JPH0628834U - クリップ付メガネおよび該メガネに使用するクリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 歩行または走行中にメガネが衣類の例えばポ
ケットなどから落下して破損するのを防止するクリップ
付メガネおよび該メガネに使用するクリップを提供す
る。 【構成】 ネガネ１０のメガネフレーム１１を構成する
テンプル１６に、衣類１９の一部２０ａを挟持するクリ
ップ１２を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、クリップ付メガネおよび該メガネに使用するクリップに係り、更に 詳しくは、歩行または走行中に、メガネが衣類の例えばポケットなどから落下し て破損するのを防止できるクリップ付メガネおよび該メガネに使用するクリップ に関する。

【０００２】

【従来の技術】

メガネやサングラスのフレームは、レンズが装着される左右一対の環状のリム を鼻あて用のブリッジにより連結し、それぞれのリムに耳掛け用の一対のテンプ ルを取り付けたものである。メガネやサングラスは、長時間掛けていると疲れる ので、テンプルを折り畳んでワイシャツやスーツのポケットに入れて持ち運ぶ場 合がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、従来のメガネやサングラスは、前述したようにワイシャツやスーツ のポケットに入れて持ち運ぶと、身体の動きによってポケットから飛び出し、破 損する虞れがあった。 また、ポケットのない例えばＴシャツなどを着ていた場合には、メガネやサン グラスを入れるところがないので、メガネが煩わしくなってもそのまま掛け続け るしかなかった。 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、歩行または走行中にメガネ が衣類の例えばポケットなどから落下して破損するのを防止できるクリップ付メ ガネおよび該メガネに使用するクリップを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的に沿う請求項１記載のクリップ付メガネは、メガネフレームのテンプ ルに、衣類の一部を挟持するクリップを設けた構成としている。 また、請求項２記載のクリップ付メガネは、請求項１記載のメガネにおいて、 前記クリップを、先部が外側に湾曲し、しかも前記テンプルの元部に設けた構成 としている。 さらに、請求項３記載のクリップは、衣服の一部を挟持するクリップ本体と、 該クリップ本体を前記テンプルの元部に取り付ける装着部とを備えた構成として いる。

【０００５】

【作用】

請求項１、２記載のクリップ付メガネは、メガネフレームのテンプルを折り畳 み、テンプルに設けたクリップにより衣類の例えばポケットや襟元を挟持してメ ガネを衣類に取り付ける。その後、この状態で使用者が歩いたり走っても、身体 の動きに伴ってメガネは上下左右に揺れるが、クリップによりメガネは衣類に挟 持されているので、メガネがポケットから飛び出したり、襟元から外れ落ちて破 損することはない。 特に、請求項３記載のクリップにおいては、クリップをテンプルと別体に設け 、クリップを装着部を介してテンプルに着脱自在に装着するようにしたので、既 成の各種のメガネフレームにクリップを取り付けることができる。

【０００６】

【実施例】

続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施例につき説明し 、本考案の理解に供する。 ここに、図１は本考案の第１の実施例に係るクリップ付メガネの斜視図、図２ は同要部平面図、図３は同要部斜視図、図４（ａ）は同使用状態の斜視図、図４ （ｂ）は同他の使用状態の斜視図、図５は本考案の第２の実施例に係るクリップ 付メガネの要部平面図、図６は同要部斜視図、図７は本考案の第３の実施例のク リップ付メガネの要部拡大平面図、図８は本考案の第４の実施例のクリップ付メ ガネの要部拡大平面図、図９は本考案の第５の実施例のクリップ付メガネの要部 拡大平面図である。

【０００７】 図１に示すように、本考案の第１の実施例に係るクリップ付メガネ１０は、メ ガネフレーム１１に衣類にメガネ１０を挟持可能な合成樹脂からなるクリップ１ ２を着脱自在に設けたものである。

【０００８】 図１〜３に示すように、メガネフレーム１１は、レンズ１３が装着された左右 一対の環状のリム１４を鼻あて用のブリッジ１５により連結し、それぞれのリム １４に耳掛け用の一対のテンプル１６をピン１７により回動自在に軸着した構造 のものである。また、クリップ１２は、メガネフレーム１１のそれぞれのテンプ ル１６の元部に着脱自在に装着される肉薄板状の装着部１８と、この装着部１８ の一端に折り返し状態で一体成形されて、衣類の一例としてのワイシャツ１９の ポケット２０（図４参照）を、装着部１８との間で付勢状態で挟持する同じく肉 薄板状のクリップ本体２１から成る。クリップ本体２１の先部は、メガネ１０を ポケット２０に入れてこの端部２０ａをクリップ１２により挟持する際に、装着 部１８とクリップ本体２１の間へポケット２０の端部２０ａをスムーズに誘導で きるように外方へ湾曲している。また、装着部１８には、テンプル１６の元部を 上下方向から挟み付ける一対の爪部２２が一体成形されている。

