JPH06284634A - 電磁ブレーキの点検装置 - Google Patents

電磁ブレーキの点検装置

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Publication number
JPH06284634A
JPH06284634A JP7178293A JP7178293A JPH06284634A JP H06284634 A JPH06284634 A JP H06284634A JP 7178293 A JP7178293 A JP 7178293A JP 7178293 A JP7178293 A JP 7178293A JP H06284634 A JPH06284634 A JP H06284634A
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JP
Japan
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brake
switch
inspection
coil
closed
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JP7178293A
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English (en)
Inventor
Yasushi Suzuki
康司 鈴木
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication date
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇降機の昇降時に開放される電磁ブレーキの
開放動作を点検するために、簡単な構成の点検装置を得
る。 【構成】 昇降運転時に閉成されるリレー接点14a及
び15a、リレー接点14b及び15bに、それぞれス
イッチ21、スイッチ24と可変抵抗器25との直列回
路を並列接続する。ブレーキ開放機構の動作後に開放す
るブレーキコイル6にスイッチ22とリレーコイル23
aとの直列回路を並列接続する。点検時にスイッチ2
1、22、24を閉成してブレーキコイル6にブレーキ
開放機構の動作のために電源電圧を供給して励磁する。
ブレーキ開放機構の動作後のブレーキスイッチ8の開放
により、抵抗器16と17による分圧電圧をブレーキ開
放開放状態維持用としてブレーキコイル6に供給する。
点検時のブレーキコイルの励磁電圧は可変抵抗器25に
より設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、昇降機の昇降時に開
放される電磁ブレーキの開放動作を点検するための電磁
ブレーキの点検装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、昇降機の電磁ブレーキのブレー
キ開放機構を示す断面図である。同図に示すように、昇
降機を昇降駆動する図示しない電動機の出力軸にブレー
キホィール1を取り付け、その左右に、ブレーキアーム
2により支持されるブレーキシュー3を配置する。ブレ
ーキアーム2の端部にはばね4が取り付けられ、ばね4
の力によってブレーキシュー3をブレーキホィール1に
押圧して、ブレーキホィール1とブレーキシュー3との
摩擦力により電動機の回転を停止する。
【0003】また、ブレーキアーム2にはブレーキレバ
ー5が取り付けられ、ブレーキレバー5の例えば3mm
上方にはブレーキコイル6に挿入されたプランジャー7
が設けられて、ブレーキコイル6の励磁によりプランジ
ャー7が下降してブレーキレバー5を押し下げることに
よりばね4の力に逆らってブレーキアーム2を左右に押
し広げてブレーキホィール1からブレーキシュー3を開
放する。
【0004】さらに、プランジャー2の上方には、プラ
ンジャー2が押し下げられたときに開放するブレーキス
イッチ8が取り付けられる。なお、9はプランジャー7
の摺動部(ブッシュ)、10はブレーキレバー5のピン
部、11はブレーキアーム2のピン部である。
【0005】図5に、上記ブレーキスイッチ8を真上か
らみた図を示す。同図(a)はブレーキスイッチ8が閉
成した状態を示し、同図(b)はブレーキスイッチ8が
開放した状態を示す。同図(a)及び(b)に示すよう
に、ブレーキスイッチ8は、固定片8a1と稼働片8a2
とで成る接点8aを有し、稼働片8a2はスイッチアー
