JPH06287280A - ポリ(2−オキセタノン)およびその製造方法 - Google Patents

ポリ(2−オキセタノン)およびその製造方法

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JPH06287280A
JPH06287280A JP7797793A JP7797793A JPH06287280A JP H06287280 A JPH06287280 A JP H06287280A JP 7797793 A JP7797793 A JP 7797793A JP 7797793 A JP7797793 A JP 7797793A JP H06287280 A JPH06287280 A JP H06287280A
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oxetanone
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poly
polymer
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Haruo Nishida
治男 西田
Mitsuhiro Yamashita
光弘 山下
Norikazu Hattori
憲和 服部
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 環境中で微生物の作用により分解するポリ
(2−オキセタノン)の分子量分布の狭い高分子量ポリ
マーおよびその製造方法の提供。 【構成】 多分散度が1.01〜1.30であり、数平
均分子量が5万〜100万である単分散性のポリ(2−
オキセタノン)、および、2−オキセタノンをクロロフ
ォルム、塩化メチレンなどの溶解性パラメーターが1
8.8〜20.0MPa1/2 の溶剤中でテトラメチルア
ンモニウムやテトラエチルホスフェートなどの置換基と
して水素原子を有さないオニウムカチオンとアセテート
アニオンやプロピオネートアニオンなどの単官能カルボ
キシレートアニオンとの塩からなる重合開始剤を用いて
0℃〜50℃で重合することを特徴とするポリ(2−オ
キセタノン)の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環境中で微生物の作用
により分解するポリ(2−オキセタノン)の分子量分布
の狭い高分子量ポリマーおよびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリマーの物性を左右する要因
の中で、化学構造を別にすれば、分子量と分子量分布は
最も重要な因子である。プラスチック製品として充分な
物性を発現するには、分子量が10万以上であることが
要求される。さらに、薄膜化や繊維などの製品への応用
を実施するためには、より分子量の高いポリマーが要求
される。
【0003】ただし、ポリマーの分子量は、平均分子量
で表されるため、同一平均分子量であっても、分子量分
布が異なる場合はそれらのポリマーの物性は大きく異な
る。例えば、分子量分布が広い場合、加工流動性に優れ
るが、成形後に低分子量成分が表面ににじみ出すなどの
問題点を有する。一方、分子量分布が狭い場合、この逆
の性質を示す。分子量分布の違いにより、適用される利
用分野が異なる。従って、ポリマーの分子量と分子量分
布を正確に把握する事は、基本的に重要な事である。
【0004】ポリマーの分子量を表す場合、一般には三
つの平均分子量の値が用いられる。即ち、各分子の末
端数や束一量測定から、分子数をもとに単純な算術平均
による数平均分子量、各分子の重さを考慮した重み付
き平均である重量平均分子量、およびポリマーの希薄
溶液の粘度を基にした粘度平均分子量である。一般に、
ポリマーは多分散性であり、数平均分子量<粘度平均分
子量≦重量平均分子量となる。
【0005】ポリマーの分子量分布の幅を表すものが多
分散度であり、重量平均分子量を数平均分子量で除した
値として表される。多分散度が1.00、即ち、数平均
分子量=粘度平均分子量=重量平均分子量であるポリマ
ーを厳密な意味で単分散ポリマーと言う。一般的に、ラ
ジカル重合や重縮合で合成されるポリマーの多分散度は
2程度である。多分散度が1に近いものを分子量分布が
狭いポリマーと言い、多分散度が2より更に大きいもの
を分子量分布が広いポリマーと言う。
