JPH06292609A - 傘 - Google Patents

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JPH06292609A
JPH06292609A JP8336993A JP8336993A JPH06292609A JP H06292609 A JPH06292609 A JP H06292609A JP 8336993 A JP8336993 A JP 8336993A JP 8336993 A JP8336993 A JP 8336993A JP H06292609 A JPH06292609 A JP H06292609A
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Hirobumi Amano
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンパクトに収納することができ、軽量かつ安
全で、廃棄やリサイクルの容易な傘を提供する。 【構成】各親骨3が、太さの異なる複数の骨構成部材3
a、3b、3cからなり、先端側の骨構成部材が主軸側
の骨構成部材の中にスライドして収納されるように構成
され、主軸2の下端部に支持部材7が設けられ、該支持
部材7がスライド可能に嵌め込まれる管状の手元部材1
を有し、前記支持部材7をスライドさせることにより、
前記収納状態の各親骨3、前記主軸2、および張り布5
が、前記手元部材1に収納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不使用時にはコンパク
トに収納できる傘に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、駅
や観光地では、傘を用意せずに外出して、不意の降雨に
遭った人のために、一般に「ビニール傘」と称される安
価な簡易傘を販売している。
【0003】このような簡易傘は、通常はその場しのぎ
のために購入される物であるので、雨が止んだりして必
要がなくなれば、折り畳んだりして小さくできることが
望ましく、また破損して廃棄する場合には、なるべく簡
単に、しかも環境に負担をかけないように処分できるこ
とが望ましい。
【0004】しかしながら、ビニール傘を始めとする従
来の簡易傘は、価格等の関係から折り畳めないのが一般
的であり、閉じた状態で55cm〜70cm程度の長さ
になる。従って、持ち運びや保管が非常に煩わしいとい
う問題がある。
【0005】また、主軸、骨ともに、亜鉛メッキされた
鉄により形成されているために廃棄は非常に困難であ
り、駅等の公共スペースのゴミ箱に捨てられたり、道路
脇に不法投棄されたりするビニール傘の処理が大きな問
題になっている。そのため、JR駅構内の売店で販売さ
れていたビニール傘も、難廃棄物であるという理由から
販売が中止されるに至った。また、ビニール傘は石づき
が鉄製で尖っているので、危険性が高いという問題もあ
った。
【0006】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、簡単な操作でコンパクトに収納することができ、し
かも軽量かつ安全で、不要になったときには、簡単に廃
棄したり、リサイクルに回したりできる傘を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の傘は、上記の
課題を解決するために、各親骨が、太さの異なる複数の
骨構成部材からなり、先端側の骨構成部材が主軸側の骨
構成部材の中にスライドして収納されるように構成さ
れ、主軸の下端部に支持部材が設けられ、該支持部材が
スライド可能に嵌め込まれる管状の手元部材を有し、前
記支持部材をスライドさせることにより、前記収納状態
の各親骨、前記主軸、および張り布が、前記手元部材に
収納されるものである。
【0008】請求項2の傘は、請求項1のものにおい
て、前記各親骨の端部がろくろに接続され、該ろくろが
前記手元部材側へスライド可能に前記主軸に取り付けら
れており、該ろくろを前記手元部材側へスライドさせる
ことにより傘を開くものである。
【0009】請求項3の傘は、請求項1または2に記載
の傘において、全部材が合成樹脂からなるものである。
【0010】
【作用】上記の構成よりなる請求項1の傘は、先端側の
骨構成部材が主軸側の骨構成部材の中にスライドして収
納されるので、従来の折り畳み傘のように親骨を折り畳
む必要がなく、収納時の傘の体積が折り畳み傘よりも小
さくなる。ここで親骨とは、傘の中心線から放射状に伸
び、その先端部が張り布の周縁部と接続されている骨を
いう。これに対し、以下で言及する支骨とは、親骨を開
いた状態に保持するために、従来の傘において、ろくろ
から親骨に掛け渡されている骨をいう。また、張り布は
その中央部が傘の主軸先端に取り付けられ、その周縁部
が前記のように親骨の先端部に接続されているものとす
る。この張り布という用語は、本明細書においては傘の
構成要素の名称として用いているのであって、その素材
