JPH0628629A - 薄膜磁気ヘッドの製法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドの製法

Info

Publication number
JPH0628629A
JPH0628629A JP4185098A JP18509892A JPH0628629A JP H0628629 A JPH0628629 A JP H0628629A JP 4185098 A JP4185098 A JP 4185098A JP 18509892 A JP18509892 A JP 18509892A JP H0628629 A JPH0628629 A JP H0628629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
etching
gap
magnetic
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4185098A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisatoshi Hata
久敏 秦
Yuuzou Oodoi
雄三 大土井
Koji Yabushita
宏二 薮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4185098A priority Critical patent/JPH0628629A/ja
Publication of JPH0628629A publication Critical patent/JPH0628629A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サブミクロンの垂直ギャップを容易に製造す
る方法を提供する。 【構成】 基板上にSiを形成し、リアクティブイオン
エッチングによりSiを垂直にエッチングする。そのの
ち、熱酸化によりSi表面をSiO2とし、ウエットエ
ッチングによりSiO2を除去しサブミクロン厚のSi
の壁を形成し、再び熱酸化することによりSiO2
し、これをギャップとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜磁気ヘッドの製法
に関する。さらに詳しくは、バードディスク装置、フロ
ッピーディスク装置、VTRなどに使用される薄膜磁気
ヘッドの製法であって、サブミクロンの垂直ギャップを
容易に形成することができる薄膜磁気ヘッドの製法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の薄膜磁気ヘッドの一例は図14〜図
16に示すような構造になっている。すなわち、図14はた
とえば特開昭61-110320号公報に示された薄膜磁気ヘッ
ドを示す断面図である。図14において、1は非磁性基
板、6は下コア、7はギャップ層、11は絶縁膜、8はコ
イル、9は上コア、10は保護膜である。
【0003】図15は図14に示される薄膜磁気ヘッドの平
面図である。図15において、Twは磁気ギャップを形成
しているトラック幅であり、コイル8は下コア6と上コ
ア9の接続部の回りにスパイラル状に巻かれている。
【0004】また、図16は磁気記録媒体面から見た前記
薄膜磁気ヘッドを示す正面図である。
【0005】従来の薄膜磁気ヘッドは、このように構成
されており、構成材料としては、たとえば固定磁気ディ
スク用の薄膜磁気ヘッドでは、上下コア材料としてパー
マロイメッキ膜を、絶縁膜としてはフォトレジストを用
いている。また、トラック幅はフォトレジストをフォト
リソグラフィ工程により形成できるため、写真製版の精
度で決まり高精度なトラックを形成することができる。
【0006】しかしながら、この種の薄膜磁気ヘッドを
VTRなどの磁気記録媒体と摺動するシステムに適用す
るばあい、ヘッド摩耗を考慮してヘッドのギャップ深さ
を長くする必要があり、ギャップ深さを長くするに伴
い、ヘッドの飽和を防ぐために、上下のコア厚を厚くす
る必要がある。
【0007】このため、VTR用のヘッドとして基板面
に対して垂直方向にギャップを設け、磁性層厚をトラッ
ク幅とするヘッドが開発されている。図17は、特開昭57
-55526号公報に記載されているこの種のヘッドの磁気記
録媒体との摺動面を示す図である。図17において、5は
コアである。ギャップは、ダイヤモンドなどによる加
工、または化学エッチングにより磁性層の一部を除去
し、その側面に非磁性層を形成しこれをギャップとして
いる。この方法では、側面に形成する非磁性層の膜厚を
制御することが難しく、また化学エッチングにより磁性
層の一部を除去すると、除去された端面の表面が荒れる
という問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決するためになされたもので、基板面にほぼ垂直
にギャップを有する薄膜磁気ヘッドの製法において、サ
ブミクロンの垂直ギャップを容易に形成することができ
る製法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわる薄膜磁