【0006】ポリマーの分子量および分子量分布を測定
するためには、基本的に多分散度が1に近いポリマー
(以後、単分散性ポリマーと略記する)を必要とする。
この単分散性ポリマーを得る方法として、いくつかの方
法がある。即ち、分子量分布の広いポリマーを、沈澱法
もしくは溶解法によって単分散性のポリマー成分に分別
する方法、および重合時に特定の重合条件を設定するこ
とによって単分散性ポリマーを得る方法等がある。この
中で、重合時に単分散性ポリマーを合成する方法が、最
も合理的な方法である。
【0007】ところで、2−オキセタノンから合成され
るポリエステルであるポリ(2−オキセタノン)は、微
生物の作用により環境中で分解されることが知られてい
る。近年の深刻な廃棄物問題の対策の一つとして、環境
中で分解するプラスチックが望まれており、ポリ(2−
オキセタノン)は、まさにその要望されているプラスチ
ック材料である。
【0008】2−オキセタノンからポリ(2−オキセタ
ノン)への重合反応式は、下式の通りである。
【0009】
【化1】
【0010】ポリ(2−オキセタノン)はラクトンの一
種類である。ラクトンの重合により単分散性ポリマーを
得る方法については、特開平4−114031号におい
て、有機ランタニド系金属化合物を重合開始剤として多
分散度が1.1〜1.6のラクトン重合体を得る方法が
開示されている。この中で開示されているのは、炭素数
4〜8のラクトンである。しかしながら、一般的に、炭
素数4のラクトンは非常に安定な物質であるため、その
開環重合は超高圧条件などを除いて本質的に進行しない
とされている。さらに、炭素数3の2−オキセタノンに
ついては何等記載がない。
【0011】ポリ(2−オキセタノン)の単分散性ポリ
マーを重合時に得る方法としては、既に井上、相田ら
が、金属ポルフィリン系重合開始剤を用いて合成する方
法を開示している。例えば、ジャーナル・オブ・マクロ
モレキュラー・サイエンス・ケミストリー(Journal of
Macromolecular Science-Chemistry,A21(8&9),1035-10
47(1984))の中で、数平均分子量34000、分子量分
布1.24というポリ(2−オキセタノン)の合成を報
告している。しかしながら、分子量分布が1.2以下と
いうより分子量分布の狭いポリ(2−オキセタノン)に
関しては、数分子量5900、分子量分布1.19に留
まっている(マクロモレキュールス、Macromolecules,V
ol.16,No.11,1792-1796(1983) )。
【0012】更に高分子量で、かつ、より単分散のポリ
(2−オキセタノン)およびその重合方法については未
だ知られていない。
【0013】2−オキセタノンは、アニオン、配位アニ
オンおよびカチオン重合のみならず、γ線による放射線
重合でも重合が進行する。しかし、2−オキセタノンの
重合においては、高重合度体を得るのが難しいという問
題点がある。非常に多くの重合結果が報告されている
が、その内の大部分が低い絶対粘度を示す重合度の低い
重合体である。
【0014】粘度平均分子量10万という分子量を有す
るポリ(2−オキセタノン)を合成するためには、従
来、低温で長時間の重合条件を必要としていたが、近
年、イェドリンスキーら(Z. Jedlinski, P. Kurcok an
d M. Kowalczuk, Macromolecules, Vol.18, 2679-2683
(1985) )は、金属カリウムと18−クラウン−6との
錯体のテトラヒドロフラン溶液を用いて、数平均分子量
11万のポリ(2−オキセタノン)を収率90%で得て
いる。しかしながら、分子量分布に関する記載はない。
また、この方法は、開始剤の原料となる金属カリウムミ
ラーを得るために、極度の雰囲気管理を必要としてお
り、工業的生産には不適である。
【0015】スロムコウスキー(Stanislaw Slomkowsk
i, Polymer, Vol.27, 71-75(1986))は、酢酸カリウム
のクラウンエーテル錯体を用いて、ジメチルホルムアミ
ド溶液の中で、数平均分子量約15万のポリ(2−オキ
セタノン)の合成を報告しているが、同様に分子量分布
についての記載はない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来、
高分子量で、かつ、単分散性のポリ(2−オキセタノ
