JPH06285028A - 体温計 - Google Patents

体温計

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JPH06285028A
JPH06285028A JP5075544A JP7554493A JPH06285028A JP H06285028 A JPH06285028 A JP H06285028A JP 5075544 A JP5075544 A JP 5075544A JP 7554493 A JP7554493 A JP 7554493A JP H06285028 A JPH06285028 A JP H06285028A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鼓膜温を正確に測定して体温を測定できる非
接触式体温計を提供することを目的とする。 【構成】 赤外線を検出する赤外線センサの視野角を絞
るための開口部を通して入射された赤外線を赤外線セン
サ1により検出し、その赤外線センサよりの電気信号を
測定対象温度値に変換する。その変換された対象温度値
の最大値Tobjpを検出する。こうして計測開始より所定
時間経過後の最大値Tobjpを測定対象温度を決定すると
共に、その最大値Tobjpが検出された時の計測条件に応
じて、測定を終了する所定時間を延長して測定対象温度
を決定するように動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば鼓膜或いは体表
面等を温度測定対象として温度を測定する非接触式の体
温計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、接触式で生体の皮膚温度を計
測する体温計は広く一般に使用されている。このような
体温計により測定される体表面の温度は、環境温度の影
響を強く受け、医療及び医学の分野で用いられる疾病の
有無並びに病状の経過、並びに婦人の基礎体温等のスク
リーニングを目的とした、所謂体温とは性質を異にして
おり、このような目的のために皮膚温度を用いることは
不適切である。
【0003】そこで、温度センサを非接触として、鼓膜
を対象とした検温が行われるようになった。ここで、鼓
膜温の臨床的意義について説明すると、体温とは生体の
中で恒常性が保たれている核心温度を指すが、視床下部
はその核心温度を司る中枢であると考えられている。解
剖学的にみると、鼓膜の近くを体温中枢である視床下部
を灌流する内頸動脈が走っており、鼓膜と視床下部とは
血液を共有していることになり、それぞれの温度変化の
相関は極めて高いと言われている。
【0004】従って、この鼓膜温度は、生体の温度中枢
である視床下部の温度を反映している部位として早くか
ら注目されていたが、センサが接触式の検温では鼓膜を
傷つける虞があるとして一般的には測定することができ
なかった。このような鼓膜損傷の危険性をなくし、短時
間での体温測定を可能にする点に鑑みて、赤外線センサ
を用いた放射体温計が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
輻射を利用した非接触式鼓膜体温計は、図13に示した
ように、赤外線センサ及びこれに関わる光学系の視野角
(V1)が広く、赤外線センサの視野の中に鼓膜V2の
みならず、外耳道をも捉えてしまうという問題があっ
た。尚、ここで光学系の広い視野角とは光学系の光軸方
向の赤外線入射感度に対して、赤外線入射感度が50%
の入射角度が立体角で0.586πstr(ステラジア
ン)より大きい場合を指す。但し、ここで光学系の光軸
は通常赤外線センサの受光面の法線方向と一致している
ことが多い。又、ここでstrは立体角の単位で、平面
における角度(rad)が円弧の長さlをその半径rで
除したl/rであるのと同様に、球面上の面積Aをその
半径Rの2乗で除したA/R2で求められ、0.586
πstrは、光軸からの角度、即ち、赤外線センサ受光
面からみた天頂角でπ/4radに相当する。
【0006】即ち、従来の輻射を利用した非接触式の鼓
膜体温計では、赤外線センサの視野が広く、赤外線セン
サが鼓膜温と外耳道温の平均化された輻射エネルギーを
受けることになるため、真の鼓膜温を計測することがで
きなかった。又、仮に、赤外線センサ及びこれに関わる
光学系の視野を狭くしても、今度は限られた検温時間内
に外耳内の最高温度を示す鼓膜を、赤外線センサの視野
内に捜し出すことは困難であり、真の鼓膜温を測定する
ことはできなかった。
【0007】ここで、解剖学的に外耳を鼓膜と比較すれ
ば、外耳道の周囲には頭部等で加熱冷却された静脈血が
多くの静脈洞中に存在する。このため、外耳道温は環境
温に左右され易く、体温調節中枢である視床下部とは必
ずしも一致しない。かかる外耳道温を含んだ鼓膜温は本
来の意味において生体の核心温度とは呼べない。
【0008】即ち、従来の輻射を利用した非接触式鼓膜
体温計では、赤外線センサ及びこれに関わる光学系の視
野が広いため、環境温の影響を受け易い外耳道温を含ん
だ形で捉えてしまい、鼓膜温としての表示をするには不
適切であった。又、このために臨床的にも体温として用
いることは、疾病の状態を見誤る虞れなどがあり、危険
であった。
【0009】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、鼓膜温を正確に測定して体温を測定できる非接触式
体温計を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の非接触式体温計は以下の様な構成を備える。
即ち、鼓膜或いは体表面からの赤外線を入力して生体の
温度を非接触で測定する非接触式体温計であって、赤外
線を検出する赤外線センサの視野角を絞るための開口部
と、前記赤外線センサよりの電気信号を測定対象温度値
に変換する変換手段と、前記変換手段により変換された
対象温度値の最大値を検出する検出手段と、計測開始よ
り所定時間経過後の前記最大値を測定対象温度と決定す
ると共に、前記検出手段により前記最大値が検出された
時の計測条件に応じて前記所定時間を延長して測定対象
温度を決定する制御手段とを備える。より具体的には、
前記計測条件とは、測定開始から最大値検出までの経過
時間、若しくは測定開始から最大値検出までのサンプリ
ング回数や、前記所定時間の延長回数等が考えられる。
【0011】又他の発明は、前記検出手段により検出さ
れた最大値が更新された時に警報を発生する警報手段を
更に有する。
【0012】更に、前記開口部は赤外線をセンサまで導
くための細長いほぼ円筒状の筒を有する。
【0013】また、前記開口部は赤外線を集光するため
のレンズを有する。
【0014】
【作用】以上の構成において、赤外線を検出する赤外線
