JPH06287082A - 導電体基板と絶縁体との接着方法及び該接着方法を用いた振動ジャイロデバイス - Google Patents

導電体基板と絶縁体との接着方法及び該接着方法を用いた振動ジャイロデバイス

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JPH06287082A
JPH06287082A JP5074184A JP7418493A JPH06287082A JP H06287082 A JPH06287082 A JP H06287082A JP 5074184 A JP5074184 A JP 5074184A JP 7418493 A JP7418493 A JP 7418493A JP H06287082 A JPH06287082 A JP H06287082A
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thin film
insulator
substrate
bonding
ions
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JP5074184A
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Miki Tamura
美樹 田村
Masatake Akaike
正剛 赤池
Masahiro Fushimi
正弘 伏見
Takayuki Yagi
隆行 八木
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 導電体基板と絶縁体との接着を高精度、かつ
強固に行なうことができ、低温での接着が可能で熱歪に
よる変形や剥れを防止でき、導電体基板と熱膨張係数の
異なる絶縁体との接着が可能な接着方法及び該接着方法
を用いた振動ジャイロデバイスを提供する。 【構成】 絶縁体表面上に導電性薄膜を形成する工程と
絶縁体との間の接着力を強固にするイオン種をインプラ
ントする工程と該導電性薄膜上に絶縁性薄膜を形成する
工程と次いで絶縁性薄膜と導電体基板を重合させた状態
で該導電性薄膜と導電体基板との間に電圧を印加し、陽
極接合を行う工程とからなる導電体基板と絶縁体との接
着方法並びに該接着方法を用いた振動ジャイロデバイ
ス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陽極接合を用いたSi等
の導電体基板と可動イオンを含まない絶縁体との接着方
法及び該接着方法を用いて作製される振動ジャイロデバ
イスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Si半導体プロセスを用いたアク
チュエーター、センサ等種々のデバイスが提案されてお
り、このようなデバイスを作製する上で、Si/Si間
の接着技術、あるいはSi/ガラス、Si/セラミック
ス等の異種材料間での接着技術が重要な技術となってい
る。
【0003】従来、これらの接着技術としては、接着す
る面同士の間に低融点金属、低融点ガラス、あるいはエ
ポキシ樹脂等の樹脂系の接着剤を介して接着する技術、
Si基板同士を重ね合わせ、600〜1000℃に加熱
することにより接合を行なう直接接合技術、Siとパイ
レックスガラスを300〜400℃に加熱し、両者間に
400V程度の電圧を印加し、Siとパイレックスガラ
ス間に生じる静電引力により接合を行なう陽極接合技術
等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Siと
セラミックス、高分子等の絶縁体との接着においては、
以下の様な問題点があった。
【0005】すなわち、 (1)Si基板等導電体基板と絶縁体とを接着剤を用い
て接着する方法では、接着剤が液状であるために寸法精
度を保つのが困難であり、高精度な接着ができない。 (2)接着剤を用いる方法では、接着剤の剛性が低く振
動を吸収しやすいために、例えば振動ジャイロデバイス
の様な振動を伝達、検出するデバイスにおいては、振動
の伝達効率の低下、及び検出感度の低下をまねく。 (3)接着剤を用いる方法では、接着剤が熱的安定性に
乏しいため、接着後には高温にできないというプロセス
上の制約をうける。 (4)接着剤を用いる方法では、接着剤の耐久性が低い
ため、デバイスの信頼性が低下する。 (5)セラミックスは結晶系を構成しており、可動イオ
ンを含まないために、上記従来例の陽極接合技術を用い
てSiと接着することができない。 (6)一般に、セラミックスや高分子の熱膨張係数はS
iの熱膨張係数と異なるため、高温下で接着した後、室
温まで降温する際に、熱歪により変形や剥れを生じるこ
とがある。
【0006】本発明は、上記問題点を解決すべく成され
たものであり、本発明の目的は、Si等導電体基板と可
動イオンを含まない絶縁体との新規な接着方法を提供す
ることにある。
【0007】また、本発明の別の目的は、本発明の接着
