JPH06287945A - 耐食性金属を被覆した防食構造 - Google Patents
耐食性金属を被覆した防食構造Info
- Publication number
- JPH06287945A JPH06287945A JP5100077A JP10007793A JPH06287945A JP H06287945 A JPH06287945 A JP H06287945A JP 5100077 A JP5100077 A JP 5100077A JP 10007793 A JP10007793 A JP 10007793A JP H06287945 A JPH06287945 A JP H06287945A
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- Japan
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- steel
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- anticorrosion
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 鋼材に耐食性金属薄板を貼りつけまたは巻き
つけて被覆鋼材を形成し寿命の延長を図る。 【構成】 所要の幅と長さを有する耐食性金属の薄板２
を鋼材１に貼りつけまたは巻きつけ、薄板重ね合わせ部
３，４をレーザー溶接にて鋼材に溶着させることを特徴
とする防食構造。 【効果】 構造物の形状、大きさにかかわらず耐食性金
属で被覆することが容易に確保でき、構造物の寿命を延
長できる等効果がある。
つけて被覆鋼材を形成し寿命の延長を図る。 【構成】 所要の幅と長さを有する耐食性金属の薄板２
を鋼材１に貼りつけまたは巻きつけ、薄板重ね合わせ部
３，４をレーザー溶接にて鋼材に溶着させることを特徴
とする防食構造。 【効果】 構造物の形状、大きさにかかわらず耐食性金
属で被覆することが容易に確保でき、構造物の寿命を延
長できる等効果がある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、耐食性に優れた金属皮
膜鋼管杭、パイプライン用鋼管、鋼矢板、橋脚に関する
ものである。
膜鋼管杭、パイプライン用鋼管、鋼矢板、橋脚に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば、従来、防食鋼管杭には特開平２
−２５６７１３号公報に示すように、鋼管杭の外表面に
耐食性及び弾力性を有する接着性樹脂を被覆し、更にエ
ンボス状凸凹を加工した耐食性金属薄板を被覆したもの
があるが、接着性樹脂を用いて耐食性金属を貼付した場
合、接着材寿命が防食鋼管の寿命になり、耐食性金属の
耐久性が活用されない。又耐食性金属を鋼管杭に巻きつ
け両方の端部をＴＩＧ溶接などで溶接したものがある
が、熱影響部が大きく溶接部の材質を著しく劣化させ
る。又薄板では溶接部の熱変形や耐食性金属に貫通孔を
生じさせ、良好な溶着ができないと云う問題がある。
−２５６７１３号公報に示すように、鋼管杭の外表面に
耐食性及び弾力性を有する接着性樹脂を被覆し、更にエ
ンボス状凸凹を加工した耐食性金属薄板を被覆したもの
があるが、接着性樹脂を用いて耐食性金属を貼付した場
合、接着材寿命が防食鋼管の寿命になり、耐食性金属の
耐久性が活用されない。又耐食性金属を鋼管杭に巻きつ
け両方の端部をＴＩＧ溶接などで溶接したものがある
が、熱影響部が大きく溶接部の材質を著しく劣化させ
る。又薄板では溶接部の熱変形や耐食性金属に貫通孔を
生じさせ、良好な溶着ができないと云う問題がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐食性金属
を部分的に溶着し、かかる問題点のない品質の高い耐食
性金属薄板被覆構造を目的とする。
を部分的に溶着し、かかる問題点のない品質の高い耐食
性金属薄板被覆構造を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、所要の幅と長
さを有する耐食性金属の薄板を鋼材に貼りつけまたは巻
きつけ、薄板重ね合わせ部をレーザー溶接にて鋼材に溶
着させることを特徴とする防食構造。又は所要の幅と長
さを有する耐食性金属の薄板を鋼材に貼りつけまたは巻
きつけ、薄板重ね合わせ部同士をレーザー溶接にて溶着
させることを特徴とする防食構造である。
さを有する耐食性金属の薄板を鋼材に貼りつけまたは巻
きつけ、薄板重ね合わせ部をレーザー溶接にて鋼材に溶
着させることを特徴とする防食構造。又は所要の幅と長
さを有する耐食性金属の薄板を鋼材に貼りつけまたは巻
きつけ、薄板重ね合わせ部同士をレーザー溶接にて溶着
させることを特徴とする防食構造である。
【０００５】
【作用】本発明について、例えば鋼管について図面を示