ム8bで支持されている。このスイッチアーム8bはコ
ンタクトアーム8cに取り付けられ、コンタクトアーム
8cに連動して稼働片8a1を移動させることにより接
点8aを開閉する。
【0006】また、コンタクトアーム8cと一直線上
に、コンタクトアーム8cを押圧して動かす調整ボルト
8dが取り付けられる。なお、8eはスイッチアームの
支点である。
【0007】図6に、プランジャー7部分を拡大して示
す。同図に示すように、プランジャー7の上端に調整ナ
ット12が取り付けられ、その下面から例えば2mmの
距離にL字形のスイッチレバー13の一端が位置する。
スイッチレバー13の他端にはブレーキスイッチ8の調
整ボルト8dが取り付けられ、調整ボルト8dの端部と
コンタクトアーム8cとの距離が例えば3mmにされて
いる。
【0008】調整ナット12の下面とスイッチレバー1
3の一端との距離例えば2mmと、調整ボルト8dの端
部とコンタクトアーム8cとの距離例えば3mmとか
ら、プランジャー7が例えば5mm下降したときに、調
整ナット12によりスイッチレバー13の一端が押し下
げられることによって調整ボルト8dを移動させコンタ
クトアーム8cを押圧する。
【0009】図7は、電磁ブレーキの回路図である。同
図に示すように、昇降機の上昇運転時に閉成される上昇
用リレー接点14aと昇降機の下降運転時に閉成される
下降用リレー接点15aとの並列回路と、上昇用リレー
接点14bと下降用リレー接点15bとの並列回路とを
それぞれ電源の正端子と負端子とに接続し、これら並列
回路間に、抵抗器16とブレーキコイル7との並列回路
と、抵抗器17とブレーキスイッチ8との並列回路とを
接続する。
【0010】ブレーキシュー3の開放前はブレーキスイ
ッチ8は閉成状態であるので、この状態で上昇用リレー
接点14a及び14b又は下降用リレー接点15a及び
15bが閉成したときに、ブレーキシュー3の開放のた
めに電源電圧がブレーキコイル6に供給される。ブレー
キシュー3の開放後には、ブレーキスイッチ8は開放さ
れて、ブレーキシュー3の開放状態を維持するために、
抵抗器16及び17による分圧電圧がブレーキコイル6
に供給される。
【0011】次に、上述した構成の動作を説明する。昇
降機の停止時には、図7の昇降用リレー接点14a及び
14b又は下降用リレー接点15a及び15bは開放状
態であり、ブレーキコイル6への供給電圧は遮断されて
いる。よって、ブレーキコイル6は励磁されないため、
図4のプランジャー7には何の作用もなくプランジャー
7はブレーキレバー5の上方例えば3mmの位置に静止
している。
【0012】この状態では、ブレーキシュー3はばね4
の力でブレーキホィール1を押圧して摩擦力により昇降
駆動用の電動機を制止している。このとき、ブレーキス
イッチ8の接点8aは図5(a)に示すように閉成状態
である。
【0013】昇降機の昇降駆動時には、昇降用リレー接
点14a及び14b又は下降用リレー接点15a及び1
5bが閉成されることにより、ブレーキコイル6に電源
電圧が加わりブレーキコイル6が励磁される。これによ
り、図5のプランジャー7が下方へ吸引される。
【0014】プランヤー7が静止位置から例えば2mm
下降したときに、図6の調整ナット12がスイッチレバ
ー13の一端を押し下げ始め、これにより調整ボルト8
dがコンタクトアーム8cの方へ移動し始める。
【0015】プランジャー7がさらに下降して静止位置
から例えば3mmの位置にきたときには、図4のブレー
キレバー5を押し下げ始め、ブレーキレバー5に連動し
てブレーキアーム2がばね4に逆らって左右に押し広げ
られる。これにより、ブレーキホィール1からブレーキ
シュー3が開放される。
【0016】さらにプランジャ7が下降して静止位置か
ら例えば5mmの位置にきたときには、図6のスイッチ
レバー13の一端が調整ナット12によりさらに押し下
げされることによって、調整ボルト8dがコンタクトア
ーム8cを押圧し始める。これにより、コンタクトアー
ム8cに連結された図5のスイッチアーム8bが移動し
て図5(b)に示すように接点8aが開放される。
【0017】ブレーキスイッチ8の接点8aが開放され
たことにより、図7のブレーキコイル6には抵抗器16
及び17により電源電圧を分圧した電圧が供給され、こ
の分圧電圧によりブレーキシュー3の開放状態を維持す
る。
【0018】即ち、昇降機の停止時では、ブレーキスイ
ッチ8の閉成状態時に電源電圧によりブレーキコイル3
を励磁することによってブレーキシュー3を開放し、ブ
