JPH06289352A - 液晶パネル製造用緩衝材 - Google Patents

液晶パネル製造用緩衝材

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JPH06289352A
JPH06289352A JP10201093A JP10201093A JPH06289352A JP H06289352 A JPH06289352 A JP H06289352A JP 10201093 A JP10201093 A JP 10201093A JP 10201093 A JP10201093 A JP 10201093A JP H06289352 A JPH06289352 A JP H06289352A
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JP
Japan
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liquid crystal
conductive material
panel
thermally conductive
silicone rubber
Prior art date
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Application number
JP10201093A
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English (en)
Inventor
Akira Uchiumi
章 内海
Takashi Sunami
貴史 角南
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Japan Vilene Co Ltd
Original Assignee
Japan Vilene Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶パネルを効率良く製造できる緩衝材を提
供すること。 【構成】 シリコーンゴム中に、セラミックスや金属な
どの良熱伝導性物質が分散した緩衝材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像表示装置やプリンタ
ー用シャッターなどに用いられる、液晶パネルを製造す
る際に使用する緩衝材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図2に示すように、2つの
液晶パネル14を同時に製造する場合、上部熱板15と
液晶パネル14、液晶パネル14と液晶パネル14、及
び液晶パネル14と下部熱板16との間に、2枚の金属
板12で和紙や弾性体11を挟持したスペーサー13を
それぞれ介して、加熱及び加圧処理する方法が知られて
いた。
【0003】しかしながら、スペーサー13の2枚の金
属板間に挟持されているのが、和紙や弾性体11である
ため、液晶パネル14の横ずれを防止できるものの、上
部熱板15及び下部熱板16の熱が液晶パネル14に伝
わりにくく、しかも、これら上部熱板15及び下部熱板
16以外に、前後左右からも加熱するのが一般的である
ため、これらの熱が液晶パネル14に均一に伝わらず、
製造効率が悪いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
解決するためになされたものであり、液晶パネルを効率
良く製造できる緩衝材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶パネル製造
用緩衝材(以下、緩衝材ということがある)は、弾性体
中に良熱伝導性物質が含まれている。この弾性体がシリ
コーンゴムを含んでいると、耐熱性に優れており、良熱
伝導性物質がアルミナであると、分散性に優れている。
また、良熱伝導性物質が導電性を有していると、緩衝材
にほこりなどが付着しにくいため、液晶パネルに悪影響
を与えない。
【0006】
【作用】本発明の緩衝材は弾性体中に良熱伝導性物質が
含まれているため、液晶パネル(以下、「パネル」とい
うことがある)の横ずれを防止できるのは勿論のこと、
熱伝導性にも優れ、均一に熱伝導するため、パネルの製
造効率が良くなる。
【0007】本発明の弾性体は、主としてパネルの横ず
れを防止するために使用する。この弾性体としては、例
えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、エ
チレン−プロピレンゴム、ブチルゴム、クロロスルホン
化ポリエチレンゴムなどを使用できる。これらの中で
も、シリコーンゴム、フッ素ゴムは耐熱性に優れている
ため、特に好ましい弾性体である。なお、弾性体は1種
類である必要はなく、2種類以上混合したものであって
も良い。
【0008】なお、弾性体としてシリコーンゴムを使用
する場合、パネルを製造する際の熱によって、低分子量
のシリコーンが昇華し、パネルに付着して、電気的接触
障害を引き起こす恐れがあるので、分子量370以上の
ものを使用するのがより好ましい。
