JP2542323B2 - 傘 - Google Patents

Info

Publication number
JP2542323B2
JP2542323B2 JP5083369A JP8336993A JP2542323B2 JP 2542323 B2 JP2542323 B2 JP 2542323B2 JP 5083369 A JP5083369 A JP 5083369A JP 8336993 A JP8336993 A JP 8336993A JP 2542323 B2 JP2542323 B2 JP 2542323B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main shaft
bone
wheel
spindle
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5083369A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06292609A (ja
Inventor
博文 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP5083369A priority Critical patent/JP2542323B2/ja
Publication of JPH06292609A publication Critical patent/JPH06292609A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2542323B2 publication Critical patent/JP2542323B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不使用時にはコンパク
トに収納できる傘に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、駅
や観光地では、傘を用意せずに外出して、不意の降雨に
遭った人のために、一般に「ビニール傘」と称される安
価な簡易傘を販売している。
【0003】このような簡易傘は、通常はその場しのぎ
のために購入される物であるので、雨が止んだりして必
要がなくなれば、折り畳んだりして小さくできることが
望ましく、また破損して廃棄する場合には、なるべく簡
単に、しかも環境に負担をかけないように処分できるこ
とが望ましい。
【0004】しかしながら、ビニール傘を始めとする従
来の簡易傘は、価格等の関係から折り畳めないのが一般
的であり、閉じた状態で55cm〜70cm程度の長さ
になる。従って、持ち運びや保管が非常に煩わしいとい
う問題がある。
【0005】また、主軸、骨ともに、亜鉛メッキされた
鉄により形成されているために廃棄は非常に困難であ
り、駅等の公共スペースのゴミ箱に捨てられたり、道路
脇に不法投棄されたりするビニール傘の処理が大きな問
題になっている。そのため、JR駅構内の売店で販売さ
れていたビニール傘も、難廃棄物であるという理由から
販売が中止されるに至った。また、ビニール傘は石づき
が鉄製で尖っているので、危険性が高いという問題もあ
った。
【0006】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、簡単な操作でコンパクトに収納することができ、し
かも軽量かつ安全で、不要になったときには、簡単に廃
棄したり、リサイクルに回したりできる傘を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の傘は、上記の
課題を解決するために、太さの異なる2本の主軸構成部
材からなり、細い方の主軸構成部材が太い方の主軸構成
部材の中にスライドして収納されるように構成され、太
い方の主軸構成部材の一方の端部に支持部材が設けられ
た主軸と、前記細い方の主軸構成部材に取り付けられた
ろくろと、太さの異なる複数の骨構成部材からなり、先
端を構成する骨構成部材が可撓性を有し、先端側の骨構
成部材が主軸側の骨構成部材の中にスライドして収納さ
れるように構成された6本の骨と、ほぼ椀状に形成され
たフィルム部と、該フィルム部の中央に設けられ、前記
主軸に取り付けられた連結部と、該連結部から放射状に
伸びる長尺状部材であり前記フィルム部と一体になって
いる補強部と、前記フィルム部の周縁で前記補強部の延
長線上に当たる部分に配されたキャップとを有する張り
布と、前記主軸の支持部材がスライド可能に嵌め込ま
れ、前記主軸、骨および張り布が収納される管状の手元
部材とからなり、前記骨の先端部が前記張り布のキャッ
