JPH06286171A - ドットインパクトプリンタ装置 - Google Patents
ドットインパクトプリンタ装置Info
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- JPH06286171A JPH06286171A JP7215093A JP7215093A JPH06286171A JP H06286171 A JPH06286171 A JP H06286171A JP 7215093 A JP7215093 A JP 7215093A JP 7215093 A JP7215093 A JP 7215093A JP H06286171 A JPH06286171 A JP H06286171A
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Landscapes
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】電圧印加により圧電素子を伸縮させて、印字ワ
イヤを印打駆動するドットインパクトプリンタにおい
て、印字用紙の紙厚さの違いから生じる印字ワイヤの動
作タイミングのずれをなくして、印字品質を安定させ
る。 【構成】プラテンと印字ヘッド2先端との印字隙間を検
出手段4にて検出し、CPU51にて圧電素子の駆動用
の電圧印加条件を、印字隙間の大小に応じて最適なもの
に選択し、ドライバ61にて圧電素子を伸縮駆動する。
イヤを印打駆動するドットインパクトプリンタにおい
て、印字用紙の紙厚さの違いから生じる印字ワイヤの動
作タイミングのずれをなくして、印字品質を安定させ
る。 【構成】プラテンと印字ヘッド2先端との印字隙間を検
出手段4にて検出し、CPU51にて圧電素子の駆動用
の電圧印加条件を、印字隙間の大小に応じて最適なもの
に選択し、ドライバ61にて圧電素子を伸縮駆動する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧の印加により伸縮
する圧電素子にて、印字ワイヤを印打駆動するようにし
た印字ヘッドを搭載したドットインパクトプリンタ装置
に関するものである。
する圧電素子にて、印字ワイヤを印打駆動するようにし
た印字ヘッドを搭載したドットインパクトプリンタ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印字用紙が1枚のものに印字する
場合と、多パーツ用紙等のように複数枚重ねたものに印
字する場合等のように印字用紙の紙厚さにより、プラテ
ンと印字ヘッド先端との隙間の大きさ(印字隙間とい
う)を変更することが印字品質を高める上で好ましいか
ら、本出願人は先に特願平3−103905号におい
て、印字モードにより、印字速度(キャリッジの移動速
度)を、10cps 〜5 cpss単位で調節することを提案し
た。
場合と、多パーツ用紙等のように複数枚重ねたものに印
字する場合等のように印字用紙の紙厚さにより、プラテ
ンと印字ヘッド先端との隙間の大きさ(印字隙間とい
う)を変更することが印字品質を高める上で好ましいか
ら、本出願人は先に特願平3−103905号におい
て、印字モードにより、印字速度(キャリッジの移動速
度)を、10cps 〜5 cpss単位で調節することを提案し
た。
【0003】他方、本出願人は、先に、特願昭63−2
73921号等において、いわゆるドットインパクト印
字ヘッドのアクチェータとして、電圧の印加により圧電
素子を伸縮させ、その伸縮運動を用紙などの印字媒体に
向かって打点する印字ワイヤに伝達するように構成する
場合、この圧電素子の駆動回路として、直流電源とコイ
ルと圧電素子(電気的にはコンデンサと等価)を直列に
接続し、これに充電・放電のためのスイッチ手段を設
け、このスイッチ手段の開閉の制御にて、圧電素子の伸
縮変位にばらつきが生じないようにすることを提案し
た。
73921号等において、いわゆるドットインパクト印
字ヘッドのアクチェータとして、電圧の印加により圧電
素子を伸縮させ、その伸縮運動を用紙などの印字媒体に
向かって打点する印字ワイヤに伝達するように構成する
場合、この圧電素子の駆動回路として、直流電源とコイ
ルと圧電素子(電気的にはコンデンサと等価)を直列に
接続し、これに充電・放電のためのスイッチ手段を設
け、このスイッチ手段の開閉の制御にて、圧電素子の伸
縮変位にばらつきが生じないようにすることを提案し
た。
【0004】しかしながら、前記圧電素子により印字ワ
イヤを印打駆動するプリンタにおいて、印字用紙の紙厚
さに応じて、印字速度は変更せずに、圧電素子の駆動回
路における充電時間や放電時間を制御するという電圧印
加条件のみを変更するような制御は実行されていなかっ
た。ところで、電圧の印加により圧電素子を伸縮させて
印字ワイヤを印打駆動するものでは、圧電素子の伸縮振
動を抑制するものがなく、印字ワイヤが印打後も進退動
する振動現象がある。そこで、この種の圧電素子駆動型
のプリンタでは、連続印字駆動時には、前記振動バウン
ドに乗せて次の印字を行うようにしている。
イヤを印打駆動するプリンタにおいて、印字用紙の紙厚
さに応じて、印字速度は変更せずに、圧電素子の駆動回
路における充電時間や放電時間を制御するという電圧印
加条件のみを変更するような制御は実行されていなかっ
た。ところで、電圧の印加により圧電素子を伸縮させて
印字ワイヤを印打駆動するものでは、圧電素子の伸縮振
動を抑制するものがなく、印字ワイヤが印打後も進退動
する振動現象がある。そこで、この種の圧電素子駆動型
のプリンタでは、連続印字駆動時には、前記振動バウン
ドに乗せて次の印字を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印字隙
間が変わると、前記バウンドに乗せる駆動タイミングが
ずれる。例えば、連続印字駆動では、印字隙間が狭くな
ればバウンドに対する駆動タイミングが早くなり過ぎ
て、印字のインパクト力が大きくなり過ぎる。そのた
め、紙破れが発生する。逆に印字隙間が広いと、バウン
ドに乗れずに、インパクト力が小さくなり過ぎ、多パー
ツ用紙のものではコピー濃度が不足するという現象が発
生する。
間が変わると、前記バウンドに乗せる駆動タイミングが
ずれる。例えば、連続印字駆動では、印字隙間が狭くな
ればバウンドに対する駆動タイミングが早くなり過ぎ
て、印字のインパクト力が大きくなり過ぎる。そのた
め、紙破れが発生する。逆に印字隙間が広いと、バウン
ドに乗れずに、インパクト力が小さくなり過ぎ、多パー
ツ用紙のものではコピー濃度が不足するという現象が発
生する。
【0006】また、単発駆動或いは連続駆動の最終ドッ
トでは、できるだけ早く、印字ワイヤの振動を止めなけ
れば、その振動(バウンド)によって余分なドットを印
字することがあるので、従来は、前記バウンドを抑制す
る制御を実行しているが、この制御条件も、印字隙間が
変わると、その最適条件も変化するものであるが、従来
では不変の同一条件のままであったから、タイミングが
あわず、印字品質に悪影響を与えていた。本発明の第1
の目的は、前記の技術的課題を解決することである。
トでは、できるだけ早く、印字ワイヤの振動を止めなけ
れば、その振動(バウンド)によって余分なドットを印
字することがあるので、従来は、前記バウンドを抑制す
る制御を実行しているが、この制御条件も、印字隙間が
変わると、その最適条件も変化するものであるが、従来
