JPH06287234A - ハロゲン化ブチルゴムの製造方法 - Google Patents

ハロゲン化ブチルゴムの製造方法

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JPH06287234A
JPH06287234A JP6027600A JP2760094A JPH06287234A JP H06287234 A JPH06287234 A JP H06287234A JP 6027600 A JP6027600 A JP 6027600A JP 2760094 A JP2760094 A JP 2760094A JP H06287234 A JPH06287234 A JP H06287234A
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JP
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isobutylene
butyl rubber
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methyl
mol
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JP6027600A
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Akhtar Osman
アクター・オスマン
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Polysar Rubber Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F210/00Copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F210/04Monomers containing three or four carbon atoms
    • C08F210/08Butenes
    • C08F210/10Isobutene
    • C08F210/12Isobutene with conjugated diolefins, e.g. butyl rubber

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 イソブチレンおよびアリル性のハロゲン化物
部分を有する共役ジオレフィン、および開始剤、ならび
に塩化メチルとヘキサンとの混合物を含む不活性有機溶
媒を特定の比率で含む単量体負荷を約 −90℃ ないし約
0℃ の温度で適当な反応容器に導入し、ルイス酸の溶
液を添加し、上記の温度で各単量体を共重合させてハロ
ゲン化ブチルゴムを形成させ、このハロゲン化ブチルゴ
ムを溶液から回収する方法によりハロゲン化ブチルゴム
の製造する。 【効果】 本発明記載の方法により、単量体からのハロ
ゲン化ブチルゴム様重合体の直接製造が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、ハロゲン化ブチルゴムの製造
方法に関するものである。より特定的には、本発明は適
当な単量体の共重合によりハロゲン化された型のゴムを
直接に製造し得る方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】本件明細書中で使用する“ブチルゴム”
の表現は、C4 ないし C6 のイソオレフィン、好まし
くはイソブチレンと C4 ないし C8 の共役ジオレフィ
ン、好ましくはイソプレンとの共重合体を包含するもの
として定義される。好ましいブチルゴムは、約 97 ない
し約 99.5 重量パーセントのイソブチレンと約 0.5 な
いし約 3 重量パーセントのイソプレンとを含有する。
【0003】ブチルゴムの製造に使用される方法は当業
界で周知されている。市販のブチルゴムは、その典型的
な例が三塩化アルミニウムであるルイス酸型の触媒を用
いる低温カチオン重合法で製造される。最も広く使用さ
れている方法は、反応混合物用の希釈剤として塩化メチ
ルを使用し、重合を −90℃ 以下の程度の温度で実行す
る。塩化メチルが幾つかの理由で使用される。その理由
の一つは、塩化メチルが単量体と三塩化アルミニウム触
媒とに対しては溶媒であるが、重合体生成物に対しては
非溶媒であってスラリーを与えることである。また、塩
化メチルは適当な凝固点および沸点を有していて、その
それぞれが低温重合および生成物の重合体と未反応の単
量体とからの塩化メチルの効率的な分離を可能にする。
しかし、製造される重合体に対して溶媒である希釈剤、
たとえばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、および上記の
溶媒相互の、または上記の溶媒と塩化メチルおよび/ま
たは塩化メチレンとの混合物中でこの種の重合を実行す
ることも可能である。ブチルゴムの回収は、(i)重合
体のスラリーまたは溶液を水蒸気および水と接触させて
溶媒をフラッシュ除去する方法、(ii)水性スラリーを
振動スクリーンまたは回転濾過器に流通させて大部分の
水を分離する方法、および(iii)重合体にトンネル乾
燥器もしくは一連の押出し機、またはその双方を通過さ
せて水と吸蔵されている気体とを全量完全に除去する方
法を含む、ゴム重合体の回収に使用される通常の技術に
より達成することができる。
【0004】臭素化ブチルゴムであっても塩素化ブチル
ゴムであってもよいハロゲン化ブチルゴムは、上記のブ
チルゴムの臭素化または塩素化により製造する。臭素化
ブチルゴム(ブロモブチルゴム)は典型的には、ゴムの
炭化水素含有量を基準にして約 1 ないし約 3 重量パー
セントの、好ましくは約 1 ないし約 2 重量パーセント
のイソプレンおよび約 97 ないし約 99 重量パーセント
の、好ましくは約 98ないし約 99 重量パーセントのイ
ソブチレン、ならびにブロモブチルゴムを基準にして約
1 ないし約 4 重量パーセントの、好ましくは約 1.5
ないし約 3 重量パーセントの臭素を含有する。クロロ
ブチルゴムは典型的には、ゴムの炭化水素含有量を基準
