JP3040989U

JP3040989U - 簡易型メガネ

Info

Publication number: JP3040989U
Application number: JP1997001765U
Authority: JP
Inventors: 稔若吉
Original assignee: 若吉光学工業株式会社
Priority date: 1997-02-27
Filing date: 1997-02-27
Publication date: 1997-09-05
Anticipated expiration: 2003-02-27

Abstract

(57)【要約】【課題】フロント部のみでツルを備えずに鼻に係止す
ることで一時的に着用するメガネであって、軽くて着用
した場合に鼻から外れることなく、又製作費が安くなる
簡易型メガネの提供。【解決手段】両レンズ１、１を湾曲可能な連結部材２
によって連結し、レンズ内側部には鼻当てパット３、３
を有し、これらレンズ１、１と連結部材２を一体的に射
出成形している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はツルを備えないメガネであって、手軽に着用したり外したりすることが出来るメガネに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

メガネにも色々なタイプがあり、材質的には金属製のメガネフレームを用いたものと樹脂製のフレームから成るメガネがある。又レンズを嵌めるリムを持たない縁なしメガネといった型式のものも多用されている。ところで、これら各メガネはレンズを備えたフロント部の両側にツルを連結して構成しているのが一般的なメガネ形態である。

【０００３】ツルは耳に掛けられてフロント部を支える鼻当てパットとで顔から落ちないようにしている訳であるが、老眼鏡等で一時的に掛けるメガネの場合、該ツルを開いたり折り畳んだりする操作が面倒である。又ツルを連結している蝶番が摩耗したりネジが緩んでガタ付いてしまい、それに持ち運ぶ際にも折り畳まれたツルがあることで嵩張ることになる。

【０００４】従来、老眼鏡のメガネとしてツルを備えることなく、平板状とした簡易型メガネが知られている。しかし、このメガネは金属製又は樹脂製のフロントフレームのリムにレンズを嵌めたものであって、該フロントフレームに取り付けしている両鼻当てパットにて鼻を挟み込んで落ちないように掛けることが出来るものであるが、実際にはある程度の重さもあって、僅かに下向きになるならば外れ落ちてしまうことになる。

【０００５】

【本考案が解決しようとする課題】

このように、ツルを持たない従来の簡易型メガネには上記のごとき問題がある。本考案が解決しようとする課題はこれら問題点であって、軽くて着用した場合に鼻から外れることなく、又製作費が安くなる簡易型メガネを提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の簡易型メガネはツルを備えることなく、フロント部だけで構成するメガネであり、しかもレンズを嵌めるリムはなく、両レンズを連結する連結部材にて連結される。連結部材は湾曲可能なように撓み変形することが出来、一種のバネ力によって鼻を挟み込むことが出来る。レンズの内側部には鼻当てパットが該レンズと一体的に成形される。又レンズ外側部にはレンズと一体的に成っているツマミを形成している。以下、本考案に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案の簡易型メガネを表している実施例である。同図の１はレンズ、２は連結部材、３は鼻当てパット、４はツマミを表している。このメガネはリムを有すことなく、両レンズ１、１は連結部材２によって直接連結され、鼻当てパット３、３はレンズ内側部に、又ツマミ４、４はレンズ外側部にそれぞれレンズ１、１と一体化して成形されている。

【０００８】材質は弾力性があるポリカーボネート樹脂が使用され、その為に連結部材２は弾性変形することが出来、両レンズ１、１の間隔は自由に伸縮する。従って、両レンズ１、１を広げるならば元の間隔に縮まろうとするバネ力（弾性力）が働くことになり、本考案のメガネはこのバネ力を利用して鼻に係止する。メガネを着用する場合、レンズ外側部に設けているツマミ４、４を摘んでレンズ１、１を押し広げ、その状態で図２に示すように鼻に係止する。

【０００９】ところで、このメガネはレンズ１、１をリムに嵌めることはなく、連結部材２を取り付けすることなく、更に鼻当てパット３、３及びツマミ４、４を取付けしないで該レンズ１、１と一体的に成形する。鼻当てパット３、３の表面５、５は小さな凹凸を形成し、鼻に当たった場合に滑らないようにしている。両鼻当てパット３、３は鼻の両脇を挟み込み、連結部材２のバネ力が該鼻当てパット３、３に作用することになる。

【００１０】メガネはポリカーボネート樹脂を成形したものである為に、製作が簡単であるとともに、リムを有さないことで軽くなり、連結部材２のバネ力でもって該メガネが外れることなく支えられる。そして鼻当てパット表面に形成した凹凸は肌との滑りを防止し、着用したメガネは位置ズレすることもなくなる。ところで、該メガネはポリカーボネート等の樹脂を射出成形して一体的に形成される。

【００１１】ここで、該メガネは一体的に成形される訳であるが、上記連結部材２を金属製の板バネとし、又ツマミ４、４も金属製部品とすることが出来る。この場合には成形金型内に連結部材２やツマミ４、４をセットした状態で射出成形し、連結部材２及びツマミ４、４は埋着されて一体化する。以上述べたように、本考案のメガネは両レンズを湾曲可能な連結部材にて連結し、レンズ内側には鼻当てパットを、そしてレンズ外側にはツマミを設けたものであり、次のような効果を得ることが出来る。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の簡易型メガネは両レンズを連結部材で連結したものであって、ツルは備えておらず、簡単に射出成形することが出来る。従って製造コストも非常に安くなる。また平板状を成している該メガネは持ち運びには便利であるとともに、手軽に着用したり取り外したり出来る。そして連結部材は湾曲可能な材質からなり、ツマミを摘んでレンズを開き、鼻の両脇を鼻当てパットで挟み込んで着用することが出来る。鼻当てパットは連結部材のバネ力によって鼻両脇に密着し、着用したメガネが位置ズレしたり外れることはない。従って、一時的に着用する老眼鏡としては軽くて取り扱い易いメガネとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の簡易型メガネを表している実施例。

【図２】鼻両脇を挟み込んでメガネを着用している場
合。

【符号の説明】

１レンズ２連結部材３鼻当てパット４ツマミ５表面

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ツルを備えることなくフロント部のみで
構成し、鼻に係止することで一時的に着用するメガネに
おいて、両レンズを湾曲可能な連結部材によって連結
し、レンズ内側部には鼻当てパットを有し、これらレン
ズと連結部材を一体的に射出成形したことを特徴とする
簡易型メガネ。
【請求項２】ツルを備えることなくフロント部のみで
構成し、鼻に係止することで一時的に着用するメガネに
おいて、両レンズを湾曲可能な連結部材によって連結
し、レンズ内側部には鼻当てパットを有すと共に外側部
にはツマミを有し、これらレンズと連結部材及びツマミ
を一体的に射出成形したことを特徴とする簡易型メガ
ネ。
【請求項３】ツルを備えることなくフロント部のみで
構成し、鼻に係止することで一時的に着用するメガネに
おいて、両レンズを金属製のバネ材から成る連結部材に
よって連結し、レンズ内側部には鼻当てパットを有し、
これらレンズに連結部材の両サイドを埋着した状態で該
レンズを成形したことを特徴とする簡易型メガネ。
【請求項４】ツルを備えることなくフロント部のみで
構成し、鼻に係止することで一時的に着用するメガネに
おいて、両レンズを金属製のバネ材から成る連結部材に
よって連結し、レンズ内側部には鼻当てパットを有すと
共に外側部には金属製のツマミ有し、これらレンズに連
結部材の両サイドを埋着し、レンズ外側にはツマミの一
部を埋着した状態で該レンズを成形したことを特徴とす
る簡易型メガネ。