JPH0629024U - Ａｃプラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ＡＣプラグにスライド式の保護カバーを装着
し感電を防止する。 【構成】 ＡＣプラグのハウジング１の内部から接触子
２の先端までを、筒状に形成した感電防止用の保護カバ
ー９を装着し、この保護カバー９両側に突設したリブ１
１と、前記ハウジング１の内部に突設した固定リブ１３
との間にスプリング１２を内装し、前記保護カバー９の
中に、接触子２に固定穴Ａ５とマウント部６を設けた絶
縁材３より形成した端子組付部を挿着し、もう一方のハ
ウジング１の固定穴Ｂ５を合わせネジ８により締着す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はＡＣプラグに関し、より詳細にはＡＣプラグの感電を防止する機構に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のＡＣプラグの構造は、図３の外形を示した斜視図の如く接触子２１の一 方端にケーブル２２を接続し上下の二方向からネジ２３によりハウジング２４を 固定する方法と、図示していないが接触子２１とケーブル２２およびハウジング ２４を同時成型により一体として組立られたものが一般的である。この従来技術 においては、ＡＣコンセントにＡＣプラグを完全に挿着した状態では、接触子２ １はＡＣコンセント壁面より露出することは無く、従って、感電する危険性も無 いが、挿着が不完全でＡＣコンセントとＡＣプラグの間に接触子２１が露出して いる場合には、その間隙に針金若しくは幼児の指等が触れると感電する危険性が ある。これらの感電を防止する方法として、従来のＡＣプラグに接続されたケー ブルにＡＣプラグ全体に被せる箱形状のハウジングカバー２５を挿通しておき、 ＡＣコンセントにＡＣプラグを挿着時にこのハウジングカバー２５をＡＣプラグ の接触子２１の部分までスライドし被せる方法のものがあるが、これは主に屋外 機器用に装備されるもので屋内機器用には用いられていない。また、この方法は 一般的には延長ケーブル等に用いられるＡＣプラグと同形状のＡＣコンセントを 対象にしたものであって、一般的な屋内用ＡＣコンセントに用いる場合には、Ａ ＣプラグをＡＣコンセントへ挿入時にハウジングカバー２５をＡＣコンセントの 壁面までスライドする必要があり不便である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこのような点に鑑みなされたもので、ＡＣプラグ内に装着した保護カ バーにより、ＡＣコンセントへＡＣプラグを挿入すると同時に感電を防止する機 構を有するＡＣプラグを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上述の課題を解決するため、ハウジングの内部から接触子の先端まで 筒形状に形成した保護カバーを前後動自在に配設し、この保護カバーの略中央部 の両側に突設したリブと、前記ハウジングの内部に突設した固定リブとの間に弾 性を有するスプリングを内挿し、前記保護カバーの中に接触子と絶縁材とを成型 により形成した端子組付部を挿着し、該端子組付部を前記ハウジングに装着する ことにより、前記スプリングの弾性を介し、前記接触子の先端部を前記保護カバ ーで筒形状に囲むように構成したことを特徴とするＡＣプラグを提供するもので ある。

【０００５】

【作用】

以上のように構成したので、本考案によるＡＣプラグによれば、ＡＣコンセン トにＡＣプラグの接触子を挿入することにより、この接触子の先端側を囲んだ筒 形状の保護カバーの先端もＡＣコンセントの壁面に突当たり接触子が挿入された 寸法に連動してハウジングの内部にスライドする。一方、前記保護カバーを接触 子の先端側に付勢しているスプリングの圧力により、ＡＣコンセントにＡＣプラ グの挿入が不完全な状態に動いても、ＡＣコンセントの壁面とハウジングの間の 間隙に筒形状の保護カバーがスライドし、ＡＣコンセントの壁面に突当たって止 まるため接触子を保護カバーが囲み接触子は露出しない。また、ＡＣコンセント からＡＣプラグを抜くと保護カバーも同時に接触子の先端側にスライドする。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に基づいて本考案によるの実施例を詳細に説明する。図１は本考案 によるＡＣプラグの一実施例の断面図で、（Ａ）はＡＣコンセントへの接続前を 示し、（Ｂ）は接続時を示したものである。図２は本考案によるＡＣプラグの外 観を示した斜視図である。図において、１はハウジングで本実施例では難然剤を 添加した樹脂成型したものの２個からなり、それぞれが相対した形に組合わされ ハウジング１を形成している。２は接触子で黄銅材にニッケルメッキ等の表面処 理を施したものの２個からなり、その略中央部は絶縁材３により接触子２を並列 に保持し一体の形状に同時成型した端子組付部を形成し、この接触子２の一方端 はＡＣコンセントに挿入され、他方端はケーブル４に接続される。なを、前記絶 縁材３には貫通した固定穴Ａ５を設け、該固定穴Ａ５の周囲にはハウジング１に 装着するための位置決めを兼ねたマウント部６を形成し、前記ハウジング１の固 定穴Ｂ７及びガイド溝（図示せず）と合わせネジ８により固定される。

