JPH06285614A - 取鍋内張構造 - Google Patents

取鍋内張構造

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JPH06285614A
JPH06285614A JP5074873A JP7487393A JPH06285614A JP H06285614 A JPH06285614 A JP H06285614A JP 5074873 A JP5074873 A JP 5074873A JP 7487393 A JP7487393 A JP 7487393A JP H06285614 A JPH06285614 A JP H06285614A
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JP
Japan
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ladle
heat insulating
brick
insulating board
thickness
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Withdrawn
Application number
JP5074873A
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English (en)
Inventor
Yukio Morimoto
幸夫 森本
Tadashi Imoto
忠司 井本
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPH06285614A publication Critical patent/JPH06285614A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、取鍋の鉄皮とパーマレンガとの間
に収縮率の小さい断熱材を介在させることによって、鉄
皮の熱変形を抑え、パーマレンガの破損および内張レン
ガの目地開きによる損傷防止を図ることを課題とする。 【構成】 取鍋の鉄皮とパーマレンガとの間にSiO2
−Al2 3 系セラミックファイバーの断熱ボードが介
在されており、該断熱ボードは重量%で、Al23
20〜40%、CaO、Na2 O、K2 O、Fe2 3
の総量が5〜10%、残部がSiO2 からなるセラミッ
クファィバーを圧縮成形してなり、且つ1000℃にお
いて5kg/cm2 の荷重を加えたときの収縮率が5%
以下であることを特徴とする。また断熱ボードは一枚の
板厚が3mm以下のものが複数枚重ねて介在されてお
り、且つ施工厚が6〜9mmであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶鋼などを収容する取
鍋の内張構造に関し、特に鉄皮とパーマレンガとの間の
断熱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】取鍋に収容した溶鋼は二次精錬や連続鋳
造において温度が低下するために、取鍋には鋳造温度よ
りもかなり高い温度の溶鋼を供給することから鉄皮が高
温に加熱される。しかも鉄皮は、溶鋼の収容時と非収容
時とで加熱と冷却が繰り返されること、および内張りレ
ンガと鉄皮との間には断熱性が小さいジルコニア系、シ
ャモット系、あるいは高アルミナ系のパーマレンガが介
在されていることによって熱変形する。これに伴ってパ
ーマレンガと鉄皮との間に間隙が生じ、パーマレンガが
熱膨張した内張りレンガに押されて破損するとともに、
内張りレンガは鉄皮側に熱膨張するため冷却後に目地開
きを生じる。この状態で溶鋼を受鋼すると、目地開き部
に溶鋼が浸入して内張りレンガの寿命を著しく縮める。
またパーマレンガが破損しているため、鉄皮からの溶鋼
流出事故が発生する虞れがある。
【0003】このような問題を解決するためには、鉄皮
とパーマレンガまたはパーマレンガと内張りレンガとの
間に断熱材を介在させることによって、鉄皮が熱変形し
ない温度まで断熱すればよいが、断熱材は一般に収縮率
が大きいため内張りレンガの熱膨張によって収縮する。
この結果、内張りレンガは前記と同様に鉄皮側にも熱膨
張するため冷却後に目地開きを生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、取鍋の鉄皮
とパーマレンガとの間に収縮率の小さい断熱材を介在さ