【０００９】 続いて、本考案の第１の実施例に係るクリップ付メガネ１０の作用について説 明する。 図２に示すように、クリップ１２の装着部１８を、メガネフレーム１１のテン プル１６の元部に、そのクリップ本体２１側をテンプル１６の外面側に向けて、 同図矢印に示すテンプル１６の先端方向から差し込んで装着する。この際、上下 一対の爪部２２は外方へ押し広げられた状態でテンプル１６の元部を挟み付けて おり、これによりクリップ１２がテンプル１６にしっかりと固着される。このよ うに、テンプル１６と別体のクリップ１２を、このテンプル１６に着脱自在に装 着するようにしたので、既成の各種のメガネフレーム１１にクリップ１２を取り 付けることができる。

【００１０】 クリップ付メガネ１０は、通常のメガネと同様に使用者の耳に掛けて使用する ことができる。また、図４（ａ）に示すように、メガネ１０を外してポケット２ ０に入れるときは、メガネフレーム１１のテンプル１６をピン１７を中心に折り 畳み、メガネ１０をクリップ１２が取り付けられたテンプル１６側を上方に向け てワイシャツ１９のポケット２０に入れ、クリップ１２のクリップ本体２１と装 着部１８の間にポケット２０の開口側の端部２０ａを挟み込んでメガネ１０をポ ケット２０に取り付ける。このとき、クリップ本体２１の先部が外方に湾曲して いるので、装着部１８とクリップ本体２１の間へポケット２０の端部２０ａをス ムーズに誘導できる。そののち、この掛止状態で使用者が歩いたり走ったりして も、身体の動きに伴ってメガネ１０は上下左右に揺れるが、クリップ１２により メガネ１０はポケット２０に取り付けられているので、メガネ１０がポケット２ ０から飛び出して破損することはない。 このクリップ１２は、図４（ｂ）に示すように、クリップ本体２１側をテンプ ル１６の内面側に向けてテンプル１６に装着することもできる。この場合、同図 に示すように、クリップ１２が装着された側のテンプル１６をポケット２０の外 に出して、同様にクリップ本体２１と装着部１８の間にポケット２０を挟み込む ことにより、メガネ１０をポケット２０に取り付ける。

【００１１】 次に、図５、６を参照して本考案の第２の実施例に係るクリップ付メガネ３０ について説明する。 図５、６に示すように、第２の実施例のクリップ付メガネ３０は、クリップ３ １として、クリップ本体３２の元部側の上下端面に装着部の一例としての伸縮性 を有するバンド３３を掛け渡し、またクリップ本体３２の先部を湾曲させる代わ りにその先端にボール３４を設けて、装着部１８とクリップ本体２１の間へポケ ット２０の端部２０ａをスムーズに誘導できるようにしている。このように、装 着部として伸縮性のバンド３３を用いたので、テンプルの形状が大きく変形した メガネフレームにもクリップ３１を装着することができる。 なお、その他の構成および作用は第１の実施例と同様であるので説明を省略す る。

【００１２】 次に、図７を参照して本考案の第３の実施例に係るクリップ付メガネ４０につ いて説明する。 図７に示すように、第３の実施例のクリップ付メガネ４０は、クリップ４１と して装着部４２の裏面に両面テープ４３を設けたものを採用し、クリップ４１を メガネフレーム１１に貼着している。 なお、その他の構成および作用は第１の実施例と同様であるので説明を省略す る。

【００１３】 次に、図８を参照して本考案の第４の実施例に係るクリップ付メガネ５０につ いて説明する。 図８に示すように、第４の実施例のクリップ付メガネ５０は、テンプル１６の 元部にクリップ５１の装着部５２を、この装着部５２の表面とテンプル１６の表 面の高さを揃えて埋設してビス５３により螺着したものであり、クリップ本体５ ４とテンプル１６の間でポケット２０の開口側の端部２０ａを挟持するようにし ている。 なお、その他の構成および作用は第１の実施例と同様であるので説明を省略す る。 次に、図９を参照して本考案の第５の実施例に係るクリップ付メガネ６０につ いて説明する。 図９に示すように、第５の実施例のクリップ付メガネ６０は、クリップ６１と して、装着部６２の裏面にクリップ６２の装着用の筒部６３を一体成形し、また 装着部６２の表面に洗濯ばさみ式のクリップ本体６４を設けたものを採用した例 である。クリップ本体６４は、装着部６２の表面に左右一対の支持部６５を一体 成形により立設し、両支持部６３間に平板状のクリップ本体６４の中間部をピン ６６により枢着し、ピン６６にクリップ本体６４の先側をテンプル１６側に付勢 するスプリング６７を挿着して構成している。 クリップ付メガネ６０をポケット２０に入れる際に、指先によりクリップ本体 ６４の後部を押してこの本体６４をピン６６を中心に回動し、これによりクリッ プ６１を開いてテンプル１６とクリップ本体６４の間でポケット２０の開口側の 端部２０ａを挟むか、または前記実施例と同様にこの端部２０ａ上でメガネ６０ を押し下げてこの端部２０ａを挟み込む。