を繊維製品に限定するものでないことはもちろんであ
る。
【0011】上記のようにして短くされた親骨、主軸、
および張り布は、管状の手元部材に嵌め込まれた主軸の
支持部材をスライドさせることにより、手元部材にコン
パクトに収納される。
【0012】請求項2の傘は、各親骨の端部がろくろに
接続されており、前記ろくろを手元側に引き下げること
により傘が開くものである。これは各親骨が、前記のよ
うに傘の主軸および親骨と接続された張り布からの張力
を受けるためである。したがって、従来の傘において用
いられていた支骨が不要となる。
【0013】請求項3の傘は、全部材が合成樹脂により
形成されているので、軽量、安全、衛生的という特徴を
有し、廃棄やリサイクルも容易である。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例である傘Aを、図を用いて
さらに詳細に説明する。
【0015】図1は、傘Aを開いた状態の斜視図であ
る。
【0016】傘Aは、本図に示すように、基本的な構成
として、手元部材1、主軸2、骨3、石突き4、および
張り布5、ろくろ6からなる。6本の骨3は、それぞれ
一端がろくろ6に接続されており、他の一端がキャップ
15を介して張り布5の周縁部に接続されている。主軸
2の手元側端部には、円柱状の支持部材7が設けられ、
また、主軸2には、傘Aを開いた状態でろくろ6を定位
置に保持するためのハジキ爪8が設けられている。
【0017】図2(a)は、前記手元部材1と主軸2を
伸ばした状態を示す斜視図であり、図2(b)は、手元
部材1の内部に主軸2を納めた状態を示す斜視図であ
る。また、図2(c)は手元部材1と支持部材7とを分
離して示した図である。
【0018】手元部材1は円筒状で、その内径は支持部
材7の外径にほぼ等しい。手元部材1の内側には図2
(c)に示すように、上端部がかぎ状に曲がったガイド
溝18が設けられており、支持部材7の側面にはこのガ
イド溝18に沿って動く突起17が設けられている。突
起17をガイド溝18に嵌めたまま支持部材7を手元部
材1の内部でスライドさせることによって主軸2を伸ば
し、突き当たった所で横にひねると、突起17はガイド
溝18に沿って横移動してガイド溝18の端部に達す
る。従って、支持部材7が手元部材1の端部から飛び出
したり、使用中に手元部材1の内部で動いたりするのが
防止できる。
【0019】主軸2は、主軸構成部材2a、2bからな
り、主軸構成部材2aは円筒状で、その内径は、円柱状
をなす主軸構成部材2bの外径にほぼ等しい。主軸構成
部材2aの端部には、主軸構成部材2bの飛び出しを防
止するストッパーが設けられている。主軸構成部材2b
の先端には石突き4が取り付けられている。
【0020】手元部材1の内部に主軸構成部材2aを納
め、主軸構成部材2aの内部に主軸構成部材2bを納め
ると、図2(b)に示すように、主軸2の全体が手元部
材1の内部に収納されるように設計されている。
【0021】図3(a)は、骨3を伸ばした状態、同
(b)は、骨3を縮めた状態をそれぞれ斜め下から眺め
た斜視図である。また、同(c)、(d)、(e)は、
骨構成部材3a、3b、3cをそれぞれ斜め上から眺め
た一部欠截斜視図である。
【0022】図3(a)に示すように、骨3は、骨構成
部材3a、3b、3cからなる。骨構成部材3a、3b
は、それぞれ長軸方向に溝を有した棒状部材であり、骨
構成部材3aの中心部の横断面は同(c)に示すように
ほぼ逆U字型であり、骨構成部材3bの中心部の横断面
は同(d)に示すように下が開口したコの字型になって
いる。骨構成部材3cは、可撓性のある素材で構成され
た棒状部材であり、その断面は先端部以外は同(e)に
示すように長方形である。
【0023】各構成部材の形状は、骨構成部材3aの溝
に沿って骨構成部材3bがスライドし、骨構成部材3b
の溝に沿って骨構成部材3cがスライドするようになっ
ており、骨構成部材3a、3b、3cの各接続端部に
は、骨3を伸ばした時に各構成部材が分離しないよう
に、それぞれストッパーが設けられている。骨構成部材
3aのろくろ側端部には、ろくろ6に連結するためのか
ぎ状のろくろ連結部27が形成されており、もう一方の
端部には、後述する補強部12を接続するための係止部
14bが形成されている。
【0024】また、図3(b)に示したように縮めた状
態の骨3は、主軸2と共に手元部材1の内部に収納でき
るようなっている。
【0025】図4は、張り布5の構造を示す参考図であ
る。
【0026】張り布5は、フィルム部11、補強部1
2、連結部13、係止部14a、キャップ15からな
る。補強部12と連結部13とは一体成形により形成さ
れ、またフィルム部11は後述するように膨らみをもっ
た形状に一体成形され、補強部12、連結部13、キャ
ップ15はフィルム部11とそれぞれ熱融着されてい
る。
【0027】補強部12は、連結部13から放射状に伸
びたテープ状の部材であり、フィルム部11の内側面に
熱融着され、後述するように、その端部が係止部14a