せることによって、鉄皮の熱変形を抑え、パーマレンガ
の破損および内張りレンガの目地開きによる損傷の防止
を図ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の取鍋内張構造は、取鍋の鉄皮とパーマレンガとの間
にSiO2 −Al2 3 系セラミックファイバーの断熱
ボードが介在されており、該断熱ボードは重量%で、A
2 3 が20〜40%、CaO、Na2 O、K2 O、
Fe2 3 の総量が5〜10%、残部がSiO2 からな
るセラミックファイバーを圧縮成形してなり、且つ10
00℃において5kg/cm2 の荷重を加えたときの収
縮率が5%以下であることを特徴とする。
【0006】また好ましくは、断熱ボードは一枚の板厚
が3mm以下のものが複数枚重ねて介在されており、且
つ施工厚が6〜9mmであることを特徴とする。内張り
レンガの目地開きによる損傷を防止するためには、断熱
材は収縮率が小さいことが必要である。本発明者らは断
熱材の収縮率について種々研究した結果、断熱材として
は、重量%で、Al2 3 が20〜40%、CaO、N
2 O、K2 O、Fe2 3 の総量が5〜10%、残部
がSiO2 からなるセラミックファイバーを圧縮成形し
た、1000℃において5kg/cm2 の荷重を加えた
ときの収縮率が5%以下であるSiO2 −Al2 3
セラミックファイバーが最適であることを見出した。
【0007】図1は、SiO2 −Al2 3 系のセラミ
ックファイバーを圧縮成形した断熱ボードのAl2 3
(重量%)と、取鍋が溶鋼を収容したときに断熱ボード
が受ける荷重にほぼ相当する条件として、断熱ボードを
1000℃に加熱し、5kg/cm2 の荷重を加えたと
きの収縮率との関係を調査した結果を示している。図1
に示すように断熱ボードのAl2 3 (重量%)が20
〜40%のとき、収縮率が5%以下になっている。収縮
率が5%以下であれば、溶鋼を収容する取鍋の内張りレ
ンガとして通常施工される厚さ130〜180mmのM
gO−Cr2 3 系レンガを施工したとき、鉄皮の熱変
形および内張りレンガの目地開きが生じないか、あるい
は生じても僅かである。
【0008】このとき、SiO2 −Al2 3 系のセラ
ミックファイバーに含まれるCaO、Na2 O、K
2 O、Fe2 3 の総量が5%未満では、断熱ボードと
して必要な強度が得られない。またこれらの総量が10
%を超えると、耐熱性が小さくなって鉄皮が変形し、ま
た収縮率が大きくなって内張りレンガに目地開きを生
じ、内張りレンガの損傷が大きくなる。
【0009】また断熱ボードの収縮率は、その板厚毎に
異なり、板厚が薄いほど小さい。図2は、表1に示した
断熱ボード一枚の板厚と収縮率との関係を調査した結果
を示している。図2に示すように断熱ボードの板厚が3
mm以下のとき、収縮率が小さくなっている。このため
断熱ボードは板厚が3mm以下のものを使用することが
好ましい。
【0010】鉄皮の熱変形を防止するためには、断熱ボ
ードは厚い方が好ましく、他方、内張りレンガの目地開
きを防止するためには、断熱ボードは薄い方が好まし
い。図3は、表1に示した断熱ボードの施工厚と鉄皮の
熱変形量(鉄皮内径のクリープ変形量)の関係を示し、
図4は同じく表1に示した断熱ボードの施工厚と内張り
レンガの溶損速度の関係を調査した結果を示している。
図3に示すように断熱ボードの板厚が6mm以上のと
き、鉄皮の熱変形量が小さくなっており、図4に示すよ
うに断熱ボードの板厚が9mm以下のとき、内張りレン
ガの溶損速度が小さくなっている。このため断熱ボード
の施工厚は6〜9mmが好ましい。
【0011】
【表1】
【0012】
【作用】本発明の取鍋内張構造によれば、取鍋の鉄皮と
パーマレンガとの間に、収縮率が小さい断熱ボードが介
在しているので、取鍋に収容した溶鋼の熱が鉄皮に伝わ
り難く、そのため鉄皮の熱変形を防止でき、その結果内
張りレンガの目地開きを防止できる。
【0013】また断熱ボードは一枚の板厚が薄い程、収
縮率が小さいので、施工する断熱ボードを複数枚とする
ことで施工厚当たりの収縮量を小さくできる。さらには
断熱ボードの施工厚を断熱ボードの収縮量および伝熱量
の関係において6〜9mmとすることで、鉄皮の熱変形
および内張りレンガの目地開きを、より好ましく防止す
ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図5は取鍋の縦断面図を示し、図6は図5のA部
