JPH06285333A - 燃焼排ガス中の二酸化炭素の回収方法 - Google Patents
燃焼排ガス中の二酸化炭素の回収方法Info
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- JPH06285333A JPH06285333A JP5077948A JP7794893A JPH06285333A JP H06285333 A JPH06285333 A JP H06285333A JP 5077948 A JP5077948 A JP 5077948A JP 7794893 A JP7794893 A JP 7794893A JP H06285333 A JPH06285333 A JP H06285333A
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- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
Abstract
法に関する。 【構成】 燃焼排ガス中に含まれる二酸化炭素を吸収液
としてアルカノ−ルアミン(但し、モノエタノールアミ
ンを除く)水溶液を用いて回収する二酸化炭素の回収方
法において、吸収液の補充用又は濃度調整用原液として
非引火性のアルカノ−ルアミン水溶液を用いる方法。
Description
二酸化炭素(CO2 )を回収する方法に関する。更に詳
しくは、吸収液としてアルカノ−ルアミン(但し、モノ
エタノールアミンを除く)水溶液を用いて燃焼排ガス中
に含まれるCO2 を吸収し、CO2 を回収する方法にお
いて、吸収液の補充用又は濃度調整用原液として、非引
火性のアルカノ−ルアミン水溶液を用いることに関する
発明である。
素ガスなどの可燃性ガスに含まれるCO2 を吸収・除去
する目的で、モノエタノールアミンが使用されている。
その際用いられるモノエタノールアミンは通常40重量
%以下の低濃度水溶液であり、それ自体は引火性ではな
い。しかし、CO2 を回収する際に失われるモノエタノ
ールアミンを補充したり濃度を調整したりするための原
液として、引火性を有する高濃度水溶液、あるいは希釈
されていない100%モノエタノールアミンの状態で回
収設備内のタンクなどに貯蔵するのが一般的である。そ
の場合、貯蔵タンクの容量をできるだけ小さくするた
め、100%の状態で貯蔵することが好ましいが、10
0%品は凝固点が10.5℃であり寒冷時における凝固
を避けるため、引火性を有する約85重量%の高濃度水
溶液(不凍結グレード)として貯蔵されることがある。
上記のような可燃ガス中に含まれるCO2 の回収設備に
おいては可燃ガスを取り扱うことが前提であるので、設
備内に設置される各種モーター類、計測機器類、電気設
備などはすべて防爆措置を施した防爆型を用い、さらに
当然のことながら消火設備も設けられている。従って、
引火性を有する高濃度のモノエタノールアミン原液を貯
蔵するために、更に特別に設備の防爆性等に配慮する必
要はなかった。
一つとして、CO2 による温室効果が指摘され、地球環
境を守る上で国際的にもその対策が急務となってきた。
CO 2 の発生源としては化石燃料を燃焼させるあらゆる
人間の活動分野に及び、その排出規制が今後一層強化さ
れる傾向にある。従って大量の化石燃料を使用する火力
発電所などの動力発生設備を対象に、燃焼排ガス中のC
O2 の回収方法および回収されたCO2 を大気へ放出す
ることなく貯蔵する方法が精力的に研究されている。
るCO2 を吸収する設備内においては、従来の可燃性ガ
ス中のCO2 を回収する場合とは全く異なり、取り扱う
ガスはもともと不燃性であり、従って機器類を防爆型に
し、消火設備を必要とする実質的に引火性の可燃物は前
記したCO2 回収の際に失われるモノエタノールアミン
を補充するために、あるいは濃度調整のために使用され
るモノエタノールアミンの原液のみとなる。設備内の一
部でこのような引火性原液を貯蔵し使用するために、上
記の可燃性ガスからのCO2 回収設備と同様にCO2 回
収設備の多くの部分について機器類を防爆型にしなけれ
ばならず、さらに消火設備も設置しなければならない。
当然のことながら、各種モーター類、計測機器類、電気
設備などに防爆型のものを用い、さらに消火設備も設置
することは非防爆型設備に比べ著しく経費がかかること
となる。
設備内における上記の事情の下に、先に本発明者等は吸
収液としてモノエタノールアミン水溶液を用い、吸収液
の補充用または濃度調整用原液として非引火性のモノエ
タノールアミン水溶液を用いるCO2 の回収方法を提案
した(特願平3−262296号)。
排ガス中に含まれるCO2 の吸収・回収に使用するモノ
エタノールアミン以外のアルカノールアミン類をも検討
し、これらを使用する場合においてもモノエタノールア
ミン水溶液を用いる場合と同様の課題があること、およ
び同様の方法によって引火性のアルカノールアミンまた
は高濃度アルカノールアミン水溶液を僅かな水で希釈す
ることにより非引火性とすることができることを見出だ
し、これに基づき、この非引火性アルカノールアミン水
溶液を用いれば上記課題を簡単に解決できることを導き
出し、本発明に到達した。
に含まれるCO2 を吸収液としてアルカノ−ルアミン
(但し、モノエタノールアミンを除く)水溶液を用いて
回収する二酸化炭素の回収方法において、吸収液の補充
用又は濃度調整用原液として非引火性のアルカノ−ルア
ミン水溶液を用いることを特徴とするCO2 の回収方法
が提供される。本発明によれば、前記CO2 の回収方法
において、吸収液が2−アミノ−2−メチル−1−プロ
パノール水溶液であり、非引火性のアルカノ−ルアミン
水溶液が濃度75〜80重量%の2−アミノ−2−メチ