方法を用いた振動ジャイロデバイスを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決せんとするものでその要旨は、可動イオンを含まない
絶縁体表面上に導電性薄膜を形成する工程と絶縁体との
間の接着力を強固にするイオン種をインプラントする工
程と該導電性薄膜上に絶縁性薄膜を形成する工程と次い
で絶縁性薄膜とSi等からなる導電体基板とを相対向さ
せ重合させた状態で該導電性薄膜と導電体基板との間に
電圧を印加し、陽極接合を行う工程とからなる導電体基
板と絶縁体との接着方法及び可動イオンを含まない絶縁
体表面上に導電性薄膜を形成する工程と絶縁体との間の
接着力を強固にするイオン種をインプラントする工程と
導電体基板上に絶縁性薄膜を形成する工程と次いで前記
絶縁体表面上の導電性薄膜と導電体基板上の絶縁薄膜と
を相対向させ重合させた状態で該導電性薄膜と導電体基
板との間に電圧を印加し、陽極接合を行う工程とからな
る導電体基板と絶縁体との接着方法並びにエッチング加
工により振動子を形成した導電体基板上に圧電性セラミ
ックス等可動イオンを含まない絶縁体からなる励振駆動
部および/又は圧電性セラミックス等可動イオンを含ま
ない絶縁体からなる駆動検出部が積層された構造を有す
る振動ジャイロデバイスであって、該導電体基板と該圧
電性セラミックス等可動イオンを含まない絶縁体とが前
記の接着方法により接着されたものであることを特徴と
する振動ジャイロデバイスにある。
【0009】以下、図面を用いて本発明を詳細に説明す
る。図1は本発明の接着方法を示す概略図であり、図中
1は絶縁体、2は導電性薄膜、あるいは導電性薄膜にな
るべき薄膜、3はSi基板等の導電体基板、4は可動イ
オンを含む絶縁性薄膜、5は直流電源、6はヒーター、
7は光源である。
【0010】絶縁体1上に導電性薄膜、あるいは導電性
薄膜になるべき薄膜2を形成する(図1(a))。絶縁
体1としては、セラミックスなどの無機絶縁体や、高分
子、もしくは高分子複合体などの有機絶縁体を用いるこ
とができる。セラミックスとしては、例えば酸化アルミ
ニウム、酸化ホウ素、酸化マグネシウム、二酸化ケイ
素、二酸化スズ、酸化亜鉛、二酸化ジルコニウム等の酸
化物、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸バリウム、チタ
ン・タングステン・ビスマス酸化物、鉄酸バリウム、ア
ルミン酸バリウム、アルミン酸マグネシウムバリウム、
イットリウム鉄ガーネット、イットリウムアルミニウム
ガーネット、ゲルマン酸鉛、ゲルマン酸ビスマス、アパ
タイト、リン酸八カルシウム、ナトリウムチタンブロン
ズ、プリデライト、チタン酸マグネシウム、チタン酸
鉛、チタン酸二亜鉛、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸ガリ
ウム、ニオブ酸チタンビスマス、タンタル酸鉄、タング
ステン酸バリウム、タングステン酸鉛、マンガン酸カル
シウム、アルミン酸鉄、ランタン・バリウム・銅酸化
物、イットリウム・バリウム・銅・酸化物、ビスマス・
ストロンチウム・カルシウム・銅酸化物、チタン・バリ
ウム・カルシウム・銅酸化物等の複合酸化物、窒化アル
ミニウム、窒化ホウ素、窒化ホウ素マグネシウム、窒化
ケイ素、窒化ケイ素ランタン、サイアロン等の窒化物、
炭化ホウ素、炭化ケイ素、炭化ケイ素アルミニウム、炭
化ホウ素アルミニウム、炭化チタン等の炭化物、二ホウ
化チタン、六ホウ化カルシウム、六ホウ化ランタン、ホ
ウ化イットリウム等のホウ化物、硫化鉄、硫化チタン、
硫化チタン亜鉛等の硫化物、などがあげられる。また、
その他ダイヤモンドなどの無機絶縁体を使用することが
できる。
【0011】高分子、もしくは高分子複合体としては、
ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリエス
テル、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルイ
ミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルケト
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンオキ
サイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリフッ化エチ
レン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリ
ウレタン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン
樹脂、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェ
ン、ポリビニルカルバゾールや、これらの高分子に無機
材料を複合、もしくは分散させたものを使用することが
できる。なお、絶縁体1としては、無機絶縁体が表面の
