えられた平行電極6は、ポッケルス素子3に直接蒸着
で形成され、この蒸着膜に被測定電圧7をモニターする
プローブをAgペーストでボンディングしている。この
ボンディングの際に、熱影響により内部に応力が生じる
等の悪影響が発生すると、被測定電圧7の値を正確に測
定できなくなることがある。
【0009】本発明は、従来の電圧センサが有する上記
課題を解決するもので、1/4波長板2の取付け精度
と、ポッケルス素子3の上面及び下面に備えられた平行
電極6の蒸着膜と被測定電圧7をモニターするプローブ
とのボンディングによる、被測定電圧7の測定の特性の
低下が無い電圧センサを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電圧センサは、光源からの入射光を偏光さ
せる第1の偏光子と、第1の偏光子通過後の出力光を複
数光に分離するポッケルス素子と、ポッケルス素子通過
後の出力光を偏光させる第2の偏光子とを備え、ポッケ
ルス素子を第2の偏光子通過後の出力光の強度変化を被
測定電圧にほぼ比例する範囲に固定し、また、被測定電
圧を印加する電極を保護ケースに固定する構成となって
いる。
【0011】
【作用】上記の構成により、1/4波長板や、ポッケル
ス素子の上面及び下面に備えられた平行電極の蒸着膜と
被測定電圧をモニターするプローブとのボンディングを
省略しているので、偏光が正確に行われ、またボンディ
ングの際に、熱影響により内部に応力が生じる等の悪影
響の発生が防止できる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例における電圧センサ
を図面を参照しながら説明する。
【0013】(実施例1)図1は、1/4波長板を省略
した本発明第1の実施例の電圧センサの概略図を示した
ものである。
【0014】図1に示すように、電圧センサは、光の入
射側から光軸上に第1の偏光子1、ポッケルス素子3、
第2の偏光子4、受光器5がこの順に配置されている。
【0015】図2は、ポッケルス素子3(一軸性結晶)
の屈折率楕円体及び参照面上の屈折率楕円体の概略図を
示したものである。
【0016】図2(a)において、13はポッケルス素
子3の屈折率楕円体を示したものであり、14および1
5は、常光方向のポッケルス素子3の結晶軸方向、16
は、異常光方向のポッケルス素子3の結晶軸方向、17
は光軸の結晶軸方向である。
【0017】ポッケルス素子3が、例えばLiNbO3
等の一軸性結晶の場合は、図2(a)に示すように、Z
軸16(異常光屈折率方向)が光軸Z’17に対してα
の角度だけ傾むいていると、光が実際に感じる屈折率は
図2(b)に示す参照面上の屈折率楕円体18となり、
ポッケルス素子3における参照面上での主軸19および
20が設定角0度方向21に対してなす角度Θがほぼ
(45+90*n)(n:整数)度となるように図2
(a)のZ軸16を傾けて複屈折を発生させ、ポッケル
ス素子3における参照面上での主軸屈折率η1およびη2
とポッケルス素子3での光路長l(図1)との間にλ/
4=(η1−η2)*l(λ:波長)の関係がほぼ成り立
つように、Z軸16と光軸17のなす角度αとポッケル
ス素子13での光路長lを設計する。
【0018】上記のように構成された電圧センサの動作
を図1を参照しながら説明する。無偏波入射光8は、第
1の偏光子1を通過後、直線偏光9になり、ポッケルス
素子3に入射する。次に、ポッケルス素子3に被測定電
圧7に比例する電界が印加されることにより、ポッケル
ス素子3の出力光11の偏光状態が変化する。さらに、
この偏光状態の変化を測定するために、ポッケルス素子
3からの出力光11を第2の偏光子4に入射させ、第2
の偏光子4の出力光12の強度を測定する。
【0019】被測定電圧7が0Vの場合には、Z軸16
の傾きに伴う複屈折のためポッケルス素子3における参
照面上での主軸19および20方向の偏光成分に位相差
が生じ、のλ/4=(η1−η2)*lなる関係がほぼ成
り立つことによりポッケルス素子3の出力光11は円偏
光となる。
【0020】一方、被測定電圧7が有限の場合には、被
測定電圧7の変化に応じて、ポッケルス素子3の出力光
11は楕円化する。この時、被測定電圧7がある範囲の
大きさであれば、第2の偏光子4の出力光12の強度
は、被測定電圧7が0Vの時の強度を基準に被測定電圧
7に比例する。したがって、第2の偏光子4の出力光1
2の強度変化から被測定電圧7を検出することができ
る。
【0021】また、ポッケルス素子3が二軸以上の結晶
軸を有する結晶の場合も、上述の一軸性結晶場合と同様
に、ある特定の結晶軸を決め、ポッケルス素子における
参照面上での主軸が設定角0度方向21に対してなす角
度Θが(45+90*n)(n:整数)度となるように
特定の結晶軸を傾けて複屈折を発生させ、ポッケルス素
子3における参照面上での主軸屈折率η1およびη2とポ
ッケルス素子での光路長lとの間にλ/4=(η1
η2)*l(λ:波長)の関係がほぼ成り立つように特
定の結晶軸と光軸Z’のなす角度αとポッケルス素子で
の光路長lを設計すれば、第2の偏光子4の出力光12
の強度変化から被測定電圧5を検出することができる。
【0022】このように、本発明第1の実施例の電圧セ
ンサでは、従来の電圧センサにおける1/4波長板2を
省略できるように、ポッケルス素子3を設計したため、
光の偏光が正確に行われ、正確な電圧測定ができる。