ル−1−プロパノール水溶液であるCO2 の回収方法が
提供される。さらに本発明によれば、前記CO2 の回収
方法において、吸収液が2−(エチルアミノ)−エタノ
ール水溶液であり、非引火性のアルカノ−ルアミン水溶
液が濃度70〜75重量%の2−(エチルアミノ)−エ
タノール水溶液であるCO2の回収方法が提供される。
以下、本発明を詳細に説明する。
含まれるCO2 を吸収する設備としては、図1の如きも
のが例示できる。図1では主要設備のみを示し、ポンプ
類や他の付属設備は省略した。図1において、燃焼排ガ
スはライン5により燃焼排ガス冷却塔1に導入され、冷
却されたライン6により吸収塔2に導入される。吸収塔
2の上部にはライン9によりCO2 の吸収に適した濃度
のアルカノールアミン水溶液が供給される。前記濃度は
通常アルカノールアミンの種類により異なるが、約15
〜65重量%の範囲であり、これ自体は非引火性であ
る。前記アルカノールアミン水溶液は燃焼排ガスと向流
接触させられ、吸収塔2の下部からライン7によりCO
2 を吸収したアルカノールアミン水溶液としてアルカノ
ールアミン水溶液再生塔3に送られる。吸収塔2の上部
からはライン8によりCO2 を吸収された残りの燃焼排
ガスが大気へ放出される。アルカノールアミン水溶液再
生塔3ではリボイラ12を通し蒸気を用いた加熱により
アルカノールアミン水溶液が再生され、ライン9により
吸収塔2へ戻される。CO2 はライン10により回収工
程へ導かれる。
に、アルカノールアミンは分解によりあるいは排気ガス
やCO2 に同伴して徐々に系外へ失われる。従ってこれ
を補充するため、例えばライン7の途中にタンク4から
アルカノールアミンの原液が供給され、同様にタンク1
1により希釈水が系内に供給される。アルカノールアミ
ンの原液は通常タンクローリなどにより設備内に搬入さ
れる。
おいて従来実質上唯一の可燃物であったアルカノールア
ミンの原液として、非引火性のアルカノールアミン水溶
液を用いることが特徴である。すなわちタンク4に受け
入れられ、使用するアルカノールアミン原液は純度10
0%または高濃度品であって、種類により程度の違いは
あるものの引火性であるが、これを非引火性とすること
により、このCO2 回収設備全体から引火性物質をすべ
て排除することができ、これにより、引火性可燃物取扱
設備としての対策は実質的に不要となる。従って各種モ
ーター類、計測機器類、電気設備などはすべて非防爆型
を用いることができ、さらに消火設備も必須ではなくな
る。なお、本発明により非引火性のアルカノールアミン
水溶液を原液として採用することにより、アルカノール
アミン原液のタンク容量は若干大きくなるものの、設備
全体を非防爆型とすることができる安全上および経済上
のメリットの方がはるかに大きい。
してはモノエタノールアミンを除くものであって、燃焼
排ガス中のCO2 を吸収・回収できるものであれば特に
限定されない。このようなアルカノールアミンとして
は、 (1)ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メ
チルジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、
ジグリコールアミン等の非立体障害性アミン、
パノール、3−アミノ−3−メチル−2−ペンタノー
ル、2,3−ジメチル−3−アミノ−1−ブタノール、
2−アミノ−2−エチル−1−ブタノール、2−アミノ
−2−メチル−3−ペンタノール、2−アミノ−2−メ
チル−1−ブタノール、3−アミノ−3−メチル−1−
ブタノール、3−アミノ−3−メチル−2−ブタノー
ル、2−アミノ−2,3−ジメチル−3−ブタノール、
2−アミノ−2,3−ジメチル−1−ブタノール、2−
アミノ−2−メチル−1−ペンタノールなどの分子内に
アルコール性の水酸基を有し、二個の非置換アルキル基
を有する第三級炭素原子に結合した第一アミノ基を有す
る立体障害性アルカノールアミン、
ル、2−(ジエチルアミノ)−エタノール、2−(エチ
ルメチルアミノ)−エタノール、1−(ジメチルアミ
ノ)−エタノール、1−(ジエチルアミノ)−エタノー
ル、1−(エチルメチルアミノ)−エタノール、3−ジ
メチルアミノ−1−プロパノール、4−ジメチルアミノ
−1−ブタノール、2−ジメチルアミノ−2−メチル−
1−プロパノールなどの分子内にアルコール性の水酸基
を有し、第三アミノ基を有し、該第三アミノ基に結合し
た少なくとも1個の基はその結合炭素原子を含めて炭素
数2以上の連鎖を有し、さらに該第三アミノ基に結合し
た基のうち2個は非置換アルキル基である立体障害性ア
ルカノールアミン、
ル、2−(メチルアミノ)−エタノール、2−(プロピ
ルアミノ)−エタノール、2−(イソプロピルアミノ)
−エタノール、2−(n−ブチルアミノ)−エタノー
ル、2−(sec−ブチルアミノ)−エタノール、2−
(i−ブチルアミノ)−エタノール、2−(t−ブチル
アミノ)−エタノール、1−(エチルアミノ)−エタノ
ール、1−(メチルアミノ)−エタノール、1−(プロ
ピルアミノ)−エタノール、1−(イソプロピルアミ
ノ)−エタノールなどの分子内にアルコール性の水酸基
を有し、炭素数4以下の非置換アルキル基と、結合炭素
原子を含めて炭素数2以上の連鎖を有する基に結合した
N原子を有する第二アミノ基を有する立体障害性アルカ
ノールアミン、などを例示することができる。
−1−プロパノール(AMP)、2−(エチルアミノ)
−エタノール(EAE)を用いることが好ましい。さら
にこれらのアルカノールアミンは単独で用いてもよい
し、二種以上を混合して使用してもよい。また、これら
のアルカノールアミンと他の化合物、特にアルカノール
アミン水溶液によるCO2 の吸収を促進させる化合物と
共に使用してもよく、さらには必要に応じて腐蝕防止
