JPH0628859A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0628859A
JPH0628859A JP4207229A JP20722992A JPH0628859A JP H0628859 A JPH0628859 A JP H0628859A JP 4207229 A JP4207229 A JP 4207229A JP 20722992 A JP20722992 A JP 20722992A JP H0628859 A JPH0628859 A JP H0628859A
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JP
Japan
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mosfet
control signal
signal
internal control
voltage
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JP4207229A
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English (en)
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Kanehide Kemizaki
兼秀 検見崎
Shiyouji Kubono
昌次 久保埜
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Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 その出力信号のレベル低下を防止しつつラッ
チアップを防止しうるデータ出力バッファを実現する。
これにより、データ出力バッファを含むダイナミック型
RAMひいてはディジタルシステム等の低消費電力化及
び低電圧化を推進し、その信頼性を高める。 【構成】 データ出力バッファDOBを、回路の電源電
圧とデータ出力端子Doutとの間に直列形態に設けら
れるPチャンネルMOSFETQP1及びNチャンネル
MOSFETQN1と、データ出力端子Doutと回路
の接地電位との間に設けられるNチャンネルMOSFE
TQN2とを基本に構成し、MOSFETQN1のゲー
トに、出力制御信号DOCに先立って有効とされる内部
制御信号SAに従って形成されかつその絶対値が回路の
電源電圧より少なくともMOSFETQN1のしきい値
電圧分以上大きなブースト電圧VOPを供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置に関するも
ので、例えば、データ出力バッファを備えるダイナミッ
ク型RAM(ランダムアクセスメモリ)等に利用して特
に有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Pチャンネル及びNチャンネルMOSF
ET(金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ。この
明細書では、MOSFETをして絶縁ゲート型電界効果
トランジスタの総称とする)が組み合わされてなるCM
OS(相補型MOS)回路を基本に構成され、所定の外
部端子を介してその読み出しデータを出力するためのデ
ータ出力バッファを備えるダイナミック型RAMがあ
る。
【0003】データ出力バッファを備えるダイナミック
型RAMについては、例えば、特願平1−65838号
等に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記に記載される従来
のダイナミック型RAMにおいて、データ出力バッファ
は、例えば図13に示されるように、回路の電源電圧と
データ出力端子Doutとの間に設けられるNチャンネ
ルMOSFETQN15と、データ出力端子Doutと
回路の接地電位との間に設けられるNチャンネルMOS
FETQN2とを含む。このうち、MOSFETQN1
5は、出力制御信号となる内部制御信号DOCとメイン
アンプMAの非反転出力信号MAOTとの論理積信号に
従って選択的にオン状態とされ、MOSFETQN2
は、上記内部制御信号DOCとメインアンプMAの反転
出力信号MAOBとの論理積信号に従って選択的にオン
状態とされる。これにより、データ出力端子Doutに
は、TTL(Transistor Transist
or Logic)インタフェースに適合しかつ読み出
しデータに従った所定の出力信号が得られる。
【0005】ところが、ダイナミック型RAM等の微細
化・高集積化が進み、その電源電圧の低電圧化が進にし
たがって、上記従来のデータ出力バッファには次のよう
な問題点が生じることが本願発明者等によって明らかと
なった。すなわち、上記データ出力バッファでは、前述
のように、ハイレベル出力のための出力MOSFETが
NチャンネルMOSFETQN15からなり、データ出
力端子Doutにおける出力信号のハイレベルが、回路
の電源電圧よりMOSFETQN15のしきい値電圧分
だけ低下する。このため、出力信号振幅が圧縮され、ダ
イナミック型RAMの低電圧化が制約を受けるととも
に、ダイナミック型RAMを含むディジタルシステム等
において、後段のCMOS論理ゲート等に貫通電流が流
れ、特に待機時等におけるシステムの消費電流が増大す
る。また、システムノイズ等によりデータ出力端子Do
utに負電圧が印加されると、MOSFETQN15を
介して半導体基板に少数キャリアつまり電子が注入さ
れ、これによってメモリセルの保持特性が悪化し、最悪
の場合にはその保持データが破壊される。
【0006】一方、これに対処するため、図14に例示
されるように、NチャンネルMOSFETQN15をP
チャンネルMOSFETQP3に置き換える方法が考え
られるが、この場合、上記問題点は解消されるものの、
システムノイズ等によりデータ出力端子Doutにその
絶対値が回路の電源電圧より大きな高電圧が印加される
と、PチャンネルMOSFETQP3によるラッチアッ
プが生じ、素子破壊を招いて、ダイナミック型RAM等
の信頼性が低下する。
【0007】この発明の目的は、その出力信号のレベル
低下を防止しつつラッチアップを防止しうる出力バッフ
ァを提供することにある。この発明の他の目的は、出力
バッファを含むダイナミック型RAMならびにディジタ
ルシステム等の低消費電力化及び低電圧化を推進し、そ
