JPH06289219A - カラーフィルタの製造方法およびそれに用いる印刷用治具 - Google Patents

カラーフィルタの製造方法およびそれに用いる印刷用治具

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JPH06289219A
JPH06289219A JP5077894A JP7789493A JPH06289219A JP H06289219 A JPH06289219 A JP H06289219A JP 5077894 A JP5077894 A JP 5077894A JP 7789493 A JP7789493 A JP 7789493A JP H06289219 A JPH06289219 A JP H06289219A
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JP
Japan
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black matrix
groove
color filter
color
film
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Withdrawn
Application number
JP5077894A
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English (en)
Inventor
Yoji Suzuki
洋二 鈴木
Takuya Yoshimi
琢也 吉見
Yasutoshi Tasaka
泰俊 田坂
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーフィルタの製造方法において、ブラッ
クマトリクスの形成工程の簡略化、フィルタの平坦性を
実現するカラーフィルタの製造方法およびそれに用いる
印刷用治具を提供する。 【構成】 第1の色を有する第1の膜を、透明基板上の
第1の色の画素部に形成すると同時に、透明基板上のブ
ラックマトリクス部に画素部より膜厚を薄く形成する工
程と、第1の色とは異なる第2の色を有する第2の膜
を、透明基板上の第1の色の画素部とは異なる第2の色
の画素部に形成すると同時に、透明基板上のブラックマ
トリクス部の第1の膜上に、膜厚を画素部より薄く形成
する工程とを含む構成とする。また、印刷用治具は、基
体表面に一定の間隔をおいて設けられた第1の深さを有
する第1の溝と、第1の溝と幅が略等しい基体表面の領
域が第1の溝と共に一定の間隔で並ぶように、第1の溝
よりも浅い第2の深さを有する第2の溝とを有するよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置に用いる
カラーフィルタの製造方法に係り、特に、印刷によるカ
ラーフィルタの製造方法に関する。従来、カラーフィル
タを印刷法で形成する場合、透明ガラス基板上のCr
(クロム)膜によるブラックマトリクス上に、平版オフ
セット印刷により、赤、緑、青(以下、R、G、Bと略
す)の着色膜からなるカラーフィルタを形成すること
で、カラー液晶表示装置のRGB画素を形成していた。
【0002】また、RGB画素を形成するカラーフィル
タにおいては、不要な光の漏れを防ぐためにブラックマ
トリクスは不可欠なものになっている。そのため、カラ
ーフィルタの製造工程では、R、G、B3色の着色膜パ
ターンを形成するほかに、黒色の樹脂あるいは金属を用
いたブラックマトリクスのパターン形成の工程を含める
必要があった。
【0003】
【従来の技術】近年、コストの低減、歩留り向上などの
理由から、ブラックマトリクスの形成工程の簡略化が要
望されている。これを実現するために、フォトリソグラ
フィ法を用い、着色膜の重ね合わせによりブラックマト
リクスを形成する方法が考えられている。すなわち、
R、G、B3色のカラーフィルタを重ね合わせて形成す
ることにより、遮光性を持った着色層をブラックマトリ