【0009】この弾性体は硬度1〜60(JISA)で
あるのが好ましい。硬度が1(JISA)以上であれ
ば、得られる緩衝材も弾性があるため横ずれを防止する
ことができ、60(JISA)以下であると、パネル間
隔が不均一になったり、熱伝導性が不均一になるという
問題が生じないためである。より好ましくは1〜40
(JISA)である。
【0010】このような弾性体に良熱伝導性物質が含ま
れているため、緩衝材は熱伝導性が良く、均一に熱伝導
できる。この良熱伝導性物質の熱伝導率は、上記の弾性
体の熱伝導率が10-4cal/cm・sec・℃のオーダーである
ため、これよりも優れた1.0×10-3cal/cm・sec・℃以
上のものである。
【0011】この良熱伝導性物質としては、例えば、ア
ルミナ、窒化ホウ素、ベリリア、酸化セリウム、酸化ク
ロム、マグネシア、シリカ、石英、無定形シリカ、チタ
ニア、ジルコニア、ムライト、スピネル、コージライ
ト、炭化ケイ素、チタンカーバイド、炭化ホウ素、炭化
チタン、窒化アルミ、タングステンカーバイド、窒化ケ
イ素、黒鉛などのセラミックスや、鉄、金、銅、アルミ
ニウム、ステンレス、炭素鋼などの金属がある。これら
の中でも、アルミナは弾性体中での分散性に優れ、比較
的安価な汎用物質であるため、好適に使用できる。
【0012】この良熱伝導性物質は0.1〜200μmの
平均粒径をもつものを使用するのが好ましい。0.1μm
以上であると、弾性体中での分散性が悪くなるという問
題が生じず、200μm以下であると、シート形成しや
すいためである。より好ましくは、0.1〜100μmで
ある。
【0013】また、良熱伝導性物質が導電性を有してい
る場合、例えば、炭化ケイ素、チタンカーバイド、炭化
ホウ素、タングステンカーバイド、黒鉛などのセラミッ
クスや鉄、銅、アルミニウム、金、ステンレス、炭素鋼
などのような金属を使用すると、緩衝材を保管する際や
使用する際に、ほこりなどが付着しにくいため、得られ
る液晶パネルの比抵抗が低下するなどの悪影響を与えな
いので、好適に使用できる。なお、この導電性とは、体
積固有抵抗が1.0×103Ω・cm以下のものをいう。
【0014】良熱伝導性物質が導電性を有していない場
合には、上記のような導電性を有する良熱伝導性物質や
導電性物質を混合すれば良い。なお、後者のように、導
電性物質を混合する場合には、緩衝材の熱伝導を妨げな
いように、緩衝材中10%以下に抑えるのが好ましい。
【0015】この良熱伝導性物質又は良熱伝導性物質と
導電性物質との混合比率は、緩衝材全体の50〜90重
量%であるのが好ましい。50重量%以上であると、熱
伝導性に優れており、90重量%以下であると、シート
形状に成形しやすいためである。より好ましくは、60
〜90重量%である。
【0016】上記のような弾性体と良熱伝導性物質など
は、混合撹拌機、ニーダー、ボールミル、バンバリーミ
キサー、ロールミキサー、スクリューミキサーなどの混
練機を用いて混練した後、カレンダーロール、押出機、
ナイフコーター、プレス機などによってシート状にし
て、本発明の緩衝材を得ることができる。そのため、良
熱伝導性物質は弾性体中に均一分散した状態にある。
【0017】なお、カレンダーロールにより圧延を繰り
返すと、弾性体中に良熱伝導性物質が均一に分散し、よ
り均一に熱伝導する緩衝材となるため、好適な製造方法
である。
【0018】また、弾性体として低分子量のシリコーン
ゴムを含むものを使用したとしても、緩衝材を得る段
階、或いは得た後に、150〜200℃の温度で熱処理
すれば、低分子量のシリコーンゴムが昇華して除去でき
るので、電気的接触障害を引き起こすという問題が生じ
ない。
【0019】本発明の緩衝材1の硬度は40〜90(J
ISA)であるのが好ましい。緩衝材1の硬度が40
(JISA)以上であるため、横ずれが生じるというこ
とはなく、90(JISA)以下であるため、パネル間
隔が不均一になり熱伝導性が不均一になるということも
ない。
【0020】本発明の緩衝材1の熱伝導率は1.0×1
-3cal/cm・sec・℃以上であるのが好ましい。1.0×1
-3cal/cm・sec・℃以上であれば、熱伝導性が良く、パ
ネルの製造効率に優れるためである。
【0021】また、緩衝材1の厚みは0.1〜1mmであ
るのが好ましい。0.1mm以上であれば、クッション性
に優れ、パネル間隔が不均一になるということはなく、
1mm以下であれば、厚み方向における熱伝導性が悪いと
いう問題も生じないためである。より好ましくは0.3
〜0.9mmである。
【0022】この緩衝材1は、例えば図1に示すよう
に、2枚の金属板2で挟持して形成したスペーサー3で
パネル4を挟み、加熱及び加圧処理する。そのため、パ
ネル4の横ずれを防止でき、上部熱板5及び下部熱板6
の熱がパネル4に伝わりやすいのは勿論、上部熱板5及
び下部熱板6以外の前後左右からの熱も均一にパネル4
に伝えることができ、製造効率が良くなる。
【0023】以下に本発明の緩衝材の実施例を例示する
が、以下の実施例に限定されるものではない。なお、緩
衝材の硬度(JISA)はJIS K6301のスプリ