ン)については何等知られていない。そればかりでな
く、高分子量のポリ(2−オキセタノン)を工業的に生
産する方法も確立されていない。前述したように、プラ
スチック製品として十分な物性を発現するには、一般的
に分子量10万以上が必要である。ポリ(2−オキセタ
ノン)の場合、フィルム状に成形する上で少なくとも数
平均分子量5万以上を必要とする。
【0017】廃棄物問題が深刻化する中、自然界の微生
物によって分解されるプラスチック材料の必要性はます
ます高まって行く方向にあり、フィルム製品ばかりでな
く、更に高分子量を必要とする繊維や不職布などへの応
用の要望も強くなってきている。このような状況の中、
ポリ(2−オキセタノン)の高重合体が工業的に生産さ
れ、種々のプラスチック製品へ応用されることが期待さ
れている。
【0018】従って、高分子量のポリ(2−オキセタノ
ン)の分子量および分子量分布を明確にするための基本
となる高分子量の単分散性ポリ(2−オキセタノン)の
開発が強く望まれているのである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ある特定の重合条
件下で2−オキセタノンを重合することにより、平均分
子量1万以下の低分子量オリゴマーから高度の高分子量
体に到るまでの単分散性ポリ(2−オキセタノン)を工
業的に製造する方法を見いだし、本発明を完成するに到
った。
【0020】即ち、本発明は、多分散度が1.01〜
1.30であり、数平均分子量が5万〜100万である
ポリ(2−オキセタノン)である。更に他の発明は、2
−オキセタノンを溶解性パラメーターが18.8〜2
0.0MPa1/2 の溶剤中で置換基として水素原子を有
さないオニウムカチオンと単官能カルボキシレートアニ
オンとの塩からなる重合開始剤を用いて0℃〜50℃で
重合することを特徴とする多分散度が1.01〜1.3
0であるポリ(2−オキセタノン)の製造方法をも提供
するものである。
【0021】本発明において、多分散度とは、重量平均
分子量を数平均分子量で除した値である。ポリマーの多
分散度を求めるには、基本的に数平均分子量と重量平均
分子量の確認が不可欠である。
【0022】ポリマーの数平均分子量は、末端基定量法
や浸透圧法を利用して求められる。また、重量平均分子
量は、光散乱法を利用して求められる。しかしながら、
現在、ゲル浸透クロマトグラフィー(以下、GPCと略
記する)を利用することによって、数平均分子量と重量
平均分子量を同時に求めることもできるため、その利用
が一般化しつつある。GPCとは、希薄な高分子試料溶
液をゲル粒子を充填したカラムへ一定の流速で通し、カ
ラムを通過する時間の相違により分子量の高い順に溶液
が流出してくるのを溶媒との屈折率差や紫外線スペクト
ル等で検出する方法である。ここで、ポリマーの溶出曲
線が分子量分布を表しており、定量的には、溶出体積V
eと分子量との検量線を予め求めておいて、Veを分子
量に換算し、統計的な処理により数平均分子量および重
量平均分子量、さらには多分散度を求めることができ
る。
【0023】GPCを用いて、ポリ(2−オキセタノ
ン)の多分散度を求める基本となる検量線を得る方法と
して、二つの手段がある。即ち、浸透圧法あるいは光
散乱法によって測定した平均分子量既知の多分散度の小
さいポリ(2−オキセタノン)を用いて、それらの溶出
体積Veを確認する方法。或は、分子の溶液中での広
がりを表す絶対粘度〔η〕と分子量Mとの積と、溶出体
積Veとの関係が、高分子の種類によらず普遍的関係で
あることを利用して、ポリ(2−オキセタノン)以外の
標準ポリマー、例えば標準ポリスチレンを用いて得た検
量線をポリ(2−オキセタノン)用検量線に換算する方
法である。の方法は、ポリ(2−オキセタノン)の
〔η〕とMとの関係式を必要とするが、この関係式は、
ローゼンバッサーら(Daniel Rosenvasser, Aurelio Sa
grario Casas, and Ruben V. Figini,Makromol. Chem.,
Vol.183, 3067-3073(1982))によって既に報告されて
いる。従って、上記あるいはのいずれの方法を用い
ても、本発明のポリ(2−オキセタノン)の平均分子量
および多分散度を求めるためのGPC検量線を得ること
ができる。
【0024】本発明におけるポリ(2−オキセタノン)
の多分散度は、1.01〜1.30である。1.01よ
