JPH06290040A - データ不正読出防止装置 - Google Patents

データ不正読出防止装置

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JPH06290040A
JPH06290040A JP5074610A JP7461093A JPH06290040A JP H06290040 A JPH06290040 A JP H06290040A JP 5074610 A JP5074610 A JP 5074610A JP 7461093 A JP7461093 A JP 7461093A JP H06290040 A JPH06290040 A JP H06290040A
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JP
Japan
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data
read
signal
output
outputting
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JP5074610A
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English (en)
Inventor
Yoichi Moroshima
洋一 諸島
Suguru Moriguchi
英 守口
Tomohiro Mitsui
智博 三井
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KAGA DENSHI KK
KAGA ELECTRONICS
Original Assignee
KAGA DENSHI KK
KAGA ELECTRONICS
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単純なデッドコピーばかりでなく、吸上げ装
置等を用いたROM内のデータの不正コピーを防止する
データ不正読出防止装置を提供する。 【構成】 暗号化データを記憶する記憶手段と、暗号化
データを解読し読出データを出力する解読手段と、正規
の立上シーケンスによるデータの読出しか否かを判別し
判別信号を出力する立上シーケンス判別手段、正規の読
出装置を構成する中央処理装置以外の装置による読出動
作が定期的に行なわれているか否かを判別し判別信号を
出力する読出動作判別手段並びに正規の読出タイミング
信号を用いた読出しか否かを判別して判別信号を出力す
る読出タイミング信号判別手段のうちの少なくとも一の
判別手段を有し、判別信号に基づい正規の読出し以外の
読出しが行なわれた場合に、読出データの出力を禁止
し、あるいは、正規のデータとは異なるデータをダミー
読出データとして出力する出力制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ不正読出防止装
置に係り、特にゲームプログラムを格納したいわゆるゲ
ームカセット内のROM(Read Only Memoly)に記憶さ
れているプログラムの不正コピー防止技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭用のテレビゲーム機は安価に
提供され、多くの家庭に普及する状態となっている。こ
れに伴いゲームプログラムを記憶したROMを内蔵した
ゲームカセットが大量に供給されている。
【0003】この市場の拡大によりゲームプログラムの
不正コピーによる海賊版のゲームカセット等が出回る状
況が生じており、正規の開発者の労力等が報われない状
態となっている。
【0004】このようなゲームカセット内のROMに記
憶されたゲームプログラムの不正コピーとしては、フロ
ッピーディスク若しくはSRAM(Static Random Acce
ss Memory )バックアップカートリッジ等へデータ吸上
げ装置を用いた吸上げによるコピー、ROMの内容のE
PROM(Erasable & Programmable ROM)やマスク
ROMへの単純なデッドコピー、ROM内容を読み出し
て逆アセンブル等を行なって若干の変更を伴ったコピー
などが挙げられる。
【0005】これらの不正コピー(データの不正読出