気ヘッドの製法は、非磁性基板上にリアクティブエッチ
ングおよび熱酸化が可能であり、その熱酸化物のエッチ
ャントに不溶性の非磁性体を形成し、そののちリアクテ
ィブイオンエッチングにより、ほぼ垂直にエッチング
し、ギャップ長よりも大きな幅を有する非磁性体の壁を
形成し、つぎに、熱酸化により前記非磁性体の表面を酸
化させ、この酸化物をウエットエッチすることによりギ
ャップ長と同じ幅を有する非磁性体の壁を形成させ、こ
れを再び熱酸化することにより前記非磁性体の酸化物の
壁を設け、これをギャップとするものである。
【0010】または、非磁性基板上にリアクティブエッ
チングおよび熱酸化が可能であり、その熱酸化物のエッ
チャントに不溶性の非磁性体を形成し、そののちリアク
ティブイオンエッチングによりほぼ垂直にエッチング
し、垂直な側壁を有する台を形成し、そののち熱酸化に
よりギャップ長に相当する膜厚まで酸化し、そののちイ
オンビームエッチングなどにより台の表面部のみを除去
し前記非磁性体を露出させたのち、ウエットエッチによ
り前記非磁性体のみを除去し、側壁に形成した前記非磁
性体の酸化物のみを残し、これをギャップとしたもので
ある。
【0011】本発明の製法において、前述した性質の非
磁性体としてはSiやAlを用いることができる。
【0012】
【作用】本発明の薄膜磁気ヘッドの製法は、基板に垂直
にサブミクロンのギャップを形成するもので、従来の写
真製版技術およびエッチング技術を用いても、容易にか
つ精度良くサブミクロンギャップを形成することができ
る。
【0013】
【実施例】つぎに、本発明の薄膜磁気ヘッドの製法を図
面に基づいて説明する。図1は本発明の製法によりえら
れる薄膜磁気ヘッドの一実施例の、テープ摺動面から見
た図である。図2は同じくヘッド上面より見た図であ
る。非磁性基板1としては非磁性のセラミックスを用
い、左右のコア材料としてはCoZrNbアモルファス
磁性体を用いているが、他のガラス、非磁性金属などを
基板材料として、また他のCo系磁性体やFe系磁性体
をコア材として用いることもできる。保護膜としてはス
パッタリング法により形成したAl23を用いた。この
構成で、ギャップはSiを熱酸化したSiO2である。
【0014】[実施例1]図3〜図7は本発明の薄膜磁
気ヘッドの製造工程毎のヘッド断面を示す図である。な
お、本実施例ではギャップ長0.2μmの薄膜磁気ヘッドを
製造するばあいについて説明している。
【0015】まず、図3に示すように、非磁性のセラミ
ックス基板1上にSi層2をスパッタリングにより形成
する。ついで、Crなどの金属膜3を形成したのちレジ
ストを塗布し写真製版後イオンビームエッチングにより
金属をエッチングしSiをエッチングするためのマスク
とする。
【0016】つぎに、図4に示すように、Siをリアク
ティブイオンエッチングによりほぼ垂直にエッチング
し、そののち、金属マスクをウエットエッチングまたは
イオンビームエッチングにより除去する。この際形成さ
れたSiの壁の幅はヘッドのギャップ長より大きく、1
μmとした。ついで、図5に示すように、熱酸化炉によ
りSi表面を4000Åまで酸化させSiO2層4を形成し
た。
【0017】つぎに、図6に示すように、基板1をフッ
酸水溶液中に浸しSiO2層のみをエッチングし幅2000
ÅのSiの壁を形成した。そののち、再び熱酸化を行い
SiをSiO2とし、ギャップ4を形成した。そして、
図7に示すように、CoZrNbをスパッタリング法に
より形成し、そののち所定のトラック幅になるまで研摩
を行い、同時に平坦化を行う。
【0018】つぎに、所定のコア形状になるよう写真製
版を行いイオンビームエッチングによって左右のコア5
を形成する。そののち、通常の方法に従って絶縁膜形
成、コイル形成、バックヨーク形成を経て、保護膜を形
成する(図2参照)。こののち、ヘッドチップ形状に加
工する。
【0019】なお、前述した実施例では、絶縁膜および
保護膜としてAl23を、コイルとしてCuを用いた
が、Al23以外の絶縁材(たとえばSiO2、SiA
lON)やCu以外の金属(たとえばAl)をコイルと
して用いることもできる。また、ギャップ長が0.2μmの
ばあいについて説明したが、0.2μm以外のギャップ長に
対しても前述した製法を適用できるのは言うまでもな
い。また、前述した実施例ではギャップを構成する材料
としてSiの熱酸化によるSiO2を用いたが、それ以
外の材料でもリアクティブにエッチングでき、かつ、熱
酸化により酸化され、酸化されたものに対するエッチャ
ントで酸化する前の材料が不溶である材料ならばいずれ
の材料でもよく、たとえばAlの熱酸化によるAl23
を用いることもできる。
【0020】[実施例2]図8〜図13は本発明の他の実
施例の製造工程毎のヘッド断面を示す図である。なお、
本実施例もギャップ長0.2μmのばあいについて説明して
ある。
【0021】まず、図8に示すように非磁性基板上にS
iをスパッタリング法により形成し、そののちCrなど
の金属を形成し、写真製版後イオンビームエッチングに
より金属膜の一部を除去し、Siをエッチングするため
のマスクを形成した。