クスとする方法であり、例えば、赤(R)、青(B)、
イエロー(Ye)、シアン(Cy)の4色の着色膜の組
み合わせにより、カラーフィルタおよびブラックマトリ
クスを形成する方法が、特開昭61−105583など
により提案されている。
【0004】図6は、従来の製造方法により形成された
カラーフィルタの説明図であり、カラー液晶表示装置の
パネル部断面の簡略図である。同図において、31aお
よび31bは透明基板、32は透明電極、33は絶縁
膜、34はTFT(薄膜電界効果トランジスタ)素子、
35はTFT34のゲート電極、36は液晶層、37は
カラーフィルタ、37aはカラーフィルタ37を構成す
るR着色層、37bはカラーフィルタ37を構成するC
y着色層、37cはカラーフィルタ37を構成するYe
着色層、37dはカラーフィルタ37を構成するB着色
層、38はTFT素子35と対向するTFT遮光部、4
0はこれらで構成される表示パネルである。
【0005】同図に示すように、従来のカラーフィルタ
37においては、R画素部は赤の染料などによるR着色
層37aからなり、Gの画素部はシアンの染料などによ
るCy着色層37bとイエローの染料などによるYe着
色層37cの2層からなり、Bの画素部はシアンの染料
などによるCy着色層37bと青の染料などによるB着
色層37dの2層からなっている。そして、TFT素子
35と対向するTFT遮光部38は、R着色層37a、
Ye着色層37cおよびB着色層37dの重なりの3層
構造となっており、図示されないブラックマトリクス部
は、R着色層37aとB着色層37dの重なりの2層構
造となっている。
【0006】上述のようなカラーフィルタ37は、以下
に示す工程により形成される。まず、R画素部とTFT
遮光部38およびブラックマトリクス部に、公知のフォ
トリソグラフィ法を用いてR着色層37aを選択形成す
る。次に、G画素部とB画素部に、R着色層37aと同
様フォトリソグラフィ法を用いてCy着色層37bを選
択形成する。さらに、G画素部とTFT遮光部38に、
同様にフォトリソグラフィ法を用いてYe着色層37c
を選択形成する。最後に、B画素部とTFT遮光部38
およびブラックマトリクス部に、フォトリソグラフィ法
を用いてB着色層37dを選択形成する。
【0007】このようにして、フォトリソグラフィ法に
よる従来のカラーフィルタは形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フォトリソグラフィ法では、パターン形成される膜の膜
厚が均一なものしかできない。このため、上記のこれら
フォトリソグラフィ法を用いる方法では、R、G、B
(あるいは、R、B、Ye、Cy)の着色膜を重ね合わ
せることにより、ブラックマトリクス部の膜厚が画素部
よりも1.5〜3倍となってしまう。したがって、カラ
ーフィルタが表面平坦性を損なってしまうために電極基
板表面の凹凸により液晶セル厚のギャップにむらがで
き、液晶の配向の乱れによって表示装置の表示品質低下
を生じてしまう。
【0009】そこで本発明は、R、G、B3色を有する
カラーフィルタの印刷法による製造方法において、ブラ
ックマトリクスの形成工程を簡略化し、かつ、形成した
カラーフィルタ表面の平坦性を損なうことのない製造方
法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点は、以下に示
す本発明になるカラーフィルタの製造方法によって解決
される。すなわち、本発明の第1の発明であるカラーフ
ィルタの製造方法は、第1の色を有する第1の膜を、透
明基板上の第1の色の画素部に形成すると同時に、透明
基板上のブラックマトリクス部に画素部より膜厚を薄く
形成する工程と、第1の色とは異なる第2の色の画素部
に形成すると同時に、透明基板上のブラックマトリクス
部の第1の膜上に、膜厚を画素部より薄く形成する工程
とを含むことを特徴とする。
【0011】さらに、第1および第2の色とは異なる第
3の色を有する第3の膜を、透明基板上の第1および第
2の色の画素部とは異なる第3の色の画素部に形成する