にして約 1 ないし約 3 重量パーセントの、好ましくは
約 1 ないし約 2 重量パーセントのイソプレンおよび約
97 ないし約 99 重量パーセントの、好ましくは約 98
ないし約 99 重量パーセントのイソブチレン、ならびに
クロロブチルゴムを基準にして約 0.5 ないし約 2.5 重
量パーセントの、好ましくは約 0.75 ないし約 1.75 重
量パーセントの塩素を含有する。
【0005】ブチルゴムの商業的なハロゲン化は、炭化
水素溶媒、たとえばヘキサン中で、ブチルゴム供給原料
中の連鎖結合しているイソプレンに対して 1:1 のモル
比の単体の塩素または臭素を用いて行われる。所望の分
子量とモルパーセント不飽和とを有するブチルゴムのヘ
キサン中の溶液は 1 種または 2 種の方法により製造す
ることができるが、その一方はブチル重合反応器からの
スラリーの溶解を包含し、他方は最終的なブチルゴムの
固体細片の溶解を包含する。前者の方法においては、塩
化メチル中の冷スラリーを熱液体ヘキサンを含有するド
ラムに流入させて微細なスラリー粒子を急速に溶解させ
る。塩化メチルと未反応の単量体とをフラッシュ除去し
て回収し、再循環させ、この熱溶液を断熱フラッシュ段
階においてハロゲン化に望ましい濃度に、典型的にはブ
チルゴム約 25 重量パーセントに調節する。後者の方法
においては、最終的なブチルゴムの塊を小片に切断、ま
たは磨砕したものを一連の擾乱溶解容器に移送し、温
度、粒子サイズおよび擾乱量に応じて約 1 ないし約 4
時間で、約 15 ないし約 20 重量パーセントのブチルゴ
ムを含有する溶液を得る。ハロゲン化工程においては、
1 個または 2 個以上の高度に擾乱させている反応容器
中で、ブチルゴムの溶液を塩素または臭素で、約 40 な
いし約 65℃ の温度で処理するが、そのブチルゴムとの
反応速度のために、塩素は気体として、または希薄溶液
中で導入する。臭素はその反応速度が塩素より低いの
で、液体形状でも気体形状でも使用することができる。
ハロゲン化中に生成する塩酸または臭化水素酸を希薄水
性塩基を用いて中和し、続いて沈静させて水性層を除去
する。ついで酸化防止剤または安定剤を添加し、ついで
ブチルゴムの回収に使用したものと同様の様式でハロゲ
ン化ブチルゴムを回収する。ハロゲン化ブチルゴムの分
子構造の研究は、現状の商業的なハロゲン化工程におい
ては、正に帯電したハロゲン原子が連鎖結合しているイ
ソプレンの二重結合に付加し、続いてカルボニウムイオ
ンの α-位の陽子が負に帯電した化学種により引き抜か
れて二重結合が移動するイオン的メカニズムにより、幾
つかのアリル性ハロゲン化物が製造されることを示して
いる。クロロブチルゴムおよびブロモブチルゴムのいず
れの場合にも、製造される主要なハロゲン化異性体がエ
クソメチレンアリル性ハロゲン化物異性体であることが
見いだされている。
【0006】ハロゲン化ブチルゴム中のこれらのアリル
性ハロゲン化物構造が、ハロゲン化ブチルゴムが、ブチ
ルゴムとの比較で、高度に不飽和な弾性体材料、たとえ
ば天然ゴム、スチレン-ブタジエンゴム、ポリブタジエ
ンゴム等との増強された硬化共存性を示す理由であると
考えられる。
【0007】上記の観点からは、ハロゲン化ブチルゴム
に類似したアリル性ハロゲン化物の官能性を有するハロ
ゲン化重合体が適当な単量体の共重合により直接に合成
されて、これにより、ブチルゴムのハロゲン化工程に伴
う経費の削減に導かれるならば有利であろう。
【0008】
【先行技術の記述】米国特許第 3,067,182 号(ジフィ
ン(Giffin)からダウ(Dow)へ)は、約70 ないし 約
99 モルパーセントのイソブチレンと約 1 ないし約 30
モルパーセントの塩化イソプロペニルベンジル、好まし
くはパラ異性体との、フリーデル-クラフツ触媒を用い
る約 −50℃ 以下の温度での、反応性のベンジル性ハロ
ゲン化物基を有する均一な共重合体を得るための、不活
性溶媒中での共重合を開示している。
【0009】米国特許 3,299,020(ハンター(Hunter)
らからエッソ(Esso)へ)は、5 ないし 25 部の塩化メ
タリル等を 95 ないし 75 部のハロゲン化アルキル溶
媒、たとえば塩化メチル、塩化メチレンおよび塩化エチ
ルと約 −5 ないし約 −40℃の温度で混合し、これに塩
化ホウ素、塩化アルミニウム、臭化アルミニウムおよび
塩化スズよりなるグループから選択したフリーデル-ク
ラフツ触媒を強い色が発生するまで添加して第 1 の溶
液を形成させ;10 ないし 35 重量部のオレフィンと 65
ないし 90 重量部のハロゲン化アルキルとを含む第 2
のを形成させ;上記の第 2 の溶液を上記の第 1 の溶液
と反応させて高い分子量と高い固有粘性とを有する共重
合体を得る各工程を含むオレフィンとハロゲン化アリル
との共重合方法を開示している。上記の方法により得ら
れる共重合体はアリル性ハロゲン化物の官能性を持た
ず、したがって、ハロゲン化ブチルゴムが示す高度に不
飽和な弾性体材料との増強された硬化共存性を示さな
い。
【0010】アゼルバイジャン共和国科学アカデミー彙
報(Dokl. Akad. Nauk Azerb. SSR)1968,24(6)20 −
23 ページ(ケミカルアブストラクツ(Chem. Abstr.)
70,20786j)のサディフ-ザーデ(Sadykh-Zade)らの論
文は、(1)塩化メチル中のイソブチレンおよび塩化メ
タリル;(2)塩化メチル中のイソブチレン、イソプレ
ンおよび塩化メタリル;ならびに(3)塩化メチル中の
イソブチレンおよび 2-クロロメチル-1,3-ブタジエン
の、塩化アルミニウムを触媒として用いる共重合による
ブチルゴム合成に適した条件下でクロロブチルゴムを製
造し得ることを述べている。2 パーセント以内の塩素を
含有する共重合体が得られると報告されている。
【0011】米国特許第 4,074,035 号(パワーズ(Pow
ers)らからエクソン(Exxon)へ)は: (a) 約 2 ないし約 20 重量部の範囲の単量体、約
80 ないし約 98 重量部の単量体も共重合体も可溶な溶
媒および約 0.001 ないし約 0.05 重量部の二塩化アル
ミニウムエチル、セスキ塩化アルミニウムエチル、塩化
アルミニウムジエチルまたは三フッ化ホウ素よりなるグ
