JPH0629402B2 - 可変性光透過率物品 - Google Patents

可変性光透過率物品

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JPH0629402B2
JPH0629402B2 JP1503281A JP50328189A JPH0629402B2 JP H0629402 B2 JPH0629402 B2 JP H0629402B2 JP 1503281 A JP1503281 A JP 1503281A JP 50328189 A JP50328189 A JP 50328189A JP H0629402 B2 JPH0629402 B2 JP H0629402B2
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alkyl
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halogen
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クラノ、ジョン・シー
キアトコウスキ、パトリシア・エル
フルディッチ、ロドニー・ジェー
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/0041Optical brightening agents, organic pigments
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
    • G02B1/041Lenses

Description

【発明の詳細な説明】 発明の説明 本発明は、可変性光透過率物品、その物品の製造法、及
びそのような物品を製造するのに有用な光変色性(phot
ochromic)組成物に関する。より詳しくは本発明は、可
変性光透過率特性が、或る光変色性有機物質を併用する
ことにより付与される物品及び組成物に関する。
透過する光の量及び波長に依り分光学的透過率が可逆的
に変化し得る材料を調製する試みが従来なされ、有機化
学の分野に於いて光変色性有機物質の開発がなされてき
た。光変色性有機物質を含む透明な有機ホスト材料の透
過率は、紫外線(例えば太陽光中のそれ、水銀ランプの
光)、又は短波長の可視光(以後、これらを単に「光」
という。)を照射すると低下するが、照射を中断したり
この物品を暗室に貯蔵すると元の透過率に戻る。
多くの光変色性有機物質は、これが透明なプラスチック
の眼鏡物品(例えばレンズ)に含まれそして「光」で活
性化した場合、可視光スペクトルに於ける吸収が狭くな
り、或る色(例えば青色)を示す。しかしこれは普通、
レンズを使用する消費者にとっては美的に受入れられる
ものではない。「光」で活性化した場合、光変色性物質
を含む有機透明材料は、もっと目立たない色(例えば、
目立たないグレーやブラウン)に変化するのが好まし
い。消費者にとっては特に、極僅かな青味を帯びた、又
は帯びていない目立たないグレーが最も喜ばしく求めら
れる。
本発明者等は、或る光変色性有機物質を併用すれば、室
温で活性化した場合に所望のより目立たない色となる事
を見出した。特に、590nm以上の可視域に活性化の吸
収極大を有する光変色性有機物質と、約400nm〜59
0nmの可視域に少なくとも1つの活性化吸収極大を有す
る光変色性有機物質を適度に併用すれば、適当なマトリ
ックス中に於いて(活性化した時に)殆んど目立たない
色(例えばグレー)になる事を見出した。ホスト材料に
対しもっとも目立たないグレーに近い色を、例えば、光
変色性物質含有ホスト材料に、少量の併用し得る淡色剤
(染料)を塗布する事により、達成する事が出来る。
発明の詳細な記述 本発明の実施に於いて使用する光変色性有機物質の第1
群は、590nm以上の可視域に活性化の吸収極大を有す
るものである。好ましくは、この光変色性有機物質の第
1群の活性化吸収極大は、少なくとも600nm以上であ
る。一般に、活性化吸収極大は約600〜650nm(例
えば、約620nm)である。そのような光変色性有機物
質は、適当な溶媒中若しくはマトリックス中紫外光にさ
らされると、典型的な青色、青緑色、若しくは青紫色を
示す。そのような活性化吸収極大を示す光変色性有機物
質の具体例としては、スピロ(インドリノ)ナフトキサ
ジン類、スピロ(インドリノ)ピリドベンゾキサジン
類、スピロ(ベンズインドリノ)ナフトキサジン類及び
スピロ(ベンズインドリノ)ピリドベンゾキサジン類が
挙げられる。本発明の実施に当たっては、そのようなス
ピロ(インドリン)タイプの物質としては、その混合物
であってもよい。
スピロ(インドリノ)ナフトキサジン類は、当業者によ
く知られる。例えば、米国特許第3562172号、同
第3578602号、同第4215010号、同第43
42668号及び英国特許出願第2171404号を参
照せよ。スピロ(インドリノ)ピリドベンゾキサジン類
は、米国特許第4637698号に記載される。スピロ
(ベンズインドリノ)ピリドベンゾキサジン類及びスピ
ロ(ベンズインドリノ)ナフトキサジン類は、同時係属
で同時譲渡した米国特許出願番号第78315号(19
87年7月27日提出)に記載のものである。前述の特
許及び特許出願に於けるそのようなスピロ(インドリ
ン)タイプの物質を、参照によりここに導入し、開示す
る。
約400nm〜590nmの可視域に少なくとも1つの活性
化吸収極大を有する光変色性有機物質には、スピロ(イ
ンドリノ)ベンゾキサジン類が含まれる。そのようなベ
ンゾキサジン類は、同時譲渡、同時係属の米国特許出願
番号第929936号(1986年、11月12日提
出)に記載され、これを参照によりここに導入し、開示
する。前述の400nm〜590nm域に少なくとも1つの
吸収極大、好ましくは2つの吸収極大を示す光変色性有
機物質は、その混合物であってもよい。光変色性物質の
この第2群に於ける活性化吸収極大は、好ましくは約4
00nm〜約570nm域に存する。本発明の実施に於いて
は、前述のスピロ(インドリノ)ベンゾキサジン類以外
の、前述の活性化吸収極大を示す光変色性物質を、単独
で又はスピロ(インドリノ)ベンゾキサジン類と併用し
て使用してもよい。
群Iの光変色性有機物質(即ち、590〜約700約nm
に活性化吸収極大を示す物質)は、群IIの光変色性有機
物質(即ち、約400〜590nmに活性化吸収極大を示
す物質)を補完するように選択される。逆も又同様であ
る。即ち、群IとIIの光変色性物質は、それぞれの活性
化吸収極大が、互いに近接しないように、つまり各物質
のスペクトルを結合した時、添加的効果ではなく、補完
的効果が存在するように各極大が十分分離するように、
選択される。このような補完的効果により、結合スペク
トルは滑らかになり、又は水平化する。その結果、単一
吸収極大の増大化は起こらず、より目立たない色とな
る。換言すれば、1つの光変色性物質は、活性化した時
に、他の光変色性物質が強く吸収しないスペクトル領域
に於いて吸収するように選択される。逆も又同様であ
る。
群Iと群IIの光変色性有機物質は、これらを含む有機ホ
スト物質が光で活性化した時に実質的に目立たない色
(例えば、殆んど目立たないグレーやブラウン)を示す
ような量及び割合で併用される。殆んど目立たないグレ
ーカラーは、400〜700nm(例えば、440〜66
0nm)の可視域に於いて相対的に吸収が等しいスペクト
ルを示す。殆んど目立たないブラウンカラーは、400
〜550nm域の吸収が550〜700nm域のそれより適
度に大きいスペクトルを示す。
色を記述する別の方法としては、色度座標による方法が
ある。これは、色の輝度ファクターに加え、色の特性、
即ち色度を記述するものである。CIEシステムに於い
ては色度座標は、各三刺激値のそれらの合計に対する比
〔例えば、x=X/(X+Y+Z)及びy=Y/(X+
Y+Z)〕を取ることにより得られる。CIEシステム
で記述される色は、色度ダイアグラム上にプロットされ
得る(通常は色度座標xとyのプロット)。「プリンシ
プルズ・オブ・カラー・テクノロジー(Principles of
Color Technology)」〔第47頁〜第52頁、F.
K.ビルマイヤ(F.W.Billmeyer).Jr.及びマッ
クスザルツマン(Jr.and Max Saltzman)、第2版、
ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(John Willy and
Sons)、ニューヨーク、(1981年)〕を参照せ
よ。
所望の殆んど目立たない色を得るのに求められる群Iと
IIの光変色性物質の相対量は、使用する特定の光変色性
有機物質により示される活性化吸収極大に依存して変化
してもよい。一般に、群Iの光変色性物質の群IIの光変
色性物質に対するモル比は、約1:0.5〜約1:15
(例えば約1:4〜約1:12、より好ましくは約1:
6〜約1:10)の範囲で変えてもよい。本明細書中及
び請求項で述べるように、殆んど目立たない色は、色度
座標値「X」及び「Y」が以下の範囲内(D65光源)のもの
である。即ち、日射(エアーマス(Air Mass1又は
2)暴露による40%視感透過活性化後に於いてx=
0.260〜0.400,y=0.280〜0.40
0。
群I及びIIの光変色性有機物質は、当業者に既知の方法
でホスト材料に塗布又は混合してもよい。そしてそれら
は、別々に〔例えば(あらゆる順序で)段階的に〕又は
混合物としてホスト材料に塗布又は混合してもよい。更
に、ホスト材料がレンズのような透明物品(これは、反
対側の暴露面を有する。)である場合、一方の群の光変
色性有機物質を透明物品の一方の側に塗布し、他方の群
の光変色性有機物質を反対側に塗布してもよい。或るい
は、両群の光変色性物質を(別々に、又は混合物として
同時に)透明物品の一方の側に、又は(別々に、若しく
は混合物として同時に)物品の両側に塗布してもよい。
ホスト材料に光変色性物質を塗布若しくは混合する前に
又は後に、補助材を光変色性物質と共にホスト中に混合
してもよい。例えば、光変色性物質をホスト材料に塗布
する前に、紫外光吸収剤を光変色性物質と混合してもよ
い。或るいは、そのような吸収剤を、光変色性物質と投
射光との間に層として積み重ねてもよい。更に、光変色
性物質の耐光疲労性を改善するために、ホスト材料を光
変色性物質で塗布する前に、安定剤をこれと混合しても
よい。安定剤としては、ヒンダードアミン光安定剤及び
−重項酸素クエンチャー(例えば有機配位子を有するニ
ッケルイオン錯体)を使用してもよい。それらは単独で
使用しても、併用してもよい。そのような安定剤として
は、ヨーロッパ特許出願第195898号に記載され
る。
より美しくするために、医学的観点から、或るいはファ
ッションから、(化学的及び色調的に)併用し得る淡色
剤(tint)、例えば染料をホスト材料に塗布してもよ
い。選択される特定の染料としては、前述の要件及び達
成される結果に依存して変わってもよい。一つの態様と
して、光変色性物質を活性化した結果生じた色を補完す
るように、即ち例えば、より目立たない色となるように
或るいは投射光の特定波長を吸収するように、染料が選
択される。他の態様としては、光変色性物質が活性化さ
れていない時に、ホストマトリックスに所望の色相を付
与するように、染料が選択されてもよい。最後に、適当
な保護塗料をホスト材料の表面に塗布してもよい。これ
らは、耐摩耗塗料又は酸素バリヤーとして働く塗料(例
えば、ポリビニルアルコール塗料)であってよい。その
ような塗料は、当業者に既知である。
光変色性物質又はこれを含む組成物は、種々の方法でホ
スト材料に塗布又は混合してもよい。そのような方法に
は、ホスト材料中への物質の溶解又は分散(例えば、浸
漬又は熱転移によるホスト材料中への光変色性物質のイ
ムビビション);ホスト材料の隣接層間に別の層として
光変色性物質を組込む方法;及びホスト材料に光変色性
