JPH0628405Y2

JPH0628405Y2 - 包装袋の引出し装置

Info

Publication number: JPH0628405Y2
Application number: JP5138988U
Authority: JP
Inventors: 康司行廣
Original assignee: 株式会社エクス
Priority date: 1988-04-15
Filing date: 1988-04-15
Publication date: 1994-08-03
Anticipated expiration: 2003-04-15
Also published as: JPH01154105U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は壁面から横方向に突き出したバーに、包装袋に
打ち抜いた穴を引掛けて多数の包装袋を支持する一方、
吸盤に作用する真空吸引力によって包装袋を吸着すると
共に、該吸盤によって包装袋をバーに沿って一枚ずつ引
き出すようにした装置に関する。

（従来の技術）従来、第７図及び第８図に示すように、側面(1)から突
き出す２本のバー(2)(2)に２個の穴(3)(3)を打ち抜いた
包装袋(4)を支持する一方、下端を軸(5)とする取付け材
(6)をエアーシリンダー(7)で往復動させると共に、取付
け材(6)の上端に設けた吸盤(8)にチューブ(9)を介して
真空を作用させ、吸盤(8)によって包装袋(4)をバー(2)
(2)に沿って引き出し、あるいは包装袋(4)をバー(2)(2)
に沿って開口するようにしたものが提供されている。か
かる引出し装置は一般に業務用の中袋または大袋に用い
られ、こうした中袋または大袋をバーに沿って規定通り
引き出される効果がある。

（考案が解決しようとする課題等）ところで前記の装置では、第８図に示す如く包装袋(4)
はバー(2)(2)に対して矢印(10)の如く重量を加え、穴
(3)(3)はバー(2)(2)に対して包装袋(4)の重量分だけ力
強く接触しているので、包装袋(4)を引き出す場合、包
装袋(4)とバー(2)(2)との間に摩擦抵抗が発生する。第
７図において吸盤(8)は下方の軸(5)を支点にして円弧矢
印(11)のように変位するため、吸盤(8)に吸着された包
装袋(4)はやや持ち上げ気味に引き出されるが、包装袋
(4)を引き出そうとする瞬間はバー(2)(2)に対して包装
袋(4)の重量が加わり摩擦が発生するため、何パーセン
トかの包装袋は吸盤(8)から脱落する欠点があった。

本考案は上記の点に鑑み、１００％に近い確率で包装袋
をバーに沿って引き出せるようにしたものである。

（課題を解決するための手段）本考案は上記の目的を達成するために、包装袋の開口縁
近くに打ち抜いた穴を壁面から突き出したバーに引掛け
て該バーに前記の包装袋を支持する一方、前記包装袋の
面に向かって往復動する取付け材の先端に吸盤を設け、
該吸盤内に作用する真空吸引力によって包装袋を吸盤に
吸着し、前記包装袋をバーに沿って引き出すようにした
装置において、前記取付け材と吸盤との間に可撓性材料
によって形成した蛇腹を介設し、該蛇腹内の通路を吸盤
の真空吸引路とする一方、前記蛇腹の下側を収縮させ、
この収縮状態を維持するように収縮部分を接着して蛇腹
を湾曲させたものである。

（作用）釣り下げられた包装袋に向かって往復動する取付け材
と、該取付け材に設けた吸盤との間に介設した蛇腹は、
その下側を収縮状態に維持させて全体を湾曲させてい
る。このため吸盤は必然的に下方に垂れたような状態に
なり、この吸盤が前記包装袋に吸着し蛇腹内が真空にな
ると、湾曲状の蛇腹全体は差圧でもって収縮し始め、こ
の全体の収縮作用で吸盤は上の方に持ち上げ気味となる
ので、該吸盤と一体に包装袋も持ち上げられ、包装袋に
打ち抜いた穴とバーとの接触はなくなり、このような状
態で包装袋はバーから引き出されるのである。