して説明する。図１に示すように、鋼管１に耐食性金属
２を外周方向に耐食性金属２の片側端が他方端に重なる
ように巻きつけ、その重ね合せた箇所をレーザー溶接に
て溶着する。次に耐食性金属２を外周方向に耐食性金属
２の片側端が他方端に重なるように巻きつけ乍ら、鋼管
の長手方向にも既に溶着した耐食性金属２と重なるよう
に巻きつけ、それぞれ重ね合せた箇所をレーザー溶接に
て溶着させる。１例として図面の如く鋼管１の軸に直角
方向には金属薄板の外周方向継目３は直線状に、又軸方
向は各薄板の軸方向継目４はくいちがいに溶接する。
して説明する。図１に示すように、鋼管１に耐食性金属
２を外周方向に耐食性金属２の片側端が他方端に重なる
ように巻きつけ、その重ね合せた箇所をレーザー溶接に
て溶着する。次に耐食性金属２を外周方向に耐食性金属
２の片側端が他方端に重なるように巻きつけ乍ら、鋼管
の長手方向にも既に溶着した耐食性金属２と重なるよう
に巻きつけ、それぞれ重ね合せた箇所をレーザー溶接に
て溶着させる。１例として図面の如く鋼管１の軸に直角
方向には金属薄板の外周方向継目３は直線状に、又軸方
向は各薄板の軸方向継目４はくいちがいに溶接する。
【０００６】図２は鋼管１に耐食性金属１の端部同士を
重ねてレーザー溶接したレーザー溶接の溶接部５の断面
図を示し、溶接部５は耐食性金属１の重ね部を貫通し鋼
管１にまでくいこんで溶接部５を形成している。溶接部
５は巾が狭く耐食性金属２の上下を溶着し、更に下の金
属２は鋼管１とも溶着しているが鋼管１の成分は溶着部
６の表面にまで拡散しないので溶接部の耐食性をそこね
ることがない。
重ねてレーザー溶接したレーザー溶接の溶接部５の断面
図を示し、溶接部５は耐食性金属１の重ね部を貫通し鋼
管１にまでくいこんで溶接部５を形成している。溶接部
５は巾が狭く耐食性金属２の上下を溶着し、更に下の金
属２は鋼管１とも溶着しているが鋼管１の成分は溶着部
６の表面にまで拡散しないので溶接部の耐食性をそこね
ることがない。
【０００７】本発明においてレーザー溶接にて耐食性金
属を溶着させることで、品質向上を図ることができる。
又レーザー溶接を用いることで、薄板の溶接が可能とな
り、耐食性金属と同等の寿命が期待できる。耐食性金属
としてはステンレス鋼板、チタン又はチタン合金板、ア
ルミニウム板、溶融亜鉛又は亜鉛合金めっき板が使用で
きる。又耐食性金属薄板の大きさとしては６００ｍｍ×
１０００ｍｍ〜１２００ｍｍ×６５００ｍｍのものが使
用される。又本発明の耐食性金属を被覆した構造は、切
貼りするので製造方法が簡単である。
属を溶着させることで、品質向上を図ることができる。
又レーザー溶接を用いることで、薄板の溶接が可能とな
り、耐食性金属と同等の寿命が期待できる。耐食性金属
としてはステンレス鋼板、チタン又はチタン合金板、ア
ルミニウム板、溶融亜鉛又は亜鉛合金めっき板が使用で
きる。又耐食性金属薄板の大きさとしては６００ｍｍ×
１０００ｍｍ〜１２００ｍｍ×６５００ｍｍのものが使
用される。又本発明の耐食性金属を被覆した構造は、切
貼りするので製造方法が簡単である。
【０００８】本発明について薄板重ね合わせ部をレーザ
ー溶接にて鋼材に溶着する場合について説明したが、薄
板重ね合わせ部同士をレーザー溶接にて溶着し、薄板と
鋼材の摩擦力や薄板と鋼材との間に接着材を塗布する等
により防食構造を構築できる。溶接部６の断面は図３に
示すものとなる。これより薄板同士の重ね部の耐久性が
向上できる。
ー溶接にて鋼材に溶着する場合について説明したが、薄
板重ね合わせ部同士をレーザー溶接にて溶着し、薄板と
鋼材の摩擦力や薄板と鋼材との間に接着材を塗布する等
により防食構造を構築できる。溶接部６の断面は図３に
示すものとなる。これより薄板同士の重ね部の耐久性が
向上できる。
【０００９】
【実施例】鋼管の直径６００ｍｍ、厚さ１４ｍｍ、耐食
性金属ステンレスの厚さ１ｍｍ、巾１２００ｍｍのスト
リップを巻きつけ、レーザー溶接機で溶着する。
性金属ステンレスの厚さ１ｍｍ、巾１２００ｍｍのスト
リップを巻きつけ、レーザー溶接機で溶着する。
【００１０】
【発明の効果】鋼管に耐食性金属を確実に部分的溶接被
覆できるので耐食性金属と同等の寿命が期待できる。又
コストダウン、品質向上を図ることが出来る。
覆できるので耐食性金属と同等の寿命が期待できる。又
コストダウン、品質向上を図ることが出来る。
【図１】本発明防食鋼管の斜視図である。
【図２】図１のＡ−Ａ断面である。
【図３】薄板重ね合わせ部同士を溶接した場合の溶接部
断面である。
断面である。
１ 鋼管 ２ 耐食性金属 ３ 外周方向継目 ４ 軸方向継目 ５ 溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 昌志 神奈川県相模原市淵野辺５−10−１ 新日 本製鐵株式会社エレクトロニクス研究所内
Claims (2)