レーキシュー3開放後には、ブレーキスイッチ8を開放
して、ブレーキシュ3開放時にブレーキコイル6に与え
た電源電圧よりも低い分圧電圧でブレーキコイル6を励
磁することによってブレーキシュー3の開放状態を維持
する。
【0019】なお、図7において、電源の正端子側、負
端子側にそれぞれ上昇用リレー接点14a及び下降用リ
レー接点15a、上昇用リレー接点14b及び下降用リ
レー接点15bを設けているのは、上昇用リレー接点1
4a又は14bのいずれか、及び下降用リレー接点15
a又は15bのいずれかが溶着によりオン故障しても、
昇降機の停止時に確実に電源を遮断してブレーキコイル
6の励磁を防いでブレーキ開放機構を動作させないため
である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】図4の電磁ブレーキ
は、プランジャー摺動部9、ブレーキレバー5のピン部
10及びブレーキアーム2のピン部11がゴミ付着や油
不足などの状態になると、昇降駆動時にブレーキコイル
6が励磁されても、プランジャー7、ブレーキレバー5
及びブレーキアーム2が動きにくくなり、ブレーキホィ
ール1からブレーキシュー3が開放させるまでに時間が
かかる。
【0021】しかしながら、従来、このようなブレーキ
開放機構の不具合を検出する点検装置はなかったので、
保守員が定期的に電磁ブレーキを分解して掃除及び給油
を行い組み立て直すという作業を行ってブレーキシュー
3が開放されにくくなることを防止していた。そのた
め、上述したゴミ付着や油不足の状態が起こっていない
場合でも、分解及び組立作業を行なっていたので、不便
であるという問題点があった。
【0022】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、簡単な構成で電磁ブレーキの作
動状態を検出制御することができる電磁ブレーキの点検
装置を得ることを目的とする。
【0023】また、この発明は、電磁ブレーキの作動状
態を遠隔監視にて検出制御することにより、点検作業を
効率良く実施することができる電磁ブレーキの点検装置
を得ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る電磁ブレーキの点検装置は、昇降機の昇降駆動時に閉
成されるリレー接点と、昇降機を昇降駆動する電動機の
出力軸に設けられたブレーキホィールを押圧して摩擦力
により上記電動機を制止するためのブレーキシューを上
記ブレーキホィールから開放するブレーキ開放機構を上
記リレー接点の閉成により励磁されることによって動作
させるブレーキコイルと、上記ブレーキ開放機構の動作
後に接点開放されるブレーキスイッチとを直列接続する
と共に、上記ブレーキコイルに第1抵抗器を並列接続
し、かつ上記ブレーキスイッチに第2抵抗器を並列接続
して、上記ブレーキスイッチの閉成時に電源電圧を上記
ブレーキコイルに供給すると共に、上記ブレーキホィー
ルの開放後に接点開放される上記ブレーキスイッチによ
り上記第1及び第2抵抗器で分圧して得られるブレーキ
開放維持用励磁電圧を上記ブレーキコイルに供給する電
磁ブレーキの点検装置において、上記ブレーキ開放機構
の点検時に閉成される第1スイッチと、上記ブレーキコ
イルに供給する点検用励磁電圧を設定するための可変抵
抗器とを直列接続し、かつこの直列回路を上記リレー接
点に並列接続すると共に、上記第1スイッチに連動する
第2スイッチと、上記第1及び第2スイッチの閉成時に
上記ブレーキスイッチの開閉状態に応じて励磁制御され
るブレーキ開放動作検出用リレーとを直列接続し、かつ
この直列回路を上記ブレーキスイッチに並列接続したも
のである。
【0025】また、この発明の請求項2に係る電磁ブレ
ーキの点検装置は、昇降機の昇降駆動時に閉成されるリ
レー接点と、昇降機を昇降駆動する電動機の出力軸に設
けられたブレーキホィールを押圧して摩擦力により上記
電動機を制止するためのブレーキシューを上記ブレーキ
ホィールから開放するブレーキ開放機構を上記リレー接
点の閉成により励磁されることによって動作させるブレ
ーキコイルと、上記ブレーキ開放機構の動作後に接点開
放されるブレーキスイッチとを直列接続すると共に、上
記ブレーキコイルに第1抵抗器を並列接続し、かつ上記
ブレーキスイッチに第2抵抗器を並列接続して、上記ブ
レーキスイッチの閉成時に電源電圧を上記ブレーキコイ
ルに供給すると共に、上記ブレーキホィールの開放後に
接点開放される上記ブレーキスイッチにより上記第1及