プにそれぞれ嵌め込まれ、前記キャップは先端に突起を
有し、前記支持部材の、前記主軸が突出している側の面
に、前記キャップの突起が掛止する突縁を有する壁部が
形成され、前記キャップの突起が前記突縁に掛止するこ
とにより、前記主軸と前記6本の骨が同時に伸びるよう
になされており、また、前記骨構成部材のうち主軸に最
も近いものの一方の端部が前記ろくろに接続され、他方
の端部が前記張り布の補強部の端部と連結され、前記ろ
くろには、かぎ状先端部を有する棒状のろくろ引き留め
部材が主軸に沿うように取り付けられ、前記細い方の主
軸構成部材には、前記ろくろ引き留め部材がスライドす
る溝と前記主軸構成部材相互の回転防止のための線状突
部とがそれぞれ軸方向に設けられ、前記太い方の主軸構
成部材には、前記ろくろ引き留め部材のかぎ状先端部が
係合する係合孔と、前記線状突部がスライドするガイド
溝が設けられ、前記ろくろには、前記線状突部がスライ
ドするガイド溝が設けられ、前記太い方の主軸構成部材
から前記細い方の主軸構成部材を引き出すと、前記ろく
ろが前記太い方の主軸構成部材側と連動して前記細い方
の主軸構成部材上を相対的に引き下げられる方向に動
き、前記主軸に最も近い骨構成部材の、前記補強部に連
結された端部が該補強部の張力で引き上げられることに
より、骨が開くようになされている。
【0008】また請求項2の傘は、請求項1に記載の傘
において、全部材が合成樹脂からなっている。
【0009】
【作用】上記の構成よりなる請求項1の傘は、先端側の
骨構成部材が主軸側の骨構成部材の中にスライドして収
納されるので、従来の折り畳み傘のように親骨を折り畳
む必要がなく、収納時の傘の体積が折り畳み傘よりも小
さくなる。ここで親骨とは、傘の中心線から放射状に伸
び、その先端部が張り布の周縁部と接続されている骨を
いう。これに対し、以下で言及する支骨とは、親骨を開
いた状態に保持するために、従来の傘において、ろくろ
から親骨に掛け渡されている骨をいう。また、張り布は
その中央部が傘の主軸先端に取り付けられ、その周縁部
が前記のように親骨の先端部に接続されているものとす
る。この張り布という用語は、本明細書においては傘の
構成要素の名称として用いているのであって、その素材
を繊維製品に限定するものでないことはもちろんであ
る。
【0010】上記のように先端側の骨構成部材が主軸側
の骨構成部材の中に収納されて短くされた骨、および同
様にして短くされた主軸は、折り畳まれた張り布と共
に、管状の手元部材に嵌め込まれた主軸の支持部材をス
ライドさせることにより、手元部材に収納される。
【0011】また本発明の傘は、各骨の端部がろくろに
接続されており、ろくろを手元側に引き下げることによ
り骨が開く。これは、主軸に最も近い骨構成部材の、張
り布の補強部に連結された端部が、この補強部からの張
力で引き上げられるためである。そしてフィルム部がほ
ぼ椀状に形成されているため、このフィルム部の形状に
合わせて各骨構成部材の接続部が若干屈曲し、また骨の
先端側部分が湾曲し、これにより各骨は骨構成部材間の
摩擦力によって伸びた状態を保持し、またフィルム部は
各骨の復元力によって張りのある状態に保たれる。
【0012】また本発明の傘においては、太い方の主軸
構成部材から細い方の主軸構成部材を引き出すことによ
り主軸を引き伸ばす際に、各骨の先端に嵌め込まれたキ
ャップが主軸構成部材の端部に設けられた突縁に掛止す
ることにより、6本の骨も同時に引き伸ばされる。
【0013】さらに本発明の傘においては、ろくろに設
けられたろくろ引き留め部材のかぎ状先端部が太い方の
主軸構成部材の係合孔に係合し、太い方の主軸構成部材
から細い方の主軸構成部材が引き出されると、ろくろが
太い方の主軸構成部材と連動して細い方の主軸構成部材
上を相対的に引き下げられる方向に動き、上記の通り骨
が開く。なお、細い方の主軸構成部材には線状突部が軸
方向に設けられ、太い方の主軸構成部材には前記線状突
部がスライドするガイド溝が設けられているため、二本
の主軸構成部材は相互に回転しない。また、ろくろも前
記線状突部がスライドするガイド溝を有し、さらに細い
方の主軸構成部材がろくろ引き留め部材がスライドする
溝を有しているため、ろくろ引き留め部材は横にずれた
りせず、そのかぎ状先端部は主軸構成部材の係合孔に確
実に係合する。
【0014】請求項2の傘は、全部材が合成樹脂により
形成されているので、軽量、安全、衛生的という特徴を
有し、廃棄やリサイクルも容易である。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例である傘Aを、図を用いて
さらに詳細に説明する。