りさらに多分散度の小さいポリ(2−オキセタノン)
は、これを得ることが非常に難しい。一方、多分散度が
1.30を超えるポリ(2−オキセタノン)は、分子量
を確定するための標準となる単分散性ポリマーとして不
適当である。一般的に、分子量が大きくなる程、重合系
の溶液粘度が高くなり操作上均一な状態を維持すること
が難しいため、単分散性ポリマーを得ることが難しくな
る。標準となる単分散性ポリマーとしては、その多分散
度が更に狭く、1.01〜1.10であることがより望
ましい。
【0025】数平均分子量が5万以上〜100万のポリ
(2−オキセタノン)とは、基本的にフィルム成形等の
加工が可能であり、プラスチック材料として実用的な物
性を有するポリマーである。5万未満では、加工成形が
不可能であり、100万を超えるものは、1.01〜
1.30の分散度を保持することが非常に難しい。即
ち、本発明の多分散度が1.01〜1.30であり、数
平均分子量が5万〜100万であるポリ(2−オキセタ
ノン)とは、実用的に有効な分子量を有するポリ(2−
オキセタノン)の分子量および多分散度を確認するため
の標準ポリマーとして好適に使用される。
【0026】他の発明は、2−オキセタノンを溶解性パ
ラメーターが18.8〜20.0MPa1/2 の溶剤中
で、置換基として水素原子を有さないオニウムカチオン
と単官能カルボキシレートアニオンとの塩からなる重合
開始剤を用いて0℃〜50℃で重合することを特徴とす
る多分散度が1.01〜1.30であるポリ(2−オキ
セタノン)の製造方法である。
【0027】溶解性パラメーターとは、液体同士の溶解
性を見積るための指標であり、液体のモル蒸発エネルギ
ーΔEv をモル体積Vで割った値である凝集エネルギー
密度の平方根(ΔEv/V)1/2で表される。2種類の液
体が溶解するかどうかは混合前後の自由エネルギー差Δ
Gのの大きさによって議論される。正則溶液の熱力学に
よればΔGは、 ΔG=ΔH−TΔS ΔH=Vm{(ΔE1 v/V11/2−(ΔE2 v
21/22φ1φ2 ΔS=−R{n1lnφ1+n2lnφ2} として表される。ここで、添え字の 12 は2種の液状
物質を表す。φiは体積分率、niはモル数、Vmは体積
を表す。上式より、ΔHは0以上であり、−TΔSは負
の値を取る。従って、(ΔE1 v/V11/2−(ΔE2 v
21/2の絶対値が0あるいは十分に小さいとき、ΔG
<0となり、液状物質1と2は溶解する。
【0028】分子量が十分に大きい高分子が溶剤に溶解
するためには、高分子の溶解性パラメーターと溶剤の溶
解性パラメーターがほぼ同一か、それに近いことが要求
される。即ち、溶解性パラメーターが18.8〜20.
0MPa1/2 の溶剤というのは、正に、ポリ(2−オキ
セタノン)を溶解する溶剤である。
【0029】本発明における溶剤としては、溶解性パラ
メーターが18.8〜20.0MPa1/2 であれば、一
般公知の溶剤が何等制限なく用いる事ができる。
【0030】好適に用いられる溶剤を具体的に例示すれ
ば、例えば、エチルクロライド(溶解性パラメーター
18.8MPa1/2 、以下同じ)、クロロフォルム(1
9.0)、ペンタクロロエタン(19.2)、1,1,
2−トリクロロエタン(19.6)、メチルクロライド
(19.8)、塩化メチレン(メチレンクロライドとも
いう、19.8)、1,1,2,2−テトラクロロエタ
ン(19.8)等の脂肪族塩素系溶剤、クロルベンゼン
(19.4)などの芳香族塩素系溶剤、ジブチルセバケ
ート(18.8)、エチレングリコールメチルエーテル
アセテート(18.8)、ブチルラクテート(19.
2)、酢酸メチル(19.6)などの脂肪族系エステ
ル、メチルエチルケトン(19.0)などの脂肪族系ケ
トン等が挙げられる。
【0031】これらの溶剤の中でも特に、クロロフォル
ム、塩化メチレンなどの脂肪族塩素系溶剤が、酸などの
重合抑制成分の混入が少ない、高分子量体まで十分適応
可能などの理由から最も好適に使用される。
【0032】溶剤の使用量は、均一攪拌状態を維持し、
かつ重合熱を十分に除去しうる量が必要であり、重合開
始剤の量、精製するポリ(2−オキセタノン)の分子
量、および重合温度によって最適量が異なるが、一般的
に、モノマーに対して、50〜10000容量%、好ま
しくは、200〜5000容量%である。製造されるポ
リマーの分子量が大きい場合、比較的大量の溶剤を必要
とする。50容量%より少ないと、重合が進んだ段階で
