JPH06286655A - 車体のピラー構造 - Google Patents

車体のピラー構造

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JPH06286655A
JPH06286655A JP9704893A JP9704893A JPH06286655A JP H06286655 A JPH06286655 A JP H06286655A JP 9704893 A JP9704893 A JP 9704893A JP 9704893 A JP9704893 A JP 9704893A JP H06286655 A JPH06286655 A JP H06286655A
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JP
Japan
Prior art keywords
pillar
filler tube
opening
pillar outer
bulging
Prior art date
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Pending
Application number
JP9704893A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsumi Isozaki
立身 磯崎
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Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピラーの剛性低下を伴わずに、ピラーの下部
に燃料注入口を設けるようにした車体のピラー構造を提
供する。 【構成】 Bピラー4は、車室外側のピラーアウタ5
と、車室内側のピラーインナ6とを、前縁の全長に亙っ
て設けられた前縁フランジ7と後縁の全長に亙って設け
られた後縁フランジ8とで結合して構成されている。ピ
ラーアウタ4とピラーインナ5の下部には、車体1の後
方に膨出する膨出部9,10が各々形成されており、該
膨出部9,10内にフィラーチューブの配索空間14が
形成されている。Bピラー4の内部には、ピラーアウタ
レインフォース18が配置されており、配索空間14
は、前部においてピラーアウタレインフォース18によ
り閉鎖されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗降用開口部の後縁に
沿って起立する車体のピラー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車体ピラー構造としては、図5,
6に示したものが提案されている(実開昭57−163
419号公報参照)。すなわち、車体61は、所謂ワン
ボックス型車であって、両側部にはヒンジドア62によ
り開閉される前部乗降用開口部63と、スライドドア6
4により開閉される後部乗降用開口部65が設けられて
いる。この車体61には、前部乗降用開口部63の後縁
に沿って起立し、該前部乗降用開口部63と後部乗降用
開口部65とを仕切るBピラー66が設けられている。
【0003】該Bピラー66は、ピラーアウタ67とピ
ラーインナ68とを接合した閉断面形状に形成されてい
る。ピラーアウタ67の下部には、凹部71が設けら
れ、該凹部71には開口部69が設けられている。ま
た、Bピラー66の内部には、一端を図外の燃料タンク
に連通されたフィラーチューブ70が配索されており、
該フィラーチューブ70の他端に設けられた燃料注入口
74は、前記開口部69より凹部71内に突出してい
る。前記燃料注入口74には、フィラーキャップ72が
着脱自在に装着され、前記凹部71にはフィラーリッド
73が開閉自在に設けられている。
【0004】したがって、かかるピラー構造によれば、
Bピラー66の剛性を有効利用してフィラーチューブ7
0を保護することができ、車両の衝突時におけるフィラ
ーチューブ70の破損を防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにBピラー66の内部にフィラーチューブ70を配索
すると、Bピラー66の外部に燃料注入口74を突出さ
せるべく、ピラーアウタ67に開口部69を設けること
が必要となる。したがって、ピラーアウタ67とピラー
インナ68とを接合して、上下方向に延在する閉断面を
形成しているBピラー66は、前記開口部69が設けら
れている下部において、部分的に開断面となってしま
う。その結果、前述のように衝突時におけるフィラーチ
ューブ70を破損を防止し得る反面、Bピラー66の剛
性が低下し、車体の中心的な骨格部材であるBピラー6
6の剛性低下により、車体1全体の剛性が損なわれるば
かりでなく、きしみ音等の車体騒音の発生原因ともなる
ものであった。
【0006】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、ピラーの剛性低下を伴わずに、ピ
ラーの下部に燃料注入口を設けるようにした車体のピラ
ー構造を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、乗降用開口部の後縁に沿って起立
