JPH0628632Y2 - たたみ込みシヤツタ− - Google Patents

たたみ込みシヤツタ−

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JPH0628632Y2
JPH0628632Y2 JP13292586U JP13292586U JPH0628632Y2 JP H0628632 Y2 JPH0628632 Y2 JP H0628632Y2 JP 13292586 U JP13292586 U JP 13292586U JP 13292586 U JP13292586 U JP 13292586U JP H0628632 Y2 JPH0628632 Y2 JP H0628632Y2
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JP
Japan
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slat
link
drive shaft
tilt
coil spring
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JP13292586U
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晴也 阿保
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Tachikawa Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) この考案は家屋の出入口や窓等に設置されるシャッター
に関するものであり、特にその開放時にはスラットを上
部へたたみ込んで収納するたたみ込みシャッターに関す
るものである。
(従来の技術) 従来、シャッターの一種類としてスラットの両側を紐あ
るいはワイヤ等の連結部材で連結して上下に多数段吊下
支持し、その連結部材を両側のガイドレール内で昇降す
ることによりスラットを昇降させるとともに、各スラッ
トを同位相で角度調節可能としたものがある。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、上記のようなシャッターでは各スラットはそ
れぞれ独立して連結部材に支持されているためシャッタ
ーを全閉状態としてもボトムスラットを窓枠等に設けら
れた水切板に強く圧接することはできず、雨、風が侵入
し易いという問題点があった。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) この考案は上記問題点を解決するために、スラットの両
側に位置するガイドレール内にリンケージ機構を内装
し、上下に多数段のスラットをそのリンケージ機構に等
間隔に支持し、そのリンケージ機構の動作に基いて各ス
ラットを昇降操作するようにしたシャッターにおいて、
ガイドレール2上端に駆動軸4を回転可能に支持し、そ
の駆動軸を駆動手段5で回転駆動可能とし、その駆動軸
にスプロケット9を回転可能に支持し、一端を前記リン
ケージ機構に連結した駆動ベルトをスプロケットに掛装
してスプロケットの回転に基いてリンケージ機構を伸縮
駆動可能とし、捩りコイルスプリング10の一端を駆動
軸4に固定するとともに、捩りコイルスプリング10の
他端をスプロケット9に固定し、駆動軸4により駆動ベ
ルト13を上動させるときには捩りコイルスプリング1
0が縮む方向に作用し、駆動軸4により駆動ベルト13
を下動させるときに捩りコイルスプリング10が伸びる
方向に作用するように当該捩りコイルスプリング10の
巻回方向を設定した構成としている。
(作用) 上記手段により、シャッターを全閉状態としてボトムス
ラットがシャッター下縁の水切板に当接した状態からさ
らに駆動軸が回転されると、捩りコイルスプリング10
の付勢力によりボトムスラットが水切板に圧接される。
(実施例) 以下、この考案を具体化した一実施例を図面に従って説
明すると、第2図に示すようにたたみ込みシャッター1
は両側に一対のガイドレール2が立設され、それらの上
端には軸受部3a,3bが固定され、その軸受部3a,
3bに駆動軸4が回転可能に支持されている。一方の軸
受部3aにはモータ5が固定され、駆動軸4を回転駆動
して両ガイドレール2間に上下に多数段支持されるスラ
ット6を昇降するようになっている。そのモータ5は操
作スイッチ(図示しない)の操作に基いて正逆転可能で