平滑性が比較的良く、熱膨張係数がSiと近いためより
好ましい。
【0012】薄膜2はSi薄膜、Al薄膜、Au薄膜等
であり、Si薄膜はCVD法、スパッタリング法等によ
り、又、Al薄膜、Au薄膜はスパッタリング法、蒸着
法等により成膜できる。
【0013】しかしながら、一般に上記の方法により成
膜されたSi薄膜は導電性の低いものになりやすい。そ
こで図1(b)に示すように、薄膜2側よりBイオン、
Pイオン、Asイオン等のイオン種をイオンインプラン
トする。イオンインプラントすることによりSi薄膜に
導電性を付与することができ、また、絶縁体とSi薄膜
界面においてイオンの拡散が生じるために、絶縁体とS
i薄膜との接合をより強固にすることができる。薄膜2
としてAl薄膜、Au薄膜を形成した場合も同様にイオ
ンインプラントを行なうことにより絶縁体との接合を強
固にすることができる。
【0014】次に、図1(c)に示すように、導電性薄
膜2の上に絶縁性薄膜4を形成する。絶縁性薄膜4とし
ては、Si酸化膜、Si窒化膜等が用いられる。Si酸
化膜、Si窒化膜は、CVD法、スパッタリング法によ
り形成できる。
【0015】ついで、図1(d)に示すように、絶縁性
薄膜4とSi基板3等の導電体基板とを相対向させ重合
させた状態でヒーター6で加熱しながら導電性薄膜2と
Si基板3との間に電圧を印加する陽極接合法により、
絶縁性薄膜4及び導電性薄膜2を介してSi基板3と絶
縁体1との接着を行なう。また、電圧を印加する際に、
同時に光を照射する光照射陽極接合法を用いると、より
低温での接着が可能となり好ましい。
【0016】照射する光としては、波長0.2〜12μ
mの光のうち、Si基板もしくは使用する絶縁体を透過
する光を用いる。光源7としては水銀ランプ、エキシマ
レーザ、ヘリウム−カドミウムレーザ、ヘリウム−ネオ
ンレーザ、YAGレーザ、炭酸ガスレーザ、AlGaA
sなどの半導体レーザを用いる。
【0017】光照射することにより、絶縁性薄膜4を構
成している網目構造の一部が弛緩され、絶縁性薄膜中の
可動イオンが移動しやすくなるために、比較的低温(室
温〜200℃)での接着が可能となる。
【0018】図2は本発明の別の接着方法を示す概略図
であり、図中の数字符号は図1と同様である。
【0019】絶縁体1上に導電性薄膜あるいは導電性薄
膜となるべき薄膜2を形成する。(図2(a))なお絶
縁体1、導電薄膜2等その他の後述の使用材料の材質及
び処理方法は図1の場合と同様のもの及び同様の手段が
採用できる。
【0020】図1の方法の場合と同様にCVD法、スッ
パタリング法等で成膜されたSi薄膜は導電性が低いも
のになり易い。
【0021】そこで図2(b)に示すように導電薄膜2
側より図1の方法の場合と同様にBイオン、Pイオン、
Asイオン等のイオン種をイオンプラントする。イオン
プラントすることによりSi薄膜に導電性を付与するこ
とができ、また絶縁体とSi薄膜界面においてイオンの
拡散が生じるために絶縁体とSi薄膜との接合をより強
固にすることができる。導電薄膜2としてAl薄膜Au
薄膜を形成した場合も同様にインプラントを行うことに
より絶縁体との接合を強固にすることができる。
【0022】一方Si基板3上には絶縁性薄膜4を形成
する。(図2(c))次いで図2(d)に示すように絶
縁体1表面上のイオンインプラントされた導電性薄膜2
とSi基板3等導電体基板上の絶縁性薄膜4とを相対向
させ、重合させた状態でヒーター6で加熱しながら導電
性薄膜2とSi基板等導電体基板3との間に電圧を印加
する陽極接合法により絶縁性薄膜4及び導電性薄膜2を
介して絶縁体1との接着を行う。また図1の方法の場合
と同様に電圧を印加する際に同時に光を照射する光照射
陽極接合法を用いるとより低温での接着が可能となり好
ましい。
【0023】絶縁体表面上の導電性薄膜2の厚みは0.
01μm〜2.0μm、好ましくは0.02μm〜1.
0μm、また、Si基板上の絶縁性薄膜4の厚みは0.
02μm〜2.0μm、好ましくは0.03μm〜1.
0μmである。
【0024】次に、本発明の接着方法を用いた振動ジャ
イロデバイスについて説明する。
【0025】振動ジャイロデバイスは、振動している物
体に回転角速度が与えられるとその振動方向と直交する
方向にコリオリ力が生じるという力学現象を利用し、物
体に加えられた角速度を検出するものである。
【0026】振動子が面内方向と直交する方向(例えば
図3矢印X方向)に共振振動している状態で長手方向の
軸(図3 209)回りに角速度Ωの回転が加わると、
面内方向(図3矢印F方向)に角速度Ωに比例したコリ
オリ力Fが発生し、面内方向に振動が起振される。面内
方向の振幅は角速度Ωに比例するので、この振幅を検出
することにより、角速度Ωを求めることができる。
【0027】本発明の振動ジャイロデバイスは、上記振
動子をSiエッチングプロセスにより作成し、その上に
圧電性セラミックス等可動イオンを含まない絶縁体から
成る圧電素子を接着し、これに励振電圧を加えて振動子
