JPH0629467A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0629467A
JPH0629467A JP18231392A JP18231392A JPH0629467A JP H0629467 A JPH0629467 A JP H0629467A JP 18231392 A JP18231392 A JP 18231392A JP 18231392 A JP18231392 A JP 18231392A JP H0629467 A JPH0629467 A JP H0629467A
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JP
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thin film
film
film resistor
semiconductor device
resistor
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JP18231392A
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Norio Yamamoto
憲郎 山本
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】薄膜抵抗体及び該薄膜抵抗体を有するD/Aコ
ンバータ等の半導体装置に関し、抵抗値の経時的な熱的
安定性の改善及び配線層とのコンタクト性の改善を図る
ことができる半導体装置の提供を目的とする。 【構成】基体1と、該基体1上に形成された帯状のCr
SiC膜からなる薄膜抵抗体3aと、該薄膜抵抗体3a
に接続して電流又は電圧を印加する一対の電気的接続体
5a,5bとを有する半導体装置であって、CrSiC
膜からなる薄膜抵抗体3aは、クロムシリコン(CrS
i)からなるターゲットと炭素(C)を含むアルゴンガ
スとを用いた反応性スパッタリングにより形成されてい
ることを含み構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (目次) ・産業上の利用分野 ・従来の技術(図6) ・発明が解決しようとする課題 ・課題を解決するための手段 ・作用 ・実施例 (1)第1の実施例(図1,図3〜図5) (2)第2の実施例(図2) ・発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜抵抗体及び半導体
装置に関し、更に詳しく言えば、薄膜抵抗体及び該薄膜
抵抗体を有するD/Aコンバータ等の半導体装置に関す
る。
【0003】
【従来の技術】D/Aコンバータ、特に重み抵抗型或い
はラダー型D/Aコンバータにおいては、デジタル信号
をアナログ信号に変換するために、高精度で、熱的安定
度の高い薄膜抵抗体を用いることが必要である。更に、
半導体装置に適用するため配線層、特にアルミニウム膜
とのコンタクト性が要求される。
【0004】近年、このような薄膜抵抗体として、Ni
Cr膜,Ta2 N膜,CrSiO膜又はCrSi2 膜が
用いられている。特に、半導体集積回路装置に用いる場
合には、集積度を上げるため、比抵抗が高いCrSiO
膜又はCrSi2 膜が用いられる。また、これらは比較
的低い抵抗温度係数を有し、高精度である。
【0005】図6は、従来例の薄膜抵抗体を有する半導
体装置について説明する断面図である。図6において、
21は半導体基板、22は半導体基板21上に形成され
た絶縁膜、23は絶縁膜22上に形成されたCrSiO
膜又はCrSi2 膜からなる薄膜抵抗体、24a,24bは
アルミニウム膜からなる配線層で、薄膜抵抗体23の両
端に接続され、電流又は電圧を印加することにより薄膜
抵抗体23に発生する電圧又は薄膜抵抗体23で制限さ
れた電流を用いて比較器等を制御する。従って、薄膜抵
抗体23には、高精度で、熱的な経時的安定度の高いも
のが要求され、かつアルミニウム膜からなる配線層24
a,24bとの接触抵抗等が小さいこと、及び接触抵抗の
ばらつきが少ないこと、即ちコンタクト性の良いことが
要求される。27は薄膜抵抗体23や配線層24a,24b
などを被覆するPSG膜25/シリコン窒化膜26の2
層の絶縁膜からなるカバー絶縁膜である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の薄膜
抵抗体23として、例えば、CrSi2 膜を用いた場