【0016】図1は、傘Aを開いた状態の斜視図であ
る。
【0017】傘Aは、本図に示すように、基本的な構成
として、手元部材1、主軸2、骨3、石突き4、および
張り布5、ろくろ6からなる。6本の骨3は、それぞれ
一端がろくろ6に接続されており、他の一端がキャップ
15を介して張り布5の周縁部に接続されている。主軸
2の手元側端部には、円柱状の支持部材7が設けられ、
また、主軸2には、傘Aを開いた状態でろくろ6を定位
置に保持するためのハジキ爪8が設けられている。
【0018】図2(a)は、前記手元部材1と主軸2を
伸ばした状態を示す斜視図であり、図2(b)は、手元
部材1の内部に主軸2を納めた状態を示す斜視図であ
る。また、図2(c)は手元部材1と支持部材7とを分
離して示した図である。
【0019】手元部材1は円筒状で、その内径は支持部
材7の外径にほぼ等しい。手元部材1の内側には図2
(c)に示すように、上端部がかぎ状に曲がったガイド
溝18が設けられており、支持部材7の側面にはこのガ
イド溝18に沿って動く突起17が設けられている。突
起17をガイド溝18に嵌めたまま支持部材7を手元部
材1の内部でスライドさせることによって主軸2を伸ば
し、突き当たった所で横にひねると、突起17はガイド
溝18に沿って横移動してガイド溝18の端部に達す
る。従って、支持部材7が手元部材1の端部から飛び出
したり、使用中に手元部材1の内部で動いたりするのが
防止できる。
【0020】主軸2は、主軸構成部材2a、2bからな
り、主軸構成部材2aは円筒状で、その内径は、円柱状
をなす主軸構成部材2bの外径にほぼ等しい。主軸構成
部材2aの端部には、主軸構成部材2bの飛び出しを防
止するストッパーが設けられている。主軸構成部材2b
の先端には石突き4が取り付けられている。
【0021】手元部材1の内部に主軸構成部材2aを納
め、主軸構成部材2aの内部に主軸構成部材2bを納め
ると、図2(b)に示すように、主軸2の全体が手元部
材1の内部に収納されるように設計されている。
【0022】図3(a)は、骨3を伸ばした状態、同
(b)は、骨3を縮めた状態をそれぞれ斜め下から眺め
た斜視図である。また、同(c)、(d)、(e)は、
骨構成部材3a、3b、3cをそれぞれ斜め上から眺め
た一部欠截斜視図である。
【0023】図3(a)に示すように、骨3は、骨構成
部材3a、3b、3cからなる。骨構成部材3a、3b
は、それぞれ長軸方向に溝を有した棒状部材であり、骨
構成部材3aの中心部の横断面は同(c)に示すように
ほぼ逆U字型であり、骨構成部材3bの中心部の横断面
は同(d)に示すように下が開口したコの字型になって
いる。骨構成部材3cは、可撓性のある素材で構成され
た棒状部材であり、その断面は先端部以外は同(e)に
示すように長方形である。
【0024】各構成部材の形状は、骨構成部材3aの溝
に沿って骨構成部材3bがスライドし、骨構成部材3b
の溝に沿って骨構成部材3cがスライドするようになっ
ており、骨構成部材3a、3b、3cの各接続端部に
は、骨3を伸ばした時に各構成部材が分離しないよう
に、それぞれストッパーが設けられている。骨構成部材
3aのろくろ側端部には、ろくろ6に連結するためのか
ぎ状のろくろ連結部27が形成されており、もう一方の
端部には、後述する補強部12を接続するための係止部
14bが形成されている。
【0025】また、図3(b)に示したように縮めた状
態の骨3は、主軸2と共に手元部材1の内部に収納でき
るようなっている。
【0026】図4は、張り布5の構造を示す図である。
【0027】張り布5は、フィルム部11、補強部1
2、連結部13、係止部14a、キャップ15からな
る。補強部12と連結部13とは一体成形により形成さ
れ、またフィルム部11は後述するように膨らみをもっ
た形状に一体成形され、補強部12、連結部13、キャ
ップ15はフィルム部11とそれぞれ熱融着されてい
る。
【0028】補強部12は、連結部13から放射状に伸
びたテープ状の部材であり、フィルム部11の内側面に
熱融着され、後述するように、その端部が係止部14a
を介して骨構成部材3aの端部に接続される。補強部1
2は、伸縮性が小さくかつ強靭な素材で形成され、その
長さは骨構成部材3aとほぼ同じである。
【0029】キャップ15は、補強部12の延長線上に
設けられており、骨3の先端部が着脱自在に嵌め込まれ
る。
【0030】フィルム部11は、傘Aを開いた時に、骨
3が湾曲して、椀をふせたような形状になるように形成
されている。
【0031】以下、図5および図6を用いて、傘Aの細
部の構成と、傘Aが開く原理について述べる。
【0032】図5は、傘Aが開いている状態での主軸