の信頼性を高めることにある。
【0008】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、ダイナミック型RAM等に
設けられる出力バッファを、回路の電源電圧と出力用外
部端子との間に直列形態に設けられるPチャンネル型の
第1のMOSFET及びNチャンネル型の第2のMOS
FETと、出力用外部端子と回路の接地電位との間に設
けられるNチャンネル型の第3のMOSFETとを基本
に構成するとともに、例えば、第1及び第3のMOSF
ETを、出力制御信号と非反転又は反転内部出力信号と
の論理積信号に従ってそれぞれ選択的にオン状態とし、
第2のMOSFETを、出力制御信号に先立って有効と
される他の内部制御信号に従って選択的に形成されかつ
その絶対値が回路の電源電圧より少なくとも第2のMO
SFETのしきい値電圧分以上大きな高電圧をそのゲー
トに供給することによって選択的にオン状態とする。
【0010】
【作用】上記手段によれば、ハイレベル出力時、第1の
MOSFETを介して伝達される回路の電源電圧を、第
2のMOSFETのしきい値電圧分だけ低下させること
なく出力用外部端子に伝達できるため、出力バッファの
出力信号のレベル低下を防止することができる。また、
システムノイズ等により出力用外部端子に負電圧が印加
されたとき、第1のMOSFETによって回路の電源電
圧から第2のMOSFETに流れ込む電流を遮断し、半
導体基板に対する少数キャリアの注入を防いで、メモリ
セルの保持データ破壊を防止できる。さらに、システム
ノイズ等により出力用外部端子に絶対値の大きな高電圧
が印加されたとき、第2のMOSFETによってこの高
電圧が第1のMOSFETに伝達されるのを遮断し、そ
のラッチアップを防止して、素子破壊を防止できる。こ
れらの結果、出力バッファを含むダイナミック型RAM
ならびにディジタルシステム等の低消費電力化及び低電
圧化を推進し、その信頼性を高めることができる。
【0011】
【実施例】図1には、この発明が適用されたダイナミッ
ク型RAMの一実施例のブロック図が示されている。ま
た、図2には、図1のダイナミック型RAMに含まれる
データ出力バッファ及びその周辺部の一実施例の機能ブ
ロック図が示されている。これらの図をもとに、まずこ
の実施例のダイナミック型RAM及びデータ出力バッフ
ァの構成及び動作の概要について説明する。なお、図1
及び図2の回路素子ならびに各ブロックを構成する回路
素子は、公知のCMOS集積回路の製造技術により、単
結晶シリコンのような1個の半導体基板上に形成され
る。また、以下の機能ブロック図及び回路図において、
そのチャンネル(バックゲート)部に矢印が付されるM
OSFETはPチャンネル型であって、矢印の付されな
いNチャンネルMOSFETと区別して示される。
【0012】図1において、ダイナミック型RAMは、
半導体基板面の大半を占めて配置されるメモリアレイM
ARYをその基本構成とする。メモリアレイMARY
は、同図の垂直方向に平行して配置される複数のワード
線と、水平方向に平行して配置される複数組の相補ビッ
ト線とを含む。これらのワード線及び相補ビット線の交
点には、情報蓄積キャパシタ及びアドレス選択MOSF
ETからなる複数のダイナミック型メモリセルが格子状
に配置される。
【0013】メモリアレイMARYを構成するワード線
は、XアドレスデコーダXDに結合され、択一的に選択
状態とされる。XアドレスデコーダXDには、Xアドレ
スバッファXBからi+1ビットの内部アドレス信号X
0〜Xiが供給され、タイミング発生回路TGから内部
制御信号XDGが供給される。また、Xアドレスバッフ
ァXBには、アドレス入力端子A0〜Aiを介してi+
1ビットのXアドレス信号AX0〜AXiが時分割的に
供給され、タイミング発生回路TGから図示されない内
部制御信号XLが供給される。
【0014】XアドレスバッファXBは、アドレス入力
端子A0〜Aiを介して供給されるXアドレス信号AX
0〜AXiを内部制御信号XLに従って取り込み、保持
するとともに、これらのXアドレス信号をもとに内部ア
ドレス信号X0〜Xiを形成し、XアドレスデコーダX
Dに供給する。また、XアドレスデコーダXDは、内部
制御信号XDGのハイレベルを受けて選択的に動作状態
とされ、内部アドレス信号X0〜Xiをデコードして、
メモリアレイMARYの対応するワード線を択一的にハ
イレベルの選択状態とする。
【0015】次に、メモリアレイMARYを構成する相
補ビット線は、センスアンプSAの対応する単位回路に
それぞれ結合される。センスアンプSAの各単位回路
は、メモリアレイMARYの各相補ビット線に対応して
設けられる単位増幅回路及びスイッチMOSFET対を
それぞれ含む。このうち、各単位増幅回路には、内部制
御信号SAに従って選択的にオン状態とされる一対の駆
動MOSFETを介して回路の電源電圧及び接地電位が
選択的に供給される。また、各スイッチMOSFET対
のゲートはそれぞれ共通結合され、Yアドレスデコーダ
YDから対応するビット線選択信号が供給される。
【0016】センスアンプSAの各単位回路を構成する
単位増幅回路は、内部制御信号SAに従って選択的にか
つ一斉に動作状態とされ、メモリアレイMARYの選択
されたワード線に結合される複数のメモリセルから対応
する相補ビット線を介して出力される微小読み出し信号
を増幅して、ハイレベル又はロウレベルの2値読み出し
信号とする。一方、各スイッチMOSFET対は、対応
するビット線選択信号がハイレベルとされることで選択
的にオン状態とされ、メモリアレイMARYの対応する
相補ビット線と相補共通データ線CD*(ここで、例え
ば非反転共通データ線CDTと反転共通データ線CDB
とをあわせて相補共通データ線CD*のように*を付し
て表す。また、それが有効とされるとき選択的にハイレ
ベルとされる非反転信号等については、その名称の末尾
にTを付して表し、それが有効とされるとき選択的にロ
ウレベルとされる反転信号等については、その名称の末
尾にBを付して表す。以下同様)とを選択的に接続状態
とする。
【0017】YアドレスデコーダYDには、Yアドレス
バッファYBからi+1ビットの内部アドレス信号Y0
〜Yiが供給され、タイミング発生回路TGから内部制
御信号YDGが供給される。また、Yアドレスバッファ
YBには、アドレス入力端子A0〜Aiを介してYアド
レス信号AY0〜AYiが時分割的に供給され、タイミ
ング発生回路TGから図示されない内部制御信号YLが
