JPH06286768A - 開封防止シール - Google Patents

開封防止シール

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JPH06286768A
JPH06286768A JP5073932A JP7393293A JPH06286768A JP H06286768 A JPH06286768 A JP H06286768A JP 5073932 A JP5073932 A JP 5073932A JP 7393293 A JP7393293 A JP 7393293A JP H06286768 A JPH06286768 A JP H06286768A
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高志 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、切断による切断面が着色層の断面が
露出し、その2つの色の断面と透明保護層からの色が異
なって見えて視認し易くなり、また接着の強弱により剥
離から生じる形状変化を視認できることにより、シール
の不正剥離、シールの切断等の不正行為の有無を容易に
確認可能とし、またシールの真偽を判別できることを最
も主要な目的としている。 【構成】本発明は、物品の開封部分に貼付される開封防
止シールにおいて、基材層上に、第1の着色層、透明剥
離層、第1の着色層と異なる色相である第2の着色層、
透明保護層を順次積層し、かつラミネートしてなるシー
ル本体と、シール本体の基材層側に形成された接着層と
を備えて成ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、封印の必要とする物品
の開封部分に貼付けて用いられる開封防止シールに係
り、特にシールの切断面を容易に視認でき、その物品の
不正開封の発生の有無を容易に確認することができ、ま
たそのシールが本物であるか模倣品であるかを判別する
ことが可能な開封防止シールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、箱や容器等の内容物の取り替え、
抜き取り、またはコンピュータ部品等の部品の差し替え
を防止するための封印の目的として、箱や容器の不正な
開封や部品の差し替えの有無が確認できる開封防止シー
ル、例えば粘着強度の差を利用したシールや粘着面側
に、レインボウホログラム等レリーフ型のホログラムが
形成されたシールがある。
【0003】これによれば、前者は、シールを剥がすと
開封されたことを示す文字、模様等が、シール貼着面お
よびシール面に生じ、また後者は、ホログラム面にある
反射層が粘着面とシール面の両面でランダムな剥離状態
となるため、これらを元の状態に再現することは困難で
あることから、不正な開封による取り替え、抜き取り、
差し替えを察知することができ、事実上不正を防止して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、不正な
開封を目的として、その痕跡を残さずにシールを剥がす
ことは困難であるが、例えば鋭利な刃物等でシールを切
断し、内容物の取り替え、抜き取りを行なった後に、再
度貼り直すことが行なわれている。特に、多数の物品を
保管する上で、全てのものの開封の有無を確認する場
合、封印された部品の差し替えの有無を確認する場合に
は、その切断面が巧妙に隠蔽されていると見過ごしてし
まうことがあり、不正を防止するだけでなく、その不正
を早期に発見することを困難としている。
【0005】そこで、本発明は上述のような問題を解決
するために成されたもので、シールの不正剥離、シール
の切断等の不正行為の有無を容易に確認可能とし、シー
ルの真偽を判別することが可能な開封防止シールを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、物品の開封部分に貼付される開封防止シールにお
いて、まず、請求項1に記載の発明では、基材層上に、
第1の着色層、透明剥離層、第1の着色層と異なる色相
である第2の着色層、透明保護層を順次積層し、かつラ
ミネートしてなるシール本体と、シール本体の基材層側
に形成された接着層とを備えて成る。
【0007】また、請求項2に記載の発明では、基材層
上の一部に、第1の着色層、透明剥離層、第1の着色層
と異なる色相である第2の着色層を順次積層すると共