し)を防止するための方法は、従来より種々提案されて
おり、プログラムデータ自体には何等の手も加えない方
法や、プログラムデータ自体に検証ルーチン等のコピー
プロテクトを施す方法等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】プログラムデータ自体
には何等の手も加えない方法としては、プログラムデー
タを暗号化する方法があり、ROMには暗号化したプロ
グラムデータを記憶して、ゲームカセットに内蔵した解
読器により正規のプログラムデータとして出力する方法
である。
【0007】この結果、上述した不正コピー方法のう
ち、単純なデッドコピーに対しては一応の効果が得られ
るが、吸上げ装置を用いた場合等には、ゲームカセット
側からみれば、正規のゲーム器が接続された場合と同一
とみなされるため、ROMから解読器を介して正規のプ
ログラムデータが読み出されてしまい、効果が得られな
いという問題点が生じる。
【0008】また、コピープロテクトを施した場合等に
は、吸上げ装置等の正規の読出装置とは異なる読出装置
を検出することができるので、それらの装置による読出
しを防止することはできるが、逆に単純なROMのデッ
ドコピーに対しては効果が得られないという問題点が生
じる。
【0009】そこで、本発明の目的は、単純なデッドコ
ピーばかりでなく、吸上げ装置やICE(In Circuit E
mulator )等を用いてROM内のデータを正規のプログ
ラムデータとして読出すことを防止し、不正コピーを防
止するデータ不正読出防止装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の発明は、暗号化された各種データを暗号化デ
ータとして記憶する記憶手段と、前記暗号化データを解
読して読出データとして出力する解読手段と、予め設定
した正規の読出装置の立上シーケンスに従ってデータの
読出しが行なわれているか否かを判別してシーケンス判
別信号を出力する立上シーケンス判別手段と、前記シー
ケンス判別信号に基づいて前記予め設定した正規の読出
装置以外の立上げシーケンスが行なわれた場合に、前記
読出データの出力を禁止し、あるいは、正規のデータと
は異なるデータをダミー読出データとして出力する出力
制御手段と、を備えて構成する。
【0011】また、第2の発明は、暗号化された各種デ
ータを暗号化データとして記憶する記憶手段と、前記暗
号化データを解読して読出データとして出力する解読手
段と、予め設定した正規の読出装置を構成する中央処理
装置以外の装置による読出動作がほぼ所定時間間隔毎に
行なわれているか否かを判別して定期読出判別信号を出
力する読出動作判別手段と、前記定期読出判別信号に基
づいて前記読出動作がほぼ所定時間間隔毎に行なわれて
いない場合に、前記読出データの出力を禁止し、あるい
は、正規のデータとは異なるデータをダミー読出データ
として出力する出力制御手段と、を備えて構成する。
【0012】また、第3の発明は、暗号化された各種デ
ータを暗号化データとして記憶する記憶手段と、前記暗
号化データを解読して読出データとして出力する解読手
段と、予め設定した正規の読出装置の読出タイミング信
号を用いてデータの読出しが行なわれているか否かを判
別してタイミング信号判別信号を出力する読出タイミン
グ信号判別手段と、前記タイミング信号判別信号に基づ
いて前記予め設定した正規の読出装置以外の読出タイミ
ング信号を用いて読出しが行なわれた場合に、前記読出
データの出力を禁止し、あるいは、正規のデータとは異
なるデータをダミー読出データとして出力する出力制御
手段と、を備えて構成する。
【0013】
【作用】第1の発明によれば、記憶手段は暗号化された
各種データを暗号化データとして記憶し、解読手段は暗
号化データを解読して読出データとして出力する。
【0014】一方、立上シーケンス判別手段は予め設定
した正規の読出装置の立上シーケンスに従ってデータの
読出しが行なわれているか否かを判別してシーケンス判
別信号を出力制御手段に出力する。
【0015】この結果、出力制御手段は入力されたシー
ケンス判別信号に基づいて予め設定した正規の読出装置
以外の立上げシーケンスが行なわれた場合に、読出デー
タの出力を禁止し、あるいは、正規のデータとは異なる
データをダミー読出データとして外部の読出装置へと出