供給される。
【0018】YアドレスバッファYBは、アドレス入力
端子A0〜Aiを介して供給されるYアドレス信号AY
0〜AYiを内部制御信号YLに従って取り込み、保持
するとともに、これらのYアドレス信号をもとに内部ア
ドレス信号Y0〜Yiを形成し、YアドレスデコーダY
Dに供給する。また、YアドレスデコーダYDは、内部
制御信号YDGのハイレベルを受けて選択的に動作状態
とされ、内部アドレス信号Y0〜Yiをデコードして、
上記センスアンプSAの各スイッチMOSFET対に供
給されるビット線選択信号を択一的にハイレベルとす
る。
【0019】メモリアレイMARYの指定された相補ビ
ット線が択一的に接続される相補共通データ線CD*
は、ライトアンプWAの出力端子に結合されるととも
に、メインアンプMAの入力端子に結合される。ライト
アンプWAの入力端子は、データ入力バッファDIBの
出力端子に結合され、メインアンプMAの出力端子は、
データ出力バッファDOBの入力端子に結合される。デ
ータ入力バッファDIBの入力端子は、データ入力端子
Dinに結合され、データ出力バッファDOBの出力端
子は、データ出力用の外部端子すなわちデータ出力端子
Doutに結合される。ライトアンプWAには、タイミ
ング発生回路TGから図示されない内部制御信号WPが
供給され、メインアンプMAには、内部制御信号MAが
供給される。また、データ出力バッファDOBには、タ
イミング発生回路TGから内部制御信号DOC(第1の
内部制御信号)が供給され、ブースト電圧発生回路VO
PG(電圧発生回路)から所定のブースト電圧VOPが
供給される。
【0020】データ入力バッファDIBは、ダイナミッ
ク型RAMが書き込みモードで選択状態とされるとき、
データ入力端子Dinを介して入力される書き込みデー
タをライトアンプWAに伝達する。ライトアンプWA
は、内部制御信号WPに従って選択的に動作状態とさ
れ、データ入力バッファDIBから伝達される書き込み
データをもとに所定の相補書き込み信号を形成し、相補
共通データ線CD*を介してメモリアレイMARYの選
択されたメモリセルに書き込む。
【0021】一方、メインアンプMAは、ダイナミック
型RAMが読み出しモードで選択状態とされるとき、メ
モリアレイMARYの選択されたメモリセルから相補共
通データ線CD*を介して出力される読み出し信号をさ
らに増幅し、データ出力バッファDOBに伝達する。デ
ータ出力バッファDOBは、内部制御信号DOCに従っ
て選択的に動作状態とされ、メインアンプMAから出力
される読み出し信号をデータ出力端子Doutを介して
外部に送出する。
【0022】ここで、データ出力バッファDOBは、図
2に示されるように、実質的に回路の電源電圧(第1の
電源電圧)とデータ出力端子Dout(外部端子)との
間に直列形態に設けられるPチャンネル型(第1導電
型)のMOSFETQP1(第1のMOSFET)及び
Nチャンネル型(第2導電型)のMOSFETQN1
(第2のMOSFET)と、実質的にデータ出力端子D
outと回路の接地電位(第2の電源電圧)との間に設
けられるNチャンネルMOSFETQN2(第3のMO
SFET)とを含む。なお、回路の電源電圧は、特に制
限されないが、+3Vのような比較的絶対値の小さい正
の電源電圧とされる。
【0023】データ出力バッファDOBを構成するMO
SFETQP1のゲートには、実質的なナンド(NAN
D)ゲートNAG1の出力信号すなわち内部制御信号D
OCとメインアンプMAの非反転出力信号MAOT(非
反転内部出力信号)との論理積信号の反転信号が供給さ
れる。また、MOSFETQN2のゲートには、実質的
なアンド(AND)ゲートAG1の出力信号すなわち内
部制御信号DOCとメインアンプMAの反転出力信号M
AOB(反転内部出力信号)との論理積信号が供給され
る。さらに、MOSFETQN1のゲートには、ブース
ト電圧発生回路VOPGからブースト電圧VOPが供給
され、ブースト電圧発生回路VOPGには、上記内部制
御信号SA(第2の内部制御信号)が供給される。
【0024】この実施例において、内部制御信号DOC
は、ダイナミック型RAMが読み出しモードで選択状態
とされるとき、メインアンプMAの非反転出力信号MA
OT及び反転出力信号MAOBの論理レベルが確定され
るタイミングで選択的にハイレベルとされ、内部制御信
号SAは、メモリアレイMARYの選択されたワード線
に結合されるすべてのメモリセルの微小読み出し信号が
対応する相補ビット線上に確定されるタイミングでつま
り内部制御信号DOCに先立って選択的にハイレベルつ
まり有効とされる。また、ブースト電圧発生回路VOP
Gは、後述するように、内部制御信号SAに従って有効
とされるブースト回路を含み、その出力信号すなわちブ
ースト電圧VOPの絶対値は、回路の電源電圧より少な
くともMOSFETQN1のしきい値電圧分以上に大き
なものとされる。
【0025】これらのことから、MOSFETQP1
は、ダイナミック型RAMが読み出しモードで選択状態
とされるとき、内部制御信号DOCがハイレベルとされ
かつ読み出しデータすなわちメインアンプMAの出力信
号が論理“1”(ここで、例えば非反転出力信号MAO
Tがハイレベルとされ反転出力信号MAOBがロウレベ
ルとされる状態を論理“1”と称し、その逆の状態を論
理“0”と称する。以下同様)とされることを条件に選
択的にオン状態とされ、MOSFETQN2は、内部制
御信号DOCがハイレベルとされかつ読み出しデータが
論理“0”とされることを条件に選択的にオン状態とさ
れる。そして、MOSFETQN1は、内部制御信号S
Aがハイレベルとされブースト電圧VOPが所定の高電
圧とされるとき、読み出しデータの論理レベルに関係な
くしかもMOSFETQP1及びQN2に先立って選択
的にオン状態とされる。これにより、データ出力端子D
outには、メモリアレイMARYの選択されたメモリ
セルの読み出しデータに従ったハイレベル又はロウレベ
ルの出力信号が選択的に得られるものとなる。なお、デ
ータ出力バッファDOB及びブースト電圧発生回路VO
PGの具体的な構成及び動作ならびにその特徴について
は、後で詳細に説明する。
【0026】タイミング発生回路TGは、外部から起動
制御信号として供給されるロウアドレスストローブ信号
RASB及びカラムアドレスストローブ信号CASBな
らびにライトイネーブル信号WEBをもとに上記各種の
内部制御信号を形成し、ダイナミック型RAMの各回路
に供給する。