ループから選択した触媒を約 −120℃ ないし約 −20℃
の範囲の温度に維持した反応帯域に連続的に供給して
反応混合物を形成させ; (b) この反応混合物を単量体の少なくとも 1 種を
約 85 パーセントまたはそれ以上の量共重合体に転化さ
せるのに十分な時間、上記の温度で反応帯域に維持し; (c) 共重合体を回収する 各工程よりなる、イソブチレンと 0.5 ないし 5.0 モル
パーセントの m- および p-クロロメチルスチレンと
の混合物を含むゲル非含有共重合体の連続的製造方法を
開示している。
【0012】
【発明の概要】ハロゲン化ブチルゴムに類似した、アリ
ル性ハロゲン化物の官能性を有するポリイソブチレン基
剤の重合体を、適当な単量体の共重合により直接に製造
し得る方法を提供することが本発明の目標である。
【0013】したがって本発明は: (A) イソブチレンとアリル性のハロゲン化物部分を
有する共役ジオレフィンとの合計量の 100 重量パーセ
ントを基準にして、約 80 ないし約 95 重量パーセント
のイソブチレン、および約 5 ないし約 20 重量パーセ
ントの、そのアリル性のハロゲン化物部分を有する共役
ジオレフィンが式
【0014】
【化4】
【0015】式中、R1、R2 および R3 は水素および
メチル基よりなるグループから選択し、同一であっても
異なっていてもよく、X は塩素および臭素よりなるグ
ループから選択するを有することを特徴とするアリル性
のハロゲン化物部分を有する共役ジオレフィン、ならび
に上記のイソブチレンの 1 モルあたり約 1 × 10-5
いし約 1 ×10-3 モルの量の式
【0016】
【化5】
【0017】式中、各 R4 は同一であっても異なって
いてもよく、1 ないし 8 個の炭素原子を有するアルキ
ル、アリールまたはアラールキル基であり、Y はカル
ボキシル、アルコキシル、ヒドロキシル、ハロゲン、ヒ
ドロペルオキシド、ペルオキシドまたはペルオキシエス
テル基であり、n は 1 ないし 3 の正の整数であるを
有する開始剤を含む単量体負荷を約 −90℃ ないし約
−10℃ の温度で適当な反応容器に導入し、(B) イ
ソブチレン 1 モルあたり約 1 × 10-4 ないし約 5 ×
10-2 モルのルイス酸を有機溶媒に溶解させた溶液を上
記の温度で(A)の反応混合物に添加し、上記の単量体
を重合させて上記のハロゲン化ブチルゴムを形成させ、
(C) 上記のハロゲン化ブチルゴムを溶液から回収す
る各段階を含むハロゲン化ブチルゴムの製造方法を提供
する。
【0018】
【発明の詳細な記述】本発明は、イソブチレンと特定の
分子構造を有するアリル性ハロゲン化物置換共役ジオレ
フィンとの、ある種の特別な重合条件下における共重合
により、ハロゲン化ブチルゴムに類似したアリル性ハロ
ゲン化物官能性を有するハロゲン化重合体の直接製造が
可能になるという発見を基礎に置くものである。
【0019】本発明の実施に適した単量体負荷は、イソ
ブチレンとアリル性ハロゲン化物部分を有する共役ジオ
レフィンとの 100 重量パーセントの全量を基準にし
て、約80 ないし約 95 重量パーセントのイソブチレン
と約 5 ないし約 20 重量パーセントのアリル性ハロゲ
ン化物部分を有する共役ジオレフィンとを含む。上記の
共役ジオレフィンは、式
【0020】
【化6】
【0021】式中、R1、R2 および R3 は水素および
メチル基よりなるグループから選択し、同一であっても
異なっていてもよく、X は塩素および臭素よりなるグ
ループから選択するを有することを特徴とするものであ
る。本発明における使用に適した、アリル性ハロゲン化
物部分を有する共役ジオレフィンの説明的な、非限定的
な例には、2-クロロメチル-4-メチル-1,3-ペンタジエ
ン、2-ブロモメチル-4-メチル-1,3-ペンタジエン、2-ク
ロロメチル-3,4-ジメチル-1,3-ペンタジエン、2-クロロ
メチル-1,3-ブタジエンおよび 2-ブロモメチル-1,3-ブ
タジエンが含まれ、2-クロロメチル-4-メチル-1,3-ペン
タジエン、2-ブロモメチル-4-メチル-1,3-ペンタジエン
および 2-クロロメチル-3,4-ジメチル-1,3-ペンタジエ
ンが好ましく、2-クロロメチル-4-メチル-1,3-ペンタジ
エンが最適の単量体である。これらの化合物は、一般に
は適当に置換されている 2,5-ジヒドロチオフェン-1,1-
ジオキシドの熱分解により製造することができる。説明
の目的のために言えば、2-クロロメチル-4-メチル-1,3-
ペンタジエンの製造には 3-クロロメチル-5,5-ジメチル
-2,5-ジヒドロチオフェン-1,1-ジオキシドの熱分解が含
まれ、このジオキシドは 3-カルボエトキシ-5,5-ジメチ
ル-2,5-ジヒドロチオフェンの水素化アルミニウムリチ
ウムを用いる対応するヒドロメチル化合物への還元、引
き続くトリフェニルホスフィンの四塩化炭素中の混合物
を用いる塩素化、および、続く、m-クロロ過安息香酸
を用いるクロロメチル化合物の酸化を含む多段連続工程
により製造される。
【0022】本発明記載の方法における使用に適した単
量体負荷は、さらにイソブチレン 1モルあたり約 1 ×
10-2 モルないし約 1 × 10-1 モルの量の 4 ないし 8
個の炭素原子を有する共役ジオレフィンをも含むことが
できる。好ましくは、この共役ジオレフィンはイソプレ
ンである。
【0023】本件明細書において開示した方法における
使用に適した開始剤は、式
【0024】
【化7】
【0025】式中、各 R4 は同一であっても異なって
いてもよく、1 ないし 8 個の炭素原子を有するアルキ
ル、アリールまたはアラールキル基であり、Y はカル
ボキシル、アルコキシル、ヒドロキシル、ハロゲン、ヒ
ドロペルオキシド、ペルオキシドまたはペルオキシエス
テル基であり、n は 1 ないし 3 の正の整数であるを
有するものであり、この開始剤はイソブチレン 1 モル
あたり約 1 × 10-5 ないし約 1 × 10-3 モルの量で使
用する。適当な開始剤の説明的な、非限定的な例には、
1,4-ジ-(2-メトキシ-2-プロピル)-ベンゼン、1,3,5-ト
リ-(2-メトキシ-2-プロピル)-ベンゼン、1,4-ジ-(2-ク
ロロ-2-プロピル)-ベンゼン、1,3,5-トリ-(2-クロロ-2-