物質を塗装し塗装物とする方法が含まれている。用語
「イムビビション」又は「イムバイブ(imbibe)」は、
ホスト材料中への光変色性物質のみの透過、多孔質ポリ
マー中への光変色性物質の溶媒による転移吸収、気相転
移、及び他のそのような転移メカニズムを含み、それら
を意味する。そのような例としては; (a)本発明光変色性化合物またはそれを含む組成物を、
硬化して重合ホスト材料を生成する重合性組成物と混合
し、該重合性組成物をフィルム、シートまたはレンズに
鋳造し、又は射出成形もしくは他の方法によりシートや
レンズを形成し、或は乳化重合若しくは懸濁重合により
顔料として使用される光変色性粒状材料の形態とする; (b)本発明光変色性物質を水、アルコール、その他の溶
媒または混合溶媒に溶解または分散し、これに固体のホ
スト材料を数分から数時間、例えば2−3分から2−4
時間浸漬することにより、固体ホスト材料に吸収させ
る。浸漬は好ましくは昇温下、通常50〜120℃で行
なう。しかし、より高い温度を使用してもよい。次いで
ホスト材料を引きあげ乾燥する; (c)光変色性物質及びそれを含む組成物は又、あらゆる
便利な方法、例えば重合性結合剤の存在下の光変色性物
質の溶液若しくは分散液の噴霧、はけ塗、回転被覆若し
くは浸漬被覆によりホスト材料の表面に塗装しても良
い。その後、この光変色性物質はこれを、例えばオーブ
ン中数分〜数時間80〜180℃の温度範囲で加熱する
ことによりホスト材料によって吸収される; (d)上述のイムビビション工程の変法として、光変色性
物質若しくはそれを含む組成物を一時的に仮の支持体、
例えば1枚のクラフト紙、アルミニウム箔、ポリマーフ
ィルム若しくは織物上に載せ、それからこれをホスト材
料に近接若しくは接触して置いて、例えばオーブン中で
加熱することが出来る。この操作及び前述の工程は、所
望量の光変色性物質をホスト材料中に吸収させるため
に、1回以上繰り返してもよい; (e)光変色性化合物は、あらゆる適当な方法、例えば噴
霧、はけ塗、回転被覆若しくは浸漬被覆によって接着性
フィルムの形態でホストの表面に塗装される透明重合体
材料中に溶解又は分散することが出来る;そして (f)最後に、光変色性化合物は上述のあらゆる方法によ
り透明重合体材料に取り込まれ又は塗布され、それから
ホスト材料の隣接層に対して分離層中間物としてホスト
材料の中に置くことが出来る。
更に、光変色性物質のホスト材料へのイムビビション
は、英国特許出願第2174711号記載の方法により
行なってもよい(これを、参照によりここに全て導入す
る。)。その方法では、光変色性物質が溶解している重
合体樹脂の、実質的にまだらの無い実質的に均一なフィ
ルムを、ホスト材料の表面に塗装する。フィルムを支持
しているホスト材料を、光変色性物質の融点以下のこれ
に近い温度まで、光変色性物質が光変色性を示すに十分
な量がホスト表面に取込まれるのに十分な時間、加熱す
る。次いで光変色性が乏しくなったフィルムを、適当な
溶剤でホスト表面から取除く。
光変色性物質をホスト材料(例えば、眼鏡用レンズにイ
ムビビションし、前述のような殆んど目立たないグレー
又はブラウンカラーとするには、(適当なモル比で)使
用される群I及びIIの光変色性物質を適当な溶媒(例え
ばトルエン)に溶かし、この溶液を一時的な基材(例え
ばフィルターペーパー又はサブ段落(d)で述べたような
他の支持体)中に吸収させることにより、好適に行なわ
れる。光変色性物質の溶剤中の濃度は、溶剤に対するこ
の物質の溶解度に依存して変えてもよい。好ましくは、
光変色性物質は溶剤中に約5〜15重量%(例えば10
重量%)の濃度で存在する。もし、一時的な基材が置か
れるホスト材料の表面が不規則なものであったり、或る
いはレンズのようにカーブして平面でない場合、この一
時的な基材は、これが置かれるホスト材料表面の形状を
とり得る柔軟な材料であってよい。
光変色性物質の溶液を含むこの一時的な基材は、乾燥し
て溶剤を除去し、この基材をホスト材料の表面に接触し
て置く。基材とホスト表面との界面に於ける接触を確実
に均一なものとするために、ホスト材料表面の形状をし
た金属キヤップを一時的な基材の上面に任意に置いても
よい。例えば、ホストがレンズの場合、キヤップ及び一
時的な基材の形状はレンズの形状(例えばレンズの凸面
又は凹面)に一致させる。次いで、金属キヤップ−一時
的な基材−ホスト材料を含むこのサンドイッチ体を、光
変色性物質の光変色量がホスト材料表面に吸収されるに
十分な時間、加熱する。加熱時間は、約15〜120
分、普通は45〜90分であり、転移温度は145〜1
55℃であってよい。
前述の工程は、1回以上(例えば少なくとも2回)繰り
返してもよく、所望量の光変色性物質をホスト材量表面
(例えば表面層)に約50ミクロンの厚さまで吸収させ
てもよい。半製品レンズの場合、イムビビション工程は
レンズの前面(凸面)に対し行ない、後面(凹面)は仕
上げ(研磨)する。更に、前述したように及び別に同時
譲渡した出願に特許請求したように、レンズのエッジは
光変色性物質を熱転移する前に、不完全さを避けるため
に研磨してもよい。次いで、所望により、ホスト材料を
色調の合う染料(例えばブラウン、イエローブラウン、
又はグレー染料)で薄く色付けてもよい。典型的には色
付けは、選択した染料の加熱水性分散液中にホスト材料
を浸漬する事により行なわれる。色付けの程度は、染浴
の温度、及びホスト材料の溶中での滞留時間により調整
される。一般に、染浴の温度は100℃以下(例えば7
0〜90℃、具体的には80℃)であり、ホスト材料の
染浴中での滞留時間は5分以下(例えば0.5〜3分、
具体的には約2分)である。色付けの程度は、製造した
物品が約70〜80%(例えば80〜82%)の光透過
率を示すような程度である。
スピロ(インドリノ)ピリドベンゾキサジンとスピロ
(インドリノ)ベンゾキサジン光変色性物質との併用物
を含む眼鏡レンズの場合、イムビビション工程の後はレ
ンズは僅かに黄味を帯びる。僅かに褐色の色相とするた
めに、併用し得る染料(例えばマゼンタ染料)を用いレ
ンズを色付けしてもよい。光変色性物質含有ホスト材料
を色付けするのに使用する特定染料は、上述のように、
使用条件(例えば温度、及びレンズに投射される「光」
の量と波長)下に於いて、活性化した及び/又は非活性
化状態のホスト材料に対して望まれる色に依存する。
本明細書中述べた光変色性物質の併用物を含む透明な
(色付けされていない)有機ホスト材料(例えばジエチ
レングリコールビス(アリルカーボネート)の重合体よ
り調製されたレンズ)は、非活性状態に於いて典型的に
は少なくとも約89%の光透過率レベルを示す。色付け
した場合、そのような材料は約70〜85%(例えば8
0〜82%)の非活性化状態に於ける光透過率を示す。
「光」で照射した場合、(色付けした若しくは色付けし
てない)そのようなホスト材料は、通常の条件(温度及
び日光)下に於いて約10〜約60%(例えば20〜5
0%)の光透過率レベルを示す。極端な温度及び日光
は、光透過率レベルに影響する。
590〜約700nmに於いて活性化吸収極大を有する光
変色性物質には、スピロ(インドリノ)タイプの化合物
〔例えば、スピロ(インドリノ)ナフトキサジン類、ス
ピロ(インドリノ)ピリドベンゾキサジン類、スピロ
(ベンズインドリノ)ピリドベンゾキサジン類、及びス
ピロ(ベンズインドリノ)ナフトキサジン類〕が含まれ
る。そのようなスピロ(インドリノ)タイプの化合物
は、次式により表わされる。
上記式I中、RはC−Cのアルキル(例えば、メ
チル、エチル、プロピル、ブチル等)、フェニル、フェ
ン(C−C)アルキル(例えば、ベンジル)、ナフ
ト(C−C)アルキル(例えば、1−ナフチルメチ
ル)、アリル、アクリル(C−C)アルキル、メタ
クリル(C−C)アルキル、カルボキシ(C−C
)アルキル(例えば、β−カルボキシエチル、γ−カ
ルボキシプロピル、δ−カルボキシブチル)、シアノ
(C−C)アルキル(例えば、β−シアノエチル、
γ−シアノプロピル、β−シアノイソプロピルおよびδ
−シアノブチル)、C−Cアシロキシ(C
)アルキル、即ち[RcC(O)ORd−(式中、RcはC
−CアルキルおよびRdはC−Cアルキル)]、
(例えば、アセトキシエチル、アセトキシプロピル、プ
ロピオニルオキシエチル、アセトキシブチルおよびプロ
ピオニルオキシプロピル)、ヒドロキシ(C−C
アルキル(例えば、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロ
ピル、およびヒドロキシブチル)、(CO)mC
(但し、mは1〜6の数)、およびモノ−および−
ジ置換フェニル(フェニルの置換基はC−Cアルキ
ルおよびC−Cアルコキシ、例えばメトキシ、エト
キシ、プロポキシ、ブトキシおよびペントキシから選択
される)からなる群から選択される。好ましくは、R
はC−Cアルキル、フェニル、ベンジル、1−ナフ
ト(C−C)アルキル(例えば、1−ナフチルメチ
ル)、カルボキシ(C−C)アルキル、シアノ(C
−C)アルキル、C−Cアシロキシ(C−C
)アルキル(例えば、C−Cアシロキシエチ
ル)、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C
O)mCH(ただし、mは1〜3の数、例えば、2)
からなる群から選択される。
式I中のRおよびRは各々C−Cアルキル、フ
ェニル、モノ−およびジ−置換フェニル、ベンジルから
なる群から選択され、又はRおよびRは結合して炭
素数6〜8の脂環基(スピロ炭素原子を含む)、ノルボ
ルニルおよびアダマンチルからなる群から選択される環
状基を形成してもよい。上記フェニルの置換基はC
アルキルおよびC−Cアルコキシ基から選択さ
れ得る。より詳しくは、RおよびRはC−C
ルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチルお
よびペンチル)およびフェニルから選択される。R
よびRのいずれか一方が第3級アルキル基、例えばt
−ブチルまたはt−アミルであるとき、もう一方は好ま
しくは第3級アルキル基以外のアルキル基である。
式I中Yは、炭素又は窒素である。Rで表わされる非
水素置換基の数とタイプはYが炭素であるか窒素である
かにより変わる。一般にYが炭素のとき、Rはハロゲ
ン(例えば、クロロ、フルオロまたはブロモ)、C
アルキル、C−Cアルコキシ(例えば、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ及びペントキ
シ)、ニトロ、シアノ、チオシアノ、C−Cモノハ
ロアルキル(例えば、クロロメチルおよびクロロエチル
等のC−Cモノクロロアルキル)、C−Cポリ
ハロアルキル(トリハロアルキル、具体的にはトリクロ
ロアルキルまたはトリフルオロアルキル例えばトリフル
オロメチルおよび2,2,2−トリフルオロエチル)お
よびモノ−又はジ−アルキルアミノ(但し、アルキルア
ミノ基のアルキル基は炭素数1〜4を有するものであ
り、例えばメチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミ
ノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノ)からなる群か
ら選択される。
式I中、「e」は0〜2(例えば1)の数であり、非水素
置換基の数を表わす。特に、「e」が1若しくは2であり
Yが炭素の時、RはC−Cアルキル、C−C
アルコキシ、クロロ、フルオロ、ブロモ、ニトロ及びト
リフルオロメチルから選択される。「e」が0のとき、非
水素置換基がまったく無く、芳香族炭素原子は全て水素
原子を有する。
Yが窒素のとき、非水素置換基Rは、C−Cアル
キル(例えばC−Cアルキル)、C−Cアルコ
キシ(例えばC−C)、及びハロゲン(例えばクロ
ロ、フルオロ、またはブロモ)から選択される。典型的
には、「e」が0でYが窒素のとき、非水素置換基は全く
存在しない。
式中Rは、C−Cアルキル、ハロゲン、C−C
アルコキシ、ニトロ、シアノ、C−Cモノハロア