【0027】図3には、図1のダイナミック型RAMに
含まれるデータ出力バッファDOB及びブースト電圧発
生回路VOPGの一実施例の回路図が示されている。ま
た、図4には、図3のデータ出力バッファDOB及びブ
ースト電圧発生回路VOPGの一実施例の信号波形図が
示されている。これらの図をもとに、この実施例のダイ
ナミック型RAMに含まれるデータ出力バッファ及びブ
ースト電圧発生回路の具体的な構成及び動作ならびにそ
の特徴について説明する。
【0028】図2において、この実施例のデータ出力バ
ッファDOBは、前述のように、回路の電源電圧及びデ
ータ出力端子Dout間に直列形態に設けられるPチャ
ンネルMOSFETQP1及びNチャンネルMOSFE
TQN1と、データ出力端子Dout及び回路の接地電
位間に設けられるNチャンネルMOSFETQN2とを
含む。このうち、MOSFETQP1のゲートには、特
に制限されないが、その一方の入力端子に内部制御信号
DOCを受けその他方の入力端子にメインアンプMAの
非反転出力信号MAOTを受けるナンドゲートNAG2
の出力信号が、直列形態とされる4個のインバータN1
〜N4を介して供給される。また、MOSFETQN2
のゲートには、その一方の入力端子に上記内部制御信号
DOCを受けその他方の入力端子にメインアンプMAの
反転出力信号MAOBを受けるナンドゲートNAG3の
出力信号が、直列形態とされる3個のインバータN5〜
N7を介して供給される。MOSFETQN1のゲート
には、ブースト電圧発生回路VOPGから所定のブース
ト電圧VOPが供給される。
【0029】ここで、内部制御信号DOCは、図4に示
されるように、ダイナミック型RAMが読み出しモード
で選択状態とされるとき、カラムアドレスストローブ信
号CASBの立ち下がりエッジから所定時間が経過した
時点でハイレベルとされる。なお、ダイナミック型RA
Mでは、カラムアドレスストローブ信号CASBの立ち
下がりエッジを受けて、まずYアドレスデコーダYDを
動作状態とするための内部制御信号YDGが、またやや
遅れてメインアンプMAを動作状態とするための内部制
御信号MAがハイレベルとされ、さらにやや遅れてデー
タ出力バッファDOBを動作状態とするための内部制御
信号DOCがハイレベルとされる。したがって、内部制
御信号DOCがハイレベルとされる時点では、センスア
ンプSAによる相補ビット線の選択動作ならびにメイン
アンプMAによる読み出し信号の増幅動作は終了し、メ
インアンプMAの非反転出力信号MAOT及び反転出力
信号MAOBの論理レベルが確定されているものとな
る。
【0030】データ出力バッファDOBを構成するMO
SFETQP1は、インバータN4の出力信号がロウレ
ベルとされるとき、すなわち内部制御信号DOCがハイ
レベルとされかつメインアンプMAの非反転出力信号M
AOTがハイレベルつまりは選択されたメモリセルの読
み出しデータが論理“1”であるとき、選択的にオン状
態となり、MOSFETQN1のドレインに回路の電源
電圧を伝達する。この回路の電源電圧は、ブースト電圧
VOPが所定の高電圧とされMOSFETQN1がオン
状態とされることで、そのしきい値電圧によって低下さ
れることなくデータ出力端子Doutに伝達される。な
お、インバータN1〜N4は、その駆動能力が順次大き
くなるべく設計され、ナンドゲートNAG2とともに前
記図2の実質的なナンドゲートNAG1を構成して、ナ
ンドゲートNAG2の出力信号を増幅しつつMOSFE
TQP1のゲートに伝達する。
【0031】一方、データ出力バッファDOBを構成す
るMOSFETQN2は、インバータN7の出力信号が
ハイレベルとされるとき、すなわち内部制御信号DOC
がハイレベルとされかつメインアンプMAの反転出力信
号MAOBがハイレベルつまりは読み出しデータが論理
“0”とされるとき、選択的にオン状態となり、データ
出力端子Doutに回路の接地電位を伝達する。なお、
インバータN5〜N7は、その駆動能力が順次大きくな
るべく設計され、ナンドゲートNAG3とともに前記図
2の実質的なアンドゲートAG1を構成して、ナンドゲ
ートNAG3の出力信号を増幅しつつMOSFETQN
2のゲートに伝達する。
【0032】次に、ブースト電圧発生回路VOPGは、
そのゲート及びドレインが互いに交差結合されることで
ラッチ形態とされる一対のNチャンネルMOSFETQ
N8及びQN9を含む。このうち、MOSFETQN8
のドレインすなわち内部ノードn1は、ブースト容量と
なるキャパシタC1の一方の電極に結合され、そのソー
スは、回路の電源電圧に結合される。同様に、MOSF
ETQN9のドレインすなわち内部ノードn2は、ブー
スト容量となるキャパシタC2の一方の電極に結合さ
れ、そのソースは、回路の電源電圧に結合される。
【0033】内部ノードn1と回路の電源電圧との間に
は、そのゲート及びドレインが共通結合されることでダ
イオード形態とされる2個のNチャンネルMOSFET
QN5及びQN6と、やはりそのゲート及びドレインが
共通結合されることで逆向きにダイオード形態とされる
NチャンネルMOSFETQN7とが設けられる。同様
に、内部ノードn2と回路の電源電圧との間には、その
ゲート及びドレインが共通結合されることでダイオード
形態とされる2個のNチャンネルMOSFETQN11
及びQN12と、やはりそのゲート及びドレインが共通
結合されることで逆向きにダイオード形態とされるNチ
ャンネルMOSFETQN10と、そのゲートに内部制
御信号DOPを受けるNチャンネルMOSFETQN1
3とが設けられる。内部ノードn1には、さらに、その
ゲート及びドレインが共通結合されることでダイオード
形態とされるNチャンネルMOSFETQN14を介し
て上記内部制御信号DOPが供給される。
【0034】ここで、内部制御信号DOPは、図4に示
されるように、ダイナミック型RAMが非選択状態とさ
れるとき、回路の電源電圧VCCより少なくともNチャ
ンネルMOSFETのしきい値電圧分以上高い所定の高
電圧とされ、ダイナミック型RAMが読み出しモードで
選択状態とされるとき、ロウアドレスストローブ信号R
ASBの立ち下がりエッジから所定の時間が経過した時
点で回路の接地電位のようなロウレベルとされる。な
お、ダイナミック型RAMでは、ロウアドレスストロー
ブ信号RASBの立ち下がりエッジを受けて、まずXア
ドレスデコーダXDを動作状態とするための内部制御信
号XDGがハイレベル、またやや遅れてこの内部制御信
号DOPがロウレベルとされ、さらにやや遅れて内部制