センサの視野角を絞るための開口部を通して入射された
赤外線による、赤外線センサよりの電気信号を測定対象
温度値に変換し、その変換された対象温度値の最大値を
検出する。こうして計測開始より所定時間経過後の前記
最大値を測定対象温度を決定すると共に、最大値が検出
された時の測定条件に応じて前記所定時間を延長して測
定対象温度を決定するように動作する。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。 <第1実施例>図1は、本発明の一実施例の一体型の鼓
膜体温計の一部断面を示す概略図である。
【0016】図1において、1は、例えばサーモパイル
やボロメータのような熱型赤外線センサ、2は本実施例
の体温計の筺体を示している。3は信号処理回路、4は
センサ1と信号処理回路3とを電気的に接続する信号
線、5はスイッチ、6は温度表示部(LCD)、7はブ
ザーである。この熱赤外線センサ1は、例えば図2に示
すように、シリコン(Si)ウエハをダイシングして得
られるセンサチップ10と窓材11と支持材12とを有
し、例えばセンサ1がポロメータである時には図2に示
すような構造を取る。
【0017】図2において、センサチップ10はシリコ
ンオキシナイトライドからなる薄膜100を有し、この
薄膜100は電気的絶縁体で、厚さが数μm、例えば3
μm程度である。この薄膜100は単結晶Siが裏面に
存在するヒートシンク部101と単結晶Siが裏面に存
在しない受光部102とを有している。この受光部10
2の熱容量がヒートシンク部101の熱容量と比べて桁
違いに小さいため、赤外線輻射による僅かな熱流によっ
て受光部102の温度は上昇する。
【0018】ヒートシンク部101と受光部102上に
は、それぞれ感温素子103,104が付いている。感
温素子103,104はサーミスタ、例えばスパッタリ
ングなどによって得られるアモルファスシリコン(a−
Si)薄膜で、シリサイド(不図示)を介して、例えば
アルミニウム(Al)のような金属を蒸着したリード線
105にオーミックコンタクトされ、電極パッド106
へ電気的に導かれる。これら感温素子103,104は
もちろん、PN接合等の温度依存特性を有する電気的素
子でもかまわない。
【0019】又、窓材11は、赤外線透過性が良好で、
かつ剛性を有する、例えばSiのような材質からなり、
光学的に赤外線を絞るために、例えばAuのような反射
率の高い材料を窓材11に部分的に蒸着して得られるア
パーチャ110を備えている。このアパーチャ110に
より、窓材11は赤外線を通過する赤外線窓部111と
赤外線を通過しない赤外線遮断部112とに分けられ
る。かかるアパーチャ110によって、センサチップ1
0の受光部102には対象物のある目標点及び目標域の
表面からの赤外線のみが入射することになる。
【0020】このときのアパーチャ110によるセンサ
1の視野角は狭ければ狭いほど対象物をスポットで捉え
るのに適しているが、あまり狭すぎるとセンサ1のゲイ
ンが小さくなり、S/N比の点から望ましくないので、
立体角で0.068πstr以上0.586πstrで
あることが望ましい。
【0021】又、センサチップ100は銅のような熱伝
導性の良好な金属などの支持部材12によって固定され
ている。又、センサチップ100の電極パッド106に
は、フレキシブルプリント基盤(FPC)からなる信号
線4の一端がハンダなどによって電気的に接続され、信
号処理回路3に接続されている。
【0022】図3は本実施例に係る赤外線センサ1のセ
ンサチップ10の平面図である。
【0023】このセンサチップ10は、センサ基板とし
てのシリコン基板(厚さ300〜400μm)100に
空洞部100a(図2)が形成され、この空洞部の表面
側には架橋部(ブリッジ)13が設けられている。この
架橋部13は、平面形状が例えば円形の赤外線受光部1
02と、この赤外線受光部102を支持する2本の支持
部15とにより構成されている。この赤外線受光部10
2及び支持部15は共に一定の厚さ、例えば約3μmの
シリコンオキシナイトライド膜により一体的に形成され
ている。感温素子104は温度変化により電気抵抗値が
変化する(サーミスタ効果)を持つ物質、例えばアモル
ファスシリコン(a−Si)や、アモルファスゲルマニ
ウム(a−Ge)により形成されている。この感温部1
04にはそれぞれアルミニウムなどの金属で形成された
櫛型状の配線層17a,17bが接続され、これらの配
線層17a,17bを通して信号処理回路3に接続され
ている。
【0024】本実施例の赤外線センサでは、被温度測定
物から放射された赤外線は窓材11の赤外線窓部111
を通して入射された後、赤外線受光部102により受光
される。この赤外線受光部102で受光された赤外線
(温度)は、感温部104に伝達され、これにより感温
部104の電気抵抗値が変化する。この電気抵抗値は、
配線層17a,17bの各端部に設けられた電極パッド
106及び信号線4を介して、信号処理回路3によりそ
のとき流れる電流値又は電圧値を測定することにより検
出される。この電流値又は電圧値により被温度測定物か
ら放射された赤外線量、即ち、その測定対象物の温度を
知ることができる。
【0025】図4は本実施例の信号処理回路3の構成を
示すブロック図、図5はスイッチ5の周辺回路のブロッ
ク図を示す。
【0026】図4において、31は赤外線センサ1に基
準電圧を印加する基準定電圧源、32はセンサ1からの
信号を増幅する増幅回路、33は増幅回路32からのア
ナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバー
タ、34は制御部で、A/Dコンバータ33からのデジ
タル信号を演算処理して対象温度に変換して、以下に説
明するアルゴリズムに従って対象温度のピーク値をホー
ルドする等の処理を行う。また、制御部34は、測定結
果である対象温度を液晶表示部(LCD)6に表示する
とともに、ブザー7の鳴音を制御している。この制御部
34には、例えばマイクロプロセッサ等のCPU34
a,CPU34aの制御プログラム(例えば図6〜図9
のフローチャートで示す)や各種データを記憶している
ROM34b,更には後述する各種計時処理で使用され
るタイマ35等を備えている。
【0027】図5において、50はバッテリ、51は機
械的なスイッチ接点からなるメカニカルスイッチ回路
(SW回路)、52はトランジスタなどからなるスイッ
チホールド回路(SWホールド回路)、53はバッテリ
50の電圧を、信号処理回路3を駆動するための安定化
電圧として出力する電源回路を示し、スイッチ回路51
とスイッチホールド回路52と電源回路53は制御部3
4に電気的に接続されている。
【0028】次に図6〜図9に示したフローチャートに