合、抵抗値の経時的な熱的安定度が低い。また、CrS
iO膜を用いた場合、抵抗値の経時的な熱的安定度は高
いが、アルミニウム膜からなる配線層24a,24bとのコ
ンタクト性が悪いという問題がある。このため、D/A
コンバータ等精度を要求される用途に用いる場合には問
題がある。
【0007】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
て創作されたものであり、抵抗値の経時的な熱的安定性
の改善及び配線層とのコンタクト性の改善を図ることが
できる半導体装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1に、基
体と、該基体上に形成された帯状のCrSiC膜からな
る薄膜抵抗体と、該薄膜抵抗体に接続して電流又は電圧
を印加する一対の電気的接続体とを有する半導体装置で
あって、前記CrSiC膜からなる薄膜抵抗体は、クロ
ムシリコン(CrSi)からなるターゲットと炭素
(C)を含むアルゴンガスとを用いた反応性スパッタリ
ングにより形成されていることを特徴とする半導体装置
によって達成され、第2に、前記炭素(C)を含むアル
ゴンガスは、メタン(CH4 )を含むアルゴンガスであ
ることを特徴とする第1の発明に記載の半導体装置によ
って達成され、第3に、基体と、該基体上に形成された
帯状のCrSiN膜からなる薄膜抵抗体と、該薄膜抵抗
体に接続して電流又は電圧を印加する一対の電気的接続
体とを有する半導体装置であって、前記CrSiN膜か
らなる薄膜抵抗体は、クロムシリコン(CrSi)から
なるターゲットと窒素(N)を含むアルゴンガスとを用
いた反応性スパッタリングにより形成されていることを
特徴とする半導体装置によって達成される。
【0009】
【作 用】図5(a),(b)は、本願発明者の実験結
果に基づく本発明の作用についての比較説明図である。
【0010】図5(a),(b)は、それぞれCrSi
C膜及びCrSiN膜からなる薄膜抵抗体を高温放置し
た時の抵抗値の経時変化を示す。なお、比較のため、従
来のCrSi2 膜からなる薄膜抵抗体についても同様に
高温放置試験を行い、その抵抗値の経時変化も示す。図
5(a),(b)において、縦軸は初期の抵抗値に対す
る所定時間経過後の抵抗値の変動率を示し、横軸は加熱
処理時間を示す。
【0011】実験に用いた3種類の試料は、それぞれ次
のようにして作成された。即ち、 クロムシリコン(CrSi)からなるターゲットと1
0〜40%のメタン(CH4 )ガスを含むアルゴンガス
とを用い、ターゲットと被形成基体との間にRFバイア
スを印加して行う反応性スパッタリングにより膜厚約2
00ÅのCrSiC膜からなる薄膜抵抗体が形成され
た。
【0012】クロムシリコン(CrSi)からなるタ
ーゲットと5〜20%の窒素(N2)ガスを含むアルゴ
ンガスとを用いた反応性スパッタリングにより膜厚約2
00ÅのCrSiN膜からなる薄膜抵抗体が形成され
た。また、反応性スパッタリングは、ターゲットと被形
成基体との間にRFバイアスを印加した場合と、DCバ
イアスを印加した場合との2つの場合について行った。
【0013】更に、上記の薄膜抵抗体の両端には、それ
ぞれ電流又は電圧を印加するアルミニウム膜からなる配
線層が接続された。上記の試料について、大気中,温度
300℃の条件で高温放置試験を行い、所定時間の経過
毎に薄膜抵抗体に接続された一対の配線層に電流を印加
して配線層間の電圧を測定することにより抵抗値の計測
を行った。これにより、薄膜抵抗体そのものの抵抗変動
率のみならず、配線層とのコンタクト性の良し悪しも評
価可能である。
【0014】図5(a),(b)に示す実験結果によれ
ば、CrSiC膜からなる薄膜抵抗体及び2種類のCr
SiN膜からなる薄膜抵抗体全て1000時間経過後でも0.
05%程度の抵抗値の変動率であり、D/Aコンバータ等
精度の要求される用途に対しても十分許容できるもので
ある。なお、従来例の場合、抵抗値の変動率は経時的に
漸次増加し、1000時間経過後には0.2%以上に達し
た。
【0015】以上のように、CrSiC膜からなる薄膜
抵抗体やCrSiN膜からなる薄膜抵抗体を用いること
により、抵抗値の経時的な熱的安定性の改善及び配線層
とのコンタクト性の改善を図ることができる。
【0016】
【実施例】(1)第1の実施例 次に、図面を参照しながら本発明の実施例について説明
する。図4は、本発明の第1の実施例の薄膜抵抗体の形
成に用いられる反応性スパッタ装置の構成図である。
【0017】図4において、11はチャンバ、12はチ
