JPH06293784A - 反応性化合物及びその製造方法 - Google Patents

反応性化合物及びその製造方法

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JPH06293784A
JPH06293784A JP18476893A JP18476893A JPH06293784A JP H06293784 A JPH06293784 A JP H06293784A JP 18476893 A JP18476893 A JP 18476893A JP 18476893 A JP18476893 A JP 18476893A JP H06293784 A JPH06293784 A JP H06293784A
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JP
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group
compound
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reaction
hydrocarbon group
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JP18476893A
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Yasuo Takagi
靖夫 高木
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Cemedine Co Ltd
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Cemedine Co Ltd
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 文献未載の新規化合物で、特に加水分解縮合
して架橋ポリマーとなり、コーティング材、接着剤、シ
ーリング材などとして有用な末端に加水分解性基を有す
る化合物及びその製造方法を提供する。 【構成】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜6の1価炭化水素基、R2
炭素数2〜8の2価炭化水素基、R3 は水素またはメチ
ル基、R4 はエーテル結合及び/又はエステル結合及び
/又はウレタン結合及び/又はカルボニル基及び/又は
スルホニル基及び/又はハロゲン置換基及び/又は水酸
基を含むことがある1〜6価の炭化水素基、Xは加水分
解性基、aは0、1または2、bは1〜6)で示される
末端に加水分解性基を有するチオエーテル化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文献未載の新規化合物、
特に加水分解縮合して架橋ポリマーとなる、コーティン
グ材、接着剤、シーリング材などとして有用とされる末
端に加水分解性基を有する化合物及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、エポキシ系化合物を硬化する場合
には、常温硬化型の硬化剤を用いる2液タイプのもの
と、潜在性硬化剤を用いる1液タイプのものが一般的に
知られている。2液タイプのものは常温硬化型の硬化剤
を用いることができるので、常温で硬化させることがで
きる。しかし、1液タイプのものを硬化させるには潜在
性硬化剤を加熱する必要があり、常温硬化を行うことは
できない。
【0003】1液常温硬化タイプのエポキシ系組成物を
得るための試みもなされた。例えば、エポキシ系化合
物に硬化剤としてケチミンを加えたもの、エポキシ系
化合物に硬化剤として亜リン酸エステルを加えたもの、
冷凍法(2液タイプのものを混ぜた状態で−70℃程
度に冷凍しておき、使用時には常温に戻す)が知られて
いる。
【0004】しかし、上記の試みにおいて、は室温で
の貯蔵安定性が悪く1液にはならない、はコンクリー
ト、スレート、木材等には適用できず、工業的には応用
できない、はもともと2液タイプの組成物を用い、1
液とする場合の例を理論的に述べたにすぎず実用化はな
されていない、というようにそれぞれ大きな欠点を有し
ており、いずれも実用化されていない。1液常温硬化タ
イプのエポキシ系化合物が待望されているのが現状であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術に鑑みてなされたもので、文献未載の新規化合物
で、特に加水分解縮合して架橋ポリマーとなり、コーテ