び第2抵抗器で分圧して得られるブレーキ開放維持用励
磁電圧を上記ブレーキコイルに供給する電磁ブレーキの
点検装置において、上記ブレーキ開放機構の点検時に点
検指令を発生する遠隔監視制御センターと、この遠隔監
視制御センターから電話回線を介して送信される点検指
令に基づき上記ブレーキ開放機構を点検制御して点検結
果信号を上記遠隔監視制御センターに送信する監視制御
装置とを備えると共に、上記監視制御装置に、上記遠隔
監視制御センターからの点検指令により閉成する第1点
検用リレー接点と、上記ブレーキコイルに供給する点検
用励磁電圧を設定するための可変抵抗器とを直列接続
し、かつこの直列回路を上記リレー接点に並列接続する
と共に、上記第1点検用リレー接点に連動する第2点検
用リレー接点と、上記第1及び第2点検用リレー接点の
閉成時に上記ブレーキスイッチの開閉状態に応じて励磁
制御されることにより上記点検結果信号を発生するブレ
ーキ開放動作検出用リレーとを直列接続し、かつこの直
列回路を上記ブレーキスイッチに並列接続して成る点検
回路を備えたものである。
【0026】
【作用】この発明の請求項1に係る電磁ブレーキの点検
装置においては、上記ブレーキ開放機構の点検時に上記
第1及び第2スイッチが連動して閉成されることによ
り、上記可変抵抗器により設定される点検用励磁電圧が
上記ブレーキコイルに供給されてブレーキコイルが励磁
される。上記ブレーキ開放機構の動作が良好な場合に
は、上記ブレーキスイッチが開放することによって上記
ブレーキ開放動作検出用リレーが励磁され、ブレーキ開
放機構の動作が不良な場合には、ブレーキスイッチが閉
成状態のままであり、このためブレーキ開放動作検出用
リレーは励磁されない。
【0027】また、この発明の請求項2に係る電磁ブレ
ーキの点検装置においては、上記ブレーキ開放機構の点
検時に遠隔監視制御センターから電話回線を介して点検
指令を上記監視制御装置に送信する。この監視制御装置
内の点検回路では、上記点検指令により上記第1及び第
2点検用リレー接点が閉成されて、上記可変抵抗器によ
り設定される点検用励磁電圧が上記ブレーキコイルに供
給される。上記ブレーキ開放機構の動作が良好な場合に
は、上記ブレーキスイッチが開放することによって上記
ブレーキ開放動作検出用リレーが励磁され、ブレーキ開
放機構の動作が不良な場合には、ブレーキスイッチが閉
成状態のままでブレーキ開放動作検出用リレーは励磁さ
れない。上記監視制御装置は、このブレーキ開放検出用
リレーの状態を点検結果信号として上記遠隔監視制御セ
ンターに送信する。
【0028】
【実施例】以下、この発明の諸実施例を図について説明
する。 実施例1.図1は、この発明の実施例1を示す回路図で
ある。同図は、図7と同じ構成に点検回路20を接続し
たものである。点検回路20は、上昇用リレー接点14
a及び下降用リレー接点15aに並列接続されたスイッ
チ21と、抵抗器17及びブレーキスイッチ8に並列接
続された、スイッチ22とリレーコイル23aとの直列
回路と、上昇用リレー接点14b及び下降用リレー接点
15bに並列接続された、スイッチ24と可変抵抗器2
5との直列回路とを有すると共に、リレーコイル23a
の励磁により閉成するリレー接点23bを有して構成さ
れて、点検時に、スイッチ21と22及び24が連動し
て閉成されると共に可変抵抗器25の設定により、通常
動作時よりも低い電圧がブレーキコイル6に供給され
る。
【0029】次に、上述した構成の動作を説明する。通
常動作を行う自動運転モード時には、スイッチ21と2
2及び24は開放状態にされる。これによって、昇降用
リレー接点14a及び14b又は下降用リレー接点15
a及び15bが開放状態にされる停止時に、これらリレ
ー接点14a、14b、15a、15bのいずれかが溶
着によりオン故障してもブレーキコイルが励磁されるこ
とを防ぐと共に、昇降用リレー14a及び14b又は下
降用リレー15a及び15bが閉成状態にされる昇降時
には、ブレーキ開放機構を動作させるためにブレーキコ
イル6に与えられる励磁電圧にリレーコイル23a及び
可変抵抗器25からの影響がない。
【0030】点検時には、まず、自動運転モードから点
検運転モードに切り替えて、上昇用リレー接点14a及
び14bと下降用リレー接点15a及び15bが閉成さ
れない状態にする。この状態で、扉を閉めてスイッチ2
1と22及び24を閉成して、ブレーキコイル6に通常
動作時よりも低い電圧が印加されるように可変抵抗器2
5を設定する。