では不変の同一条件のままであったから、タイミングが
あわず、印字品質に悪影響を与えていた。本発明の第1
の目的は、前記の技術的課題を解決することである。
【0007】次に、電圧の印加により圧電素子を伸縮動
させて印字ワイヤを印打駆動する印字ヘッドでは、前記
圧電素子の駆動回路における充電時間及び放電時間の多
少等の電圧印加条件(圧電素子はコンデンサの一種と考
えられるので、充電時間の多少の条件とも言える)によ
り、印字ワイヤのインパクト力の大小が決定される。従
って、多パーツ用紙のようなもの、換言すると印字隙間
を大きくしなければならない場合には、前記駆動回路に
電流を流す時間が長くなり、駆動回路におけるトランジ
スタ等の素子の発熱量が増大し、その熱の蓄積が大きく
なり過ぎると、前記素子等駆動回路が破損するおそれが
あるから、従来のように圧電素子への電圧印加条件を変
化させない制御を実行するプリンタでは、特願平2−2
79986号に開示するように、印字データに対応する
印字ドット数を積算し、その積算数が所定値になると、
印字作業を一時的に停止する制御を実行するものがあっ
た。
させて印字ワイヤを印打駆動する印字ヘッドでは、前記
圧電素子の駆動回路における充電時間及び放電時間の多
少等の電圧印加条件(圧電素子はコンデンサの一種と考
えられるので、充電時間の多少の条件とも言える)によ
り、印字ワイヤのインパクト力の大小が決定される。従
って、多パーツ用紙のようなもの、換言すると印字隙間
を大きくしなければならない場合には、前記駆動回路に
電流を流す時間が長くなり、駆動回路におけるトランジ
スタ等の素子の発熱量が増大し、その熱の蓄積が大きく
なり過ぎると、前記素子等駆動回路が破損するおそれが
あるから、従来のように圧電素子への電圧印加条件を変
化させない制御を実行するプリンタでは、特願平2−2
79986号に開示するように、印字データに対応する
印字ドット数を積算し、その積算数が所定値になると、
印字作業を一時的に停止する制御を実行するものがあっ
た。
【0008】そのとき、単位時間の発熱量が大きい印字
作業に合わせて前記所定値を決定するのが安全上好まし
く、従来では、大きいインパクト力を必要とする、換言
すると、単位時間当たりの発熱量が大きいと考えられる
多パーツ用紙に合わせて前記所定値を設定していたか
ら、インパクト力が余り必要としない薄い印字用紙に印
字作業を行うときにも長時間の印字作業を連続して行う
ことができないという欠点が招来していた。本発明の第
2の目的はこの技術的課題を解決することを目的とする
ものである。
作業に合わせて前記所定値を決定するのが安全上好まし
く、従来では、大きいインパクト力を必要とする、換言
すると、単位時間当たりの発熱量が大きいと考えられる
多パーツ用紙に合わせて前記所定値を設定していたか
ら、インパクト力が余り必要としない薄い印字用紙に印
字作業を行うときにも長時間の印字作業を連続して行う
ことができないという欠点が招来していた。本発明の第
2の目的はこの技術的課題を解決することを目的とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明のドットインパクトプリンタ
装置は、電圧の印加により圧電素子を伸縮させ、この伸
縮動の拡大により印字ワイヤを駆動させて被印字媒体に
印字する印字ヘッドと、該印字ヘッドの先端とプラテン
と距離を検出するための検出手段を備えてなるドットイ
ンパクトプリンタ装置において、前記検出手段の出力に
応じて前記圧電素子の電圧印加条件を変更するように制
御する制御手段を備え、前記印字ヘッドの先端とプラテ
ンとの距離に応じて、前記圧電素子の電圧印加条件を変
更するよう制御することを特徴とするものである。
め、請求項1に記載の発明のドットインパクトプリンタ
装置は、電圧の印加により圧電素子を伸縮させ、この伸
縮動の拡大により印字ワイヤを駆動させて被印字媒体に
印字する印字ヘッドと、該印字ヘッドの先端とプラテン
と距離を検出するための検出手段を備えてなるドットイ
ンパクトプリンタ装置において、前記検出手段の出力に
応じて前記圧電素子の電圧印加条件を変更するように制
御する制御手段を備え、前記印字ヘッドの先端とプラテ
ンとの距離に応じて、前記圧電素子の電圧印加条件を変
更するよう制御することを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、前記請求
項1において、さらに前記印字ヘッドによる印字動作に
伴って印字ドット数を加算するカウンタと、所定時間経
過するごとに前記カウンタにおけるカウンタ値から所定
ドット数を減算する減算手段と、前記カウンタにおける
カウンタ値が基準値以上であるか否かを判別する判断手
段と、前記判別手段が基準値以上であることを判別した
とき、前記印字ヘッドの発熱を抑制するように印字動作
を制御する印字動作制御手段とを備え、前記印字動作制
御手段は前記印字ヘッドの先端とプラテンとの距離に応
じて、前記減算手段による減算値または前記判別手段の
基準値を変更するよう制御することを特徴とするもので
ある。
項1において、さらに前記印字ヘッドによる印字動作に
伴って印字ドット数を加算するカウンタと、所定時間経
過するごとに前記カウンタにおけるカウンタ値から所定
ドット数を減算する減算手段と、前記カウンタにおける
カウンタ値が基準値以上であるか否かを判別する判断手
段と、前記判別手段が基準値以上であることを判別した
とき、前記印字ヘッドの発熱を抑制するように印字動作
を制御する印字動作制御手段とを備え、前記印字動作制
御手段は前記印字ヘッドの先端とプラテンとの距離に応
じて、前記減算手段による減算値または前記判別手段の
基準値を変更するよう制御することを特徴とするもので
ある。
【0011】
【実施例】次に本発明を具体化した実施例について説明
すると、図1に示すプリンタ装置は、プラテン1に対し
て紙送り上流側のプッシュトラクタ或いは紙送り下流側
のプルトラクタ等の用紙送り機構(図示せず)にて用紙
送りする一方、印字ヘッド2はそのノーズ部2aがプラ
テン1の表面に対面するようにキャリッジ3に搭載さ
れ、該キャリッジ3はキャリッジモータ(図示せず)及
びタイミングベルト等によりプラテン1の長手方向に往
復移動可能に構成されている。
すると、図1に示すプリンタ装置は、プラテン1に対し
て紙送り上流側のプッシュトラクタ或いは紙送り下流側
のプルトラクタ等の用紙送り機構(図示せず)にて用紙
送りする一方、印字ヘッド2はそのノーズ部2aがプラ
テン1の表面に対面するようにキャリッジ3に搭載さ
れ、該キャリッジ3はキャリッジモータ(図示せず)及
びタイミングベルト等によりプラテン1の長手方向に往
復移動可能に構成されている。
【0012】キャリッジ3は、プラテン1の軸線と平行
に延びる主軸5に沿って左右移動自在に被嵌され、また
主軸5と平行に配置した補助軸6にキャリッジ3の後端
後向きの被嵌部3aがプラテン1に対して遠近可能且つ
摺動自在に支持されている。ギャップモータ7の回転力
を伝動ギヤ機構8を介して前記主軸5の端部の偏心軸部
5aに取付く扇状ギヤ9に伝達することにより、主軸5
を図2の矢印F方向及びB方向に回動させて、キャリッ
ジ3ひいては印字ヘッド2の先端とプラテン1の表面と
の隙間(印字隙間)Aを調節できる構成である。
に延びる主軸5に沿って左右移動自在に被嵌され、また
主軸5と平行に配置した補助軸6にキャリッジ3の後端
後向きの被嵌部3aがプラテン1に対して遠近可能且つ