2、ろくろ6、骨構成部材3a、連結部13、および補
強部12を示す図である。本図では、フィルム部11は
省略しているが、前述のように補強部12とフィルム部
11とは、熱融着されて一体になっている。
【0033】骨構成部材3aはろくろ連結部27を介し
てろくろ6に取り付けられ、骨構成部材3bが突出して
いる側の端部は、係止部14a、14bを介して補強部
12の端部と接続されている。係止部14aは、補強部
12の先端がかぎ状に形成されたものであり、前述した
骨構成部材3a端部の係止部14bに引っ掛かるように
なっている。係止部14aの先端部はフィルム部11に
当たるので、フィルム部11を傷付けないように丸みを
もった形状になっている。
【0034】傘Aを閉じた状態では、連結部13とろく
ろ6とは接しており、骨構成部材3aは補強部12から
張力を受けないが、図中矢印で示した方向にろくろ6を
引き下げるに従い、補強部12は骨構成部材3aに張力
を及ぼす。すなわち、係止部14a、14bを介して、
骨構成部材3aの端部が引き上げられるので、6本の骨
3が開く。そして、主軸2に設けられたバネ式のハジキ
爪8が、ろくろ6に設けられた係合孔20に係合して、
骨3が開いた状態が保持される。
【0035】図6(a)および(b)は、傘Aを閉じた
状態と開いた状態での主軸2、ろくろ6、骨構成部材3
a、3b、3c、および補強部12を示す図である。図
6(a)では、5本の骨3とフィルム部11を省略し、
図6(b)では、4本の骨3とフィルム部11を省略し
ているが、実際は6本の骨3にフィルム部11が取り付
けられているものとする。
【0036】図6(a)に示すように、傘Aを閉じた状
態では、骨構成部材3a、3b、3cからなる骨3は、
ほぼ直線状になっている。ところがろくろ6を下に引く
と、前述のようにして骨3が開き、完全に開いた状態で
は、図6(b)に示すように、フィルム部11の形状に
従って骨3が湾曲する。骨3を構成する部材のうち、骨
構成部材3cは可撓性のある素材で形成されているの
で、それ自体が湾曲し、また、骨構成部材3a、3b、
3cのそれぞれの接続部が若干屈曲する。このように接
続部が屈曲するので、各骨構成部材間に働く摩擦力が大
きくなり、それによって骨3は伸びた状態を保持するこ
とができる。
【0037】上記のように本発明の傘Aは、手元部材
1、主軸2、各骨3をそれぞれ伸ばしてろくろ6を引き
下げることにより開くものであるが、手元部材1、支持
部材7、およびキャップ15を図7のように構成した
り、ろくろ6や主軸2を図8のように構成したりするこ
とにより、傘Aの使い勝手がさらに向上する。図7、図
8、図9の各図においても、説明の便宜上、骨3や張り
布5を省略しているが、実際は6本の骨3に張り布5が
取り付けられているものとする。
【0038】図7(a)は、手元部材1に主軸2を収納
した状態を示す断面図であり、図7(b)は、主軸2を
伸ばした状態を示す断面図であり、図7(c)は、図7
(b)の部分拡大図である。
【0039】これらの図に示すように、キャップ15を
丸みをもったL字型にして、支持部材7の上端部にこの
キャップ15の先端が引っ掛かる突縁16を有する壁部
19を設けると、図7(a)の状態から主軸2を伸ばし
ていくに従って各骨3も伸びていく。主軸2が完全に伸
びて図7(b)に示した状態になると、キャップ15の
先端を突縁16から外して、各骨3を残りの分だけ伸ば
せばよい。これによって、主軸2と6本の骨3をそれぞ
れ別々に伸ばす場合に比べて、はるかに素早く、かつ容
易に傘を開くことができる。
【0040】図8(a)は、主軸構成部材2aから主軸
構成部材2bを分離して示した図であり、同(b)は、
主軸構成部材2bの斜視図であり、同(c)は、ろくろ
6および主軸構成部材2aの断面図である。また、図9
(a)は、図8に示した構成を有する傘において、主軸
構成部材2bを主軸構成部材2aから途中まで引き出し
た状態を示す図であり、同(b)は、傘が開き切るまで
主軸構成部材2bを引き出した状態を示す図である。
【0041】図8(a)によって各部の構成を説明する
と、まず、ろくろ6には、かぎ状先端部22を有するろ
くろ引き留め部材21を取り付ける。主軸構成部材2b
の側面には、同(b)に示すように、このろくろ引き留
め部材21がスライドする溝25を設け、さらに、後述
するガイド溝24に嵌め込まれるライン状の突部26を
設ける。主軸構成部材2aには、同(a)に示すよう
に、前記かぎ状先端部22が係合する係合孔23を設
け、さらに同(c)に示すように、前記突部26がスラ
イドするガイド溝24をろくろ6と主軸構成部材2aに
設ける。
【0042】本発明の傘を上記のような構成にすると、