と同時に、透明基板上のブラックマトリクス部の第2の
膜上に形成する工程を更に含み、ブラックマトリクス部
に形成する第1、第2および第3の膜の膜厚を、画素部
の膜厚の略3分の1となるように形成することを特徴と
する。
【0012】さらに、第1および第2の色とは異なる第
3の色を有する第3の膜を、透明基板上の第1および第
2の色の画素部とは異なる第3の色の画素部に形成する
工程を更に含み、ブラックマトリクス部に形成する第1
および第2の膜の膜厚を、画素部の膜厚の略2分の1と
なるように形成することを特徴とする。また、本発明の
第2の発明である印刷用治具においては、基体表面に一
定の間隔をおいて設けられた第1の深さを有する複数の
第1の溝と、隣合う第1の溝の間において、第1の溝と
幅が略等しい基体表面の領域が第1の溝と共に一定の間
隔で並ぶように、基体表面の領域の周囲に隣接する位置
に設けられた第1の溝よりも浅い第2の深さを有する第
2の溝とを有することを特徴とする。
【0013】さらに、隣合う第1の溝が、その間に第2
の溝で区切られた2つの領域を有するように設けられ、
第2の溝の第2の深さが、第1の溝の第1の深さの略3
分の1、あるいは2分の1となるように形成されている
ことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明になるカラーフィルタの製造方法におい
ては、一色の着色膜でカラーフィルタの画素部とブラッ
クマトリクス部を形成する。このとき、ブラックマトリ
クス部の着色膜は、膜厚を画素部よりも薄く形成する。
したがって、複数の着色膜を積層してブラックマトリク
ス部を形成する場合でも、ブラックマトリクス部の各色
の着色膜の膜厚を適宜設定することにより、形成された
カラーフィルタにおいて、画素部の膜厚とブラックマト
リクス部の膜厚とを一致させることができる。
【0015】また、本発明になる印刷用治具において
は、凹版に設けられた溝の深さがフィルタの画素部とな
る着色膜を形成する画素部溝と、フィルタのブラックマ
トリクス部となる着色膜を形成するブラックマトリクス
部溝とで異なり、ブラックマトリクス部溝の深さを画素
部溝に比べ浅く形成しているため、透明基板上に1色目
を印刷した場合に、画素部の着色膜は所定の膜厚となる
がブラックマトリクス部の着色膜の膜厚は薄く形成され
る。したがって、多色の着色膜を印刷形成する場合で
も、各色の印刷用治具によってブラックマトリクス部溝
の深さを適宜設定することにより、フィルタの平坦性を
損なうこともなくブラックマトリクス部を形成すること
ができる。
【0016】さらに、RGB3色のカラーフィルタで画
素幅や画素ピッチが各画素で共通であれば、ブラックマ
トリクス部溝の深さを画素部溝に対して略3分の1にす
ることにより、一種類の版型で全色を印刷形成すること
が可能となる。したがって、上述した本発明によれば、
カラーフィルタの製造工程の簡略化を、表示品質を低下
させることなく達成することができる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明になる印刷用治具の第1の実
施例を示す図であり、(a)図はその一部を示す平面
図、(b)図は(a)図のA−A′線での断面図であ
る。同図において、1は基体、2および2′は画素部
溝、3-1〜3-3、3-1′〜3 -2′および3-2″〜3-3
はブラックマトリクス部溝、4、4′および4″はRG
B画素構成部、5はこれらで構成される治具である。
【0018】同図(a)に示すように、本実施例の治具
5は基体1表面に、3-1〜3-3、3 -1′〜3-2′および
-2″〜3-3″で示されるようなブラックマトリクス部
溝が、カラーフィルタのブラックマトリクスに対応する
位置に格子状に配置され、ブラックマトリクス部溝3で
区切られた画素部の対応する位置に2、2′で示される
ような画素部溝が配置されている。
【0019】また、同図(b)に示すように、基体1表
面に画素部溝2が設けられ、画素部溝2と隣接する一方
側に、深さが画素部溝2の3分の1であるブラックマト