あり、作動時以外には駆動軸4の回転を阻止するもので
ある。
その軸受部3aの構造を第3図に従って説明すると、モ
ータ5の出力軸に嵌合された駆動軸4はその外周にプー
リーパイプ7が嵌合され、モータ5の作動により駆動軸
4を介して同プーリーパイプ7が回転されるようになっ
ている。軸受部3a内においてプーリーパイプ7の一側
にはスプリング受け8が嵌合固定され、他側にはスプロ
ケット9が同プーリーパイプ7に対し回転可能に支持さ
れている。
スプリング受け8とスプロケット9との間には捩りコイ
ルスプリング10が配設され、その一端11aはスプリ
ング受け8に支持固定されるとともに、他端11bはス
プロケット9に支持されている。
スプロケット9の外周面には周方向に一定間隔を隔てて
突起12が形成されている。スプロケット9に掛装され
る駆動ベルト13は一定間隔ごとに形成された係合孔1
4がスプロケット9の突起12に係合して、同スプロケ
ット9の回転にともなってガイドレール2内を上下動さ
れる。また、駆動ベルト13はスプロケット9に沿って
湾曲する可撓性を有するとともに、同駆動ベルト13の
移動方向に沿う押圧力及び引張力を伝達可能な材質で形
成されている。
従って、モータ5が作動すると駆動軸4、プーリーパイ
プ7、捩りコイルスプリング10及びスプロケット9を
介して駆動ベルト13が上下動され、駆動ベルト13の
移動が阻止された状態でさらにモータ5が作動すると、
スプロケット9の回転が阻止された状態でプーリーパイ
プ7が回転されるため、その回転力が捩りコイルスプリ
ング10に吸収蓄勢され、その付勢力によりスプロケッ
ト9に同方向の回転力が作用するようになっている。
他方の軸受部3bはモータ5を除いて上記軸受部3aと
同一構成であるので、その説明は省略する。
第1図に示すように、ガイドレール2内にはスラット6
を昇降するためのリンケージ機構が設けられている。そ
の機構は左右のガイドレール2内にそれぞれ同一構成で
設けられているので、第2図において右側のガイドレー
ル2内のリンケージ機構すなわち第1図に示すリンケー
ジ機構について説明すると、その機構を構成するリンケ
ージ15は第4図〜第7図に示すように上下方向にパン
タグラフ状に伸縮する第二のリンクとしてのパンタリン
ク16と、そのパンタリンク16に並行してジグザグ状
に伸縮する第一のリンクとしてのディスタンスリンク1
7とがその両者の回動軸を1箇所おきにサポートリンク
18で回動可能に連結された構成となっている。
すなわち、パンタリンク16の各連結軸のうち各リンク
をX字状に連結するものを連結軸19aとするととも
に、伸縮により前後に移動しディスタンスリンク17側
に位置するものを連結軸19bとし、ディスタンスリン
ク17の各連結軸のうち上方から奇数番目のものを連結
軸20a,偶数番目のものを連結軸20bとすると、パ
ンタリンク16の連結軸19bとディスタンスリンク1
7の連結軸20bとがサポートリンク18で連結されて
いる。
ディスタンスリンク17の最上端に位置する連結軸20
aはチルト台車21に支持されている。そのチルト台車
21の構成を第8図、第9図及び第11図に基いて説明
すると、チルト台車21の主体をなすチルトベース22
は金属の長板をその長手方向に沿って中央部で段差状に
折曲げて前部片23aと後部片23bとが形成され、そ
の前部片23aの上部及び下部一側には第11図に示す
ようにチルトランナー24がランナー軸25に回転可能
に支持されている。
そして、第11図に示すようにチルトランナー24はガ
イドレール2の開口溝26近傍に設けられた第一のガイ
ド溝27内を移動可能に支持されて、チルト台車21を
ガイドレール2内において上下方向にのみ移動させるよ
うになっている。
チルトベース22の前部片23a上端は前記チルトラン
ナー24の反対側へ折曲げられ、下方に向かって突出す
る先端部には第一のスラット支持孔28が形成されてい
る。前部片23aの上下方向中央部から下部にかけて直
線状の長孔である第一のガイド孔29が形成され、後部
片23bの上下方向中央部から上部にかけて第二のガイ
ド孔30が形成されている。そして、第8図に示すよう
に第二のガイド孔30は上部が前部片23a側へ屈曲さ
れている。
チルトベース22に取着されるリフトリンク31は同じ
く金属板で形成され、その長手方向中央部で段差状に折
曲げられて前部片32aと後部片32bとが形成されて
いる。前部片32aの下端部にはスライド軸33が固定
され、そのスライド軸33は前記第一のガイド孔29内