を介して骨構成部材3aの端部に接続される。補強部1
2は、伸縮性が小さくかつ強靭な素材で形成され、その
長さは骨構成部材3aとほぼ同じである。
【0028】キャップ15は、補強部12の延長線上に
設けられており、骨3の先端部が着脱自在に嵌め込まれ
る。
【0029】フィルム部11は、傘Aを開いた時に、骨
3が湾曲して、椀をふせたような形状になるように形成
されている。
【0030】以下、図5および図6を用いて、傘Aの細
部の構成と、傘Aが開く原理について述べる。
【0031】図5は、傘Aが開いている状態での主軸
2、ろくろ6、骨構成部材3a、連結部13、および補
強部12を示す参考図である。本図では、フィルム部1
1は省略しているが、前述のように補強部12とフィル
ム部11とは、熱融着されて一体になっている。
【0032】骨構成部材3aはろくろ連結部27を介し
てろくろ6に取り付けられ、骨構成部材3bが突出して
いる側の端部は、係止部14a、14bを介して補強部
12の端部と接続されている。係止部14aは、補強部
12の先端がかぎ状に形成されたものであり、前述した
骨構成部材3a端部の係止部14bに引っ掛かるように
なっている。係止部14aの先端部はフィルム部11に
当たるので、フィルム部11を傷付けないように丸みを
もった形状になっている。
【0033】傘Aを閉じた状態では、連結部13とろく
ろ6とは接しており、骨構成部材3aは補強部12から
張力を受けないが、図中矢印で示した方向にろくろ6を
引き下げるに従い、補強部12は骨構成部材3aに張力
を及ぼす。すなわち、係止部14a、14bを介して、
骨構成部材3aの端部が引き上げられるので、6本の骨
3が開く。そして、主軸2に設けられたバネ式のハジキ
爪8が、ろくろ6に設けられた係合孔20に係合して、
骨3が開いた状態が保持される。
【0034】図6(a)および(b)は、傘Aを閉じた
状態と開いた状態での主軸2、ろくろ6、骨構成部材3
a、3b、3c、および補強部12を示す参考図であ
る。図6(a)では、5本の骨3とフィルム部11を省
略し、図6(b)では、4本の骨3とフィルム部11を
省略しているが、実際は6本の骨3にフィルム部11が
取り付けられているものとする。
【0035】図6(a)に示すように、傘Aを閉じた状
態では、骨構成部材3a、3b、3cからなる骨3は、
ほぼ直線状になっている。ところがろくろ6を下に引く
と、前述のようにして骨3が開き、完全に開いた状態で
は、図6(b)に示すように、フィルム部11の形状に
従って骨3が湾曲する。骨3を構成する部材のうち、骨
構成部材3cは可撓性のある素材で形成されているの
で、それ自体が湾曲し、また、骨構成部材3a、3b、
3cのそれぞれの接続部が若干屈曲する。このように接
続部が屈曲するので、各骨構成部材間に働く摩擦力が大
きくなり、それによって骨3は伸びた状態を保持するこ
とができる。
【0036】上記のように本発明の傘Aは、手元部材
1、主軸2、各骨3をそれぞれ伸ばしてろくろ6を引き
下げることにより開くものであるが、手元部材1、支持
部材7、およびキャップ15を図7のように構成した
り、ろくろ6や主軸2を図8のように構成したりするこ
とにより、傘Aの使い勝手がさらに向上する。図7、図
8、図9の各図においても、説明の便宜上、骨3や張り
布5を省略しているが、実際は6本の骨3に張り布5が
取り付けられているものとする。
【0037】図7(a)は、手元部材1に主軸2を収納
した状態を示す参考断面図であり、図7(b)は、主軸
2を伸ばした状態を示す参考断面図であり、図7(c)
は、図7(b)の部分拡大図である。
【0038】これらの図に示すように、キャップ15を
丸みをもったL字型にして、支持部材7の上端部にこの
キャップ15の先端が引っ掛かる突縁16を有する壁部
19を設けると、図7(a)の状態から主軸2を伸ばし
ていくに従って各骨3も伸びていく。主軸2が完全に伸
びて図7(b)に示した状態になると、キャップ15の
先端を突縁16から外して、各骨3を残りの分だけ伸ば
せばよい。これによって、主軸2と6本の骨3をそれぞ
れ別々に伸ばす場合に比べて、はるかに素早く、かつ容
易に傘を開くことができる。
【0039】図8(a)は、主軸構成部材2aから主軸
構成部材2bを分離して示した参考図であり、同(b)
は、主軸構成部材2bの斜視図であり、同(c)は、ろ
くろ6および主軸構成部材2aの参考断面図である。ま
た、図9(a)は、図8に示した構成を有する傘におい
て、主軸構成部材2bを主軸構成部材2aから途中まで
引き出した状態を示す図であり、同(b)は、傘が開き
切るまで主軸構成部材2bを引き出した状態を示す図で
ある。
【0040】図8(a)によって各部の構成を説明する
と、まず、ろくろ6には、かぎ状先端部22を有するろ
くろ引き留め部材21を取り付ける。主軸構成部材2b
の側面には、同(b)に示すように、このろくろ引き留
め部材21がスライドする溝25を設け、さらに、後述
するガイド溝24に嵌め込まれるライン状の突部26を