剤、劣化防止剤などが添加されてもよい。
としては、非引火性の水溶液であるが、表1に本発明で
用いることのできる代表的なアルカノールアミンである
AMPおよびEAEの水溶液濃度と引火点との関係を示
す。なお、引火点はクリーブランド法による値である。
上限溶液濃度は80重量%と90重量%の間に存在する
ことが分かる。またEAE水溶液では75重量%と80
重量%の間に存在することが分かる。本発明で使用する
原液としては非引火性でかつCO2 の吸収液として使用
される水溶液濃度以上の濃度であればその目的を満足す
る。しかし原液の貯蔵タンク容量をできるだけ小さく
し、かつ安全性に余裕をもたせる理由から、引火点を示
す濃度よりやや低い濃度の水溶液を用いることが好まし
い。AMPでは濃度75〜80重量%、EAEでは濃度
70〜75重量%の範囲である。
排ガス中に含まれるCO2 の吸収液の原液として、非引
火性のアルカノールアミン水溶液を用いることにより、
燃焼排ガス中のCO2 回収設備の火気に対する安全性が
著しく向上し、各種モーター類、計測機器類、電気設備
等はすべて非防爆型を用いることができ、さらに消火設
備も必須ではないものとすることができる。
一例の説明図。
Claims (3)
- 【請求項1】 燃焼排ガス中に含まれる二酸化炭素を吸
収液としてアルカノ−ルアミン(但し、モノエタノール
アミンを除く)水溶液を用いて回収する二酸化炭素の回
収方法において、吸収液の補充用又は濃度調整用原液と
して非引火性のアルカノ−ルアミン水溶液を用いること
を特徴とする二酸化炭素の回収方法。 - 【請求項2】 吸収液が2−アミノ−2−メチル−1−
プロパノール水溶液であり、非引火性のアルカノ−ルア
ミン水溶液が濃度75〜80重量%の2−アミノ−2−
メチル−1−プロパノール水溶液である請求項1記載の
二酸化炭素の回収方法。 - 【請求項3】 吸収液が2−(エチルアミノ)−エタノ
ール水溶液であり、非引火性のアルカノ−ルアミン水溶
液が濃度70〜75重量%の2−(エチルアミノ)−エ
タノール水溶液である請求項1記載の二酸化炭素の回収
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5077948A JP2809368B2 (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | 燃焼排ガス中の二酸化炭素の回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5077948A JP2809368B2 (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | 燃焼排ガス中の二酸化炭素の回収方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06285333A true JPH06285333A (ja) | 1994-10-11 |
JP2809368B2 JP2809368B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=13648256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5077948A Expired - Lifetime JP2809368B2 (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | 燃焼排ガス中の二酸化炭素の回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2809368B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013236987A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 複合アミン吸収液、co2又はh2s又はその双方の除去装置及び方法 |
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---|---|---|---|---|
RU2396107C2 (ru) | 2006-03-30 | 2010-08-10 | Асахи Касеи Кемикалз Корпорейшн | Смесь для извлечения с целью использования или транспорта диоксида углерода |
-
1993
- 1993-04-05 JP JP5077948A patent/JP2809368B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013236987A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 複合アミン吸収液、co2又はh2s又はその双方の除去装置及び方法 |
US10137407B2 (en) | 2012-05-11 | 2018-11-27 | Mitsubishi Heavy Industries Engineering, Ltd. | Complex amine absorbent, and device and method for removing one or both of CO2 and H2S |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2809368B2 (ja) | 1998-10-08 |
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