を振動させる構成のものであり、振動子の形成されたS
i基板等の導電体基板と圧電性セラミックス等の可動イ
オンを含まない絶縁体との接着を上記本発明の接着方法
により行なったものである。または振動検出に圧電性セ
ラミックスから成る圧電素子を用い、これを上記振動子
の形成されたSi基板等の導電体基板等上に形成したも
のであり、Si基板等の導電体基板と圧電性セラミック
ス等可動イオンを含まない絶縁体との接着を上記本発明
の接着方法により行なったものである。
【0028】
【実施例】以下、実施例をあげ、本発明の接着方法を更
に詳細に説明する。
【0029】実施例1 厚み300μmのZnO表面に、スパッタリング法によ
り厚み0.08μmの金薄膜を形成した後、金薄膜にP
イオンを加速電圧40KeV、注入量2.9×1014
tm/cm2 の条件でイオンインプラントした。次に、
金薄膜上に、スパッタリング法により厚み0.1μmの
Si酸化膜を形成した。次に、Si酸化膜上にSi基板
を重合し、Si基板を上にしてヒーター付プラテン上に
固定した。直流電源の正極をSi基板に接続し、負極を
金薄膜に接続した。ヒーター付プラテンを160℃に加
熱した状態でSi基板側より波長10.6μm、照射強
度2W/cm2 の炭酸ガスレーザを照射し、同時にSi
基板と金薄膜との間に25Vの電圧を10分間印加した
ところ、Si酸化膜及び金薄膜を介してSi基板とZn
Oとを高精度かつ強固に接着することができた。この
時、熱歪によるZnOの変形等は生じなかった。
【0030】実施例2 あらかじめ分極処理を行なった厚み200μmのPZT
表面に、シランガスを原料としたプラズマCVD法によ
り厚み0.12μmのSi薄膜を形成した後、Si薄膜
にBイオンを加速電圧40KeV、注入量6.5×10
14atm/cm 2 の条件でイオンインプラントした。次
に、Si薄膜上に、ジクロロシランおよびアンモニアガ
スを原料としたLPCVD法により厚み0.2μmのS
i窒化膜を形成した。次に、Si窒化膜上にSi基板を
重合し、直流電源の正極をSi基板に接続し、負極をS
i薄膜に接続した。次に、Si基板側より波長10.6
μm、照射強度5.0W/cm2 の炭酸ガスレーザを照
射し、同時にSi基板とSi薄膜との間に15Vの電圧
を10分間印加したところ、Si窒化膜及びSi薄膜を
介してSi基板とPZTとを高精度かつ強固に接着する
ことができた。またこの時、熱歪によるPZTの変形等
は生じなかった。
【0031】実施例3 厚み200mmのPZT表面に、シランガスを原料とし
たプラズマCVD法により、厚み0.1μmのSi薄膜
を形成した。次に形成したSi薄膜にBイオンを加速電
圧50KeV、注入量5.5×1014atm/cm2
条件でイオンインプラントした。
【0032】一方、厚み500μmのSi単結晶基板
を、水素、酸素雰囲気中で1000℃に加熱し、Si基
板表面に厚み0.08μmのSi酸化膜を形成した。
【0033】次に、PZT表面上のSi薄膜とSi基板
上のSi酸化膜とが相対向するように重ね、Si基板を
上にして、ヒーター付プラテン上に固定した。直流電源
の負極をSi基板に接続し、正極をSi薄膜に接続し、
ヒーター付きプラテンを400℃に加熱した状態で、S
i薄膜とSi基板との間に30Vの電圧を10分間印加
したところ、Si酸化膜及びSi薄膜を介してSi基板
と、PZTとを精度良く接着することができた。
【0034】また、この後PZT表面に蒸着法によりア
ルミ電極を形成し、Si薄膜とアルミ電極との間に3K
V/mmの電圧を印加し、120℃1時間でPZTの分
極処理を行った。
【0035】実施例4 あらかじめ分極処理を行った厚み300μmのPZT表
面に、シランガスを原料としたプラズマCVD法によ
り、厚み0.08μmのSi薄膜を形成した。次に、形
成したSi薄膜にAsイオンを加速電圧40KeV、注
入量3.8×10 14atm/cm2 の条件でイオンイン
プラントした。
【0036】一方、厚み500μmのSi単結晶基板の
表面に、ジクロロシランおよびアンモニアガスを原料と
したLPCVD法により、厚み0.12μmのSi窒化
膜を形成した。
【0037】次に、PZT表面上のSi薄膜と、Si基
板状のSi窒化膜とが相対向するように重ね、直流電源
の負極をSi基板に接続し、正極をSi薄膜に接続し
た。次にSi基板側より波長10.6μm、照射強度2
W/cm2 の炭酸ガスレーザを照射し、同時に、Si薄
膜とSi基板との間に50Vの電圧を10分間印加した
ところ、Si窒化膜及びSi薄膜を介して、Si基板と
PZTとを高精度かつ強固に接着することができた。ま
た、この時、熱歪によるPZTの変形等は見られなかっ
た。
【0038】実施例5 厚み800μmの酸化アルミニウムの表面に、スパッタ
リング法により、厚み0.05μmの金薄膜を形成し
た。次に形成した金薄膜にPイオンを加速電圧60Ke
V、注入量3.5×1014atm/cm2 の条件でイオ
ンインプラントした。 一方、厚み500μmのSi単