均一攪拌状態を維持する事が難しく、また、重合熱の除
去効果も十分でなく、場合によっては、低分子量のポリ
マーが生成し、分子量分布が広がる場合がある。一方、
10000容量%を超える量では、その効果は変わらな
い。
【0033】本発明における置換基として水素原子を有
さないオニウムカチオン(以下、単にオニウムカチオン
と略記する)と単官能カルボキシレートアニオンとの塩
からなる重合開始剤は、本発明の態様において、平均分
子量1万以下の低分子量オリゴマーから、平均分子量1
00万の非常に高分子量のポリマーに到るまでの広範囲
な単分散性ポリ(2−オキセタノン)を製造しうる重合
開始剤である。
【0034】従来、数多くのカチオン(例えば、四塩化
錫、トリチルアンチモネート、トリフルオロ酢酸な
ど)、アニオン(例えば、水酸化カリウム、ピリジンな
ど)、および配位アニオン(例えば、トリエチルアルミ
ニウム、トリエチルアルミニウム−水系など)重合開始
剤が検討されてきたが(例えば、山下雄也 他、工業化
学雑誌、第66巻、第1号、104(1963)、山下
雄也 他、工業化学雑誌、第66巻、第1号、110
(1963)、岡村誠三 他、工業化学雑誌、第65
巻、第5号、707(1962)、および山下雄也
他、工業化学雑誌、第67巻、第1号、252(196
4)など)、平均分子量10万以上のポリ(2−オキセ
タノン)を得る事のできる重合開始剤は僅かしか知られ
ていない。そのうえ、分子量分布を表す多分散度につい
ては、殆ど検討は為されておらず、本発明の多分散度が
1.01〜1.30であり、数平均分子量が5万〜10
0万であるポリ(2−オキセタノン)は、従来全く知ら
れていない。。
【0035】本発明において、オニウムカチオンと単官
能カルボキシレートアニオンとの塩からなる重合開始剤
とは、オニウムカチオンと単官能カルボキシレートアニ
オンが基本的には塩を形成していることを意味してい
る。但し、例えば重合系中で、溶剤あるいはモノマーな
どの溶媒和などの作用によって、オニウムカチオンと単
官能カルボキシレートアニオンが、それぞれ独立して存
在する場合も含んでいる。
【0036】ここで言うオニウムカチオンとは、カチオ
ンとして存在する窒素、リン、硫黄などの原子に結合し
た置換基がアルキル基の様な電子供与基、あるいはフェ
ニル基のような共鳴安定基であり、かつ、水素のような
カチオン化して脱離しやすい基が結合していないもので
ある。具体的には、例えばテトラアルキルアンモニウム
カチオン、テトラアルキルホスフォニウムカチオン、ト
リアルキルスルフォニウムカチオン、トリアルキルスル
フォニウムカチオン、アルキルピリジニウムカチオンな
どのオニウムカチオンである。
【0037】また、単官能カルボキシレートアニオンと
は、一価のカルボン酸由来のカルボキシレートアニオン
である。一価のカルボン酸としては、一般公知のカルボ
ン酸が何等制限なく用いられるが、好適に用いられる一
価のカルボン酸を例示すれば以下の通りである。即ち、
酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプ
リル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸等の飽和脂肪族カルボン酸、アクリル酸、ク
ロトン酸、オレイン酸などの不飽和脂肪族カルボン酸、
安息香酸などの芳香族カルボン酸である。
【0038】従って、オニウムカチオンと単官能カルボ
キシレートアニオンとの塩からなる重合開始剤とは、第
4級アンモニウムカルボキシレート、カルボキシベタイ
ン、ホスフォニウムカルボキシレート、スルフォニウム
カルボキシレート、スルフォキソニウムカルボキシレー
ト、およびピリジニウムカルボキシレート等を意味す
る。
【0039】第4級アンモニウムカルボキシレートは、
特公昭38−26596において、第4級アンモニウム
塩も2−オキセタノンの重合開始剤として使用可能と記
述されている。しかしながら、重合開始活性および高分
子量体の合成、分子量分布に関する明確な開示はない。
また、ホール(H. K. Hall, Jr., Macromolecules, Vo
l.2, No.5, 488-497 (1969))は、アセトニトリル溶媒
中で、テトラエチルアンモニウムピバレートの重合開始
活性を開示しているが、得られた重合体の分子量や分子
量分布について何等明示していない。更に、坪川ら(N.