力する。
【0016】また、第2の発明によれば、記憶手段は暗
号化された各種データを暗号化データとして記憶し、解
読手段は暗号化データを解読して読出データとして出力
する。
【0017】一方、読出動作判別手段は予め設定した正
規の読出装置を構成する中央処理装置以外の装置による
読出動作がほぼ所定時間間隔毎に行なわれているか否か
を判別して定期読出判別信号を出力制御手段に出力す
る。
【0018】これにより、出力制御手段は入力された定
期読出判別信号に基づいて読出動作がほぼ所定時間間隔
毎に行なわれていない場合に、読出データの出力を禁止
し、あるいは、正規のデータとは異なるデータをダミー
読出データとして外部の読出装置へ出力する。
【0019】また、第3の発明によれば、記憶手段は暗
号化された各種データを暗号化データとして記憶し、解
読手段は、暗号化データを解読して読出データとして出
力する。
【0020】一方、読出タイミング信号判別手段は、予
め設定した正規の読出装置の読出タイミング信号を用い
てデータの読出しが行なわれているか否かを判別してタ
イミング信号判別信号を出力制御手段に出力する。
【0021】この結果、出力制御手段は、入力されたタ
イミング信号判別信号に基づいて予め設定した正規の読
出装置以外の読出タイミング信号を用いて読出しが行な
われた場合に、読出データの出力を禁止し、あるいは、
正規のデータとは異なるデータをダミー読出データとし
て当該読出手段に出力する。
【0022】したがって、いずれの発明の場合において
も、記憶しているデータは暗号化されているので単純に
記憶手段の内容をコピーしても正規の読出データとはな
らず、また、正規の読出装置以外の読出装置を用いてデ
ータを読み出しても正規の読出データは出力されないの
で、データの不正読出を防止することができる。
【0023】
【実施例】次に図1乃至図9を参照して本発明の好適な
実施例を説明する。図1にゲームカセット内の主要部の
概要構成ブロック図を示す。
【0024】ゲームカセット1は、ゲームカセットが接
続されるゲーム機本体GPから入力されるアドレス信号
ADに基づいて暗号化されて記憶しているゲームプログ
ラムのプログラムデータ(以下、暗号化データとい
う。)をバス2を介して出力するROM3と、アドレス
信号ADに基づいてROM3から出力された暗号化デー
タを解読してゲーム機本体GPが実行可能なプログラム
データとして出力する解読器4と、ゲーム機本体GPの
図示しないCPUの立上シーケンスが正規のものか否か
を判別し、シーケンス判別信号5Aを出力するシーケン
ス判別部5と、ゲーム機本体GPのシステム動作が正規
のものであるか否かを判別し、システム動作判別信号6
Aを出力するシステム動作判別部6と、ゲーム機本体G
PのROM3に対するアクセス動作が正規のものである
か否かを判別し、アクセス動作判別信号7Aを出力する
アクセス動作判別部7と、シーケンス判別信号5a、シ
ステム動作判別信号6a及びアクセス動作判別信号7a
が入力され、いずれかの判別信号により異常が検出され
た場合に出力制御信号Sを出力する制御信号生成回路8
と、出力制御信号Sに基づいてプログラムデータの出力
制御を行なう出力制御回路9と、を備えて構成されてい
る。
【0025】図2に解読器の構成を示す。解読器4は、
ROM3のデータバス(8ビット)2aに接続され読み
出された暗号化データxを関数f(x)により第1解読
データD1 として出力する第1データ解読器4aと、R
OM3のデータバス2aに接続され読み出された暗号化
データxを関数g(x)により第2解読データD2 とし
て出力する第2データ解読器4bと、ROM3のデータ
バス2aに接続され読み出された暗号化データxを関数
h(x)により第3解読データD3 として出力する第3
データ解読器4cと、ROM3のデータバス2aに接続
され読み出された暗号化データxを関数i(x)により
第4解読データD4 として出力する第4データ解読器4
dと、ROM3のアドレスバス(nビット)2bに接続
され、アドレスデータyを関数j(y)により解読器選
択信号SLを出力する選択信号生成関数器4eと、解読
器選択信号SLに基づいて第1解読データD1 〜第4解
読データD4 のいずれかを選択的に出力するセレクタ4
fと、を備えて構成されている。