結晶基板を、水素、酸素雰囲気中で1000℃に加熱
し、Si基板表面に厚み0.1μmのSi酸化膜を形成
した。
【0039】次に、酸化アルミニウム表面上の金薄膜と
Si基板上のSi酸化膜とが相対向するように重ね、S
i基板を上にしてヒーター付プラテン上に固定した。直
流電源の負極をSi基板に接続し、正極を金薄膜に接続
した。ついで、ヒーター付プラテンを180℃に加熱し
た状態で、Si基板側より波長10.6μm、照射強度
2.5W/cm2 の炭酸ガスレーザを照射し、同時に、
Si基板と金薄膜との間に15Vの電圧を15分間印加
したところ、Si基板及び金薄膜を介して、Si基板と
酸化アルミニウムとを、高精度かつ強固に接着すること
ができた。またこの時、熱歪による酸化アルミニウムの
変形等は見られなかった。
【0040】実施例6 分局処理を行った厚み200μmのポリフッ化ビニリデ
ン樹脂フィルムの表面に、スパッタリング法により、厚
み0.06μmのアルミ薄膜を形成した。次に形成した
アルミ薄膜にPイオンを加速電圧40KeV、注入量
2.8×1014atm/cm2 の条件でイオンプランと
した。
【0041】一方、厚み800μmのSi単結晶基板の
表面、ジクロロシランおよびアンモニアガスを原料とし
たLPCVD法により、厚み0.06μmのSi窒化膜
を形成した。
【0042】次に、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム
表面上のアルミ薄膜とSi基板上のSi窒化膜とが相対
向するように重ね、直流電源の負極をSi基板に接続
し、正極をアルミ薄膜に接続した。
【0043】次に、Si基板側より波長10.6μm、
照射強度2.5W/cm2 の炭酸ガスレーザを照射し、
同時にSi基板をアルミ薄膜との間に40Vの電圧を1
0分間印加したところ、Si窒化膜、及びアルミ薄膜を
介して、Si基板と、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィル
ムとを高精度かつ強固に接着することができた。
【0044】実施例7 次に、本発明の接着方法を用いた振動ジャイロデバイス
について、実施例をあげて詳細に説明する。図3は本発
明の振動ジャイロデバイスの実施例を示す構造図であ
る。図3において、201はSi単結晶基板、202は
励振駆動部、及び検出部が形成された梁部、203,2
04はエッチングにより除去された空隙部、205は励
振用圧電素子(PZT)、206は検出用ピエゾ抵抗素
子、207はリード電極、208はリード電極引出部、
209は角速度の検知軸、210は単体センサ部であ
る。
【0045】本実施例においては、励振用圧電素子20
5に一定の交流電圧を印加することにより、梁部202
を矢印Xの方向に振動させる。検知軸209回りの角速
度が振動している梁部202に加わると、梁部202は
矢印Fの方向にコリオリ力を受け、同方向にたわみ変形
する。この時、この歪量を、梁部202の両側に形成さ
れた検出用ピエゾ抵抗素子206を用いて検出する。ま
たデバイスに作用する外部の振動や加速度、重力などの
影響を除去するため、二個のセンサを使用し、互いに位
相が180°異なった同一の振幅、周波数で駆動する。
本実施例のセンサはSi単結晶基板をエッチング加工す
ることにより作製される。以下、本実施例のセンサの作
製方法を説明する。
【0046】1mm厚の<100>方位のn型単結晶S
i基板に所望のSi酸化膜を形成した後、一部をエッチ
ング除去し、ピエゾ抵抗素子パターンを形成し、イオン
注入法を用いてp型の検出用ピエゾ抵抗素子206を形
成した。次に、Si基板をエッチング加工して梁部20
2、及び空隙部203,204を形成した。なお、非エ
ッチング部にはSi窒化膜を形成し、これをマスクとし
た。Si基板上のSi窒化膜を所望のパターンを残して
除去した後、レジストパターニングを行ない、蒸着法及
びリフトオフ法を用いてリード電極207を形成した。
【0047】一方、分極処理を行なった厚み250μm
のPZTの表面に、シランガスを原料としたプラズマC
VD法により厚み0.1μmのSi薄膜を形成した後、
Si薄膜にAsイオンを加速電圧50KeV、注入量
4.7×1014atm/cm2の条件でイオンインプラ
ントした。次に、Si薄膜上に、スパッタリング法によ
り厚み0.07μmのSi酸化膜を形成した。また、P
ZTのもう一方の表面には蒸着法により電極用のアルミ
薄膜を形成した。次にこれをSi基板上に、Si酸化膜
とSi基板とが相対向するように重合し、Si基板側よ
り波長10.6μm、照射強度5.0W/cm2 の炭酸
ガスレーザを照射し、同時にSi基板とSi薄膜との間
に15Vの電圧を10分間印加して両者の接着を行なっ
た。このあと所望の大きさにセンサをSi基板より切り
出し、単体センサ部210を作製した。なお単体センサ
部の外寸は15mm×20mmとした。
【0048】このようにして作製した単体センサ部21
0 2個を相対向するように重ね、幅2mm、厚さ0.