よって本実施例の体温計における制御処理と回路動作を
説明する。
【0029】図6は本実施例における制御処理のメイン
フローチャートを示す。
【0030】図6において、スイッチ5が押下されると
制御部34を含む各回路に電力が供給されてステップS
2に進み、初期チェックを行う。ここで図5の回路図を
参照して、電源投入時にスイッチ5が押下されたときの
動作を説明する。即ち、スイッチ5が押されて電源が投
入されると、スイッチ回路51によってスイッチホール
ド回路52が動作して、電源回路53にバッテリ50よ
りの電力が入力される。これにより、制御部34のCP
U34aが立ち上がり、動作を開始するとともに、CP
U34aのスイッチ切換えポート341からの出力信号
がハイレベルになる。これによって、スイッチホールド
回路52をスイッチ5の状態に関係なく動作させること
ができ、電源回路53へバッテリ50からの連続した電
力供給が可能となる。
【0031】以後、スイッチ5の状態はCPU34aの
スイッチ接点監視ポート342によって監視され、この
スイッチ5の操作は、計測開始の指示機能や電源遮断の
ためのメインスイッチの機能を兼ねる。電源遮断時は、
メインスイッチ機能及びオートパワーオフ機能によっ
て、CPU34aのスイッチ切換えポート341からの
出力がロウレベルになることによって、スイッチホール
ド回路52が動作しなくなり、電源が切れることにな
る。
【0032】図6において、スイッチ5が押下された後
は、CPU34aに電源が供給されるとともに初期チェ
ック処理(ステップS2)、計測待機処理(ステップS
3)、ピーク計測処理(ステップS4)を行い、ステッ
プS5でスイッチ5が2回続けてクリック(以後、ダブ
ルクリック)しない限り、ステップS2の計測待機処理
に戻る。
【0033】次に図6における、各制御処理の詳細を説
明する。
【0034】図7は図6の初期チェック処理(ステップ
S2)を示すフローチャートである。
【0035】図7において、電源投入後、まずステップ
S10でバッテリ50のチェックを行い、異常がなけれ
ばステップS11に進んで回路動作をチェックする。ス
テップS10及びステップS11で異常がなければステ
ップS13に進み、表示部(LCD)6の全表示要素を
点灯して、表示機能を確認できるようにする。次にステ
ップS13に進み、計測可能であることを示す計測マー
クの表示を行って、メインフローチャートに戻る。
【0036】一方、ステップS10のバッテリチェック
又はステップS11の回路動作チェックにおいて異常が
あるときはステップS14に進んで、エラー表示を行
う。次にステップS15に進み、ある一定時間、例えば
1分経過したらステップS17に進んで自動的に電源を
切る。又、ステップS14でエラー表示を行った後、例
えば1分経過する前に、スイッチ5がダブルクリックさ
れたかどうかをステップS16で判別し、ダブルクリッ
クされた場合は電源を遮断する。
【0037】図8は図6のステップS3の計測待機を示
すフローチャートである。
【0038】図8において、まずステップS21で測定
変数をリセットし、ステップS22でスイッチ5が1回
だけクリック(以後、シングルクリック)して計測処理
の開始が指示されるかどうかを監視する。ここで、シン
グルクリックがない場合にはステップS23に進み、ス
イッチ5がダブルクリック(電源遮断指示)されるかど
うかの監視を行い、ダブルクリックされると処理を終了
する。ステップS23でダブルクリックがなければステ
ップS24に進み、バッテリチェックを行って異常がな
ければステップS25に進み、スイッチ5を最後に操作
してからの時間がある一定時間、例えばタイマ35によ
る計時が10分以内であれば再びステップS22に戻
り、スイッが5のシングルクリックの監視へ戻る。
【0039】ステップS25で、スイッチ5を最後に操
作してからの時間が、例えば10分を越えた時はステッ
プS26に進み、自動的に電源を切る。また、ステップ
S22のシングルクリックの監視→ステップS23のダ
ブルクリック監視→ステップS24のバッテリチェック
→ステップS25のタイマ10分経過→ステップS22
のシングルクリック監視という計測待機ループの中で、
ステップS24のバッテリチェックでエラーが発見され
ればステップS27に進んでエラー表示を行う。次にス
テップS28に進み、ある一定時間、例えば5分経過し
たら自動的に電源を切る。またステップS27でエラー
表示後、例えば5分以内であればステップS23に進
み、ダブルクリック監視に戻るので、スイッチ5のダブ
ルクリック操作でも電源を遮断することができる。こう
してこれら計測待機ループの中で、ステップS22でス
イッチ5のシングルクリック操作を検知すると、メイン
フローチャートへ戻る。
【0040】図9は図6のステップS4のピーク計測処
理を示すフローチャートである。
【0041】図9において、まずステップS31で、一
定時間、例えば2秒毎に計測マークを点滅させながらセ
ンサ1よりのデータを入力し、ステップS32で、その
データをA/D変換したデジタル値をサンプリングし、
ステップS33で、それらサンプリングデータから測定
対象温Tobj を推定する。この測定対象温の推定は予め
較正によって得られている温度テーブルより導かれる。
こうして推定された測定対象温は、ステップS34で、
時系列データとしてデジタルフィルタを通して平滑化さ
れたTobj (Ave.)となる。
【0042】次にステップS35に進み、この得られた
obj (Ave.)と、これまでのピーク値Tobjpとの大小を
判定して、Tobj (Ave.)が大きければステップS39に
進み、ピーク値としてTobjpを更新する。次にステップ
S40に進み、表示部(LCD)6への温度表示をある
一定時間毎、例えば0.5秒毎に更新し、次にステップ
S41に進み、ある一定時間、例えば0.2秒間ブザー
7を鳴音する。また、ステップS42で、計測開始から
ある一定時間、例えば5秒以内であればステップS31
の計測マークの点滅表示処理に戻り、次のデータサンプ
リングを続ける。しかしステップS42で、計測開始か
ら例えば5秒を過ぎた場合は、計測終了予定時刻を延長
して、ステップS31の計測マーク点滅表示に戻り、次
のデータサンプリングを続ける。このステップS43に
おける計測時間の延長は、例えばこれまでの計測経過時
間に,ある一定時間、例えば3秒間加えるようにして行
う。かかる延長時間は、他の計測条件、例えばステップ
S43の計測時間の延長回数によって変えても良い。ス
テップS43の計測時間の延長は1回の検温につき一定
回数、例えば10回を限度とする。
【0043】一方、ステップS35で、測定対象温T
obj (Ave.)と、これまでのピーク値T objpの大小を判断