設ける。主軸構成部材2aには、同(a)に示すよう
に、前記かぎ状先端部22が係合する係合孔23を設
け、さらに同(c)に示すように、前記突部26がスラ
イドするガイド溝24をろくろ6と主軸構成部材2aに
設ける。
【0041】本発明の傘を上記のような構成にすると、
主軸構成部材2aから主軸構成部材2bを伸ばすことに
より、自動的に6本の骨3が開くようになる。すなわ
ち、突部26をガイド溝24に沿わせながら主軸構成部
材2bを主軸構成部材2aから引き出していくと、やが
てろくろ引き留め部材21のかぎ状先端部22が主軸構
成部材2aに設けられた係合孔23に係合する。これに
よって、主軸構成部材2aとろくろ6とは連結されるの
で、主軸構成部材2bを続けて引き出すと、図9(a)
に示すように、ろくろ6と主軸構成部材2bの先端部は
互いに離れていき、骨3が開き始める。そして、主軸構
成部材2bをさらに引き出すと、図9(b)に示すよう
に、主軸構成部材2bに設けられたハジキ爪8がろくろ
6に設けられた係合孔20に係合して、6本の骨3は完
全に開いた状態で保持される。
【0042】本実施例の傘Aは、全部材が合成樹脂によ
り形成されている。合成樹脂としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の軽量で丈夫な汎用
合成樹脂を用いることができる。
【0043】上記のように、傘Aは従来の傘とは異なっ
て支骨を要さず、骨構成部材3b、3cが骨構成部材3
aの内部に収納され、主軸構成部材2bが主軸構成部材
2aの内部に収納されて、これらが、折り畳んだ張り布
5とともに手元部材1の内部に収納されるものであるの
で、収納状態では非常にコンパクトな形状になり、カバ
ーが不要である。また、全部材が合成樹脂で形成されて
いるので軽量、安全かつ衛生的であり、不要になった時
にはリサイクルに回して資源の有効利用を図ることがで
きる。
【0044】また、張り布5は主軸2および骨3から容
易に取り外したり、取り付けたりできるので、張り布5
が破損した場合、それのみを交換して使用すれば、環境
保護に一層貢献できる。
【0045】本発明の傘は、上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば骨や主軸を構成する構成部材の数
を増減してもよい。また、骨構成部材の形状も、例え
ば、断面U字型、逆U字型、W字型、逆W字型、コの字
型、あるいは管状等、さまざまな形状が可能であり、そ
れらを適宜組み合わせてもよい。また、骨構成部材と補
強部を接続するための係止部としても、本実施例で示し
たもの以外にスナップや面ファスナー等、さまざまな手
段を用いることができる。
【0046】
【発明の効果】上記したように、本発明の傘によれば、
骨、主軸、張り布をすべて手元部材にコンパクトに収納
することができる。特に、全部材を合成樹脂で形成した
場合は軽量、安全かつ衛生的であり、不要になった時に
はリサイクルに回すこともできる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の一実施例である傘Aを開いた状態を示
す斜視図である。
【0049】
【図2】(a)は傘Aの手元部材1と主軸2を伸ばした
状態、(b)は手元部材1の内部に主軸2を納めた状態
を示す斜視図であり、(c)は手元部材1と支持部材7
とを分離して示した図である。
【0050】
【図3】(a)は傘Aの骨3を伸ばした状態、(b)は
骨3を縮めた状態を示す斜視図であり、(b)、
(c)、(d)は、骨構成部材3a、3b、3cをそれ
ぞれ示す斜視図である。
【0051】
【図4】傘Aの張り布5の構造を示す参考図である。
【0052】
【図5】傘Aが開いている状態での主軸2、ろくろ6、
骨構成部材3a、連結部13、補強部12を示す参考図
である。
【0053】
【図6】(a)は傘Aを閉じた状態、(b)は傘Aを開
いた状態での、主軸2、ろくろ6、骨構成部材3a、3
b、3c、および補強部12を示す参考図である。
【0054】
【図7】本発明の別の実施例を示す図であって、(a)
は手元部材1に主軸2を収納した状態を示す参考断面図
であり、(b)は主軸2を伸ばした状態を示す参考断面
図であり、(c)は図7(b)の部分拡大図である。
【0055】
【図8】本発明の別の実施例を示す図であって、(a)
は主軸構成部材2aから主軸構成部材2bを分離して示
した参考図であり、(b)は主軸構成部材2bを示す斜
視図であり、(c)はろくろ6および主軸構成部材2a
の参考断面図である。
【0056】
【図9】(a)は主軸構成部材2bを主軸構成部材2a
から途中まで引き出した状態を示す図であり、(b)は
傘が開き切るまで主軸構成部材2bを引き出した状態を
示す図である。
【0057】
【符号の説明】