に、第1の着色層、透明剥離層、および第2の着色層よ
り大きな透明保護層で被覆し、かつラミネートしてなる
シール本体と、シール本体の基材層側に形成された接着
層とを備えて成る。
【0008】さらに、請求項3に記載の発明では、一方
にホログラム記録面を有し、光反射層が積層された基材
層上の一部に、第1の着色層、透明剥離層、第1の着色
層と異なる色相である第2の着色層、透明保護層を順次
積層し、かつラミネートしてなるシール本体と、シール
本体の基材層側に形成された接着層とを備えて成る。さ
らにまた、請求項4に記載の発明では、一方にホログラ
ム記録面を有し、光反射層が積層された基材層上の一部
に、第1の着色層、透明剥離層、第1の着色層と異なる
色相である第2の着色層を順次積層すると共に、第1の
着色層、透明剥離層、および第2の着色層より大きな透
明保護層で被覆し、かつラミネートしてなるシール本体
と、シール本体の基材層側に形成された接着層とを備え
て成る。
【0009】ここで、特に上記請求項1または2に記載
の開封防止シールにおいて、シール本体の基材層に接着
層を介して光反射層、ホログラム形成層を積層して成
る。また、上記請求項1ないし4のいずれか1項に記載
の開封防止シールにおいて、透明剥離層と着色層との間
の接着強度が接着層の強度よりも弱くしている。さら
に、上記透明保護層を着色層とすることにより、第2の
着色層を不要とする。
【0010】さらにまた、上記基材層を着色層とするこ
とにより、第1の着色層を不要とする。
【0011】
【作用】従って、本発明の開封防止シールにおいては、
基材層上に、第1の着色層と透明剥離層と第1の着色層
と異なる色相である第2の着色層と透明保護層とが順次
積層され、かつラミネートされたシール本体が接着層を
介して接着されることにより、物品の開封部分に貼付さ
れたシールを、例えば鋭利なカッター、剃刀等で切断す
ると、透明剥離層が第1の着色層から剥離した状態とな
り、切断部分の透明保護層が浮いた状態となり、切断部
分は第1の着色層および第2の着色層が見えるが、その
他の部分の色は、例えば透明保護層等は第1および第2
の着色層の重ね合わさった色相と異なって見える。これ
により、容易にその切断箇所が視認できる。
【0012】また、本発明の開封防止シールを剥離しよ
うとすると、透明剥離層と着色層との間において剥離が
生じる。さらに、ホログラム形成層を積層することによ
り、本発明の開封防止シールを剥離しようとすると、ホ
ログラム形成層と物品の接着面との間で剥離が生じる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。図1は、本発明による開封防止シ
ールの構成例を示す断面図である。すなわち、図1に示
すように、本実施例の開封防止シール1は、基材層2上
に、第1の着色層3、透明剥離層4、第1の着色層3と
異なる色相である第2の着色層5、透明保護層6を順次
積層し、かつ熱ラミネートにより一体化されたシール本
体7を構成し、さらに接着層8を積層して構成してい
る。なお、図示しないが、物品等に貼付される際に剥が
される離型紙が、接着剤層8上に設けられている。
【0014】ここで、基材層2は、ポリ塩化ビニル、ポ
リスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカー
ボネート、アクリル、飽和ポリエステル等の熱可塑性プ
ラスチックフィルムまたはポリウレタン、不飽和ポリエ
ステル等の熱硬化性プラスチックフィルム、セルロース
アセテートブチレート樹脂、ニトロセルロース樹脂、エ
チルセルロース樹脂、メチルセルロース樹脂、あるいは
これらの複合樹脂、またはこれらの樹脂に少量のシリコ
ーン樹脂を混合した樹脂が用いられる。
【0015】また、第1の着色層3および第2の着色層
5は、例えば上記基材層2の樹脂からなるフィルムに、
所望の色を呈する染料または顔料を混入せしめたもの
や、所定の色を呈する印刷インキ(印刷インキは一般的
に染料や顔料からなる色料、各種ワックス類等の助剤、
ビヒクルからなる)により形成することができる。色と
しては、第1の着色層3をシアン、第2の着色層5をイ
エローとすると、一体化されたシール本体7の透明保護
層6側からはグリーンに見える。この着色層の組み合わ
せは、寒色と暖色のように対照的な組み合わせで色相の
違いが一目で識別可能な組み合わせの設定とすることが
好ましい。
【0016】さらに、透明剥離層4は、例えばアクリル
系樹脂、アクリル系樹脂ビニル系樹脂の混合物等を塗料