ャンバ内にスパッタガスを導入するガス導入口、13は
チャンバ11内を減圧するために排気するとともに、使
用済みのガス等をチャンバ外へ排出する排気口、14は
ターゲット16を載置し、RF電源17やDC電源18
の一方の端子と接続する電極、15はウエハ20を載置
し、直列に接続されたRF電源17とDC電源18との
他方の端子と接続する電極、19はRF電源17/DC
電源18と電極14,15とを接続する配線である。な
お、RF電源17/DC電源18はそれぞれ単独に使用
することもできるし、同時に使用することもできる。
【0018】次に、図1(a)〜(d),図2(e),
(f)を参照しながら、本発明の第1の実施例の薄膜抵
抗体を有する半導体装置の製造方法について説明する。
まず、図1(a)に示すように、熱酸化によりシリコン
基板(基体)1上に膜厚約4000Åのシリコン酸化膜(絶
縁膜)2を形成する。
【0019】次いで、シリコン基板1を反応性スパッタ
装置の電極15上に載置するとともに、クロムシリコン
(CrSi)からなるターゲット16を電極14にセッ
トする。続いて、排気口13からチャンバ11内を排気
して減圧した後、ガス導入口12から30%のCH4
スを含むArガスを導入し、圧力を3mTorr に保持す
る。次に、DC電源18をオンして電極14,15間に
パワー0.5 KWのDC電力を印加する。これにより、C
4 ガスを含むArガスがプラズマ化し、Arイオンが
ターゲット16に衝突してCrSi粒子が電界によりウ
エハ20に向かって飛散する。このとき、活性化された
C粒子とCrSi粒子とが結合してウエハ2上に達し、
CrSiC膜が形成されていく。
【0020】この状態を5分間保持して、シリコン酸化
膜2上に膜厚約200ÅのCrSiC膜3を形成する
(図1(b))。次に、CrSiC膜3上にレジスト膜
を形成した後、帯状の抵抗体に対応するマスクパターン
に基づいて、選択露光・現像し、レジストパターン4を
形成する。
【0021】次いで、塩素系のガスを用いたRIE(反
応性イオンエッチング)により、レジストパターン4を
マスクとしてCrSiC膜3をエッチング・除去し、幅
約8μm,長さ160μmのCrSiC膜3からなる薄
膜抵抗体3aを形成する(図1(c))。
【0022】次に、レジストパターン4を除去した後、
薄膜抵抗体3aを被覆して膜厚約0.7μmのアルミニ
ウム膜5を形成する(図1(d))。次いで、アルミニ
ウム膜5上にレジスト膜を形成した後、パターニング
し、レジストパターン6を形成する。
【0023】次いで、燐酸+硝酸の混合液を用いたウエ
ットエッチングにより、レジストパターン6をマスクと
してアルミニウム膜5をエッチング・除去し、薄膜抵抗
体3aの両端で接続し、薄膜抵抗体3aに電流又は電圧
を印加する一対の配線層(電気的接続体)5a,5bを
形成する。次に、窒素雰囲気中,温度450℃で30分
間アニールして配線層5a,5bと薄膜抵抗体3aとの
オーミック性を向上させる(図2(e))。
【0024】その後、薄膜抵抗体3a及び配線層5a,
5bを被覆して膜厚約1μmのPSG膜7/膜厚約3000
Åのシリコン窒化膜8を順次形成した後、PSG膜7/
シリコン窒化膜8にワイヤボンディングのワイヤを接続
する開口部を形成すると、薄膜抵抗体3aを有する半導
体装置が作成される(図2(f))。
【0025】次に、上記の半導体装置の薄膜抵抗体3a
について高温放置試験を行い、経時的な熱的安定度を調
査した。図5(a)は、CrSiC膜からなる薄膜抵抗
体3aを高温放置した時の抵抗値の経時変化を示す。な
お、比較のため、従来のCrSi2 膜からなる薄膜抵抗
体についても同様に高温放置試験を行い、その抵抗値の
経時変化も示す。図5(a)において、縦軸は初期の抵
抗値に対する所定時間経過後の抵抗値の変動率を示し、
横軸は加熱処理時間を示す。
【0026】上記の試料について、大気中,温度300
℃の条件で高温放置試験を行い、所定時間の経過毎に薄
膜抵抗体3aに接続された一対の配線層5a,5b間に
電流を印加して配線層5a,5b間の電圧を測定するこ
とにより抵抗値の計測を行った。これにより、薄膜抵抗
体3aそのものの抵抗値の変動率のみならず、配線層5
a,5bとの間のコンタクト性の良し悪しも評価可能で
ある。
【0027】図5(a)に示す実験結果によれば、Cr
SiC膜からなる薄膜抵抗体3aは1000時間経過後でも
0.05%程度の抵抗値の変動率であり、D/Aコンバータ
等精度の要求される用途に対して十分許容できるもので
ある。なお、従来例の場合には、抵抗値の変動率は経時
的に漸次増加して1000時間経過後には0.2%以上に達