【0031】このとき、図5のブレーキ開放機構の動作
が正常でaれば、ブレーキコイル6の励磁によりプラン
ジャー7が下降することによって、ブレーキシュー3が
開放された後にブレーキスイッチ8が開放される。この
動作は、スイッチ21と22及び24を閉成してからお
おむね例えば3秒以内に終了する。
【0032】そして、ブレーキスイッチ8が開放された
ことにより、リレーコイル23aが励磁されて、リレー
接点23bが閉成される。これにより、リレー接点23
bに接続された図示しない発行ダイオードなどが点灯し
て、ブレーキ開放機構の動作が正常であることを外部に
知らせる。
【0033】しかし、プランジャー7の摺動部9、ブレ
ーキレバー5のピン部10やブレーキアーム2のピン部
11が油切れ、ゴミ等で機械的損失が大きければ、プラ
ンジャー7が下降しにくいか、またプランジャー7がブ
レーキレバー5の位置まで下降してもブレーキシュー3
は開放されないためにプランジャー7はそれ以上下降し
ないので、スイッチ21と22及び24を閉成してから
例えば3秒以内にはブレーキシュー3及びブレーキスイ
ッチ8は開放されない。
【0034】よって、リレーコイル23aは励磁され
ず、このためリレー接点23bが開放状態のままである
ので、上記発行ダイオードは点灯しない。これによっ
て、ブレーキ開放機構の不具合を外部に知らせることが
できる。
【0035】このようにして、この実施例1では、簡単
な構成によってブレーキ開放機構の動作を点検できる。
そのため、電磁ブレーキの分解・手入れ・組み立て作業
は、ブレーキ開放機構に不具合があるときだけ実施すれ
ばよい。
【0036】なお、点検時に、ブレーキコイル6に通常
動作時よりも低い電圧を印加するのは、通常動作に影響
がないうちにブレーキ開放機構の不具合を検出するため
である。
【0037】また、図1では、可変抵抗器25は、スイ
ッチ24と直列に接続されているが、スイッチ21と直
列に接続されてもよい。
【0038】また、図1では、接点の溶着によるオン故
障が発生した場合でも電源を遮断できるように、上昇用
リレー接点14a及び下降用リレー接点15aを電源の
正端子側に設けると共に、上昇用リレー接点14b及び
下降用リレー接点15bを電源の負端子側に設けている
が、オン故障を考慮しなければ、いずれか1組だけでも
ブレーキ開放動作を実施できる。
【0039】この場合、図1において、上昇用リレー接
点14a及び下降用リレー接点15aがないときには、
スイッチ21がなくても自動運転モード時にブレーキコ
イル6に影響がない。
【0040】上昇用リレー接点14b及び下降用リレー
接点15bがないときには、可変抵抗器25が図1の位
置にあればスイッチ21及び24の両方必要で、スイッ
チ21及び24が自動運転モード時に開放状態にされる
ことによって、自動運転モード時の上昇用リレー接点1
4a及び下降用リレー接点15aが開放状態時(昇降機
の停止時)にスイッチ21によりブレーキコイル6が励
磁されることを防ぎ、自動運転モード時の上昇用リレー
接点14a及び下降用リレー接点15aが閉成状態時
(昇降機の昇降運転時)にはスイッチ24により可変抵
抗器25がブレーキコイル6の励磁電圧に影響を与える
ことを防ぐ。なお、可変抵抗器25をスイッチ21に直
列接続すれば、スイッチ24は不要となる。
【0041】実施例2.図2は、この発明の実施例2の
全体構成を示す概略図である。同図において、遠隔監視
制御センター30内の監視制御装置31と、エレベータ
機械室40内の監視制御装置41とが電話回線50を介
して接続され、監視制御装置31からブレーキ開放機構
の点検指令が監視制御装置41に送信されると共に、監
視制御装置41から点検結果信号が監視制御装置31に
送信される。
【0042】このエレベータ機械室40には、監視制御
装置41の他に、ブレーキ開放機構42と、エレベータ
かご60を巻き上げ又は巻き降ろす巻上機43と、これ
らを制御するエレベーター制御盤44とが設けられる。
なお、61は釣り合い重りである。
【0043】また、図3は、図2の監視制御装置41に
内蔵された点検回路を示す回路図である。同図では、図
1のスイッチ21と22及び24に替えてそれぞれ時限
付きのリレー接点26〜28を接続して点検回路20A
を構成する。また、点検回路20A内のリレー接点23
bの開閉信号が、ブレーキ開放機構42の点検結果信号
として遠隔監視制御センター30内の監視制御装置31
に送信される。
【0044】次に、動作を説明する。まず、遠隔監視制