摺動自在に支持されている。ギャップモータ7の回転力
を伝動ギヤ機構8を介して前記主軸5の端部の偏心軸部
5aに取付く扇状ギヤ9に伝達することにより、主軸5
を図2の矢印F方向及びB方向に回動させて、キャリッ
ジ3ひいては印字ヘッド2の先端とプラテン1の表面と
の隙間(印字隙間)Aを調節できる構成である。
【0013】印字隙間Aの検出手段4は次のような構成
である。即ち、特願平3−157680号に開示のよう
に主軸5の回転に対する抵抗力が一定以上になったと
き、前記伝動ギヤ機構8におけるギヤ10bはもう一つ
のギヤ10aに対して空転し、ギャップモータ7からの
回転力が伝達されないような構成であり、エンコーダ1
1はギヤ10aの回転量を検出するためのもので、この
データは印字隙間を測定するために後述する制御部50
(図3参照)に送られる。即ち、プリンタの電源がON
にされると、キャリッジ1は移動可能範囲の端部まで移
動させられ、再び印字するための待機位置(ホームポジ
ションという)に戻る。その後印字用紙Pが印字ヘッド
2の先端前面に位置するインクリボン(図示せず)と前
記プラテン1の表面との間に送られると、ギャップモー
タ7の回転により主軸5が図2の矢印F方向に回動し、
印字隙間Aがある程度小さくなったとき、キャリッジ1
の先端に取付けられた感知部材12の感知部(突起状で
あっても良いし平面状であっても良い)がプラテン1に
印字用紙P及びインクリボンを挟んでいる位置に停止す
ることになる。印字用紙P及びインクリボンの無い状態
での感知部材12における感知部の停止位置は、予め前
記感知部材12の感知部がプラテン1の表面に突き当た
った状態でのエンコーダ11の検出値(データ)にて制
御部50のメモリに記憶されており、印字用紙P等があ
る状態でのエンコーダ11の検出値(データ)との差
に、実際に印字するために感知部材12を印字用紙Pの
表面から離す一定値を加えて、印字隙間Aを算出するこ
とができるものである。
である。即ち、特願平3−157680号に開示のよう
に主軸5の回転に対する抵抗力が一定以上になったと
き、前記伝動ギヤ機構8におけるギヤ10bはもう一つ
のギヤ10aに対して空転し、ギャップモータ7からの
回転力が伝達されないような構成であり、エンコーダ1
1はギヤ10aの回転量を検出するためのもので、この
データは印字隙間を測定するために後述する制御部50
(図3参照)に送られる。即ち、プリンタの電源がON
にされると、キャリッジ1は移動可能範囲の端部まで移
動させられ、再び印字するための待機位置(ホームポジ
ションという)に戻る。その後印字用紙Pが印字ヘッド
2の先端前面に位置するインクリボン(図示せず)と前
記プラテン1の表面との間に送られると、ギャップモー
タ7の回転により主軸5が図2の矢印F方向に回動し、
印字隙間Aがある程度小さくなったとき、キャリッジ1
の先端に取付けられた感知部材12の感知部(突起状で
あっても良いし平面状であっても良い)がプラテン1に
印字用紙P及びインクリボンを挟んでいる位置に停止す
ることになる。印字用紙P及びインクリボンの無い状態
での感知部材12における感知部の停止位置は、予め前
記感知部材12の感知部がプラテン1の表面に突き当た
った状態でのエンコーダ11の検出値(データ)にて制
御部50のメモリに記憶されており、印字用紙P等があ
る状態でのエンコーダ11の検出値(データ)との差
に、実際に印字するために感知部材12を印字用紙Pの
表面から離す一定値を加えて、印字隙間Aを算出するこ
とができるものである。
【0014】次に、印字ヘッド2に内蔵されている圧電
素子13駆動型の印字ユニット16について、図4及び
図5を参照しながら説明する。正面視略円板状のヘッド
本体14とカバー体15とで囲まれる内部には、複数
(実施例では24個)の印字ユニット16がヘッド本体
14の裏面側で略円板状の連結体17を介して放射状に
配設されている。ヘッド本体14の前面には、各印字ユ
ニット16における印字ワイヤWを移動案内するための
所定数の案内板18が内装されたノーズ部2aが突出し
ている。
素子13駆動型の印字ユニット16について、図4及び
図5を参照しながら説明する。正面視略円板状のヘッド
本体14とカバー体15とで囲まれる内部には、複数
(実施例では24個)の印字ユニット16がヘッド本体
14の裏面側で略円板状の連結体17を介して放射状に
配設されている。ヘッド本体14の前面には、各印字ユ
ニット16における印字ワイヤWを移動案内するための
所定数の案内板18が内装されたノーズ部2aが突出し
ている。
【0015】各印字ユニット16は、圧電セラミックを
積層状に接着してなる前後長手の圧電素子13と、該圧
電素子13の前端に装着して当該圧電素子13の伸縮運
動を拡大し印字ワイヤWに伝達するための運動伝達機構
19と、この運動伝達機構19及び圧電素子13を支持
するための支持フレーム20とからなり、支持フレーム
20は圧電素子13の長手方向両側及び後端部を囲むよ
うにメイン支柱部20aと副支柱部20bと後端部20
cとによりコ字型に一体的に形成されている。
積層状に接着してなる前後長手の圧電素子13と、該圧
電素子13の前端に装着して当該圧電素子13の伸縮運
動を拡大し印字ワイヤWに伝達するための運動伝達機構
19と、この運動伝達機構19及び圧電素子13を支持
するための支持フレーム20とからなり、支持フレーム
20は圧電素子13の長手方向両側及び後端部を囲むよ
うにメイン支柱部20aと副支柱部20bと後端部20
cとによりコ字型に一体的に形成されている。
【0016】印字ワイヤWの基端をろう付け等により固
着した側面視略三角形状のワイヤ支持アーム21の基端
には、メイン支柱部20aの長手方向後向きに延びる平
行状の第1板ばね22と第2板ばね23との先端連設部
25を嵌合固定し、第1板ばね22の基端部を前記メイ
ン支柱部20aの側面にろう付け固着する一方、第2板
ばね2の基端部は圧電素子13の前端面にろう付け等に
より固着した可動子24の側面に同じくろう付け固着す
る。
着した側面視略三角形状のワイヤ支持アーム21の基端
には、メイン支柱部20aの長手方向後向きに延びる平
行状の第1板ばね22と第2板ばね23との先端連設部
25を嵌合固定し、第1板ばね22の基端部を前記メイ
ン支柱部20aの側面にろう付け固着する一方、第2板
ばね2の基端部は圧電素子13の前端面にろう付け等に
より固着した可動子24の側面に同じくろう付け固着す
る。
【0017】そして、図5に示すように、電圧印加にて
圧電素子13及び可動子24がY方向に伸長するとき、
前記両板ばね22,23の先端連設部25が矢印X方向
に回動変位して、その変位量をワイヤ支持アーム21で
拡大し、印字ワイヤWをノーズ部2aから突出するよう
に駆動させるのである。そして、電圧印加を解除する
と、両板ばね22,23の弾性力により、ワイヤ支持ア
ーム21が逆方向に回動し、樹脂製のアーム側ストッパ
26aが支持部側ストッパ26bに接当する。
圧電素子13及び可動子24がY方向に伸長するとき、
前記両板ばね22,23の先端連設部25が矢印X方向
に回動変位して、その変位量をワイヤ支持アーム21で
拡大し、印字ワイヤWをノーズ部2aから突出するよう
に駆動させるのである。そして、電圧印加を解除する
と、両板ばね22,23の弾性力により、ワイヤ支持ア
ーム21が逆方向に回動し、樹脂製のアーム側ストッパ
26aが支持部側ストッパ26bに接当する。
【0018】図5に示すように、前記可動子24の表裏