を上下に移動可能にのみ支持されている。
後部片32bの下端部にはリフトリンク軸34が固定さ
れ、そのリフトリンク軸34の先端部は前記第二のガイ
ド孔30内を上下に移動可能にのみ支持されている。従
って、リフトリンク31はチルトベース22に対し第一
及び第二のガイド孔29,30に沿って上下動可能に支
持され、上限まで移動されると第9図に示すようにリフ
トリンク軸34が第二のガイド孔30に沿って前方へ移
動されるため、スライド軸33を支点として前方へ若干
傾動されるようになっている。
リフトリンク31の上下方向中間部とチルトベース22
の下端部とはコイルスプリング35で連結され、常には
そのコイルスプリング35の付勢力でリフトリンク31
がその移動範囲の最下位置に支持されている。
リフトリンク31の後部片32b上部にはプルリンク軸
36が固定され、そのプルリンク軸36先端にはプルリ
ンク37の基端が回動可能に支持されている。プルリン
ク37の先端には第二のスラット支持孔38が形成され
ている。
チルトベース22の後部片23b下端は、第8図及び第
11図に示すようにガイドレール2内側面方向へ折り曲
げられて係止片39が形成され、その係止片39は同内
側面に近接した位置で上下動するようになっている。
ガイドレール2の上部内側面において係止片39の移動
軌跡上には第12図に示すようにトップリミッタ40が
固着され、チルトベース22が下降すると係止片39が
このトップリミッタ40に当接するようになっている。
従って、チルト台車21は係止片39がトップリミッタ
40に当接する位置を下降限度とし、それより上方でガ
イドレール2に沿って上下動可能となっている。
第1図に示すように、前記軸受部3a内のスプロケット
9から前後両側に垂下される駆動ベルト13はガイドレ
ール2の前部内側面に設けられた第二のガイド溝41と
後部内側面に設けられた第三のガイド溝42内を移動す
る。第二のガイド溝41内を移動する駆動ベルト13の
下端にはリフト台車43が連結されている。
第12図に示すように、リフト台車43はリフトベース
44に上下一対のリフトランナー45が回転可能に支持
され、そのリフトランナー45がガイドレール2の開口
溝26前方内側面に設けられた第四のガイド溝46内で
上下にのみ移動可能に支持されている。従って、リフト
台車43は駆動ベルト13の移動にともなってガイドレ
ール2内の第四のガイド溝46に沿って上下動するよう
になっている。
また、第6図に示すようにリフト台車43にはディスタ
ンスリンク17の最下端の連結軸20aが支持されてい
るため、同リフト台車43の上下動にともなってパンタ
リンク16及びディスタンスリンク17は第4図〜第6
図に示すように伸縮するようになっている。
第1図に示すように、第三のガイド溝42内を移動する
駆動ベルト13の下端にはチルトスライド47が支持さ
れている。そのチルトスライド47は第10図に示すよ
うに、背面にテープクリップ48が駆動ベルト13の係
合孔14を貫通する止めネジ48aで固定されることに
より同駆動ベルト13から吊下支持され、下端部に設け
られるガイド突条48bが前記第三のガイド溝42内を
上下に移動可能にのみ支持されている。従って、チルト
スライド47は第12図に示すように第三のガイド溝4
2から前方へ突出した状態で駆動ベルト13の移動にと
もなって上下動するようになっている。なお、駆動ベル
ト13には等間隔に係合孔14が形成されているので、
止めネジ48aの取付位置を変更することにより駆動ベ
ルト13上におけるチルトスライド47とリフト台車4
3との距離を適宜に変更することも容易である。
また、チルトスライド47の移動軌跡上には第11図に
示すチルト台車21のリフトリンク軸34が位置し、チ
ルトスライド47が上昇してその上面がリフトリンク軸
34に当接すると、第8図に示す状態から第9図に示す
状態までリフトリンク31がコイルスプリング35の付
勢力に抗して引き上げられ、第9図に示すようにリフト
リンク31が第二のガイド孔30に沿って前方へ傾動す
ると、チルトスライド47はその上面とリフトリンク軸
34との係合が外れ、その前側面でリフトリンク軸34
を前方へ押圧してリフトリンク31をこの状態に保持し
ながらさらに上方へ移動するようになっている。
次に、上記のように構成されたリンケージ機構によるス
ラットの支持構造を説明する。
スラット6は金属の薄板を折曲げて形成され、第14図
に示すようにそのスラット6を水平方向とした状態では