した時、Tobj (Ave.)が小さければステップS36に進
み、計測終了予定時刻になっているかを調べ、まだであ
ればステップS31の計測マーク点滅に戻り、次のデー
タのサンプリングを続ける。また、ステップS36で計
測終了時刻になっていればステップS37に進み、計測
マークを点灯表示した後、ステップS38でブザー7を
ある一定時間、例えば1秒間鳴音して、メインフローチ
ャートに戻る。
【0044】上述した処理において、1回の検温が終了
して電源オフ(ダブルクリック)が指示されないとき
は、再び計測待機処理に進む。このように本実施例では
限定された視野を有するセンサ1を実装したプローブ2
と、上記の計測処理とを組み合わせることにより、プロ
ーブを動かして、外耳への挿入角を適宜変えるだけで鼓
膜付近の最高温度を容易に検出できるようになる。 [第2実施例]図10は、本発明の第2実施例のプロー
ブ2の先端部の構造を示す部分断面図で、前述の図面と
共通する部分は同じ番号で示し、それらの説明を省略す
る。
【0045】図10において、130はレンズで、13
1はレンズ130を支持するほぼ円筒状支持材である。
レンズ130の材質は、赤外線透過性が良好で、かつ加
工性の良い、例えばポリエチレンを用いることができ
る。レンズ130はできるだけ薄く、例えば0.5mm
程度にできるように、フルネルレンズとして、例えばポ
リエチレンシートのプレスや射出成型によって作られ
る。このような構成により、熱源からセンサチップ10
への赤外線入射光は、ほとんど平行光として考えること
ができ、センサ視野のスポット化がより可能となる。 [第3実施例]図11は本発明の第3実施例のプローブ
先端部の構造を示す部分断面図で、ここでも前述の図面
と共通する部分は同じ番号で示し、それらの説明を省略
している。
【0046】図11において、140はライトガイド
で、141はライトガイド140及びセンサチップ10
を固定するホルダである。ライトガイド140の内面は
鏡面研磨後、赤外線反射率の高い材質、例えばAu等に
よってメッキされていて、熱源からの赤外線を低損失で
プローブ後方に配置されているセンサチップ10まで導
くことができる。この場合も、センサチップ10の視野
を絞るためのアパーチャ110が設けられていることが
望ましい。このような構成を採ることにより、センサチ
ップ10の外耳からの熱伝導による外乱を少なくするこ
とができ、安定した計測が可能となる。 [第4実施例]図12は本発明の第4実施例のプローブ
と温度表示部とが分離した分離型体温計の概略構成を示
す図である。
【0047】図12において、41はプローブ、70は
温度表示本体ケース、71は液晶(LCD)などの表示
部、72はスイッチで、前述のスイッチ5に対応してい
る。40はプローブ41と温度表示本体ケース70とを
電気的に接続するケーブルである。又、ケーブル40は
未使用時、本体ケース70内に収納しておくことができ
る。使用時は、プローブ41を引出すことにより、ある
長さ、例えば約30cmまで引出すことができ、末使用
時はケーブル巻取りキー73を押すことによってケーブ
ル40を自動的に本体ケース内に収容することができ
る。これにより、測定者は検温中にピーク値更新を知ら
せるブザー音を聞くと同時に、LCD71の温度表示値
を見ることができるので、外耳内の温度の高い部分へセ
ンサの視野を容易に向けることができる。
【0048】又、このような構成では、計測処理を前述
のピークホールド機能無しの計測処理に置き換えて、実
計測値のみをLCCD71に表示することによって、体
表面の温度分布を知り、末梢の循環動態等を調べること
できるようになる。この実計測処理では、計測終了予定
時刻が設定されないので、例えばスイッチ72によるク
リックによって計測終了とすることができる。又、ピー
ク計測アルゴリズムから実計測アルゴリズムへ、或はそ
の逆のモード切換えは、ある特殊な操作、例えば3回続
けてスイッチ72をクリック(トリプルクリック)する
等の、通常用いることのないような操作によって切換え
ることができる。
【0049】以上説明したように本実施例の非接触体温
計によれば、温度センサとして限定された視野を有する
赤外線センサ及びそれに関する光学系を備え、計測開始
後、計測値のピーク値を見つける度に鳴音等によって測
定者に知らせ、計測終了条件を変更して計測時間を延長
する等の処理を行って正確な鼓膜温を測定することがで
きる。
【0050】又、計測アルゴリズムを実計測モードに変
え、測定部位として体表面を選択すると、末梢血管の循
環動態等を簡単に知ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、鼓
膜温を正確に測定して体温を測定できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の非接触型体温計の外観
(一部分断面)図である。
【図2】本実施例の体温計の赤外線センサの構造を示す
図である。
【図3】本実施例のセンサチップの構成を示す平面図で
ある。
【図4】本実施例の体温計の回路構成を示すブロック図
である。
【図5】本実施例の体温計のスイッチ回路の構成を示す
ブロック図である。
【図6】本実施例の体温計のメイン処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】図6のフローチャートの初期チェック処理を示
すフローチャートである。
【図8】図6のフローチャートの計測待機処理を示すフ
ローチャートである。
【図9】図6のフローチャートのピーク計測処理を示す
フローチャートである。
【図10】本発明の第2実施例の体温計のプローブ先端
の部分断面概略図である。
【図11】本発明の第3実施例の体温計のプローブ先端
の部分断面概略図である。
【図12】本発明の第4実施例の分離型体温計の全体概
略図である。
【図13】従来の体温計の赤外線センサの視野を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 赤外線センサ 2 体温計本体 3 信号処理回路 4 信号線 5 スイッチ 6 表示部(LCD) 7 ブザー 10 センサチップ 11 窓材 12 センサ支持部材 34 制御部 34a CPU 34b ROM 35 タイマ 110 アパーチャ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 体温計
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば鼓膜或いは体表
面等を温度測定対象として温度を測定する非接触式の体
温計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、接触式で生体の皮膚温度を計