を拡大して示している。取鍋1の内張構造は、鉄皮2と
内張りレンガ5との間にパーマレンガ3が介在されてお
り、鉄皮2とパーマレンガ3との間に断熱ボード4が介
在されている。鉄皮2は厚さ25mmのSS41の鋼板
が用いられており、パーマレンガ3は厚さ65mmのジ
ルコニア系耐火物が用いられており、また内張りレンガ
5は厚さ150mmのマグクロ系耐火レンガが用いられ
ている。断熱ボード4は、Al2 3 30重量%、Si
2 65重量%のセラミックファイバーを圧縮成形した
厚さ3mmのものが2層介在されている。セラミックフ
ァイバーの圧縮成形は、100℃にて200kg/cm
2 以上の圧力の下でロールによって成形されたものであ
る。
【0015】この取鍋1を1200℃に予熱した後、連
続鋳造に使用した。収容したSUS304ステンレス溶
鋼の平均温度は1630℃であった。連続鋳造中の断熱
ボードの表面温度は1000℃、鉄皮3の温度は340
℃程度であり、鋳造終了直前の溶鋼の平均温度は148
0℃であった。この取鍋は105回使用することができ
た。
【0016】これに対して、断熱ボードを介在させない
従来の取鍋では、収容したSUS304ステンレス溶鋼
の平均温度は1645℃であり、また連続鋳造中の鉄皮
の温度は420℃程度であった。この取鍋は100回使
用することができた。本発明の取鍋は従来のものと比べ
て、溶鋼温度を15℃、鉄皮の温度を80℃低くするこ
とができるので、鉄皮の熱変形を防止できる。この結
果、取鍋の寿命を5回延長させることができた。
【0017】
【発明の効果】本発明の取鍋内張構造によれば、鉄皮と
パーマレンガとの間に断熱ボードが介在しているので、
鉄皮の熱変形および内張りレンガの目地開きを防止で
き、この結果、取鍋の寿命が従来のものと比べて延長
し、また取鍋に収容する溶鋼の温度を低くすることがで
きるので出鋼温度を低くでき、精錬コストを削減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】断熱ボードのAl2 3 (重量%)と収縮率の
関係を示す図である。
【図2】断熱ボード一枚の板厚と収縮率との関係を示す
図である。
【図3】断熱ボードの施工厚と鉄皮の熱変形量の関係を
示す図である。
【図4】断熱ボードの施工厚と内張りレンガの溶損速度
の関係を示す図である。
【図5】本発明の実施例を示す取鍋の縦断面図である。
【図6】図5のA部を拡大して示す図である。
【符号の説明】
1 取鍋 2 内張りレンガ 3 鉄皮 4 断熱ボード 5 内張りレンガ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取鍋の鉄皮とパーマレンガとの間にSi
    2 −Al2 3 系セラミックファイバーの断熱ボード
    が介在されており、該断熱ボードは重量%で、Al2
    3 が20〜40%、CaO、Na2 O、K2 O、Fe2
    3の総量が5〜10%、残部がSiO2 からなるセラ
    ミックファイバーを圧縮成形してなり、且つ1000℃
    において5kg/cm2 の荷重を加えたときの収縮率が
    5%以下であることを特徴とする取鍋内張構造。
  2. 【請求項2】 断熱ボードは一枚の板厚が3mm以下の
    ものを複数枚重ねて介在されており、且つ施工厚が6〜
    9mmであることを特徴とする請求項1記載の取鍋内張
    構造。
JP5074873A 1993-03-31 1993-03-31 取鍋内張構造 Withdrawn JPH06285614A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103394681A (zh) * 2013-07-31 2013-11-20 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种铁水包内衬砌筑方法
CN106392048A (zh) * 2016-11-09 2017-02-15 南京钢铁股份有限公司 一种钢包永久层砌筑高铝砖双层湿砌操作法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63181426U (ja) * 1987-05-11 1988-11-22
JPS6428646U (ja) * 1987-08-15 1989-02-20

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