A……傘 1……手元部材 2……主軸 2a、2b……主軸構成部材 3……骨 3a、3b、3c……骨構成部材 4……石突き 5……張り布 6……ろくろ 7……支持部材 8……ハジキ爪 11……フィルム部 12……補強部 13……連結部 14a、14b……係止部 15……キャップ 16……突縁部 17……突起 18、24……ガイド溝 19……壁部 20、23……係合孔 21……ろくろ引き留め部材 22……かぎ状先端部 25……溝 26……突部 27……ろくろ連結部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 傘
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不使用時にはコンパク
トに収納できる傘に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、駅
や観光地では、傘を用意せずに外出して、不意の降雨に
遭った人のために、一般に「ビニール傘」と称される安
価な簡易傘を販売している。
【0003】このような簡易傘は、通常はその場しのぎ
のために購入される物であるので、雨が止んだりして必
要がなくなれば、折り畳んだりして小さくできることが
望ましく、また破損して廃棄する場合には、なるべく簡
単に、しかも環境に負担をかけないように処分できるこ
とが望ましい。
【0004】しかしながら、ビニール傘を始めとする従
来の簡易傘は、価格等の関係から折り畳めないのが一般
的であり、閉じた状態で55cm〜70cm程度の長さ
になる。従って、持ち運びや保管が非常に煩わしいとい
う問題がある。
【0005】また、主軸、骨ともに、亜鉛メッキされた
鉄により形成されているために廃棄は非常に困難であ
り、駅等の公共スペースのゴミ箱に捨てられたり、道路
脇に不法投棄されたりするビニール傘の処理が大きな問
題になっている。そのため、JR駅構内の売店で販売さ
れていたビニール傘も、難廃棄物であるという理由から
販売が中止されるに至った。また、ビニール傘は石づき
が鉄製で尖っているので、危険性が高いという問題もあ
った。
【0006】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、簡単な操作でコンパクトに収納することができ、し
かも軽量かつ安全で、不要になったときには、簡単に廃
棄したり、リサイクルに回したりできる傘を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の傘は、上記の
課題を解決するために、各親骨が、太さの異なる複数の
骨構成部材からなり、先端側の骨構成部材が主軸側の骨
構成部材の中にスライドして収納されるように構成さ
れ、主軸の下端部に支持部材が設けられ、該支持部材が
スライド可能に嵌め込まれる管状の手元部材を有し、前
記支持部材をスライドさせることにより、前記収納状態
の各親骨、前記主軸、および張り布が、前記手元部材に
収納されるものである。
【0008】請求項2の傘は、請求項1のものにおい
て、前記各親骨の端部がろくろに接続され、該ろくろが
前記手元部材側へスライド可能に前記主軸に取り付けら
れており、該ろくろを前記手元部材側へスライドさせる
ことにより傘を開くものである。
【0009】請求項3の傘は、請求項1または2に記載
の傘において、全部材が合成樹脂からなるものである。
【0010】
【作用】上記の構成よりなる請求項1の傘は、先端側の
骨構成部材が主軸側の骨構成部材の中にスライドして収
納されるので、従来の折り畳み傘のように親骨を折り畳
む必要がなく、収納時の傘の体積が折り畳み傘よりも小
さくなる。ここで親骨とは、傘の中心線から放射状に伸
び、その先端部が張り布の周縁部と接続されている骨を
いう。これに対し、以下で言及する支骨とは、親骨を開
いた状態に保持するために、従来の傘において、ろくろ
から親骨に掛け渡されている骨をいう。また、張り布は
その中央部が傘の主軸先端に取り付けられ、その周縁部
が前記のように親骨の先端部に接続されているものとす
る。この張り布という用語は、本明細書においては傘の
構成要素の名称として用いているのであって、その素材
を繊維製品に限定するものでないことはもちろんであ
る。
【0011】上記のようにして短くされた親骨、主軸、
および張り布は、管状の手元部材に嵌め込まれた主軸の
支持部材をスライドさせることにより、手元部材にコン
パクトに収納される。
【0012】請求項2の傘は、各親骨の端部がろくろに
接続されており、前記ろくろを手元側に引き下げること
により傘が開くものである。これは各親骨が、前記のよ
うに傘の主軸および親骨と接続された張り布からの張力
を受けるためである。したがって、従来の傘において用
いられていた支骨が不要となる。
【0013】請求項3の傘は、全部材が合成樹脂により
形成されているので、軽量、安全、衛生的という特徴を
有し、廃棄やリサイクルも容易である。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例である傘Aを、図を用いて
さらに詳細に説明する。
【0015】図1は、傘Aを開いた状態の斜視図であ
る。
【0016】傘Aは、本図に示すように、基本的な構成
として、手元部材1、主軸2、骨3、石突き4、および