両側部と副支持部20bとに跨がって配設された4節リ
ンク機構部材27は、ばね板等の弾性部材からなり、そ
の広幅側板部には側面視略H字状等の切欠き孔28を穿
設して、該切欠き孔28より外径側で、左右両広幅側板
部を副支柱部20bの表裏側面及び可動子24の表裏側
面に各々ろう付け固定し、圧電素子13が電圧印加にて
伸縮するとき、4節リンク機構部材27における左右両
広幅側板部が側面視平行四辺形状に弾性変形して位置固
定的な副支柱部20bの長手方向に沿って平行状に可動
子24が移動できるように構成したものである(図5の
二点鎖線参照)。
両側部と副支持部20bとに跨がって配設された4節リ
ンク機構部材27は、ばね板等の弾性部材からなり、そ
の広幅側板部には側面視略H字状等の切欠き孔28を穿
設して、該切欠き孔28より外径側で、左右両広幅側板
部を副支柱部20bの表裏側面及び可動子24の表裏側
面に各々ろう付け固定し、圧電素子13が電圧印加にて
伸縮するとき、4節リンク機構部材27における左右両
広幅側板部が側面視平行四辺形状に弾性変形して位置固
定的な副支柱部20bの長手方向に沿って平行状に可動
子24が移動できるように構成したものである(図5の
二点鎖線参照)。
【0019】このように、可動子24を副支柱部20b
の長手方向に沿って平行状に、換言すれば圧電素子13
の長手方向に直線的に、移動するように構成すれば、圧
電素子(圧電セラミック)間の積層接着面に曲げ力が作
用せず、積層部や接着面が不用意に剥がれることがな
い。電圧の印加により、圧電素子13はその積層方向
(長手方向)に伸長し、電圧が除去されると積層方向に
圧電素子13が縮小するものである。
の長手方向に沿って平行状に、換言すれば圧電素子13
の長手方向に直線的に、移動するように構成すれば、圧
電素子(圧電セラミック)間の積層接着面に曲げ力が作
用せず、積層部や接着面が不用意に剥がれることがな
い。電圧の印加により、圧電素子13はその積層方向
(長手方向)に伸長し、電圧が除去されると積層方向に
圧電素子13が縮小するものである。
【0020】次に、図3の機能ブロック図を参照しなが
ら、制御部50の作動を説明する。中央処理装置(CP
U)51には、ホストコンピュータ等の外部装置52が
インターフェイス53及びバス54を介して接続され、
外部装置52から印字データ、印字指令データ(印字指
令コマンド)等の各種データがCPU51に入力され
る。前記CPU51には読み出し専用メモリ(ROM)
55、随時読み書き可能メモリ(RAM)56、前記印
字隙間Aを検出する検出手段4及び印字ヘッド2のドラ
イバ61がそれぞれ接続されている。
ら、制御部50の作動を説明する。中央処理装置(CP
U)51には、ホストコンピュータ等の外部装置52が
インターフェイス53及びバス54を介して接続され、
外部装置52から印字データ、印字指令データ(印字指
令コマンド)等の各種データがCPU51に入力され
る。前記CPU51には読み出し専用メモリ(ROM)
55、随時読み書き可能メモリ(RAM)56、前記印
字隙間Aを検出する検出手段4及び印字ヘッド2のドラ
イバ61がそれぞれ接続されている。
【0021】符号83は、前記印字隙間Aの大小に応じ
て印字ヘッド2の駆動条件(圧電素子13への電圧印加
条件)を最適なものにするため、印字隙間Aと圧電素子
13への充電時間及び放電時間との関係を予め実験によ
り設定したルックアップテーブルとして記憶させた読み
出し専用メモリ(ROM)であって、同じくCPU51
に接続されている。
て印字ヘッド2の駆動条件(圧電素子13への電圧印加
条件)を最適なものにするため、印字隙間Aと圧電素子
13への充電時間及び放電時間との関係を予め実験によ
り設定したルックアップテーブルとして記憶させた読み
出し専用メモリ(ROM)であって、同じくCPU51
に接続されている。
【0022】CPU51には、後述するように、カウン
タ手段66、減算手段67、判別手段68のような算術
演算や論理演算を実行する演算部、時間計測手段69や
印字制御手段70、駆動条件制御回路71等のシステム
全体の機能を制御するタイミング・制御部等を含む。図
9は前記印字ユニットの圧電素子13のドライバ61の
回路の1実施例を示し、出力電圧Eの直流電源80と、
トランジスタTr1と、コイル81及び圧電素子13が
順次直列に接続され、直流電源80の負極側と圧電素子
13の負極となるべき電極側とが接地されている。トラ
ンジスタTr1の順方向は、直流電源80の正極側から
圧電素子13の正極となるべき電極に向かう(回路の順
方向)とする。
タ手段66、減算手段67、判別手段68のような算術
演算や論理演算を実行する演算部、時間計測手段69や
印字制御手段70、駆動条件制御回路71等のシステム
全体の機能を制御するタイミング・制御部等を含む。図
9は前記印字ユニットの圧電素子13のドライバ61の
回路の1実施例を示し、出力電圧Eの直流電源80と、
トランジスタTr1と、コイル81及び圧電素子13が
順次直列に接続され、直流電源80の負極側と圧電素子
13の負極となるべき電極側とが接地されている。トラ
ンジスタTr1の順方向は、直流電源80の正極側から
圧電素子13の正極となるべき電極に向かう(回路の順
方向)とする。
【0023】さらにトランジスタTr1とコイル81の
接続点は、トランジスタTr2を介して接地する。この
トランジスタTr2の順方向は前記トランジスタTr1
とコイル51の接続点から接地点に向かう方向とする。
トランジスタTr1,Tr2には各々ダイオードD1,
D2が並列に接続されており、これらのダイオードD
1,D2の順方向は、併設位置の各トランジスタの順方
向と逆方向とする。
接続点は、トランジスタTr2を介して接地する。この
トランジスタTr2の順方向は前記トランジスタTr1
とコイル51の接続点から接地点に向かう方向とする。
トランジスタTr1,Tr2には各々ダイオードD1,
D2が並列に接続されており、これらのダイオードD
1,D2の順方向は、併設位置の各トランジスタの順方
向と逆方向とする。
【0024】また、直流電源80の正極側から圧電素子
13の正極となるべき電極との間には、前記トランジス
タTr1およびコイル81に対して並列的にダイオード
D3を接続する。このダイオードD3の順方向は、直流
電源80の正極側に向かう方向とする。圧電素子13に
は、これと並列にダイオードD4を接続するのであり、
そのダイオードD4の順方向は、圧電素子13の負極と
なるべき電極側から正極となるべき電極側に向かう方向
とする。
13の正極となるべき電極との間には、前記トランジス
タTr1およびコイル81に対して並列的にダイオード
D3を接続する。このダイオードD3の順方向は、直流
電源80の正極側に向かう方向とする。圧電素子13に
は、これと並列にダイオードD4を接続するのであり、
そのダイオードD4の順方向は、圧電素子13の負極と
なるべき電極側から正極となるべき電極側に向かう方向
とする。
【0025】なお、圧電素子13を構成する多数の圧電
セラミック素子Pは互いに並列接続されている。トラン
ジスタTr1,Tr2の遮断状態と導通状態との切り換
え制御(スイッチ制御)は、スイッチ手段である制御回
路82(以下単に制御回路という)によって実行され
る。この制御回路82は前記ドライバ61の一部を構成
するものである。この場合、制御回路82における充電
パルスの印加時に作動するアンド回路の出力からトラン