【0026】図3にシーケンス判別部の詳細構成を示
す。シーケンス判別部5は、図3に示すように、ゲーム
器本体GPからリセット信号RSTが入力されたか否か
を判別し、リセット検出信号DRを出力するリセット信
号検出器5aと、リセット検出信号DRに対応してリセ
ット信号RSTが入力された直後のゲーム機本体GPの
立上げシーケンスを判別し、予め設定してある基準立上
げシーケンスと比較し比較結果信号Cを出力するシーケ
ンス判別回路5bと、ストローブ信号STが出力されて
いるか否かを判別しストローブ検出信号DSTを出力す
るストローブ信号検出回路5cと、ストローブ検出信号
DSTに基づいてストローブ信号STが検出されている
場合にはカウント値を初期値にリセットし、ストローブ
信号STが検出されていない場合にはカウント値を減算
するカウンタ5dと、カウンタ値が0になったか否かを
判別し、カウンタ値が0になった場合、すなわち、スト
ローブ信号STが検出されなくなってから所定の時間が
経過したか否かを判別し、経過判別信号Fを出力する経
過時間判別回路5eと、基準立上げシーケンスと異なる
立上げシーケンスが実行されたことに対応する比較結果
信号Cあるいはストローブ信号STが検出されなくなっ
てから所定の時間が経過したことに対応する経過判別信
号Fが出力された場合に、立上シーケンスが正規のもの
ではないことを示す立上シーケンス判別信号5Aを出力
するOR回路5fと、を備えて構成されている。
【0027】シーケンス判別回路5bは、より具体的に
は、ゲーム機本体GPのメインCPUがリセット後にR
OM3の特定のアドレスをアクセスして動作を開始する
立上げシーケンスを監視して、基準立上げシーケンスと
比較する。例えば、モトローラ68000というCPU
の場合、リセット信号RSTが入力されるとROMの第
0番地及び第1番地のデータを読み込んでプログラムカ
ウンタに格納し、つづいてROMの第2番地及び第3番
地のデータを読み込んで特権スタックポインタレジスタ
に格納してから、プログラムカウンタの示すアドレスか
らプログラムの実行を開始することとなっているので、
この立上シーケンスと同一の立上シーケンスが実行され
たか否かを判別するのである。
【0028】したがって、リセット信号RST入力後に
上述の立上げシーケンス以外の立上げシーケンスが実行
された場合には異常と判定して対応する比較結果信号C
を出力する。
【0029】ストローブ信号監視系(5c、5d、5
f)の動作原理は、正規のCPUの場合ストローブ信号
は所定の時間よりも長い時間停止することがないという
点を利用したものである。すなわち、ICEもしくは吸
い上げ装置等のような非正規の読出装置の場合、安定に
動作させるために長時間ストローブ信号を停止すること
があるので、ストローブ信号が停止している間はカウン
タを減算し、カウント値が0になるまでの時間以上スト
ローブ信号が停止した場合には非正規の読出装置により
データの読出しが行なわれていると判別するのである。
【0030】図4にシステム動作判別部の詳細構成を示
す。システム動作判別部6は、ROM3をゲーム器本体
のメインCPU以外の構成がアクセスしているか否か、
具体的にはDMA(Direct Memory Access)や複数CP
U構成の場合のメインCPU以外のCPUによるアクセ
スが行なわれているか否かを検出して非メインCPUア
クセス検出信号NAを出力する非メインCPUアクセス
検出回路6aと、非メインCPUアクセス検出信号NA
に基づいてメインCPU以外の構成によるROM3への
アクセスが検出されている場合にはカウンタ値を初期値
にリセットし、メインCPU以外の構成によるROM3
へのアクセスが検出されていない場合にはカウンタ値を
減算するカウンタ6bと、カウンタ値が0になったか否
かを判別し、カウンタ値が0になった場合、すなわち、
メインCPUによるアクセスのみが検出されてから所定
の時間が経過したか否かを判別し、システム動作判別信
号6Aを出力する経過時間判別回路6cと、を備えて構
成されている。
【0031】図5にアクセス動作判別部の詳細構成を示
す。アクセス動作判別部7は、ストローブ信号STの有
無を検出してストローブ検出信号DSTを出力するスト
ローブ信号検出回路7aと、ストローブ検出信号DST
によりストローブ信号STが検出された場合に当該スト