主軸構成部材2aから主軸構成部材2bを伸ばすことに
より、自動的に6本の骨3が開くようになる。すなわ
ち、突部26をガイド溝24に沿わせながら主軸構成部
材2bを主軸構成部材2aから引き出していくと、やが
てろくろ引き留め部材21のかぎ状先端部22が主軸構
成部材2aに設けられた係合孔23に係合する。これに
よって、主軸構成部材2aとろくろ6とは連結されるの
で、主軸構成部材2bを続けて引き出すと、図9(a)
に示すように、ろくろ6と主軸構成部材2bの先端部は
互いに離れていき、骨3が開き始める。そして、主軸構
成部材2bをさらに引き出すと、図9(b)に示すよう
に、主軸構成部材2bに設けられたハジキ爪8がろくろ
6に設けられた係合孔20に係合して、6本の骨3は完
全に開いた状態で保持される。
【0043】本実施例の傘Aは、全部材が合成樹脂によ
り形成されている。合成樹脂としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の軽量で丈夫な汎用
合成樹脂を用いることができる。
【0044】上記のように、傘Aは従来の傘とは異なっ
て支骨を要さず、骨構成部材3b、3cが骨構成部材3
aの内部に収納され、主軸構成部材2bが主軸構成部材
2aの内部に収納されて、これらが、折り畳んだ張り布
5とともに手元部材1の内部に収納されるものであるの
で、収納状態では非常にコンパクトな形状になり、カバ
ーが不要である。また、全部材が合成樹脂で形成されて
いるので軽量、安全かつ衛生的であり、不要になった時
にはリサイクルに回して資源の有効利用を図ることがで
きる。
【0045】また、張り布5は主軸2および骨3から容
易に取り外したり、取り付けたりできるので、張り布5
が破損した場合、それのみを交換して使用すれば、環境
保護に一層貢献できる。
【0046】本発明の傘は、上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば骨や主軸を構成する構成部材の数
を増減してもよい。また、骨構成部材の形状も、例え
ば、断面U字型、逆U字型、W字型、逆W字型、コの字
型、あるいは管状等、さまざまな形状が可能であり、そ
れらを適宜組み合わせてもよい。また、骨構成部材と補
強部を接続するための係止部としても、本実施例で示し
たもの以外にスナップや面ファスナー等、さまざまな手
段を用いることができる。
【0047】
【発明の効果】上記したように、本発明の傘は、骨、主
軸、張り布をすべて手元部材にコンパクトに収納するこ
とができ、また収納状態から開くまでの操作が極めて簡
単であるという長所を有するものである。
【0048】特に全部材を合成樹脂で形成した場合は軽
量、安全かつ衛生的であり、不要になった時にはリサイ
クルに回すこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である傘Aを開いた状態を示
す斜視図である。
【図2】(a)は傘Aの手元部材1と主軸2を伸ばした
状態、(b)は手元部材1の内部に主軸2を納めた状態
を示す斜視図であり、(c)は手元部材1と支持部材7
とを分離して示した図である。
【図3】(a)は傘Aの骨3を伸ばした状態、(b)は
骨3を縮めた状態を示す斜視図であり、(c)、
(d)、(e)は、骨構成部材3a、3b、3cをそれ
ぞれ示す斜視図である。
【図4】傘Aの張り布5の構造を示す図である。
【図5】傘Aが開いている状態での主軸2、ろくろ6、
骨構成部材3a、連結部13、補強部12を示す図であ
る。
【図6】(a)は傘Aを閉じた状態、(b)は傘Aを開
いた状態での、主軸2、ろくろ6、骨構成部材3a、3
b、3c、および補強部12を示す図である。
【図7】本発明の別の実施例を示す図であって、(a)
は手元部材1に主軸2を収納した状態を示す断面図であ
り、(b)は主軸2を伸ばした状態を示す断面図であ
り、(c)は図7(b)の部分拡大図である。
【図8】本発明の別の実施例を示す図であって、(a)
は主軸構成部材2aから主軸構成部材2bを分離して示
した図であり、(b)は主軸構成部材2bを示す斜視図
であり、(c)はろくろ6および主軸構成部材2aの断
面図である。
【図9】(a)は主軸構成部材2bを主軸構成部材2a
から途中まで引き出した状態を示す図であり、(b)は
傘が開き切るまで主軸構成部材2bを引き出した状態を
示す図である。
【符号の説明】