張り布5、ろくろ6からなる。6本の骨3は、それぞれ
一端がろくろ6に接続されており、他の一端がキャップ
15を介して張り布5の周縁部に接続されている。主軸
2の手元側端部には、円柱状の支持部材7が設けられ、
また、主軸2には、傘Aを開いた状態でろくろ6を定位
置に保持するためのハジキ爪8が設けられている。
【0017】図2(a)は、前記手元部材1と主軸2を
伸ばした状態を示す斜視図であり、図2(b)は、手元
部材1の内部に主軸2を納めた状態を示す斜視図であ
る。また、図2(c)は手元部材1と支持部材7とを分
離して示した図である。
【0018】手元部材1は円筒状で、その内径は支持部
材7の外径にほぼ等しい。手元部材1の内側には図2
(c)に示すように、上端部がかぎ状に曲がったガイド
溝18が設けられており、支持部材7の側面にはこのガ
イド溝18に沿って動く突起17が設けられている。突
起17をガイド溝18に嵌めたまま支持部材7を手元部
材1の内部でスライドさせることによって主軸2を伸ば
し、突き当たった所で横にひねると、突起17はガイド
溝18に沿って横移動してガイド溝18の端部に達す
る。従って、支持部材7が手元部材1の端部から飛び出
したり、使用中に手元部材1の内部で動いたりするのが
防止できる。
【0019】主軸2は、主軸構成部材2a、2bからな
り、主軸構成部材2aは円筒状で、その内径は、円柱状
をなす主軸構成部材2bの外径にほぼ等しい。主軸構成
部材2aの端部には、主軸構成部材2bの飛び出しを防
止するストッパーが設けられている。主軸構成部材2b
の先端には石突き4が取り付けられている。
【0020】手元部材1の内部に主軸構成部材2aを納
め、主軸構成部材2aの内部に主軸構成部材2bを納め
ると、図2(b)に示すように、主軸2の全体が手元部
材1の内部に収納されるように設計されている。
【0021】図3(a)は、骨3を伸ばした状態、同
(b)は、骨3を縮めた状態をそれぞれ斜め下から眺め
た斜視図である。また、同(c)、(d)、(e)は、
骨構成部材3a、3b、3cをそれぞれ斜め上から眺め
た一部欠截斜視図である。
【0022】図3(a)に示すように、骨3は、骨構成
部材3a、3b、3cからなる。骨構成部材3a、3b
は、それぞれ長軸方向に溝を有した棒状部材であり、骨
構成部材3aの中心部の横断面は同(c)に示すように
ほぼ逆U字型であり、骨構成部材3bの中心部の横断面
は同(d)に示すように下が開口したコの字型になって
いる。骨構成部材3cは、可撓性のある素材で構成され
た棒状部材であり、その断面は先端部以外は同(e)に
示すように長方形である。
【0023】各構成部材の形状は、骨構成部材3aの溝
に沿って骨構成部材3bがスライドし、骨構成部材3b
の溝に沿って骨構成部材3cがスライドするようになっ
ており、骨構成部材3a、3b、3cの各接続端部に
は、骨3を伸ばした時に各構成部材が分離しないよう
に、それぞれストッパーが設けられている。骨構成部材
3aのろくろ側端部には、ろくろ6に連結するためのか
ぎ状のろくろ連結部27が形成されており、もう一方の
端部には、後述する補強部12を接続するための係止部
14bが形成されている。
【0024】また、図3(b)に示したように縮めた状
態の骨3は、主軸2と共に手元部材1の内部に収納でき
るようなっている。
【0025】図4は、張り布5の構造を示す図である。
【0026】張り布5は、フィルム部11、補強部1
2、連結部13、係止部14a、キャップ15からな
る。補強部12と連結部13とは一体成形により形成さ
れ、またフィルム部11は後述するように膨らみをもっ
た形状に一体成形され、補強部12、連結部13、キャ
ップ15はフィルム部11とそれぞれ熱融着されてい
る。
【0027】補強部12は、連結部13から放射状に伸
びたテープ状の部材であり、フィルム部11の内側面に
熱融着され、後述するように、その端部が係止部14a
を介して骨構成部材3aの端部に接続される。補強部1
2は、伸縮性が小さくかつ強靭な素材で形成され、その
長さは骨構成部材3aとほぼ同じである。
【0028】キャップ15は、補強部12の延長線上に
設けられており、骨3の先端部が着脱自在に嵌め込まれ
る。
【0029】フィルム部11は、傘Aを開いた時に、骨
3が湾曲して、椀をふせたような形状になるように形成
されている。
【0030】以下、図5および図6を用いて、傘Aの細
部の構成と、傘Aが開く原理について述べる。
【0031】図5は、傘Aが開いている状態での主軸
2、ろくろ6、骨構成部材3a、連結部13、および補
強部12を示す図である。本図では、フィルム部11は
省略しているが、前述のように補強部12とフィルム部
11とは、熱融着されて一体になっている。
【0032】骨構成部材3aはろくろ連結部27を介し
てろくろ6に取り付けられ、骨構成部材3bが突出して
いる側の端部は、係止部14a、14bを介して補強部
12の端部と接続されている。係止部14aは、補強部
12の先端がかぎ状に形成されたものであり、前述した