ローブ信号STの信号幅を所定の基準信号幅と比較する
ことによりストローブ信号幅が正規のメインCPUによ
るものであるか否かを判別しアクセス動作判別信号7A
を出力するストローブ信号幅判定回路7bと、を備えて
構成されている。
【0032】次に図6乃至図9を参照して動作を説明す
る。まず、シーケンス判別部5の動作を説明する。図6
にゲーム器本体がモトローラ社の68000CPUを用
いている場合のリセット信号検出時の立上げシーケンス
を判別するための処理フローチャートを示す。
【0033】まず、リセット信号検出器5aは、ゲーム
機本体GPからリセット信号RSTが入力されたか否か
を判別し(ステップS1)、リセット信号RSTが入力
された場合には、例えば、リセット検出信号DSTを
“H”レベルとする。
【0034】この結果、シーケンス判別回路5bは、ゲ
ーム機本体GPのメインCPUが第0番地及び第1番地
に格納されているデータをアクセスしているか否かをア
ドレス信号ADにより判別し(ステップS2)、第0番
地及び第1番地に格納しているデータをアクセスしてい
る場合にはステップS3の処理に移行する。
【0035】ゲーム器本体のメインCPUが第0番地及
び第1番地に格納されているデータをアクセスしていな
い場合には、例えば、比較結果信号Cを“H”レベルと
し、OR回路5fは、シーケンス判別信号5Aを“H”
レベルとして処理を終了する。したがって、制御信号生
成回路8は、出力制御信号Sを“H”レベルとする。
【0036】この結果、出力制御部9は、解読器4から
出力されているプログラムデータのバス2側への出力を
禁止し、あるいは、意味のないデータを出力することと
なる。
【0037】ゲーム機本体GPのメインCPUが第0番
地及び第1番地のデータをアクセスしている場合には、
次に当該メインCPUが第2番地及び第3番地に格納さ
れているデータをアクセスしているか否かをアドレス信
号ADにより判別し(ステップS3)、第2番地及び第
3番地に格納しているデータをアクセスしている場合に
はステップS4の処理に移行する。
【0038】ゲーム機本体GPのメインCPUが第2番
地及び第3番地に格納されているデータをアクセスして
いない場合には、同様にして、比較結果信号Cを“H”
レベルとし、OR回路5fは、シーケンス判別信号5A
を“H”レベルとし処理を終了する。これにより、制御
信号生成回路は8、出力制御信号を“H”レベルとする
ので、出力制御部9は、解読器4から出力されているプ
ログラムデータのバス2側への出力を禁止し、あるい
は、意味のないデータを出力することとなる。
【0039】ゲーム機本体のメインCPUが第2番地及
び第3番地に格納されているデータをアクセスしている
場合には、次に当該メインCPUがROM3の第0番地
及び第1番地に格納されていたデータが示すアドレスに
ジャンプしているか否かをプログラムカウンタの値等に
より判別し、対応するアドレスにジャンプしている場合
には、正規の立上げシーケンスが行なわれたと判別し
て、比較結果信号を“L”レベルとして処理を終了す
る。
【0040】対応するアドレスにジャンプしていない場
合には、正規の立上げシーケンスではないと判別して、
比較結果信号Cを“H”レベルとし、OR回路5fは、
シーケンス判別信号5Aを“H”レベルとし処理を終了
する。これにより、制御信号生成回路は8、出力制御信
号を“H”レベルとするので、出力制御部9は、解読器
4から出力されているプログラムデータのバス2側への
出力を禁止し、あるいは、意味のないデータを出力する
こととなり、データの不正読出しを防止することができ
る。
【0041】次に上記処理と並行して行なわれるストロ
ーブ信号監視系(5c、5d、5f)の動作について説
明する。図7に正規のゲーム機本体GPがモトローラ社
の68000CPUを用いている場合におけるストロー
ブ信号が所定時間検出されなかったか否かを判別するた
めの処理フローチャートを示す。
【0042】まず、カウンタ5dを初期値にリセットす
る(ステップS10)。この初期値は、68000CP
Uによるストローブ信号STn が検出されてから次のス
トローブ信号STn+1 が検出されるまでの時間に相当し
ている。
【0043】次にストローブ検出回路5cによりストロ
ーブ信号STが検出されたか否かを判別し(ステップS