ジスタTr3のベースに接続し、該トランジスタTr3
のエミッタを接地し、コレクタを抵抗器R1を介してト
ランジスタTr1のベースに接続し、抵抗器R1とトラ
ンジスタTr1のエミッタ間を抵抗器R2で接続してい
る。
セラミック素子Pは互いに並列接続されている。トラン
ジスタTr1,Tr2の遮断状態と導通状態との切り換
え制御(スイッチ制御)は、スイッチ手段である制御回
路82(以下単に制御回路という)によって実行され
る。この制御回路82は前記ドライバ61の一部を構成
するものである。この場合、制御回路82における充電
パルスの印加時に作動するアンド回路の出力からトラン
ジスタTr3のベースに接続し、該トランジスタTr3
のエミッタを接地し、コレクタを抵抗器R1を介してト
ランジスタTr1のベースに接続し、抵抗器R1とトラ
ンジスタTr1のエミッタ間を抵抗器R2で接続してい
る。
【0026】そして、印字駆動の指令を制御回路82に
指令すると、制御回路82からの駆動電圧の印加によ
り、アンド回路の出力がハイ(H)になるときトランジ
スタTr1が駆動され、トランジスタTr1を導通状態
に切り換える。すると直流電源80で発生した電荷はト
ランジスタTr1とコイル81を介して前記圧電素子1
3に流れ込む。
指令すると、制御回路82からの駆動電圧の印加によ
り、アンド回路の出力がハイ(H)になるときトランジ
スタTr1が駆動され、トランジスタTr1を導通状態
に切り換える。すると直流電源80で発生した電荷はト
ランジスタTr1とコイル81を介して前記圧電素子1
3に流れ込む。
【0027】コイル81と圧電素子13とは共振しつつ
充電され、この圧電素子13が変位(伸長)し、この伸
長変位は印字ワイヤWを突出させるように運動伝達機構
19を駆動させ、印字ワイヤWにて印字用紙に印字する
べく突出動する。圧電素子13の電圧が電源80の電圧
と同じになると、電流はダイオードD3とトランジスタ
Tr1を介した閉電流ループを流れ続ける。この間に、
圧電素子13により僅かづつ電流が消費されるが、この
電流は直流電源80から供給されるので、圧電素子13
の変位は保持されたままとなる。
充電され、この圧電素子13が変位(伸長)し、この伸
長変位は印字ワイヤWを突出させるように運動伝達機構
19を駆動させ、印字ワイヤWにて印字用紙に印字する
べく突出動する。圧電素子13の電圧が電源80の電圧
と同じになると、電流はダイオードD3とトランジスタ
Tr1を介した閉電流ループを流れ続ける。この間に、
圧電素子13により僅かづつ電流が消費されるが、この
電流は直流電源80から供給されるので、圧電素子13
の変位は保持されたままとなる。
【0028】そして、トランジスタTr1を遮断する
と、コイル81、ダイオードD3、直流電源80、ダイ
オードD2を介した閉ループを電流が流れ続け、コイル
81に蓄積される電気エネルギーは、直流電源80に回
生される。印字に必要な変位時間経過後、制御回路82
はトランジスタTr2を導通させて、放電する。する
と、圧電素子13に蓄積された電荷はコイル81→トラ
ンジスタTr2→接地を介した閉ループを流れ、圧電素
子13に蓄積されていた電荷に起因する電気エネルギー
は、所定時間後にコイル81に蓄積される。
と、コイル81、ダイオードD3、直流電源80、ダイ
オードD2を介した閉ループを電流が流れ続け、コイル
81に蓄積される電気エネルギーは、直流電源80に回
生される。印字に必要な変位時間経過後、制御回路82
はトランジスタTr2を導通させて、放電する。する
と、圧電素子13に蓄積された電荷はコイル81→トラ
ンジスタTr2→接地を介した閉ループを流れ、圧電素
子13に蓄積されていた電荷に起因する電気エネルギー
は、所定時間後にコイル81に蓄積される。
【0029】次いで、制御回路82は、トランジスタT
r2を遮断すると、コイル81の作用により当該コイル
81に電流が流れ続けようとするため、この電流はダイ
オードD1を介して直接直流電源80に還元される。次
に、図6及び図7を参照して、印字隙間Aの大小に応じ
て、圧電素子13への電圧印加条件を変更する実施例に
ついて説明すると、図6は1枚だけの印字用紙(単票用
紙)に印字する場合を示し、図6の(a)は印字ワイヤ
Wの進退動動作波形で上方がプラテン側である。図6の
(b)は圧電素子13に印加される電圧波形、図6の
(c)は充電パルス、図6の(d)は放電パルス、図6
の(e)はコイル81の電流波形をそれぞれ示す。
r2を遮断すると、コイル81の作用により当該コイル
81に電流が流れ続けようとするため、この電流はダイ
オードD1を介して直接直流電源80に還元される。次
に、図6及び図7を参照して、印字隙間Aの大小に応じ
て、圧電素子13への電圧印加条件を変更する実施例に
ついて説明すると、図6は1枚だけの印字用紙(単票用
紙)に印字する場合を示し、図6の(a)は印字ワイヤ
Wの進退動動作波形で上方がプラテン側である。図6の
(b)は圧電素子13に印加される電圧波形、図6の
(c)は充電パルス、図6の(d)は放電パルス、図6
の(e)はコイル81の電流波形をそれぞれ示す。
【0030】また、図7は6枚の印字用紙を重ねた状態
で印字する多パーツ用紙の場合を示し、図7の(a)は
印字ワイヤWの進退動動作波形で上方がプラテン側であ
る。図7の(b)は充電パルス、図7の(c)は放電パ
ルス、図7の(d)は圧電素子13に印加される電圧波
形、図7の(e)はコイル81の電流波形をそれぞれ示
す。
で印字する多パーツ用紙の場合を示し、図7の(a)は
印字ワイヤWの進退動動作波形で上方がプラテン側であ
る。図7の(b)は充電パルス、図7の(c)は放電パ
ルス、図7の(d)は圧電素子13に印加される電圧波
形、図7の(e)はコイル81の電流波形をそれぞれ示
す。
【0031】なお、図7における破線の波形は1枚だけ
の印字用紙の場合であって比較のために示す。多パーツ
用紙への印字動作においては、その紙厚さが増大した分
だけ印字隙間Aを広げるため、印字ワイヤWの先端とイ
ンクリボン(図示せず)との間の距離は殆ど変化しない
が、印字するときには印字ワイヤWが表面側の印字用紙
をつぶしながらプラテン1方向に進むので、1枚だけの
印字用紙を印字する場合に比べて長い距離を往復するこ
とになる。このため、多パーツ用紙を印字するときに
は、1枚だけの印字用紙を印字するときに比べて動作タ
イミングが遅れ勝手となり、次の印字ワイヤWの駆動に
影響が現れる。この現象を防止するため、本実施例で
は、図7の(b)及び(c)に示すように、電圧印加時
間の長くする(充電パルス及び放電パルス間の時間を変
更する)。
の印字用紙の場合であって比較のために示す。多パーツ
用紙への印字動作においては、その紙厚さが増大した分
だけ印字隙間Aを広げるため、印字ワイヤWの先端とイ
ンクリボン(図示せず)との間の距離は殆ど変化しない
が、印字するときには印字ワイヤWが表面側の印字用紙
をつぶしながらプラテン1方向に進むので、1枚だけの
印字用紙を印字する場合に比べて長い距離を往復するこ
とになる。このため、多パーツ用紙を印字するときに
は、1枚だけの印字用紙を印字するときに比べて動作タ
イミングが遅れ勝手となり、次の印字ワイヤWの駆動に
影響が現れる。この現象を防止するため、本実施例で
は、図7の(b)及び(c)に示すように、電圧印加時
間の長くする(充電パルス及び放電パルス間の時間を変
更する)。
【0032】なお、図8の(a)の充電時間及び(b)