測する体温計は広く一般に使用されている。このような
体温計により測定される体表面の温度は、環境温度の影
響を強く受け、医療及び医学の分野で用いられる疾病の
有無並びに病状の経過、並びに婦人の基礎体温等のスク
リーニングを目的とした、所謂体温とは性質を異にして
おり、このような目的のために皮膚温度を用いることは
不適切である。
【0003】そこで、温度センサを非接触として、鼓膜
を対象とした検温が行われるようになった。ここで、鼓
膜温の臨床的意義について説明すると、体温とは生体の
中で恒常性が保たれている核心温度を指すが、視床下部
はその核心温度を司る中枢であると考えられている。解
剖学的にみると、鼓膜の近くを体温中枢である視床下部
を灌流する内頸動脈が走っており、鼓膜と視床下部とは
血液を共有していることになり、それぞれの温度変化の
相関は極めて高いと言われている。
【0004】従って、この鼓膜温度は、生体の温度中枢
である視床下部の温度を反映している部位として早くか
ら注目されていたが、センサが接触式の検温では鼓膜を
傷つける虞があるとして一般的には測定することができ
なかった。このような鼓膜損傷の危険性をなくし、短時
間での体温測定を可能にする点に鑑みて、赤外線センサ
を用いた放射体温計が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
輻射を利用した非接触式鼓膜体温計は、図13に示した
ように、赤外線センサ及びこれに関わる光学系の視野角
(V1)が広く、赤外線センサの視野の中に鼓膜V2の
みならず、外耳道をも捉えてしまうという問題があっ
た。尚、ここで光学系の広い視野角とは光学系の光軸方
向の赤外線入射感度に対して、赤外線入射感度が50%
の入射角度が立体角で0.586πsr(ステラジア
ン)より大きい場合を指す。但し、ここで光学系の光軸
は通常赤外線センサの受光面の法線方向と一致している
ことが多い。又、ここでsrは立体角の単位で、平面に
おける角度(rad)が円弧の長さlをその半径rで除
したl/rであるのと同様に、球面上の面積Aをその半
径Rの2乗で除したA/R2 で求められ、0.586π
srは、光軸からの角度、即ち、赤外線センサ受光面か
らみた天頂角でπ/4radに相当する。
【0006】即ち、従来の輻射を利用した非接触式の鼓
膜体温計では、赤外線センサの視野が広く、赤外線セン
サが鼓膜温と外耳道温の平均化された輻射エネルギーを
受けることになるため、真の鼓膜温を計測することがで
きなかった。又、仮に、赤外線センサ及びこれに関わる
光学系の視野を狭くしても、今度は限られた検温時間内
に外耳内の最高温度を示す鼓膜を、赤外線センサの視野
内に捜し出すことは困難であり、真の鼓膜温を測定する
ことはできなかった。
【0007】ここで、解剖学的に外耳を鼓膜と比較すれ
ば、外耳道の周囲には頭部等で加熱冷却された静脈血が
多くの静脈洞中に存在する。このため、外耳道温は環境
温に左右され易く、体温調節中枢である視床下部とは必
ずしも一致しない。かかる外耳道温を含んだ鼓膜温は本
来の意味において生体の核心温度とは呼べない。
【0008】即ち、従来の輻射を利用した非接触式鼓膜
体温計では、赤外線センサ及びこれに関わる光学系の視
野が広いため、環境温の影響を受け易い外耳道温を含ん
だ形で捉えてしまい、鼓膜温としての表示をするには不
適切であった。又、このために臨床的にも体温として用
いることは、疾病の状態を見誤る虞れなどがあり、危険
であった。
【0009】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、鼓膜温を正確に測定して体温を測定できる非接触式
体温計を提供することを目的とする。本発明の目的は、
正確に鼓膜よりの赤外光を捕らえているかを確認できる
体温計を提供することにある。本発明の他の目的は、赤
外線を受光する視野を狭くして、所望の部位以外よりの
赤外光の入射を防止した体温計を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、体温の測定を開始してから最
大温度値を検出する時の温度値、体温の測定を開始して
から最大温度値を検出する時の差分値、体温の測定を開
始してから最大温度値を検出するまでの経過時間のうち
少なくとも1つに応じて測定条件を変更して、より正確
に体温を測定できる体温計を提供することにある。本発
明の他の目的は、体温測定時、鼓膜以外の例えば外耳よ
りの赤外光の入射を防止した体温計を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、鼓膜温による体温測定が終了
したことを使用者が容易に確認できる体温計を提供する
ことにある。ここでいう鼓膜温とは、鼓膜及び/または
鼓膜近傍の外耳の温度であり、実質的な鼓膜温である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の非接触式体温計は以下の様な構成を備える。
即ち、鼓膜或いは体表面からの赤外線を入力して生体の
温度を非接触で測定する非接触式体温計であって、赤外
線を検出する赤外線センサの視野角を絞るための開口部
と、前記赤外線センサよりの電気信号を測定対象温度値
に変換する変換手段と、前記変換手段により変換された
対象温度値の最大値を検出する検出手段と、計測開始よ
り所定時間経過後の前記最大値を測定対象温度と決定す
ると共に、前記検出手段により前記最大値が検出された
時の計測条件に応じて前記所定時間を延長して測定対象
温度を決定する制御手段とを備える。より具体的には、
前記計測条件とは、測定開始から最大値検出までの経過
時間、若しくは測定開始から最大値検出までのサンプリ
ング回数や、前記所定時間の延長回数等が考えられる。
【0011】又他の発明は、前記検出手段により検出さ
れた最大値が更新された時に警報を発生する警報手段を
更に有する。
【0012】更に、前記開口部は赤外線をセンサまで導
くための細長いほぼ円筒状の筒を有する。
【0013】また、前記開口部は赤外線を集光するため
のレンズを有する。
【0014】
【作用】以上の構成において、赤外線を検出する赤外線
センサの視野角を絞るための開口部を通して入射された
赤外線による、赤外線センサよりの電気信号を測定対象
温度値に変換し、その変換された対象温度値の最大値を
検出する。こうして計測開始より所定時間経過後の前記
最大値を測定対象温度を決定すると共に、最大値が検出
された時の測定条件に応じて前記所定時間を延長して測
定対象温度を決定するように動作する。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。 <第1実施例>図1は、本発明の一実施例の一体型の鼓
膜体温計の一部断面を示す概略図である。
【0016】図1において、1は、例えばサーモパイル