化し、バーコート、ブレードコート、エアナイフコー
ト、グラビアコート、ロールコート等のソルベントコー
ト法、あるいはスクリーン印刷法等の周知の塗料方法に
よる塗布を行なって乾燥することにより、厚さ1〜2μ
m程度の樹脂層を形成する。
【0017】また、透明保護層6は、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカ
ーボネート、アクリル、飽和ポリエステル等の熱可塑性
プラスチックフィルムまたはポリウレタン、不飽和ポリ
エステル等の熱硬化性プラスチックフィルム、セルロー
スアセテートブチレート樹脂、ニトロセルロース樹脂、
エチルセルロース樹脂、メチルセルロース樹脂、あるい
はこれらの複合樹脂、またはこれらの樹脂に少量のシリ
コーン樹脂を混合した樹脂が用いられ、約50〜100
μm程度の層厚が適当である。
【0018】さらに、接着層8は、アクリル系樹脂、ビ
ニル系樹脂等を主成分とする透明な粘着剤(感圧接着
剤)、もしくはドライ感熱接着剤、再湿粘着型接着剤、
ウェットエマルジョン型接着剤、ウェット溶剤型接着剤
を、バーコート、プレートコート、エアナイフコート、
グラビアコート、ロールコート等のソルベントコート
法、あるいはスクリーン印刷法等の既知の塗布方法によ
って、塗布厚0.5〜2μmに塗布し、形成する。な
お、接着層7の接着強度は、透明剥離層4のそれよりも
強いものである。
【0019】上記した基材層2上の第1の着色層3、透
明剥離層4、第2の着色層5、透明保護層6を順次積層
したシール本体7は、図2に示すように、その上下面に
それぞれフェロ板(表面が平滑なステンレス板、厚み
0.5〜1mm)20をセットし、両側より加熱加圧
し、熱ラミネート、すなわち真空蒸着させることによ
り、一体化させる。この熱ラミネートは、ホット&コー
ルドラミネートプレス機を用い、圧力20〜120(k
g/cm2 )、温度(摂氏130〜155度)の条件で
行なうことが好ましく、終了後にフェロ板を外す。
【0020】また、接着層8は、熱ラミネート後に形成
される。なお、加熱加圧に耐性のある接着剤であれば、
積層と共に形成してもよい。図3および図4は、本実施
例の開封防止シール1の使用例をそれぞれ示すものであ
る。すなわち、図3は、本実施例の開封防止シール1
を、例えばプラスチック、紙製の開閉式容器9の開封部
分に貼着したものであり、この開閉式容器9の開封時に
は、開封防止シール1を剥離または切断する必要があ
る。
【0021】また、図4は、本実施例の開封防止シール
1を、例えばコンピュータ等に用いられるROM等のI
Cチップ10が載せられたプリント基板11で、ICチ
ップ10をプリント基板11上に固定するように開封防
止シール1を貼着したものであり、このICチップ10
を差し替える等の目的のために取り外す際には、開封防
止シール1を剥離、切断して取り出す必要がある。な
お、図4では、プリント基板11上の配線パターンは、
その図示を省略している。
【0022】次に、以上のように構成した本実施例の開
封防止シール1の作用について、図5を用いて説明す
る。いま、開閉式容器9の開封部分を塞ぐ形で、開封防
止シール1が折り曲げて、角(エッジ部分)に貼り付け
られた開閉式容器9を開封するには、開封防止シール1
を剥がすか、あるいは切断するしかない。
【0023】しかしながら、この場合、開封防止シール
1の接着層8に、強粘着の接着材が使用されていること
により、開封防止シール1を剥がすことは困難である。
すなわち、無理に開封防止シール1を剥がそうとする
と、接着層8の接着材は、透明剥離層4の接着力よりも
接着力が強いので、透明剥離層4と第1の着色層3との
間で剥離を起こす。この際、透明剥離層4に、第1の着
色層3の一部が密着されるため、第1の着色層3が破壊
される。よって、開閉式容器9の開封部分を開けた後
に、再度閉封するために切断面を接着しても、上記から
もわかるように、第1の着色層3が破壊されているの
で、容易に切断面を発見できる。
【0024】従って、開封防止シール1を切断して、開
閉部分を開けなければならない。図5は、開封防止シー
ル1を切断した状態を示す断面図である。すなわち、開
閉式容器9の開封部分を開封しようとして、その開封部
分に貼付けられた開封防止シール1を、例えばカッター
等で切断した場合には、透明剥離層4が第1の着色層3
から剥離して透明保護層6が浮いた状態となって、切断
部分は第1の着色層3の色(シアン)および第2の着色