した。
【0028】以上のように、CrSiC膜からなる薄膜
抵抗体3aを用いることにより、従来の薄膜抵抗体と比
較して、抵抗値の経時的な熱的安定性及びアルミニウム
膜からなる配線層5a,5bとのコンタクト性を改善す
ることができる。
【0029】これにより、D/Aコンバータ等に必要な
高精度の薄膜抵抗体を得ることができる。なお、第1の
実施例では、反応性スパッタの際、DCバイアスを印加
しているが、RFバイアスを印加してもよいし、DCバ
イアス及びRFバイアスを同時に印加してもよい。
【0030】また、反応性スパッタの際、基板加熱を行
っていないが、基板加熱を行ってもよい。更に、一対の
電気的接続体として共に配線層5a,5bを用いている
が、一方が配線層で他方が半導体基板1でもよいし、両
方が半導体基板1に形成され、分離されたp型又はn型
の導電型領域層でもよい。
【0031】(2)第2の実施例 次に、図3(a)〜(d)を参照しながら、本発明の第
2の実施例の薄膜抵抗体を有する半導体装置の製造方法
について説明する。
【0032】まず、熱酸化によりシリコン基板(基体)
1a上に膜厚約4000Åのシリコン酸化膜(絶縁膜)
2aを形成した後、図4に示す反応性スパッタエッチン
グ装置の電極15上にシリコン基板1aを載置するとと
もに、CrSiからなるターゲット16を電極14にセ
ットする。続いて、排気口13からチャンバ11内を排
気して減圧した後、ガス導入口12から10%のN2
スを含むArガスを導入し、圧力を3mTorr に保持す
る。次に、RF電源17をオンして電極14,15間に
パワー密度3.1W/cm2 のRF電圧を印加する。こ
れにより、N2 ガスを含むArガスがプラズマ化し、A
rイオンがターゲット16に衝突してCrSi粒子が電
界によりウエハ20に向かって飛散する。このとき、活
性化されたN粒子とCrSi粒子とが結合してウエハ2
上に達し、CrSiN膜が形成されていく。
【0033】この状態を10分間保持して、シリコン酸
化膜2a上に膜厚約200ÅのCrSiN膜3bを形成
する(図3(a))。次に、CrSiN膜3b上にレジ
スト膜を形成した後、パターニングし、レジストパター
ン4aを形成する。
【0034】次いで、塩素系のガスを用いたRIEによ
り、レジストパターン4aをマスクとしてCrSiN膜
3bをエッチング・除去し、幅約8μm,長さ約160
μmのCrSiN膜3bからなる薄膜抵抗体3cを形成
する(図3(b))。
【0035】次に、レジストパターン4aを除去した
後、薄膜抵抗体3cを被覆して膜厚約0.7μmのアル
ミニウム膜5aを形成する。次いで、アルミニウム膜5
a上にレジスト膜を形成した後、パターニングし、レジ
ストパターン6aを形成する。
【0036】次いで、燐酸+硝酸の混合液を用いたウエ
ットエッチングにより、レジストパターン6aをマスク
としてアルミニウム膜5aをエッチング・除去し、薄膜
抵抗体3cの両端で接続し、薄膜抵抗体3cに電流又は
電圧を印加する一対の配線層(電気的接続体)5c,5
dを形成する。次に、窒素雰囲気中,温度450℃で3
0分間アニールして配線層5c,5dと薄膜抵抗体3c
とのオーミック性を向上させる(図3(c))。
【0037】その後、薄膜抵抗体3c及び配線層5c,
5dを被覆して膜厚約1μmのPSG膜7a/膜厚約30
00Åのシリコン窒化膜8aを形成した後、PSG膜7a
/シリコン窒化膜8aにワイヤボンディングのワイヤを
接続する開口部を形成すると、薄膜抵抗体3cを有する
半導体装置が作成される(図3(d))。
【0038】次に、上記の半導体装置の薄膜抵抗体3c
について高温放置試験を行い、経時的な熱的安定度を調
査した。図5(b)は、CrSiN膜からなる薄膜抵抗
体3cを高温放置した時の抵抗値の経時変化を示す。図
5(b)において、縦軸は初期の抵抗値に対する所定時
間経過後の抵抗値の変動率を示し、横軸は加熱処理時間
を示す。
【0039】上記の試料について、大気中,温度300
℃の条件で高温放置試験を行い、所定時間の経過毎に薄
膜抵抗体3cに接続された一対の配線層5d,5e間に
電流を印加して配線層5d,5e間の電圧を測定するこ
とにより抵抗値の計測を行った。これにより、薄膜抵抗
体3cそのものの抵抗値の変動率のみならず、配線層5
d,5eとの間のコンタクト性の良し悪しも評価可能で
ある。
【0040】図5(b)に示す実験結果によれば、RF
バイアスを印加して形成されたCrSiN膜からなる薄
膜抵抗体3cは1000時間経過後でも0.05%程度の抵抗値
の変動率であり、D/Aコンバータ等精度の要求される