（実施例）第１図において、多数の包装袋(15)(15)…は壁面(16)か
ら突き出したバー(17)に打ち抜いた穴を引掛けて支持さ
れている。この包装袋の前面には下端の軸(20)を支点と
してエアーシリンダー(21)で前後に揺動する取付け材(2
2)を設け、該取付け材の上端に吸盤(23)を設ける一方、
前記取付け材(22)は内部が中空状であり、該取付け材(2
2)に一端を接続すると共に、他端を真空ポンプ(24)に連
結したライン(25)中に差圧作動弁(26)を設けている。こ
の差圧作動弁(26)は弁座(27)に弁体(28)をスプリング(2
9)で押しつけたノーマルクローズ型であり、弁体(28)に
連結したロッド(30)を弁箱(31)の上面の大径の開口部を
覆うベローズ(32)に連結して固定している。このためエ
アーシリンダー(21)によって取付け材(22)を押し出し、
吸盤(23)を包装袋(15)に接触させると、同時に取付け材
(22)の下端(22a)がロッド(30)を押し弁体(28)を弁座(2
7)から離すから、真空ポンプ(24)の吸引力が吸盤(23)に
作用し、該吸盤(23)に包装袋(15)を吸着させ、取付け材
(22)の後退によって包装袋(15)をバー(17)に沿って引き
出すことができる。なお差圧作動弁(26)は弁座の上側の
室(33)に真空が作用すると、ベローズ(32)の上下の圧力
差でもって弁体(28)が弁座(27)から離れた状態で自己保
持され、そして吸盤(23)から包装袋(15)を剥離させ該吸
盤(23)から大気が流入すると、室(33)内の圧力が上り弁
体(28)はスプリング(29)の反力でもって弁座(27)に接触
するのである。

第１図におけるII部を拡大すると、第２図の如く取付け
材(22)と吸盤(23)との間に可撓性材料によって形成した
蛇腹(24)を設け、該蛇腹内の通路(40)を吸盤の真空吸引
路としている。該蛇腹(24)はその下側(24a)を収縮させ
ると共に、接着剤でもってその収縮状態を維持させて蛇
腹を下方向に湾曲させている。このため取付け材(22)を
包装袋(15)の方向に近付けて行くと、第３図の如く蛇腹
(24)の中心線(35)が傾いた状態で吸盤(23)が包装袋(15)
に接触し、包装袋(15)によって吸盤(23)の開口面を塞
ぐ。このため第４図の如く、真空作用による蛇腹(24)の
収縮によってその中心線(35)は水平になり、吸盤(23)に
吸着した包装袋(15)は持ち上げられる。この結果、第５
図の如く包装袋(15)の持ち上げによって穴(36)(36)とバ
ー(17)(17)との接触は解消され、包装袋(15)はバー(17)
(17)に沿って引き出されるのである。

なお第６図の如く、先端に蛇腹(24)を介して吸盤(23)を
設けた取付け材(22)を軸受け(37)に支持し、エアーシリ
ンダー(21)で取付け材(22)を直線的に動かすようにした
ものでは、本考案の効果はより顕著に発揮できる。

（効果）本考案は蛇腹の下側を収縮させて該蛇腹を湾曲させ、真
空作用による蛇腹全体の収縮でもって吸盤を持ち上げる
ようにしたから、吸盤によって吸着した包装袋は自動的
に浮き上り摩擦なくバーから包装袋を引き抜け、吸盤か
らの包装袋の脱落率を減少させることができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す側面図、第２図ないし第
４図は第１図におけるII部を拡大した作用説明図、第５
図は前図の正面図、第６図は他の実施例の説明図、第７
図及び第８図は従来例の説明図である。 (15)……包装袋，(16)……壁面，(17)……バー，(21)…
…エアーシリンダー，(22)……取付け材，(23)……吸
盤，(24)……真空ポンプ，(26)……差圧作動弁，(36)…
…穴，

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】包装袋の開口縁近くに打ち抜いた穴を壁面
から突き出したバーに引掛けて該バーに前記の包装袋を
支持する一方、前記包装袋の面に向かって往復動する取
付け材の先端に吸盤を設け、該吸盤内に作用する真空吸
引力によって包装袋を吸盤に吸着し、前記包装袋をバー
に沿って引き出すようにした装置において、前記取付け
材(22)と吸盤(23)との間に可撓性材料によって形成した
蛇腹(24)を介設し、該蛇腹内の通路(40)を吸盤の真空吸
引路とする一方、前記蛇腹(24)の下側を収縮させ、この
収縮状態を維持するように収縮部分を接着して蛇腹(24)
を湾曲させた包装袋の引出し装置。