層5の色(イエロー)が見えるが、その他の部分の色
は、例えば透明保護層6等は、第1および第2の着色層
3および5の重ね合わさった色相、すなわちグリーンと
異なって見える。これにより、容易にその切断箇所が視
認可能となる。この場合、開封防止シール1の切断を丁
寧に行なったとしても、第1の着色層3は厚みが非常に
薄いので、破壊され易い。
【0025】これにより、容易に開閉式容器9の不正開
封の発生の有無を容易に確認することができ、開閉式容
器9の開封を防止することができる。なお、プリント基
板11上のICチップ10を差し替える場合について
も、同様の作用となる。上述したように、本実施例の開
封防止シール1は、基材層2上に、第1の着色層3、透
明剥離層4、第1の着色層3と異なる色相である第2の
着色層5、透明保護層6を順次積層し、かつ熱ラミネー
トにより一体化されたシール本体7を構成し、さらに接
着層8を積層して構成したものである。
【0026】従って、開閉式容器9を開封する際、ある
いはプリント基板11上のICチップ10を差し替える
際に、開閉式容器9の開封部分、あるいはプリント基板
11上に貼付けられた開封防止シール1を剥がそうとす
ると、透明剥離層4と第1の着色層3との間で剥離する
ため、再貼付けすることができない。また、開閉式容器
9の開封部分を開封、あるいはプリント基板11上のI
Cチップ10を差し替えしようとして、その開封部分、
あるいはプリント基板11上に貼付けられた開封防止シ
ール1を、例えばカッター等で切断した場合には、透明
剥離層4が第1の着色層3から剥離して透明保護層6が
浮いた状態となって、切断部分は第1の着色層3の色
(シアン)および第2の着色層5の色(イエロー)が見
えるが、その他の部分の色は、第1および第2の着色層
3および5の重ね合わさった色相、すなわちグリーンと
異なって見えるため、開封防止シール1は切断される
と、容易にその切断面が視認可能となる。
【0027】これにより、容易に開閉式容器9の不正開
封、プリント基板11上のICチップ10の不正差し替
えの発生の有無を容易に確認することができ、開閉式容
器9の開封、プリント基板11上のICチップ10の差
し替えを防止することができる。次に、本発明の他の実
施例について説明する。
【0028】図6は、本発明による開封防止シールの他
の構成例を示す断面図であり、図1と同一要素には同一
符号を付して示している。すなわち、図6に示すよう
に、本実施例の開封防止シール1は、基材層2上の一部
に、第1の着色層3、透明剥離層4、第1の着色層3と
異なる色相である第2の着色層5を順次積層すると共
に、第1の着色層3、透明剥離層4、および第2の着色
層5より大きな透明保護層6で被覆し、かつ熱ラミネー
トにより一体化されたシール本体7を構成し、さらに接
着層8を積層して構成している。なお、図示しないが、
物品等に貼付される際に剥がされる離型紙が、接着剤層
8上に設けられている。
【0029】ここで、基材層2、第1の着色層3、透明
剥離層4、第2の着色層5、透明保護層6、接着層8
は、それぞれ前記図1の場合と同様の材料からなる。本
実施例の開封防止シール1においても、前記図1の場合
と同様の作用効果が得られるものである。図7は、本発
明による開封防止シールの他の構成例を示す断面図であ
り、図1と同一要素には同一符号を付して示している。
【0030】すなわち、図7に示すように、本実施例の
開封防止シール1は、一方にホログラム記録面を有し、
光反射層12が積層された基材層2上の一部に、第1の
着色層3、透明剥離層4、第1の着色層3と異なる色相
である第2の着色層5、透明保護層6を順次積層し、か
つ熱ラミネートにより一体化されたシール本体7を構成
し、さらに接着層8を積層して構成している。なお、図
示しないが、物品等に貼付される際に剥がされる離型紙
が、接着剤層8上に設けられている。
【0031】ここで、基材層2、第1の着色層3、透明
剥離層4、第2の着色層5、透明保護層6、接着層8
は、それぞれ前記図1の場合と同様の材料からなる。ま
た、光反射層12は、表面の反射率が高い金属が好まし
く、例えばアルミニウム、スズ等の金属を、真空蒸着
法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等によ
って形成する。また、その厚さとしては、0.3〜1μ
m程度が好ましい。
【0032】本実施例の開封防止シール1においても、
前記図1および図6の場合と同様の作用効果が得られる