やボロメータのような赤外線センサ、2は本実施例の体
温計の筺体を示している。3は信号処理回路、4はセン
サ1と信号処理回路3とを電気的に接続する信号線、5
はスイッチ、6は温度表示部(LCD)、7はブザーで
ある。この熱赤外線センサ1は、例えば図2に示すよう
に、シリコン(Si)ウエハをダイシングして得られる
センサチップ10と窓材11と支持材12とを有し、例
えばセンサ1がポロメータである時には図2に示すよう
な構造を取る。
【0017】図2において、センサチップ10はシリコ
ンオキシナイトライドからなる薄膜100を有し、この
薄膜100は電気的絶縁体で、厚さが数μm、例えば3
μm程度である。この薄膜100は単結晶Siが裏面に
存在するヒートシンク部101と単結晶Siが裏面に存
在しない受光部102とを有している。この受光部10
2の熱容量がヒートシンク部101の熱容量と比べて桁
違いに小さいため、赤外線輻射による僅かな熱流によっ
て受光部102の温度は上昇する。
【0018】ヒートシンク部101と受光部102上に
は、それぞれ感温素子103,104が付いている。感
温素子103,104はサーミスタ、例えばスパッタリ
ングなどによって得られるアモルファスシリコン(a−
Si)薄膜で、シリサイド(不図示)を介して、例えば
アルミニウム(Al)のような金属を蒸着したリード線
105にオーミックコンタクトされ、電極パッド106
へ電気的に導かれる。これら感温素子103,104は
もちろん、PN接合等の温度依存特性を有する電気的素
子でもかまわない。
【0019】又、窓材11は、赤外線透過性が良好で、
かつ剛性を有する、例えばSiのような材質からなり、
光学的に赤外線を絞るために、例えばAuのような反射
率の高い材料を窓材11に部分的に蒸着して得られるア
パーチャ110を備えている。このアパーチャ110に
より、窓材11は赤外線を通過する赤外線窓部111と
赤外線を通過しない赤外線遮断部112とに分けられ
る。かかるアパーチャ110によって、センサチップ1
0の受光部102には対象物のある目標点及び目標域の
表面からの赤外線のみが入射することになる。
【0020】このときのアパーチャ110によるセンサ
1の視野角は狭ければ狭いほど対象物をスポットで捉え
るのに適しているが、あまり狭すぎるとセンサ1のゲイ
ンが小さくなり、S/N比の点から望ましくないので、
立体角で0.068πsr以上0.586πsrである
ことが望ましい。
【0021】又、センサチップ100は銅のような熱伝
導性の良好な金属などの支持部材12によって固定され
ている。又、センサチップ100の電極パッド106に
は、フレキシブルプリント基盤(FPC)からなる信号
線4の一端がハンダなどによって電気的に接続され、信
号処理回路3に接続されている。
【0022】図3は本実施例に係る赤外線センサ1のセ
ンサチップ10の平面図である。
【0023】このセンサチップ10は、センサ基板とし
てのシリコン基板(厚さ300〜400μm)100に
空洞部100a(図2)が形成され、この空洞部の表面
側には架橋部(ブリッジ)13が設けられている。この
架橋部13は、平面形状が例えば円形の赤外線受光部1
02と、この赤外線受光部102を支持する2本の支持
部15とにより構成されている。この赤外線受光部10
2及び支持部15は共に一定の厚さ、例えば約3μmの
シリコンオキシナイトライド膜により一体的に形成され
ている。感温素子104は温度変化により電気抵抗値が
変化する(サーミスタ効果)を持つ物質、例えばアモル
ファスシリコン(a−Si)や、アモルファスゲルマニ
ウム(a−Ge)により形成されている。この感温部1
04にはそれぞれアルミニウムなどの金属で形成された
櫛型状の配線層17a,17bが接続され、これらの配
線層17a,17bを通して信号処理回路3に接続され
ている。
【0024】本実施例の赤外線センサでは、被温度測定
物から放射された赤外線は窓材11の赤外線窓部111
を通して入射された後、赤外線受光部102により受光
される。この赤外線受光部102で受光された赤外線
(温度)は、感温部104に伝達され、これにより感温
部104の電気抵抗値が変化する。この電気抵抗値は、
配線層17a,17bの各端部に設けられた電極パッド
106及び信号線4を介して、信号処理回路3によりそ
のとき流れる電流値又は電圧値を測定することにより検
出される。この電流値又は電圧値により被温度測定物か
ら放射された赤外線量、即ち、その測定対象物の温度を
知ることができる。
【0025】図4は本実施例の信号処理回路3の構成を
示すブロック図、図5はスイッチ5の周辺回路のブロッ
ク図を示す。
【0026】図4において、31は赤外線センサ1に基
準電圧を印加する基準定電圧源、32はセンサ1からの
信号を増幅する増幅回路、33は増幅回路32からのア
ナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバー
タ、34は制御部で、A/Dコンバータ33からのデジ
タル信号を演算処理して対象温度に変換して、以下に説
明するアルゴリズムに従って対象温度のピーク値をホー
ルドする等の処理を行う。また、制御部34は、測定結
果である対象温度を液晶表示部(LCD)6に表示する
とともに、ブザー7の鳴音を制御している。この制御部
34には、例えばマイクロプロセッサ等のCPU34
a,CPU34aの制御プログラム(例えば図6〜図9
のフローチャートで示す)や各種データを記憶している
ROM34b,更には後述する各種計時処理で使用され
るタイマ35等を備えている。
【0027】図5において、50はバッテリ、51は機
械的なスイッチ接点からなるメカニカルスイッチ回路
(SW回路)、52はトランジスタなどからなるスイッ
チホールド回路(SWホールド回路)、53はバッテリ
50の電圧を、信号処理回路3を駆動するための安定化
電圧として出力する電源回路を示し、スイッチ回路51
とスイッチホールド回路52と電源回路53は制御部3
4に電気的に接続されている。
【0028】次に図6〜図9に示したフローチャートに
よって本実施例の体温計における制御処理と回路動作を
説明する。
【0029】図6は本実施例における制御処理のメイン
フローチャートを示す。
【0030】図6において、スイッチ5が押下されると
制御部34を含む各回路に電力が供給されてステップS
2に進み、初期チェックを行う。ここで図5の回路図を
参照して、電源投入時にスイッチ5が押下されたときの
動作を説明する。即ち、スイッチ5が押されて電源が投
入されると、スイッチ回路51によってスイッチホール
ド回路52が動作して、電源回路53にバッテリ50よ
りの電力が入力される。これにより、制御部34のCP
U34aが立ち上がり、動作を開始するとともに、CP