中央に下方へ湾曲する凹条49が形成されるとともに、
前部及び後部は斜め下方へ折曲げられて断面台形状に成
型されている。また、前端には合成樹脂のガスケット5
0が嵌合されるとともに、後端は水平方向よりやや上方
に向かって折曲げられてガスケット当接部51が形成さ
れ、さらに端縁部は上方に向かって断面ほぼ管状に折曲
げられた密封縁52となっている。
このように構成されたスラット6はその両端がスラット
ホルダー53に支持されている。すなわち、第14図に
示すようにスラットホルダー53はスラット6の断面形
状に沿う形状に形成され、その下面に形成された嵌合突
部54にスラット6の嵌合孔(図示しない)が嵌合され
ている。
第15図に示すようにスラットホルダー53の一側には
第一のスラット支軸55がスラット6の長手方向に沿っ
て延設され、その第一のスラット支軸55からチルトア
ーム56を介して第二のスラット支軸57が同方向に突
出されている。そして、第13図に示すように第一のス
ラット支軸55はガイドレール2の開口溝26から同ガ
イドレール2内へ突出されて開口溝26に沿って上下動
可能であり、チルトアーム56及び第二のスラット支軸
57は第一のスラット支軸55の移動にともなってガイ
ドレール2内を上下動する。
また、第一のスラット支軸55の中心は第14図に示す
スラット6断面の重心Pと一致し、スラット6を水平と
した状態では水平線とチルトアーム56の中心線との角
度は51.6度に設定されている。
上記のように各スラット6は両端をスラットホルダー5
3で支持されている。そして、最上段のスラット6aは
第1図及び第5図にに示すように第一のスラット支軸5
5がディスタンスリンク17の最上端の連結軸20aと
ともにチルト台車21の第一のスラット支持孔28に支
持され、第二のスラット支軸57がパンタリンク16の
最上段の連結軸19aに連結されている。また、その下
段の各スラット6は第5図に示すように順次第一のスラ
ット支軸55がディスタンスリンク17の連結軸20a
に連結されるとともに、第二のスラット支軸57がパン
タリンク16の連結軸19aに連結されている。また、
最下段のスラット6bは第一のスラット支軸55がディ
スタンスリンク17の連結軸20aとともにリフト台車
43に支持されている。
このようにしてスラットホルダー53のチルトアーム5
6はサポートリンク18とともにパンタリンク16とデ
ィスタンスリンク17とを連結するリンクとしても使用
するため、その長さがサポートリンク18と同一となっ
ている。
第19図に示すように、スラット6の最下段に位置する
ボトムスラット6bの前端すなわち同図に示すボトムス
ラット6bの垂直状態における下端にはボトムガスケッ
ト58が嵌合され、シャッターの水切面59に上方から
密着するようになっている。
次に、上記のように構成されたたたみ込みシャッターの
動作を説明する。
さて、第5図及び第6図に示すようにモータ5が作動し
て駆動ベルト13が移動され、リフト台車43が上下動
してパンタリンク16及びディスタンスリンク17が伸
縮する場合には各スラット6は常に水平状態に支持され
た状態でその間隔が伸縮する。
すなわち、パンタリンク16、ディスタンスリンク1
7、サポートリンク18及びチルトアーム56の作用に
より同サポートリンク18及びチルトアーム56が回動
されることなくパンタリンク16とディスタンスリンク
17が伸縮する。そして、この状態ではチルト台車21
はその係止片39がトップリミッタ40に当接して移動
下限に位置している。
この状態からスプロケット9が第5図矢印A方向へ回動
されると、駆動ベルト13を介してリフト台車43が上
方へ引上げられるとともにチルトスライド47が下降さ
れ、パンタリンク16及びディスタンスリンク17が上
方に向かって縮められる。
このようにしてパンタリンク16及びディスタンスリン
ク17が限界まで縮められると、第14図に示すように
各スラット6のチルトアーム56が上下に積層された状
態となる。この状態からさらにリフト台車43が上方に
引上げられると、リフト台車43に支持されたボトムス
ラット6bのチルトアーム56でその上方のチルトアー
ムが持上げられるので、この瞬間に各スラット6及び各
リンクの重量により各チルトリンク間に滑りが生ずると
同時に第一のスラット支軸55を中心として回動し、第
16図に示す状態となる。
すなわち、第14図に示すように各スラット6の第一の
スラット支軸55がその上下に隙間Sを有する状態か
ら、第16図に示すように各第一のスラット支軸55が