プロピル)-ベンゼン、2,6-ジ-クロロ-2,4,4,6-テトラメ
チルヘプタン、1,4-ジ-(2-ヒドロキシル-2-プロピル)-
ベンゼン、2,6-ジ-ヒドロキシル-2,4,4,6-テトラメチル
ヘプタン、2,5-ジ-メチル-2,5-ジ-(t-ブチルペルオキ
シ)-ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ-(t-ブチルペルオ
キシ)-ヘキシン-3、2,5-ジ-(ヒドロペルオキシ)-2,5-ジ
メチルヘキサン、2,7-ジ-(ヒドロペルオキシ)-2,7-ジメ
チルオクタン、1,4-ジ-(2-ヒドロペルオキシド-2-プロ
ピル)-ベンゼンおよび 2,5-ジメチル-2,5-ビス-(ベンゾ
イルペルオキシ)-ヘキサンが含まれる。最適の開始剤は
2,5-ジメチル-2,5-ビス-(ベンゾイルペルオキシ)-ヘキ
サンである。 何種類かのルイス酸が本件明細書に開示されている方法
における使用に好適である。非限定的な例には三塩化ホ
ウ素、三フッ化ホウ素、三塩化アルミニウム、四塩化ス
ズ、四塩化チタニウム、五フッ化アンチモニーおよび四
塩化バナジウムが含まれるが、好ましいルイス酸は三塩
化ホウ素および四塩化チタニウムである。使用するルイ
ス酸の、開始剤の量に対する相対的な量は特に厳密なも
のではないが、所望の分子量の重合体をより容易に達成
し得るためには、使用するルイス酸のモル量が使用する
開始剤のモル量に等しいか、またはそれ以上であること
が好ましい。一般には、イソブチレン1モルあたり約 1
× 10-4 ないし約 5 ×10-2のルイス酸を使用すること
が好ましい。
【0026】本発明記載の方法においては、上記のルイ
ス酸は、C1 ないし C4 のハロゲン化炭化水素よりな
るグループから選択した低凝固点の非錯体形成性溶媒中
の溶液として使用する。好ましくは、この溶媒は塩化メ
チルおよび塩化メチレンの一方から選択する。
【0027】上記の商業的なブチルゴム重合における使
用に適した不活性有機溶媒も、本発明記載の方法におけ
る単量体負荷および開始剤用の溶媒としての使用に適し
ている。好ましい不活性有機溶媒には、C1 ないし C4
のハロゲン化炭化水素およびその混合物、C5 ないし
8 の脂肪族炭化水素、C5 ないし C8 の環状炭化水
素、1 種または 2 種以上の上記のハロゲン化炭化水素
と 1 種または 2 種以上の上記の脂肪族炭化水素との混
合物、ならびに 1 種または 2 種以上の上記のハロゲン
化炭化水素と 1 種または 2 種以上の上記の環状炭化水
素との混合物が含まれる。最も好ましくは、不活性有機
溶媒は塩化メチル、塩化メチレン、ヘキサンおよびシク
ロペンタン、ならびにこれらの混合物よりなるグループ
から選択する。
【0028】単量体負荷、開始剤、ルイス酸および(使
用するならば)不活性有機溶媒の添加の順序はアリル性
ハロゲン化物の官能性を有する重合体の製造には厳密な
ものではないが、適当な反応容器に最初にイソブチレン
およびアリル性ハロゲン化物部分を有する共役ジオレフ
ィン(および、これが単量体負荷の一部を形成するなら
ば 4 ないし 8 個の炭素原子を有する共役ジオレフィ
ン)、開始剤、ならびに(使用するならば)不活性有機
溶媒を約 −90℃ ないし約 −10℃ の温度で負荷するこ
とが好ましい。これに続いて、ルイス酸のハロゲン化炭
化水素溶媒中の溶液を添加してイソブチレンとアリル性
ハロゲン化物部分を有する共役ジオレフィンと(および
使用するならば 4 ないし 8 個の炭素原子を有する共役
ジオレフィン)の重合を開始させる。上記の単量体は、
約 −90℃ ないし約 −10℃ の温度で重合してハロゲン
化ブチルゴム類似体を形成する。
【0029】本件明細書に開示した方法に従って製造し
た重合体は、ゴム様重合体の回収に使用される通常の技
術により回収することができる。この種の技術には、高
分子量の重合体には重合体の溶液またはスラリーを十分
な量の熱水と接触させて不活性有機溶媒および全ての未
反応の単量体をフラッシュ除去する方法が含まれる。つ
いで、この重合体-熱水スラリーにトンネル乾燥器また
は乾燥用押出し機を通過させる。他の、特に不活性有機
溶媒の存在下において製造された、約 30,000以下の数
平均分子量を有する重合体用のこの種の技術において
は、(i)重合体の溶液またはスラリーを水蒸気と接触
させて、または重合体の溶液またはスラリーに真空を適
用して溶媒および全ての未反応の単量体をフラッシュ除
去し;(ii)酸性不純物および全ての残留高沸点希釈剤
をメタノールで抽出し;(iii)精製した重合体を乾燥
して痕跡量のメタノールを除去することにより、重合体
を回収する。特に低分子量の重合体用のその他の技術に
おいては、重合体溶液を過剰の水と接触させて無機残留
物を除去し、この溶液を乾燥し、ついで、たとえば蒸発
により不活性有機溶液を除去する。
【0030】本件明細書に開示した方法に従って製造し
た生成物は、ハロゲン化ブチルゴムに類似したアリル性
ハロゲン化物の官能性を有する重合体である。この種の
重合体の形成の証拠は NMR 分光法により与えられ
る。説明のために述べれば、イソブチレンと2-クロロメ
チル-4-メチル-1,3-ペンタジエンとの共重合に際して得
られる生成物の 250 MHz の 1H NMR スペクトル
は、重合体中に存在する2種の異なる構造に帰せられる
幾つかの信号を示す。3.95 ppm の一重項に関しては、
塩素原子と同一の炭素原子に結合しているメチレン陽子
PIB(ClC 2)C=CH PIB に帰せられ、5.3 ppm
の一重項は単一のオレフィン陽子 PIB(ClCH2)C
=C PIB に帰せられるが、共重合体中の主要な構
造が 2-クロロメチル-4-メチル-1,3-ペンタジエン単量
体のポリイソブチレンカチオンへの 1,4 付加により生
じていることを示唆している。共重合体中の主要でない
構造は、4.0 ppm の一重項が塩素原子と同一の炭素に結
合しているメチレン陽子 PIB(ClC 2)C=CH2
帰せられ、5.2 ppm の一重項がオレフィン結合の同一の
炭素原子に結合している 2 個のオレフィン陽子PIB
(ClCH2)C=C 2 に帰せられるので、2-クロロメチ
ル-4-メチル-1,3-ペンタジエン単量体の三置換オレフィ