リクス部溝3-1が設けられている。そして、ブラックマ
トリクス部溝3-1の画素部溝2と反対側には、一画素分
の間隔をおいてブラックマトリクス部溝3-2が設けら
れ、さらに一画素分の間隔をおいてブラックマトリクス
部溝3-3が設けられている。そして、この画素部溝2か
らブラックマトリクス部溝3-3までの部分でRGB画素
構成部4が構成されている。また、ブラックマトリクス
部溝3-3の画素部溝2と反対側には、RGB画素構成部
4に隣接するRGB画素構成部4′の画素部溝2′が隣
接して設けられ、ブラックマトリクス部溝3-1′および
-2′はRGB画素構成部4と同様に配設されている。
また、画素部溝2のブラックマトリクス部溝3-1と反対
側には、RGB画素構成部4に隣接するRGB画素構成
部4″のブラックマトリクス部溝3-3″が隣接して設け
られている。このように、画素部溝2とブラックマトリ
クス部溝3-1〜3-3で構成されるRGB画素構成部4を
構成単位とし、この構成単位を(a)図に示すように平
面状に配列して治具5は形成されている。
【0020】また、本実施例の治具5は、基体1となる
銅版を酸性液で蝕刻することにより形成される。まず初
めに、パターニングされたマスクを用い、銅版の表面を
画素部のみ深さが6μmとなるように3μmずつ2回蝕
刻する。次に、画素部とブラックマトリクス部とを、同
様にマスクを用い3μm蝕刻することにより深さが例え
ば9μmの画素部溝2と、深さが例えば3μmのブラッ
クマトリクス部溝3が形成される。また、画素部溝2は
幅が例えば70μmでピッチが330μm、ブラックマ
トリクス部溝3は幅が例えば40μmでピッチは110
μmに形成されている。
【0021】本実施例に示す治具5を用いると、RGB
カラーフィルタを印刷により形成した際、画素部を形成
するのと同時に、ブラックマトリクス部にR、G、B3
色の着色膜を積層するため、十分な遮光性を有するブラ
ックマトリクスを形成することができ、かつ、膜厚も画
素部の着色膜と等しくなるので表面は平坦に形成するこ
とができる。
【0022】次に、本発明になるカラーフィルタの製造
方法を図を参照して説明する。図2は、本発明になるカ
ラーフィルタの製造方法の第1の実施例を示す工程断面
図であり、図1に示される治具5を用いる実施例であ
る。同図において、6はガラス基板、7は第1の着色
膜、8は第2の着色膜、9は第3の着色膜、7′、8′
および9′はそれぞれ着色膜7、8、9の画素部、
7″、8″、9″はそれぞれ着色膜7、8、9のブラッ
クマトリクス部、10はカラーフィルタであり、10″
はカラーフィルタ10のブラックマトリクス部である。
【0023】印刷の方法としては、凹版オフセット印刷
を用いる。使用するインクは、アマニ油ワニスもしくは
低粘度の樹脂ワニスに着色顔料を混入したものを用い、
親シリコン性を持たせる。ブランケットは、クッション
性の良いフッ素ゴム上にシリコン樹脂をコーティングし
たものを用いる。 〔工程1〕まず、ローラを用い、図1に示す治具5の溝
のなかに赤色のインクを満たすようにする。次に、鋼性
のドクターを用い、治具5の画素部溝2およびブラック
マトリクス部溝3以外の部分のインクを取り除く。その
後、治具5上をブランケットロールを転がし、ブランケ
ットに赤色のインクを転写する。
【0024】ここで、この工程1は公知の凹版オフセッ
ト印刷の技術であり、図2中では図示しない。 〔工程2〕(a)図に示すように、赤色のインクが転写
されたブランケットによりガラス基板6上に印刷を行
い、赤色の第1の着色膜7を形成する。形成された第1
の着色膜7は、画素部7′の膜厚が2.0μm、ブラッ
クマトリクス部7″の膜厚が0.7μmである。その
後、200℃のオーブンで1時間の加熱を行い、印刷さ
れた第1の着色膜7となる赤色のインクを硬化させる。
【0025】〔工程3〕次に、第1の着色膜7の形成時
と同一の治具5を用い、工程1におけるインクを緑色の
インクとする以外は工程1と同様にして、ブランケット
上に緑色のインクを転写する。また、この工程3につい