【0023】(第2の実施例)以下、ポッケルス素子3
の上面及び下面に備えられた平行電極6の蒸着膜と被測
定電圧7をモニターするプローブとのボンディングの省
略をした第2の実施例の電圧センサについて説明する。
【0024】図3は、第2の実施例の電圧センサの概略
図を示したものである。入射側と出射側に、外部O/E
・E/O変換部と接続される光ファイバー23と光コリ
メート部24を備えた電圧センサを保護ケース25内に
収納し、保護ケース蓋26で覆う構成となっている。こ
の時、被測定電圧7をポッケルス素子3に印加する電極
27は第1実施例の平行電極6のようにポッケルス素子
3に固定せずに、保護ケース25および保護ケース蓋2
6に固定する構成となっている。ただし、平行電極27
は、ポッケルス素子3が平行電極27に挟まれる位置に
固定され、平行電極27の間隔は保護ケース25の寸法
dで決定され、また、平行電極27には被測定電圧7の
モニター用のプローブ28となる突起部を設けてある。
したがって、ボンディングは不要となる。この時、平行
電極27とポッケルス素子3の間隔gは、0あるいは有
限で、間隔gは固定される。
【0025】なお、間隔g中に誘電材料あるいは絶縁材
料を充填することにより、温度や湿度等の環境の変化に
伴う平行電極板27とポッケルス素子間3の誘電率の変
化を最小限にし、また強度を向上させることができるた
め、電圧センサの被測定電圧7の測定がより正確に行
え、特性の安定を図ることができる。
【0026】このように、本発明第2の実施例の電圧セ
ンサでは、1/4波長板2を省略した以外に、さらに、
被測定電圧を印加する平行電極27ポッケルス素子3に
直接固定せず、電圧センサを保護するケースに固定して
いるためボンディングの際の熱影響による内部応力の発
生がなく、より確実に被測定電圧の測定が行える。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明は、1/4波長
板、またはボンディングの省略により、電圧センサによ
る被測定電圧の測定を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における電圧センサの概
要図
【図2】本発明の第1の実施例における(a)ポッケル
ス素子(一軸性結晶)の屈折率楕円体と(b)参照面上
の屈折率楕円体の概要図
【図3】本発明の第2の実施例における電圧センサの概
要図
【図4】従来の電圧センサの概要図
【符号の説明】
1 第1の偏光子 2 1/4波長板 3 ポッケルス素子 4 第2の偏光子 5 受光器 6 平行電極 7 被測定電圧 8 無偏波入射光 9 第1の偏光子の出力(直線偏光) 10 1/4波長板の出力(円偏光) 11 ポッケルス素子からの出力光 12 第2の偏光子の出力(直線偏光) 13 ポッケルス素子の屈折率楕円体 14 ポッケルス素子の結晶軸方向(常光方向) 15 ポッケルス素子の結晶軸方向(常光方向) 16 ポッケルス素子の結晶軸方向(異常光方向) 17 光軸 18 参照面上ポッケルス素子の屈折率楕円体 19 参照面上ポッケルス素子の屈折率楕円体の主軸 20 参照面上ポッケルス素子の屈折率楕円体の主軸 21 電界印加方向(設定角0度方向) 22 偏光子設定方向(設定角90度方向) 23 光ファイバー 24 コリメート部 25 保護ケース 26 保護ケース蓋 27 平行電極 28 平行電極板プローブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの入射光を偏光させる第1の偏光
    子と、対向する2つの面に被測定電圧を印加する電極を
    備え、前記第1の偏光子通過後の出力光を複屈折させる
    ポッケルス素子と、前記ポッケルス素子通過後の出力光
    を偏光させる第2の偏光子とを備え、前記ポッケルス素
    子は、前記第2の偏光子通過後の出力光の強度変化が、
    前記被測定電圧に比例する範囲で使用するよう構成する
    ことを特徴とする電圧センサ。
  2. 【請求項2】対向する2つの面に被測定電圧を印加する
    電極を備えた容器内に、光源からの入射光を偏光させる
    第1の偏光子と、対向する2つの面に被測定電圧を印加
    する電極を備え、前記第1の偏光子通過後の出力光を複
    屈折させるポッケルス素子と、前記ポッケルス素子通過
    後の出力光を偏光させる第2の偏光子とを備え、前記ポ
    ッケルス素子は、前記第2の偏光子通過後の出力光の強
    度変化が、前記被測定電圧に比例する範囲で使用するよ
    う構成することを特徴とする電圧センサ。
  3. 【請求項3】容器の対向する2面に備えられた電極と、
    ポッケルス素子との間を誘電体又は絶縁体により充填し
    たことを特徴とする請求項2記載の電圧センサ。
JP5084266A 1993-04-12 1993-04-12 電圧センサ Pending JPH06294823A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4553341B2 (ja) * 2001-09-21 2010-09-29 財団法人電力中央研究所 固体絶縁された導体の電圧測定方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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