御センター30からの点検指令により、監視制御装置4
1では、自動運転モードから点検運転モードに切り替わ
ることにより、上昇用リレー接点14a及び14bと下
降用リレー接点15a及び15bとを閉成しない状態に
されると共に、扉を全閉させた後にリレー接点26〜2
8が所定時間例えば3秒間閉成する。
【0045】この時間内にブレーキ開放機構42が動作
してブレーキスイッチ8が開放されれれば、リレーコイ
ル23aが励磁されて、リレー接点23bが閉成される
ことにより閉成信号が遠隔監視制御センター30に送信
される。
【0046】また、リレー接点26〜28が閉成されて
いる時間例えば3秒以内にブレーキスイッチ8が閉成し
ない場合には、リレーコイル23aは励磁されず、従っ
てリレー接点23bが開放状態のままであるため開放信
号が遠隔監視制御センター30に送信される。
【0047】遠隔監視制御センター30では、リレー接
点23bの閉成信号を受信すれば、ブレーキ開放機構の
動作が良好であることがわかり、リレー接点23bの開
放信号を受信すればブレーキ開放機構の機械損失が大き
いことがわかる。
【0048】このように、この実施例2では、ブレーキ
開放機構42の点検を遠隔監視することによって、点検
作業を効率良く実施することができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に係
る電磁ブレーキの点検装置は、ブレーキ開放機構の点検
時に閉成される第1スイッチと、ブレーキ開放機構の動
作のために励磁されるブレーキコイルに供給する点検用
励磁電圧を設定するための可変抵抗器とを直列接続し、
かつこの直列回路を昇降機の昇降駆動時に閉成されるリ
レー接点に並列接続すると共に、上記第1スイッチに連
動する第2スイッチと、上記第1及び第2スイッチの閉
成時にブレーキスイッチの開閉状態に応じて励磁制御さ
れるブレーキ開放動作検出用リレーとを直列接続し、か
つこの直列回路を上記ブレーキスイッチに並列接続した
ことによって、第1及び第2スイッチの操作後のブレー
キ開放検出用リレーの状態によりブレーキ開放機構の動
作状況を検出することができるので、簡単な構成により
電磁ブレーキを点検することができるという効果を奏す
る。
【0050】また、この発明の請求項2に係る電磁ブレ
ーキの点検装置は、上記ブレーキ開放機構の点検時に点
検指令を発生する遠隔監視制御センターと、この遠隔監
視制御センターから電話回線を介して送信される点検指
令に基づき上記ブレーキ開放機構を点検制御して点検結
果信号を上記遠隔監視制御センターに送信する監視制御
装置とを備えると共に、上記監視制御装置に、上記遠隔
監視制御センターからの点検指令により閉成する第1点
検用リレー接点と、ブレーキ開放機構の動作のために励
磁されるブレーキコイルに供給する点検用励磁電圧を設
定するための可変抵抗器とを直列接続し、かつこの直列
回路を昇降機の昇降駆動時に閉成されるリレー接点に並
列接続すると共に、上記第1スイッチに連動する第2ス
イッチと、上記第1及び第2スイッチの閉成時にブレー
キスイッチの開閉状態に応じて励磁制御されることによ
り上記点検結果信号を発生するブレーキ開放動作検出用
リレーとを直列接続し、かつこの直列回路を上記ブレー
キスイッチに並列接続して成る点検回路を備えたことに
よって、遠隔制御にてブレーキ開放機構の点検が可能で
あるので、効率良く点検を実施することができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す回路図である。
【図2】この発明の実施例2の全体構成を示す概略図で
ある。
【図3】この発明の実施例2の点検回路を示す回路図で
ある。
【図4】電磁ブレーキのブレーキ開放機構を示す断面図
である。
【図5】電磁ブレーキのブレーキスイッチを示す構成図
である。
【図6】電磁ブレーキのプランジャー部を示す断面図で
ある。
【図7】電磁ブレーキの電気的接続を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 ブレーキホィール 3 ブレーキシュー 6 ブレーキコイル 8 ブレーキスイッチ 14a 上昇用リレー接点 14b 上昇用リレー接点 15a 下降用リレー接点 15b 下降用リレー接点 16 抵抗器 17 抵抗器 20 点検回路 21 スイッチ 22 スイッチ 24 スイッチ 23a リレーコイル 23b リレー接点 25 可変抵抗器 30 遠隔監視制御センター 41 監視制御装置 42 ブレーキ開放機構 50 電話回線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降機の昇降駆動時に閉成されるリレー