ィング材、接着剤、シーリング材などとして有用な末端
に加水分解性基を有する化合物及びその製造方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の新規化合物は、一般式(1)
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R1 は炭素数1〜6の1価炭化水
素基、R2は炭素数2〜8の2価炭化水素基、R3 は水
素またはメチル基、R4 はエーテル結合及び/又はエス
テル結合及び/又はウレタン結合及び/又はカルボニル
基及び/又はスルホニル基及び/又はハロゲン置換基及
び/又は水酸基を含むことがある1〜6価の炭化水素
基、Xは加水分解性基、aは0、1または2、bは1〜
6である。)で示される末端に加水分解性基を有するチ
オエーテル化合物である。
【0009】上記一般式(1)において、R1で示され
る炭素数1〜6の1価炭化水素基としてはメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、ビニ
ル基、アリル基などのアルケニル基、フェニル基などの
アリール基などか例示される。
【0010】上記一般式(1)中のR2で示される炭素
数2〜8の2価炭化水素基としては−C24−、−C3
6−、−C64−、−CH2−CH2−C64−などの
基が例示される。
【0011】また、上記一般式(1)中のR4で示され
るエーテル結合及び/又はエステル結合及び/又はウレ
タン結合及び/又はカルボニル基及び/又はスルホニル
基及び/又はハロゲン置換基及び/又は水酸基を含むこ
とがある1〜6価の炭化水素基としては−C65、−C
64−、−C63(CH3)−、−C64−C64−、
【0012】
【化6】
【0013】(式中、nは0〜16である。)、
【0014】
【化7】
【0015】(式中、mは0から3である。)、
【0016】
【化8】
【0017】(式中、mは0から3である。)、
【0018】
【化9】
【0019】(式中、nは0〜16である。)
【0020】
【化10】
【0021】(式中、nは0〜16である。)、ポリエ
チレンエーテルやポリプロピレンエーテルなどのポリア
ルキレンエーテル、−C48−、−C612−などのア
ルキレンなどが例示される。
【0022】さらに、Xで示される加水分解性基として
はメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、などのアル
コキシ基、などが例示されるが、メチルエチルケトオキ
シム基等であっても良い。
【0023】一般式(1)で示される末端に加水分解性
基を有するチオエーテル化合物は、一般式(2)
【0024】
【化11】
【0025】(式中、R1 は炭素数1〜6の1価炭化水
素基、R2 は炭素数2〜8の2価炭化水素基、Xは加水
分解性基、aは0、1または2である。)で示されるメ
ルカプトシランと、一般式(3)
【0026】
【化12】
【0027】(式中、R3 は水素またはメチル基、R4
はエーテル結合及び/又はエステル結合及び/又はウレ
タン結合及び/又はカルボニル基及び/又はスルホニル
基及び/又はハロゲン置換基及び/又は水酸基を含むこ
とがある1〜6価の炭化水素基、bは1〜6)で示され
るエポキシ化合物との反応によって得られる。
【0028】上記反応に用いられるメルカプトシランと
してはγ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカ
プトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルジメチルメトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
ジメチルエトキシシランなどが例示される。
【0029】エポキシ化合物としてはフェノールとエピ
クロルヒドリンとの反応により得られるフェニールグリ
シジルエーテル、ビスヒドロキシビフェニールとエピク
ロルヒドリンとの反応により得られるビフェニールジグ
リシジルエーテル、レゾルシノールとエピクロルヒドリ
ンとの反応により得られるレゾルシノールジグリシジル
エーテル、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの
反応により得られるビスフェノールA型エポキシ樹脂、
ビスフェノールFとエピクロルヒドリンとの反応により
得られるビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスヒドロ
キシフェニルエタンとエピクロルヒドリンとの反応によ