し、ピラーアウタとピラーインナとを接合して上下方向
の閉断面を形成するピラーにおいて、前記ピラーアウタ
とピラーインナの下部に、後方へ膨出してフィラーチュ
ーブの配索空間を形成する膨出部を設け、前記ピラーア
ウタの膨出部に、前記フィラーチューブの端部に設けら
れた燃料注入口を外部に突出させる開口部を設ける一
方、前記ピラーの内部には、前記ピラーアウタとピラー
インナとに接合されて、前記配索空間の前部を閉鎖する
補強部材を設けてある。
【0008】
【作用】前記構成において、フィラーチューブの配索空
間は、ピラーを構成するピラーアウタとピラーインナと
に設けられた膨出部により形成されることから、ピラー
が有する剛性によりフィラーチューブは保護される。こ
こで、前記配索空間内にフィラーチューブを配索する
と、ピラーアウタの膨出部には、フィラーチューブの端
部に設けられている燃料注入口を外部に突出させるため
の開口部を設けることが必要となる。したがって、ピラ
ーアウタに前記開口部が設けられることにより、前記配
索空間は開断面となる。
【0009】しかし、この開断面である配索空間は、ピ
ラーアウタとピラーインナに両端を結合された補強部材
により前部を閉鎖される。したがって、ピラーインナと
ピラーアウタの膨出部を除く前部には、部分的な開断面
を有さない上下方向の閉断面が残存する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図にしたがって説
明する。図1は、本実施例にかかるワンボックス型車の
車体右側部、つまりスライドドアがない側を車室内側か
ら見た図である。すなわち、車体1には、図示しないヒ
ンジドアにより開閉される運転席側の乗降用開口部2が
設けられている。該乗降用開口部2は、前後方向に延在
するサイドシル3によって下縁部が形成されているとと
もに、上下方向に延在するBピラー4によって後縁部が
形成されている。該Bピラー4は、車室外側のピラーア
ウタ5と、車室内側のピラーインナ6とを、前縁の全長
に亙って設けられた前縁フランジ7と後縁の全長に亙っ
て設けられた後縁フランジ8とで結合して構成されてい
る。
【0011】このピラーアウタ5とピラーインナ6の下
部には、車体1の後方に膨出する膨出部9,10が各々
形成されており、該膨出部9,10内には図2〜4に示
したように、配索空間14が形成されている。前記ピラ
ーアウタ5の膨出部9には、その上部に円形の外側開口
部11が形成されており、前記ピラーインナ6の膨出部
10には、その下端部に矩形の内側開口部12が形成さ
れている。該内側開口部12は、図4に示したように、
前縁部12aが後縁部12bより車体内側に変位した形
態である。したがって、これより前縁部12aと後縁部
12b間に段差dが形成され、該後縁部12bにはエク
ステンションリアフロアパネル24の前端部が結合され
ている。
【0012】また、図2に示したように、前記内側開口
部12の上縁には、フロアパネル13の端部が結合さ
れ、よって、内側開口部12はフロアパネル13より下
部において、車室外に面している。該フロアパネル13
の下部には、図示しない燃料タンクが配置されており、
該燃料タンクにはフィラーチューブ15の一端が連通さ
れている。
【0013】該フィラーチューブ15は、前記内側開口
部12を介して、配索空間14内に配索されており、他
端部には燃料注入口16が設けられている。該燃料注入
口16は、前記外側開口部11に挿通されて、配索空間
14の外部に突設されているとともに、フィラーキャッ
プ17が着脱自在に装着されている。
【0014】一方、Bピラー4の内部には、図1に示し
たように、補強部材としてのピラーアウタレインフォー
ス18が配置されている。該ピラーアウタレインフォー
ス18は、前記膨出部9,10の基端全長に亙る長尺状
の部材であって、図3,4に示したように、横壁部19
と、該横壁部19の両端縁に形成された外側フランジ2
0及び内側フランジ21とで構成されている。
【0015】そして、外側フランジ20にあっては、ピ
ラーアウタ5の膨出部9の基部に結合され、内側フラン
ジ21にあっては、ピラーインナ6の膨出部10の基部
に結合されている。これにより、配索空間14は、前部
においてピラーアウタレインフォース18により閉鎖さ
れ、その結果、Bピラー4の内部には、ピラーアウタレ
インフォース18より前方において、上端部から下端部
まで至る閉断面23が隔成されている。
【0016】他方、図2に示したように、ピラーアウタ
5の膨出部9は、車体1の外壁を形成するアウタパネル
25により隠蔽されている。該アウタパネル25には、
前記フィラーキャップ17を受容する凹部26が設けら
れており、該凹部26にはフィラーリッド27が開閉自
在に設けられている。
【0017】以上の構成にかかる本実施例において、フ
ィラーチューブ15の配索空間14は、Bピラー4を構
成するピラーアウタ5とピラーインナ6とに設けられた
膨出部9,10により形成されている。したがって、か
かる配索空間14内に位置するフィラーチューブ15
は、車体骨格部材であるBピラー4が有する剛性により
保護される。
【0018】また、前記膨出部9,10は、ピラーアウ
タ5とピラーインナ6の後部に設けられ、よって、配索
空間14は前記閉断面23の後部に位置している。した