Tsubokawa, A. Funaki, and Y. Sone, Journal of App
lied Polymer Science, Vol.28, 2381-2387 (1983))
は、カーボンブラック上のカルボキシレートアニオンと
結合した第4級アンモニウムカチオンによる2−オキセ
タノンの重合を開示しているが、高分子量体の生成や分
子量分布については、一切示していない。
【0040】本発明におけるオニウムカチオンと単官能
カルボキシレートアニオンとの塩からなる重合開始剤を
具体的に例示すると、テトラメチルアンモニウムアセテ
ート、テトラエチルアンモニウムアセテート、テトラブ
チルアンモニウムアセテート、テトラメチルアンモニウ
ムピバレート、テトラエチルアンモニウムピバレート、
テトラブチルアンモニウムピバレート、テトラメチルア
ンモニウムプロピオネート、テトラエチルアンモニウム
プロピオネート、テトラブチルアンモニウムプロピオネ
ートなどの第4級アンモニウムカルボキシレート類;オ
クチルベタイン、デシルベタイン、ウンデシルベタイ
ン、ドデシルベタイン、テトラデシルベタイン、ヘキサ
デシルベタインなどのベタインカルボキシレート類;テ
トラエチルホスフォニウムアセテートなどのホスフォニ
ウムカルボキシレート類;トリメチルスルフォニウムア
セテートなどのスルフォニウムカルボキシレート類;ト
リメチルスルフォキソニウムアセテートなどのスルフォ
キソニウムカルボキシレート類;N−メチルピリジニウ
ムアセテート、N−セチルピリジニウムアセテートなど
のピリジニウムカルボキシレート類が挙げられる。これ
らの開始剤の中でも、第4級アンモニウムカルボキシレ
ート類やホスフォニウムカルボキシレート類が、重合開
始活性や合成の容易さなどから特に好適に使用される。
【0041】重合開始剤の量は、その開始剤の種類によ
っても幾分異なるが、通常、モノマーの2−オキセタノ
ンに対し、好ましくは0.2等量%以下、さらに好まし
くは、0.05〜0.0001等量%の範囲で用いられ
る。
【0042】重合温度は、0℃〜50℃の範囲で好適に
行われるが、50℃を超える重合温度では、連鎖移動が
起こり易く、多分散度の増大を招く場合がある。重合熱
によるモノマーへの連鎖移動に伴う低分子量化をより回
避するためには、重合の前段階をより低い温度で行い、
その後、昇温して重合をより完結に近付ける重合方法
も、より好適に実施され得る。0℃以下では、重合速度
が遅く、工業的に効率的な製造方法ではない。
【0043】重合時間は、重合開始剤の量、モノマー濃
度、製造されるポリマーの分子量および重合温度などに
よって異なるが、一般的には30分〜300時間、工業
的生産を考慮したとき、30分〜100時間で制御され
る。
【0044】本発明において、重合系の溶液状態での均
一攪拌が重要である。重合率が低いか、ポリマーの分子
量が小さい場合は、モノマーや生成したポリマーの拡散
および重合熱の拡散が容易であり、重合系の均一さは維
持され、多分散度は小さいまま維持されるが、重合が進
行し、高分子量体が生成して重合系の粘性が上昇するに
伴い、系内の均一性は低下して行く。例えば、重合壁や
攪拌装置の近傍に、非拡散層が形成される場合があり、
このような非拡散層と拡散層とのあいだでは、重合速度
に違いが生じ、結果として多分散度の増大を招く。この
様な非拡散層の形成を防ぐために、攪拌装置を系全体
を効率的に攪拌できるような構造とする、粘性の増大
に応じて、溶剤を再添加するなどの方法が好適に実施さ
れる。
【0045】重合の終点は、重合系内の液相および気相
の一部を取り出し、ゲル浸透クロマトグラフ、ガスクロ
マトグラフおよび液体クロマトグラフを用いて、ポリマ
ーの分子量、分子量分布、さらに2−オキセタノンの残
量を分析することにより確認できる。
【0046】重合後、生成したポリマーは、一般公知の
方法で、溶剤などの共存物質と分離し取得すればよい。
分離手段としては、モノマーが溶解し、かつポリマーが
溶解しない溶剤、例えば、水、メタノール、ジエチルエ
ーテルなどへの重合反応液の注入攪拌によるモノマーや
溶剤との分離などが好適に用いられる。
【0047】
【発明の効果】本発明は、従来、製造されなかった高分
子量で、かつ単分散性のポリ(2−オキセタノン)を提
供するものである。即ち、プラスチック材料として十分
な物性を発現するに必要な高分子量のポリ(2−オキセ
タノン)の平均分子量および分子量分布を正確に確認す
るための標準ポリマーとして用いられる多分散度が1.