ルキル、C−Cポリハロアルキル、C−Cアル
コキシカルボニル、C−Cアシロキシ、即ち、RcC
(O)O−[但しRcは、C〜Cアルキル{例えばメチ
ル、フェニレン、及び置換フェニレン(但しフェニレン
置換基は、ハロゲン、C−Cアルキル、C−C
アルコキシ、シアノ、C−Cアルコキシカルボニ
ル、C−Cポリハロアルキル、C−Cモノハロ
アルキル、及びモノ−若しくはジ−アルキルアミノ(但
しアルキルアミノ基のアルキル基は炭素数1〜4を有す
る。)から成る群より選択される。)}である。]より
選択される。フェニレン基上の置換基数は0〜2で、同
一でも異なってもよい。式I中「d」は、0〜4(例えば
0〜2、具体的には1又は2)の数であり、非水素置換
基の数を表す。R置換基の1つがフェニレン又は置換
フェニレンの場合、「d」は1又は2である。その場合「d」
が2である時、第2の置換基はフェニレン又は置換フェ
ニレン基以外のものである。「d」が0のとき、「e」で述べ
たように非水素置換基が全く存在しない。
本発明の実施に於いて使用される特に好ましいスピロ
(インドリノ)ピリドベンゾキサジン類は、次式により
表される。
式II中、R及びRは式I中のそれらと同意義で
ある。R′は、C−Cアルキル(例えばC−C
アルキル)、C−Cアルコキシ(例えばC−C
アルコキシ)、及びハロゲン(例えばクロロ、フルオ
ロ又はブロモ)より選択される。「e」は0〜1の数であ
る。一般に「e」は0であり、非水素置換基は全く存在し
ない。「e」が1のとき、R′置換基は、ピリドベンゾ
キサジン化合物中のピリドベンズ部のあらゆる置換し得
る炭素原子上(例えば、5′、6′、8′、9′または
10′位、最も普通には8′、9′又は10′位)に存
在し得る。「e」が2の時、R′置換基は同一でも異な
ってもよく、これらは各々、上述の基より選択され、上
述の置換し得る炭素原子のうちの2つの位置に存在す
る。
式II中、R′はC−Cアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル及びペンチル)、ハロゲ
ン(例えばクロロ及びフルオロ)、C−Cアルコキ
シ(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ
及びペントキシ)、ニトロ、シアノ、C−Cモノハ
ロアルキル(例えば、クロロメチル、フルオロメチル、
クロロエチル、クロロプロピル等)、C−Cポリハ
ロアルキル(例えば、トリハロアルキル)、C−C
アルコキシカルボニル、及びC−Cアシロキシ[即
ち、RcC(O)O−{但し、式中RcはC−Cアルキル
(例えばメチル)である}]より選択される。アシロキ
シ基の1例としてはアセトキシが挙げられる。あらゆる
ハロゲン(即ち、塩素、臭素、ヨウ素及びフッ素)を上
述のハロゲン又はハロアルキル置換基に使用してもよい
が、塩素、フッ素及び臭素(特に塩素とフッ素)がハロ
ゲン置換基に対しては好ましく、フッ素がポリハロアル
キル置換基[例えばトリフルオロメチル(CF)]に
対して好ましい。好ましくはR′は、C−Cアル
キル、塩素、フッ素、C−Cトリハロアルキル(例
えば、トリハロメチル、具体的にはトリフルオロメチ
ル)、及びC−Cアルコキシから選択される。
式II中、「d」は0〜4、(例えば、0〜2、即ち1また
は2)を示す。「d」が2以上のとき、R′置換基は同
一または異なって、上記基から選択される。R′置換
基は化合物のインドリノ部分のどの炭素原子、即ち4、
5、6または7位置にあってもよい。「d」が2のときは
′置換基はインドリノ部分の4および5、5および
6、4および7、または6および7の炭素原子に存在し
てもよい。
スピロ(インドリノ)ピリドベンズオキサジン類は、相
当するニトロソーヒドロキシキノリンと相当する遊離イ
ンドリン(フィッシャーズ塩基)又はインドリウム塩
(例えば、ヨウ素塩)とを反応させる事により合成され
る。そのような化合物及びその合成法は、米国特許第4
637698号に記載されており、これを参照によりこ
こに導入する。
一般式II(およびIII)の光変色性有機物質は、他の方
向機構によりインドール出発物質の形成時に分子内縮合
が起こり(フィッシャーベース),異性体の混合物であ
ってもよい。3−置換フェニルヒドラゾンのインドール
化は、4−置換インドール、6−置換インドールまたは
それらの混合物を与える。従って、「d」が1のとき、光
変色物質はインドリン環の4位、6位で置換されてもよ
く、またそれらの異性体の混合物であってもよい。「d」
が2のとき、光変色性物質は上記インドリン環の4、
5、6または7位炭素原子のいかなる組み合わせの置換
位置で置換してもよく、それらの異性体の混合物であっ
てもよい。例えば、インドリン環の4および5、4およ
び6、5および6、4および7、5および7または6お
よび7位の炭素原子で置換基を有する化合物の混合物で
あってもよい。通常「d」が2のとき、置換基は4および
5、又は5および6位に存在する。そのような異性体の
混合物を含む材料、例えば、4(および6)および5−
置換スピロ(インドリノ)ベンゾキサジン類を含む材料
であってもよい。
本発明の方法に使用され得る式IIで述べた化合物から選
択されるスピロ(インドリノ)ピリドベンズオキサジン
類の例を、表−Iに示す。そのようなピリドベンズオキ
サジン類は、R、R、R及びR′が表−Iに示
すものであり、「e」が0であり、「d」が0、1又は2のも
のである。ハイフン(−)は、非水素置換基が存在しな
いことを示す。
表−I中化合物2は、1,3,3,4,5−ペンタメチ
ルスピロ[インドリノ−2,3′[3H]ピリド[3,
2−f][1,4]ベンゾキサジン]と命名してよい。
同様に、表−Iの化合物6を、1,3,5,6−テトラ
メチル−3−エチルスピロ[インドリノ−2,3′[3
H]ピリド[3,2−f][1,4]ベンゾキサジン]
と命名してよい。表−Iの他の化合物も同様に、異なっ
た置換基を考虜して命名される。更に、式IIで述べたも
のから選択される化合物も同様に、表−Iに見られるR
、R、R、R′、及びR′に関して述べた置
換基を置換することにより命名される。「e」が1以上の
とき、R′置換基はプライム(′)記号が付せられ
る。分子のピリドベンゾキサジン部のナンバリングは、
オキサジン環の窒素原子を1′位として反時計まわりに
まわる。本発明法の実施に於いて使用され得るスピロ
(インドリノ)ナフトキサジン類は以下の式で表され
る。
(式中、R、R及びRは式Iで述べたのと同意
義。) 式III中R″は、ハロゲン(例えば、クロロ、フルオ
ロ又はブロモ)、C〜Cアルキル、C〜Cアル
コキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブ
トキシ及びペントキシ)ニトロ、シアノ、チオシアノ、
−Cモノハロアルキル(例えばクロロメチルおよ
びクロロエチル等のC−Cモノクロロアルキル)、
−Cポリハロアルキル(トリハロアルキル、具体
的にはトリクロロアルキル又はトリフルオロアルキル、
例えばトリフルオロメチルおよび2,2,2−トリフル
オロエチル)およびモノ−、又はジ−アルキルアミノ
(但し、アルキルアミノ基のアルキル基は炭素数1〜4
を有するものであり、例えばメチルアミノ、エチルアミ
ノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミ
ノ)からなる群から選択される。特にR″置換基は、
−Cアルキル、C−Cアルコキシ、クロロ、
フルオロ、ブロモ、ニトロ及びトリフルオロメチルから
選択される。
式III中「e」は、0〜2(例えば1又は2)の数であり、
非水素置換基の数を表す。「e」が0のとき、式IIIで表さ
れる分子のナフト部に於ける置換し得る炭素原子上の置
換基は、全て水素である。
式IIに於ける場合と同様に、「e」が1のとき、R″置
換基は、分子のナフトキサジン部分のナフト部に於ける
あらゆる置換し得る炭素原子上(例えば、5′、6′、
7′、8′、9′又は10′位)に存在し得る。好まし
くは、R″置換基は7′、8′または9′位炭素原子
上に存在する。「e」が2の時、R″置換基は同一でも
異なってもよく、これらは各々、上述の基より選択され
る。「e」が2のとき、R″置換基は、一般に7′と
9′位、又は8′と10′位に存在する。分子のナフト
キサジン部に於けるナンバリングは、式IIの分子のピリ
ドベンズオキサジン部に関して記述したと同様にしてな
される。
スピロ(インドリノ)ナフトキサジン類とその合成法
は、例えば米国特許第3562172号、同第3578
602号、及び同第4215010号に記載される。本
発明の実施に於いて使用され得る式IIIで述べた化合物
から選択されるスピロ(インドリノ)ナフトキサジン類
の例を、表−IIに示す。そのようなスピロ(インドリ
ノ)ナフトキサジン類はR、R、R、R″及び
″が表−II中に示すものであり、「d」が0、1又は
2であり、「e」が1のものである。表−Iと同様、ハイ
フン(−)は、非水素置換基が存在しないことを示す。
表−IIに於いて、全てのR″置換基は9′−位存在す
る。
表−IIの化合物2は、1,3,3,5,6−ペンタメチ
ル−9′−メトキシスピロ〔インドリノ−2,3′[3
H]−ナフト[2,1−b][1,4]−オキサジン〕
と命名される。同様に、表−IIの化合物6は、1,3,
5,6−テトラメチル−3−エチル−9′−メトキシス
ピロ〔インドリノ−2,3′[3H]−ナフト[2,1
−b][1,4]−オキサジン〕と命名される。表−II
の他の化合物も同様に、異なった置換基を考慮して命名
される。更に、式IIIで述べたものから選択される化合
物も同様に、命名される。
式I中のR置換基がフェニレン(即ち、オルト−フェ
ニレン、又は置換フェニレン)の場合、スピロ(インド
リノ)タイプの化合物はスピロ(ベンズインドリン)ピ
リドベンズオキサジン類とスピロ(ベンズインドリノ)
ナフトキサジン類である。そのような化合物は、次式に
よって表わされる。
式(IV) 式IV中の環Bは、分子中のインドリノセグメントに於け
る6員環に縮環した置換若しくは無置換ベンゼン環を表
わす。環Bは、この化合物のインドリノ部に於けるe、
f、又はg面に縮環してもよい。好ましくは環Bは、式
IVAと式IVBにそれぞれ表わされるように、e若しくは
g面に縮環する。
環Bがe面で縮環した場合、化合物は式IVA′に示され
るようにナンバリングされる。環Bがg面で縮環した場
合、化合物は式IVB′に示されるようにナンバリングさ
れる。
式Iに関して記述したように、式IV中のYは炭素又は窒
素であり、R、R及びRは式Iに関して記述した
のと同じである。
Yが炭素のとき、式IV中R置換基はハロゲン(例え
ば、クロロ、フルオロ、又はブロモ)、C−Cアル
キル、C−Cアルコキシ(例えば、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、ブトキシ及びペントキシ)、ニト
ロ、シアノ、チオシアノ、C−Cモノハロアルキル
(例えば、クロロメチルおよびクロロエチル等のC
モノクロロアルキル)、C−Cポリハロアルキ
ル(トリハロアルキル、具体的にはトリクロロアルキル
又はトリフルオロアルキル、例えばトリフルオロメチル
および2,2,2−トリフルオロエチル)およびモノ
−、又はジ−アルキルアミノ(但し、アルキルアミノ基
のアルキル基は炭素数1〜4を有するものであり、例え
ばメチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメ
チルアミノ、及びジエチルアミノ)からなる群から選択
される。式IV中「e」は、0〜2の数(例えば1又は2)
であり、非水素置換基の数を表わす。特に、eが1又は
2のとき、R置換基は、C−Cアルキル、C
アルコキシ、クロロ、フルオロ、ブロモ、ニトロ及
びトリフルオロメチルから選択される。
Yが炭素で「e」が1のとき、R置換基は、化合物のナ
フトキサジン部分のナフト部に於けるあらゆる置換し得