11)、例えばストローブ検出信号DSTが“H”レベ
ル、すなわち、ストローブ信号STが検出された場合に
は、カウンタ5dを初期値に再設定して(ステップS1
4)、処理をステップS13に移行する。
【0044】ストローブ検出信号DSTが“L”レベ
ル、すなわち、ストローブ信号STが検出されなかった
場合には、カウント値を減算して(ステップS12)、
処理をステップS13に移行する。
【0045】つづいて、経過時間判別回路5eは、カウ
ンタ値が0か否か、すなわち、前回のストローブ信号を
検出しなくなってから所定時間が経過しているか否かを
判別する(ステップS13)。
【0046】カウント値が0である場合には、前回のス
トローブ信号検出タイミングから所定時間が経過してい
るので、ゲーム器本体のCPUは68000CPUでは
ないので、異常とみなし、経過判別信号Fを“H”レベ
ルとし、OR回路5fは、シーケンス判別信号5Aを
“H”レベルとし処理を終了する。これにより、制御信
号生成回路は8、出力制御信号を“H”レベルとするの
で、出力制御部9は、解読器4から出力されているプロ
グラムデータのバス2側への出力を禁止し、あるいは、
意味のないデータを出力することとなり、データの不正
読出しを防止することができる。
【0047】次にシステム動作判別部の動作を説明す
る。図8に正規のゲーム器本体がモトローラ社の680
00CPUを用いている場合におけるシステム動作判別
部の処理フローチャートを示す。
【0048】68000CPUを用いたシステムでは、
画像表示を行なうためにDMAが行なわれることが多
く、このDMAは周期的に発生するので、DMAが周期
的に発生する場合正規のシステムが接続されていると判
別するのである。
【0049】まず、カウンタ6bを初期値にリセットす
る(ステップS20)。この初期値は、メインCPU以
外の構成(非メインCPU)によるアクセスが行なわれ
てから次のアクセスが行なわれるまでの時間に相当して
いる。
【0050】次に非メインCPUアクセス検出回路6a
により非メインCPUアクセス(図8ではDMAアクセ
ス)が検出されたか否かを判別し(ステップS21)、
例えば非メインCPUアクセスが検出された場合には、
カウンタ6bを初期値に再リセットして(ステップS2
4)、処理をステップS23に移行する。
【0051】非メインCPUアクセスが検出されなかっ
た場合には、カウンタ値を減算して(ステップS2
2)、処理をステップS13に移行する。つづいて、経
過時間判別回路6cは、カウンタ値が0か否か、すなわ
ち、前回の非メインCPUアクセスを検出しなくなって
から所定時間が経過しているか否かを判別する(ステッ
プS23)。
【0052】カウント値が0である場合には、前回の非
メインCPUアクセスから所定時間が経過しているの
で、ゲーム器本体は正規のゲーム機本体GPではないの
で、異常とみなし、処理を終了する。これにより、制御
信号生成回路は8、出力制御信号を“H”レベルとする
ので、出力制御部9は、解読器4から出力されているプ
ログラムデータのバス2側への出力を禁止し、あるい
は、意味のないデータを出力することとなり、データの
不正読出しを防止することができる。
【0053】次にアクセス動作判別部の動作について説
明する。アクセス動作判別部7のストローブ信号検出回
路7aは、ストローブ信号STの有無を検出してストロ
ーブ検出信号DSTを出力する。
【0054】これによりストローブ信号幅判定回路7b
は、ストローブ検出信号DSTによりストローブ信号S
Tが検出された場合に当該ストローブ信号STの信号幅
を所定の基準信号幅と比較することによりストローブ信
号幅が正規のメインCPUによるものであるか否かを判
別し、ストローブ信号の信号幅が基準信号幅よりも長い
場合には、異常とみなして“H”レベルのアクセス動作
判別信号7Aを出力する。より具体的には、CPUとし
て68000CPUを用いた場合には図9に示すような
ストローブ信号(=アドレスストローブAS及びデータ
ストローブDS)の幅はほぼ一定(アドレスストローブ
AS=約4クロック、データストローブDS=約3クロ
ック)であるので、これを基準信号幅として比較を行
う。
【0055】これにより、制御信号生成回路は8、出力
制御信号を“H”レベルとするので、出力制御部9は、
解読器4から出力されているプログラムデータのバス2