- 【請求項１】 所要の幅と長さを有する耐食性金属の薄
板を鋼材に貼りつけまたは巻きつけ、薄板重ね合わせ部
をレーザー溶接にて鋼材に溶着させることを特徴とする
防食構造。 - 【請求項２】 所要の幅と長さを有する耐食性金属の薄
板を鋼材に貼りつけまたは巻きつけ、薄板重ね合わせ部
同士をレーザー溶接にて溶着させることを特徴とする防
食構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10007793A JP3244857B2 (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | 耐食性金属を被覆した防食構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10007793A JP3244857B2 (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | 耐食性金属を被覆した防食構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06287945A true JPH06287945A (ja) | 1994-10-11 |
| JP3244857B2 JP3244857B2 (ja) | 2002-01-07 |
Family
ID=14264391
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10007793A Expired - Fee Related JP3244857B2 (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | 耐食性金属を被覆した防食構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3244857B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| BE1011953A4 (fr) * | 1997-09-25 | 2000-03-07 | Cit Alcatel | Agencement de protection de pieux de bois ancres au fond de l'eau contre l'attaque d'organismes agressifs contre le bois. |
| JP2013091915A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 中空の金属部材の補強構造、中空の金属部材の補強方法 |
| CN103753043A (zh) * | 2014-01-22 | 2014-04-30 | 淮南巨万实业有限责任公司 | 一种卷勉纵焊加装防腐层液压支架立柱方法 |
| JP2017156065A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | 中国電力株式会社 | ボイラ管の補強装置、ボイラ管の補強方法 |
-
1993
- 1993-04-05 JP JP10007793A patent/JP3244857B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| BE1011953A4 (fr) * | 1997-09-25 | 2000-03-07 | Cit Alcatel | Agencement de protection de pieux de bois ancres au fond de l'eau contre l'attaque d'organismes agressifs contre le bois. |
| JP2013091915A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 中空の金属部材の補強構造、中空の金属部材の補強方法 |
| CN103753043A (zh) * | 2014-01-22 | 2014-04-30 | 淮南巨万实业有限责任公司 | 一种卷勉纵焊加装防腐层液压支架立柱方法 |
| JP2017156065A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | 中国電力株式会社 | ボイラ管の補強装置、ボイラ管の補強方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3244857B2 (ja) | 2002-01-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20011016 |
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