る炭素原子上(例えば、5′、6′、7′、8′、9′
又は10′位)に存在し得る。好ましくは、R置換基
は8′、又は9′位炭素原子上、特に9′位炭素原子上
に存在する。「e」が2の時、R置換基は同一でも異な
ってもよく、これらは各々、上述の基より選択される。
「e」が2のとき、R置換基は、一般に7′と9′位、
又は8′と10′位に存在する。
Yが窒素のとき、R置換基は、C−Cアルキル
(例えばC−Cアルキル)、C−Cアルコキシ
(例えばC−Cアルコキシ)、及びハロゲン(例え
ばクロロ、フルオロ又はブロモ)より選択される。Yが
窒素のとき、典型的には「e」は0である。即ち、非水素
置換基は全く存在しない。「e」が1でYが窒素のとき、
置換基は、化合物中のピリドベンゾキサジン部分に
於けるピリドベンズ部のあらゆる置換し得る炭素原子上
(即ち、5′、6′、8′、9′又は10′位、より普
通には8′、9′、又は10′位)に存在し得る。「e」
が2時、R置換基は同一でも異なってもよく、これら
は各々、上述の基より選択され、上述の置換し得る炭素
原子のうちの2つの位置に存在する。
式IV中Rは、水素、ハロゲン(例えば、クロロ、フル
オロ、又はブロモ)、C−Cアルキル(例えばC
−Cアルキル)、C−Cアルコキシ(例えば、C
−Cアルコキシ)、C−Cモノハロアルキル
(例えば、クロロメチル、クロロエチル、及びフルオロ
メチル等のC−Cモノハロアルキル)、C−C
ポリハロアルキル(例えばトリハロアルキル、具体的に
はトリクロロアルキル又はトリフルオロアルキル、例え
ばトリフルオロメチル)、シアノ及びC−Cアルコ
キシカルボニルから成る群より選択される。R′置換
基は、4又は5位の炭素原子上に存してもよい。
式IV中Rは、ハロゲン(例えば、クロロ、フルオロ、
又はブロモ)、C−Cアルキル(例えばC−C
アルキル、C−Cアルコキシ(例えば、C−C
アルコキシ)、シアノ、C−Cアルコキシカルボニ
ル、C−Cポリハロアルキル、C−Cモノハロ
アルキルおよびモノ−、又はジ−アルキルアミノ(但
し、アルキルアミノ基のアルキル基は炭素数1〜4を有
するものであり、例えばメチルアミノ、エチルアミノ、
プロピルアミノ、及びジエチルアミノ)からなる群から
選択される。
式IV中「c」は、0〜2の数(例えば、0又は1、より典
型的には0)である。分子中のベンズインドリン部に於
けるベンズ部上に置換基が存在し、「c」が1又は2であ
るとき、これは非水素置換基の数を表わす。「c」が1の
とき、R置換基は6,7,又は8位炭素原子上に存在
してもよい。同様に、「cc」が2のとき、R置換基は6
と7位、6と8位、又は7と8位炭素原子上に存在して
もよい。
特に、式IVA及びIVBで表わされる光変色性材料のう
ち、Yが窒素であり;RがC−Cアルキル(例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、s−ブチル、イソブチル及びt−ブチル)で
あり;R及びRがメチル、エチル又はフェニルであ
り;Rが、C−Cアルキル、C−Cアルコキ
シ、クロロ、フルオロ、又はシアノから選択され;R
が、水素、フルオロ、トリフルオロメチル及びC−C
アルキルから選択され;Rが、C−Cアルキ
ル、C−Cアルコキシ、クロロ、フルオロ、及びC
−Cモノ−若しくはジ−アルキルアミノから選択さ
れ;「c」が0又は1であり;「e」が0又は1であるもの
が、好ましい。
式IVAとIVBで表わされる化合物例を、表−III及び表
−IVに示す。
表−III中、Yは炭素である。表−IV中、Yは窒素であ
る。表−III中化合物1は、9′−メトキシ−1,3,
3−トリメチルスピロ〔ベンズ[e]インドリノ−2,
3′[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジ
ン〕と命名される。表−III中の他の化合物と表−IV中
の化合物も同様に、式IVの構造を有するそのような化合
物又はその置換基に関して記載した表の置換基を用い
て、置換スピロベンズ(インドリノ)ナフトキサジン類
又はスピロベンズ(インドリノ)ピリドベンゾキサジン
類のように命名される。本明細書中そのような化合物の
命名は、有機命名法に於けるIUPACルールに従う。
化合物中の炭素原子のナンバリングは、式IVA′とIV
B′に示すナンバリングに従う。ハイフン(−)は、非
水素置換基が存在しないことを示す。
群Iの上記光変色性物質は、相当する(R5)d−置換イン
ドリン(フィッシャーズ塩基)若しくはインドリウム塩
(例えばヨウ素塩)と、相当する(R4)e−置換−1−ニ
トロソ−2−ナフトール−若しくは(R4)e−置換−5−
ニトロソ−6−キノリノールとを反応させて合成するこ
とが出来る。
式VIで表される光変色性物質は、同時係属、同時譲渡の
米国特許出願番号第78325号(1987年7月27
日提出)の化合物である。その出願、及び特にそこに記
載された前述の化合物の合成法を、参照によりここに導
入する。
約400〜590nmに少なくとも一つの活性化吸収極大
を有する光変色性物質には、次式Vで表されるスピロ
(インドリノ)ベンゾキサジン化合物が含まれる。
上記式V中、R、R及びRは式Iで述べたのと同
じである。
式V中、RはC−C5 アルキル、ハロゲン(例え
ば、クロロおよびフルオロ)、C−Cアルコキシ、
ニトロ、シアノ、C−Cモノハロアルキル、C
ポリハロアルキル(例えば、トリハロアルキル)、
−CアルコキシカルボニルおよびC−Cアシ
ロキシ(例えばアセトキシ)からなる群から選択され
る。ハロゲン、即ち、塩素、臭素、ヨウ素およびフッ素
が上記ハロゲンまたはハロアルキル置換基に使用できる
が、塩素、フッ素および臭素、特に塩素およびフッ素が
ハロゲン置換基に好ましく、フッ素がポリハロアルキル
置換基に好ましく、例えば、トリフルオロメチル(CF
)が好ましい。好ましくは、RはC−Cアルキ
ル、塩素、フッ素、C−Cトリハロアルキル(例え
ば、トリハロメチル、具体的にはトリフルオロメチル)
およびC−Cアルコキシからなる群から選択され
る。
式V中、「h」は0〜4、例えば、0〜2、即ち1または
2を示す。「h」が2以上のとき、R置換基は同一また
は異なって、上記基から選択される。R置換基は化合
物のインドリノ部分のどの炭素原子、即ち4′、5′、
6′または7′位にあってもよい。「h」が2のときはR
置換基はインドリノ部分の4′および5′、5′およ
び6′、4′および7′、または6′および7′位の炭
素原子に存在してもよい。
式II及びIIIで上述したように、一般式Vの光変色性有
機化合物は他の方向機構によりインドール出発物質の形
成時に分子内縮合が起こり(フィッシャーベース)、異
性体の混合物であってもよい。このことは、式Vの化合
物についても同様に当てはまり、これを参照によりここ
に導入する。
式VのRは、ハロゲン(クロロ、フルオロ、又はブロ
モ)、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ニ
トロ、シアノ、チオシアノ、C−Cモノハロアルキ
ル(例えば、クロロメチルおよびクロロエチル)、C
−Cポリハロアルキル(例えばトリハロアルキル、具
体的にはトリフルオロメチルおよび2,2,2−トリフ
ルオロエチル)およびモノ−、またはジ−アルキルアミ
ノ(但し、アルキルアミノ基のアルキル基は炭素数1〜
4を有するものであり、例えばメチルアミノ、ジメチル
アミノ、及びジエチルアミノ)からなる群から選択され
る。式V中、「g」は1〜4、通常1、2または3、好ま
しくは1又は2の数である。特に、RはC−C
ルキル、C−Cアルコキシ、クロロ、ブロモ、ニト
ロまたはトリフルオロメチルである。
置換基は「g」が1のとき化合物のベンゾキサジン基
のベンゼン環のどの炭素原子、即ち5、6、7または8
位に存在してもよい。好ましくは、R置換基はベンゾ
キサジン基のベンゼン環の5、6または7位に存在す
る。「g」が2以上のとき、R置換基は同一または異な
って、上記基から選択される。「g」が2のときは、R
置換基は5及び6位、5および7位、5及び8位、6及
び7位、7及び8位、または6および8位に存在しても
よい。好ましくは5及び7位である。「g」が3のときR
置換基は5、6および7位;5、7および8位;6、
7および8位;または5、6および8位に存在してもよ
い。
特に重要な光変色性材料は式V(式中、RがC−C
アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イ
ソプロピル、、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル
およびt−ブチル;RおよびRがそれぞれメチル、
エチルまたはフェニル;Rがトリフルオロメチル、塩
素、フッ素、メチルまたはメトキシ;Rがメトキシ、
メチル、ニトロ、フルオロ、ブロモまたはクロロ;「h」
は1または2;および「g」は1または2を示す)で表わ
される。
式Vに包含される化合物の例を表−Vに掲げる。表−V
中、R置換基の位置を示すプライム符号(′)は省略
してある。ハイフン(−)は、非水素置換基の存在しな
いことを示す。化合物1は7−メトキシ−1′,3′,
3′,4′(および6′),5′−ペンタメチルスピロ
〔2H−1,4−ベンゾキサジン−2,2′−インドリ
ン〕と命名してもよい。化合物2−44は表−Vに記載
された置換基を用い置換スピロ(インドリノ)ベンゾキ
サジン類として同様に命名してもよい。スピロ(インド
リン)ベンゾキサジン類の命名に際しては、IUPAC
有機命名法を採用する。分子中のインドリン部分の位置
は窒素原子を(1)として時計と逆回りに番号を付して
あり、プライム符号(例えば3′)により特定する。分
子のベンゾキサジン部分の位置は酸素原子を1とし、時
計回りに番号を付してある。
本発明の光変色性物質又は組成物は一般的な有機溶剤、
例えばベンゼン、トルエン、クロロホルム、エチルアセ
テート、メチルエチルケトン、アセトン、エチルアルコ
ール、メチルアルコール、アセトニトリル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、エチレングリコールメチルエー
テル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
メチルセロソルブ、モルホリンおよびエチレングリコー
ルに溶解してもよい。この化合物はまた水及び/又は、
アルコールを含む液中に分散してもよい。
本発明の実施において用いられる光変色性物質若しくは
組成物はまた、例えば透明なポリマー類(若しくはコポ
リマー類)又はそのような透明なポリマー類のブレンド
物等の透明な有機ホスト材料と、任意の適当な有機溶剤
とから調製された無色若しくは透明な溶液、例えば前述
の有機溶剤の一種以上に溶解した、後述する透明な有機
ホスト材料であるポリマー類に溶解してもよい。この様
な溶液の例は、ポリ(ビニルアセテート)−アセトン溶
液、ニトロセルロース−アセトニトリル溶液、ポリ(ビ
ニルクロリド)−メチルエチルケトン溶液、ポリ(メチ
ルメタクレレート)−アセトン溶液、セルロースアセテ
ート−ジメチルホルムアミド溶液、ポリ(ビニルピロリ
ドン)−アセトニトリル溶液、ポリスチレン−ベンゼン
溶液およびエチルセルロース−メチレンクロリド溶液等
がある。前述の光変色性溶液または組成物は、併用し得
るホスト材料(例えば透明支持体、具体的にはセルロー
ス・トリアセテート、ポリエチレンテレフタレートまた
はバリタ紙(baryta paper)に塗布し、乾燥して物品
を得てもよい。この物品は紫外線照射により発色し、紫
外線照射源を除くと無色にかえる。
本発明光変色性物質(またはこれを含む組成物)は、併
用し得る支持体上に塗布される塗料に塗装又は配合して
もよい。又は併用し得るホスト(例えば、高分子プラス
チックホスト材料等の高分子有機材料)含有の物品に塗
布又は混合してもよい。
ポリマーホスト材料は、通常は透明であるが、半透明、
更には不透明であってもよい。ポリマー生成物は、光変