御信号SAがハイレベルとされる。
【0035】次に、ブースト電圧発生回路VOPGを構
成するキャパシタC1の他方の電極は、ノア(NOR)
ゲートNOG1の出力端子に結合され、キャパシタC2
の他方の電極は、アンドゲートAG2の出力端子に結合
される。ノアゲートNOG1及びアンドゲートAG2の
一方の入力端子には、インバータN8及びN9を介して
内部制御信号SAが供給され、これらの論理ゲートの他
方の入力端子には、インバータN10及びN11を介し
てインバータN8及びN9を経た内部制御信号SAが供
給される。これにより、ノアゲートNOG1の出力信号
は、ダイナミック型RAMが選択状態とされ内部制御信
号SAがハイレベルとされる間ロウレベルとされ、ダイ
ナミック型RAMが非選択状態とされ内部制御信号SA
がロウレベルに戻された時点でハイレベルとされる。ま
た、アンドゲートAG2の出力信号は、逆にダイナミッ
ク型RAMが非選択状態とされ内部制御信号SAがロウ
レベルとされる間ロウレベルとされ、ダイナミック型R
AMが選択状態とされ内部制御信号SAがハイレベルと
されることでハイレベルとされる。
【0036】ブースト電圧発生回路VOPGは、さら
に、内部ノードn2と回路の接地電位との間に直列形態
に設けられるPチャンネルMOSFETQP2ならびに
NチャンネルMOSFETQN3及びQN4を含む。こ
のうち、MOSFETQP2及びQN4のゲートには、
インバータN8ならびにN12及びN13を介して内部
制御信号SAが供給され、MOSFETQN3のゲート
は回路の電源電圧に結合される。MOSFETQP2及
びQN3の共通結合されたドレインの電位は、ブースト
電圧VOPとしてデータ出力バッファDOBのMOSF
ETQN1に供給される。これにより、ダイナミック型
RAMが非選択状態とされ内部制御信号SAがロウレベ
ルとされるとき、MOSFETQP2はオフ状態となり
MOSFETQN4がオン状態となって、ブースト電圧
VOPは回路の接地電位のようなロウレベルとされる。
ダイナミック型RAMが選択状態とされ内部制御信号S
Aがハイレベルとされると、MOSFETQN4はオフ
状態となり、代わってMOSFETQP2がオン状態と
なる。しかるに、ブースト電圧発生回路VOPGの内部
ノードn2の電位は、ブースト電圧VOPとしてデータ
出力バッファDOBのMOSFETQN1のゲートに伝
達される。
【0037】ダイナミック型RAMが非選択状態とされ
内部制御信号SAがロウレベルとされるとき、ブースト
電圧発生回路VOPGでは、内部制御信号DOPが所定
の高電圧とされ、内部ノードn1は、MOSFETQN
14を介して内部制御信号DOPの高電圧よりMOSF
ETQN14のしきい値電圧分だけ低い高電圧とされ
る。このとき、内部ノードn2は、ダイナミック型RA
Mが直前の選択状態から非選択状態に戻された時点で内
部制御信号SAつまりはアンドゲートAG2の出力信号
のロウレベル変化を受けて一旦回路の接地電位に近いロ
ウレベルにブーストダウンされる。このロウレベルは、
MOSFETQN10のクランプ作用により、回路の電
源電圧よりMOSFETQN10のしきい値電圧分だけ
低いレベルで制限され、さらに内部制御信号VOPのハ
イレベルを受けてMOSFETQN13がオン状態とさ
れることで、回路の電源電圧のような低いハイレベルと
される。これにより、キャパシタC2は、その一方の電
極がハイレベルとされその他方の電極がロウレベルとさ
れる形でチャージアップされる。
【0038】一方、ダイナミック型RAMが選択状態と
されると、内部制御信号DOPがロウレベルとされ、や
や遅れて内部制御信号SAがハイレベルとされる。ブー
スト電圧発生回路VOPGでは、内部制御信号SAのハ
イレベルを受けてノアゲートNOG1の出力信号がロウ
レベルとされ、アンドゲートAG4の出力信号がハイレ
ベルとされる。また、MOSFETQN4がオフ状態と
され、MOSFETQP2がオン状態とされる。このた
め、ノアゲートNOG1の出力信号のロウレベル変化を
受けて、内部ノードn1が所定の高電圧から回路の接地
電位に近いロウレベルにブーストダウンされるが、この
ロウレベルは、MOSFETQN7のクランプ作用によ
って回路の電源電圧よりMOSFETQN7のしきい値
電圧分だけ低いレベルに制限される。また、アンドゲー
トAG2の出力信号のハイレベル変化を受けて、内部ノ
ードn2が回路の電源電圧VCCの2倍すなわち2VC
Cに近い高電圧にブーストアップされるが、この高電圧
は、MOSFETQN11及びQN12のクランプ作用
によって回路の電源電圧より2個のMOSFETQN1
1及びQN12のしきい値電圧分だけ高いレベルで制限
される。
【0039】キャパシタC2のブースト作用によって得
られる内部ノードn2の高電圧は、前述のように、MO
SFETQP2がオン状態とされることによってブース
ト電圧VOPとしてデータ出力バッファDOBのMOS
FETQN1のゲートに伝達される。このため、データ
出力バッファDOBでは、MOSFETQN1がオン状
態となり、MOSFETQP1を介して与えられる回路
の電源電圧のようなハイレベル出力が、MOSFETQ
N1のしきい値電圧によって低下されることなくデータ
出力端子Doutに伝達される。この結果、データ出力
端子Doutを介して出力される読み出しデータの信号
振幅は、回路の電源電圧及び接地電位間でフルスィング
されるものとなり、これによってダイナミック型RAM
の低電圧化を推進できるとともに、ダイナミック型RA
Mの後段に設けられるCMOS論理ゲートの貫通電流を
防止し、ダイナミック型RAMを含むディジタルシステ
ムの特に待機時における低消費電力化を推進できるもの
となる。
【0040】さらに、このダイナミック型RAMでは、
上記のように、回路の電源電圧及びデータ出力端子Do
ut間にPチャンネルMOSFETQP1及びNチャン
ネルMOSFETQN1が直列形態に設けられるが、こ
のうち、MOSFETQP1は、システムノイズ等によ
りデータ出力端子Doutに回路の電源電圧を超える高
電圧が印加されたとき、回路の電源電圧からMOSFE
TQN1に流れ込む電流を遮断して、MOSFETQN
1から半導体基板に少数キャリアが注入されるのを防止
すべく作用し、MOSFETQN1は、システムノイズ
等によりデータ出力端子Doutに負電圧が印加された
とき、MOSFETQP1のラッチアップを防止すべく
作用する。これらの結果、少数キャリアの注入によるメ
モリセルの保持特性劣化を防止し、ラッチアップによる