ン性結合のポリイソブチレンカチオンへの1,2 付加によ
り生じていると考えられる。
【0031】いかなる理論にも束縛されることを望むも
のではないが、そのアリル性ハロゲン化物部分を持たな
いオレフィン性結合が少なくとも 2 個のメチル置換基
を有する、すなわち、少なくとも R1 と R2 との双方
がメチル基である共役ジオレフィン、たとえば 2-クロ
ロメチル-4-メチル-1,3-ペンタジエンは、部分的にはメ
チル置換基により中間体のアリル性カチオンに与えられ
る安定性のために、イソブチレンとの共重合に際して、
そのアリル性ハロゲン化物部分を持たないオレフィン性
結合が末端オレフィン性結合である共役ジオレフィン、
たとえば 2-クロロメチル-1,3-ブタジエンと比較して、
より大幅に共重合体に組み入れられると考えられる。こ
の理由から、2-クロロメチル-4-メチル-1,3-ペンタジエ
ン、2-ブロモメチル-4-メチル-1,3-ペンタジエンおよび
2-クロロメチル-3,4-ジメチル-1,3-ペンタジエンがイ
ソブチレンとの共重合に好ましい単量体であり、2-クロ
ロメチル-4-メチル-1,3-ペンタジエンが塩素化ブチルゴ
ムの製造に最適の単量体である。
【0032】
【実験項目】
1. 2-ブロモメチル-1,3-ペンタジエンの製造 A) 3-メチルスルホレンの臭素化 3-メチル-2,5-ジヒドロチオフェン-1,1-ジオキシド(5
0.0 g、0.38 モル)、N-ブロモスクシニミド(74.1
g、0.42 モル)、およびクロロホルム(600 ml)を、機
械的頭上式撹拌器、還流凝縮器、および気体導入部を装
備した 1 リットルの三つ首丸底フラスコに入れた。こ
の溶液に気体アルゴンを泡立てながら 5分間流通させ、
ついで過酸化ベンゾイル(4.60 g、0.19 モル)を添加
し、この混合物を還流下で 18 時間加熱する。この間
に、溶液は最初オレンジ色に、ついで黄色になる。この
溶液を環境温度に冷却し、水(300 ml × 5)で洗浄し
てスクシニミドを除去し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過し、減圧下で濃縮して、粘稠なオレンジ色の油
状物(11.4 g)を得た。この粗生成物を、担体としてシ
リカゲルを、溶離液としてクロロホルムを用いてクロマ
トグラフにかけ、ついで 95 パーセントのエタノールか
ら 2 回再結晶させて 3-ブロモ-2,5-ジヒドロチオフェ
ン-1,1-ジオキシドを得た。収量 9.6 g(収率 12 パー
セント)。融点76 − 84℃、1H NMR(300 MHz,
CDCl3):6.11(brs,1H)、4.05(s,2H)、
3.88(s,4H);13C NMR(75 MHz):29.84、5
6.53、57.34、122.28、134.30。
【0033】B) 3-ブロモ-2,5-ジヒドロチオフェン-
1,1-ジオキシドの熱分解 3-ブロモ-2,5-ジヒドロチオフェン-1,1-ジオキシド(2
2.0 g、0.10 モル)を短路蒸留器に連結している 100 m
l の丸底フラスコに入れ、この系を 1.5 mmHgの圧力に
まで脱気した。このフラスコを 約 170 ないし約 190℃
の温度に予熱し、受器は液体窒素浴中で冷却してある
油浴に沈めた。約 15 分後に真空を解放し、煙霧フード
内で受器フラスコを環境温度に加温して二酸化硫黄を逸
散させた。明るいオレンジ色の液体として得られた留出
液を塩基性アルミナの短い栓を通じて濾過し、2-ブロモ
メチル-1,3-ブタジエンを透明な液体として得た。収量
10.10 g(収率 67 パーセント)。1H NMR(300 M
Hz,CDCl3):6.34(dd,1H)、5.5 − 5.2
(m,4H)、4.11(s,2H);13C NMR(75 MH
z):30.65、116.07、120.30、135.13、142.49。
【0034】2. 2-クロロメチル-4-メチル-1,3-ペン
タジエンの製造 A) 3-カルボエトキシ-5,5-ジメチル-2,5-ジヒドロチ
オフェンの還元 乾燥テトラヒドロフラン(100 ml)に溶解させた 3-カ
ルボエトキシ-5,5-ジメチル-2,5-ジヒドロチオフェン
(8.5 g、0.046 モル)を窒素雰囲気下で 250 mlのフラ
スコに入れ、氷-メタノール浴中で −10℃ に冷却し
た。水素化アルミニウムリチウム(0.90 g、0.24 モ
ル)を徐々に添加し、ついで、この反応混合物を穏やか
に 1 時間撹拌し、その後、飽和塩化アンモニウム(300
ml)で反応を停止させた。有機相を取り出し、水相を
エーテル(150 ml × 3)で抽出し、有機相を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、クロマトグラ
フ(担体:シリカゲル 60,70 − 230 メッシュ;カラ
ム寸法:40 × 200 mm;溶離液:石油エーテル中 40 パ
ーセントのエーテル(35 − 60℃);分画サイズ:20 m
l)にかけた。生成物の 3-ヒドロメチル-5,5-ジメチル-
2,5-ジヒドロチオフェンが分画 8 ないし 20 から液体
として得られた。5.10 g(収率 78 パーセント)。IR
(純品)3351、2956、1666、1456、1109、1026 cm-11
H NMR(300 MHz,CDCl3):5.56(s,1
H)、4.19(s,2H)、3.77(s,2H)、2.0− 1.9
(s,OH)、1.51(s,6H);13C NMR(75 M
Hz):32.2、38.1、59.3、61.5、135.7、138.9。
【0035】B) 3-ヒドロキシメチル-5,5-ジメチル-
2,5-ジヒドロチオフェンの塩素化 トリフェニルホスフィン(11.13 g、0.042 モル)を四
塩化炭素(150 ml)に溶解させた溶液に、3-ヒドロキシ
メチル-5,5-ジメチル-2,5-ジヒドロチオフェン(5.10
g、0.035 モル)を添加した。この溶液を還流下で 16
時間加熱し、冷却し、150 ml の石油エーテル(35 −60
℃)で希釈し、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラ
フィー(担体:シリカゲル 60,70 − 230 メッシュ;