密着し、かつスラット6が11.4度前傾する状態とな
る。そして、第4図に示すように各スラット6が前傾し
てたたみ込まれた状態から、さらに各スラット及び各リ
ンクがリフト台車43により押し上げられ、これにとも
なってチルト台車21も上方へ押し上げられてトップリ
ミッタ40から離れ、各スラットおよびリンケージ機構
が駆動軸4直下まで押し上げられてたたみ込まれる。
このたたみ込みシャッターを閉じるためにモータ5によ
りスプロケット9を第4図矢印B方向に回転させると、
リフト台車43が下降するとともにチルトスライド47
が引上げられる。リフト台車43が下降するとチルト台
車21下端の係止片39がトップリミッタ40に当接す
るまでは各スラット6は前傾した状態のままリンケージ
機構とともに下降する。
チルト台車21が下降してその係止片39がトップリミ
ッタ40に当接すると、同チルト台車21のそれ以上の
下降が阻止され、この状態でリフト台車43がさらに下
降するとリンケージ機構の自重により上記とは逆にチル
トアーム56が第16図に示す状態から第14図に示す
状態まで回動し、各スラット6が同位相で水平方向に回
動される。この状態でリフト台車43がさらに下降する
と、第5図及び第6図に示すようにパンタリンク16及
びディスタンスリンク17が伸び、各スラット6は水平
状態のまま常に等間隔で順次開かれる。
各スラット6が所定間隔開かれると、順次引上げられて
いたチルトスライド47はチルト台車21のリフトリン
ク軸34に当接し、第9図に示すようにリフトリンク3
1をコイルスプリング35の付勢力に抗して上方へ持上
げる。すると、チルト台車21の第一のスラット支持孔
28に対する第二のスラット支持孔38の移動により、
第7図に示すように最上段のスラット6aの第二のスラ
ット支軸57及びパンタリンク16の最上段の連結軸1
9aが上方へ引上げられて各スラット6のチルトアーム
56が同位相で回動され、各スラット6が垂直方向に回
動される。
このとき、各スラット6下縁のガスケット50は第17
図に示すように下段のスラット6のガスケット当接部5
1に当接する。従って、駆動ベルト13の長さはスラッ
ト6を垂直方向に回動させれば丁度第17図に示す状態
となるスラット間隔が確保された時、チルトスライド4
7がリフトリンク31を押し上げ得る長さに設定されて
いることになる。そして、このときボトムスラット6b
は未だ水切面59に当接せず、水切面59との間には若
干の距離が存在する。
各スラット6が垂直方向に回動された後、スプロケット
9がさらに同方向へ回動されると、第9図に示すように
リフトリンク軸34は第二のガイド孔30に沿って前方
へ移動するためチルトスライド47上面との係合が外
れ、チルトスライド47はその側面でリフトリンク軸4
7を同図に示す状態に保持しながらさらに上方へ移動
し、リフト台車43はさらに下降する。すると、パンタ
リンク16及びディスタンスリンク17はさらに伸びて
各スラット6が同時にかつ同一距離ずつ下方へ移動しな
がら間隔が増大するため、第18図に示すように各スラ
ット6のガスケット50がその下段のスラット6のガス
ケット当接部51に当接しながら上方へ相対移動し、や
がて密封縁52に密着する。
このとき、ガスケット当接部51は上方へ向かってガス
ケット50側へ傾いているので、同ガスケット50がガ
スケット当接部51に対し上方へ相対移動するにつれて
両者が互いに圧接されて、各スラットの上下両縁がガタ
つくことなく密着固定される状態となり、ガスケット5
0が密封縁52に当接した状態では各スラット6の端縁
が完全に密着固定される。
このようにして各スラット6が下方へ移動されると、第
19図に示すようにボトムスラット6bのボトムガスケ
ット58が水切面59に圧接され、この時点でそれ以上
のスラットの下降が阻止され、各リンク16,17の伸
びも阻止される。
この状態でさらにモータ5を同方向へ回転させると、ス
プロケット9の回転が阻止された状態でプーリーパイプ
7が回転されるのでその回転力が捩りコイルスプリング
10に蓄勢される。
そして、この状態でモータ5の作動を停止させれば、捩
りコイルスプリング10の付勢力が駆動ベルト13に伝
達されてリフト台車43が下方へ押圧されるので、ボト
ムスラット6bのボトムガスケット58は水切面59に
圧接された状態に保持される。
また、上記のように閉じられたシャッターを開く場合に
は、モータ5を作動させて駆動軸4を逆方向へ回転させ
れば、まず捩りコイルスプリング10に蓄勢されている