の放電時間の調整にて、図8の(c)のごとくに圧電素
子13の電圧波形を変更することもできる。この場合、
電圧を零まで下げないことで、印字ワイヤWの戻りを中
途で止め、図6の(a)の一点鎖線より下方の部分で示
す印字ワイヤWの沈み込み量を小さくし、動作時間を短
くすることができる。このように、印字隙間Aの大小に
応じて電圧印加条件が最適のものはどのようなものか
は、前述のように、予めの実験にて確認して、ROM8
3に予め記憶させておけば良い。CPU51はRAM5
6に書込まれた印字隙間Aを読出し、その隙Aに対応す
る電圧印加条19をROM83から読出してドライバ6
1に送る。
の放電時間の調整にて、図8の(c)のごとくに圧電素
子13の電圧波形を変更することもできる。この場合、
電圧を零まで下げないことで、印字ワイヤWの戻りを中
途で止め、図6の(a)の一点鎖線より下方の部分で示
す印字ワイヤWの沈み込み量を小さくし、動作時間を短
くすることができる。このように、印字隙間Aの大小に
応じて電圧印加条件が最適のものはどのようなものか
は、前述のように、予めの実験にて確認して、ROM8
3に予め記憶させておけば良い。CPU51はRAM5
6に書込まれた印字隙間Aを読出し、その隙Aに対応す
る電圧印加条19をROM83から読出してドライバ6
1に送る。
【0033】なお、放電時間を2回に分けて各放電の間
の時間を調整することで印字ユニットにおける運動伝達
機構の2次バウンドを小さくできる。また、前記実施例
では、印字隙間Aの大小に拘らず、印字速度(キャリッ
ジの移動速度)を一定にしていたが、前記圧電素子への
電圧印加条件の変更と共に印字速度も変更させても良
い。
の時間を調整することで印字ユニットにおける運動伝達
機構の2次バウンドを小さくできる。また、前記実施例
では、印字隙間Aの大小に拘らず、印字速度(キャリッ
ジの移動速度)を一定にしていたが、前記圧電素子への
電圧印加条件の変更と共に印字速度も変更させても良
い。
【0034】次に、ドットインパクトプリンタにおける
連続印字動作可能な時間の設定を印字隙間の大小に応じ
て最適なものに選択する制御について説明する。即ち、
多パーツ用紙の印字動作時のように印字隙間Aが大きく
なるに従って、前記圧電素子13への充電時間が長くな
り、そのため駆動回路におけるトランジスタ等の発熱量
が増大して自然冷却による放熱量を差し引いても熱が蓄
積され、温度上昇が大きくなり、ついには駆動回路が破
損するという問題がある一方、1枚だけの印字用紙のよ
うにインパクト力をそれほど必要としないものでは、前
記トランジスタの発熱量が少なくて済み、トランジスタ
等の温度上昇が小さいので長時間の連続印字作業が可能
となるようにして、プリンタの動作能力を向上させるこ
とが好ましい。そのため、つぎのような制御を実行する
のである。
連続印字動作可能な時間の設定を印字隙間の大小に応じ
て最適なものに選択する制御について説明する。即ち、
多パーツ用紙の印字動作時のように印字隙間Aが大きく
なるに従って、前記圧電素子13への充電時間が長くな
り、そのため駆動回路におけるトランジスタ等の発熱量
が増大して自然冷却による放熱量を差し引いても熱が蓄
積され、温度上昇が大きくなり、ついには駆動回路が破
損するという問題がある一方、1枚だけの印字用紙のよ
うにインパクト力をそれほど必要としないものでは、前
記トランジスタの発熱量が少なくて済み、トランジスタ
等の温度上昇が小さいので長時間の連続印字作業が可能
となるようにして、プリンタの動作能力を向上させるこ
とが好ましい。そのため、つぎのような制御を実行する
のである。
【0035】前記制御部50における前記ROM55に
はドットパターンメモリ領域57、プログラム領域5
8、減算値メモリ領域59及び基準値メモリ領域60を
有している。ドットパターンメモリ領域57には、後述
する特別な印字動作を実行するためのプログラム等の各
種プログラムデータが予め記憶されている。減算値メモ
リ領域59には減算される所定の減算値Noに関するデ
ータが予め記憶されている。この減算値Noは、前述し
た圧電素子13(印字ヘッド2)のドライバ61中のト
ランジスタTr1が発熱によって破損することなく連続
して駆動可能な所定時間当たりの印字ドット数に設定さ
れている。換言すると、印字動作を行うと、トランジス
タTr1等が発熱するが、単位時間当たりに印字ヘッド
2の自然冷却等にて放熱するので、この単位時間(所定
時間)当たりの放熱量をドット数に換算した値等を考慮
して減算値Noを設定している。この減算値Noは高負
荷の印字モード、例えば多パーツ用紙の印字動作時には
小さくなり、1枚だけの印字用紙等の低負荷印字作業で
は、大きい値となる。従って、印字モードの選択及び/
または印字隙間Aの検出値により、前記減算値Noを設
定すれば、所定時間当たりの実際の印字ドット数がこの
減算値No以下であれば、トランジスタTr1は破損す
ることなく連続印字作業を継続できる。
はドットパターンメモリ領域57、プログラム領域5
8、減算値メモリ領域59及び基準値メモリ領域60を
有している。ドットパターンメモリ領域57には、後述
する特別な印字動作を実行するためのプログラム等の各
種プログラムデータが予め記憶されている。減算値メモ
リ領域59には減算される所定の減算値Noに関するデ
ータが予め記憶されている。この減算値Noは、前述し
た圧電素子13(印字ヘッド2)のドライバ61中のト
ランジスタTr1が発熱によって破損することなく連続
して駆動可能な所定時間当たりの印字ドット数に設定さ
れている。換言すると、印字動作を行うと、トランジス
タTr1等が発熱するが、単位時間当たりに印字ヘッド
2の自然冷却等にて放熱するので、この単位時間(所定
時間)当たりの放熱量をドット数に換算した値等を考慮
して減算値Noを設定している。この減算値Noは高負
荷の印字モード、例えば多パーツ用紙の印字動作時には
小さくなり、1枚だけの印字用紙等の低負荷印字作業で
は、大きい値となる。従って、印字モードの選択及び/
または印字隙間Aの検出値により、前記減算値Noを設
定すれば、所定時間当たりの実際の印字ドット数がこの
減算値No以下であれば、トランジスタTr1は破損す
ることなく連続印字作業を継続できる。
【0036】また、基準値メモリ領域60には基準値K
oに関するデータが予め記憶されており、この基準値K
oは印字ヘッド2が単位時間当りに前記減算値Noを越
えるドット数の印字を行ったとき、トランジスタTr1
には熱量が蓄積されて破損することになるが、その蓄積
された熱量による破損直前のドット数の総計に設定され
ている。
oに関するデータが予め記憶されており、この基準値K
oは印字ヘッド2が単位時間当りに前記減算値Noを越
えるドット数の印字を行ったとき、トランジスタTr1
には熱量が蓄積されて破損することになるが、その蓄積
された熱量による破損直前のドット数の総計に設定され
ている。
【0037】前記RAM56には、入力バッファ領域6
2、プリントバッファ領域63、印字ドット数メモリ領
域(カウンタ)64及び特別印字フラグ65とを有す
る。そして、入力バッファ領域62には外部装置52か
ら順次入力される1印字行分の印字データが記憶され
る。プリントバッファ領域63には外部装置52から印
字指令データが入力されるとき、入力バッファ領域62
に記憶された印字データに基づいてドットパターンメモ
リ領域57からアクセスされた1印字行分のドットパタ
ーンデータが記憶される。