カラム寸法:25 × 300 mm;溶離液:石油エーテル中 10
パーセントのエーテル;分画サイズ:10 ml)は、分画
2 ないし 8 においてトリフェニルホスフィンと所望の
生成物との混合物を与えた。クーゲルロール蒸留によ
り、3-クロロメチル-5,5-ジメチル-2,5-ジヒドロチオフ
ェンを透明な液体として得た。3.53 g(収率 61 パーセ
ント)。沸点 = 90 − 100℃/15 mm Hg;IR(純
品)2957、1663、1265、693 cm-11H NMR(300 M
Hz,CDCl3):5.67(s,1H)、4.13(s,2
H)、3.83(s,2H)、1.51(s,6H);13C NM
R(75 MHz,CDCl3):32.0、38.3、42.5、59.0、
135.0、139.4。
【0036】C) 3-クロロメチル-5,5-ジメチル-2,5-
ジヒドロチオフェンの酸化(方法 I) 3-クロロメチル-5,5-ジメチル-2,5-ジヒドロチオフェン
(17.84 g、0.11 モル)を塩化メチレン(1.5 l)に溶解
させ、氷浴中で冷却し、この間に 50 パーセントの m-
クロロペルオキシ安息香酸(75.7 g、0.22 モル)を撹
拌しながら添加した。浴を 3 時間かけて環境温度に加
温し、この反応混合物を 1H NMR で監視して、反応
が完了したことを確認した。塩化メチレン層を飽和炭酸
水素ナトリウム溶液(400 ml × 6)で、ついで水(400
ml)で洗浄した。この塩化メチレン層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して所望の生成物と
m-クロロ安息香酸との混合物を得た。所望の生成物で
あるスルホンをカラムクロマトグラフィー(担体:シリ
カゲル 60,70 − 230 メッシュ;カラム寸法:25 ×40
0 mm;溶離液:エーテル-石油エーテル(35 − 60℃)
混合物;この溶離液は石油エーテル中のエーテルを 20
パーセントからエーテル 40 パーセントに変えた)によ
り精製した。クロマトグラフを 2 回通過させたのち
に、3-クロロメチル-5,5-ジメチル-2,5-ジヒロチオフェ
ン-1,1-ジオキシドが得られた。17.2 g(収率 80 パー
セント)。融点 59 − 60℃;1H NMR(300 MHz,
CDCl3):5.98(br s,1H)、4.12(s,2H)、
3.82(s,2H)、1.47(s,6H);13C NMR(75
MHz,CDCl3):21.5、43.1、54.2、64.1、130.3、
134.7。
【0037】D) 3-クロロメチル-5,5-ジメチル-2,5-
ジヒドロチオフェンの酸化(方法 II) 3-クロロメチル-5,5-ジメチル-2,5-ジヒドロチオフェン
(3.50 g、0.0215 モル)を塩化メチレン(150 ml)に
溶解させ、氷浴中で冷却し、この間に80−85パーセント
の m-クロロペルオキシ安息香酸(9.74 g、0.056 モ
ル)を添加した。反応を 1H NMR で追跡し、追加の
m-クロロペルオキシ安息香酸(0.93 g、0.005 モル)
を添加して反応の完了を確認した。懸濁液を濾過し、塩
化メチレン溶液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50 ml
× 4)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
し、濃縮して 3-クロロメチル-5,5-ジメチル-2, 5-ジヒ
ロチオフェン-1,1-ジオキシドを粘稠な油状物として得
た。4.0 g(収率96 パーセント)。IR(純品)2977、
1461、1305、1199、1116、771、696、 612 cm-1
【0038】1H NMR(300 MHz,CDCl3):5.9
8(s,1H)、4.12(s,2H)、3.82(s,2H)、1.
47(s,6H);13C NMR(75 MHz,CDCl3):2
1.6、43.1、54.2、64.2、130.3、134.8。
【0039】E) 3-クロロメチル-5,5-ジメチル-2,5-
ジヒロチオフェン-1,1-ジオキシドの熱分解 約 150℃ の空気浴温度、約 130 ないし 150 mm Hg の
圧力におけるスルホン(2.00 g、0.010 モル)のクーゲ
ルロール蒸留により、生成物の 2-クロロメチル-4-メチ
ルペンタ-1,3-ジエンが淡黄色の液体として得られた。
1.14 g(収率85パーセント)。IR(純品)3091、297
3、2933、1654、1629、1444、908、745cm-11H NM
R(300 MHz,CDCl3):5.66(q,1H)、5.32
(d,1H)、5.00(s,1H)、4.03(d,2H)、1.8
3(d,3H)、1.81(d,3H);13C NMR(75 MH
z,CDCl3):19.6、26.6、49.9、116.7、122.4、13
8.0、141.8。
【0040】
【実施例】
実施例1 乾燥箱中、窒素雰囲気下で、ネジ止めキャップ付きの試
験管にそれぞれ特定量の溶媒、開始剤の 2,5-ジメチル-
2,5-ビス-(ベンゾイルペルオキシヘキサン)、イソブチ
レンおよび 2-ブロモメチル-1,3-ブタジエンを約 −70
℃ の温度で負荷して、イソブチレンと 2-ブロモメチル
-1,3-ブタジエンとの 2 種のランダム共重合を行った。
純粋なルイス酸共触媒、この場合には四塩化チタニウム
の二塩化メチレン中の 1.0 M 溶液(2.0 ml)を添加し
て共重合を開始させ、45 分間進行させたが、この間
に、ネジ止めキャップ付きの試験管を周期的に手で擾乱
させた。各試験管にメタノール(5 ml)を添加して共重
合を停止させた。最初に減圧下で溶媒を部分的に除去
し、ついでメタノールを添加して共重合体を凝集させる
方法で、得られた共重合体を回収した。この共重合体を
250 MHz の 1H NMR 分光法と、分子量分布の狭
いポリスチレン標準で較正し、重合させる単量体がイソ
ブチレンであるという事実に関して、ポリイソブチレン
の[K]およびマーク-フーウィンク式(Mark-Houwink
equation)[η]= KMa における値を用いて許容度
を設定したウォーターズ(Waters)装置を用いる高圧ゲ