【０００７】 次に、感電を防止する機構について説明する。９は保護カバーで樹脂等で筒形 状に成型したものあって、この一方端の全周には外開きフランジ１０を形成し、 また略中央部の両側にはリブ１１を突設する。１２はスプリングで、例えば、１ 本のピアノ線をジグザグ形状に曲げ、このスプリング１２の一方端から他方端の 方向へ弾発力を有する形状を設定している。そして、予め、接触子２の他方端に ケーブル４の芯線を半田付けした接触子２を保護カバー９の筒形状の中に挿入し 、これを前記ハウジング１の内部に装着する。次に、前記スプリング１２を保護 カバー９のリブ１１とハウジング１の固定リブ１３との間に内挿し、このスプリ ング１２の付勢により保護カバー９のリブ１１がハウジング１の内開きフランジ １４に突当たり止まるようにする。そして、もう一方のハウジング１のガイド溝 （図示せず）を前記マウント部６に合わせながら被せネジ８により締着する。な を、本考案による一実施例では、ジグザグ形状に曲げたスプリング１２の弾性に よって保護カバー９をスライドするものであるが、本実施例のみに限定されるも のではなく、弾性を有する物質をを可動可能に内蔵し、その付勢により保護カバ ー９をスライドするものであれば、いかなるものにも適用されることは言うまで もない。

【０００８】 次に、本考案の一実施例による動作を説明する。ＡＣプラグ１をＡＣコンセン トに挿入する過程において、スプリング１２の付勢により接触子２の露出部を囲 んでいた保護カバー９は、ＡＣコンセントの壁面に外開きフランジ１０が当たり ハウジング１の内部の方向にスライドする。また、ＡＣコンセントよりＡＣプラ グ１を抜いた場合には、保護カバー９のリブ１１と、ハウジング１の固定リブ１ ３との双方に付勢しているスプリング１２の圧力により、リブ１１即ち保護カバ ー９は接触子２の先端部の方向へスライドし、ハウジング１の端子側に開いた内 開きフランジ１４にリブ１１が突当たり、接触子２の露出部全体をフランジ１４ が筒状に囲んだ状態で止まる。

【０００９】

【考案の効果】

以上に説明したように、本考案によるＡＣプラグにおいては、ＡＣプラグをＡ Ｃコンセントに挿入する場合は、例えば、透明の樹脂を材料として形成した保護 カバー９を用いた場合には、この保護カバー９を透過して接触子２の先端部が見 えるため、従来技術のＡＣプラグと同様に扱うことができるもので、ＡＣコンセ ントへＡＣプラグ１の挿入が不完全であっても接触子２を保護カバー９が筒状に 囲むため、針金若しくは幼児の指等が触れる危険性がなく安全である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるＡＣプラグの一実施例の断面図
で、（Ａ）はＡＣコンセントへの接続前を示し、（Ｂ）
は接続時を示したものである。

【図２】本考案によるＡＣプラグの一実施例の斜視図で
ある。

【図３】従来技術のＡＣプラグの斜視図である。

【符号の説明】

１ ハウジング ２ 接触子 ３ 絶縁材 ４ ケーブル ５ 固定穴Ａ ６ マウント部 ７ 固定穴Ｂ ８ ネジ ９ 保護カバー １０ 外開きフランジ １１ リブ １２ スプリング １３ 固定リブ １４ 内開きフランジ１４

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハウジングの内部から接触子の先端まで
   筒形状に形成した保護カバーを前後動自在に配設し、こ
   の保護カバーの略中央部の両側に突設したリブと、前記
   ハウジングの内部に突設した固定リブとの間に弾性を有
   するスプリングを内挿し、前記保護カバーの中に接触子
   と絶縁材とを成型により形成した端子組付部を挿着し、
   該端子組付部を前記ハウジングに装着することにより、
   前記スプリングの弾性を介し、前記接触子の先端部を前
   記保護カバーで筒形状に囲むように構成したことを特徴
   とするＡＣプラグ。