り得られるビスフェノールAD型エポキシ樹脂、カルボ
ニル基を含有するベンゾフェノン型ビスフェノールとエ
ピクロルヒドリンとの反応により得られるベンゾフェノ
ン型エポキシ樹脂、スルホニル基を含有するビスフェノ
ールSとエピクロルヒドリンとの反応により得られるビ
スフェノールS型エポキシ樹脂、ノボラック型フェノー
ル樹脂やノボラック型クレゾール樹脂とエピクロルヒド
リンとの反応により得られるノボラック型エポキシ樹
脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂の水素の一部が臭
素に置き変わった臭素化エポキシ樹脂、ビスフェノール
A型エポキシ樹脂の水素の一部がフッ素に置き変わった
フッ素化エポキシ樹脂、ポリオールとエピクロルヒドリ
ンとの反応により得られるポリオール型エポキシ樹脂、
ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコールな
どのポリアルキレンエーテルポリオールとエピクロルヒ
ドリンとの反応により得られるポリアルキレンエーテル
型エポキシ樹脂などが例示される。
【0030】また、上記エポキシ樹脂と末端にカルボキ
シル基を持つアクリロニトリル・ブタジエンゴムとの反
応により得られる合成ゴム変性エポキシ樹脂や、上記エ
ポキシ樹脂とイソシアナート化合物との反応により得ら
れるウレタン変性エポキシ樹脂なども例示される。
【0031】上記のメルカプトシランとエポキシ化合物
との反応はメルカプト基/エポキシ基の化学量論モル比
が0.8以上の範囲となる配合比で混合して−10℃〜
150℃の温度範囲で反応させれば良い。過剰のメルカ
プトシランは、場合によっては反応終了後に、加熱及び
減圧によって留去する。この反応は無触媒で行うことが
できるが、高温と長時間を要するので、触媒を用いるこ
とが好ましい。触媒にはエポキシ化合物とポリカルボン
酸無水物との反応に用いる触媒を使用することができ
る。これらの触媒はHandbook of Epoxy Resins(McGraw-
Hill Book Company 1967年発行)のACID-ANHYDRIDE CUR
ING AGENTS FOR EPOXY RESINS(第12章、第3頁、ANH
YDRIDE ACCELERATORS)の項に記述されているが、アミ
ン類、アミン類のアンモニウム化合物、有機燐化合物な
どが好ましい。触媒のアミン類としては、第3アミンが
好ましいが、第1アミン、第2アミンであっても良い。
【0032】アミン系触媒の具体例を挙げると、N,
N,N’,N’−テトラメチルプロピレンジアミン、
N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジア
ミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N
−ジエチルシクロヘキシルアミン、N,N,N’,
N’’,N’’−ペンタメチルジエチレントリアミン、
N,N,−ジメチルベンジルアミン、N−メチルモルホ
リン、N−エチルモルホリン、テトラメチルグアニジ
ン、ジ−(ジメチルアミノメチル)−フェノール、トリ
ス−(ジメチルアミノメチル)−フェノール、トリエチ
レンジアミン、ピペリジン、モルホリン、ジメチルアミ
ノプロピルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ジ
プロピルアミノプロピルアミン、ジメチルアミノエチル
アルコール、ジエチルアミノエチルアルコール、ジエチ
ルアミン、トリエチルアミン、1,8−ジアザ−ビシク
ロ(5,4,0)−ウンデセン−7等がある。
【0033】アミン類のアンモニウム化合物としては、
テトラエチルアンモニウムハライド、ベンズアルコニウ
ムハライド、8ージアザービシクロ(5,4,0)ーウ
ンデセンー7とフェノール、有機酸、鉱酸との塩などを
例として挙げることができる。
【0034】また反応は無溶媒下で行っても、メチルア
ルコール、エチルアルコール、トルエン、キシレン、シ
クロヘキサンなどの溶媒中で行っても良い。さらにメル
カプトシラン、エポキシ化合物、触媒、溶媒などの水分
をあらかじめ合成ゼオライトなどで十分除去しておくこ
とが好ましい。
【0035】上記したような方法で得られた本発明の化
合物は末端が加水分解性基で封鎖されたものであり、こ
のものは加水分解縮合によって架橋ポリマーとなる。こ
れにコロイダルシリカ、炭酸カルシウムなどの充填材、
カーボンブラック、酸化チタン、染料などの着色材、ジ
オクチルフタレートなどの可塑剤、シランカップリング