A……傘 1……手元部材 2……主軸 2a、2b……主軸構成部材 3……骨 3a、3b、3c……骨構成部材 3a1……骨構成部材3aの主軸側端部 3a2……骨構成部材3aの骨構成部材3b側端部 4……石突き 5……張り布 6……ろくろ 7……支持部材 8……ハジキ爪 11……フィルム部 12……補強部 13……連結部 14a、14b……係止部 15……キャップ 16……突縁部 17……突起 18、24……ガイド溝 19……壁部 20、23……係合孔 21……ろくろ引き留め部材 22……かぎ状先端部 25……溝 26……突部 27……ろくろ連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−121007(JP,A) 特開 昭61−137507(JP,A) 実開 昭60−36720(JP,U) 実開 昭53−80558(JP,U) 実開 昭63−161519(JP,U) 実開 平1−92816(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】太さの異なる2本の主軸構成部材からな
    り、細い方の主軸構成部材が太い方の主軸構成部材の中
    にスライドして収納されるように構成され、太い方の主
    軸構成部材の一方の端部に支持部材が設けられた主軸
    と、 前記細い方の主軸構成部材に取り付けられたろくろと、 太さの異なる複数の骨構成部材からなり、先端を構成す
    る骨構成部材が可撓性を有し、先端側の骨構成部材が主
    軸側の骨構成部材の中にスライドして収納されるように
    構成された6本の骨と、 ほぼ椀状に形成されたフィルム部と、該フィルム部の中
    央に設けられ、前記主軸に取り付けられた連結部と、該
    連結部から放射状に伸びる長尺状部材であり前記フィル
    ム部と一体になっている補強部と、前記フィルム部の周
    縁で前記補強部の延長線上に当たる部分に配されたキャ
    ップとを有する張り布と、 前記主軸の支持部材がスライド可能に嵌め込まれ、前記
    主軸、骨および張り布が収納される管状の手元部材とか
    らなり、 前記骨の先端部が前記張り布のキャップにそれぞれ嵌め
    込まれ、 前記キャップは先端に突起を有し、 前記支持部材の、前記主軸が突出している側の面に、前
    記キャップの突起が掛止する突縁を有する壁部が形成さ
    れ、 前記キャップの突起が前記突縁に掛止することにより、
    前記主軸と前記6本の骨が同時に伸びるようになされて
    おり、 また、前記骨構成部材のうち主軸に最も近いものの一方
    の端部が前記ろくろに接続され、他方の端部が前記張り
    布の補強部の端部と連結され、 前記ろくろには、かぎ状先端部を有する棒状のろくろ引
    き留め部材が主軸に沿うように取り付けられ、 前記細い方の主軸構成部材には、前記ろくろ引き留め部
    材がスライドする溝と前記主軸構成部材相互の回転防止
    のための線状突部とがそれぞれ軸方向に設けられ、 前記太い方の主軸構成部材には、前記ろくろ引き留め部
    材のかぎ状先端部が係合する係合孔と、前記線状突部が
    スライドするガイド溝が設けられ、 前記ろくろには、前記線状突部がスライドするガイド溝
    が設けられ、 前記太い方の主軸構成部材から前記細い方の主軸構成部
    材を引き出すと、前記ろくろが前記太い方の主軸構成部
    材側と連動して前記細い方の主軸構成部材上を相対的に
    引き下げられる方向に動き、前記主軸に最も近い骨構成
    部材の、前記補強部に連結された端部が該補強部の張力
    で引き上げられることにより、骨が開くようになされた
    傘。
  2. 【請求項2】全部材が合成樹脂からなる請求項1に記載
    の傘。
JP5083369A 1993-04-09 1993-04-09 Expired - Lifetime JP2542323B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5083369A JP2542323B2 (ja) 1993-04-09 1993-04-09

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5083369A JP2542323B2 (ja) 1993-04-09 1993-04-09

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06292609A JPH06292609A (ja) 1994-10-21
JP2542323B2 true JP2542323B2 (ja) 1996-10-09

Family

ID=13800518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5083369A Expired - Lifetime JP2542323B2 (ja) 1993-04-09 1993-04-09