素子破壊を防止して、ダイナミック型RAMの信頼性を
高めることができるものとなる。
【0041】図10には、この発明が適用されたデータ
出力バッファ及びその周辺部の他の実施例の機能ブロッ
ク図が示されている。なお、この実施例のデータ出力バ
ッファ及びその周辺部は、前記図1ないし図4の実施例
を基本的に踏襲するものであるため、これと異なる部分
についてのみ説明を追加する。
【0042】図10において、データ出力バッファDO
Bは、回路の電源電圧及びデータ出力端子Dout間に
直列形態に設けられるPチャンネルMOSFETQP1
及びNチャンネルMOSFETQN1と、データ出力端
子Dout及び回路の接地電位間に設けられるNチャン
ネルMOSFETQN2とを含む。このうち、MOSF
ETQP1のゲートには、ナンドゲートNAG1の出力
信号すなわち内部制御信号DOCとメインアンプMAの
非反転出力信号MAOTとの論理積信号の反転信号が供
給され、MOSFETQN2のゲートには、アンドゲー
トAG1の出力信号すなわち内部制御信号DOCとメイ
ンアンプMAの反転出力信号MAOBとの論理積信号が
供給される。さらに、MOSFETQN1のゲートに
は、ワード線選択電圧発生回路VCHG(電圧発生回
路)から他の所定の高電圧すなわちワード線選択電圧が
供給される。
【0043】この実施例において、ワード線選択電圧V
CHは、回路の電源電圧より少なくともメモリアレイM
ARYを構成するメモリセルのアドレス選択MOSFE
TつまりはNチャンネルMOSFETのしきい値電圧分
以上高い高電圧とされる。また、ダイナミック型RAM
は、このワード線選択電圧VCHを指定されたワード線
に択一的に伝達することによりワード線の選択動作を行
ういわゆるスタティックワード線選択方式を採り、ワー
ド線選択電圧VCHを形成するためのワード線選択電圧
発生回路VCHGを備える。しかるに、この実施例のデ
ータ出力バッファDOBでは、ワード線選択電圧発生回
路VCHGにより形成されるワード線選択電圧VCHを
MOSFETQN1のゲートに常時供給してこれを定常
的にオン状態とさせることで、ブースト電圧発生回路V
OPGを設けることなく、前記図1ないし図4の実施例
と同様な効果を得られるものである。
【0044】以上の二つの実施例に示されるように、こ
の発明をデータ出力バッファを備えるダイナミック型R
AM等の半導体装置に適用することで、次のような作用
効果を得ることができる。すなわち、 (1)ダイナミック型RAM等に設けられる出力バッフ
ァを、回路の電源電圧と出力用外部端子との間に直列形
態に設けられるPチャンネル型の第1のMOSFET及
びNチャンネル型の第2のMOSFETと、出力用外部
端子と回路の接地電位との間に設けられるNチャンネル
型の第3のMOSFETとを基本に構成することで、シ
ステムノイズ等により出力用外部端子に負電圧が印加さ
れたとき、第1のMOSFETによって回路の電源電圧
から第2のMOSFETに流れ込む電流を遮断し、半導
体基板に対する少数キャリアの注入を防いで、メモリセ
ルの保持データ破壊を防止できるという効果が得られ
る。 (2)上記(1)項により、システムノイズ等により出
力用外部端子に絶対値の大きな高電圧が印加されたと
き、第2のMOSFETによってこの高電圧が第1のM
OSFETに伝達されるのを遮断し、そのラッチアップ
を防止して、ダイナミック型RAMの素子破壊を防止で
きるという効果が得られる。
【0045】(3)上記(1)項及び(2)項におい
て、例えば、第1及び第3のMOSFETを、出力制御
信号と非反転又は反転内部出力信号との論理積信号に従
ってそれぞれ選択的にオン状態とし、第2のMOSFE
Tを、出力制御信号に先立って有効とされる他の内部制
御信号に従って選択的に形成されかつその絶対値が回路
の電源電圧より少なくとも第2のMOSFETのしきい
値電圧分以上大きな高電圧をそのゲートに供給すること
により選択的にオン状態とすることで、ハイレベル出力
時、第1のMOSFETを介して与えられる回路の電源
電圧を第2のMOSFETのしきい値電圧によって低下
させることなく出力用外部端子に伝達できるという効果
が得られる。 (4)上記(3)項により、出力バッファの出力信号の
レベル低下を防止し、後段のCMOS論理ゲートの貫通
電流を防止できるという効果が得られる。 (5)上記(1)項ないし(4)項により、出力バッフ
ァを含むダイナミック型RAMならびにディジタルシス
テム等の低消費電力化及び低電圧化を推進し、その信頼
性を高めることができるという効果が得られる。
【0046】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1において、ダイナミック型RAMは、複数ビッ
トの記憶データを同時に入力又は出力するいわゆる多ビ
ット構成を採ることができるし、データ入力端子とデー
タ出力端子とを兼用することもできる。この発明が適用
される出力バッファは、データ出力用に限定されない。
ダイナミック型RAMは、そのメモリアレイMARYが
複数のサブメモリアレイに分割されるいわゆるアレイ分
割方式を採ることができるし、Xアドレス信号及びYア
ドレス信号がそれぞれ別個のアドレス入力端子から入力
されるいわゆるアドレスノンマルチプレックス方式を採
ることもできる。さらに、ダイナミック型RAMのブロ
ック構成や起動制御信号及びアドレス信号等の名称なら
びに組み合わせは、この実施例による制約を受けない。
【0047】図3において、データ出力端子Doutと
データ出力バッファDOBの出力端子すなわちMOSF
ETQN1及びQN2の共通結合されたソース及びドレ
インとの間には、適当な静電保護素子を設けることがで
きる。データ出力バッファDOB及びブースト電圧発生
回路VOPGの具体的な回路構成や電源電圧の極性及び
絶対値ならびにMOSFETの導電型等は、その論理条
件が同じである限りにおいて、種々の実施形態を採りう
る。
【0048】図4において、内部制御信号DOPは、例
えばダイナミック型RAMが非選択状態とされる間に所
定の周期で周期的にハイレベルとしてもよい。これによ
り、内部制御信号DOPに従ったチャージ動作を少なく
して、ダイナミック型RAMのさらなる低消費電力化を
推進できる。各内部制御信号の具体的なタイミングやレ
ベルならびに組み合わせは、この実施例に限定されな
い。
【0049】ブースト電圧発生回路VOPGの実質的な
起動信号となる第2の内部制御信号は、図5に示される