剤などの接着性付与剤、有機すず化合物、チタン化合
物、アミン類などの硬化触媒、有機酸、有機酸エステ
ル、有機亜鉛化合物、アセチルアセトンなどの安定剤、
流動性調整剤(例えば、水添ヒマシ油等)、レベリング
剤、メチルアルコール、エチルアルコール、トルエン、
キシレン、シクロヘキサン、メチルエチルケトンなどの
有機溶剤などを加えた組成物は室温硬化性を示す。この
ものはコーティング材、接着剤、シーリング材等として
有用である。また、この化合物は他の樹脂あるいは樹脂
溶液の改質剤として使用することもできる。
【0036】
【実施例】つぎに本発明の実施例をあげて説明する。 実施例1 コンデンサー、温度計を取り付けた1リットルのフラス
コにγ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン1
82g、ビスフェノールF型エポキシ樹脂エピコート8
06(油化シェルエポキシ株式会社製)165g、ジエ
チルアミノプロピルアミン1g、メチルアルコール18
gを加え、撹拌しながら昇温させ、60℃で6時間反応
させてから、ガスクロマトグラフでメルカプトシランを
検出したところ、これが検出されなかったので、反応が
終了したと判断し、粘稠なポリマー溶液A366gを得
た。
【0037】この液体は20℃の粘度が1850センチ
ポイズであり、赤外分光光度計によるチャートが図1に
示したものであることから、次式
【0038】
【化13】
【0039】で示されるものの溶液であることが確認さ
れた。
【0040】実施例2 コンデンサー、温度計を取り付けた1リットルのフラス
コにγ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン1
82g、ビスフェノールA型エポキシ樹脂エピコート8
25(油化シェルエポキシ株式会社製)175g、ジエ
チルアミノプロピルアミン1g、メチルアルコール19
gを加え、撹拌しながら昇温させ、60℃で6時間反応
させてから、ガスクロマトグラフでメルカプトシランを
検出したところ、これが検出されなかったので、反応が
終了したと判断し、粘稠なポリマー溶液B377gを得
た。
【0041】この液体は20℃の粘度が2580センチ
ポイズであり、赤外分光光度計によるチャートが図2に
示したものであることから、次式
【0042】
【化14】
【0043】で示されるものの溶液であることが確認さ
れた。
【0044】実施例3 コンデンサー、温度計を取り付けた1リットルのフラス
コにγ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン196
g、ビスフェノールF型エポキシ樹脂エピコート806
(油化シェルエポキシ株式会社製)165g、ジエチル
アミノエチルアルコール1g、メチルアルコール40g
を加え、撹拌しながら昇温させ、60℃で6時間反応さ
せてから、ガスクロマトグラフでメルカプトシランを検
出したところ、これが検出されなかったので、反応が終
了したと判断し、粘稠なポリマー溶液C404gを得
た。
【0045】この液体は20℃の粘度が1650センチ
ポイズであり、赤外分光光度計によるチャートが図3に
示したものであることから、次式
【0046】
【化15】
【0047】で示されるものの溶液であることが確認さ
れた。
【0048】実施例4 コンデンサー、温度計を取り付けた1リットルのフラス
コにγ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン1
82g、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル
のエポトートPG−202(東都化成株式会社製)15
0g、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレ
ンジアミン1g、メチルアルコール18gを加え、撹拌
しながら冷却し、10℃で3時間、次いで40℃で3時
間反応させてから、ガスクロマトグラフでメルカプトシ
ランを検出したところ、これが検出されなかったので、
反応が終了したと判断し、低粘度のポリマー溶液D35
1gを得た。
【0049】この液体は20℃の粘度が170センチポ
イズであり、赤外分光光度計によるチャートが図4に示
したものであることから、次式
【0050】
【化16】
【0051】で示されるものの溶液であることが確認さ
れた。
【0052】実験例1 上記実施例1〜4で得たポリマー溶液A〜Dを下記の条
件で硬化させ、硬化物の物性および塗膜の付着性につい
て評価した。結果を表1に示した。
【0053】(硬化条件)ポリマー溶液A〜Dの100