ことは勿論のこと、これに加えて、開封防止シール1本
体に、ホログラム面を内装しているため、そのシールが
本物であるか模倣品であるかを判別することも可能とな
る。図8は、本発明による開封防止シールの他の構成例
を示す断面図であり、図7と同一要素には同一符号を付
して示している。
【0033】すなわち、図8に示すように、本実施例の
開封防止シール1は、一方にホログラム記録面を有し、
光反射層12が積層された基材層2上の一部に、第1の
着色層3、透明剥離層4、第1の着色層3と異なる色相
である第2の着色層5を順次積層すると共に、第1の着
色層3、透明剥離層4、および第2の着色層5より大き
な透明保護層6で被覆し、かつ熱ラミネートにより一体
化されたシール本体7を構成し、さらに接着層8を積層
して構成している。なお、図示しないが、物品等に貼付
される際に剥がされる離型紙が、接着剤層8上に設けら
れている。
【0034】ここで、基材層2、第1の着色層3、透明
剥離層4、第2の着色層5、透明保護層6、接着層8、
光反射層12は、それぞれ前記図7の場合と同様の材料
からなる。本実施例の開封防止シール1においても、前
記図1の場合と同様の作用効果が得られることは勿論の
こと、これに加えて、開封防止シール1本体に、ホログ
ラム面を内装しているため、そのシールが本物であるか
模倣品であるかを判別することも可能となる。
【0035】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、次のようにしても実施できるものである。 (a)例えば、上記図1および図6の各実施例におい
て、シール本体7の基材層2に、接着層8を介して光反
射層、ホログラム形成層を積層して構成してもよい。こ
の場合、接着強度は、物品側<ホログラム形成層側≦透
明剥離層4と第1,第2の着色層3,5との間とする。
【0036】この場合、ホログラム形成層としては、レ
ーザー光再生型、白色光再生型等、通常のホログラムを
使用できる。一例として、エンボスによるレリーフ型の
ホログラム層としては、例えばアクリル系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、セルロースアセテート系樹脂、ニトロセルロ
ース系樹脂等を塗料化し、上記と同様のコート法によっ
て形成する。また、その厚さとしては、0.5〜2μm
程度が好ましく、ホログラム画像が形成されたニッケル
製のプレス版を、この樹脂層に対して加熱押圧すること
によって、ホログラム形成層を形成する。
【0037】(b)例えば、上記図1、図6、図7、お
よび図8の各実施例において、透明保護層6を着色層と
することにより、第2の着色層5を不要とすることが可
能である。 (c)例えば、上記図1、図6、図7、および図8の各
実施例において、基材層2を着色層とすることにより、
第1の着色層3を不要とすることが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
材層上に、第1の着色層、透明剥離層、第1の着色層と
異なる色相である第2の着色層、透明保護層を順次積層
し、かつラミネートしてなるシール本体と、シール本体
の基材層側に形成された接着層とを備えるか、または基
材層上の一部に、第1の着色層、透明剥離層、第1の着
色層と異なる色相である第2の着色層を順次積層すると
共に、第1の着色層、透明剥離層、および第2の着色層
より大きな透明保護層で被覆し、かつラミネートしてな
るシール本体と、シール本体の基材層側に形成された接
着層とを備えるか、あるいは一方にホログラム記録面を
有し、光反射層が積層された基材層上の一部に、第1の
着色層、透明剥離層、第1の着色層と異なる色相である
第2の着色層、透明保護層を順次積層し、かつラミネー
トしてなるシール本体と、シール本体の基材層側に形成
された接着層とを備えるか、もしくは一方にホログラム
記録面を有し、光反射層が積層された基材層上の一部
に、第1の着色層、透明剥離層、第1の着色層と異なる
色相である第2の着色層を順次積層すると共に、第1の
着色層、透明剥離層、および第2の着色層より大きな透
明保護層で被覆し、かつラミネートしてなるシール本体
と、シール本体の基材層側に形成された接着層とを備え
て構成したので、切断による切断面が着色層の断面が露
出し、その2つの色の断面と透明保護層からの色が異な
って見えて視認し易くなり、また接着の強弱により剥離
から生じる形状変化を視認できるため、シールの不正剥