ル透過クロマトグラフィーとにより特定した。得られた
共重合体の共重合パラメータおよび物理的性質は表 I
に与えてある。
【0041】表 I の 1H NMR 分光法の結果から、2
-ブロモメチル-1,3-ブタジエンがポリイソブチレンに組
み込まれているが、低いレベルであることが見られる。
【0042】実施例2 実施例 1 に記載したものと同一の方法を用いて、イソ
ブチレンと 2-クロロメチル-4-メチル-1,3−ペンタジエ
ンとの 2 種のランダム共重合を行った。得られた共重
合体の共重合パラメータおよび物理的性質は表 II に与
えてある。
【0043】表 II の 1H NMR 分光法の結果から、
使用した特定の実験的条件下においてイソブチレンと 2
-クロロメチル-4-メチル-1,3-ペンタジエンとの共重合
が共重合体を与えるが、その塩素化単量体は 3.5 モル
パーセント以内のレベルで組み込まれていることが見ら
れる。
【0044】いかなる理論にも束縛されることを望むも
のではないが、2-クロロメチル-4-メチル-1,3-ペンタジ
エンは、部分的には、アリル性塩化物の官能性を持たな
いオレフィン性結合上の 2 個のメチル置換基により中
間体のアリル性カチオンに与えられる安定化のために、
2-ブロモメチル-1,3-ペンタジエンの組み入れとの比較
で、より大きな程度、共重合体に組み込まれていると考
えられる。
【0045】ついで、塩素化重合体の酸化亜鉛硬化に対
する応答に関する予備的な研究を、以下の配合剤と諸条
件とを用いて行った。
【0046】塩素化重合体 3.0 g 酸化亜鉛 0.15 g ステアリン酸 0.06 g 温度 165℃ 時間 15 分 この様式での処理に際して、そのシクロヘキサン中での
溶解性が乏しいことにより実証されるように、重合体が
広範囲に架橋していることが見いだされた。
【0047】実施例3 実施例 1 に記載したものと同一の方法を用いて、イソ
ブチレンと 2-クロロメチル-4-メチル-1,3−ペンタジエ
ンおよびイソプレンとの 2 種のランダム三元共重合を
行った。得られた三元共重合体の三元共重合パラメータ
および物理的性質は表 III に与えてある。
【0048】表 III の結果から、使用した特定の実験
条件下においてイソブチレン、イソプレンおよび 2-ク
ロロメチル-4-メチル-1,3-ペンタジエンの三元共重合体
が形成されたことが見られる。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0053】1. (A) イソブチレンとアリル性の
ハロゲン化物部分を有する共役ジオレフィンとの合計量
の 100 重量パーセントを基準にして、約 80 ないし約
95重量パーセントのイソブチレン、および約 5 ないし
約 20 重量パーセントの、そのアリル性のハロゲン化物
部分を有する共役ジオレフィンが式
【0054】
【化8】
【0055】式中、R1、R2 および R3 は水素および
メチル基よりなるグループから選択し、同一であっても
異なっていてもよく、X は塩素および臭素よりなるグ
ループから選択するを有することを特徴とするアリル性
のハロゲン化物部分を有する共役ジオレフィン、ならび
に上記のイソブチレンの 1 モルあたり約 1 × 10-5
いし約 1 ×10-3 モルの量の式
【0056】
【化9】
【0057】式中、各 R4 は同一であっても異なって
いてもよく、1 ないし 8 個の炭素原子を有するアルキ
ル、アリールまたはアラールキル基であり、Y はカル
ボキシル、アルコキシル、ヒドロキシル、ハロゲン、ヒ
ドロペルオキシド、ペルオキシドまたはペルオキシエス
テル基であり、n は 1 ないし 3 の正の整数であるを
有する開始剤を含む単量体負荷を約 −90℃ ないし約
−10℃ の温度で適当な反応容器に導入し、(B) イ
ソブチレン 1 モルあたり約 1 × 10-4 ないし約 5 ×
10-2 モルのルイス酸を有機溶媒に溶解させた溶液を上
記の温度で(A)の反応混合物に添加し、上記の単量体
を重合させて上記のハロゲン化ブチルゴムを形成させ、
(C) 上記のハロゲン化ブチルゴムを溶液から回収す
る各段階を含むハロゲン化ブチルゴムの製造方法。
【0058】2. 上記のアリル性のハロゲン化物部分
を有する共役ジオレフィンが 2-クロロメチル-4-メチル
-1,3-ペンタジエン、2-ブロモメチル-4-メチル-1,3-ペ
ンタジエンおよび 2-クロロメチル-3,4-ジメチル-1,3-
ペンタジエンよりなるグループから選択したものである
ことを特徴とする1記載の方法。
【0059】3. 上記の単量体負荷がさらに、イソブ
チレン 1 モルあたり約 1 × 10-2モルないし約 1 × 1
0-1 モルの量の 4 ないし 8 個の炭素原子を有する共役
ジオレフィンをも含むことを特徴とする1記載の方法。
【0060】4. 上記の開始剤が、1,4-ジ-(2-メトキ
シ-2-プロピル)-ベンゼン、1,3,5-トリ-(2-メトキシ-2-
プロピル)-ベンゼン、1,4-ジ-(2-クロロ-2-プロピル)-
ベンゼン、1,3,5-トリ-(2-クロロ-2-プロピル)-ベンゼ
ン、2,6-ジ-クロロ-2,4,4,6-テトラメチルヘプタン、1,
4-ジ-(2-ヒドロキシル-2-プロピル)-ベンゼン、2,6-ジ-
ヒドロキシル-2,4,4,6-テトラメチルヘプタン、2,5-ジ-
メチル-2,5-ジ-(t-ブチルペルオキシ)-ヘキサン、2,5-
ジメチル-2,5-ジ-(t-ブチルペルオキシ)-ヘキシン-3、
2,5-ジ-(ヒドロペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン、2,
7-ジ-(ヒドロペルオキシ)-2,7-ジメチルオクタン、1,4-
ジ-(2-ヒドロペルオキシ-2-プロピル)-ベンゼンおよび
2,5-ジメチル-2,5-ビス-(ベンゾイルペルオキシ)-ヘキ
サンよりなるグループから選択したものであることを特
徴とする1記載の方法。
【0061】5. 上記のルイス酸が三塩化ホウ素、三
フッ化ホウ素、三塩化アルミニウム、四塩化スズ、四塩
化チタニウム、五フッ化アンチモニーおよび四塩化バナ
ジウムよりなるグループから選択したものがであること
を特徴とする1記載の方法。
【0062】6. 上記のルイス酸が三塩化ホウ素およ