5mmのテフロン枠シートを間にはさみ、エポキシ系接
着剤を用いて加圧接着し、2個の単体センサ部から成る
センサを作製した。このセンサを共振周波数で駆動し、
検出用ピエゾ抵抗素子206の抵抗差を検出したとこ
ろ、検知軸209回りの角速度を良好に検出することが
できた。
【0049】なお、上記実施例においては歪量の検出に
ピエゾ抵抗素子を用いたが、PZT、ZnO等の圧電素
子を用いても同様の効果が得られた。
【0050】実施例8 次に、本発明の接着方法を用いた振動ジャイロデバイス
について、別の実施例について詳細に説明する。図4〜
図5は、本発明の振動ジャイロデバイスの他の実施例を
示すものであり、図4は、本実施例の振動ジャイロデバ
イスの構造図、図5は、本実施例の振動ジャイロデバイ
スの作製方法を示す図である。
【0051】図4において、301は、Si単結晶基板
であり、302は重り部、303は、検出用梁部、30
4は、エッチング除去して形成した空隙部、305は、
検出用圧電素子(ZnO)、306は上下方向の振動が
可能な駆動構造部、307は、駆動源である励振用圧電
素子(PZT)、308はリード電極、309はリード
電極引出部、310は角速度の検地軸、311は単体セ
ンサ部である。
【0052】本実施例においては、励振用圧電素子30
7に、一定の交流電圧を印加することにより、駆動構造
部306を矢印Xの方向に振動させ、重り部302及び
検出用梁部303を振動させる。このとき、駆動周波数
が所望の値となるように励振用圧電素子307に印加す
る交流電圧を駆動回路(図示せず)で調整し、一定の振
動が得られるようにする。
【0053】検地軸310の回りの角速度が振動してい
る重り部202、及び検出用梁部303に加わると、重
り部302及び検出用梁部303は、矢印Fの方向にコ
リオリカを受け、検出用梁部303は、同方向にたわみ
変形する。この時、この歪量を、検出用梁部の中立軸の
両側に形成した2つの検出用圧電素子305の出力電圧
の差により検出する。
【0054】又、デバイスに作用する外部の振動や加速
度、重力などの影響を除去するため、二対のセンサを使
用し、互いに位相が180゜異なった同一の振幅、周波
数で駆動する。
【0055】本実施例においては、重り部302、検出
用梁部303は1mm厚の<100>包囲のn型単結晶
Si基板から異方性エッチングによって一体的に形成し
ている。次に、この作製方法について、図5を用いて詳
細に説明する。
【0056】図5において、401はSi単結晶基板、
402は、Si窒化膜、403は、検出用重り部302
及び梁部303を形成するためのエッチング部、404
は、Si(111)面、405は駆動構造部306を形
成するためのエッチング部、406は垂直エッチング
面、407は駆動用片持ち梁部、408はZnO、40
9は、検出用金電極410はPZT、411はSi薄
膜、412は駆動用金電極である。
【0057】図5(a)に示すように、Si単結晶基板
401の表面に、ジクロロシランおよびアンモニアガス
を原料としたLPCVD法を用いて、厚み0.2μmの
Si窒化膜402を形成した。次に、図5(b)に示す
ように、両面マスクアライナー装置を用いたフォトリソ
グラフィー法により、基板両面の検出用重り部302及
び梁部303を形成するためのエッチング部403のS
i窒化膜を除去した。なお、Si窒化膜の除去は、四フ
ッ化炭素を用いた反応性イオンエッチング法により行っ
た。この基板を約110℃に加熱した水酸化カリウム水
溶液で所望時間エッチングを行い、図5(c)に示す状
態を得た。ここで、シリコンの(111)結晶面404
は結晶面によるエッチング速度の違いにより出現する。
次に、図5(d)に示す様に検知部を形成した平板部を
上下方向に駆動する駆動機構である片持ち梁部306の
厚みを調整し所望の駆動周波数とするための梁部のエッ
チングを行うため、Si窒化膜405のエッチング部の
パターニングを行い、再び加熱した水酸化カリウム水溶
液によりエッチングを行った。図5(e)における40
7はこのエッチングにより形成された梁部であり、エッ
チング時において、重り部302梁部303のエッチン
グによりほぼ垂直断面が得られる時間と所望の駆動用梁
部の厚みが得られる時間を一致させることにより所望の
センサ構造体の形成が可能となる。また、本実施例で
は、エッチング溶液として水酸化カリウムを用いたが、
ヒドラジン、エチレンジアミンピロカテコール、テトラ
メチルアンモニウムハイドロオキサイド等のシリコンの
異方性エッチングを示すエッチング液を用いることがで
きる。
【0058】次に、梁部303上及びSi窒化膜402
上に電極用のレジストパターニングを行った後、蒸着法
およびリフトオフ法を用いて、検出用金電極409及び