がって、前面衝突時にBピラー4に車体後部方向の荷重
が入力されても、前部の閉断面23の剛性により、配索
空間14の変形は阻止され、フィラーチューブ15の損
傷を回避することができる。
【0019】しかし、このように配索空間14内にフィ
ラーチューブ15を配索すると、ピラーアウタ5の膨出
部9には、燃料注入口16を外部に突出させるための外
側開口部11を設けることが必要となる。また、ピラー
インナ6の膨出部10には、フィラーチューブ15を燃
料タンクに連通させるための配索経路として、内側開口
部12を設けることが必要となり、したがって、配索空
間14は必要的に開断面となる。
【0020】しかし、この開断面である配索空間14
は、前記ピラーアウタレインフォース18により前部を
閉鎖され、その結果Bピラー4には、前述のようにピラ
ーアウタレインフォース18より前方において、上端部
から下端部まで至る閉断面23を残存させることができ
る。よって、Bピラー4の下部に燃料注入口16を配置
するレイアウトを採用しても、Bピラー4の剛性が低下
することはない。このため、車体の中心的な骨格部材で
あるBピラー4の剛性低下に起因する、車体1全体の剛
性低下や、きしみ音等の車体騒音の発生なく、前記レイ
アウトの採用が可能となる。
【0021】なお、前述のように内側開口部12の前縁
部12aと後縁部12b間に段差dが形成されている。
したがって、悪路走行時に前輪により跳ね上げられた飛
石が到来した場合には、前縁部12a側の外面が、飛石
の後縁部12bへの激突を防止する。よって、後縁部1
2bを飛石から保護して、飛石との接触による傷の発
生、及び傷の発生に起因する早期錆の発生を防止するこ
とができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ピラーア
ウタとピラーインナの下部に、後方へ膨出してフィラー
チューブの配索空間を形成する膨出部を設け、ピラーの
内部には、前記ピラーアウタとピラーインナとに接合さ
れて、前記配索空間の前部を閉鎖する補強部材を設ける
ようにした。よって、ピラーアウタの膨出部に、フィラ
ーチューブの端部に設けられている燃料注入口を外部に
突出させる開口部を設けても、補強部材より前部におい
てピラーの全長に亙る閉断面を残存させることができ
る。
【0023】その結果、車体の中心的な骨格部材である
ピラーの剛性低下や、これに起因する車体全体の剛性低
下、きしみ音等の車体騒音の発生を伴わずに、ピラーの
剛性を有効に利用して、フィラーチューブを保護し、車
両衝突時におけるフィラーチューブの損傷を回避するこ
とができる。また、フィラーチューブの配索空間を、後
方に膨出させた膨出部により形成したことから、前面衝
突時にピラーに車体後部方向の荷重が入力されても、前
部の閉断面の剛性により、配索空間の変形が阻止され、
前面衝突時におけるフィラーチューブの保護性能を飛躍
的に増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかるワンボックス型車の車体右側
部を車室内側から見た図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図4】図1のC−C線に沿う断面図である。
【図5】ワンボックス型車の車体側面図である。
【図6】従来構造を示す図5のD−D線に沿う断面図で
ある。
【符号の説明】
1 車体 2 乗降用開口部 4 Bピラー 5 ピラーアウタ 6 ピラーインナ 9 膨出部 10 膨出部 14 配索空間 15 フィラーチューブ 16 燃料注入口 18 ピラーアウタレインフォース(補強部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗降用開口部の後縁に沿って起立し、ピ
    ラーアウタとピラーインナとを接合して上下方向の閉断
    面を形成するピラーにおいて、前記ピラーアウタとピラ
    ーインナの下部に、後方へ膨出してフィラーチューブの
    配索空間を形成する膨出部を設け、前記ピラーアウタの
    膨出部に、前記フィラーチューブの端部に設けられた燃
    料注入口を外部に突出させる開口部を設ける一方、前記
    ピラーの内部には、前記ピラーアウタとピラーインナと
    に接合されて、前記配索空間の前部を閉鎖する補強部材
    を設けたことを特徴とする車体のピラー構造。
JP9704893A 1993-03-31 1993-03-31 車体のピラー構造 Pending JPH06286655A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009031264A1 (en) * 2007-09-07 2009-03-12 Nissan Motor Co., Ltd. Vehicle body
JP2010234962A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Suzuki Motor Corp 車体のピラー構造
CN103612668A (zh) * 2013-12-09 2014-03-05 安徽江淮汽车股份有限公司 一种轻客车身加油口结构

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