色性物質を活性化する電磁スペクトル部、即ち物質の解
放形態を形成させる紫外(UV)光波長と、そのUV活
性化形態(つまり開放形態)に於ける物質の吸収極大波
長を含む可視スペクトル部に対し、透明であることのみ
が必要である。更に、樹脂の色は、これが光変色性物質
の活性化形態の色をマスクさせないようなもの、即ち色
の変化が観測者に容易に判るものではないものである。
好ましくはホスト材料物品は固体の透明または光学的に
透明な材料、例えば眼科用部材(例えば眼鏡用レンズ)
に適する材料、または窓、風よけガラス、航空機の透明
体等に有用な材料である。本発明の光変色性物質を含む
ホスト材料は光変色性プラスチックフィルム、シート、
レンズ、例えばサングラス用、スキー・ゴーグル用レン
ズ、日よけ板、カメラレンズおよび可変デンシティ・フ
ィルターの調製に用いてもよい。本明細書において語
「光学部材」とはレンズおよび透明体を含む意味で用い
られる。
本発明の光変色性物質又は組成物は又、ホスト表面に塗
布乾燥する前に流動性塗料組成物と混合することによ
り、塗料、例えばペイント、インキ等に配合してもよ
い。
本発明光変色性有機物質又は組成物と使用し得るホスト
材料の例としては、ポリオール(アリルカーボネート)
モノマー類のホモまたはコポリマー、多管能性アクリレ
ートモノマーのホモ又はコポリマー、ポリアクリレート
類、ポリ(アルキルアクリレート)類、例えばポリ(メ
チルメタクリレート)類、セルロース・アセテート、セ
ルロース・トリアセテート、セルロース・アセテート・
プロピオネート、セルロース・アセテート・ブチレー
ト、ポリ(ビニルアセテート)、ポリ(ビニルアルコー
ル)、ポリ(ビニルクロリド)、ポリ(ビニリデンクロ
リド)、ポリウレタン類、ポリカーボネート類、ポリ
(エチレンテレフタレート)、ポリスチレン、ポリ(ス
チレン−メチルメタクリレート)コポリマー類、ポリ
(スチレン−アクリロニトリル)コポリマー、ポリビニ
ルブチラール及びジアリリデンペンタエリスリトールの
ホモ及びコポリマー等がある。特にポリオール(アリル
カーボネート)モノマー類(例えばジエチレングリコー
ルビス(アリルカーボネート)とアクリレートモノマー
のコポリマーが好ましい。)透明コポリマー類および透
明ポリマー混合物もまたホスト材料として適している。
好ましいホスト材料はポリカーボネート樹脂、例えばビ
スフェノールAとホスゲンから得られるカーボネートで
架橋された樹脂(これは商標LEXANとして販売され
ている);ポリ(メチルメタクリレート)(例えば商標
PLEXIGLASとして販売されている固形材料);
ポリオール(アリルカーボネート)、特にジエチレング
リコール・ビス(アリルカーボネート)(このモノマー
は商標CR−39として販売されている)の重合体およ
びポリオール(アリルカーボネート)と例えばビニルア
セテートとのコポリマー、例えば80−90%のジエチ
レングリコール・ビス(アリルカーボネート)と10−
20%のビニルアセテートのコポリマー;特に80−8
5%のビス(アリルカーボネート)と15−20%のビ
ニルアセテート、セルロース・アセテート、セルロース
・プロピオネート、セルロース・ブチレート、ポリスチ
レンおよびそれとメチルメタクリレート、ビニルアセテ
ートおよびアクリロニトリルとのコポリマー類およびセ
ルロースアセテート・ブチレート調製される光変的に透
明な重合化有機材料である。
重合して透明なホスト材料を形成し得るポリオール(ア
リルカーボネート)モノマーは直鎖または側鎖を有する
脂肪族または芳香族液状ポリオール類のアリルカーボネ
ート類、例えば脂肪族グリコール・ビス(アリルカーボ
ネート)化合物、またはアルキリデンビスフェノール・
ビス(アリルカーボネート)化合物等である。これらの
モノマー類はポリオール類、例えばグリコール類の不飽
和ポリカーボネート類であってよい。このモノマー類は
当業者によく知られた方法、例えば米国特許第2,37
0,567号および同第2,403,113号明細書に
記載の方法により調製してもよい。
ポリオール(アリルカーボネート)モノマー類は式(V
I): 〔式中、Rは不飽和アルコールから誘導されるラジカル
であって、通常アリルまたは置換アリル基であり、R′
はポリオールから誘導されるラジカル、およびnは総数
2−5、好ましくは2である〕で表わされる。アリル基
Rは2の位置においてハロゲン、最も好ましくは塩素ま
たは臭素、または炭素数1〜4のアルキル基、通常メチ
ルまたはエチル基で置換されていてもよい。基Rは式: 〔式中、Rは水素、ハロゲンまたはC−Cアルキ
ル基を示す〕 で表わされている。Rの典型的な例は基:アリル、2−
クロロアリル、2−ブロモアリル、2−フルオロアリ
ル、2−メタリル、2−エチルアリル、2−イソプロピ
ルアリル、2−n−プロピルアリル、及び2−n−ブチ
ルアリル等が例示される。最も一般的にはRはアリル
基:HC=CH−CH−である。
R′は2,3,4または5個の水酸基を含む脂肪族また
は芳香族ポリオールであってよいポリオールから誘導さ
れる多価ラジカルである。典型的にはポリオールは2個
の水酸基を有し、即ちグリコール、又はビスフェノール
である。脂肪族ポリオールは炭素数2〜10の直鎖また
は分枝状のものである。通常、脂肪族ポリオールとして
は炭素数2−4のアルキレングリコールまたはポリ(C
−C)アルキレングリコール、即ちエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコールまたはジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール等である。
芳香族ポリオールは式: 〔式中、Aはアサイクリック脂肪族炭化水素から誘導さ
れる2価ラジカルであって、例えば炭素数1〜4のアル
キレンまたはアルキリデンラジカル、例えばメチレン、
エチレンおよびジメチルメチレン(イソプロピリデン)
等であり、Raは炭素数1〜3の低級アルキル置換基及
びハロゲン(例えば、塩素及び臭素)を表わし、pは
0、1、2または3である〕で表わせる。好ましくは水
酸基はオルソまたははパラ位にある。
ラジカルR′の典型的な例は炭素数2−10のアルキレ
ン基、例えばエチレン、(−CH−CH−)、トリ
メチレン、メチルエチレン、テトラメチレン、エチルエ
チレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、2−メチル
ヘキサメチレン、オクタメチレンおよびデカメチレン;
アルキレンエーテル基、例えば−CH−O−CH
−,−CHCH−O−CHCH−,−CH
−O−CH−CH−,および−CHCHCH
−O−CHCHCH−;アルキレンポリエーテル
基、例えば−CHCH−O−CHCH−O−C
CH−および−CHCHCH−O−CH
CHCH−O−CHCHCH−;アルキレン
カーボネートおよびアルキレンエーテルカーボネート
基、例えば−CHCH−O−CO−O−CHCH
−および−CHCH−O−CHCH−O−C
O−O−CHCH−O−CHCH−;およびイ
ソプロピリデン・ビス(パラフェニル)、即ち、 である。最も一般的にはR′は−CHCH−,−C
CH−O−CHCH−または−CHCH
−O−CHCH−O−CHCH−である。
ポリオール(アリルカーボネート)モノマーの典型的な
例はエチレングリコール・ビス(2−クロロアリルカー
ボネート)、エチレングリコール・ビス(アリルカーボ
ネート)、ジエチレングリコール・ビス(2−メタアリ
ルカーボネート)、ジエチレングリコール・ビス(アリ
ルカーボネート)、トリエチレングリコール・ビス(ア
リルカーボネート)、プロピレングリコール・ビス(2
−エチルアリルカーボネート)、1,3−プロパンジオ
ール・ビス(アリルカーボネート)、1,3−ブタンジ
オール・ビス(アリルカーボネート)、1,4−ブタン
ジオール・ビス(2−ブロモアリルカーボネート)、ジ
プロピレングリコール・ビス(アリルカーボネート)、
トリメチレングリコール・ビス(2−エチルアリルカー
ボネート)、ペンタメチレングリコール・ビス(アリル
カーボネート)およびイソプロピリデンビスフェノール
・ビス(アリルカーボネート)等がある。
本発明に利用される工業的に重要なポリオールビス(ア
リルカーボネート)モノマーとしては: トリエチレングリコール・ビス(アリルカーボネート) および ジエチレングリコール・ビス(アリルカーボネート) CH−CH=CH, エチレングリコール・ビス(アリルカーボネート)等が
ある。ジエチレングリコール・ビス(アリルカーボネー
ト)が好ましい。
ポリオール(アリルカーボネート)モノマーを調製する
方法、即ち、ポリオール(またはアリルアルコール)の
ホスゲン化およびこれに続くアリルアルコール(または
ポリオール)によるエステル化の故に、モノマー生成物
はその中にアリルカーボネート基を連結する部分が1な
いしそれ以上のカーボネート基を含む関連モノマー種を
含んでいてもよい。これらの関連モノマー種は式 〔式中、Rは前記と同意義、Rbはジオールから誘導され
る二価ラジカル、例えばアルキレンまたはフェニレン、
およびsは総数2〜5を示す〕で表わしてもよい。ジエ
チレングリコール・ビス(アリルカーボネート)の関連
モノマー種は式: 〔式中、sは総数2〜5〕で表わされる。ポリオール
(アリルカーボネート)モノマーは典型的には2〜20
重量%の関連モノマー種を含んでよく、この様な関連モ
ノマー種は混合物、即ち、sが2、3、4等である種の
混合物として存在してもよい。
加えて、部分的に重合したポリオール(アリルカーボネ
ート)モノマー(即ちプレポリマー)を用いてもよい。
この態様ではモノマーは加熱して増粘するか、あるいは
少量、例えばモノマー100部当り0.5−1.5部
(phm)の開始剤を用いて部分的に重合してゲルを含有
しない、より粘性のモノマー性材料としてもよい。
本明細書およびクレーム中に用いられている語ポリオー
ル(アリルカーボネート)モノマーまたはそれに類する
名称、例えばジエチレングリコール・ビス(アリルカー
ボネート)は命名モノマー又はプレポリマーおよびその
中に含まれる関連モノマー種のいずれをも包含する意味
で用いられている。
合成高分子ホスト材料を調製するのに用いてもよい多官
能性アクリレートモノマー類は、アクリル酸及びメタク
リル酸より成る群から選択されるアクリル酸部と、ポリ
オール(例えば、ジオール、トリオール、またはテトラ
カルビノール)とのエステル化生成物である。特に、多
官能性アクリレートモノマーは、次式 (式中、Rtは水素又はメチル、nは2、3、4、R″
は、2〜4の水酸基を有するポリオール(例えば、ジオ
ール、、トリオール、又はテトラカルビノール)から水
酸基を除いた残基である多価ラジカル(即ち、それぞれ
2価、3価又は4価ラジカル)を表わす。)で表わされ
る。特に、Rtは水素又はメチルであり、nは2又は3
(より一般的には2)である。
R″は、α,ω−C−Cグリコール、シクロヘキサ
ンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、C−Cトリオール類及びペンタエリスリト
ールから成る群より選択される。そのようなポリオール
類の例としては、エチレングリコール、トリメチレング
リコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、プロピレングリ
コール、トリメチロールプロパン、グリセロール及びそ
の類似物等が挙げられる。
ジアクリレート類及びトリアクリレート類等の多官能性
アクリレートモノマー類の例としては、例えばエチレン
グリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタ
クリレート、1,2−プロパンジオールジアクリレー
ト、1,3−プロパンジオールジアクリレート、1,2
−プロパンジオールジメタクリレート、1,3−プロパ
ンジオールジメタクリレート、1,4−ブタンジオール
ジアクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレ
ート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,
5−ペンタンジオールジアクリレート、2,5−ジメチ
ル−1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコー
ルジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、テトラエチレングリコールジアクリレート、テトラ
エチレングリコールジメタクリレート、ジプロピレング
リコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、グリセロールトリアクリレート、グリセロールトリ
メタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ペンタエクスリトールジメタクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラアクリレート、ペンタエルスリトー
ルテトラメタクリレート、及びそのようなアクリレート
モノマー類の混合物が挙げられる。
多官能性アクリレートモノマー類の一部を、ビニル基
(CH=CH−)を含む単官能性共重合性モノマーに
替えてもよい。そのような併用可能なモノマーとして
は、単官能性アクリル及びメタクリル酸エステル、及び
−Cカルボン酸のビニルエステル(即ちビニルカ
ルボキシレート類)が挙げられる。好ましくは、共重合
モノマーは非芳香族(例えば非ベンゼノイド)含有モノ
マーである。単官能性アクリル又はメタクリルエステル
モノマー類は、次式で表わされる。
CH=C(Rt)−C(O)−O−R (XII) (式中、Rtは水素若しくはメチルであり、RはC
−C12(例えばC−C)アルキル、C−C
クロアルキル、グリシジル及びヒドロキシエチルから成
る群より選択される。)好ましくは、RはC−C
アルキル(例えばメチル若しくはシクロヘキシル)であ
る。
単官能性アクリル酸タイプのモノマー類の例としては、
アクリル及び、メタクリル酸の、アルカノール(例え
ば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、及び
オクタノール等)エステル類(例えば、メチルアクリレ
ート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート及び
エチルメタクリレート)、シクロアルカノール(例えば
シクロペンタノール及びシクロヘキサノール)エステル
類、グリシドール(3−ヒドロキシプロピレンオキサイ
ド、(d,l,dl)エステル類、及びエチレングリコー
ルエステル類が挙げられる。ビニルカルボキシレート類
の例としては、ビニルアセテート、ビニルプロピオネー
ト、ビニルブチレート及びビニルバレレートが挙げられ
る。前述の単官能性共重合性モノマーに加えて及び/又
はこれに替わって、併用可能な単官能性アリル及び2官
能性アリル共重合性モノマー類を、多官能性アクリレー
トモノマーの一部に替わって用いてもよい。単官能性ア
リルモノマーとしては、C−Cカルボン酸のアリル
エステル類、C−Cアリルエステル類及び他の共重
合性アリル化合物が含まれる。好ましい単官能性アリル
モノマーは、非芳香族化合物である。2官能性アリル共
重合性モノマー類は、式VIで表わされるポリオール(ア
リルカーボネート類)モノマー類である。
ホスト材料に塗布されるかまたは配合される光変色性化
合物又はその含有組成物の量は限定的ではなく、光変色
性効果が肉眼で識別できる量である。一般にそのような
量は光変色量といわれる。使用量は、多くの場合、照射
および光変色性物質の配合または塗布のために用いられ
る方法において望まれる色の濃度により決まる。通常、
塗布又は配合される化合物を多く加えれば加える程、よ
り濃い色が得られる。通常、ホスト材料に配合又は塗布
される光変色性化合物の量は、ホスト材料の重量に対し
て約0.01〜約20重量%、より一般的には約0.0
5〜約10重量%である。換言すれば、光変色性効果を
付与するために用いる光変色性化合物の量は、典型的に
は、ホスト材料物品の厚さとは無関係にホスト材料表面
1平方インチ当たり、約0.1〜約10、例えば0.5
〜2mgの範囲で変えてもよい。即ち、光変色性化合物は
薄い試料、フィルム又は塗膜中には高濃度で、厚い試料
中には低濃度で用いる。
本発明を以下の実施例でより詳しく説明するが、多くの
改良法及び変法が当業者には明らかなので、これはただ
説明としてのみ意図されたものである。
実施例1 9′−メトキシ−1,3,3−トリメチルスピロ[ベン
ズ[g]インドリノー2,3′[3H]ナフト[2,1−
b][1,4]オキサジン]0.0102gと5,7−
ジメトキシ−1′,3′−ジメチル−3′−エチル−
4′(及び6′)フルオロスピロ[2H−1,4−ベン
ゾキサジン−2,2′−インドリン]0.0886g
を、ジグライム1.0mlと合わせて、溶液として光変色
性物質の混合物を調製した。この溶液をバイアル瓶に加
え、僅かに硬化不足のジエチレングリコールビス(アリ
ルカボネート)ポリマーの1cm2サンプルをこの溶液に
浸漬した。このバイアル瓶を約100℃のオープン中に
約90分置いた。プラスチックサンプルをバイアル瓶か
ら取出し、これをエチルケトンですすいだ。乾燥したプ
ラスチックのテストサンプルを365nmの紫外光で照射
したところ、サンプルは無色からパープルグレーに変色
した。
ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)80
%とビニルアセテート20%から調製した小さなキャス
トシートサンプル(1cm×1cm×1/32インチ[0.
08cm])を、上記光変色性溶液に浸漬し、次いで10
0℃のオープン中3.5時間置いた。紫外光照射したと
ころ、サンプルは無色からパープルグレーに変色した。
実施例2 5,7−ジメトキシ−1′,3′,3′−トリメチル−
4′(および6′)−フルオロスピロ[2H−1,4−
ベンゾキサジン−2,2′−インドリン]0.0803
gと実施例1のスピロ(インドリノ)ナフトキサジン化
合物0.0118gを用い、実施例1の方法に従った。
ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)約8
0%とビニルアセテート20%から調製したポリマーの
小さなテストサンプルを、上記溶液に浸漬し、100℃
のオープン中90分間置いた。このプラスチックサンプ
ルを溶液から取出し、メチルエチルケトンですすぎ、紫
外光照射した。このサンプルは、バックグラウンドが僅
かにパープルの淡いグレーになった。
実施例3 実施例1のスピロ(インドリノ)ベンゾキサジン化合物
0.0997gと9′−メトキシ−1,3,3−トリメ
チルスピロ[ベンズ[e]インドリノ−2,3′[3H]
ナフト[2,1−b[[1,4]オキサジン]0.00
47gとジグライム1.5mlから調製した溶液を用い、
実施例1と同様に行った。ジエチレングリコールビス
(アリルカーボネート)約80%とビニルアセテート2
0%から調製したプラスチックの小さなテストサンプル
片(約1/2インチ×1/2インチ×1/32インチ
[1.27cm×1.27cm×0.08cm])を、上記溶
液に浸漬し、次いで155℃オーブン中2.5時間置い
た。プラスチックのテストサンプルを含むバイアル瓶を
室温まで冷却した。サンプルをバイアル瓶から取出し、
メチルエチルケトンですすぎ、乾燥した。365nmの紫
外光で照射したところ、サンプルは無色からグレーに変
色した。
実施例4 スピロ(インドリノ)ベンゾキサジン化合物0.041
gとスピロ(ベンズインドリノ)ナフトキサジン化合物
0.0085gとメチレンクロライド1mlを用い、実施
例3の光変色性物質の溶液を調製した。一枚のバルスト
ンNo.50(Balston No.50)濾紙を、この溶液で含
浸させ、2時間風乾した。次いでこの紙を、ジエチレン
グリコールビス(アリルカルボネート)約80%とビニ
ルアセテート20%から調製したプラスチックテストサ
ンプル片(4cm×4cm×0.08cm)上に、載せた。一
枚の未処理濾紙をプラスチックサンプルのもう一方の側
に載せ、このサンドイッチ体を2枚のテンパー(tempe
r)ガラス間に挾んだ。次いで、これ全体を155℃オ
ーブン中1.5時間置いた。冷却後、プラスチックテス
トサンプルをメチルエチルケトンですすぎ、乾燥し、紫
外光照射した。サンプルは、無色から薄いグレーになっ
た。
溶媒を留去するために、メチレンクロライド0.5mlを
原溶液に加え、これに他の一枚の濾紙を浸漬した。この
紙は、溶液の殆んど全てを吸収した。紙を風乾し、次い
でこれを、同じプラスチックテストサンプルの既に処理
された同じ側に載せた。未処理の濾紙一枚を、サンプル
のもう一方の側に載せ、このサンドイッチ体を2枚のテ
ンパーガラス間に挾んだ。この積層体全体を155℃オ
ーブン中約2時間置いた。これを冷却後、プラスチック
サンプルを取出し、メチルエチルケトンですすぎ、紫外
光照射した。サンプルは、淡黄色からグレーに変色し
た。
実施例5 メチレンクロライド1.0ml、5,7−ジメトキシ−
1′,3′,5′−トリメチル−3′−エチル−6′−
クロロスピロ[2H−1,4−ベンゾキサジン−2,
2′−インドリン]0.096g、及び1,3,3−ト
リメチルスピロ(インドリノ)−2,3′[3H]ピリ
ド[3,2−f][1,4]ベンゾキサジン]0.02
1gを一緒にして、光変色性溶液を調製した。実施例4
で述べたバルストンNo.50の一枚の濾紙を、この溶液
中に置き、次いで取出して、 で風乾した。ジエチレングリコールビス(アリルカーボ
ネート)から調製した硬化不足の小さなプラスチックサ
ンプルの上面に上記乾燥濾紙を載せ、これを2枚のガラ
ス板間に挾んだ。次いでこれ全体を150℃オーブン中
2時間置いた。次いでこれを室温まで冷却し、プラスチ
ックテストサンプルをメチルエチルケトンですすぎ、3
65nmの紫外光を照射した。サンプルは無色からブルー
/グレーに変色し、グレーは退色した。
実施例6 メチレンクロライド0.5ml、実施例5のスピロ(イン
ドリン)ベンゾキサジン化合物0.059gと実施例3
のスピロ(ベンズインドリノ)ナフトキサジン化合物
0.0092gを用い、実施例5と同様に行った。紫外
光を照射したところ、サンプルはブルーグレーになっ
た、メチレンクロライド1.0ml、スピロ(インドリ
ノ)ベンゾキサジン化合物0.134g及びスピロ(ベ
ンズインドリノ)ナフトキサジン化合物0.008gか
ら調製した光変色性溶液を用い、別のサンプルを調製し
た。紫外光照射により、このテストサンプルは淡黄色か
らグレーに変色した。
実施例7 メチレンクロライド1.0ml、実施例5のスピロ(イン
ドリン)ベンゾキサジン化合物0.095g及び実施例
5のスピロ(インドリノ)ピリドベンゾキサジン化合物
0.0086gから調製した溶液を用い、実施例5と同
様に行なった。紫外光照射により、サンプルは淡黄色か
らブルーグレーへと変色した。
実施例8 5,7−ジメトキシ−1′,3′,3′,5′,6′
(及び4′)ペンタメチルスピロ[2H−1,4−ベン
ゾキサジン−2,2′−インドリン]と1,3,3,
5,6(及び4)−ペンタメチルスピロ[インドリノ−
2,3′−[3H[ピリド[3,2−f][1,4]ベ
ンゾキサジンの8:1(モル比)混合物の10重量%ト
ルエン溶液で、2平方インチ(5.1平方cm)のファッ
トマン 4(Whatman 4)濾紙を含浸させた。濾紙
を、トルエンが無くなるまで風乾した。
光変色性化合物含有濾紙を、ジエチレングリコールビス
(アリルカーボネート)から調製した僅かに硬化不足の
プラスチックサンプル[2インチ(5.1cm2)、
2.2mm厚]上に載せた。紙を被覆したプラスチックを
2枚のアルミ板(0.125インチ×2.25インチ×
2.25インチ[0.3175cm×5.715cm×5.