ように、内部制御信号SAに代えて内部制御信号MAを
用いることもできる。この場合、図6に示されるよう
に、ブースト電圧VOPが出力されるタイミングはやや
遅れるが、内部制御信号DOCよりは速く、これによっ
てデータ出力バッファDOBの動作が遅れることはな
い。つまり、起動信号となる第2の内部制御信号は、ダ
イナミック型RAMが選択状態とされるとき内部制御信
号DOCに先立って有効とされる内部制御信号であれば
よく、例えば内部制御信号XDGやYDG等を用いるこ
ともできる。
【0050】ブースト電圧発生回路VOPGの起動信号
となる内部制御信号には、図7に示されるように、内部
制御信号DOCを用いることもできる。しかし、この場
合、図8に示されるように、MOSFETQP1は、実
質的に内部制御信号DOCとメインアンプMAの非反転
出力信号MAOTとの論理積信号に従ってオン状態とさ
れるが、ブースト電圧VOPが所定の高電圧に達しデー
タ出力端子Doutにおけるハイレベルが確定されるま
でには所定の時間が必要となり、これによってデータ出
力バッファDOBの動作が遅くなる。さらに、この動作
遅延が問題とならない場合、図9に示されるように、ブ
ースト電圧発生回路VOPGの起動信号として、内部制
御信号DOCとメインアンプMAの非反転出力信号MA
OTとの論理積信号を用いることもできる。この方法を
採った場合、ブースト電圧発生回路VOPGはハイレベ
ル出力時においてのみ動作状態とされ、ダイナミック型
RAMのさらなる低消費電力化を推進できる。また、こ
の場合、MOSFETQP1を第2の内部制御信号すな
わち内部制御信号MA等により駆動することで、MOS
FETQP1の立ち上がりを速めることも効果的とな
る。
【0051】図10において、MOSFETQN1のゲ
ートに供給される高電圧は、ワード線選択電圧VCHに
限定されないし、またこの高電圧を形成するための電圧
発生回路と他の電圧発生回路を兼用しなくてもよい。他
の電圧発生回路により形成されるワード線選択電圧VC
H等の高電圧を用いる方法としては、図11及び図12
に示されるような二つの方法も考えられる。
【0052】すなわち、図11において、MOSFET
QP1は、そのゲートに回路の接地電位が供給されるこ
とで定常的にオン状態とされ、MOSFETQN1のゲ
ートには、ワード線選択電圧VCHを動作電源とするア
ンドゲートAG4による内部制御信号DOCとメインア
ンプMAの非反転出力信号MAOTとの論理積信号が供
給される。この場合、MOSFETQN1は、内部制御
信号DOCのハイレベルを受けてオン状態とされるが、
ワード線選択電圧VCHはアンドゲートAG4を経て遅
れることなくMOSFETQN1のゲートに伝達される
ため、これによるデータ出力バッファDOBの動作遅延
は少ない。
【0053】一方、図12において、MOSFETQP
1は、内部制御信号DOCとメインアンプMAの非反転
出力信号MAOTとの論理積信号の反転信号に従って選
択的にオン状態とされ、MOSFETQN1のゲートに
は、インバータN15及びN16を介して例えば内部制
御信号SAが供給される。この場合、インバータN15
は回路の電源電圧をその動作電源とし、インバータN1
6はワード線選択電圧VCHをその動作電源とする。ま
た、内部制御信号SAは、内部制御信号MAでもよい
し、その他の内部制御信号を用いることもできる。
【0054】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるダイ
ナミック型RAMに適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではなく、同様な出力バッファを
備える擬似スタティック型RAM及びスタティック型R
AM等の各種メモリ集積回路装置やゲートアレイ集積回
路等の論理集積回路装置等にも適用できる。この発明
は、少なくともMOSFETからなる出力バッファを備
える半導体装置に広く適用できる。
【0055】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、ダイナミック型RAM等に
設けられる出力バッファを、回路の電源電圧と出力用外
部端子との間に直列形態に設けられるPチャンネル型の
第1のMOSFET及びNチャンネル型の第2のMOS
FETと、出力用外部端子と回路の接地電位との間に設
けられるNチャンネル型の第3のMOSFETとを基本
に構成するとともに、例えば、第1及び第3のMOSF
ETを、出力制御信号と非反転又は反転内部出力信号と
の論理積信号に従ってそれぞれ選択的にオン状態とし、
第2のMOSFETを、出力制御信号に先立って有効と
される他の内部制御信号に従って選択的に形成されかつ
その絶対値が回路の電源電圧より少なくとも第2のMO
SFETのしきい値電圧分以上大きな高電圧をそのゲー
トに供給することにより選択的にオン状態とすること
で、ハイレベル出力時、第1のMOSFETを介して与
えられる回路の電源電圧を低下させることなく出力用外
部端子に伝達し、出力バッファの出力信号のレベル低下
を防止することができる。また、システムノイズ等によ
り出力用外部端子に負電圧が印加されたとき、第1のM
OSFETによって回路の電源電圧から第2のMOSF
ETに流れ込む電流を遮断し、半導体基板に対する少数
キャリアの注入を防いで、メモリセルの保持データ破壊
を防止することができる。さらに、システムノイズ等に
より出力用外部端子に絶対値の大きな高電圧が印加され
た場合、第2のMOSFETによってこの高電圧が第1
のMOSFETに伝達されるのを遮断し、そのラッチア
ップを防止することができる。これらの結果、出力バッ
ファを含むダイナミック型RAMならびにディジタルシ
ステム等の低消費電力化及び低電圧化を推進し、その信
頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたデータ出力バッファを含
むダイナミック型RAMの一実施例を示すブロック図で
ある。
【図2】この発明が適用されたデータ出力バッファ及び
その周辺部の第1の実施例を示す機能ブロック図であ
る。
【図3】図2のデータ出力バッファ及びブースト電圧発
生回路の一実施例を示す回路図である。
【図4】図2のデータ出力バッファの一実施例を示す信
号波形図である。
【図5】この発明が適用されたデータ出力バッファ及び
その周辺部の第2の実施例を示す機能ブロック図であ
る。
【図6】図5のデータ出力バッファの一実施例を示す信
号波形図である。