2、プリントバッファ領域63、印字ドット数メモリ領
域(カウンタ)64及び特別印字フラグ65とを有す
る。そして、入力バッファ領域62には外部装置52か
ら順次入力される1印字行分の印字データが記憶され
る。プリントバッファ領域63には外部装置52から印
字指令データが入力されるとき、入力バッファ領域62
に記憶された印字データに基づいてドットパターンメモ
リ領域57からアクセスされた1印字行分のドットパタ
ーンデータが記憶される。
【0038】印字ドット数メモリ領域64には、印字動
作に伴ってプリントバッファ領域63からアクセスされ
た各ドット列のドットパターンに基づいて実際に印字さ
れる印字ドット数が逐次加算されて記憶される。特別印
字フラグ65は印字行の印字動作に先立って印字ドット
数メモリ領域64に記憶された印字ドット数が前記基準
値メモリ領域60に記憶された基準値Ko以上になった
場合にセットされるものである。
作に伴ってプリントバッファ領域63からアクセスされ
た各ドット列のドットパターンに基づいて実際に印字さ
れる印字ドット数が逐次加算されて記憶される。特別印
字フラグ65は印字行の印字動作に先立って印字ドット
数メモリ領域64に記憶された印字ドット数が前記基準
値メモリ領域60に記憶された基準値Ko以上になった
場合にセットされるものである。
【0039】前記CPU51は、プログラムに従って前
記印字ドット数メモリ領域64に記憶された印字ドット
数に、プリントバッファ領域63からアクセスされたド
ットパターンデータに基づいて実際に印字される1ドッ
ト列中の印字ドット数を逐次加算して、この加算した後
の値を前記印字ドット数メモリ領域64に記憶させる。
記印字ドット数メモリ領域64に記憶された印字ドット
数に、プリントバッファ領域63からアクセスされたド
ットパターンデータに基づいて実際に印字される1ドッ
ト列中の印字ドット数を逐次加算して、この加算した後
の値を前記印字ドット数メモリ領域64に記憶させる。
【0040】また、CPU51は、プログラムに従って
電源投入時より時間を計測し、所定時間ごとに前記印字
ドット数メモリ領域64に記憶された印字ドット数から
減算値メモリ領域59に記憶された減算値Noを逐次減
算する。さらに、CPU51は印字ドット数メモリ領域
64の印字ドット数が前記基準値メモリ領域60に記憶
された基準値Ko以上であるか否かを判別する。
電源投入時より時間を計測し、所定時間ごとに前記印字
ドット数メモリ領域64に記憶された印字ドット数から
減算値メモリ領域59に記憶された減算値Noを逐次減
算する。さらに、CPU51は印字ドット数メモリ領域
64の印字ドット数が前記基準値メモリ領域60に記憶
された基準値Ko以上であるか否かを判別する。
【0041】そして、CPU51は、印字ドット数メモ
リ領域64に記憶された印字ドット数が基準値Ko以上
であると判断したとき、前記特別印字フラグ65をセッ
トすると共に、この印字行を複数回に分けた特別の印字
動作により印字するように、印字ヘッド2の駆動回路6
1を制御する。なお、複数回に分けて印字する代わりに
所定時間だけ印字動作を停止させても良いのである。
リ領域64に記憶された印字ドット数が基準値Ko以上
であると判断したとき、前記特別印字フラグ65をセッ
トすると共に、この印字行を複数回に分けた特別の印字
動作により印字するように、印字ヘッド2の駆動回路6
1を制御する。なお、複数回に分けて印字する代わりに
所定時間だけ印字動作を停止させても良いのである。
【0042】前記の場合、印字隙間Aの大小に応じて、
前記減算値メモリ領域59に記憶されるべき減算値No
を種々変更したものをルックアップテーブルとして記憶
させておく。例えば、印字隙間Aが小さい場合、印字用
紙Pの紙厚さが薄いものであるか、用紙枚数が1〜3枚
程度であると判断し、インパクト力があまり必要でない
ので圧電素子13への充電時間は短めに設定する(図6
参照)。よって、トランジスタTr1等の温度上昇は少
なく、長時間連続的に印字作業を続行してもトランジス
タが破損しないと考えて前記減算値メモリ領域59に記
憶されるべき減算値Noの値を大きくしておく。なお、
これに代えて、基準値メモリ領域60に記憶されるべき
基準値Koを大きく設定しても良いし、減算値No及び
基準値Koの両者を大きく設定しても良い。
前記減算値メモリ領域59に記憶されるべき減算値No
を種々変更したものをルックアップテーブルとして記憶
させておく。例えば、印字隙間Aが小さい場合、印字用
紙Pの紙厚さが薄いものであるか、用紙枚数が1〜3枚
程度であると判断し、インパクト力があまり必要でない
ので圧電素子13への充電時間は短めに設定する(図6
参照)。よって、トランジスタTr1等の温度上昇は少
なく、長時間連続的に印字作業を続行してもトランジス
タが破損しないと考えて前記減算値メモリ領域59に記
憶されるべき減算値Noの値を大きくしておく。なお、
これに代えて、基準値メモリ領域60に記憶されるべき
基準値Koを大きく設定しても良いし、減算値No及び
基準値Koの両者を大きく設定しても良い。
【0043】逆に、印字隙間Aが大きい場合、印字ヘッ
ド2の先端とプラテン1の表面と間に挿入される印字用
紙Pの紙厚さが厚い、または、多パーツ用紙のようにイ
ンパクト力が大きく必要なものと考え、圧電素子13へ
の電圧印加時間(充電時間)を長くするように設定す
る。前記充電期間中ONしているトランジスタTr1へ
の通電時間が長くなり、そのときのトランジスタTr1
の温度上昇は大きくなる。また、コイル81にも図7の
(e)の斜線部分に示すように余分の電流が流れるの
で、前記減算値Noを小さく設定しておき、所定時間当
たりの印字ドット数が前記の1枚だけの用紙の場合と同
じでも、基準値Koを早い時間内に越えるようにして、
印字作業を長時間継続させないようにするのである。な
お、これに代えて、基準値メモリ領域60に記憶される
べき基準値Koを小さく設定しても良いし、減算値No
及び基準値Koの両者を小さく設定しも良い。
ド2の先端とプラテン1の表面と間に挿入される印字用
紙Pの紙厚さが厚い、または、多パーツ用紙のようにイ
ンパクト力が大きく必要なものと考え、圧電素子13へ
の電圧印加時間(充電時間)を長くするように設定す
る。前記充電期間中ONしているトランジスタTr1へ
の通電時間が長くなり、そのときのトランジスタTr1
の温度上昇は大きくなる。また、コイル81にも図7の
(e)の斜線部分に示すように余分の電流が流れるの
で、前記減算値Noを小さく設定しておき、所定時間当
たりの印字ドット数が前記の1枚だけの用紙の場合と同
じでも、基準値Koを早い時間内に越えるようにして、
印字作業を長時間継続させないようにするのである。な
お、これに代えて、基準値メモリ領域60に記憶される
べき基準値Koを小さく設定しても良いし、減算値No
及び基準値Koの両者を小さく設定しも良い。
【0044】
【発明の作用・効果】前述のように、請求項1に記載の
発明よれば、印字ヘッドの先端とプラテン表面までの印
字隙間を検出手段によって検出し、その印字隙間の大小
に応じて最適の圧電素子電圧印加条件を選択し、印字作
業を実行する。従って、印字用紙紙厚さ等が変更されて
も、印字ワイヤの動作タイミングがずれることがなく、
印字の品質を安定させることができる。
発明よれば、印字ヘッドの先端とプラテン表面までの印
字隙間を検出手段によって検出し、その印字隙間の大小
に応じて最適の圧電素子電圧印加条件を選択し、印字作