U34aのスイッチ切換えポート341からの出力信号
がハイレベルになる。これによって、スイッチホールド
回路52をスイッチ5の状態に関係なく動作させること
ができ、電源回路53へバッテリ50からの連続した電
力供給が可能となる。
【0031】以後、スイッチ5の状態はCPU34aの
スイッチ接点監視ポート342によって監視され、この
スイッチ5の操作は、計測開始の指示機能や電源遮断の
ためのメインスイッチの機能を兼ねる。電源遮断時は、
メインスイッチ機能及びオートパワーオフ機能によっ
て、CPU34aのスイッチ切換えポート341からの
出力がロウレベルになることによって、スイッチホール
ド回路52が動作しなくなり、電源が切れることにな
る。
【0032】図6において、スイッチ5が押下された後
は、CPU34aに電源が供給されるとともに初期チェ
ック処理(ステップS2)、計測待機処理(ステップS
3)、ピーク計測処理(ステップS4)を行い、ステッ
プS5でスイッチ5が2回続けてクリック(以後、ダブ
ルクリック)しない限り、ステップS2の計測待機処理
に戻る。
【0033】次に図6における、各制御処理の詳細を説
明する。
【0034】図7は図6の初期チェック処理(ステップ
S2)を示すフローチャートである。
【0035】図7において、電源投入後、まずステップ
S10でバッテリ50のチェックを行い、異常がなけれ
ばステップS11に進んで回路動作をチェックする。ス
テップS10及びステップS11で異常がなければステ
ップS13に進み、表示部(LCD)6の全表示要素を
点灯して、表示機能を確認できるようにする。次にステ
ップS13に進み、計測可能であることを示す計測マー
クの表示を行って、メインフローチャートに戻る。
【0036】一方、ステップS10のバッテリチェック
又はステップS11の回路動作チェックにおいて異常が
あるときはステップS14に進んで、エラー表示を行
う。次にステップS15に進み、ある一定時間、例えば
1分経過したらステップS17に進んで自動的に電源を
切る。又、ステップS14でエラー表示を行った後、例
えば1分経過する前に、スイッチ5がダブルクリックさ
れたかどうかをステップS16で判別し、ダブルクリッ
クされた場合は電源を遮断する。
【0037】図8は図6のステップS3の計測待機を示
すフローチャートである。
【0038】図8において、まずステップS21で測定
変数をリセットし、ステップS22でスイッチ5が1回
だけクリック(以後、シングルクリック)して計測処理
の開始が指示されるかどうかを監視する。ここで、シン
グルクリックがない場合にはステップS23に進み、ス
イッチ5がダブルクリック(電源遮断指示)されるかど
うかの監視を行い、ダブルクリックされると処理を終了
する。ステップS23でダブルクリックがなければステ
ップS24に進み、バッテリチェックを行って異常がな
ければステップS25に進み、スイッチ5を最後に操作
してからの時間がある一定時間、例えばタイマ35によ
る計時が10分以内であれば再びステップS22に戻
り、スイッが5のシングルクリックの監視へ戻る。
【0039】ステップS25で、スイッチ5を最後に操
作してからの時間が、例えば10分を越えた時はステッ
プS26に進み、自動的に電源を切る。また、ステップ
S22のシングルクリックの監視→ステップS23のダ
ブルクリック監視→ステップS24のバッテリチェック
→ステップS25のタイマ10分経過→ステップS22
のシングルクリック監視という計測待機ループの中で、
ステップS24のバッテリチェックでエラーが発見され
ればステップS27に進んでエラー表示を行う。次にス
テップS28に進み、ある一定時間、例えば5分経過し
たら自動的に電源を切る。またステップS27でエラー
表示後、例えば5分以内であればステップS23に進
み、ダブルクリック監視に戻るので、スイッチ5のダブ
ルクリック操作でも電源を遮断することができる。こう
してこれら計測待機ループの中で、ステップS22でス
イッチ5のシングルクリック操作を検知すると、メイン
フローチャートへ戻る。
【0040】図9は図6のステップS4のピーク計測処
理を示すフローチャートである。
【0041】図9において、まずステップS31で、一
定時間、例えば2秒毎に計測マークを点滅させながらセ
ンサ1よりのデータを入力し、ステップS32で、その
データをA/D変換したデジタル値をサンプリングし、
ステップS33で、それらサンプリングデータから測定
対象温Tobj を推定する。この測定対象温の推定は予め
較正によって得られている温度テーブルより導かれる。
こうして推定された測定対象温は、ステップS34で、
時系列データとしてデジタルフィルタを通して平滑化さ
れたTobj (Ave.)となる。
【0042】次にステップS35に進み、この得られた
obj (Ave.)と、これまでのピーク値Tobjpとの大小を
判定して、Tobj (Ave.)が大きければステップS39に
進み、ピーク値としてTobjpを更新する。次にステップ
S40に進み、表示部(LCD)6への温度表示をある
一定時間毎、例えば0.5秒毎に更新し、次にステップ
S41に進み、ある一定時間、例えば0.2秒間ブザー
7を鳴音する。また、ステップS42で、計測開始から
ある一定時間、例えば5秒以内であればステップS31
の計測マークの点滅表示処理に戻り、次のデータサンプ
リングを続ける。しかしステップS42で、計測開始か
ら例えば5秒を過ぎた場合は、計測終了予定時刻を延長
して、ステップS31の計測マーク点滅表示に戻り、次
のデータサンプリングを続ける。このステップS43に
おける計測時間の延長は、例えばこれまでの計測経過時
間に,ある一定時間、例えば3秒間加えるようにして行
う。かかる延長時間は、他の計測条件、例えばステップ
S43の計測時間の延長回数によって変えても良い。ス
テップS43の計測時間の延長は1回の検温につき一定
回数、例えば10回程度を限度とする。また、かかる計
測時間延長のための条件は、Tobjp(Ave.)が一定値例え
ば37.0℃に至っていない場合や、Tobj(Ave.)の時
間差分値が所定値、例えば0.1℃を越えた場合や、T
objp(Ave.)と前回Tobjp(Ave.)との差分が所定値、例え
ば0.3℃以上であった場合、もしくはそれらの組み合
わせの条件であってもよい。
【0043】一方、ステップS35で、測定対象温T
obj (Ave.)と、これまでのピーク値T objpの大小を判断
した時、Tobj (Ave.)が小さければステップS36に進
み、計測終了予定時刻になっているかを調べ、まだであ
ればステップS31の計測マーク点滅に戻り、次のデー
タのサンプリングを続ける。また、ステップS36で計
測終了時刻になっていればステップS37に進み、計測
マークを点灯表示した後、ステップS38でブザー7を