【００１４】 本考案は前記実施例に限定されるのものではなく、要旨を逸脱しない範囲での 設計変更などがあっても本考案に含まれる。 例えば実施例では、一般的なメガネにクリップを取り付けたものを例示したが 、これに限らなくてもサングラスにクリップを取り付けたものであっても構わな い。 また、実施例では、クリップをワイシャツのポケットに取り付ける場合を示し たが、本発明のクリップ付メガネは、これに限定しなくても、例えばＴシャツの 襟元など、他の衣類のどのような箇所にでもクリップを用いて取り付けることが できる。 さらに、クリップを合成樹脂により設けたが、必ずしもこれに限定しなくても 、例えば肉薄の金属板を屈曲加工して設けてもよい。 さらにまた、クリップ本体の外部露呈される表面に貴金属のメッキ加工を施し たり、宝石を取り付けてメガネのアクセサリー性を向上させることもできる。

【００１５】 また、実施例では、合成樹脂からなるクリップの弾性やバネの力を利用して、 衣類にメガネを取り付けるようにしたが、これに限らずともクリップはその他ど のような衣類の挟み込み方式のものであっても、またどのような異形のものであ っても構わない。要は、クリップを用いて、衣類を挟み込んでメガネが取り付け できればよい。 さらに、実施例では、クリップをメガネに装着する装着部として、一対の爪を 採用したもの、伸縮性を有するバンドを採用したもの、両面テープを使用したも のを例示したが、これに限定しなくても、その他どのような装着手段であって構 わない。 さらにまた、実施例では、クリップをテンプルの元部に設けたが、必ずしもこ れに限定しなくても、テンプルのどの位置に設けても構わない。 また、実施例では、テンプルとクリップとを別体に設けたものを採用したが、 必ずしもこれに限定しなくても、クリップを無くす虞れを解消するとともに、低 コスト化を図るために、テンプルとクリップとを一体成形したものであっても構 わない。

【００１６】

【考案の効果】

請求項１、２記載のクリップ付メガネにおいては、このようにクリップを用い て衣類の例えばポケットや襟元にメガネを掛止することができるので、この状態 で使用者が歩いたり走ったりしても、身体の動きに伴ってメガネは上下左右に揺 れるが、メガネがポケットから飛び出したり、襟元から外れ落ちて破損すること がなくなる。 特に、請求項３記載のクリップにおいては、クリップをテンプルと別体に設け 、クリップを装着部を介してテンプルに着脱自在に装着するようにしたので、既 成の各種のメガネフレームにクリップを取り付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例に係るクリップ付メガネ
の斜視図である。

【図２】同要部平面図である。

【図３】同要部斜視図である。

【図４】（ａ） 同使用状態の斜視図である。 （ｂ） 同他の使用状態の斜視図である。

【図５】本考案の第２の実施例に係るクリップ付メガネ
の要部平面図である。

【図６】同要部斜視図である。

【図７】本考案の第３の実施例のクリップ付メガネの要
部拡大平面図である。

【図８】本考案の第４の実施例のクリップ付メガネの要
部拡大平面図である。

【図９】本考案の第５の実施例のクリップ付メガネの要
部拡大平面図である。

【符号の説明】

１０ クリップ付メガネ １１ メガネフレーム １２ クリップ １３ レンズ １４ リム １５ ブリッジ １６ テンプル １７ ピン １８ 装着部 １９ ワイシャツ ２０ ポケット ２０ａ 開口側の端部 ２１ クリップ本体 ２２ 爪部 ３０ クリップ付メガネ ３１ クリップ ３２ クリップ本体 ３３ バンド ３４ ボール ４０ クリップ付メガネ ４１ クリップ ４２ 装着部 ４３ 両面テープ ５０ クリップ付メガネ ５１ クリップ ５２ 装着部 ５３ ビス ５４ クリップ本体 ６０ クリップ付メガネ ６１ クリップ ６２ 挿着部 ６３ 筒部 ６４ クリップ本体 ６５ 支持部 ６６ ピン ６７ スプリング

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メガネフレームのテンプルに、衣類の一
   部を挟持するクリップを設けたことを特徴とするクリッ
   プ付メガネ。
2. 【請求項２】 前記クリップは先部が外側に湾曲し、し
   かも前記テンプルの元部に設けられたことを特徴とする
   請求項１記載のクリップ付メガネ。
3. 【請求項３】 衣服の一部を挟持するクリップ本体と、
   該クリップ本体を前記テンプルに取り付ける装着部とを
   備えたことを特徴とするクリップ。