回転量だけ駆動軸4が空回りし、その後駆動軸4の回転
が捩りコイルスプリング10を介してスプロケット9に
伝達され、駆動軸4とスプロケット9が一体に回転する
状態となる。
すると、駆動ベルト13を介してリフト台車43が引上
げられるとともにチルトスライド47が下降し始める。
そして、リフト台車43の上昇に基いてスラット6が垂
直状態のまま第18図に示す状態から第17図に示すよ
うに間隔が縮まり、これと同時にボトムスラット6bは
水切面59から離れて上昇する。
この後、チルトスライド47の下降に基いて同チルトス
ライド47上面がリフトリンク軸34より下方に達する
と、コイルスプリング35の付勢力に基いてリフトリン
ク軸34が第二のガイド孔30に沿ってチルトスライド
47とともにその移動下限まで下降する。すると、プル
リンク37の回動に基いて第二のスラット支軸57が第
一のスラット支軸55に対し回動し、各スラット6は第
7図に示す垂直状態から水平方向に回動復帰される。こ
のようにして、さらにリフト台車43が引上げられる
と、前述の如く第4図に示すようにスラット6が駆動軸
4直下に前傾した状態でたたみ込まれる。
以上のようにこのたたみ込みシャッター1では、スラッ
ト6の昇降はモータ5で駆動される駆動ベルト13によ
りリフト台車43を昇降し、そのリフト台車43の移動
に基いてパンタリンク16及びディスタンスリンク17
を伸縮させて行われるので、紐あるいはワイヤ等のよう
に伸びあるいは緩み等が生ずることはなく常に確実に動
作される。そして、スラット6を引上げてシャッターを
開放する場合には、スラットを巻取軸で巻取るのではな
く、スラット6及びそのスラットを支持するリンクを駆
動軸4直下に積層した状態にたたみ込む構成であるの
で、駆動軸周囲にスラットを巻取って収納するための収
納ボックスを設ける必要はなく、駆動軸4下部にスラッ
ト6をたたみ込むスペースを確保すればよい。また、ス
ラットの昇降時には同スラットが水平方向に保持されて
いるので、その状態でモータ5を停止させれば日よけと
して使用することもできる。
一方、スラット6を最下限近傍まで下降させたとき、同
スラット6が水平方向から垂直方向に回動され、その状
態からさらにスラット6が下降されてボトムスラット6
bのボトムガスケット58が水切面59に圧接され、さ
らにボトムスラット6bの下降が阻止されてスプロケッ
ト9の回転が阻止された状態でプーリーパイプ7が若干
回転されて捩りコイルスプリング10の付勢力によりボ
トムスラット6bが水切面59に圧接される。従って、
ボトムスラット6bは捩りコイルスプリング10の付勢
力によりそのボトムガスケット58が確実に水切面59
に圧接されるので、雨水の侵入を確実に阻止することが
できる。また、経年変化により駆動ベルト13が縮んだ
りあるいは伸びたりした場合にもスプロケット9に対す
るプーリーパイプ7の相対回動分で吸収することができ
る。
また、ボトムスラット6bはその上段のスラット6と同
様に垂直方向に回動されたとき、水切面59との間には
未だ若干の距離が存在するように駆動ベルト13の長さ
が設定されていて、垂直方向に回動された後にさらにリ
フト台車43の下降にともなって下降されて、ボトムス
ラット6bが水切面59に対し上方から下降して圧接さ
れる。従って、水切面59はボトムスラット6bの下降
位置に正確に合わせた垂直面とする必要はなく、ボトム
スラット6b下降付近に水平面あるいはそれに近い斜面
を設ければよいので、その設置が極めて容易である。そ
して、ボトムスラット6bが水切面59に当接した後は
捩りコイルスプリング10の付勢力によりさらに圧接さ
れるので、雨、風の侵入を確実に阻止することができ
る。
さらに、このたたみ込みシャッター1では第14図に示
すようにスラット6を水平方向としたときそのスラット
6を支持するチルトアーム56は水平線に対し51.6
度の角度をなすように形成され、同スラット6がガイド
レール2上部へたたみ込まれるときには第14図に示す
状態から第16図に示す状態まで回動されてスラット6
が11.4度前傾される。従って、この状態ではスラッ
ト6を水平方向とした状態に比べて前後方向の寸法が小
さくなり、スラット収納部を小さなものとすることがで
きる。
また、チルトアーム56の水平線に対する角度を大きく
するほど第16図に示す隙間Sが大きくなるため、スラ
ット6をたたみ込んだ時の前傾角度も大きくなる。しか
し、この場合にはリフトリンク31の上昇により第二の
スラット支軸57に作用する上方への駆動力がチルトア