ある一定時間、例えば1秒間鳴音して、メインフローチ
ャートに戻る。
【0044】上述した処理において、1回の検温が終了
して電源オフ(ダブルクリック)が指示されないとき
は、再び計測待機処理に進む。このように本実施例では
限定された視野を有するセンサ1を実装したプローブ2
と、上記の計測処理とを組み合わせることにより、プロ
ーブを動かして、外耳への挿入角を適宜変えるだけで鼓
膜付近の最高温度を容易に検出できるようになる。 [第2実施例]図10は、本発明の第2実施例のプロー
ブ2の先端部の構造を示す部分断面図で、前述の図面と
共通する部分は同じ番号で示し、それらの説明を省略す
る。
【0045】図10において、130はレンズで、13
1はレンズ130を支持するほぼ円筒状支持材である。
レンズ130の材質は、赤外線透過性が良好で、かつ加
工性の良い、例えばポリエチレンを用いることができ
る。レンズ130はできるだけ薄く、例えば0.5mm
程度にできるように、フルネルレンズとして、例えばポ
リエチレンシートのプレスや射出成型によって作られ
る。このような構成により、熱源からセンサチップ10
への赤外線入射光は、ほとんど平行光として考えること
ができ、センサ視野のスポット化がより可能となる。 [第3実施例]図11は本発明の第3実施例のプローブ
先端部の構造を示す部分断面図で、ここでも前述の図面
と共通する部分は同じ番号で示し、それらの説明を省略
している。
【0046】図11において、140はライトガイド
で、141はライトガイド140及びセンサチップ10
を固定するホルダである。ライトガイド140の内面は
鏡面研磨後、赤外線反射率の高い材質、例えばAu等に
よってメッキされていて、熱源からの赤外線を低損失で
プローブ後方に配置されているセンサチップ10まで導
くことができる。この場合も、センサチップ10の視野
を絞るためのアパーチャ110が設けられていることが
望ましい。このような構成を採ることにより、センサチ
ップ10の外耳からの熱伝導による外乱を少なくするこ
とができ、安定した計測が可能となる。 [第4実施例]図12は本発明の第4実施例のプローブ
と温度表示部とが分離した分離型体温計の概略構成を示
す図である。
【0047】図12において、41はプローブ、70は
温度表示本体ケース、71は液晶(LCD)などの表示
部、72はスイッチで、前述のスイッチ5に対応してい
る。40はプローブ41と温度表示本体ケース70とを
電気的に接続するケーブルである。又、ケーブル40は
未使用時、本体ケース70内に収納しておくことができ
る。使用時は、プローブ41を引出すことにより、ある
長さ、例えば約30cmまで引出すことができ、末使用
時はケーブル巻取りキー73を押すことによってケーブ
ル40を自動的に本体ケース内に収容することができ
る。これにより、測定者は検温中にピーク値更新を知ら
せるブザー音を聞くと同時に、LCD71の温度表示値
を見ることができるので、外耳内の温度の高い部分へセ
ンサの視野を容易に向けることができる。
【0048】又、このような構成では、計測処理を前述
のピークホールド機能無しの計測処理に置き換えて、実
計測値のみをLCCD71に表示することによって、体
表面の温度分布を知り、末梢の循環動態等を調べること
できるようになる。この実計測処理では、計測終了予定
時刻が設定されないので、例えばスイッチ72によるク
リックによって計測終了とすることができる。又、ピー
ク計測アルゴリズムから実計測アルゴリズムへ、或はそ
の逆のモード切換えは、ある特殊な操作、例えば3回続
けてスイッチ72をクリック(トリプルクリック)する
等の、通常用いることのないような操作によって切換え
ることができる。
【0049】以上説明したように本実施例の非接触体温
計によれば、温度センサとして限定された視野を有する
赤外線センサ及びそれに関する光学系を備え、計測開始
後、計測値のピーク値を見つける度に鳴音等によって測
定者に知らせ、計測終了条件を変更して計測時間を延長
する等の処理を行って正確な鼓膜温を測定することがで
きる。
【0050】又、計測アルゴリズムを実計測モードに変
え、測定部位として体表面を選択すると、末梢血管の循
環動態等を簡単に知ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、鼓
膜温を正確に測定して体温を測定できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の非接触型体温計の外観
(一部分断面)図である。
【図2】本実施例の体温計の赤外線センサの構造を示す
図である。
【図3】本実施例のセンサチップの構成を示す平面図で
ある。
【図4】本実施例の体温計の回路構成を示すブロック図
である。
【図5】本実施例の体温計のスイッチ回路の構成を示す
ブロック図である。
【図6】本実施例の体温計のメイン処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】図6のフローチャートの初期チェック処理を示
すフローチャートである。
【図8】図6のフローチャートの計測待機処理を示すフ
ローチャートである。
【図9】図6のフローチャートのピーク計測処理を示す
フローチャートである。
【図10】本発明の第2実施例の体温計のプローブ先端
の部分断面概略図である。
【図11】本発明の第3実施例の体温計のプローブ先端
の部分断面概略図である。
【図12】本発明の第4実施例の分離型体温計の全体概
略図である。
【図13】従来の体温計の赤外線センサの視野を説明す
るための図である。
【符号の説明】 1 赤外線センサ 2 体温計本体 3 信号処理回路 4 信号線 5 スイッチ 6 表示部(LCD) 7 ブザー 10 センサチップ 11 窓材 12 センサ支持部材 34 制御部 34a CPU 34b ROM 35 タイマ 110 アパーチャ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鼓膜或いは体表面からの赤外線を入力し
    て生体の温度を非接触で測定する体温計であって、 赤外線を検出する赤外線センサの視野角を絞るための開
    口部と、 前記赤外線センサよりの電気信号を測定対象温度値に変
    換する変換手段と、 前記変換手段により変換された対象温度値の最大値を検
    出する検出手段と、 計測開始より所定時間経過後の前記最大値を測定対象温
    度と決定すると共に、前記検出手段により前記最大値が
    検出された時の計測条件に応じて前記所定時間を延長し
    て測定対象温度を決定する制御手段と、 を備えることを特徴とする体温計。
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