【0022】つぎに、図9に示すようにリアクティブイ
オンエッチングによりSiをほぼ垂直にエッチングし、
Siの台を形成した。そして、図10に示すように熱酸化
によりSi表面を2000Åまで酸化させたのち、図11に示
すようにイオンビームエッチングによりSiO2表面の
みを除去しSiを露出させた。
【0023】ついで、図12に示すようにKOH溶液中に
浸しSiのみをエッチングし、SiO2のみを残した。
つぎに、図13に示すようにCoZrNbをスパッタリン
グ法により形成し、所定のトラック幅になるまで機械的
に研磨し平坦化を行った。そののち、通常の方法に従っ
てコイル、絶縁膜、バックヨークおよび保護膜を形成し
薄膜磁気ヘッドをえた(図2参照)。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の薄膜磁気
ヘッドの製法は従来からの写真製版技術およびエッチン
グ技術を用いても、基板に垂直にサブミクロンギャップ
を形成することができる。その結果、高密度化の要求に
応えられる薄膜磁気ヘッドをえられるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製法によりえられる薄膜磁気ヘッドの
磁気記録媒体との摺動面を示す図である。
【図2】本発明の製法によりえられる薄膜磁気ヘッドの
平面図である。
【図3】本発明の薄膜磁気ヘッドの製法の一実施例の工
程説明図である。
【図4】本発明の薄膜磁気ヘッドの製法の一実施例の工
程説明図である。
【図5】本発明の薄膜磁気ヘッドの製法の一実施例の工
程説明図である。
【図6】本発明の薄膜磁気ヘッドの製法の一実施例の工
程説明図である。
【図7】本発明の薄膜磁気ヘッドの製法の一実施例の工
程説明図である。
【図8】本発明の薄膜磁気ヘッドの製法の他の実施例の
工程説明図である。
【図9】本発明の薄膜磁気ヘッドの製法の他の実施例の
工程説明図である。
【図10】本発明の薄膜磁気ヘッドの製法の他の実施例
の工程説明図である。
【図11】本発明の薄膜磁気ヘッドの製法の他の実施例
の工程説明図である。
【図12】本発明の薄膜磁気ヘッドの製法の他の実施例
の工程説明図である。
【図13】本発明の薄膜磁気ヘッドの製法の他の実施例
の工程説明図である。
【図14】従来の薄膜磁気ヘッドの断面説明図である。
【図15】従来の薄膜磁気ヘッドの平面説明図である。
【図16】従来の薄膜磁気ヘッドの正面説明図である。
【図17】従来の薄膜磁気ヘッドの正面説明図である。
【符号の説明】
1 非磁性基板 2 Si層 3 金属膜 4 SiO2層(ギャップ) 5 コア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基板上に垂直にギャップに相当す
    る壁を形成し、その両側に磁性層を形成しパターニング
    によりコアとしたのち、コイル、バックヨークおよび保
    護膜を形成することにより薄膜磁気ヘッドを製造する方
    法であって、リアクティブエッチングおよび熱酸化が可
    能であり、その熱酸化物のエッチャントに不溶性の非磁
    性体のリアクティブイオンエッチングにより、ギャップ
    に相当しギャップ長より広い幅の前記非磁性体の壁を形
    成し、そののち熱酸化により前記非磁性体表面を酸化さ
    せたのち、酸化物のみをウエットエッチし、ギャップ長
    に相当する幅の前記非磁性体の壁を形成したのち、再び
    熱酸化することによりギャップ長に相当する幅を有する
    酸化物の壁を形成し、これをギャップとすることを特徴
    とする薄膜磁気ヘッドの製法。
  2. 【請求項2】 前記非磁性体がSiまたはAlである請
    求項1記載の薄膜磁気ヘッドの製法。
  3. 【請求項3】 非磁性基板上に垂直にギャップに相当す
    る壁を形成し、その両側に磁性層を形成しパターニング
    によりコアとしたのち、コイル、バックヨークおよび保
    護膜を形成することにより薄膜磁気ヘッドを製造する方
    法であって、リアクティブエッチングおよび熱酸化が可
    能であり、その熱酸化物のエッチャントに不溶性の非磁
    性体のリアクティブイオンエッチングにより垂直にエッ
    チングし台を形成したのち、熱酸化により前記非磁性体
    表面を酸化させ、台の表面部のみをエッチングし前記非
    磁性体を露出させ、ウエットエッチにより前記非磁性体
    のみを除去し台の側壁に形成した前記非磁性体の酸化物
    のみを残し、これをギャップとすることを特徴とする薄
    膜磁気ヘッドの製法。
  4. 【請求項4】 前記非磁性体がSiまたはAlである請
    求項3記載の薄膜磁気ヘッドの製法。