用途に対して十分許容できるものであった。なお、上記
の第2の実施例では、CrSiN膜からなる薄膜抵抗体
3cはRFバイアスを印加して反応性スパッタにより形
成されているが、DCバイアスを印加して形成された場
合にも、図5(b)に示すように、RFバイアスを印加
して形成された薄膜抵抗体3cとほぼ同じような抵抗値
の変動率を得ることができた。
【0041】以上のように、CrSiN膜からなる薄膜
抵抗体3cを用いることにより、従来の薄膜抵抗体と比
較して、抵抗値の経時的な熱的安定性及びアルミニウム
膜からなる配線層5d,5eとのコンタクト性を改善す
ることができる。
【0042】これにより、D/Aコンバータ等に必要な
高精度の薄膜抵抗体を得ることができる。なお、第2の
実施例では、反応性スパッタを行う際、RFバイアス又
はDCバイアスを単独に印加しているが、RFバイアス
とDCバイアスとを同時に印加することもできる。
【0043】また、反応性スパッタの際、基板加熱を行
っていないが、基板加熱を行ってもよい。更に、一対の
電気的接続体として共に配線層5a,5bを用いている
が、一方が配線層で他方が半導体基板1でもよいし、両
方が半導体基板1に形成され、分離されたp型又はn型
の導電型領域層でもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明の半導体装置にお
いては、CrSiC膜からなる薄膜抵抗体又はCrSi
N膜からなる薄膜抵抗体を用いることにより、従来の薄
膜抵抗体と比較して、抵抗値の経時的な熱的安定性及び
アルミニウム膜からなる配線層とのコンタクト性を改善
することができる。
【0045】これにより、D/Aコンバータ等に必要な
高精度の薄膜抵抗体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の薄膜抵抗体を有する半
導体装置の製造方法について説明する断面図(その1)
である。
【図2】本発明の第1の実施例の薄膜抵抗体を有する半
導体装置の製造方法について説明する断面図(その2)
である。
【図3】本発明の第2の実施例の薄膜抵抗体を有する半
導体装置の製造方法について説明する断面図である。
【図4】本発明の実施例の薄膜抵抗体の形成に用いられ
る反応性スパッタリング装置の構成図である。
【図5】本発明の実施例の薄膜抵抗体の経時的な熱的安
定度についての実験結果説明図である。
【図6】従来例の薄膜抵抗体を有する半導体装置につい
て説明する断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板(基体)、 2 シリコン酸化膜(絶縁膜)、 3 CrSiC膜、 3a,3c 薄膜抵抗体、 3b CrSiN膜、 4,6 レジストパターン、 5,5c アルミニウム膜、 5a,5b,5d,5e 配線層、 7,7a PSG膜、 8,8a シリコン窒化膜、 11 チャンバ、 12 ガス導入口、 13 排気口、 14,15 電極、 16 ターゲット、 17 RF電源、 18 DC電源、 19 配線、 20 ウエハ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と、該基体上に形成された帯状のC
    rSiC膜からなる薄膜抵抗体と、該薄膜抵抗体に接続
    して電流又は電圧を印加する一対の電気的接続体とを有
    する半導体装置であって、 前記CrSiC膜からなる薄膜抵抗体は、クロムシリコ
    ン(CrSi)からなるターゲットと炭素(C)を含む
    アルゴンガスとを用いた反応性スパッタリングにより形
    成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記炭素(C)を含むアルゴンガスは、
    メタン(CH4 )を含むアルゴンガスであることを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 基体と、該基体上に形成された帯状のC
    rSiN膜からなる薄膜抵抗体と、該薄膜抵抗体に接続
    して電流又は電圧を印加する一対の電気的接続体とを有
    する半導体装置であって、 前記CrSiN膜からなる薄膜抵抗体は、クロムシリコ
    ン(CrSi)からなるターゲットと窒素(N)を含む
    アルゴンガスとを用いた反応性スパッタリングにより形
    成されていることを特徴とする半導体装置。
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