ても、工程1と同様に図示はしない。 〔工程4〕(b)図に示すように、緑色のインクが転写
されたブランケットによりガラス基板6上に印刷を行
い、緑色の第2の着色膜8を形成する。この着色膜8の
印刷に際しては、着色膜8の画素部8′が、(a)図に
示される第1の着色膜7の異なる2つのブラックマトリ
クス部7″間の、何も印刷されていないガラス基板6上
に印刷されるように、また、着色膜8のブラックマトリ
クス部8″が、第1の着色膜7のブラックマトリクス部
7″上に積層されるように位置合わせをして印刷を行
う。このようにして形成された着色膜7および8は、画
素部7′および8′の膜厚が2.0μm、ブラックマト
リクス部7″および8″の膜厚は、ブラックマトリクス
部8″がブラックマトリクス部7″に積層されるため
1.4μmとなる。続いて、工程2と同様に熱処理を行
い、印刷された第2の着色膜8となる緑色のインクを硬
化させる。
【0026】〔工程5〕次に、第1の着色膜7および第
2の着色膜8の形成時と同一の治具5を用い、工程1に
おけるインクを青色のインクとする以外は工程1と同様
にして、ブランケット上に青色のインクを転写する。ま
た、この工程5についても、工程1と同様に図示はしな
い。 〔工程6〕(c)図に示すように、青色のインクが転写
されたブランケットによりガラス基板6上に印刷を行
い、青色の第3の着色膜9を形成する。この着色膜9の
印刷に際しては、着色膜9の画素部9′が、(b)図に
示されるブラックマトリクス部7″とブラックマトリク
ス部8″の積層部間の、何も印刷されていないガラス基
板6上に印刷されるように、また、着色膜9のブラック
マトリクス部9″が、ブラックマトリクス部7″とブラ
ックマトリクス部8″の積層部上にさらに積層されるよ
うに位置合わせをして印刷を行う。このようにして形成
された着色膜7、8および9は、画素部7′、8′およ
び9′の膜厚が2.0μm、ブラックマトリクス部
7″、8″および9″の膜厚は、ブラックマトリクス部
9″がブラックマトリクス部7″および8″の積層部上
にさらに積層されるため2.1μmとなる。続いて、工
程2および工程4と同様に熱処理を行い、印刷された第
3の着色膜9となる青色のインクを硬化させることによ
り、カラーフィルタ10が形成される。
【0027】本実施例のように形成されたカラーフィル
タ10は、ブラックマトリクス部10″に着色膜の重な
りによる凹凸なども生じることがなく、カラーフィルタ
全面にわたり表面が平坦に形成される。また、カラーフ
ィルタ10のブラックマトリクス部10″は、RGB3
色の着色膜7、8および9それぞれのブラックマトリク
ス部7″、8″および9″を積層することにより形成す
るため、ブラックマトリクスを形成する工程を簡略化す
ることができる。
【0028】図3は、図2に示されるカラーフィルタ1
0のブラックマトリクス部10″の分光特性を示す図で
あり、横軸は光の波長(nm)を表し、縦軸は透過率
(%)を表している。同図に示すように、第1の実施例
のように形成されたブラックマトリクス部10″は、可
視光線の波長領域において透過率を10%以下に抑える
ことが可能であり、余分な光の漏れを防ぐための遮光性
も十分に有しているため、従来のブラックマトリクスと
同様な機能を有するものである。
【0029】図4は、本発明になる印刷用治具の第1の
実施例を示す図であり、(a)図はRB用治具の一部を
示す平面図、(b)図はG用治具の一部を示す平面図、
(c)図は(a)図のB−B′線での断面図、(d)図
は(B)図のC−C′線での断面図である。同図(a)
および(c)において、11は基体、12および12′
は画素部溝、13-1〜13-3、13-1′〜13-2′およ
び13-2″〜13-3″はブラックマトリクス部溝、1
4、14′および14″はRGB画素構成部、15はこ
れらで構成されるRB用治具である。また、同図(b)
および(d)において、16は基体、17および17′
は画素部溝、20はこれらで構成されるG用治具であ
る。
【0030】同図に示すように、本実施例においてはR
B用治具15とG用治具20の2種類の治具とで一組と