JP4185098A 1992-07-13 1992-07-13 薄膜磁気ヘッドの製法 Pending JPH0628629A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4185098A JPH0628629A (ja) 1992-07-13 1992-07-13 薄膜磁気ヘッドの製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4185098A JPH0628629A (ja) 1992-07-13 1992-07-13 薄膜磁気ヘッドの製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0628629A true JPH0628629A (ja) 1994-02-04

Family

ID=16164819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4185098A Pending JPH0628629A (ja) 1992-07-13 1992-07-13 薄膜磁気ヘッドの製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0628629A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6083410A (en) * 1997-06-04 2000-07-04 Fujitsu Ltd. Thin film magnetic head and process for producing same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6083410A (en) * 1997-06-04 2000-07-04 Fujitsu Ltd. Thin film magnetic head and process for producing same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5745980A (en) Method of fabricating magnetic recording thin film head having pinched-gap
JP2501873B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
US5945007A (en) Method for etching gap-vias in a magnetic thin film head and product
JPH0628629A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製法
JP2613876B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2751696B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
US4702794A (en) Production of thin film magnetic head
JP2535819B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH0594603A (ja) 垂直磁気ヘツド
JPH09190918A (ja) 磁気回路形成部材の形成方法と磁気回路形成部材及びこれを用いた磁気ヘッドと薄膜コイル
JPH05197920A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製法
JP2982634B2 (ja) 水平型薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH03283477A (ja) 磁気抵抗効果素子とその製造方法
JPH0411311A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2861080B2 (ja) 非晶質合金磁性膜のパターン形成方法
JP2948695B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP3336681B2 (ja) 薄膜磁気抵抗効果型ヘッド及びその製造方法
JPH1021507A (ja) 誘導型薄膜磁気ヘッドの製造方法
KR100198864B1 (ko) 박막 자기테이프 헤드 제조방법
JP2574260B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPH11306512A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JPH0554333A (ja) 薄膜磁気ヘツドの製造方法
JPH064828A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH0643814U (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPH07182623A (ja) フェライト基板薄膜磁気ヘッドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040309

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02