    接点と、昇降機を昇降駆動する電動機の出力軸に設けら
    れたブレーキホィールを押圧して摩擦力により上記電動
    機を制止するためのブレーキシューを上記ブレーキホィ
    ールから開放するブレーキ開放機構を上記リレー接点の
    閉成により励磁されることによって動作させるブレーキ
    コイルと、上記ブレーキ開放機構の動作後に接点開放さ
    れるブレーキスイッチとを直列接続すると共に、上記ブ
    レーキコイルに第1抵抗器を並列接続し、かつ上記ブレ
    ーキスイッチに第2抵抗器を並列接続して、上記ブレー
    キスイッチの閉成時に電源電圧を上記ブレーキコイルに
    供給すると共に、上記ブレーキホィールの開放後に接点
    開放される上記ブレーキスイッチにより上記第1及び第
    2抵抗器で分圧して得られるブレーキ開放維持用励磁電
    圧を上記ブレーキコイルに供給する電磁ブレーキの点検
    装置において、上記ブレーキ開放機構の点検時に閉成さ
    れる第1スイッチと、上記ブレーキコイルに供給する点
    検用励磁電圧を設定するための可変抵抗器とを直列接続
    し、かつこの直列回路を上記リレー接点に並列接続する
    と共に、上記第1スイッチに連動する第2スイッチと、
    上記第1及び第2スイッチの閉成時に上記ブレーキスイ
    ッチの開閉状態に応じて励磁制御されるブレーキ開放動
    作検出用リレーとを直列接続し、かつこの直列回路を上
    記ブレーキスイッチに並列接続したことを特徴とする電
    磁ブレーキの点検装置。
  2. 【請求項2】 昇降機の昇降駆動時に閉成されるリレー
    接点と、昇降機を昇降駆動する電動機の出力軸に設けら
    れたブレーキホィールを押圧して摩擦力により上記電動
    機を制止するためのブレーキシューを上記ブレーキホィ
    ールから開放するブレーキ開放機構を上記リレー接点の
    閉成により励磁されることによって動作させるブレーキ
    コイルと、上記ブレーキ開放機構の動作後に接点開放さ
    れるブレーキスイッチとを直列接続すると共に、上記ブ
    レーキコイルに第1抵抗器を並列接続し、かつ上記ブレ
    ーキスイッチに第2抵抗器を並列接続して、上記ブレー
    キスイッチの閉成時に電源電圧を上記ブレーキコイルに
    供給すると共に、上記ブレーキホィールの開放後に接点
    開放される上記ブレーキスイッチにより上記第1及び第
    2抵抗器で分圧して得られるブレーキ開放維持用励磁電
    圧を上記ブレーキコイルに供給する電磁ブレーキの点検
    装置において、上記ブレーキ開放機構の点検時に点検指
    令を発生する遠隔監視制御センターと、この遠隔監視制
    御センターから電話回線を介して送信される点検指令に
    基づき上記ブレーキ開放機構を点検制御して点検結果信
    号を上記遠隔監視制御センターに送信する監視制御装置
    とを備えると共に、上記監視制御装置に、上記遠隔監視
    制御センターからの点検指令により閉成する第1点検用
    リレー接点と、上記ブレーキコイルに供給する点検用励
    磁電圧を設定するための可変抵抗器とを直列接続し、か
    つこの直列回路を上記リレー接点に並列接続すると共
    に、上記第1点検用リレー接点に連動する第2点検用リ
    レー接点と、上記第1及び第2点検用リレー接点の閉成
    時に上記ブレーキスイッチの開閉状態に応じて励磁制御
    されることにより上記点検結果信号を発生するブレーキ
    開放動作検出用リレーとを直列接続し、かつこの直列回
    路を上記ブレーキスイッチに並列接続して成る点検回路
    を備えたことを特徴とする電磁ブレーキの点検装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107428498A (zh) * 2015-04-01 2017-12-01 通力股份公司 制动控制设备和控制电梯制动器的方法
CN114072344A (zh) * 2019-07-23 2022-02-18 株式会社日立制作所 电梯装置

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