離、シールの切断等の不正行為の有無を容易に確認可能
とし、シールの真偽を判別することが可能な開封防止シ
ールが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による開封防止シールの一実施例を示す
断面図。
【図2】同実施例におけるシール本体を一体化させる場
合の方法の一例を示す断面図。
【図3】同実施例における開封防止シールの使用方法を
説明するための外観斜視図。
【図4】同実施例における開封防止シールの使用方法を
説明するための外観斜視図。
【図5】同実施例における開封防止シールの作用を説明
するための断面図。
【図6】本発明による開封防止シールの他の実施例を示
す断面図。
【図7】本発明による開封防止シールの他の実施例を示
す断面図。
【図8】本発明による開封防止シールの他の実施例を示
す断面図。
【符号の説明】
1…開封防止シール、2…基材層、3…第1の着色層、
4…透明剥離層、5…第2の着色層、6…透明保護層、
7…シール本体、8…接着剤層、9…開閉式容器、10
…ICチップ、11…プリント基板、12…光反射層、
20…フェロ板。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品の開封部分に貼付される開封防止シ
    ールにおいて、 基材層上に、第1の着色層、透明剥離層、前記第1の着
    色層と異なる色相である第2の着色層、透明保護層を順
    次積層し、かつラミネートしてなるシール本体と、 前記シール本体の前記基材層側に形成された接着層と、 を備えて成ることを特徴とする開封防止シール。
  2. 【請求項2】 物品の開封部分に貼付される開封防止シ
    ールにおいて、 基材層上の一部に、第1の着色層、透明剥離層、前記第
    1の着色層と異なる色相である第2の着色層を順次積層
    すると共に、前記第1の着色層、透明剥離層、および第
    2の着色層より大きな透明保護層で被覆し、かつラミネ
    ートしてなるシール本体と、 前記シール本体の前記基材層側に形成された接着層と、 を備えて成ることを特徴とする開封防止シール。
  3. 【請求項3】 物品の開封部分に貼付される開封防止シ
    ールにおいて、 一方にホログラム記録面を有し、光反射層が積層された
    基材層上の一部に、第1の着色層、透明剥離層、前記第
    1の着色層と異なる色相である第2の着色層、透明保護
    層を順次積層し、かつラミネートしてなるシール本体
    と、 前記シール本体の前記基材層側に形成された接着層と、 を備えて成ることを特徴とする開封防止シール。
  4. 【請求項4】 物品の開封部分に貼付される開封防止シ
    ールにおいて、 一方にホログラム記録面を有し、光反射層が積層された
    基材層上の一部に、第1の着色層、透明剥離層、前記第
    1の着色層と異なる色相である第2の着色層を順次積層
    すると共に、前記第1の着色層、透明剥離層、および第
    2の着色層より大きな透明保護層で被覆し、かつラミネ
    ートしてなるシール本体と、 前記シール本体の前記基材層側に形成された接着層と、 を備えて成ることを特徴とする開封防止シール。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載の開封防止シー
    ルにおいて、 前記シール本体の基材層に接着層を介して光反射層、ホ
    ログラム形成層を積層して成ることを特徴とする開封防
    止シール。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の開封防止シールにおいて、 前記透明剥離層と着色層との間の接着強度が接着層の強
    度よりも弱いことを特徴とする開封防止シール。
  7. 【請求項7】 前記透明保護層を着色層とすることによ
    り、前記第2の着色層を不要とすることを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれか1項に記載の開封防止シー
    ル。
  8. 【請求項8】 前記基材層を着色層とすることにより、
    前記第1の着色層を不要とすることを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれか1項に記載の開封防止シール。
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