715cm])間に挾み、これを150℃のオーブンで9
0分間加熱した。次いでこれを冷却し、冷却したプラス
チックの光変色面をアセトンで洗浄した。前述の光変色
性化合物の同一混合物を含む新しい濾紙サンプルを用
い、前述のイムビビション操作を繰返し、洗浄したプラ
スチックサンプルの光変性色面を処理した。
更にアセトン洗浄後、A.O.オータム(A.O.Autu
mn)と次いでローデンストック・マロン・ダイ[Rodens
tock Marondye、ブレイン・パワー,インク.(Brain
Power Inc.)]を用い、水性分散染浴中光変色性プ
ラスチックサンプルを2分以内で83℃で浸漬する事に
より、このサンプルを色付けした。生成したイエローブ
ラウンのプラスチックは、視感透過率80%を有した。
色付けしたこの光変色性プラスチックサンプルを、10
00ワットのキセノンランプ(365nmに於けるUV強
度=1.25mW/cm2)で人工太陽光照射した。サンプ
ルの温度は25℃に保った。活性化後、サンプルはグレ
ーとなり、視感透過率46%を有した。
実施例9 5,7−ジメトキシ−3′,3′−ジメチル−1′−n
−プロピルスピロ[2H−1,4−ベンゾキサジン−
2,2′−インドリン]と1−n−プロピル−3,3−
ジメチル−5−メトキシスピロ[インドリノ−2,3′
[3H]ピリド[3,2−f][1,4]ベンゾキサジ
ン]の8:1(モル比)混合物の10重量%トルエン溶
液で、2平方インチ(5.1cm2)のファットマン
濾紙を含浸させた。濾紙を、トルエンが無くなるまで風
乾した。
光変色性化合物含有濾紙を、ジエチレングリコールビス
(アリルカーボネート)から調製した僅かに硬化不足の
プラスチックサンプル[2平方インチ(5.1cm2
2.2mm厚]上に載せた。紙を被覆したプラスチックサ
ンプルを2枚のアルミ板(0.125インチ×2.25
インチ×2.25インチ[0.3175cm×5.715
cm×5.715cm])間に挾み、これを150℃のオー
ブンで90分間加熱した。次いでこれを冷却し、冷却し
たプラスチックの光変色面をアセトンで洗浄した。前述
の光変色性化合物の同一混合物を含む新しい濾紙サンプ
ルを用い、前述のイムビビション操作を繰返し、洗浄し
たプラスチックサンプルの光変色面を処理した。
更にアセトン洗浄後、A.O.コスマーライト[A.
O.Cosma−Lite、ブレイン・パワー,インク.]を用
い、水性分散染浴中光変色性サンプルを2分以内で83
℃で浸漬する事により、このサンプルを色付けした。生
成した淡いブラウンのプラスチックサンプルは、視感透
過率74%を有した。
色付けしたこの光変色性プラスチックサンプルを、10
00ワットのキセノンランプ(365nmに於けるUV強
度=1.25mW/cm2)で人工太陽光照射した。サンプ
ルの温度は78゜F(25℃)に保った。活性化後、サ
ンプルはグレーとなり、視感透過率42%を有した。活
性化後の色度座標は、スペクトロガード(Spectrogar
d)カラー分光光度計で測定して:x=0.276、y
=0.306であった。
実施例10 最終の色付け操作を省いた以外は、実施例9の方法を繰
返した。未活性化サンプルは、非常に薄い黄色であった
(視感透過率=89%)。このサンプルを、30分間
7.5℃で太陽光照射(365nmに於けるUV強度=
0.94mW/cm2)した。活性化サンプルは、ブルーグ
レーで、視感透過率23%であった。視感透過率40%
まで退色した後の色度座標は:x=0.267、y=
0.280であった。
実施例11 実施例9の一般法に従い、1−n−プロピル−3,3−
ジメチル−5−メトキシスピロ[インドリノ−2,3′
[3H]ピリド[3,2−f][1,4]ベンゾキサジ
ン]のみを用いて、プラスチックサンプルを調製した。
イムビビション操作を1回だけ行ない、プラスチックサ
ンプルを色付けしなかった。太陽光照射により、非常に
薄い黄色のサンプルは明るいブルーになった。視感透過
率40%に於ける色度座標は、x=0.216、y=
0.253であった。
本発明を或る具体例に関し特に詳しく記述したが、その
ような詳細な記述は、特許請求の範囲に含まれている程
度の範囲を除いて本発明の範囲の限界であると見なして
はならない。
フロントページの続き (72)発明者 フルディッチ、ロドニー・ジェー アメリカ合衆国 ロード アイランド 02906、プロビデンス、バーンズ・ストリ ート 77番

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)スピロ(インドリノ)ナフトキサジン
    類、スピロ(インドリノ)ピリドベンゾキサジン類、ス
    ピロ(ベンズインドリノ)ピリドベンゾキサジン類及び
    スピロ(ベンズインドリノ)ナフトキサジン類から成る
    群より選択され、且つ590nm以上の可視域に活性化吸
    収極大を有する第1光変色性有機物質、及び(b)約40
    0〜590nmの可視域に少なくとも1つの活性化吸収極
    大を有する第2光変色性スピロ(インドリノ)ベンゾキ
    サジン有機物質を含み、該第1及び第2光変色性有機物
    質が、光変色量で共存し且つホスト材料を太陽光に暴露
    した時の有機ホスト材料のスペクトル特性が殆んど目立
    たないカラーであるような相対比率で共存する有機ホス
    ト材料。
  2. 【請求項2】第1光変色性有機物質の第2光変色性有機
    物質に対するモル比が約1:0.5〜約1:15である
    請求項1記載のホスト材料。
  3. 【請求項3】第1光変色性有機物質の第2光変色性有機
    物質に対するモル比が約1:4〜約1:12である請求
    項1記載のホスト材料。
  4. 【請求項4】第1光変色性有機物質が590nm〜約70
    0nmの可視域に活性化吸収極大を示す請求項1記載のホ
    スト材料。
  5. 【請求項5】第1光変色性有機物質が、一般式 [式中、(a)RはC−Cのアルキル、フェニル、
    フェン(C−C)アルキル、ナフト(C−C
    アルキル、アリル、アクリリル(C−C)アルキ
    ル、メタクリル(C−C)アルキル、カルボキシ
    (C−C)アルキル、シアノ(C−C)アルキ
    ル、C−Cアシロキシ(C−C)アルキル、ヒ
    ドロキシ(C−C)アルキル、(CO)
    (ただし、mは1〜6の数)、およびモノ−および
    −置換フェニル(フェニルの置換基はC−Cアルキ
    ルおよびC−Cアルコキシから選択される。)から
    なる群から選択され、 (b)RおよびRは各々C−Cアルキル、フェニ
    ル、モノ−およびジ−置換フェニル、(フェニルの置換
    基はC−CアルキルおよびC−Cアルコキシ基
    から選択される)、ベンジルからなる群から選ばれる
    か、または結合して、炭素数6〜8の脂環基(スピロ炭
    素原子を含む)、ノルボルニルおよびアダマンチルから
    なる群から選択される環状基を形成し、 (c)Yは炭素及び窒素から選択され、 (d)Rは、Yが炭素のときハロゲン、C−Cアル
    キル、C−Cアルコキシ、ニトロ、シアノ、チオシ
    アノ、C−Cモノハロアルキル、C−Cポリハ
    ロアルキル、及びモノ−又はジ(C−C)アルキル
    アミノからなる群から選択され、 (e)RはYが窒素のとき、C−Cアルキル、C
    −Cアルコキシ、及びハロゲンから成る群より選択さ
    れ、 (f)Rは、C−Cアルキル、ハロゲン、C−C
    アルコキシ、ニトロ、シアノ、C−Cモノハロア
    ルキル、C−Cポリハロアルキル、C−Cアル
    コキシカルボニル、C−Cアシロキシ、フェニレ
    ン、及び置換フェニレンからなる群から選択され、該フ
    ェニレン置換基が、基数0〜2個でありかつハロゲン、
    −Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、
    −Cアルコキシカルボニル、C−Cポリハロ
    アルキル、C−Cモノハロアルキル、及びモノ−又
    はジ(C−C)アルキルアミノから成る群より選択
    され、および (g)eは0〜2の数を示し、dは0〜4の数(但し、R
    置換基がフェニレン又は置換フェニレンのときdは1
    〜2の数を示し、dが2のとき第2置換基はフェニレン
    基以外のものである。)を示す。] で表わされる請求項1記載のホスト材料。
  6. 【請求項6】第1光変色性有機物質が、次式 [式中、(a)RがC−Cのアルキル、フェニル、
    ベンジル、1−ナフト(C−C)アルキル、カルボ
    キシ(C−C)アルキル、シアノ(C−C)ア
    ルキル、C−Cアシロキシ(C−C)アルキ
    ル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C
    O)mCH(ただし、mは1〜3の数)からなる群
    から選択され、 (b)RおよびRが各々C−Cアルキルおよびフ
    ェニルからなる群から選択され、 (c)R′がC−Cアルキル、C−Cアルコキ
    シ及びハロゲンからなる群から選択され、「e」が0〜
    1の数であり、 (d)R′がC−Cアルキル、ハロゲン、C−C
    アルコキシ、ニトロ、シアノ、C−Cモノハロア
    ルキル、C−Cポリハロアルキル、C−Cアル
    コキシカルボニル及びC−Cアシロキシからなる群
    から選択され、および「d」が0〜4の数である] で表わされる請求項5記載のホスト材料。
  7. 【請求項7】第1光変色性有機物質が、(a)1,3,3
    −トリメチルスピロ[インドリノ−2,3′[3H]ピ
    リド[3,2−f][1,4]ベンゾキサジン]、(b)
    1,3,3,5,6(及び4)−ペンタメチルスピロ
    [インドリノ−2,3′[3H]ピリド[3,2−f]
    [1,4]ベンゾキサジン]、及び(c)1−n−プロピ
    ル−3,3−ジメチル−5−メトキシスピロ[インドリ
    ノ−2,3′[3H]ピリド[3,2−f][1,4]
    ベンゾキサジン]から成る群より選択される請求項6記
    載のホスト材料。
  8. 【請求項8】第1光変色性有機物質が、次式 [式中、(a)環Bは物質中のインドリノセグメントの
    e、f、又はg面に於いて縮環した置換又は未置換ベン
    ゼン環であり、 (b)Rは、水素、ハロゲン、C−Cアルキル、C
    −Cアルコキシ、C−Cモノハロアルキル、C
    −Cポリハロアルキル、シアノ及びC−Cアル
    コキシカルボニルから成る群より選択され、(c)R
    は、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアル
    コキシ、シアノ、C−Cアルコキシカルボニル、C
    −Cモノハロアルキル、C−Cポリハロアルキ
    ル及びモノ−又はジ(C−C)アルキルアミノから
    成る群より選択され、 (d)「c」は、0〜2の数であり、そして (e)R、R、R、R、Y及び「e」は、請求項
    5のそれらと同意義である。] で表わされる請求項5記載のホスト材料。
  9. 【請求項9】第1光変色性有機物質が、9′−メトキシ
    −1,3,3−トリメチルスピロ[ベンズ[g]インドリ
    ノ−2,3′[3H]ナフト[2,1−b]−[1,
    4]オキサジン]、及び9′−メトキシ−1,3,3−
    トリメチルスピロ[ベンズ[e]インドリノ−2,3′
    [3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]
    から成る群より選択される請求項8記載のホスト材料。
  10. 【請求項10】第2光変色性有機物質が、次式: [式中、(a)RはC−Cのアルキル、フェニル、
    フェン(C−C)アルキル、ナフト(C−C
    −アルキル、アリル、アクリリル(C−C)アルキ
    ル、メタクリリル(C−C)アルキル、カルボキシ