リード電極(図示せず)を所望のパターンに形成した。
検出用金電極409上にZnO膜408をアルゴン、酸
素雰囲気中でスパッタリング法により形成し、ZnO4
08上にも検出用金電極409を形成して、図5(f)
に示す状態を得た。
【0059】一方、分極処理を行った厚み300μmの
PZT410の一方の表面に、シランガスを原料とした
プラズマCVD法により、厚みO.O7μmのSi薄膜
411を形成した後、Si薄膜411にPイオンを加速
電圧50KeV、注入量6.2×1014atm/cm2
の条件でイオンインプラントした。次に、PZT410
の他方の表面に、駆動用金電極412を蒸着法により形
成し、図5(g)に示す状態を得た。
【0060】次に、図5(h)に示すように、図5
(f)にしめした構造体と図5(g)に示した構造体と
を重ね、200℃に加熱した状態で、Si基板401側
より波長10.6μm、照射強度2.0W/cm2 の炭
酸ガスレーザを照射し、同時にSi基板401とSi薄
膜411との間に30Vの電圧を10分間印加し、両者
の接着を行った。このあと、所望の大きさにセンサをS
i基板より切り出し、単体センサ部411を作成した。
なお、本実施例においては、単体センサ部311の外寸
は15mm×15mmとした。また、本実施例において
は、検出用圧電素子をスパッタリング法により形成した
が、10μm程度の厚みに加工した圧電性セラミックス
を本発明の接着方法を用いて接着することにより形成し
てもよい。このようにして作成した単体センサ部31
1、2個を相対するように重ね、幅2mm、厚さ0.5
mmのテフロン枠シートを間にはさみ、エポキシ系接着
剤を用いて加圧接着し、2個の単体センサ部から成るセ
ンサを作成した。このセンサを共振周波数で駆動し、図
3における2つの検出用圧電素子の出力電圧差を検出し
たところ、検知軸310回りの角速度を良好に検出する
ことができた。
【0061】実施例9 図6は、本発明の振動ジャイロデバイスの更に他の実施
例を示す構造図であり、図6において、501はSi単
結晶基板、502は検出部、503は検出コイル、50
4は梁部、505a、505bは駆動構造部、506
a、506bは励振用圧電素子、(PZT)、507は
リード電極、508はリード電極引出部、509は角速
度の検知軸、510は単体センサ部である。
【0062】本実施例においては、励振用圧電素子50
6a、506bに互いに逆位相の交流電圧を印加するこ
とにより、駆動構造部505a、505bをそれぞれ矢
印X方向、X’方向に逆方向に振動させる。検知軸50
9回りの方向に角速度が加わると、検出部502は、矢
印Fの方向にコリオリカを受け、同方向に振動する。矢
印Bは、磁界の方向であり、Si基板501と一体に動
く部材に取付けられた永久磁石等に供給される。検出コ
イル503の矢印Fの方向の振動により、検出コイル5
03には、この磁束Bを周期的に切ることになり、検出
コイル503には、、振動の速度に比例した交流信号が
誘起され、この信号より角速度を検出することができ
る。
【0063】本実施例のセンサはSi単結晶基板をエッ
チング加工することにより作製され、作製方法は、図5
に示した実施例8の作成方法に準拠するものである。以
下、作製方法を簡単に説明する。
【0064】1mm厚の<100>方位のn型単結晶S
i基板をエッチング加工し、検出部502、梁部504
及び駆動構造部505a、505bを形成した。
【0065】なお、非エッチング部には、Si窒化膜を
形成し、マスクとした。次にレジストパターニングを行
った後、蒸着法及びリフトオフ法を用いて検出コイル5
03、及びリード電極507を作成した。
【0066】一方、分極処理を行った厚み200μmの
PZTの両面に蒸着法により、厚み0.1μmのアルミ
薄膜を形成した後、一方のアルミ薄膜にBイオンを加速
電圧30KeV、注入量2.4×1014atm/cm2
の条件でイオンインプラントした。
【0067】次に、駆動構造部505a、505bに形
成されたSi窒化膜上に、上記アルミ薄膜を形成したP
ZTを、Si窒化膜とイオンインプラントしたアルミ薄
膜とが相対抗するように重合し、Si基板側より波長1
0.6μm、照射強度2.5W/cm2 の炭酸ガスレー
ザを照射し、同時にSi基板とイオンインプラントした
アルミ薄膜との間に30Vの電圧を8分間印加し、両者
の接着を行った。このあと所望の大きさにセンサをSi
基板より切り出し、単体センサ部510を作成した。な
お、本実施例においては、単体センサ部の外寸は、25
mm×25mmとした。
【0068】このようにして作成した単体センサ510
に磁束Bを供給するための永久磁石を取り付けた後、単
体センサ510、2個を相対向するように重ね、幅2m
m、厚さ0.5mmのテフロン枠シートを間にはさみ、