骨構成部材3a端部の係止部14bに引っ掛かるように
なっている。係止部14aの先端部はフィルム部11に
当たるので、フィルム部11を傷付けないように丸みを
もった形状になっている。
【0033】傘Aを閉じた状態では、連結部13とろく
ろ6とは接しており、骨構成部材3aは補強部12から
張力を受けないが、図中矢印で示した方向にろくろ6を
引き下げるに従い、補強部12は骨構成部材3aに張力
を及ぼす。すなわち、係止部14a、14bを介して、
骨構成部材3aの端部が引き上げられるので、6本の骨
3が開く。そして、主軸2に設けられたバネ式のハジキ
爪8が、ろくろ6に設けられた係合孔20に係合して、
骨3が開いた状態が保持される。
【0034】図6(a)および(b)は、傘Aを閉じた
状態と開いた状態での主軸2、ろくろ6、骨構成部材3
a、3b、3c、および補強部12を示す図である。図
6(a)では、5本の骨3とフィルム部11を省略し、
図6(b)では、4本の骨3とフィルム部11を省略し
ているが、実際は6本の骨3にフィルム部11が取り付
けられているものとする。
【0035】図6(a)に示すように、傘Aを閉じた状
態では、骨構成部材3a、3b、3cからなる骨3は、
ほぼ直線状になっている。ところがろくろ6を下に引く
と、前述のようにして骨3が開き、完全に開いた状態で
は、図6(b)に示すように、フィルム部11の形状に
従って骨3が湾曲する。骨3を構成する部材のうち、骨
構成部材3cは可撓性のある素材で形成されているの
で、それ自体が湾曲し、また、骨構成部材3a、3b、
3cのそれぞれの接続部が若干屈曲する。このように接
続部が屈曲するので、各骨構成部材間に働く摩擦力が大
きくなり、それによって骨3は伸びた状態を保持するこ
とができる。
【0036】上記のように本発明の傘Aは、手元部材
1、主軸2、各骨3をそれぞれ伸ばしてろくろ6を引き
下げることにより開くものであるが、手元部材1、支持
部材7、およびキャップ15を図7のように構成した
り、ろくろ6や主軸2を図8のように構成したりするこ
とにより、傘Aの使い勝手がさらに向上する。図7、図
8、図9の各図においても、説明の便宜上、骨3や張り
布5を省略しているが、実際は6本の骨3に張り布5が
取り付けられているものとする。
【0037】図7(a)は、手元部材1に主軸2を収納
した状態を示す断面図であり、図7(b)は、主軸2を
伸ばした状態を示す断面図であり、図7(c)は、図7
(b)の部分拡大図である。
【0038】これらの図に示すように、キャップ15を
丸みをもったL字型にして、支持部材7の上端部にこの
キャップ15の先端が引っ掛かる突縁16を有する壁部
19を設けると、図7(a)の状態から主軸2を伸ばし
ていくに従って各骨3も伸びていく。主軸2が完全に伸
びて図7(b)に示した状態になると、キャップ15の
先端を突縁16から外して、各骨3を残りの分だけ伸ば
せばよい。これによって、主軸2と6本の骨3をそれぞ
れ別々に伸ばす場合に比べて、はるかに素早く、かつ容
易に傘を開くことができる。
【0039】図8(a)は、主軸構成部材2aから主軸
構成部材2bを分離して示した図であり、同(b)は、
主軸構成部材2bの斜視図であり、同(c)は、ろくろ
6および主軸構成部材2aの断面図である。また、図9
(a)は、図8に示した構成を有する傘において、主軸
構成部材2bを主軸構成部材2aから途中まで引き出し
た状態を示す図であり、同(b)は、傘が開き切るまで
主軸構成部材2bを引き出した状態を示す図である。
【0040】図8(a)によって各部の構成を説明する
と、まず、ろくろ6には、かぎ状先端部22を有するろ
くろ引き留め部材21を取り付ける。主軸構成部材2b
の側面には、同(b)に示すように、このろくろ引き留
め部材21がスライドする溝25を設け、さらに、後述
するガイド溝24に嵌め込まれるライン状の突部26を
設ける。主軸構成部材2aには、同(a)に示すよう
に、前記かぎ状先端部22が係合する係合孔23を設
け、さらに同(c)に示すように、前記突部26がスラ
イドするガイド溝24をろくろ6と主軸構成部材2aに
設ける。
【0041】本発明の傘を上記のような構成にすると、
主軸構成部材2aから主軸構成部材2bを伸ばすことに
より、自動的に6本の骨3が開くようになる。すなわ
ち、突部26をガイド溝24に沿わせながら主軸構成部
材2bを主軸構成部材2aから引き出していくと、やが
てろくろ引き留め部材21のかぎ状先端部22が主軸構
成部材2aに設けられた係合孔23に係合する。これに
よって、主軸構成部材2aとろくろ6とは連結されるの
で、主軸構成部材2bを続けて引き出すと、図9(a)
に示すように、ろくろ6と主軸構成部材2bの先端部は
互いに離れていき、骨3が開き始める。そして、主軸構
成部材2bをさらに引き出すと、図9(b)に示すよう
に、主軸構成部材2bに設けられたハジキ爪8がろくろ
6に設けられた係合孔20に係合して、6本の骨3は完
全に開いた状態で保持される。
【0042】本実施例の傘Aは、全部材が合成樹脂によ