なっており、RB治具15はR画素およびB画素形成
用、G用治具20はG画素形成用である。RB用凹版1
5は、ブラックマトリクス部溝13が画素部溝12の深
さの2分の1に形成され、その深さが4.5μmとなっ
ている以外は、画素部溝12およびブラックマトリクス
部溝13ともに、溝の深さ、幅およびピッチなどの形状
や配置は図1に示す第1の実施例の治具5と同様に形成
されている。また、G用治具20は基板16表面に画素
部溝17のみが形成され、RB用治具15の画素部溝1
2と溝の深さ、幅およびピッチなどの形状や配置は同様
である。
【0031】本実施例に示すRB用治具15およびG用
治具20を用いると、RGBカラーフィルタを印刷によ
り形成する際、画素部を形成するのと同時に、ブラック
マトリクス部にR、B2色の着色膜を積層するため、十
分な遮光性を有するブラックマトリクスを形成すること
ができ、かつ、膜厚も画素部の着色膜と等しくなるので
表面は平坦に形成することができる。
【0032】次に、図4に示される治具15および20
を用いる、カラーフィルタの製造方法を図を参照して説
明する。図5は、本発明になるカラーフィルタの製造方
法の第2の実施例を示す工程断面図である。同図におい
て、21はガラス基板、22は第1の着色膜、23は第
2の着色膜、24は第3の着色膜、22′、23′およ
び24′はそれぞれ着色膜22、23、24の画素部、
22″および23″はそれぞれ着色膜22および23の
ブラックマトリクス部、25はカラーフィルタであり、
25″はカラーフィルタ25のブラックマトリクス部で
ある。
【0033】印刷の方法としては、第1の実施例と同様
に凹版オフセット印刷を用い、使用するインクは、アマ
ニ油ワニスもしくは低粘度の樹脂ワニスに着色顔料を混
入して、親シリコン性を持たせる。ブランケットは、ク
ッション性の良いフッ素ゴム上にシリコン樹脂をコーテ
ィングしたものを用いる。 〔工程1〕まず、ローラを用い、図4(a)に示すRB
用治具15の溝のなかに赤色のインクを満たすようにす
る。次に、鋼性のドクターを用い、RB用治具15の画
素部溝12およびブラックマトリクス部溝13以外の部
分のインクを取り除く。その後、RB用治具15上をブ
ランケットロールを転がし、ブランケットに赤色のイン
クを転写する。
【0034】ここで、この工程1は公知の凹版オフセッ
ト印刷の技術であり、図5中では図示しない。 〔工程2〕(a)図に示すように、赤色のインクが転写
されたブランケットによりガラス基板21上に印刷を行
い、赤色の第1の着色膜22を形成する。その後、20
0℃のオーブンで1時間の加熱を行い、印刷された第1
の着色膜22となる赤色のインクを硬化させる。
【0035】〔工程3〕次に、第1の着色膜22の形成
時と同一のRB用治具15を用い、工程1におけるイン
クを青色のインクとする以外は工程1と同様にして、ブ
ランケット上に青色のインクを転写する。また、この工
程3についても、工程1と同様に図示はしない。 〔工程4〕(b)図に示すように、青色のインクが転写
されたブランケットによりガラス基板21上に印刷を行
い、青色の第2の着色膜23を形成する。この着色膜2
3の印刷に際しては、着色膜23の画素部23′が、
(a)図に示される第1の着色膜22の異なる2つのブ
ラックマトリクス部22″間の、何も印刷されていない
ガラス基板21上に印刷されるように、また、着色膜2
3のブラックマトリクス部23″が、第1の着色膜22
のブラックマトリクス部22″上に積層されるように位
置合わせをして印刷を行う。このようにして形成された
着色膜23のブラックマトリクス部23″は、着色膜2
2のブラックマトリクス部22″上に積層されるため膜
厚が画素部22′および23′の膜厚と同一になる。続
いて、工程2と同様に熱処理を行い、印刷された第2の
着色膜23となる青色のインクを硬化させる。この工程
4が終了した時点では、ガラス基板21上にはR画素
部、B画素部、第1および第2の着色膜が積層されたブ
ラックマトリクス部25″が形成され、G画素部のみが