【図7】この発明が適用されたデータ出力バッファ及び
その周辺部の第3の実施例を示す機能ブロック図であ
る。
【図8】図7のデータ出力バッファの一実施例を示す信
号波形図である。
【図9】この発明が適用されたデータ出力バッファ及び
その周辺部の第4の実施例を示す機能ブロック図であ
る。
【図10】この発明が適用されたデータ出力バッファ及
びその周辺部の第5の実施例を示す機能ブロック図であ
る。
【図11】この発明が適用されたデータ出力バッファ及
びその周辺部の第6の実施例を示す機能ブロック図であ
る。
【図12】この発明が適用されたデータ出力バッファ及
びその周辺部の第7の実施例を示す機能ブロック図であ
る。
【図13】この発明に先立って本願発明者等が開発した
データ出力バッファ及びその周辺部の一例を示す機能ブ
ロック図である。
【図14】この発明に先立って本願発明者等が開発した
データ出力バッファ及びその周辺部の他の一例を示す機
能ブロック図である。
【符号の説明】
MARY・・・メモリアレイ、SA・・・センスアン
プ、XD・・・Xアドレスデコーダ、YD・・・Yアド
レスデコーダ、XB・・・Xアドレスバッファ、YB・
・・Yアドレスバッファ、WA・・ライトアンプ、MA
・・・メインアンプ、DIB・・・データ入力バッフ
ァ、DOB・・・データ出力バッファ、VOPG・・・
ブースト電圧発生回路、TG・・・タイミング発生回
路。QP1〜QP3・・・PチャンネルMOSFET、
QN1〜QN14・・・NチャンネルMOSFET、N
1〜N16・・・インバータ、AG1〜AG5・・・ア
ンドゲート、NAG1〜NAG5・・・ナンドゲート、
NOG1・・・ノアゲート、C1〜C2・・・キャパシ
タ。VCHG・・・ワード線選択電圧発生回路。
フロントページの続き (72)発明者 久保埜 昌次 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の出力信号が出力される外部端子
    と、実質的に第1の電源電圧と上記外部端子との間に直
    列形態に設けられる第1導電型の第1のMOSFET及
    び第2導電型の第2のMOSFETと、実質的に上記外
    部端子と第2の電源電圧との間に設けられる第2導電型
    の第3のMOSFETとを含む出力バッファを具備する
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記第2のMOSFETのゲートには、
    その絶対値が第1の電源電圧より少なくとも上記第2の
    MOSFETのしきい値電圧分以上大きな所定の高電圧
    が供給されるものであり、上記第3のMOSFETは、
    第1の内部制御信号と反転内部出力信号との論理積信号
    に従って選択的にオン状態とされるものであることを特
    徴とする請求項1の半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記第1のMOSFETは、上記第1の
    内部制御信号と非反転内部出力信号との論理積信号に従
    って選択的にオン状態とされるものであり、上記高電圧
    は、上記第1の内部制御信号に先立って有効とされる第
    2の内部制御信号に従って選択的に上記第2のMOSF
    ETのゲートに供給されるものであることを特徴とする
    請求項2の半導体装置。
  4. 【請求項4】 上記第1のMOSFETは、上記第1の
    内部制御信号と非反転内部出力信号との論理積信号に従
    って選択的にオン状態とされるものであり、上記高電圧
    は、定常的に上記第2のMOSFETのゲートに供給さ
    れるものであることを特徴とする請求項2の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 上記第1のMOSFETは、定常的にあ
    るいは上記第1の内部制御信号と非反転内部出力信号と
    の論理積信号に従って選択的にオン状態とされるもので
    あり、上記高電圧は、上記第1の内部制御信号と非反転
    内部出力信号との論理積信号に従って選択的に上記第2
    のMOSFETのゲートに供給されるものであることを
    特徴とする請求項2の半導体装置。
  6. 【請求項6】 上記高電圧は、上記第1の内部制御信号
    と非反転内部出力信号との論理積信号に従って選択的に
    上記第2のMOSFETのゲートに供給されるものであ
    り、上記第1のMOSFETは、上記第1の内部制御信
    号に従って選択的に有効とされる第2の内部制御信号に
    従って選択的にオン状態とされるものであることを特徴
    とする請求項2の半導体装置。
  7. 【請求項7】 上記高電圧を形成するための電圧発生回
    路は、上記出力バッファに対応して設けられるものであ
    ることを特徴とする請求項2,請求項3,請求項4,請
    求項5又は請求項6の半導体装置。
  8. 【請求項8】 上記高電圧を形成するための電圧発生回
    路は、同様な高電圧を形成するための他の電圧発生回路
    と兼用されるものであることを特徴とする請求項2,請
    求項3,請求項4,請求項5又は請求項6の半導体装
    置。
  9. 【請求項9】 上記半導体装置は、ダイナミック型RA
    Mであって、上記出力バッファは、読み出しデータを出
    力するためのデータ出力バッファであることを特徴とす
    る請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項
    5,請求項6,請求項7又は請求項8の半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0266775A (ja) * 1988-08-31 1990-03-06 Sony Corp ディジタルデータ再生回路
US6739871B2 (en) 2000-10-25 2004-05-25 Orange House Co., Ltd. Dentition image reading apparatus

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JPH0266775A (ja) * 1988-08-31 1990-03-06 Sony Corp ディジタルデータ再生回路
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