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2542323B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015068617A1 (ja) * 2013-11-05 2015-05-14 大喜 内田 伸縮式傘

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101106270B1 (ko) * 2009-12-16 2012-01-18 부일 이 우산살 어셈블리 및 접이식 우산
JP4866480B1 (ja) * 2010-11-30 2012-02-01 太文 長尾
JP2013244369A (ja) * 2012-05-29 2013-12-09 Saishiyo Kk 傘におけるプラスチック傘骨
JP6144395B1 (ja) * 2016-09-13 2017-06-07 啓介 伝野 簡易収納雨除け

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6036720U (ja) * 1983-08-22 1985-03-13 水田 要 引き伸ばし傘
JPH03121007A (ja) * 1989-10-03 1991-05-23 Nippon Gijutsu Kk 折り畳み傘

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015068617A1 (ja) * 2013-11-05 2015-05-14 大喜 内田 伸縮式傘

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06292609A (ja) 1994-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5393023A (en) Collapsible bag holder
US5186197A (en) Collapsible umbrella handle
US5964235A (en) Umbrella with an improved runner fastener
EP0902137A1 (en) Spring loop with protective covering
US5869151A (en) Stand
US5188137A (en) Umbrella
EP0951223B1 (en) Collapsible umbrella with reinforced rib structure
EP0911268A1 (en) Collapsible container
JP2542323B2 (ja)
KR100373543B1 (ko) 실린더세정장치및그에이용되는실린더세정포
EP0922406B1 (en) Dispenser for selectively extending and retracting a substantially stick-shaped object, and thread means for incorporation in the dispenser
US20080040873A1 (en) Lint roller assembly
US4856673A (en) Container convertible to a child's pail
US3744502A (en) Umbrella and sheath
US4250590A (en) Cover protected brush with collapsible bristles
JP2015180408A (ja) 風圧により損傷しない傘
US5964234A (en) Disposable umbrella
JP2000070024A (ja) ケース付き傘及び傘収納用ケース
JP2001017220A (ja) 雨傘用カバー及びその製造方法
WO1987003460A1 (en) Umbrella extendable from a handle storage compartment
KR920006957B1 (ko) 구조가 단순하고 가격이 저렴한 우산
JP3007819U (ja) 洋 傘
JP3065476U (ja) 雨傘用カバ―
JP3025179U (ja) 傘のロクロ
US6457600B2 (en) Web-shaped retainer for a vehicle interior