印刷されずに残った状態となっている。 〔工程5〕次に、ローラを用い、図4(b)に示すG用
治具20の溝のなかに緑色のインクを満たすようにす
る。次に、鋼性のドクターを用い、G用治具20の画素
部溝17以外の部分のインクを取り除く。その後、G用
治具20上をブランケットロールを転がし、ブランケッ
トに緑色のインクを転写する。また、この工程5につい
ても、工程1と同様に図示はしない。
【0036】〔工程6〕(c)図に示すように、緑色の
インクが転写されたブランケットによりガラス基板21
上に印刷を行い、緑色の第3の着色膜24を形成する。
この着色膜24の印刷に際しては、着色膜24の画素部
24′が、(b)図に示されるブラックマトリクス部2
2″および23″積層部間の、何も印刷されていないガ
ラス基板21上に印刷されるように位置合わせをして印
刷を行う。続いて、工程2および工程4と同様に熱処理
を行い、印刷された第3の着色膜24となる緑色のイン
クを硬化させることにより、カラーフィルタ25が形成
される。
【0037】本実施例のように形成されたカラーフィル
タ25は、着色膜の重なりによる凹凸なども生じること
がなく、カラーフィルタ25全面にわたり表面が平坦に
形成される。また、カラーフィルタ25のブラックマト
リクス部25″は、RB2色の着色膜22、23それぞ
れのブラックマトリクス部22″、23″を積層するこ
とにより形成するため、ブラックマトリクスを形成する
工程を簡略化することができる。
【0038】さらに、本実施例のように、RB2色の着
色膜により形成されたブラックマトリクス部25″でも
透過率が低く、遮光性を十分に有しているため、従来の
ブラックマトリクスと同様な機能を有している。ここ
で、製造方法を示す実施例において、カラーフィルタに
用いる色は、RGB3色に限定されるものではない。ま
た、RGB3色の着色膜を形成する工程順は、図2およ
び図5で示される実施例において限定されるものではな
く、どの色から形成しても同様な効果を得ることができ
る。しかし、図5に示す製造方法の第2の実施例のよう
に、ブラックマトリクス部を2色の着色膜で形成する場
合においては、ブラックマトリクスとしての機能を考慮
すると、上述の実施例のようなRB2色の組み合わせ
が、他の組み合わせと比較して透過率、遮光性などに優
れており最適な組み合わせである。
【0039】さらに、印刷用治具を示す実施例におい
て、第1の溝である画素部溝と第2の溝であるブラック
マトリクス部溝の配置は、図1および図4で示されるブ
ラックマトリクス部溝が格子状に配置された型に限定さ
れるものではない。例えば、上下の画素列のあいだで一
画素の半分の幅ずらして、ブラックマトリクス部溝をあ
みだ状に配置することなども可能であり、必要とするカ
ラーフィルタに応じて治具の形状は変形可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明になるカラーフィルタの製造方法
および印刷用治具によれば、着色膜の重ね合わせにより
ブラックマトリクスを形成するため、ブラックマトリク
スの製造工程を簡略化してコストを低減することができ
る。また、印刷時にブラックマトリクス部の着色膜の膜
厚を画素部よりも薄く形成するため、着色膜の重ね合わ
せを行ってもブラックマトリクス部の膜厚が画素部と略
一致するように形成でき、表面が平坦なカラーフィルタ
を容易な工程で形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる印刷用治具の第1の実施例を示す
図であり、(a)図は一部を示す平面図、(b)図は
(a)図のA−A′線における断面図である。
【図2】本発明になるカラーフィルタの製造方法の第1
の実施例を示す工程断面図である。
【図3】ブラックマトリクス部の分光特性を示す図であ
る。
【図4】本発明になる印刷用治具の第2の実施例を示す
図であり、(a)図はRB用治具の一部を示す平面図、
(b)図はG用治具の一部を示す平面図、(c)図は
(a)図のB−B′線における断面図であり、(d)図