ング式硬さ試験A形により、また、熱伝導率は熱線法で
測定する熱伝導率計により測定した値である。
【0024】
【実施例】
(実施例1)硬度1(JISA)、熱伝導率4.8×1
-4cal/cm・sec・℃のシリコーン樹脂100重量部に対
して、熱伝導率5.0×10-2cal/cm・sec・℃、平均粒径
20μmのアルミナ粉末300重量部と、トルエン10
0重量部とを加えて、ニーダーを用いて1時間混練し
た。この混練物を、2本ロールの圧延カレンダーを用い
て、シート状に成形した後、熱風乾燥機により、180
℃の条件下で3時間熱処理し、低分子量のシリコーンを
昇華させ、除去して、比重2.3g/cm3、厚さ0.5mmの
緩衝材を得た。この緩衝材の硬度は75(JISA)で
あり、熱伝導率は3.5×10-3cal/cm・sec・℃であっ
た。この緩衝材1を図1のように、2枚の金属板間に挟
み込んでスペーサー3を形成して、液晶パネル4を製造
する際に使用したところ、従来の80%の加熱、加圧時
間で済み、横ずれが生じるという問題もなかった。
【0025】(実施例2)アルミナ粉末に替えて、熱伝
導率1.2×10-1cal/cm・sec・℃、平均粒径2μmの窒
化ホウ素粉末を300重量部混合した以外は実施例1と
同様にして、比重1.7g/cm3、厚さ0.5mmの緩衝材を
得た。この緩衝材の硬度は65(JISA)で、熱伝導
率は7.0×10-3cal/cm・sec・℃であった。この緩衝材
1を図1のように、2枚の金属板間に挟み込んでスペー
サー3を形成して、液晶パネル4を製造する際に使用し
たところ、従来の70%の加熱、加圧時間で済み、横ず
れが生じるという問題もなかった。
【0026】(実施例3)熱伝導率5.0×10-2cal/c
m・sec・℃、平均粒径20μmのアルミナ粉末270重量
部と、熱伝導率4.0×10-1cal/cm・sec・℃で、体積固
有抵抗1.0×10-3Ω・cm、平均粒径0.1μmの黒鉛3
0重量部とを混合した以外は、実施例1と同様にして、
比重2.2g/cm3、厚さ0.5mmの緩衝材を得た。この緩
衝材の硬度は70(JISA)であり、熱伝導率は4.
5×10-3cal/cm・sec・℃、体積固有抵抗値は1×107
Ω・cmであった。この緩衝材1を図1のように、2枚の
金属板間に挟み込んでスペーサー3を形成して、液晶パ
ネル4を製造する際に使用したところ、従来の75%の
加熱、加圧時間で済み、横ずれが生じるという問題もな
かった。また、得られた液晶パネルの比抵抗が低下する
という問題もなかった。
【0027】
【発明の効果】本発明の緩衝材は弾性体中に良熱伝導性
物質が含まれているため、液晶パネルの製造時に、パネ
ルの横ずれを防止できるのは勿論のこと、熱伝導性にも
優れ、均一に熱伝導するため、パネルの製造効率が良い
ものである。
【0028】弾性体がシリコーンゴムであれば、耐熱性
に優れており、特に低分子量のシリコーンゴムを含まな
いものであれば、電気的接触障害を引き起こすという問
題も生じない。
【0029】良熱伝導性物質がアルミナであると、弾性
体中での分散性に優れており、均一な熱伝導性の緩衝材
が得られる。
【0030】良熱伝導性物質が導電性を有していると、
得られる液晶パネルの比抵抗が低下するなどの悪影響を
与えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緩衝材のパネル製造時の使用状態を表
す断面図
【図2】従来の緩衝材のパネル製造時の使用状態を表す
断面図
【符号の説明】
1 緩衝材 2 金属板 3 スペーサー 4 パネル 5 上部熱板 6 下部熱板 11 弾性体 12 金属板 13 スペーサー 14 パネル 15 上部熱板 16 下部熱板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体中に良熱伝導性物質が含まれてい
    ることを特徴とする液晶パネル製造用緩衝材。
  2. 【請求項2】 弾性体がシリコーンゴムを含むことを特
    徴とする請求項1記載の液晶パネル製造用緩衝材。
  3. 【請求項3】 良熱伝導性物質がアルミナであることを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の液晶パネル製造
    用緩衝材。
  4. 【請求項4】 良熱伝導性物質が導電性を有しているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の液晶パネル
    製造用緩衝材。
JP10201093A 1993-04-05 1993-04-05 液晶パネル製造用緩衝材 Pending JPH06289352A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010103998A1 (ja) 2009-03-11 2010-09-16 信越化学工業株式会社 太陽電池セル電極の接続用シート、太陽電池モジュールの製造方法及び太陽電池モジュール

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