ーム56に対する回転力として作用し難くなり、スラッ
ト6を回動させるためにモータ5にかかる負荷が大きく
なる。
また、スラット6の回動支点である第一のスラット支軸
55の中心は同スラット6の断面に対する重心Pと一致
しているので、リンクの作動によるチルトアーム56の
回動に基いてスラット6を軽微な回転力で回動させるこ
とができるとともに、回動後にもスラット自身の重量に
基く回転力が第一のスラット支軸55に作用することは
なく、スラット6を所定角度に安定して保持することが
できる。
なお、前記実施例では第一のリンクとしてジグザグ状に
伸縮するディスタンスリンク17を使用し、第二のリン
クとしてパンタグラフ状に伸縮するパンタリンク16を
使用したが第一及び第二のリンクともにパンタリンクを
使用すること、あるいは第一のリンクとしてパンタリン
ク16、第二のリンクとしてディスタンスリンク17を
使用することも可能である。
考案の効果 以上詳述したように、この考案はスラットの両側に位置
するガイドレール内にリンケージ機構を内装し、上下に
多数段のスラットをそのリンケージ機構に等間隔に支持
し、そのリンケージ機構の伸縮に基いて各スラットを昇
降操作するようにしたたたみ込みシャッターにおいて、
シャッターが閉じられた後も駆動軸4を若干回転させる
ことにより捩りコイルスプリング10の付勢力でボトム
スラットを水切面に圧接して、雨、風の侵入を確実に阻
止することができる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を具体化したたたみ込みシャッターの
リンケージ機構を示す正面図、第2図はそのたたみ込み
シャッターを示す正面図、第3図は駆動軸の軸受部を示
す断面図、第4図、第5図、第6図及び第7図はリンケ
ージ機構の動作を示す概略図、第8図はチルト台車の正
面図、第9図はチルト台車の動作を示す正面図、第10
図はチルトスライドの正面図、第11図はガイドレール
内のチルト台車を示す横断面図、第12図はガイドレー
ル内のチルトスライド及びリフト台車を示す横断面図、
第13図は最上段のスラットの支持構造を示す横断面
図、第14図はスラットホルダーによるスラット支持構
造を示す正面図、第15図は同じくその平面図、第16
図はスラットが前傾された状態のチルトアームを示す正
面図、第17図は垂直方向に回動されたスラットの連接
状態を示す断面図、第18図はその連接状態からスラッ
トの間隔がさらに伸びた状態を示す断面図、第19図は
ボトムスラットが水切面に当接した状態を示す断面図で
ある。 ガイドレール2、駆動軸4、モータ5、ボトムスラット
6b、スプロケット9、捩りコイルスプリング10、駆
動ベルト13、パンタリンク16、ディスタンスリンク
17、サポートリンク18、水切面59。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スラットの両側に位置するガイドレール内
    にリンケージ機構を内装し、上下の多数段のスラットを
    そのリンケージ機構に等間隔に支持し、そのリンケージ
    機構の伸縮に基いて各スラットを昇降操作するようにし
    たシャッターにおいて、ガイドレール(2)上端に駆動
    軸(4)を回転可能に支持し、その駆動軸を駆動手段
    (5)で回転駆動可能とし、その駆動軸にスプロケット
    (9)を回転可能に支持し、一端を前記リンケージ機構
    に連結した駆動ベルト(13)をスプロケットに掛装し
    てスプロケットの回転に基いてリンケージ機構を伸縮駆
    動可能とし、捩りコイルスプリング(10)の一端を駆
    動軸(4)に固定するとともに、捩りコイルスプリング
    (10)の他端をスプロケット(9)に固定し、駆動軸
    (4)により駆動ベルト(13)を上動させるときには
    捩りコイルスプリング(10)が縮む方向に作用し、駆
    動軸(4)により駆動ベルト(13)を下動させるとき
    に捩りコイルスプリング(10)が伸びる方向に作用す
    るように当該捩りコイルスプリング(10)の巻回方向
    を設定したことを特徴とするたたみ込みシャッター。
JP13292586U 1986-08-30 1986-08-30 たたみ込みシヤツタ− Expired - Lifetime JPH0628632Y2 (ja)

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