は(b)図のC−C′線における断面図である。
【図5】本発明になるカラーフィルタの製造方法の第2
の実施例を示す工程断面図である。
【図6】従来の製造方法により形成されたカラーフィル
タの説明図である。
【符号の説明】
1、11、16…基体 2、12、17…画素部溝 3、13…ブラックマトリクス部溝 4、14…RGB画素構成部 5、15、20…治具 6、21…ガラス基板 7、22…第1の着色膜 8、23…第2の着色膜 9、24…第3の着色膜 10、25…カラーフィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の色を有する第1の膜を、透明基板
    上の第1の色の画素部に形成すると同時に、前記透明基
    板上のブラックマトリクス部に前記画素部より膜厚を薄
    く形成する工程と、 第1の色とは異なる第2の色を有する第2の膜を、前記
    透明基板上の前記第1の色の画素部とは異なる第2の色
    の画素部に形成すると同時に、前記透明基板上の前記ブ
    ラックマトリクス部の前記第1の膜上に、膜厚を前記画
    素部より薄く形成する工程と、を含むことを特徴とする
    カラーフィルタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2の色とは異なる第3の色
    を有する第3の膜を、前記透明基板上の前記第1、第2
    の色の画素部とは異なる第3の色の画素部に形成すると
    同時に、前記透明基板上の前記ブラックマトリクス部の
    前記第2の膜上に形成する工程を更に含み、前記ブラッ
    クマトリクス部に形成する前記第1、第2および第3の
    膜の膜厚を、前記画素部の膜厚の略3分の1となるよう
    に形成することを特徴とする請求項1記載のカラーフィ
    ルタの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2の色とは異なる第3の色
    を有する第3の膜を、前記透明基板上の前記第1、第2
    の色の画素部とは異なる第3の色の画素部に形成する工
    程を更に含み、前記ブラックマトリクス部に形成する前
    記第1および第2の膜の膜厚を、前記画素部の膜厚の略
    2分の1となるように形成することを特徴とする請求項
    1記載のカラーフィルタの製造方法。
  4. 【請求項4】 基体表面に一定の間隔をおいて設けられ
    た第1の深さを有する複数の第1の溝と、 隣合う前記第1の溝との間において、前記第1の溝と幅
    が略等しい基体表面の領域が前記第1の溝と共に一定の
    間隔で並ぶように、前記領域の周囲に隣接する位置に設
    けられた前記第1の溝よりも浅い第2の深さを有する第
    2の溝と、を有することを特徴とする印刷用治具。
  5. 【請求項5】 隣合う前記第1の溝が、その間に第2の
    溝で区切られた2つの前記領域を有するように設けら
    れ、前記第2の溝の第2の深さが、前記第1の溝の第1
    の深さの略3分の1、あるいは略2分の1となるように
    形成されていることを特徴とする請求項4記載の印刷用
    治具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003517214A (ja) * 1999-12-15 2003-05-20 スリーディー プラス 電子部品を三次元で相互接続するための方法及び装置
JP2006267338A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法およびカラーフィルタの形成方法
US20160124255A1 (en) * 2013-08-20 2016-05-05 Sharp Kabushiki Kaisha Display component, display device, and television device

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