び四塩化チタニウムよりなるグループから選択したもの
であることを特徴とする5記載の方法。
【0063】7. C1 ないし C4 のハロゲン化炭化水
素、C5 ないし C8 の脂肪族炭化水素、C5 ないし C
8 の環状炭化水素、1 種または 2 種以上の上記のハロ
ゲン化炭化水素と 1 種または 2 種以上の上記の脂肪族
炭化水素との混合物、および1種または 2 種以上の上記
のハロゲン化炭化水素と 1 種または 2 種以上の上記の
環状炭化水素との混合物よりなるグループから選択した
不活性有機溶媒中で実施することを特徴とする1記載の
方法。
【0064】8. 上記の不活性有機溶媒が塩化メチ
ル、塩化メチレン、ヘキサンおよびシクロペンタン、な
らびにこれらの混合物よりなるグループから選択したも
のであることを特徴とする7記載の方法。
【0065】9. 上記の段階(B)の有機溶媒が塩化
メチルおよび塩化メチレンよりなるグループから選択し
たものであることを特徴とする1記載の方法。
【0066】10. (A) イソブチレンと 2-クロロ
メチル-4-メチル-1,3-ペンタジエンとの合計量の 100
重量パーセントを基準にして約 80 ないし約 95 重量パ
ーセントのイソブチレンおよび約 5 ないし約 20 重量
パーセントの 2-クロロメチル- 4-メチル-1,3-ペンタジ
エン、イソブチレンの 1 モルあたり約 1 ×10-2 モル
ないし約 1 × 10-1 モルのイソプレン、上記のイソブ
チレンの 1 モルあたり約1× 10-4 ないし約 1 × 10-2
モルの量の式
【0067】
【化10】
【0068】式中、各 R4 は同一であっても異なって
いてもよく、1 ないし 8 個の炭素原子を有するアルキ
ル、アリールまたはアラールキル基であり、Y はカル
ボキシル、アルコキシル、ヒドロキシル、ハロゲン、ヒ
ドロペルオキシド、ペルオキシドまたはペルオキシエス
テル基であり、n は 1 ないし 3 の正の整数であるを
有する開始剤、および塩化メチルとヘキサンとの混合物
を含む不活性有機溶媒を含む単量体負荷を約 −90℃ な
いし約 0℃ の温度で適当な反応容器に導入し、 (B) イソブチレン 1 モルあたり約 4 × 10-4 ない
し約 1 × 10-1 モルの四塩化チタニウムを塩化メチレ
ンに溶解させた溶液を、上記の温度で(A)の反応混合
物に添加し、上記の単量体を重合させて上記の塩素化ブ
チルゴムを形成させ、 (C) 上記の塩素化ブチルゴムを溶液から回収する 各段階を含む塩素化ブチルゴムの製造方法。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A) イソブチレンとアリル性のハロ
    ゲン化物部分を有する共役ジオレフィンとの合計量の 1
    00 重量パーセントを基準にして、約 80 ないし約 95
    重量パーセントのイソブチレン、および約 5 ないし約
    20 重量パーセントの、そのアリル性のハロゲン化物部
    分を有する共役ジオレフィンが式 【化1】 式中、 R1、R2 および R3 は水素およびメチル基よりなるグ
    ループから選択し、 同一であっても異なっていてもよく、 X は塩素および臭素よりなるグループから選択するを
    有することを特徴とするアリル性のハロゲン化物部分を
    有する共役ジオレフィン、ならびに上記のイソブチレン
    の1モルあたり約 1 × 10-5 ないし約 1 × 10-3 モル
    の量の式 【化2】 式中、 各 R4 は同一であっても異なっていてもよく、1 ない
    し 8 個の炭素原子を有するアルキル、アリールまたは
    アラールキル基であり、 Y はカルボキシル、アルコキシル、ヒドロキシル、ハ
    ロゲン、ヒドロペルオキシド、ペルオキシドまたはペル
    オキシエステル基であり、 n は 1 ないし 3 の正の整数であるを有する開始剤を
    含む単量体負荷を約 −90℃ ないし約 −10℃ の温度で
    適当な反応容器に導入し、 (B) イソブチレン 1 モルあたり約 1 × 10-4 ない
    し約 5 × 10-2 モルのルイス酸を有機溶媒に溶解させ
    た溶液を上記の温度で(A)の反応混合物に添加し、上
    記の単量体を重合させて上記のハロゲン化ブチルゴムを
    形成させ、 (C) 上記のハロゲン化ブチルゴムを溶液から回収す
    る 各段階を含むハロゲン化ブチルゴムの製造方法。
  2. 【請求項2】 (A) イソブチレンと 2-クロロメチ
    ル-4-メチル-1,3-ペンタジエンとの合計量の 100 重量
    パーセントを基準にして、約 80 ないし約 95重量パー
    セントのイソブチレンおよび約 5 ないし約 20 重量パ
    ーセントの 2-クロロメチル-4-メチル-1,3-ペンタジエ
    ン、イソブチレンの 1 モルあたり約 1×10-2 モルない
    し約 1 × 10-1 モルのイソプレン、上記のイソブチレ
    ンの 1モルあたり約 1 × 10-4 ないし約 1 × 10-2
    ルの量の式 【化3】 式中、 各 R4 は同一であっても異なっていてもよく、1 ない
    し 8 個の炭素原子を有するアルキル、アリールまたは
    アラールキル基であり、 Y はカルボキシル、アルコキシル、ヒドロキシル、ハ
    ロゲン、ヒドロペルオキシド、ペルオキシドまたはペル
    オキシエステル基であり、 n は 1 ないし 3 の正の整数であるを有する開始剤、
    および塩化メチルとヘキサンとの混合物を含む不活性有
    機溶媒を含む単量体負荷を約 −90℃ ないし約 0℃ の
    温度で適当な反応容器に導入し、 (B) イソブチレン 1 モルあたり約 4 × 10-4 ない
    し約 1 × 10-1 モルの四塩化チタニウムを塩化メチレ
    ンに溶解させた溶液を、上記の温度で(A)の反応混合
    物に添加し、上記の単量体を重合させて上記の塩素化ブ
    チルゴムを形成させ、 (C) 上記の塩素化ブチルゴムを溶液から回収する 各段階を含む塩素化ブチルゴムの製造方法。
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