エポキシ系接着剤を用いて加圧接着し、2個の単体セン
サ部から成るセンサを作製した。このセンサを共振周波
数で駆動し、検出コイル503を用いて、出力信号を検
出したところ、検知軸509回りの角速度を良好に検出
することができた。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、導電
体基板と絶縁体との接着を高精度かつ強固に行なうこと
ができる。また、光照射陽極接合を行なうことにより、
低温での接着が可能となるため、熱歪による変形や剥れ
を防止することができ、導電体基板と熱膨張係数の異な
る絶縁体との接着が可能となる。
【0070】また、本発明の接着方法を用いた振動ジャ
イロデバイスにおいては、振動子と励振駆動部、振動子
と振動検出部との接着を高精度に行なうことができると
共に、接着部での振動の吸収を低減することができるた
め、デバイスの信頼性の向上及び高感度化を達成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接着方法を示す概略図
【図2】本発明の別の接着方法を示す概略図
【図3】本発明の振動ジャイロデバイスの実施例を示す
構造図
【図4】本発明の振動ジャイロデバイスの他の例を示す
構造図
【図5】本発明の図4に示す振動ジャイロデバイスの作
製方法を示す。
【図6】本発明の振動ジャイロデバイスの他の実施例を
示す斜視図
【符号の説明】
1 絶縁体 2 導電性薄膜あるいは導電性薄膜になるべき薄膜 3 導電体基板 4 絶縁性薄膜 5 直流電源 6 ヒーター 7 光源 201 Si基板 202 梁部 203,204 空隙部 205 励振用圧電素子 206 検出用ピエゾ抵抗素子 207 リード電極 208 リード電極引出部 209 角速度の検知軸 210 単体センサ部 301 Si単結晶基板 302 重り部 303 検出用梁部 304 空隙部 305 検出用圧電素子 306 駆動構造部 307 励振用圧電素子 308 リード電極 309 リード電極引出部 310 角速度の検知軸 311 単体センサ部 401 Si単結晶基板 402 Si窒化膜 403 検出用重り部 404 Si(111)面 405 駆動構造部 406 垂直エッチング面 407 駆動用片持ち梁部 408 ZnO 409 検出用金電極 410 PZT 411 Si薄膜 412 駆動用金電極 501 Si単結晶基板 502 検出部 503 検出コイル 504 梁部 505a 駆動構造部 505b 駆動構造部 506a 励振用圧電素子 506b 励振用圧電素子 507 リード電極 508 リード電極引出部 509 角速度の検知軸 510 単体センサ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 隆行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動イオンを含まない絶縁体表面上に導
    電性薄膜を形成する工程と絶縁体との間の接着力を強固
    にするイオン種をインプラントする工程と該導電性薄膜
    上に絶縁性薄膜を形成する工程と次いで該絶縁性薄膜と
    導電体基板とを相対向させ重合させた状態で該導電性薄
    膜と導電体基板との間に電圧を印加し、陽極接合を行う
    工程とからなることを特徴とする導電体基板と絶縁体と
    の接着方法。
  2. 【請求項2】 可動イオンを含まない絶縁体表面上に導
    電性薄膜を形成する工程と絶縁体との間の接着力を強固
    にするイオン種をインプラントする工程と導電体基板上
    に絶縁性薄膜を形成する工程と次いで前記絶縁体表面上
    の導電性薄膜と導電体基板上の絶縁性薄膜とを相対向さ
    せ重合させた状態で該導電性薄膜と導電体基板との間に
    電圧を印加し、陽極接合を行う工程とからなることを特
    徴とする導電体基板と絶縁体との接着方法
  3. 【請求項3】 エッチング加工により振動子を形成した
    導電体基板上に圧電性セラミックス等可動イオンを含ま
    ない絶縁体からなる励振駆動部および/又は圧電性セラ
    ミックス等可動イオンを含まない絶縁体からなる駆動検
    出部が積層された構造を有する振動ジャイロデバイスで
    あって、該導電体基板と該圧電性セラミックス等可動イ
    オンを含まない絶縁体とが請求項1又は2記載の接着方
    法により接着されたものであることを特徴とする振動ジ
    ャイロデバイス。
  4. 【請求項4】 陽極接合が光照射陽極接合である請求項
    1又は2記載の導電体基板と絶縁体との接着方法
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