01〜1.30であり、数平均分子量が5万〜100万
であるポリ(2−オキセタノン)を提供するものであ
る。
【0048】廃棄物問題が深刻化する中、自然界の微生
物によって分解されるプラスチック材料の必要性はます
ます高まって行く方向にあり、フィルム製品ばかりでな
く、更に高分子量を必要とする繊維や不職布などへの応
用の要望も強くなってきている。このような状況の中、
ポリ(2−オキセタノン)の高重合体が工業的に生産さ
れ、種々のプラスチック製品へ応用されることが強く望
まれている。
【0049】本発明の単分散性ポリ(2−オキセタノ
ン)は、高分子量のポリ(2−オキセタノン)の開発に
不可欠な分子量および分子量分布を明確にするという点
に於て、また、生分解のメカニズムを解明するために生
分解に伴う分子量および分子量分布の変化を確認すると
いう点に於て、極めて基本的で重要な役割を担うもので
ある。
【0050】
【実施例】本発明を、実施例により、さらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0051】本実施例に於て、生成したポリ(2−オキ
セタノン)の数平均分子量および重量平均分子量は、ゲ
ル浸透クロマトグラフィーを用いて確認した。ゲル浸透
クロマトグラフィーの測定条件は以下の通りである。
【0052】カラム ; ショーデックス GPC
K−805L 2本 カラム温度; 35℃ 移動相溶媒; クロロフォルム 流量 ; 1.0ml/分 検出器 ; ウオーターズ 410示差屈折計 ポリ(2−オキセタノン)の分子量決定のための検量線
は、ローゼンバッサーら(Daniel Rosenvasser, Aureli
o Sagrario Casas, and Ruben V. Figini, Makromol. C
hem., Vol.183, 3067-3073(1982))によって報告された
ポリ(2−オキセタノン)の絶対粘度[η]と分子量M
との関係式を用いて、ポリスチレンのLog(M)と溶
出体積Veの検量線をポリ(2−オキセタノン)の検量
線に変換する方法、および、粘度法などにより分子量を
確認した単分散性ポリ(2−オキセタノン)を標準ポリ
マーとして用いる方法で作製した。
【0053】実施例1〜10 2−オキセタノン4.0g(55.51mmol)にク
ロロフォルム(溶解性パラメーター、19.0MPa
1/2 )を加え、全体で40mlの溶液とした。これを3
00ml容量の三口フラスコ中に入れ、気相部を窒素で
置換した後、30℃の恒温水槽中で強く磁気攪拌した。
次に、テトラメチルアンモニウムアセテートのアセトニ
トリル溶液80μl(1.652x10ー2mmol)を
添加した。表1に示した時間で、重合溶液2.0mlを
抜き、ゲル浸透クロマトグラフィーによって、そのまま
生成した重合体の数平均分子量および重量平均分子量、
多分散度を測定した。抜き取った重合溶液はメタノール
中に注ぎ、生成したポリマーを沈澱させ、濾過、乾燥に
より、未反応モノマーおよび溶剤と分離した。重合率
は、乾燥後のポリマーの重量から計算によって求め、表
1に併記した。また、実施例1、3、5、および9のG
PCスペクトルを図1に、更に、実施例6および10の
GPCスペクトルを図2に示した。
【0054】
【表1】
【0055】実施例11〜14 2−オキセタノン8.0g(111.02mmol)に
クロロフォルムを加え、全体で80mlの溶液とした。
これを300ml容量の三口フラスコ中に入れ、気相部
を窒素で置換した後、30℃の恒温水槽中で強く磁気攪
拌した。次に、テトラメチルアンモニウムアセテートの
アセトニトリル溶液80μl(1.652x10ー2mm
ol)を添加した。表2に示した時間で、重合溶液4.
0mlを抜き、ゲル浸透クロマトグラフィーによって、
そのまま生成した重合体の数平均分子量および重量平均
分子量、多分散度を測定した。抜き取った重合溶液はメ
タノール中に注ぎ、生成したポリマーを沈澱させ、濾
過、乾燥により、未反応モノマーおよび溶剤と分離し
た。重合率は、乾燥後のポリマーの重量から計算によっ
て求め、表2に併記した。
【0056】
【表2】
【0057】実施例15〜17 2−オキセタノン4.0g(55.51mmol)にク
ロロフォルムを加え、全体で100mlの溶液とした。
これを300ml容量の三口フラスコ中に入れ、気相部
を窒素で置換した後、30℃の恒温水槽中で強く磁気攪
拌した。次に、テトラメチルアンモニウムアセテートの
アセトニトリル溶液10μl(2.065x10ー3mm
ol)を添加した。表3に示した時間で、重合溶液5.