業を実行する。従って、印字用紙紙厚さ等が変更されて
も、印字ワイヤの動作タイミングがずれることがなく、
印字の品質を安定させることができる。
【0045】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1において、さらに前記印字ヘッドによる印字動作に伴
って印字ドット数を加算するカウンタと、所定時間経過
するごとに前記カウンタにおけるカウンタ値から所定ド
ット数を減算する減算手段と、前記カウンタにおけるカ
ウンタ値が基準値以上であるか否かを判別する判断手段
と、前記判別手段が基準値以上であることを判別したと
き、前記印字ヘッドの発熱を抑制するように印字動作を
制御する印字動作制御手段とを備え、前記印字動作制御
手段は前記印字ヘッドの先端とプラテンとの距離に応じ
て、前記減算手段による減算値または前記判別手段の基
準値を変更するよう制御するものであるから、印字用紙
の紙厚さ等に応じて、圧電素子への電圧印加条件を最適
なものに選定できると共に、多パーツ用紙の印字動作時
のように印字隙間が大きくなるに従って、前記圧電素子
への充電時間が長くなり、そのため駆動回路におけるト
ランジスタ等の発熱量が増大して自然冷却による放熱量
を差し引いても熱が蓄積され、温度上昇が大きくなり、
ついには駆動回路が破損するという問題を解消でき、且
つ、1枚だけの印字用紙のようにインパクト力をそれほ
ど必要としないものでは、前記トランジスタの発熱量が
少なくて済み、トランジスタ等の温度上昇が小さいので
長時間の連続印字作業が可能となるようにして、プリン
タの動作能力を向上させることができるという顕著な効
果を奏するのである。
1において、さらに前記印字ヘッドによる印字動作に伴
って印字ドット数を加算するカウンタと、所定時間経過
するごとに前記カウンタにおけるカウンタ値から所定ド
ット数を減算する減算手段と、前記カウンタにおけるカ
ウンタ値が基準値以上であるか否かを判別する判断手段
と、前記判別手段が基準値以上であることを判別したと
き、前記印字ヘッドの発熱を抑制するように印字動作を
制御する印字動作制御手段とを備え、前記印字動作制御
手段は前記印字ヘッドの先端とプラテンとの距離に応じ
て、前記減算手段による減算値または前記判別手段の基
準値を変更するよう制御するものであるから、印字用紙
の紙厚さ等に応じて、圧電素子への電圧印加条件を最適
なものに選定できると共に、多パーツ用紙の印字動作時
のように印字隙間が大きくなるに従って、前記圧電素子
への充電時間が長くなり、そのため駆動回路におけるト
ランジスタ等の発熱量が増大して自然冷却による放熱量
を差し引いても熱が蓄積され、温度上昇が大きくなり、
ついには駆動回路が破損するという問題を解消でき、且
つ、1枚だけの印字用紙のようにインパクト力をそれほ
ど必要としないものでは、前記トランジスタの発熱量が
少なくて済み、トランジスタ等の温度上昇が小さいので
長時間の連続印字作業が可能となるようにして、プリン
タの動作能力を向上させることができるという顕著な効
果を奏するのである。
【図1】プリンタの概略斜視図である。
【図2】プリンタの概略側面図である。
【図3】制御部の機能ブロック図である。
【図4】印字ヘッドの側断面図である。
【図5】印字ユニットの要部拡大側面図である。
【図6】単票用紙の印字作業時の圧電素子等の動作タイ
ムチャートである。
ムチャートである。
【図7】多パーツ用紙の印字作業時の圧電素子等の動作
タイムチャートである。
タイムチャートである。
【図8】別実施例の圧電素子等の動作タイムチャートで
ある。
ある。
【図9】ドライバ61の回路図である。
1 プラテン 2 印字ヘッド W 印字ワイヤ 3 キャリッジ 4 検出手段 13 圧電素子 51 CPU 55 ROM 56 RAM 61 ドライバ
Claims (2)
- 【請求項1】 電圧の印加により圧電素子を伸縮させ、
この伸縮動の拡大により印字ワイヤを駆動させて被印字
媒体に印字する印字ヘッドと、該印字ヘッドの先端とプ
ラテンと距離を検出するための検出手段を備えてなるド
ットインパクトプリンタ装置において、前記検出手段の
出力に応じて前記圧電素子の電圧印加条件を変更するよ
うに制御する制御手段を備え、前記印字ヘッドの先端と
プラテンとの距離に応じて、前記圧電素子の電圧印加条
件を変更するよう制御することを特徴とするドットイン
パクトプリンタ装置。 - 【請求項2】請求項1において、さらに前記印字ヘッド
による印字動作に伴って印字ドット数を加算するカウン
タと、所定時間経過するごとに前記カウンタにおけるカ
ウンタ値から所定ドット数を減算する減算手段と、前記
カウンタにおけるカウンタ値が基準値以上であるか否か
を判別する判断手段と、前記判別手段が基準値以上であ
ることを判別したとき、前記印字ヘッドの発熱を抑制す
るように印字動作を制御する印字動作制御手段とを備
え、前記印字動作制御手段は前記印字ヘッドの先端とプ
ラテンとの距離に応じて、前記減算手段による減算値ま
たは前記判別手段の基準値を変更するよう制御すること
を特徴とするドットインパクトプリンタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7215093A JPH06286171A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | ドットインパクトプリンタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7215093A JPH06286171A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | ドットインパクトプリンタ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06286171A true JPH06286171A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=13480949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7215093A Pending JPH06286171A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | ドットインパクトプリンタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06286171A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014034148A (ja) * | 2012-08-08 | 2014-02-24 | Oki Data Corp | 印刷装置およびその印刷ヘッドの制御方法 |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP7215093A patent/JPH06286171A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014034148A (ja) * | 2012-08-08 | 2014-02-24 | Oki Data Corp | 印刷装置およびその印刷ヘッドの制御方法 |
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