重量部に対してジブチルスズジラウレート2部を加え、
温度20℃、湿度65%の条件下に24時間放置後に、
硬化物の粘着性の有無を官能評価した。表1から明らか
なごとく、上記各実施例によって得られたポリマー溶液
A〜Dは、いずれも室温で1日あれば粘着性はなくなり
硬化することが確認できた。
【0054】(塗膜の付着性)JIS K5400(塗
料一般試験方法)に従って、上記組成物を用いて鋼板に
よる塗膜の付着性試験片を作成した。なお、鋼板は28
0番のサンドペーパーあらしを行い、組成物の塗付には
12番のバーコーターを用いた。この試験片を、温度2
0℃、湿度65%の条件下に1週間放置し、硬化養生さ
せて碁盤目テープ法による塗膜の付着性テストを行なっ
た。表1から明らかなごとく、上記各実施例によって得
られたポリマー溶液A〜Dは、いずれも塗料として優れ
た付着性を有することが確認できた。
【0055】
【表1】
【0056】実験例2 実験例1とおなじ組成物を用いて、接着性について評価
した。結果を表2に示した。
【0057】(接着性試験)JIS K6850(接着
剤の引っ張り剪断接着強さ試験方法)に従って、上記組
成物を用いて鋼板とシナ材による接着試験片を作成し
た。この試験片を、温度20℃、湿度65%の条件下に
1週間放置し、硬化養生させて接着性試験を行なった。
【0058】なお、鋼板は180番のサンドブラストあ
らしを行った。表2から明らかなごとく、上記各実施例
によって得られたポリマー溶液A〜Dは、いずれも接着
剤として優れた接着性を有することが確認できた。
【0059】
【表2】
【0060】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、常
温硬化性、付着性及び接着性に優れる湿気硬化型の化合
物と、その合成方法が得られる。本発明の化合物は、そ
の硬化物に粘着性がないという特徴を有し、コーティン
グ材、接着剤、シーリング材等として有用である。ま
た、本発明の化合物は、本発明の合成方法によって、容
易に工業的規模で合成することができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1により得られた液体の赤外分光光度計
によるチャートである。
【図2】実施例2により得られた液体の赤外分光光度計
によるチャートである。
【図3】実施例3により得られた液体の赤外分光光度計
によるチャートである。
【図4】実施例4により得られた液体の赤外分光光度計
によるチャートである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜6の1価炭化水素基、R2
    炭素数2〜8の2価炭化水素基、R3 は水素またはメチ
    ル基、R4 はエーテル結合及び/又はエステル結合及び
    /又はウレタン結合及び/又はカルボニル基及び/又は
    スルホニル基及び/又はハロゲン置換基及び/又は水酸
    基を含むことがある1〜6価の炭化水素基、Xは加水分
    解性基、aは0、1または2、bは1〜6である。)で
    示される末端に加水分解性基を有するチオエーテル化合
    物。
  2. 【請求項2】 一般式(2) 【化2】 (式中、R1 は炭素数1〜6の1価炭化水素基、R2
    炭素数2〜8の2価炭化水素基、Xは加水分解性基、a
    は0、1または2)で示されるメルカプトシランと、一
    般式(3) 【化3】 (式中、R3 は水素またはメチル基、R4はエーテル結
    合及び/又はエステル結合及び/又はウレタン結合及び
    /又はカルボニル基及び/又はスルホニル基及び/又は
    ハロゲン置換基及び/又は水酸基を含むことがある1〜
    6価の炭化水素基、bは1〜6)で示されるエポキシ化
    合物との反応によって得られる、一般式(1) 【化4】 (式中、R1 は炭素数1〜6の1価炭化水素基、R2
    炭素数2〜8の2価炭化水素基、R3 は水素またはメチ
    ル基、R4 はエーテル結合及び/又はエステル結合及び
    /又はウレタン結合及び/又はカルボニル基及び/又は
    スルホニル基及び/又はハロゲン置換基及び/又は水酸
    基を含むことがある1〜6価の炭化水素基、Xは加水分
    解性基、aは0、1または2、bは1〜6である。)で
    示される末端に加水分解性基を有するチオエーテル化合
    物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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