    (C−C)アルキル、シアノ(C−C)アルキ
    ル、C−Cアシロキシ(C−C)アルキル、ヒ
    ドロキシ(C−C)アルキル、(CO)mC
    (ただし、mは1〜6の数)、およびモノ−および
    ジ−置換フェニル(フェニル置換基はC−Cアルキ
    ルおよびC−Cアルコキシから選択される。)から
    なる群から選択され、 (b)RおよびRは各々C−Cアルキル、フェニ
    ル、モノ−およびジ−置換フェニル(フェニルの置換基
    はC−CアルキルおよびC−Cアルコキシ基か
    ら選択される)、ベンジルからなる群から選ばれるか、
    または結合して、炭素数6〜8の脂環基(スピロ炭素原
    子を含む)、ノルボルニルおよびアダマンチルからなる
    群から選択される環状基を形成し、 (c)Rはハロゲン、C−Cアルキル、C−C
    アルコキシ、ニトロ、シアノ、チオシアノ、C−C
    モノハロアルキル、C−Cポリハロアルキル、およ
    びモノ−又はジ(C−C)アルキルアミノからなる
    群から選択され、「g」は1〜4の数であり、 (d)Rは、C−Cアルキル、ハロゲン、C−C
    アルコキシ、ニトロ、シアノ、C−Cモノハロア
    ルキル、C−Cポリハロアルキル、C−Cアル
    コキシカルボニル及びC−Cアシロキシからなる群
    から選択され、および「h」は0〜4の数である。] で表わされる請求項1記載のホスト材料。
  11. 【請求項11】第2光変色性有機物質が、(a)5,7−
    ジメトキシ−1′,3′−ジメチル−3′−エチル−
    4′(及び6′)フルオロスピロ[2H−1,4−ベン
    ゾキサジン−2,2′−インドリン]、(b)5,7−ジ
    メトキシ−1′,3′,3′−トリメチル−4′(及び
    6′)フルオロスピロ[2−H−1,4−ベンゾキサジ
    ン−2,2′−インドリン]、(c)5,7−ジメトキシ
    −1′,3′,5′−トリメチル−3′−エチル−6′
    −クロロスピロ[2H−1,4−ベンゾキサジン−2,
    2′−インドリン]、(d)5,7−ジメトキシ−1′,
    3′,3′,5′,6′(及び4′)ペンタメチルスピ
    ロ[2H−1,4−ベンゾキサジン−2,2′−インド
    リン]、及び(e)5,7−ジメトキシ−3′,3′−ジ
    メチル−1′−n−プロピルスピロ[2H−1,4−ベ
    ンゾキサジン−2,2′−インドリン]から成る群より
    選択される請求項10記載のホスト材料。
  12. 【請求項12】ホスト材料が、ジエチレングリコールビ
    ス(アリルカーボネート)のホモ及びコポリマー、多官
    能性アクリレートモノマー類のホモ及びコポリマー、セ
    ルロースアセテート、セルローストリアセテート、セル
    ロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテー
    トブチレート、ポリ(ビニルアセテート)、ポリ(ビニ
    ルアルコール)、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(塩化ビニ
    リデン)、ポリカーボネート、ポリウレタン類、ポリ
    (エチレンテレフタレート)、ポリスチレン、(スチレ
    ン−メチルメタクリレート)コポリマー、(スチレン−
    アクリロニトリル)コポリマー、ポリビニルブチラール
    及びジアリリデンペンタエリスリトールのホモ及びコポ
    リマーから本質的になる群から選択される請求項1記載
    のホスト材料。
  13. 【請求項13】(a)約600〜650nm可視域に活性化
    吸収極大を有し、スピロ(インドリノ)ナフトキサジン
    類、スピロ(インドリノ)ピリドベンゾキサジン類、ス
    ピロ(ベンズインドリノ)ナフトキサジン類及びスピロ
    (ベンズインドリノ)ピリドベンゾキサジン類から成る
    群より選択される第1光変色性有機物質、及び(b)約4
    00〜570nmの可視域に少なくとも1つの活性化吸収
    極大を有するスピロ(インドリノ)ベンゾキサジン第2
    光変色性有機物質とを含み、該第1及び第2光変色性有
    機物質が、光変色量で共存し、且つプラスチックホスト
    材料を太陽光に暴露した時のホスト材料のスペクトル特
    性がほぼ目立たないカラーであるような相対比率で共存
    する透明固体の有機プラスチックホスト材料の光変色性
    物品。
  14. 【請求項14】プラスチックホスト材料が、ジエチレン
    グリコールビス(アリルカーボネート)のホモ及びコポ
    リマー、ポリアクリレート、ポリ(アルキルアクリレー
    ト類)、多管能性アクリレートモノマー類のホモ及びコ
    ポリマー、セルロースアセテート、セルローストリアセ
    テート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロ
    ースアセテートブチレート、ポリ(ビニルアセテー
    ト)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(塩化ビニ
    ル)、ポリ(塩化ビニリデン)、ポリカーボネート、ポ
    リウレタン類、ポリ(エチレンテレフタレート)ポリス
    チレン、(スチレン−メチルメタクリレート)コポリマ
    ー、(スチレン−アクリロニトリル)コポリマー、ポリ
    ビニルブチラール及びジアリリデンペンタエリスリトー
    ルのホモ及びコポリマーから本質的になる群から選択さ
    れる請求項13記載の光変色性物品。
  15. 【請求項15】第1光変色性有機物質の第2光変色性有
    機物質に対するモル比が約1:4〜1:12である請求
    項14記載の光変色性物品。
  16. 【請求項16】物品が眼鏡用レンズである請求項15記
    載の光変色性物品。
  17. 【請求項17】プラスチックホスト材料がジエチレング
    リコールビス(アリルカーボネート)のホモ及びコポリ
    マーから調製される請求項16記載の光変色性物品。
  18. 【請求項18】第1光変色性有機物質が、次式 で表わされ、 第2光変色性有機物質が、次式 [式中、(a)RはC−Cアルキル、フェニル、ベ
    ンジル、1−ナフト−(C−C)アルキル、カルボ
    キシ(C−C)アルキル、シアノ(C−C)ア
    ルキル、C−Cアシロキシ(C−C)アルキ
    ル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C
    O)mCH(ただし、mは1〜3の数)からなる群
    から選択され、 (b)R及びRは各々C−Cアルキル及びフェニ
    ルから成る群から選択され、 (c)Yは炭素及び窒素から選択され、 (d)RはYが炭素のときC−Cアルキル、C
    アルコキシ、ハロゲン、ニトロ及びC−Cポリ
    ハロアルキルから成る群から選択され、 (e)RはYが窒素のとき、C−Cアルキル、C
    −Cアルコキシ及びハロゲンから成る群から選択さ
    れ、 (f)Rは、C−Cアルキル、ハロゲン、C−C
    アルコキシ、ニトロ、シアノ、C−Cモノハロア
    ルキル、C−Cポリハロアルキル、C−Cアル
    コキシ−カルボニル、C−Cアシロキシ、フェニレ
    ン及び置換フェニレンから成る群より選択され、該フェ
    ニレン置換基が、置換基数0〜2であり、ハロゲン、C
    −Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、C
    −Cアルコキシカルボニル、C−Cポリハロア
    ルキル、C−Cモノハロアルキル、及びモノ−又は
    ジ(C−C)アルキルアミノから成る群より選択さ
    れ、 (g)eは0〜2の数であり、dは0〜4の数であり(但
    し、R置換基がフェニレン又は置換フェニレンである
    時dは1〜2の数であり、dが2のとき第2置換基はフ
    ェニレン基以外である。)、 (h)Rは、C−Cアルキル、C−Cアルコキ
    シ、ハロゲン、ニトロ又はトリハロアルキルであり、 (i)Rは、C−Cアルキル、ハロゲン、C−C
    アルコキシ又はC−Cトリハロアルキルであり、 (j)gは1〜2の数であり、hは0〜2の数である。] で表わされる請求項15記載の光変色性物品。
  19. 【請求項19】プラスチックホスト材料がジエチレング
    リコールビス(アリルカーボネート)のホモ及びコポリ
    マーから調製される請求項18記載の光変色性物品。
  20. 【請求項20】物品が眼鏡用レンズである請求項19記
    載の光変色性物品。
  21. 【請求項21】(a)スピロ(インドリノ)ナフトキサジ
    ン類、スピロ(インドリノ)ピリドベンゾキサジン類、
    スピロ(ベンズインドリノ)ピリドベンゾキサジン類及
    びスピロ(ベンズインドリノ)ナフトキサジン類から成
    る群より選択され、且つ590nm以上の可視域に活性化
    吸収極大を有する第1光変色性有機物質と、(b)約40
    0〜590nmの可視域に少なくとも1つの活性化吸収極
    大を有する第2光変色性スピロ(インドリノ)ベンゾキ
    サジン有機物質を、(a)の(b)に対するモル比約1:0.
    5〜約1:15で含む有機溶媒含有組成物。
  22. 【請求項22】第1光変色性有機物質が、次式 で表わされ、 第2光変色性有機物質が、次式 [式中、(a)RはC−Cのアルキル、フェニル、
    ベンジル、1−ナフト−(C−C)アルキル、カル
    ボキシ(C−C)アルキル、シアノ(C−C
    アルキル、C−Cアシロキシ(C−C)アルキ
    ル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C
    O)mCH(ただし、mは1〜3の数)からなる群
    から選択され、 (b)R及びRは各々C−Cアルキル及びフェニ
    ルから成る群から選択され、 (c)Yは炭素及び窒素から選択され、 (d)RがYは炭素のときC−Cアルキル、C
    アルコキシ、ハロゲン、ニトロ及びC−Cポリ
    ハロアルキルから成る群から選択され、 (e)RはYが窒素のとき、C−Cアルキル、C
    −Cアルコキシ及びハロゲンから成る群から選択さ
    れ、 (f)Rは、C−Cアルキル、ハロゲン、C−C
    アルコキシ、ニトロ、シアノ、C−Cモノハロア
    ルキル、C−Cポリハロアルキル、C−Cアル
    コキシ−カルボニル、C−Cアシロキシ、フェニレ
    ン及び置換フェニレンから成る群より選択され、該フェ
    ニレン置換基が、置換基数0〜2であり、ハロゲン、C
    −Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、C
    −Cアルコキシカルボニル、C−Cポリハロア
    ルキル、C−Cモノハロアルキル、及びモノ−又は
    ジ(C−C)アルキルアミノから成る群より選択さ
    れ、 (g)eは0〜2の数であり、dは0〜4の数であり(但
    し、R置換基がフェニレン又は置換フェニレンである
    時dは1〜2の数であり、dが2のとき第2置換基はフ
    ェニレン基以外である。)、 (h)Rは、C−Cアルキル、C−Cアルコキ
    シ、ハロゲン、ニトロ又はトリハロアルキルであり、 (i)Rは、C−Cアルキル、ハロゲン、C−C
    アルコキシ又はC−Cトリハロアルキルであり、 (j)gは1〜2の数であり、hは0〜2の数である。] で表わされる請求項21記載の組成物。
  23. 【請求項23】有機溶媒がベンゼン、トルエン、メチル
    エチルケトン、アセトン及びエタノールから成る群より
    選択される請求項22記載の組成物。
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