り形成されている。合成樹脂としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の軽量で丈夫な汎用
合成樹脂を用いることができる。
【0043】上記のように、傘Aは従来の傘とは異なっ
て支骨を要さず、骨構成部材3b、3cが骨構成部材3
aの内部に収納され、主軸構成部材2bが主軸構成部材
2aの内部に収納されて、これらが、折り畳んだ張り布
5とともに手元部材1の内部に収納されるものであるの
で、収納状態では非常にコンパクトな形状になり、カバ
ーが不要である。また、全部材が合成樹脂で形成されて
いるので軽量、安全かつ衛生的であり、不要になった時
にはリサイクルに回して資源の有効利用を図ることがで
きる。
【0044】また、張り布5は主軸2および骨3から容
易に取り外したり、取り付けたりできるので、張り布5
が破損した場合、それのみを交換して使用すれば、環境
保護に一層貢献できる。
【0045】本発明の傘は、上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば骨や主軸を構成する構成部材の数
を増減してもよい。また、骨構成部材の形状も、例え
ば、断面U字型、逆U字型、W字型、逆W字型、コの字
型、あるいは管状等、さまざまな形状が可能であり、そ
れらを適宜組み合わせてもよい。また、骨構成部材と補
強部を接続するための係止部としても、本実施例で示し
たもの以外にスナップや面ファスナー等、さまざまな手
段を用いることができる。
【0046】
【発明の効果】上記したように、本発明の傘によれば、
骨、主軸、張り布をすべて手元部材にコンパクトに収納
することができる。特に、全部材を合成樹脂で形成した
場合は軽量、安全かつ衛生的であり、不要になった時に
はリサイクルに回すこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である傘Aを開いた状態を示
す斜視図である。
【図2】(a)は傘Aの手元部材1と主軸2を伸ばした
状態、(b)は手元部材1の内部に主軸2を納めた状態
を示す斜視図であり、(c)は手元部材1と支持部材7
とを分離して示した図である。
【図3】(a)は傘Aの骨3を伸ばした状態、(b)は
骨3を縮めた状態を示す斜視図であり、(b)、
(c)、(d)は、骨構成部材3a、3b、3cをそれ
ぞれ示す斜視図である。
【図4】傘Aの張り布5の構造を示す図である。
【図5】傘Aが開いている状態での主軸2、ろくろ6、
骨構成部材3a、連結部13、補強部12を示す図であ
る。
【図6】(a)は傘Aを閉じた状態、(b)は傘Aを開
いた状態での、主軸2、ろくろ6、骨構成部材3a、3
b、3c、および補強部12を示す図である。
【図7】本発明の別の実施例を示す図であって、(a)
は手元部材1に主軸2を収納した状態を示す断面図であ
り、(b)は主軸2を伸ばした状態を示す断面図であ
り、(c)は図7(b)の部分拡大図である。
【図8】本発明の別の実施例を示す図であって、(a)
は主軸構成部材2aから主軸構成部材2bを分離して示
た図であり、(b)は主軸構成部材2bを示す斜視図
であり、(c)はろくろ6および主軸構成部材2aの断
面図である。
【図9】(a)は主軸構成部材2bを主軸構成部材2a
から途中まで引き出した状態を示す図であり、(b)は
傘が開き切るまで主軸構成部材2bを引き出した状態を
示す図である。
【符号の説明】 A……傘 1……手元部材 2……主軸 2a、2b……主軸構成部材 3……骨 3a、3b、3c……骨構成部材 4……石突き 5……張り布 6……ろくろ 7……支持部材 8……ハジキ爪 11……フィルム部 12……補強部 13……連結部 14a、14b……係止部 15……キャップ 16……突縁部 17……突起 18、24……ガイド溝 19……壁部 20、23……係合孔 21……ろくろ引き留め部材 22……かぎ状先端部 25……溝 26……突部 27……ろくろ連結部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各親骨が、太さの異なる複数の骨構成部材
    からなり、先端側の骨構成部材が主軸側の骨構成部材の
    中にスライドして収納されるように構成され、 主軸の下端部に支持部材が設けられ、該支持部材がスラ
    イド可能に嵌め込まれる管状の手元部材を有し、 前記支持部材をスライドさせることにより、前記収納状
    態の各親骨、前記主軸、および張り布が、前記手元部材
    に収納されることを特徴とする傘。
  2. 【請求項2】前記各親骨の端部がろくろに接続され、 該ろくろが前記手元部材側へスライド可能に前記主軸に
    取り付けられ、 該ろくろを前記手元部材側へスライドさせることにより
    傘を開くことを特徴とする請求項1に記載の傘。
  3. 【請求項3】全部材が合成樹脂からなる請求項1または
    2に記載の傘。
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