0mlを抜き、ゲル浸透クロマトグラフィーによって、
そのまま生成した重合体の数平均分子量および重量平均
分子量、多分散度を測定した。抜き取った重合溶液はメ
タノール中に注ぎ、生成したポリマーを沈澱させ、濾
過、乾燥により、未反応モノマーおよび溶剤と分離し
た。重合率は、乾燥後のポリマーの重量から計算によっ
て求め、表3に併記した。
【0058】
【表3】
【0059】実施例18〜23 2−オキセタノン1.0g(13.88mmol)にク
ロロフォルムを加え、全体で10mlの溶液とした。こ
れを30ml容量の二口フラスコ中に入れ、気相部を窒
素で置換した後、25℃の恒温水槽中で強く磁気攪拌し
た。次に、表4に示した重合開始剤4.13x10ー3
molを添加した。30時間後、重合系の液をそのま
ま、ゲル浸透クロマトグラフィーによって分析し、生成
した重合体の数平均分子量および重量平均分子量、多分
散度を測定した。その後、重合溶液はメタノール中に注
ぎ、生成したポリマーを沈澱させ、濾過、乾燥により、
未反応モノマーおよび溶剤と分離した。重合率は、乾燥
後のポリマーの重量から計算によって求め、表4に併記
した。
【0060】
【表4】
【0061】実施例24、25 30ml容量の二口フラスコ中に、2−オキセタノン
1.12g(15.54mmol)と表5に示した溶剤
を加え、重合溶液とした。気相部を窒素で置換した後、
テトラメチルアンモニウムアセテートのアセトニトリル
溶液10μl(2.065x10ー3mmol)を添加し
た。その後、40℃の恒温水槽中で強く磁気攪拌し、重
合を行った。21時間後、重合系の液をそのまま、ゲル
浸透クロマトグラフィーによって分析し、生成した重合
体の数平均分子量および重量平均分子量、多分散度を測
定した。その後、重合溶液はメタノール中に注ぎ、生成
したポリマーを沈澱させ、濾過、乾燥により、未反応モ
ノマーおよび溶剤と分離した。重合率は、乾燥後のポリ
マーの重量から計算によって求めた。結果は、表5に併
記した。
【0062】比較例1、2 表5に併記した溶剤を用いた以外は、実施例24、25
と同様の方法で2−オキセタノンの重合を行った。21
時間後の重合体の数平均分子量、重量平均分子量、多分
散度および重合率の結果は、表5に併記した。
【0063】
【表5】
【0064】実施例26〜28 2−オキセタノン1.0g(13.88mmol)にク
ロロフォルムを加え、全体で10mlの溶液とした。こ
れを30ml容量の二口フラスコ中に入れ、気相部を窒
素で置換した後、表6に示した温度の恒温水槽中で強く
磁気攪拌した。次に、テトラメチルアンモニウムアセテ
ートのアセトニトリル溶液20μ(4.13x10ー3
mol)を添加した。50時間後、重合系の液をそのま
ま、ゲル浸透クロマトグラフィーによって分析し、生成
した重合体の数平均分子量および重量平均分子量、多分
散度を測定した。結果は表6に併記した。
【0065】比較例3 重合を60℃で行った以外は、実施例26〜28と同様
の方法で2−オキセタノンの重合を行った。50時間後
の重合体の数平均分子量、重量平均分子量、多分散度の
結果は、表6に併記した。
【0066】
【表6】
【0067】実施例29〜31 30ml容量の二口フラスコ中に、2−オキセタノン
1.0g(13.88mmol)と表7に示した溶剤を
加え、重合溶液とした。気相部を窒素で置換した後、テ
トラメチルアンモニウムアセテートのアセトニトリル溶
液25μl(5.163x10ー3mmol)を添加し
た。その後、40℃の恒温水槽中で強く磁気攪拌し、重
合を行った。8時間後、重合系の液をそのまま、ゲル浸
透クロマトグラフィーによって分析し、生成した重合体
の数平均分子量および重量平均分子量、多分散度を測定
した。その後、重合溶液はメタノール中に注ぎ、生成し
たポリマーを沈澱させ、濾過、乾燥により、未反応モノ
マーおよび溶剤と分離した。重合率は、乾燥後のポリマ
ーの重量から計算によって求めた。結果は、表7に併記
した。
【0068】
【表7】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1、3、5、および9で製造したポリ
(2−オキセタノン)のGPCスペクトルである。
【図2】 実施例6および10で製造したポリ(2−オ
キセタノン)のGPCスペクトルである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多分散度が1.01〜1.30であり、
    数平均分子量が5万〜100万であるポリ(2−オキセ
    タノン)。
  2. 【請求項2】 2−オキセタノンを溶解性パラメーター
    が18.8〜20.0MPa1/2 の溶剤中で、置換基と
    して水素原子を有さないオニウムカチオンと単官能カル
    ボキシレートアニオンとの塩からなる重合開始剤を用い
    て0℃〜50℃で重合することを特徴とする多分散度が
    1.01〜1.30であるポリ(2−オキセタノン)の
    製造方法。
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