側への出力を禁止し、あるいは、意味のないデータを出
力することとなり、データの不正読出しを防止すること
ができる。
【0056】つづいて解読器の動作について説明する。
ゲーム機本体GPからROM3のアクセスすべきアドレ
スに対応するアドレス信号ADがゲームカセット1に入
力されると、ゲームカセット1はROM3から対応する
アドレスに格納されている暗号化データxを第1〜第4
解読器4a〜4dに出力する。
【0057】これにより、第1データ解読器4aは関数
f(x)により第1解読データD1=f(x)としてセ
レクタ4fに出力し、第2データ解読器4bは関数g
(x)により第2解読データD2 =g(x)としてセレ
クタ4fに出力し、第3データ解読器4cは関数h
(x)により第3解読データD3 =h(x)としてセレ
クタ4fに出力し、第4データ解読器4dは関数i
(x)により第4解読データD4=i(x)としてセレ
クタ4fに出力する。
【0058】一方、選択信号生成関数器4eは、入力さ
れたアドレス信号ADを関数j(AD)により、解読器
選択信号SELとしてセレクタ4fに出力する。これら
の結果、セレクタ4fは解読器選択信号SELに対応す
る一の解読データをプログラムデータとして出力制御回
路9に出力する。したがって、出力制御回路9により当
該正規なプログラムデータの出力を禁止されている場合
を除き、当該プログラムデータはデータバス2a上に出
力され、ゲーム機本体GP側では正規のプログラムデー
タを読み出すことが可能となる。
【0059】また、出力制御回路9により当該正規なプ
ログラムデータの出力を禁止されている場合には、プロ
グラムデータは何も出力されないか、あるいは、正規の
読出装置に対して出力されるべき一のプログラムデータ
(解読データ)以外の意味のない解読データを出力して
いる解読器が選択されて、その解読データが出力される
こととなる。
【0060】以上の実施例はゲームカセットの場合につ
いて説明したが、ROMを搭載したボード等の他の態様
でプログラムデータがROMに記憶されている場合にも
本発明の適用が可能である。
【0061】
【発明の効果】以上の説明のように、第1の発明乃至第
3の発明によれば、記憶手段は暗号化された各種データ
を暗号化データとして記憶し、出力制御手段は設定され
た条件に応じて、正規の読出装置による読出が行なわれ
ていないと判断された場合には、読出データの出力を禁
止し、あるいは、正規のデータとは異なるデータをダミ
ー読出データとして外部の読出装置へ出力するので、記
憶しているデータは暗号化されているので単純に記憶手
段の内容をコピーしても正規の読出データとはならず、
また、正規の読出装置以外の読出装置を用いてデータを
読み出しても正規の読出データは出力されないので、デ
ータの不正読出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の概要構成を示すブロック図である。
【図2】解読器の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】シーケンス判別部の詳細構成を示すブロック図
である。
【図4】システム動作判別部の詳細構成を示すブロック
図である。
【図5】アクセス動作判別部の詳細構成を示すブロック
図である。
【図6】リセット信号検出時の立上げシーケンスを判別
するための処理フローチャート出ある。
【図7】ストローブ信号が所定時間検出されなかったか
否かを判別するための処理フローチャートである。
【図8】システム動作判別部の処理フローチャートであ
る。
【図9】アクセス動作判別部の処理を説明するタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
1…ゲームカセット 2…バス 2a…データバス 2b…アドレスバス 3…ROM 4…解読器 4a…第1データ解読器 4b…第2データ解読器 4c…第3データ解読器 4d…第4データ解読器 4e…選択信号生成関数器 4f…セレクタ 5…シーケンス判別部 5A…シーケンス判別信号 5a…リセット信号検出器 5b…シーケンス判別回路 5c…ストローブ信号検出回路 5d…カウンタ 5f…OR回路 6…システム動作判別部 6A…システム動作判別信号 7…アクセス動作判別部 7A…アクセス動作判別信号 7a…ストローブ信号検出回路 7b…ストローブ信号幅判定回路 8…制御信号生成回路 9…出力制御回路 AD…アドレス信号 D1 …第1解読データ D2 …第2解読データ D3 …第3解読データ D4 …第4解読データ DR…リセット検出信号 DST…ストローブ検出信号 F…経過判別信号 GP…ゲーム機本体 S…出力制御信号 SL…解読器選択信号 ST…ストローブ信号 RST…リセット信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暗号化された各種データを暗号化データ
    として記憶する記憶手段と、 前記暗号化データを解読して読出データとして出力する
    解読手段と、 予め設定した正規の読出装置の立上シーケンスに従って
    データの読出しが行なわれているか否かを判別してシー
    ケンス判別信号を出力する立上シーケンス判別手段と、 前記シーケンス判別信号に基づいて前記予め設定した正
    規の読出装置以外の立上げシーケンスが行なわれた場合
    に、前記読出データの出力を禁止し、あるいは、正規の
    データとは異なるデータをダミー読出データとして出力
    する出力制御手段と、を備えたことを特徴とするデータ
    不正読出防止装置。
  2. 【請求項2】 暗号化された各種データを暗号化データ
    として記憶する記憶手段と、 前記暗号化データを解読して読出データとして出力する
    解読手段と、 予め設定した正規の読出装置を構成する中央処理装置以
    外の装置による読出動作がほぼ所定時間間隔毎に行なわ
    れているか否かを判別して定期読出判別信号を出力する
    読出動作判別手段と、 前記定期読出判別信号に基づいて前記読出動作がほぼ所
    定時間間隔毎に行なわれていない場合に、前記読出デー
    タの出力を禁止し、あるいは、正規のデータとは異なる
    データをダミー読出データとして出力する出力制御手段
    と、を備えたことを特徴とするデータ不正読出防止装
    置。
  3. 【請求項3】 暗号化された各種データを暗号化データ
    として記憶する記憶手段と、 前記暗号化データを解読して読出データとして出力する
    解読手段と、 予め設定した正規の読出装置の読出タイミング信号を用
    いてデータの読出しが行なわれているか否かを判別して
    タイミング信号判別信号を出力する読出タイミング信号
    判別手段と、 前記タイミング信号判別信号に基づいて前記予め設定し
    た正規の読出装置以外の読出タイミング信号を用いて読
    出しが行なわれた場合に、前記読出データの出力を禁止
    し、あるいは、正規のデータとは異なるデータをダミー
    読出データとして出力する出力制御手段と、を備えたこ
    とを特徴とするデータ不正読出防止装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3記載のデータ不正
    読出防止装置において、 前記解読手段は、外部からのアドレス信号およびストロ
    ーブ信号に基づいて前記記憶手段から読み出された前記
    暗号化データをそれぞれ異なる手順で解読し解読データ
    として出力する複数の解読器と、 前記複数の解読データを前記アドレス信号に基づいて選
    択し、読出しデータとして出力するデータ選択出力手段
    と、 を備えたことを特徴とするデータ不正読出防止装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のデータ不正読出防止装置
    において、 前記出力制御手段は、前記データ選択出力手段により選
    択されなかった解読データのいずれかを前記ダミー読出
    データとして出力することを特徴とするデータ不正読出
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009193132A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Rohm Co Ltd 情報処理システム、カートリッジ、および、情報処理端末

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